JPS6313414Y2 - - Google Patents

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JPS6313414Y2
JPS6313414Y2 JP1982171890U JP17189082U JPS6313414Y2 JP S6313414 Y2 JPS6313414 Y2 JP S6313414Y2 JP 1982171890 U JP1982171890 U JP 1982171890U JP 17189082 U JP17189082 U JP 17189082U JP S6313414 Y2 JPS6313414 Y2 JP S6313414Y2
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casing
carburetor
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lever
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は気化器に具備されるリンク装置に関
し、更に詳しくは、多連気化器を構成する一方と
他方の気化器の各々に設けられたスロツトルレバ
ー等の可動部を、相互に連動可能に連結するため
の気化器に具備されるリンク装置に関する。
(従来の技術) 従来前記の如きリンク装置としては、例えば実
公昭52−48994号公報にみられるように、一端が
開口した有底円筒状のケーシングに、一方と他方
の気化器の各々に設けられたスロツトルレバー等
の可動部を、相互に連動可能に連なる連結棒の球
部を各々嵌挿し、一方と他方の球部の間に支持部
材を介置し、且つ一端の開口部から一方の球部に
当接するネジ体を配するとともに、ケーシングの
底部と他方の球部の間にスプリングによつて押圧
付勢されていて他方の球部に接触する受体を配し
た構造を有するものを用いている。即ち、分解修
理時に分解修理し易くするために、ケーシング内
に開口部を設け、この開口部にネジ体を設ける一
方、使用時に於けるガタを防止するために、ケー
シング底部にスプリングを配したものである。
(考案が解決しようとする問題点) このような従来のリンク装置によると、それ
を構成するケーシングの開口部に外ねじが形成さ
れたネジ体を螺着するので、ケーシング開口部に
も前記ネジ体の外ねじに螺合する内ねじを形成し
なければならず、構造が複雑であると共に加工工
数も不利であつた。また分解修理時には必ずネ
ジ体をケーシングから取り外さねばならず、面倒
であると共に、場合によつては粉失する恐れもあ
つた。更にネジの場合には車両走行の振動によ
り、ネジが回動したりして当初のネジ着位置がず
れる場合があり、気化器の連動動作に微妙な狂い
を生じかねない場合もある。
(目的) そこで本考案では、構造が簡単で加工工数上
も有利で、分解修理時に面倒な細かい部品の取
り外し等の作業を必要としないで、部品を粉失し
たりする恐れがなく、車両走行の振動等によつ
てもずれや緩みの生ずることの少ない多連気化器
に具備されるリンク装置を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を実現するために、本考案の多連気化
器に具備されるリンク装置では、多連気化器を構
成する一対の気化器間に介在され、それらの気化
器にそれぞれ回動自在に軸支された一対の可動部
を相互に連動可能に連結するための多連気化器に
具備されるリンク装置であつて、このリンク装置
は少なくとも前記各可動部に設けられた連結棒の
球部が嵌挿される一対の透孔が形成されたケーシ
ングを有する多連気化器に具備されるリンク装置
に於いて、上記ケーシングが合成樹脂によつて形
成され、ケーシング上の透孔にはそれぞれ透孔に
連なる切欠きが形成されているとともに、上記リ
ンク装置のケーシング内には、ケーシングの底部
と一方の球部の間に皿状の第一支持部材が介置さ
れ、この第一支持部材は先端に底部の開口部を通
