JPS63135444A

JPS63135444A - 結晶化ポリエステル成形品及びその製造方法

Info

Publication number: JPS63135444A
Application number: JP61279817A
Authority: JP
Inventors: Tsuguo Hasegawa; 長谷川　嗣夫; Hisamitsu Kakiyama; 柿山　久光
Original assignee: Denki Kagaku Kogyo KK
Current assignee: Denka Co Ltd
Priority date: 1986-11-26
Filing date: 1986-11-26
Publication date: 1988-06-07
Anticipated expiration: 2009-03-23
Also published as: JPH0621224B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、熱可塑性ポリエステル樹脂を特徴とする特定
な組成からなる成形性が改良された、耐熱性の高い主と
して食品容器に利用される結晶化ポリエステル製品に関
する。

（従来の技術）従来から熱可塑性ポリエステル樹脂からなるシートを用
い、熱成形するとともに結晶化度を高めて耐熱性を有す
る成形品を得る方法は、開示されている（％公Ｗｄ４４
−５１０８号公報（以下Ａという）、米国特許第３，９
６０，８０７号明細書（以下Ｂという）、特開昭５９−
６２６６０号公報（以下Ｃという）、米国特許第４，４
６３，１２１号明細ｉ１（以下りという）、米国特許第
４．５７２．８５２号明細書（以下Ｅという））。

前記のＡは、特定の相対粘度を有する熱可塑性ポリエス
テル樹脂のシートを用いて、真空成形によって結晶化度
を高めた耐熱性を有する方法について記載されている。

またＢ、Ｃ，Ｄ及びＥは、熱可塑性ポリエステル樹脂と
ポリオレフィン系樹脂を混合した組成である点では一致
しておシ、その目的とする所は（１）、成形性の改良、
特に結晶化速度を早めた点及び離型時に金型表面に粘着
しないこと、（２）、耐衝撃性の改良の２点が主な内容
である。

さらにくわしくは、Ｂは熱可塑性ポリエステル樹脂に２
〜１６重量％のクラックストップ剤（主としてポリオレ
フィン樹脂）と、０．０１重量％以上の核剤’（＋−添
加したものであり、ＣＸＤ及びＥは、Ｂの発明に対して
核剤が全く不要であるとし、しかもＣは、熱可塑性ポリ
エステル樹脂に１〜１５重逅゛チのポリオレフィン樹脂
を混合した組成を中心としたもの、Ｄは、同様にポリオ
レフィン樹脂の混合割合が２〜５軍址チとしたもの、ま
たＥは、熱安定剤の添加が必須条件となったものである
。

しかしなから、これらの配合組成では、成形時にシート
が加熱された段階で軟化したシートが必要以上に垂れる
、いわゆるドローダウン現象が生じる。特にポリプロピ
レン樹脂では前記現象が著しるしく、シートを得る製造
条件にまで影響をおよぼす。また、ポリエチレン樹脂の
混合割合がある一定以上組成物に混合されると、得られ
た成形品の高温時の剛性低下及び全体の耐熱性の低下を
招く原因となる。

（発明が解決しようとする問題点）本発明は、かかる欠点を解決したものであり、熱可塑性
ポリエステル樹脂を主成分とした特定な組成とすること
により、成形時のドローダウンがなく、成形品としての
耐熱性及び剛性にすぐれた結晶化されたポリエステル製
品を提供するものである。

（問題点を解決するだめの手段）すなわち本発明は、囚　熱可塑性ポリエステル樹脂９９．６〜９４重量％（Ｂ）　　ポリエチレン系樹脂０．２〜１１量チ及び（
Ｃ）　　無機系顔料又は充填剤０．２〜５重量％の組成
物を成形してなる成形品であり、結晶化度が少なくとも
１５％以上からなることを特徴とする結晶化ポリエステ
ル製品である。

