JPS6312792Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、茶室又は仏前等で香料を焚く際に
使用便利な香炉に関するものである。

従来の技術 従来より香炉で熱源に電気発熱体を用いたもの
は知られている。

考案が解決しようとする問題点 ところで従来の熱源に電気発熱体を用いた香炉
では電気発熱体に露出したニクロム線を用いてこ
のニクロム線に直接香料が触れてニクロム線に香
料の燃えかすが付着しにクロム線の損傷を早めて
通電不能となるようなことがあり、更にニクロム
線に付着した香料の燃えかすは清掃時に外れずに
清掃が面倒であり、且又葬儀の席上等で炉体を回
す際に通電用のコードが炉体より露出していて邪
魔になり、着火炭を入れた別の香炉を準備しなく
てはならない等の欠点があつた。この考案は上記
の問題点を解決したものであり、使用便利な香炉
を得ることを目的としたものである。

問題を解決するための手段 上記の目的を達成するためのこの考案を構成
を、実施例に対応する第１図〜第７図を用いて説
明すると、この考案は仕切壁１の一方に灰受皿２
を設けると共に他方に香料受皿３を備えた炉体４
を形成し、且つ灰受皿２に熱源器５を取付け、該
熱源器５は耐熱性の枠体６の頂部７にアルミ材等
の素材で形成した金属製の発熱体８を取付け、該
発熱体８は上部９を山形として枠体６より露出さ
せると共に発熱体８の下部に取り付けた下部筒１
０と中間軸２２を枠体６内の空室部１１に垂下さ
せ、更にセラミツク発熱部１２を備えた筒状であ
るセラミツク発熱体１３の中心孔２５に中間軸２
２を嵌入してセラミツク発熱体１３の上方部３２
を下部筒１０と中間軸２２との間に装着し、且つ
セラミツク発熱体１３に通電コード１４を連設す
ると共に該通電コード１４は炉体４内に介在した
通電受口３９を設け、該通電受口３９には接続コ
ード４０の差込片４１と連設するように形成した
ものである。

実施例 以下図面についてこの考案の実施例を説明する
と、１は仕切壁であり、仕切壁１の一方に灰受皿
２を設けると共に他方に香料受皿３を備えた炉体
４を形成し、且つ灰受皿２に熱源器５を取付け、
該熱源器５は耐熱性の枠体６の頂部７にアルミ材
等の素材で形成した金属製の発熱体８を取付け、
該発熱体８は上部９を山形として枠体６より露出
させると共に発熱体８の下部に取り付けた下部筒
１０と中間軸２２を枠体６内の空室部１１に垂下
させ、更にセラミツク発熱部１２を備えた筒状で
あるセラミツク発熱体１３の中心孔２５に中間軸
２２を嵌入してセラミツク発熱体１３の上方部３
２を下部筒１０と中間軸２２との間に装着し、且
つセラミツク発熱体１３に通電コード１４を連設
すると共に該通電コード１４は炉体４内に介在し
た通電受口３９を設け、該通電受口３９には接続
コード４０の差込片４１と連設するように形成し
又、枠体６は頂部７の中央に発熱体８の挿入口１
５を設け、下方部に３個の取付片１６，１６，１
６を設け、該取付片１６，１６，１６には螺孔１
７，１７，１７を備えて灰受皿２への取付けを前
記螺孔１７，１７，１７に第１螺子１８，１８，
１８を螺合することにより行い、且つ取付片１６
と灰受皿２の間に位置して枠体６内に石綿板１９
と絶縁部材２０を設け、該絶縁部材２０には支持
筒２１を突設し、且つ支持筒２１は立設軸２４を
立設すると共に該立設軸２４とアルミ材で形成
し、発熱体８と連設した中間軸２２に筒状である
セラミツク発熱体１３の中心孔２５を挿入すると
共に発熱体８と同材のアルミ材で形成した下部筒
１０を載置支持する支持段部２９を設け、該下部
筒１０と発熱体８とは第２螺子２３で連設固着
し、且又支持筒２１には３個の切欠溝３０を設け
て支持筒２１内の空気の流通を行い温度の上昇を
防止したものである。

又筒状としたセラミツク発熱体１３のセラミツ
ク発熱部１２を備えたセラミツク発熱体１３の上
方部３２は下部筒１０に設けた挿入筒孔３３に着
脱自在に密接挿入するものである。又、発熱体８
の上部９は平面上としてふりかけた香料の滑り落
ちを防止したものである。

又３５，３５は通電コードとセラミツク発熱部
１２の接続部、３６は灰受皿２に入れた灰、３７
はスイツチ、３８は香料である。

又図示した通電受口３９は炉体４に通電受口３
９が表われる窓孔２６を設け、該窓孔２６より回
動軸２７によつて底板２８に回動自在に取付けら
れ、接続コード４０の差込片４１と連設するよう
にしたものであり、接続コード４０は家庭用のコ
ンセントに連接して通電するようにしたものであ
る。又窓孔２６には通電受口３９に設けた係止片
３１が係止する係止部４６を設けて窓孔２６は非
通電時には通電受口３９に塞がれて美感を損なわ
ないようにしたものである。又通電受口３９と差
込片４１との連接時には炉体４の下方に設けた飾
り窓３４より指先を差し込んで回動するものであ
る。又香料受皿３には蓋４２を設けると共に蓋４
２の裏面に発熱体８の上部９に付着した灰を落す
ブラシ体４３を取付けたブラシ取付部４４を設け
たものである。又ブラシ取付部４４はブラシ体４
３の把持部４５が挟着される弾性挟持片４７と案
内受片４８，４８とによつてブラシ体４３の着脱
が容易にできるようにしたものである。