して外に臨む係止部を形成した案内棒が下部に連
なり、かつケーシングの内底部に着座するコイル
状のばね部材によつて一方の球部の端面に弾発的
に接触されており、一方と他方との球部の間に円
筒状の第二支持部材が介置され、この第二支持部
材は両球部の端面に接触されており、他方の球部
と開口部との間に合成樹脂より成る盲蓋が介置さ
れ、この盲蓋は他方の球部の端面に接触され、か
つ開口部を覆つて溶着されていることを特徴とし
たものである。
(作用) 次に本考案の作用について考える。上記構成の
多連気化器に具備されるリンク装置を組付ける工
程に従つて述べると、まずケーシングの底部の開
口部を通して係止部が外に臨むように第一支持部
材を装着し、次いで一方の球部、第二支持部材、
他方の球部を、互いに隣り合う部材と端面が接触
するように装着する。その後、合成樹脂より成る
盲蓋を他方の球部に接触するように装着し、同様
に合成樹脂より成るケーシングの開口部を熱でか
しめ盲蓋に溶着して製すればよく、本考案ではね
じを用いていないので、その構造は極めて簡単で
加工工数も少ないものになつている。
また、本考案のリンク装置を分解修理する時に
は、第一支持部材の下部に連なる案内棒の先端に
形成された係止部を持つて案内棒を下方へ引つ張
れば、コイル状のばね部材による一方の球部の端
面への押圧状態が解除され、一方の球部、第二支
持部材、他方の球部及び盲蓋との互いの接触状態
も解除されることになる。そしてケーシング上に
形成されている一対の透孔を通じて、一方の球
部、第二支持部材及び他方の球部を取り外せばよ
く、分解修理時の作業も面倒な細かい部品の取り
外し等は必要でない。また、この透孔にはそれぞ
れ切欠きが透孔に連なるように形成されているの
で、取り外しの作業が行ない易いものになつてい
る。
更に、ケーシング内に必要な部品を装着し、適
切なバランスの互いの接触状態をなした後、最上
部の盲蓋を溶着でケーシングの開口部にしつかり
と装着するので、車両走行時の振動等によつてず
れや緩みが生ずることも少ない。
(実施例) 次に添付図面に従い本考案の実施例を詳細に説
明する。
第1図は本考案の一実施例の正面図であり、第
2図は第1図の左側面図であり、第3図は第1図
の平面図であり、第4図は第1図の底面図であ
る。これらの図面で示される多連気化器Aは、単
一のエンジンシリンダに対応して、そのエンジン
シリンダ内に混合気を供給する為の一対の気化器
C1,C2を並列して構成される。これらの気化
器C1,C2は相互に角度を成して並列され、そ
れぞれ低速用気化器、高速用気化器を示してい
る。この多連気化器において、第5図を参照して
先ず気化器単体について説明する。一方の気化器
C1の気化器本体1には吸気道2が形成され、こ
の吸気道2内にはスロツトル弁3が配設されてい
る。この実施例における気化器はいわゆる摺動絞
り弁型気化器であつて、前記スロツトル弁3は回
動軸4aの回動及びそれに伴うアーム5の上下動
により吸気道2を横切つて上下動自在に摺動する
摺動絞り弁で示されている。そして、このスロツ
トル弁3の下部には、ジエツトニードル6が支持
され、このジエツトニードル6がメインノズル7
内に挿入配置されて燃料の吐出間隙を形成してい
る。他方前記気化器本体1の下部には気密を保持
した状態でフロート室体8が固着され、それによ
りフロート室9が形成され、このフロート室9内
にはフロート10、フロートバルブ11及びバル
ブシート12にて常に一定なる燃料油面Lが形成
されている。これらの構成は他方の気化器C2の
場合も実質的に同一であつて、第6図に示すよう
に対応する部分には同一の符号を付してある。
次に第7図を併せて参照して一対の気化器C
1,C2の連動機構について説明する。
気化器C1のスロツトル弁3(以下第1スロツ
トル弁3と記載する。)を上下動させる為の回動
軸4に第1スロツトルレバー13が取着せしめら
れている。この第1スロツトルレバー13は、ス
ロツトルワイヤ14を介して連なる図示せざるア
クセルレバー又はアクセルペダルを操作すること
