JPS631349Y2 - - Google Patents

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JPS631349Y2
JPS631349Y2 JP1981017713U JP1771381U JPS631349Y2 JP S631349 Y2 JPS631349 Y2 JP S631349Y2 JP 1981017713 U JP1981017713 U JP 1981017713U JP 1771381 U JP1771381 U JP 1771381U JP S631349 Y2 JPS631349 Y2 JP S631349Y2
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sound hole
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hole
tube
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JP1981017713U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はリコーダーなどの木管楽器の改良、よ
り詳細には管体を型抜きにより成形する合成樹脂
製木管楽器における音質、音量及び音程バランス
等の諸要素を改善して、良質にしてしかも能率的
生産を図れるようにした木管楽器の改良に関する
ものである。
一般的に、管体を型抜きにより成形する合成樹
脂製の木管楽器を製造する場合においては、例え
ば学童が使用することなどを配慮して、管体が所
定の剛性を有するように、管壁肉厚を本来の木製
管体の場合よりも大きく成形しておくことが望ま
れる。
ところで合成樹脂製の木管楽器においては、本
来の木製管体によるものと比較した場合、音質等
において僅かながら違和感が残るという問題点を
有している。
このような問題点は、次のような理由によるも
のと考えられる。即ちこの種の管楽器において、
音孔を介して得られる音質というのは、音孔の径
の大小とか、音孔が開設されるべき管壁の肉厚の
大小などの要素により著しく相違する。通常で
は、管壁の肉厚が同じ条件である場合、管体の所
定位置における音孔の内径を次第に大きくして行
くと、いわゆる音抜けがよく美しいこもりのない
音質を得ることができる。また、音孔の位置と内
径の大きさとを同じ条件とした場合には、その位
置の音孔が開設された管壁の肉厚を次第に薄くし
て行くと、前記と同様に音抜けのない美しい音質
を得られる。従つて、木管楽器においては、一般
的に音孔を開設する管壁の肉厚が比較的厚い場合
には音孔径を拡げ、反対に肉厚が薄い場合には音
孔径を小さくすることが要求される。それは、管
体内に生ずる圧力波(定常波)の伝搬が、音孔を
通して外界へ開放されるときに音孔が縦方向に長
くてしかも径が細いと、この圧力波を外界に放出
する能力が減殺されて音抜けが阻害されることと
なり、結果として濁つたこもりのある音となつて
しまうからである。
このような木管楽器における音孔を設定するた
めの条件を前提として、前記のような合成樹脂製
の木管楽器を考慮した場合、この種の木管楽器で
は、特に学童が使用することを配慮して、充分な
剛性が与えられるように管壁の肉厚を大きくして
おくことが要求されるので、濁りのない良質の音
を得ようとするためには、結果として音孔の径を
大きくしておかなければならないことになる。し
かしながら、学童の指先は成人の指先よりも小さ
いので音孔径を大きくした場合には、その音孔を
的確に閉塞し得ないという問題が生じてしまう。
このような理由から、従来では学童が使用する
ことを前提とした合成樹脂製の木管楽器では、管
壁肉厚が大きいにも拘わらず音孔径を小さくしな
ければならず、そのため前記のように本来の木製
管体の場合と比較して、音質において低下を生じ
ざるを得ないという問題を有している。
一方、従来においてもこのような問題点の対策
として、肉厚の管壁に開設される音孔の内径を、
管壁の外側では小さく内側では大きくなるよう
に、内側に向けて拡開させるようにしたものが知
られている(特開昭54−48218号、特開昭55−
33178号)。
しかしながらこれら公知のテーパー形音孔は、
いずれも管壁に開設された音孔として機能しない
嵌合孔内へ嵌め込まれるブツシユに予じめテーパ
ー状に設けられていて、このブツシユが嵌合孔内
に嵌着されることにより、管壁にテーパー状の音
孔が形成されるものであるため、最終的にできあ
がつた楽器の音孔における音質、音階等を調整す
る場合に、ブツシユ内におけるテーパー状音孔の
拡開角度つまり広がり角度を調整することによつ
て音質、音階などの調律が行えることとなる。し
かしながら、このような音孔の広がり角度を調整
して音質、音階の調整変化を得るということは、
その調整変化の度合が極めて微妙であるために調
律のための作業が非常に難しく、作業能率が悪い
という問題点を有している。
本考案は、上記のような合成樹脂製木管楽器の
もつ課題及び従来における技術の問題点を解消す
るための具体的手段として、肉厚の大きい管壁に
対しその肉厚に適した径の大きい音孔を予じめ設
けておき、この大径の音孔の上部に学童の指先で
も閉塞できる小径の音孔をもつた管壁自体の肉厚
よりも薄い音孔座板を取付けるようにしたことを
特徴とするものである。
上記のような構成をもつ本考案の木管楽器にお
いては、管壁の肉厚に見合つた充分な大きさの内
径をもつ音孔としての開孔部を予じめ管壁自体に
開設しておき、これによつて濁りやこもりのない
音質を第一義的に得られる。この場合、該大径音
孔としての開孔部の上部に取り付けられる音孔座
板の音孔は、管壁自体の音孔としての開孔部より
も小径であるが、この音孔座板は板自体の肉厚が
薄く、該小径音孔自体の縦方向の長さを著しく小
さくすることができるので、この小径音孔によつ
ても濁りやこもりのない美しい音質を得られるこ
とになる。従つて、最終的に行われる音質、音
色、音の高低などの調整は、この音孔座板の肉厚
を調整することによつて簡単かつ能率的に得られ
る。
次に、本考案に係る木管楽器の好ましい実施例
を図面により説明すると、第1図はこの木管楽器
の全体図であつて、1は歌口、2は管体、3は尾
管であり、4は音孔、5はオクターブ音孔を示
す。第2図乃至第4図に示すように音孔を形成す
べき管体2の所定の各所に、該管体管壁の肉厚に
適した音孔として機能する充分に大きな内径をも
つた開孔部6が開設されている。また、この開孔
部6の上部には、管体外周面よりも低くなるよう