考案の作用効果 この考案は以上のような構成であり、仕切壁１
の一方に灰受皿２を設けると共に他方に香料受皿
３を備えた炉体４を形成し、且つ灰受皿２に熱源
器５を取付け、該熱源器５は耐熱性の枠体６の頂
部７にアルミ材等の素材で形成した金属製の発熱
体８を取付け、該発熱体８は上部９を山形として
枠体６より露出させ、発熱体８はセラミツク発熱
部１２を備えたセラミツク発熱体１３を装着し、
且つセラミツク発熱体１３に通電コード１４を連
設して形成したことによつて、茶室又は仏前等で
香料を焚くに際しては香料を発熱体８の上部９に
ふりかけることによつて香料は着火している炭火
上にふりかけた時と同じように芳香を放つことが
できるものである。よつて来客時にその都度炭に
火を着ける等の複雑な操作を行うことがなく使用
上極めて便利である。

又更に上部９を山形とした枠体６より露出させ
た発熱体８には発熱体８の下部に取り付けた下部
筒１０と中間軸２２を枠体６内の空室部１１に垂
下させ、更にセラミツク発熱部１２を備えた筒状
であるセラミツク発熱体１３の中心孔２５に中間
軸２２を嵌入してセラミツク発熱体１３の上方部
３２を下部筒１０と中間軸２２との間に装着した
ことによつてセラミツク発熱体１３の熱量を下部
筒１０と中間軸２２を介して発熱体８に確実に伝
導し、発熱体８を香料を燃すことができる高温度
に加熱し、更に発熱体８は上部９が山形でセラミ
ツク発熱部１２を備えたセラミツク発熱体１３に
香料が直接触れることがなく清掃を極めて簡単に
行うことができて発熱体８の温度上昇が阻害され
ることなく常に好適な状態で使用することができ
るものである。

又通電コード１４は炉体４内に介在した通電受
口３９を設け、該通電受口３９には接続コード４
０の差込片４１と連設するように形成したことに
よつて葬儀の席上等で接続コード４０を外して炉
体４を回すことができ、接続コード４０が邪魔に
なることなく美観上好都合であると共にその際は
補助的に着火炭を入れておくことも可能であつて
別に香炉を準備することがなく経済的な香炉を得
ることができる。

又更に構造が極めて簡単であり、安価に提供で
きる等の幾多の実用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図は縦断面図、第３図は
一部切欠側面図、第４図は要部の一部切欠断面
図、第５図は熱源器の縦断面図、第６図は第５図
に於けるＡ−Ａ断面図、第７図はブラシ体の斜視
図である。 １……仕切壁、２……灰受皿、３……香料受
皿、４……炉体、５……熱源器、６……枠体、７
……頂部、８……発熱体、９……上部、１０……
下部筒、１１……空室部、１２……セラミツク発
熱部、１３……セラミツク発熱体、１４……通電
コード、１５……挿入口、１６……取付片、１７
……螺孔、１８……第１螺子、１９……石綿板、
２０……絶縁部材、２１……支持筒、２２……中
間軸、２３……第２螺子、２４……立設軸、２５
……中心孔、２６……窓孔、２７……回動軸、２
８……底板、２９……支持段部、３０……切欠
溝、３１……係止片、３２……上方部、３３……
挿入筒孔、３４……飾り窓、３５……接続部、３
６……灰、３７……スイツチ、３８……香料、３
９……通電受口、４０……接続コード、４１……
差込片、４２……蓋、４３……ブラシ体、４４…
…ブラシ取付部、４５……把持部、４６……係止
部、４７……弾性挟持片、４８……案内受片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仕切壁１の一方に灰受皿２を設けると共に他方
   に香料受皿３を備えた炉体４を形成し、且つ灰受
   皿２に熱源器５を取付け、該熱源器５は耐熱性の
   枠体６の頂部７にアルミ材等の素材で形成した金
   属製の発熱体８を取付け、該発熱体８は上部９を
   山形として枠体６より露出させると共に発熱体８
   の下部に取り付けた下部筒１０と中間軸２２を枠
   体６内の空室部１１に垂下させ、更にセラミツク
   発熱部１２を備えた筒状であるセラミツク発熱体
   １３の中心孔２５に中間軸２２を嵌入してセラミ
   ツク発熱体１３の上方部３２を下部筒１０と中間
   軸２２との間に装着し、且つセラミツク発熱体１
   ３に通電コード１４を連設すると共に該通電コー
   ド１４は炉体４内に介在した通電受口３９を設
   け、該通電受口３９には接続コード４０の差込片
   ４１と連設するように形成した香炉。