以下本発明について詳細に説明を加える。

本発明の製品に用いる熱可塑性ポリエステル樹脂とは、
例えは、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸
、マレイン酸、コハク酸等の飽和多塩基酸とエチレング
リコール、ジエチレングリコール、グリセリン、トリメ
チルプロパン、１−４＝シクロヘキサンジメタツール等
の多価アルコールとのエステル結合によシ得られる合成
樹脂である。この合成樹脂の固有粘度範囲は、０．７０
〜１．００好ましくは０．８０〜１．００であり、この
範囲以外では物性の低下や成形性が悪くなる。さらに前
記合＃：樹脂は物性的に成形時に結晶化させることが好
ましく、結晶化度で１５チ以上、好１しくはＳ撃性か低
下しない１５〜６５％が良く、結１．４７　ｇ／　ｃｍ
”、Ｐａ　＝＝　１．３３１　、！ｉ’　／　ｃｍ３と
し、用いた熱可塑性ポリエステルの密度Ｐより求めたＸ
金１・００倍した値で表わすことができる。また前記の
合成樹脂に結晶核剤、安定剤、滑剤、顔料、他の合成樹
脂等の混合物が加わった場合の結晶化度は、轟然前述し
た式に対して、各々の添加量と真北ｉｋｆ加味して混合
物によって変化する比重分の補正を行なわなければなら
ない。

次に本発明の製品に用いるポリエチレン系樹脂とは、低
密度ポリエチレン樹脂（以下ＬＤＰＥという）、高密度
ポリエチレン樹脂（以下ＨＤＰＥという）及び直釦状ポ
リエチレン樹脂（以下ＬＬＤＰＥという）等であり、好
ましくは、ＬＬＤＰＥである。また樹脂の密度範囲は、
ｆＪ、９１〜０．９７が使用するのに好ましい。

なた、本発明の製品に用いる無機系顔料又は充填剤とし
ては、酸化チタン（ＴｉＯ２）　、Ｒ酸カルシウム（Ｃ
ａＣＯ３）　、タルク、硫酸バリウム及びカーボンブラ
ック等であシ、特に酸化チタンが好ましく、前記無機系
顔料又は充填剤を用いると、製品の剛性を高め、さらに
成形時の結晶化速度を早くする効果を有している。

さらに本発明の製品に用いる組成物中には、有機系顔料
、染料、熱安定剤等を添加しても何んら差支えない。

次に本発明の製品に用いる組成物の混合方法は、通常の
混合方法であれは、何んら制限はないが、組成物を乾燥
するに溶融ブロッキングを防止するため、あらかじめ熱
可塑性ポリエステル樹脂に対してポリエチレン系樹脂と
充填剤とを多量に含有させたマスターペレットを作って
用いる方法が最も良好である。また前記組成物よりのシ
ートを得る方法は、通常の押出方法を用いることでよく
、最終製品は、シートを真空・圧空成形機にて高温に保
持された金型内で成形と同時に結晶化することによって
祷ることができる。

（実施例）以下実施例により詳細に説明する。

実施例１〜１７オレフィン樹脂と充填剤とを表に示す割合とし、さらに
熱可塑性ポリエステル樹脂（ＰＥＴ）を加えて全体を１
００重量％とした組成物を脱湿乾燥機を用いて１５０°
０．５時間乾燥して水分量５０ｐｐｍ以下バーた。次に
この組成物を用いて６５Ｍ／Ｍ押出機にて押出温度約２
８０℃、ロール圧力（＃圧力）約２０に９／ｃ１ｒＬで
肉厚０．６ｒｎ／ｍのシートを得た。さらにこのシート
を連続真空・圧空成形機の加熱金型にかけ、１０（深さ
）Ｘｌ　００Ｘ７ｆ］（長さ）　Ｉｍで結晶化度が１５
％以上の皿状成形品金得た。成形時のシートのドローダ
ウン、物性測定結果を表に示すが、いずれも満足するも
のであった。

比較例１〜７オレフィン樹脂と充填剤とを表に示す割合とし、７づ操作を行った。成形時のシートの一ローダウン、物性測
定結果を表に示すが、全てが満足いくものではなかった
。