によつて開動作せしめられると共に逆にリターン
スプリング15によつて閉動作せしめられ、且つ
この閉動作は第1スロツトルレバー13の当接板
16がアイドルアジヤストスクリユウ17の先端
に衝合する所まで行なわれ、これが第1スロツト
ル弁3のアイドル開度を規定している。他方の気
化器C2の回動軸4bにも第2スロツトルレバー
18が取着している。そして、この第2スロツト
ルレバー18と第1スロツトルレバー13のは次
の連結機構によつて連結されている。即ち気化器
C1の第1スロツトルレバー13が取着せしめら
れている回動軸4aの周りに補助レバー19が回
動軸4aを中心として回転できるように配設さ
れ、この補助レバー19の一側片20がリンク装
置21の上方に連結されている。他方気化器C2
の第2スロツトルレバー18の遊端にはリンク部
材22と、そのリンク部材22の端部に連なるも
う1つのリンク部材23が連結され、リンク部材
23の他端24は気化器C2の気化器本体1に回
動自在に軸支されている。前記第2スロツトルレ
バー18の回動に伴ない上下に揺動する前記第2
のリンク部材23の略中央あたりの部分が前記リ
ンク装置21の下方に連結されている。これらの
連結機構により低速用気化器C1の第1スロツト
ルレバー13の開動作が高速用気化器C2の第2
スロツトルレバー18に伝えられる。第1スロツ
トルレバー13と補助レバー19との関係は、気
化器C1の第1スロツトル弁3がアイドリング開
度より、予め定めた設定開度以上に開かれる程度
に第1スロツトルレバー13が開かれたとき、当
該第1スロツトルレバー13の当接板16に当接
片26が押されて補助レバー19が開動作し、他
方の気化器C2の第2スロツトル弁3が追従して
開かれるように定められている。
より詳述すると、第1スロツトルレバー13が
全閉動作した時に、第2スロツトルレバー18及
び前記連結機構を構成する補助レバー19も、気
化器C2の回動軸4bに巻着されたリターンスプ
リング25によつて閉動作するものであるが、そ
の全閉態様において第1スロツトルレバー13の
当接板16と、その当接板16に押加される補助
レバー19の当接片26が一定の間隔S(第7図
示)を存するように第1スロツトルレバー13と
補助レバー19が配設されている。そして、前記
補助レバー19の他側には戻し当接片27が形成
され、該戻し当接片27に螺着された戻しネジ2
8の先端が第1スロツトルレバー13の戻し当接
部29に対向しており、第1スロツトルレバー1
3及び第2スロツトルレバー18が全閉状態の
時、従つて補助レバー19も全閉態様の時、前記
第1スロツトルレバー13の戻し当接部29に対
し補助レバー19の戻しネジ28の先端が対接し
ている。そして第1スロツトルレバー13の閉動
作により第1スロツトル弁3が閉じるとき、而も
第2スロツトル弁3を開動作させるに至るときの
第1スロツトル弁3の予め定められた設定開度未
満に閉じるときに、第1スロツトル弁3の戻し当
接部29によつて補助レバー19の戻しネジ28
が押され補助レバー19の閉動作及び第2スロツ
トルレバー18の閉動作を介して第2スロツトル
弁3が強制的に全閉状態に閉動作するものであ
る。
なおこの実施例に於ける前記第2スロツトル弁
3は、摺動絞り弁であつて気化器C2の吸気道2
の内壁面には、前記全閉状態を達成するために、
第6図示の如く摺動絞り弁の下端部が嵌入できる
嵌溝30が形成されているものである。そして、
この嵌溝30は、第2スロツトル弁3に形成され
た僅かなカツトアウエイ31に対応して吸気道2
の上流側が浅く、吸気道2の下流側が深く形成さ
れている。
続いて前記リンク装置21について第8図〜第
10図に従い詳述する。リンク装置21は、補助
レバー19の一側片20に設けられた一方の連結
棒32の球部33と、気化器C2側のリンク部材
23に設けられた他方の連結棒34の球部35と
をそれぞれ挿入する為の一対の透孔36,37が
間隔をあけて形成された合成樹脂製の有底円筒状
のケーシング38を有する。
ケーシング38の底部39と連結棒34の球部