に凹設された前記開孔部6の内径よりも大径の嵌
込み段部7が形成されておき、かつこの嵌込み段
部7の一部には係合突起8が突設されている。
前記の嵌込み段部7には、該段部7の深さに等
しい肉厚を有し、中央部に前記開孔部6よりも小
さい音孔9を開設した音孔座板10が嵌め込まれ
ている。この音孔座板10の音孔9は、前記開孔
部6が肉厚の大きい管体2に管壁に設けられるべ
き音孔として音抜けのよくなるような充分に大き
な内径をもつのに対し、学童の指先でもこの大径
の開孔部6を閉塞できるような径の小さいもので
かつこの小径音孔9の縦方向の長さが、音孔座板
10自体の肉厚によつて管体2の管壁肉厚よりも
かるかに小さくなつている。また、該音孔座板1
0は、前記嵌込み段部7の深さを選択調整するこ
とにより管壁の肉厚Bに比して充分に肉厚を薄く
することができ、その肉厚は得ようとする音質や
音程など種々の要素を考慮したうえで選定するこ
とができる。
また、該音孔座板10の周縁部下面には、前記
嵌込み段部7の周囲に設けられた係合突起8と係
合して、段部7内における該音孔座板10の位置
を固定するための凹部11が設けられている。音
孔座板10が前記係合突起8と凹部11との係合
を介して嵌込み段部7内に嵌合されると、音孔座
板10の下面は段部7に密着し、音孔9と下方の
開孔部6とが連通される。
第5図及び第6図は他の実施例を示しており、
管体2aにおける開孔部6aの上面に形成される
嵌込み段部7aの周囲に環状の凹溝12を周設す
ると共に、音孔座板10aの下面周縁に前記凹溝
12を嵌合する環状の突条13を突設させ、この
凹溝12と突条13との嵌合により、音孔座板1
0aの嵌込み段部7a面への嵌着状態を一層良好
にしたものである。なおこの実施例においては、
前記第1実施例の場合におけるような係合突起8
と凹部11とを設けて、段部7内への位置合わせ
が行えるようにしてもよい。また、前記音孔座板
10に設けられる音孔9は、必ずしも中央部でな
くともよく、下方の開孔部6と若干偏心した位置
に開設されるようにしてもよい。
以上に述べたように、本考案に係る木管楽器に
よれば、合成樹脂による肉厚の大きい堅牢な管壁
に開設する音孔であつても、管壁自体に設けた大
径の開孔部と、この開孔部上に設けた肉厚の薄い
音孔座板における小径の音孔とによつて、音抜け
のよい濁りのない音質を得ることができる。また
この考案においては、音孔座板の肉厚を適宜選択
調整することによつて、該座板における音孔の縦
方向の長さを自由に可変できるので、従来のテー
パー孔音孔が音質、音階等を調整する際に、音孔
の拡開角度を調整するという手段をとるのに比較
して、音質、音階等の調整作業を的確かつ能率的
に行えるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施すべき汎用の合成樹脂製
木管楽器の一部切欠側面図、第2図は本考案を実
施した木管楽器の部品構成を示す部分的分解断面
図、第3図は第2図と同じ部分の各部品が組み合
わされた状態の部分断面図、第4図は第3図にお
けるA−A線における断面図、第5図は他の実施
例による部品構成を示す部分的分解断面図、第6
図は第5図の部品を組み合わせた状態の部分断面
図である。 1:歌口、2:管体、3:尾管、4:音孔、
5:オクターブ音孔、6,6a:開孔部、7,7
a:嵌込み段部、8:係合突起、9:音孔、1
0,10a:音孔座板、11:凹部、12:凹
溝、13:突条。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 管体が所定の剛性を有するように管壁肉厚を大
    きく成形した合成樹脂製の木管楽器であつて、管
    体の音孔位置に前記肉厚の大きい管壁に設ける音
    孔として適した音抜けのよい大径の開孔部と、こ
    の大径開孔部の上部に管体外周面よりも低く凹設
    された前記開孔部よりも大径の嵌込み段部を形成
    し、該嵌込み段部上に、指先で閉塞するのに適し
    た前記開孔部よりも小径の音孔を開設した前記管
    壁よりも肉厚の薄い音孔座板を嵌着させたことを
    特徴とする木管楽器。
JP1981017713U 1981-02-10 1981-02-10 Expired JPS631349Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1981017713U JPS631349Y2 (ja) 1981-02-10 1981-02-10

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JP1981017713U JPS631349Y2 (ja) 1981-02-10 1981-02-10

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Publication Number Publication Date
JPS57130893U JPS57130893U (ja) 1982-08-14
JPS631349Y2 true JPS631349Y2 (ja) 1988-01-13

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ID=29815679

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JP1981017713U Expired JPS631349Y2 (ja) 1981-02-10 1981-02-10

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KR100451632B1 (ko) * 2002-05-20 2004-10-15 이호준 오카리나 악기
JP5923866B2 (ja) * 2011-04-28 2016-05-25 ヤマハ株式会社 木管楽器及び整流部材

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5448218A (en) * 1977-09-26 1979-04-16 Zenon Gakufu Shiyutsupanshiya Woodwind
JPS5533178A (en) * 1978-08-31 1980-03-08 Takamura Toyama Acoustic hole device for plastic flute

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