なお実施例と比較例で用いた組成物の詳細と各測定評価
の詳細は次のとおシである。

１、　組成物関係１）熱可塑性ポリエ：イーストマンケミカル社ステル樹
脂　　　裂開品名ＰＥＴ　９６６３、（ＰＥＴ　）　　
　　固有粘度（ＩＶ　）　０．８０２）同　　上　　　
　：イーストマンケミカル社製、商品名ＰＥＴ　９９０
２、固有粘度（ＩＶ　）　０．８５３）　　同　上　　　　：イーストマンケミカル社製、
商品名ＰＥＴ１０３８８、固有粘度（工ｖ　）　０．９４４）オレフィン樹脂：三井石油化学工業（株）製、（Ｐ
Ｐ　）　　　　商品名Ｂ−２００５）　　同　上　　　　二三井デュポン？リケミヵ（Ｌ
ＤＰＥ）　　　　ル（休）製、商品名ミランン２７６）　　同　上　　　二三井石油化学工業（株）製、（
ＨＤＰＥ　）　　　　商品名ハイゼックス７）　　同　
上　　　二三井石油化学工業（休）裂、（ＬＬＤＰＥ　
）　　　　商品名ウルトゼツクス８）充　填　剤　　：
石原産業（株）製、商品名（Ｔｉ０２）　　　　　タイ
ベークＣＲ６０？）　　同　上　　　　：白石カルシウ
ム工業（株）（ＣａＣＯ３）　　　　’Ｒ％商品名ホワ
イトンＢ２、測定評価関係１）ドローダウン得られたシートを、５００ｘｘＸ５００ｍにクランプし
、両面から約６００℃のヒーターにて加熱を行ない、軟
化したシートが、７０ｙｒｘ垂れるまでの時間を測定し
た。この値が、小さい方がドローダウンが大きく早い為
、成形性が悪いと云える。又、評価は、実際に連続成形
機において成形を行ない、ドローダウンが早すぎ且つ大
きすぎ、成形できないものを×、成形できるが、不満足
のものを△、成形可能なものをＯとした。

従って、秒の項は大きい方が成形条件中が広く○が必須
となる。

２）剛性成形可能なシートから、深さ約１０ｍ長さ１００謁Ｘ７
０１ｒＩＬの皿状成形品を成形し、結晶化度が１５チ以
上である事を確認し、成形品の底部からテストピース金
切り出し、Ｊ工５Ｋ−６７４５の測定法により引張シ試
験を行ない初期勾配から引張シ弾性率を求めた。（同一
方向）３）耐衝撃性２）と同様に、得られた成形品の底部を利用し、常温に
て、デュポン式衝撃強度にて、５０壬破簸エネルイーを
求めた。数値の大きい方が、衝撃強度は高い。

４）結晶化度得られた成形品からサンプルを切り出し、密度勾配管を
用い密度を測定した上、前述した換算式により結晶化度
を測定した。

（発明の効果）以上説明したとおシ、本発明の結晶化されたポリエステ
ル製品は、熱可塑性ポリエステル樹脂を特徴とする特定
な組成物を用いることにより、製品とする際の成形性に
すぐれ、しかも製品としての耐熱性、則性にすぐれた特
徴を有するものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）（Ａ）熱可塑性ポリエステル樹脂９９．６〜９４
重量％（Ｂ）ポリエチレン系樹脂０．２〜１重量％及び（Ｃ）
無機系顔料又は充填剤０．２〜５重量％の組成物を成形
してなる成形品であり、結晶化度が少なくとも１５％以
上からなることを特徴とする結晶化ポリエステル製品。
（２）ポリエチレン系樹脂が直鎖状ポリエチレン樹脂で
あることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の結晶
化ポリエステル製品。
（３）無機系顔料又は充填剤が酸化チタンであることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の結晶化ポリエス
テル製品。