35との間には第一支持部材40が介置される。
この第一支持部材40の下部に連なる案内棒41
の先端に形成された係止部42は底部39の開口
43を通して外に臨んでいる。この支持部材40
は、底部39に座すばね44によつて連結棒34
の球部35側に付勢され、凹面状の端面45が球
部35に弾発的に接触している。
上記案内棒41は、第一支持部材40が第9図
矢示Tで示す方向に傾倒するのを防止している。
次いで連結棒34の球部35と、連結棒32の球
部33との間には、両球部35,33に凹面状の
端面46,47を接触させて円筒状の第二支持部
材48が介置される。更にケーシング38の開口
部51には、凹面状の端面49を連結棒32の球
部33に接触させている合成樹脂より成る盲蓋5
0が配設されている。
即ち盲蓋50はケーシング内に、第一支持部材
40、球部35、第二支持部材48、球部33
を、互いに隣り合う部材と端面が適切なバランス
で接触するように装着した後、合成樹脂より成る
盲蓋50を球部33に接触するように装着し、同
様に合成樹脂より成るケーシング38の開口部5
1を熱でかしめ溶着されるものである。この溶着
に本考案の特徴があり、ねじを用いたりしている
ものでないので、その構造は極めて簡単で加工工
数も少なく、また車両走行時に振動等によるず
れ、緩みも生ずる恐れはないものにしている。
またケーシング38の一対の透孔36,37に
連なつて切欠き54,55が形成されている。分
解修理時には、第一支持部材40に形成された係
止部42を持つて案内棒41を下方へ引つ張り、
ばね44による球部35の端面への押圧状態を解
除し、球部35、第二支持部材48、球部33及
び盲蓋50との互いの接触状態も解除した状態に
し、そして、そしてこの切欠き54,55が形成
されているケーシング38上の透孔36,37を
通じて、球部35、第二支持部材48、球部33
を取り外せばよく、分解修理時に面倒な細かい部
い部品の取り外し等は必要でなく、作業が行ない
易いものにしている。
この構造のリンク装置21により、他の前述し
たリンク部材と協働して第1スロツトルレバー1
3の開動作が第2スロツトルレバー18に伝えら
れるものである。そして、前記透孔36又は37
の直径をd1、連結棒32,34の球部33又は
直径をd2とした場合、d1≦d2の関係に設定され
ている。更にケーシング8の透孔36,37の周
りには第10図に示す如くゴム製であつて環状の
防塵帯52,53が着装されているが、連結棒3
2又は34が挿通される部分の通孔54の直径
d3は、連結棒33又は35の直径をd4とした場
合、d3≦d4の関係に設定されていることにより、
防塵がより完全に施されている。
又ケーシング38上の一対の透孔36,37に
連なつて形成されている切欠き54,55は、通
常は防塵帯によつて閉塞されている。
而して、第3図、第4図に示す如く相互に角度
を成して並列された一対の気化器C1,C2は次
のように連結されている。即ち、第4図の底面図
に示す通り、気化器C1,C2の各吸気道2の上
流側に対向する部分(第4図の上側)には、一方
の気化器C1と他方の気化器C2から各々ブラケ
ツト56,57が突設されており、それらブラケ
ツト56と57より成る固定部分58にねじ59
が螺着されている。このねじ59は第4図の上下
方向に螺着されている。
他方、気化器C1,C2の各吸気道2の下流側
に対向する部分(第4図の下側)にも、同じく気
化器C1と気化器C2からそれぞれブラケツト6
0,61が突設されており、それらブラケツト6
0と61より成る固定部分62にねじ63が螺着
されている。このねじ63は図において紙面に垂
直な方向に螺着されている。即ちねじ59とねじ
63の締める方向が相互に直交する関係におかれ
ているものである。
なお、第1図に示す参照符64は気化器C1の
第1スロツトルレバー13に連動して、気化器C
1における吸気道2内に加速ポンプノズル65よ
り加速燃料を吐出する為の加速ポンプ66を動か
す為の連動用リンクロツドを示し、又参照符67
はアイドルジヤストスクリユウ17の操作つまみ
