JPS63127501A - 過負荷溶断形抵抗器 - Google Patents

過負荷溶断形抵抗器

Info

Publication number
JPS63127501A
JPS63127501A JP27378986A JP27378986A JPS63127501A JP S63127501 A JPS63127501 A JP S63127501A JP 27378986 A JP27378986 A JP 27378986A JP 27378986 A JP27378986 A JP 27378986A JP S63127501 A JPS63127501 A JP S63127501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat
film
range
alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27378986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2542201B2 (ja
Inventor
伊藤 康則
栄治 河野
細川 善右エ門
泰宏 進藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satosen Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Satosen Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satosen Co Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Satosen Co Ltd
Priority to JP61273789A priority Critical patent/JP2542201B2/ja
Publication of JPS63127501A publication Critical patent/JPS63127501A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2542201B2 publication Critical patent/JP2542201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は民生用機器、産業用機器等に広く使われている
過負荷溶断形抵抗器に関するもので、その目的は過電流
が流れた時に抵抗皮膜自体の自己発熱により速やかに溶
断するものを提供することにある。
従来の技術及びその問題点 近年、装置の小形化、低電力化の要請に伴い、過負荷溶
断形抵抗器には、異状時における印加電力が定格電力に
対し低倍率であっても、電流を遮断できることが要求さ
れている。
従来、この種の過負荷溶断形抵抗器には、(1)金属皮
膜、金属酸化物皮膜またはカーボン皮膜等の一般抵抗皮
膜上に低融点ガラスペーストを塗布したもの、 (2)抵抗皮膜とそれを支持或いは保護している材料の
熱膨張係数の差を利用したもの、(3)部分的に電流通
路を狭くして熱集中化を起こし溶断させるもの、 (4)溶断形抵抗皮膜を使用するもの 等がある。
しかし、これらの従来の抵抗器にあっては、定格電力の
例えば4〜5倍程度の低倍率で溶断させることは一般に
困難である。このため、上記(4)のタイプの抵抗器に
おいて改良が試みられており、定格電力の4〜5倍の低
倍率の印加重力で溶断するものも開発されているが、抵
抗皮膜材料の溶断温度が低くなりすぎ、はんだ付、取付
時等の外部からの熱により溶断することがあるという問
題点を有する。
問題点を解決するための手段 本発明者は、これら問題点を解消すべく、定格電力の4
〜5倍程度の印加電力により安定かつ正確に溶断して電
流を遮断できると共に、外部からの熱の作用を受は難い
過負荷溶断形抵抗器を開発すべく、鋭意研究を重ねた。
その結果、絶縁基体表面に、Cuを0.1〜5 Q w
 t%の範囲で含むSn−Pb−Cu合金皮膜層を備え
、抵抗皮膜の一部分または全体を覆うように熱軟化性樹
脂層が形成され、かつ全体が熱収縮チューブ等の絶縁物
で覆われた構造を有する過負荷溶断形抵抗器は、定格電
力の4〜5倍程度の低倍率の電力で溶断すると共に、上
記Sn−Pb−Cu合金皮膜層の存在により外部からの
熱影響に耐え、例えばはんだディップ時の熱等によって
も溶断することがないことを見出し、本発明を完成する
に至った。
即ち、本発明は、絶縁基体表面に、Cuを0.1〜50
wt%の範囲で含むSn−Pb−Cu合金皮膜層を備え
、抵抗皮膜の一部分または全体を覆うように熱軟化性樹
脂層が形成され、かつ全体が熱収縮チューブ等の絶縁物
で覆われた過負荷溶断形抵抗器を提供するものである。
以下、本発明の実施態様を示す添付図面を参照しつつ、
本発明を説明する。
第1図は、本発明の実施態様に係る抵抗器の一部を示す
断面図である。まず、第1図において、(1)は、絶縁
基体であって、これは、この分野で通常使用されている
磁器等の材料から成る。その寸法、形状は、目的とする
抵抗器の定格電力等により適宜決定されるが、典型的に
は、例えば、直径1. 7〜4. 5mm、長さ5. 
5〜14. 0mmの円柱状磁器が例示される。かかる
絶縁基体は、常法に従い、粗化、脱脂等の通常行なわれ
る処理を施して使用する。
本発明の一実施態様においては、前記Sn−Pb−Cu
合金皮膜層を設けるに当り、まず、S n s A g
又はPdからなる活性化処理層(2)を設け、次いで第
2層としてAg又はSn層、これらの混合体層又はこれ
らの積層体層(3)を下地層として設け、この下地層(
3)上に前記Sn−Pb−Cu合金皮膜層を電気メツキ
法により設ける。
上記第1層たるSn、Ag又はpbからなる活性化処理
層(2)は、絶縁基体(1)ヒに一ヒ記下地層(3)を
施すために前処理として施されるものである。尚、乾式
