JPS6313546B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は展示用構造体に関する。

近年、展示産業は極めて発達している。国際的
に展示会はますます多くなつているが、展示会出
品者は従来異なる大陸に発送する場合であつても
予め組立てられた完全な展示物を発送して展示物
が元の形状と一致する事を確保するのが普通であ
つた。

かかる変遷に伴い、梱包や発送や組立ては経費
ならびに組立て分解の容易さ等の見地において極
めて重要な課題となつている。

展示物の構成要素は大きな物から小さな物迄極
めて異なるサイズを有する。ある種の物は自ら直
立する構造を有するが、他の物はテーブル等の上
に支持しなければならない。本発明は後者の種類
に属する展示用構造体に関する。

前述した様に市場が変化しているとともに発送
や梱包や組立てが廉価且つ容易に行われ得なけれ
ばならないという要請があるので、本発明はこれ
等の要請を満す事の可能な展示用パネルならびに
該パネルを接続する為の手段を提供するものであ
る。

上記の目的を達成する為、本発明は実質的に剛
性のシートから成る陳列用パネルを提供するもの
で、このシートはその外側端面に沿つて周辺みぞ
を有する。この周辺みぞは圧縮性のもしくは摩擦
性の材料で内張りする。他の実施例に於てはこの
パネルは少くとも一つの方向に沿つてヒンジ結合
して関節結合型のパネルを構成する事が出来る。
任意の二つのパネルの接合は特別の形状をした極
めて簡単なコネクタによつて行う事が出来る。

このコネクタはスロツトに挿入する為丸味をつ
けた端部を有するとともに、スロツトの深さにわ
たつてスロツトに係合し得る様な長さを有し、且
つ、コネクタの端部が対応するスロツトの壁によ
つて掴持されるかもしくは該壁を圧縮し得る様な
厚さを有する。

コネクタは種々の形状を有する。しかしコネク
タは全て上述した共通の特徴を有する。

添付図面ならびに以下の記載から明らかな様
に、本発明のパネルおよびコネクタは比較的安価
な材料で製造する事が出来るとともに最小限の投
資で容易に製造する事が出来る。以下添付図面を
参照に本発明の実施例を説明する。

第１図および第２図に示した構造に於ては本発
明のパネルは１０で示す。これ等二つの実施例に
於てはパネルの構造は同一であるが、適当な位置
で波形板を押し漬して形成した折り目１１および
１２によつてパネルは関節状になつている。第１
図、第２図、第３図、第４図、第６図、第７図、
第１５図、および第１８図に示したそれぞれのパ
ネルは周辺スロツト即ちみぞ１５を有する。

第５図に示した様に各パネル１０は一対の二層
状波形シート１６を有し、波形シートの少くとも
一面には圧縮可能な被覆シート即ち織布１７が固
定してある。以下この面を便宜上外側面という。
適当な織布としてはヴエルクロ型フアスナーによ
つて係合する事の可能な織布を用いる事が出来
る。変更態様としてパネルは一枚の単一なパネル
として製造する事も可能であり、その周辺にはみ
ぞを形成する。

第６図、第７図、および第１８図に示した様
に、織布１７はシート１６の全ての端面上に延在
しているとともにみぞ又はスロツト１５内にも延
長している。便宜上ならびに経済上の理由によ
り、パネル１０は所望の形状の波形ボール紙を打
抜く事によつて製造する事が出来、その上に被覆
シート１７を被せてその縁は所定の距離だけ内側
面即ち前記外側面に反対側の面に重ね合せる。

次に被覆シート１７はシート１６の内側面に沿
つて固定するかあるいはその内側面および外側面
の両方に沿つて固定する。

次にシート１６の二つの内側面を好ましくは接
着剤を用いて互いに確実に固定する。ただしその
周辺部の回りには接着剤の無い領域を残しておい
てスロツト１５を形成する。

スロツト１５は上述した如く互いに対向する二
つの織布の層によつて画定されている。織布は好
ましくは圧縮可能である。前述した様なヴエルク
ロ型の材料が適当である事が確認されているが、
摩擦性もしくは圧縮性の特性を有する他の材料を
用いる事も可能である。

スロツト１５は図示の実施例では1/2インチな
いし1/2インチの深さを有する。パネル支持シー
トは一枚であつて且つ周辺に塗料が付着してある
場合には、パネルの周辺みぞ内にはスロツトを有
する弾性みぞ形部材を固定する事も出来る。