を示している。
次にこの実施例の動作を説明する。
図示せざるアクセルペダル又はアクセルレバー
を操作してスロツトルワイヤ14を介して底速用
気化器C1の第1スロツトルレバー13を、当該
第1スロツトルレバー13の当接板16が補助レ
バー19の当接部26に当らない程度に第7図中
反時計方向に動かして開動作せしめる時、(当接
板16の回動が第7図の間隔Sの範囲内である
時、)気化器C1の第1スロツトル弁3は第5図
のアイドリング開度から部分負荷に適応する程度
の半開程度に開かれる。この時、気化器C2の第
2スロツトルレバー18はリターンスプリング2
5によつて全閉態様に保持されているので、第2
スロツトル弁3は、その下端を吸気道2に形成し
た嵌溝30に嵌入して全閉状態に保持されてい
る。従つて燃料及び空気の混合気は一方の気化器
C1のみからエンジンに供給されている。
続いて、アクセルペダル又はアクセルレバーを
操作して気化器C1の第1スロツトルレバー13
を、当該第1スロツトルレバー13の当接板16
が補助レバー19の当接部19に当つてそれを押
加する程度に第7図中反時計方向に動かして開動
作せしめる時、第1スロツトルレバー13の開動
に押されて補助レバー19も第7図中反時計方向
に回転するので、補助レバー19の一側片20に
連結棒32を介して連なるリンク装置21も第7
図中上動する。従つてリンク装置21の下方に連
結棒34を介して連なるリンク部材23も、他端
24を支点として第7図中反時計方向に回動す
る。これに伴いリンク部材22が上動するので、
気化器C2の第2スロツトルレバー18が第7図
中反時計方向に回転し、第2スロツトル弁3が開
動作するものである。即ち第1スロツトルレバー
13が、第1スロツトル弁3の予め定めた設定開
度に対応する角変位量を超えて角変位されると
き、この第1スロツトルレバー3に連動して前記
第2スロツトルレバー18が角変位して気化器C
2のスロツトル弁3が開くものであり、2つの気
化器C1とC2から混合気がエンジンに供給され
るものである。
次に、減速すべくアクセルペダル又はアクセル
レバーを戻すと、気化器C1の第1スロツトルレ
バー13はリターンスプリング15により第7図
中時計方向に回転して戻り、他方、高速用気化器
C2の第2スロツトルレバー18もリターンスプ
リング25により第7図中時計方向に回転して戻
る。これを詳述すると、第1スロツトル弁3の予
め定めた設定角度を超えた範囲で第1スロツトル
弁3を閉動作させる程度に第1スロツトルレバー
13を回動する時は、第1スロツトルレバー13
及び第2スロツトルレバー18が共にリターンス
プリング15,25により第7図の反時計方向に
回動し、その回動した角変位置に対応して第1ス
ロツトル弁3及び第2スロツトル弁3の開度が定
まる。次いで第1スロツトル弁3の予め定めた設
定角度未満に第1スロツトル弁3を閉動作させる
程度に第1スロツトルレバー13を第7図の反時
計方向に回動する時は、先ず第2スロツトル弁3
がリターン弁3がリターンスプリング25により
下降せしめられて、その下端を嵌溝30に嵌入さ
せた態様で全閉状態となる。この時第1スロツト
ル弁3は部分負荷時の開度を保ち、補助レバー1
9の回動も停まる。続いて第1スロツトルレバー
13のみがリターンスプリング15によつて全閉
態様に閉動作し、第1スロツトル弁3がアイドリ
ング開度に戻る。
この時、第1スロツトルレバー13の戻し当接
部29と補助レバー19の戻しネジ28の先端が
対接するものである。この結果、第1スロツトル
弁3が前記設定開度未満となるように閉じられる
ときは、補助レバー19は必ず全閉動作されるか
ら、第2スロツトル弁3は強制的に全閉動作され
るものである。
(考案の効果) 本考案は上述したような構成としたので、 製作工程に於いては、順次第一支持部材、一
方の球部、第二支持部材、他方の球部を、互い
に隣り合う部材と端面が接触するように装着し
た後、合成樹脂より成る盲蓋を他方の球部に接
触するように装着し、同様に合成樹脂より成る
