JPS63128938A - 接着性改良ポリエステルフイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は接着性改良ポリエステルフィルム、更ニ詳シ＜
は、ポリエステルフィルム面に対し接着性および印刷、
コーティング適性を改良する、光硬化させたプライマー
被膜を形成したことから成る接着性改良ポリエステルフ
ィルムに関する。

ポリエステルフィルムは、切断強度、伸び、衝撃強さな
どの機械的性質、耐熱性に優れ、プラスチックフィルム
の中でも最も強靭なフィルムとして有用であり、広く電
気絶縁材料、写真用フィルム、テープ類（磁気テープ〕
、食品包装等に利用されている。しかしながら、これら
の用途にあって、ポリエステルフィルム同士又は他のプ
ラスチックフィルムとの接着または水溶性樹脂や油溶性
樹脂をコーティングしたりインキを印刷する場合、ポリ
エステルフィルムは比較的に不活性であり、結晶性が大
であるため、接着性が十分に得られないという難点があ
った。

そこで、従来より、かかる接着性を改良するため、たと
えばポリエステルフィルム面に分子量５０００以上のポ
リエチレンオキサイドまたはエチレンオキサイドと少量
のエポキシ基含有化合物（スチレンオキサイド、グリシ
ジルアクリレートなど〕とのランダム共重合体からなる
プライマー被膜を形成した接着性改良ポリエステルフィ
ルムが仰られている（特公昭５８−１２１５２号公報参
照）。このプライマー被膜は、所期目的の接着性改良に
貢献するが、それ自体の耐水性に問題がある。

本発明者らは、かかるポリエステルフィルムの接着性改
良用プライマー被膜について鋭意検討を進めたところ、
紫外線照射により光硬化しつる特定のポリエチレングリ
コールジアクリレートを使用すれば、耐水性に優れた所
期目的のプライマー被膜が形成されることを見出し、本
発明を完成させるに至った。

すなわち、本発明は、ポリエステルフィルムの面に、式
： ％式％ 〔式中、ｎは３〜９である〕 で示されるポリエチレングリコールジアクリレートから
なる光硬化させたプライマー被膜を形成したことを特徴
とする接着性改良ポリエステルフィルムを提供するもの
である。

本発明におけるポリエステルフィルムとは、ジカルボン
酸（テレフタール酸ジメチル、インフタール酸ジメチル
、ナフタリン　２．６−ジカルボン酸など）と多価アル
コール（エチレングリコール、ポリメチレングリコール
、チクロヘキサン１．４−ジメタツールなど）の重縮合
物を溶融押出し成　−形、延伸配回熱処理して得られる
通常のポリエステルフィルムを指称する。

本発明におけるポリエチレングリコールジアクリレート
（以下、単にジアクリレートと称す〕とは、式： ％式％ 〔式中、ｎは３〜９である〕 のポリエチレングリコールに対し、２モルのアクリル酸
を付加反応させたものを指称する。かがるジアクリレー
トからなる光硬化プライマー被膜を形成するには、通常
の光重合開始剤（ベンゾイン系、ベンジル系、ベンゾイ
ンエーテル系、アゾ系、スルフィド系、有機過酸化物系
など〕また光増感剤（アントラキノン、５−ニトロフル
オレン、５−ニトロアセナフテン）を必要に応じて併用
してもよい。および必要に応じて他の・共重合性七ツマ
−（トリメチロールプロパントリアクリレートもしくは
トリメタクリレート、ペンタントリアクリレ−）、　　
１．４−ブタンジオールジメタクリレート、ビニルピロ
リドン、２−ヒドロキシエチルアクリレート、２−エチ
ルへキシルアクリレート、ジシクロペンタジェンアクリ
レートなど〕、充填剤、老化防止剤、重合禁止剤等を適
量配合すればよい。

本発明に係る接着性改良ポリエステルフィルムは、上記
ポリエステルフィルムの片面菫たは両面にジアクリレー
トの配合物を膜厚０．１−．１０μとなるように塗布し
、通常の方法で、紫外線照射を行って光硬化させたプラ
イマー被膜を形成することにより製造される。

このようにして得られる本発明フィルムは、表面の接着
性改良に適合し、かつ耐水性に優れたプライマー被膜を
形成しており、各種の水溶性樹脂（ゼラチン、カゼイン
、ＣＭＣ％ＰＶＡなと）または油溶性のビニル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂
等のプラスチック材料との接着丈たはそれらの樹脂又は
他の紫外線硬化性樹脂からなるコーテイング膜と強固に
接着する。用途としては、通常の写真用フィルム、感光
性フィルム、帯電防止フィルム等、その他ＩＣカードや
光ディスクといった電子材料への使用に有用に用いるこ
とができる。

次に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。

実施例１ １００μ厚のポリエステルフィルム（ポリエチレンテレ
フタレートフィルム）の面に、ポリエチレングリコール
ジアクリレート（ｎ＝９）１００重量部および光重合性
開始剤（チバガイギー社製、　　Ｉｒｇａｃｕ、ｒｅ　
５００　）　５　ｉｉ［置部の配合物を塗布し、これに
９．５　ｃｌｌｌの距離からＵＶランプ（８０Ｗ／ａｔ
ｔ）を１０秒間照射して厚み０．５μの光硬化させたプ
ライマー被膜を形成する。

次いで、光硬化プライマー被膜上にハードコート材とし
てＧＡＦＣｏｒｐ、製のＧＡＦ　ＧＡＲＤＴＭ２３３を
膜厚ｌμにて塗布し、上記と同様に紫外線硬化した。基
材フィルムとコーテイング膜間の接着力は強固で、界面
での剥贋は見られなかった。なお、６０℃の水中で３０
日間浸漬させたが、接着性に変化はなかった。

実施例２ １００μ厚のポリエステルフィルム（ポリエチレン−２
，６−ジナフタレートフイルム）の面ニ、ポリエチレン
グリコールジアクリレート（ｎ　＝　３）ｌｏｏｍ睦部
、トリメチロールプロパントリアクリレート５部および
光重合性開始剤（チバガイギー社製、Ｉ　ｒｇａｃｕｒ
ｅ　６５１　）　５　ｒｉｎｋ部の配合物を塗布し、実
施例１と同条件でＵＶ照射を行って厚み０．２μの光硬
化させたプライマー被膜を形成する。

この光硬化プライマー被膜を形成したポリエステルフィ
ルムと銅箔をエポキシ系接着剤（サンスター技研（株〕
製、ペンギンセメントｌ　０００）で貼合せ、４０℃で
５時間硬化して複合体を作製した。ポリエステルフィル
ムと銅箔とは強固に接着し、その剥離強度は２．８ｋｇ
／ｉｎ　であり、また２６０℃、１０秒間の半田浴浸漬
でハガレやフクレなどの異常は認められなかった。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリエステルフィルムの面に、式： ▲数式、化学式、表等があります▼ ［式中、ｎは３〜９である］ で示されるポリエチレングリコールジアクリレートから
   なる光硬化させたプライマー被膜を形成したことを特徴
   とする接着性改良ポリエステルフィルム。