第８図ないし第１４図、第１６図および第１７
図に於ては本発明のコネクタの種々の実施例を示
す。

これ等のコネクタ２０ないし２７は全て共通し
て一定の厚さを有する。即ちその厚さはコネクタ
をスロツト１５内に挿し込んだ時にはコネクタが
スロツトをその通常は閉鎖された位置から開放位
置へと押圧してコネクタとスロツトとを接触させ
得る様なものである。この状態は第７図および第
１８図に示した。

各コネクタは丸味のついた端部例えば３０およ
び３１を有し、中間部分３２は両端部を結ぶ役目
をしている。

第１０図、第１２図、第１３図、第１４図、第
８図、第９図、および第１１図に示した様に中間
部は帯状又は板状であつてもよいし二本のアーム
からなるものでもよい。

これ等の構造のいずれに於ても、互いに対向す
る端部部分３０および３１は互いに隣接するパネ
ルの互いに隣接するスロツト１５にそれぞれ係合
する。

組立ての初めには、各コネクタの一方の端部の
みを単に一つのスロツト１５内に押し込み、コネ
クタの他方の自由端は接合すべきパネルのスロツ
ト１５に合せて係合させる。第４図には進行中の
この操作が示してあり、第７図には接合した時の
位置が示してある。いずれも第８図に示した実施
例のコネクタ３２が用いてある。

第１３図に示したコネクタ２５に於ては、中間
部にはフランジ４０が設けてありこのフランジは
側方に延長している。このフランジはみぞ又はス
ロツト１５に着座してコネクタ２５のスロツト内
への進入を制限する役目を持つている。

かかるコネクタ（コネクタ２５を含む）を用い
て２つのパネルを接合した時には、これ等のパネ
ルが接続状態にあるかぎりこれ等のコネクタは見
えない。

第１５図ないし第１８図に示した実施例に於て
は、パネルの接合は前述したものと同様に行われ
る。しかしながら、この実施例に於ては、コネク
タ２７の中間部分は５０の所でヒンジ結合されて
いる。このヒンジ５０は三重折り目形状によつて
得る事も出来るし、あるいは他の任意の等価の手
段によつて行う事も出来る。

好ましくはコネクタ２７はポリプロピレンもし
くは他の等価の材料から成る。その他のコネクタ
はプラスチツク、金属、もしくは他の適当な材料
で形成する事が出来る。

スロツトとコネクタとの間の係合をより確実に
する為にはコネクタの表面はラフにしておく事が
出来る。

以上記載したところから明らかな様に、展示用
構造物は上記パネルならびにコネクタを用いて極
めて短時間で且つ何らの特別な工具を用いないで
建造する事が出来る。構成材料は軽量で経済的で
あり、且つ構造体は容易に製造する事が出来る。