ケーシングの開口部を熱でかしめ盲蓋に溶着す
ればよく、その構造は極めて簡単で加工工数も
少ない。
分解修理する時には、第一支持部材に形成さ
れた係止部を持つて案内棒を下方へ引つ張れ
ば、コイル状のばね部材による一方の球部の端
面への押圧状態が解除され、一方の球部、第二
支持部材、他方の球部及び盲蓋との互いの接触
状態も解除されることになる。そして、切欠き
が形成されているケーシング上の透孔を通じ
て、一方の球部、第二支持部材及び他方の球部
を取り外せばよく、分解修理時に面倒な細かい
部品の取り外し等は必要でなく、作業が行ない
易い。
本考案のリンク装置を具備した多連気化器使
用時に於いても、ケーシング内に必要な部品を
装着し、適切なバランスの互いの接触状態をな
した後、最上部の盲蓋を溶着でケーシングの開
口部にしつかりと装着するので、車両走行時の
振動等によつてずれや緩みが生ずることも少な
い。
等、種々の実用上の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は第1図の左側面図、第3図は第1
図の平面図、第4図は第1図の簡略化した底面
図、第5図は第1図の切断面線−からみた断
面図、第6図は第1図の切断面線−からみた
部分断面図、第7図は第1図の切断面線−か
らみた簡略化した断面図、第8図はリンク装置の
正面図、第9図は第8図の切断面線−から見
た断面図、第10図はリンク装置に防塵部材を取
付けた状態を示す図である。なお、第1図では気
化器C1,C2の各吸気道2が紙面に対して垂直
となるように簡略して描かれている。 C1……一方の気化器、C2……他方の気化
器、13……第1スロツトルレバー、18……第
2スロツトルレバー、19……補助レバー、21
……リンク装置、22,23……リンク部材、3
2……一方の連結棒、33……一方の連結棒の球
部、34……他方の連結棒、35……他方の連結
棒の球部、36,37……透孔、38……ケーシ
ング、40……第一支持部材、44……ばね、4
8……第2支持部材、50……盲蓋、51……開
口部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 多連気化器を構成する一対の気化器間に介在さ
    れ、それらの気化器にそれぞれ回動自在に軸支さ
    れた一対の可動部を相互に連動可能に連結するた
    めの多連気化器に具備されるリンク装置であつ
    て、このリンク装置は少なくとも前記各可動部に
    設けられた連結棒の球部が嵌挿される一対の透孔
    が形成されたケーシングを有する多連気化器に具
    備されるリンク装置に於いて; 上記ケーシングが合成樹脂によつて形成され、
    ケーシング上の透孔にはそれぞれ透孔に連なる切
    欠きが形成されているとともに、上記リンク装置
    のケーシング内には、ケーシングの底部と一方の
    球部の間に皿状の第一支持部材が介置され、この
    第一支持部材は先端に底部の開口部を通して外に
    臨む係止部を形成した案内棒が下部に連なり、か
    つケーシングの内底部に着座するコイル状のばね
    部材によつて一方の球部の端面に弾発的に接触さ
    れており、一方と他方との球部の間に円筒状の第
    二支持部材が介置され、この第二支持部材は両球
    部の端面に接触されており、他方の球部とケーシ
    ング上部の開口部との間に合成樹脂より成る盲蓋
    が介置され、この盲蓋は他方の球部の端面に接触
    され、かつ開口部を覆つて溶着されていることを
    特徴とする多連気化器に具備されるリンク装置。
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JPS4726790U (ja) * 1971-04-12 1972-11-27
JPS5248994U (ja) * 1975-10-03 1977-04-07

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