明らかな様に任意の数の展示用構造体を互いに
接合する事が可能であり、それ等は垂直方向もし
くは水平方向に同じ容易さをもつて結合する事が
出来る。

本発明のパネルならびにコネクタを用いた展示
用構造体の分解はその組立てと同様容易に行う事
が出来る。

以上本発明のパネルならびにコネクタは特定の
実施例を参照にして説明したが、本発明の範囲を
逸脱する事なくそれ等に変更を加える事が可能で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のパネルの関節結合型実施例の
一部切欠き斜視図であり、第２図は異なる方向に
折り曲げた第１図の実施例の斜視図であり、第３
図は本発明のコネクタを用いて接合した本発明の
実施例の２枚のパネルの斜視図であり、第４図は
互いに隣接する２枚のパネルの一部の分解図であ
つて、これ等２枚のパネルを結合する方法を図解
したものであり、第５図は前述した図面に示した
パネルの一部切欠き斜視図であつてパネルの内部
構造を図解したものであり、第６図は第２図の６
−６線に沿つた断面の斜視図であり、第７図は第
４図に示した手段によつて互いに接合された隣接
する２枚のパネルの部分的断面図であり、第８図
ないし第１４図は本発明のパネルを互いに接合す
る為に用いる本発明のコネクタの種々の実施例の
斜視図であり、第１５図は本発明のいずれかのコ
ネクタによつて互いに接合した一対のパネルの斜
視図であり、第１６図および第１７図は第１５図
に示した構造体に用いるコネクタの斜視図であ
り、第１８図は第１５図に示した構造体の接合部
の部分的断面図である。 １０……パネル、１１，１２……節目、１５…
…スロツト、１６……波形ボール紙、１７……被
覆材すなわち織布、２０〜２７……コネクタ、３
０，３１……コネクタの端部、３２……コネクタ
の中間部、４０……フランジ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 展示用構造体に用いる為のパネルであつて、
   少くとも１つの周辺端面を有する実質的に剛性の
   パネル部材を有し、前記周辺端面には接続用スロ
   ツトが形成してあり、前記スロツトは所定の深さ
   を有すると共に、前記スロツトはそこに挿入され
   た接続用部材の対応する表面を掴持する為の互い
   に対向する側壁を有する事からなるパネル。 ２ 上記側壁は上記接続用部材を圧縮自在に掴持
   する事からなる特許請求の範囲第１項記載のパネ
   ル。 ３ 上記側壁は上記接続用部材を摩擦的に掴持す
   る事からなる特許請求の範囲第１項記載のパネ
   ル。 ４ 上記スロツトの互いに対向する側壁の各々に
   は圧縮可能な内張りを固着した事からなる特許請
   求の範囲第１項記載のパネル。 ５ 外側面と内側面と周辺端面とを有する互いに
   対応する第１および第２の剛性の構造体部材と、
   上記第１および第２の構造体部材の外側面と周辺
   端面とに跨つて被覆する第１および第２の可撓性
   被覆材、とを具備して成り、上記第１および第２
   の可撓性被覆材は構造体部材の内側面にそれぞれ
   接続されており、上記第１および第２の構造体部
   材の内側面は互いに接続されていて構造体の端面
   の回りに接続用の周辺スロツトを形成している事
   からなる特許請求の範囲第１項記載のパネル。 ６ 上記第１および第２の構造体部材は波形ボー
   ル紙から成る特許請求の範囲第５項記載のパネ
   ル。 ７ 上記可撓性被覆材は圧縮可能な弾性材料から
   なる特許請求の範囲第５項又は第６項記載のパネ
   ル。 ８ 展示用構造体に用いる為のパネルであつて、
   外側面と内側面と複数の周辺端面とを有する第１
   のシート部材と、外側面と内側面と複数の周辺端
   面とを有する第２のシート部材と、上記第１のシ
   ート部材上に装着した第１の表張り材のシートで
   あつて上記第１シートの外側面を被覆し且つその
   周辺端面に重なるとともにその内側面に固定され
   たものと、 上記第２シート部材上に装着された第２の表張
   り材料のシートであつて第２シート部材の外側面
   を被覆し且つその周辺端面に重なるとともにその
   内側面に固定されたもの、 とを具備して成り、上記第１および第２のシート
   部材は互いに固着されていてその端面の少くとも
   一つに沿つて所定の深さの周辺スロツトを形成し
   ている事から成るパネル。 ９ 上記第１および第２の表張り材のシートは少
   くとも上記周辺スロツトに沿つて圧縮可能である
   事からなる特許請求の範囲第９項記載のパネル。 １０ 上記パネルは一つの方向に沿つてヒンジに
   よつて分割されていて関節結合式パネル部材を形
   成している事からなる特許請求の範囲第１項ない
   し第５項のいずれかに記載のパネル。 １１ 所定の深さを有するとともに第１の閉鎖位
   置から第２の開放位置へと変化可能な幅を有する
   互いに対向する周辺スロツトをそれぞれ有する互
   いに隣接する一対のパネル部材を接合する為のコ
   ネクタであつて、 上記コネクタは第１端部部分と第２端部部分と
   上記両端部部分を結ぶ中間部分とを備え、上記両
   端部部分は丸味のついた外側端面を有していて上
   記パネル部材の互いに対向するスロツトに貫入し
   得る様になつているとともに、上記両端部部分は
   上記スロツトの接触領域を上記閉鎖位置から開放
   位置へと押圧してもつてコネクタがスロツト内に
   掴持される様な厚さを有する事からなるコネク
   タ。 １２ 上記中間部分は該部分を横切つて延長する
   少くとも一つの側方に突出したフランジを有する
   事からなる特許請求の範囲第１１項記載のコネク
   タ。 １３ 上記第１端部部分および第２端部部分の少
   くともいずれかは互いに離間した一対の指状突起
   を有する事からなる特許請求の範囲第１２項記載
   のコネクタ。 １４ 上記第１端部部分および第２端部部分の少
   くともいずれかは実質的にＵ形である事からなる
   特許請求の範囲第１３項記載のコネクタ。 １５ 上記コネクタは堅固なプレートからなる特
   許請求の範囲第１１項記載のコネクタ。 １６ 上記コネクタは細長いリングからなる特許
   請求の範囲第１１項記載のコネクタ。 １７ 上記コネクタは実質的に“８”の字状の形
   状を有する事からなる特許請求の範囲第１２項記
   載のコネクタ。 １８ 上記中間部分はヒンジである特許請求の範
   囲第１１項又は第１４項記載のコネクタ。