法により下地層(3)を形成させる場合には、活性化処
理層(2)の形成は必ずしも必要ではない。該活性化処
理層(2)は、例えば、上記粗化、脱脂等の処理を行な
った絶縁基体(1)を塩化第1錫溶液に浸漬して感受性
を付与し活性化することにより形成するか、又は、この
ような湿式法の代りに蒸着法、スパッタリング法等の乾
式法による活性化処理によって、Sn層、Ag層又はP
d層を形成することも可能である。かかる活性化処理層
(2)の厚さないし金属付着世は、下地層(3)形成の
ための活性化に足る厚さないし量とすればよい。
かかる活性化処理層(2)により活性化後、Ag又はS
n層又はそれらの混合体層又はこれらの積層体層が下地
層(3)として形成される。該下地層(3)は、次の如
き条件を満足するものである。
a)電気不導体である絶縁基体(1)の表面に電気伝導
性を与えて、後のSn−Pb−Cu合金めっきの際の陰
極としてめつき被着を可能ならしめること、そして、そ
のためには好ましくは、15Ω・CUJ以下の電気抵抗
値であること。
b)過熱によりSn−Pb−Cu合金皮膜が溶融する際
に、初期の導通を失い、抵抗値が無限大になること、そ
して、そのためには下地層の厚さは薄いこと(1μm厚
以下)。
c)Sn−Pb−Cu合金皮膜層に拡散、混合し易いか
表面のなじみが良好であること。つまり、絶縁基体(1
)との密着性が実用上支障ない程度に維持されるが、S
n−Pb−Cu合金皮膜が溶融時、凝集することを妨げ
ない程度であること。
本発明において、下地層(3)の厚さは、抵抗値で0.
1〜15Ω・ca+程度、好ましくは0.7〜7Ω・c
rfi程度とされる。下地金属としては、膜厚が薄くな
ければならないという条件を考慮すると、Ag層が好ま
しい。
下地層(3)は、銀鏡法、無電解めっき法等の湿式法又
は気相めっき法、イオンめっき法、スパッタリング法、
蒸着法等の乾式法により形成される。これらのうちでも
、合金化後の皮膜特性の観点から銀鏡法が最も好ましい
。銀鏡法は、Agイオンを含む1液と還元剤を含む■液
とを用い、絶縁基体(1)の表面上で1液と■液とが混
合接触するように1液と■液とを別個のノズルから同時
にスプレーする方法、スプレーする直前にI液と■液と
を混合して1本のノズルからスプレーする方法、■液と
■液を混合した溶液に絶縁基体(1)を浸漬する方法等
により行なわれる。■液と■液の組成は、いずれも公知
のものが使用でき、例えば、下記第1表に示すものを挙
げることができるが、適宜組成を変更したり、還元剤を
変更することもできる。又、場合によっては、下記第2
表、第3表に示すように、3種又は4種の保存液を事前
に混合することもできる。
第  1  表 第  2  表 第  3  表 また、AgとSnの混合体の層を形成するには、Agと
Snとの合金めっきを被着させればよく、また、これら
の積層体の層を被着させるには、上記の銀鏡法と無電解
めっき法を任意の順序で連続して繰返せばよい。
こうして得られた下地層(3)の上には、第3層のSn
−Pb−Cu合金皮膜層(4)が形成される。該Sn−
Pb−Cu合金皮膜層(4)は、該Sn−Pb−Cu合
金皮膜重量に対しCuを0.1〜50 w t%程度、
好ましくは、6〜20wt%程度含有しており、残部S
n及びpbからなるものであって、Snとpbとの割合
は、Sn98〜10 w t%に対しP b 2〜90
 w t%、好ましくはSn80〜40wt%に対しP
b2O〜60wt%、より好ましくはSn65〜55w
t%に対しPb35〜45 w t%である。上記Cu
含量がQ、1wt%を下回る場合は、Sn−Pb−Cu
合金皮膜層の溶断温度を上昇させ、外部からの熱に対す
る耐性を向上させるのに充分ではない場合が多く、一方
、Cu含量を5 Q w t%以上とすることは、通常
、条件的に安定性に欠ける点で好ましくない。該Sn−
Pb−Cu合金皮膜層(4)の厚さは、目的とする抵抗
器の形状、定格電力等によっても変り得るが、通常は、
抵抗値で10〜120mΩ程度の範囲とすればよい。
上記Sn−Pb−Cu合金皮膜層(4)は、通常、前記
下地層(3)を酸により処理し、次いで下地層(3)を
備えた基体(1)を陰極として、Sn−Pb−Cu合金
めつき浴中で電解めっきを施すことにより形成される。
上記酸としては、例えば、硫酸又はアルカノールスルホ
ン酸、アルカンスルホン酸等の有機スルホン酸等の有機
酸又はホウフッ化水素酸が特に好ましく、例えば硫酸1
00g/Q程度の水溶液、又はホウフッ化水素酸(30
〜50%)の30 mQ/Q 〜200 mQ/Q程度
の水溶液に短時間浸漬することにより酸処理を行なえば
よい。
上記Sn−Pb−Cu合金めっき浴の浴組成としては、
例えば、Sn ” 2〜25g/G!程度、Pb ” 
2〜27g/Q程度、Cu”+0.2〜3g/Q程度、
H+80〜130g/Q程度及び打機添加剤4〜30g
/9程度を含有するものが使用できる。特に、Sn2+
、Pb2+、Cu2+はホウフッ化水素酸塩又は有機酸
塩の形態であるのが好ましい。Sn2+、Pb2+、C
u2+がホウフッ化水素酸塩の形態である場合、H+が
ホウフッ化水素酸であり、有機添加剤としてはペプトン
、ゼラチン、にかわ等を用いるのが好ましい。Sn ”
”、Pb ”、Cu ”十が有機酸塩の形態である場合
、H+が同じ有機酸であり、有機添加剤としてはホルマ
リン等を用いるのが好ましい。上記有機酸としては、各
種のものが使用できるが、アルカノールスルホン酸、ア
ルカンスルホン酸等の有機スルホン酸が特に好ましく使
用できる。上記S n 2+、Pb2+、Cu 2+の
濃度は、所望のSn−Pb−Cu合金の組成に応じて適
宜調整すればよい。めっき方式としては、通常、バレル
回転浴を用いるのが有利であり、その条件としては、例
えば、次の如き条件を採用できる。
バレル回転速度  6〜8rpm 陰極電流密度   0. 1〜0. 3A/dm2浴 
   温     15〜25℃ 電    圧     1〜3v か(して、第1層の活性化処理層(2)、第2層の下地
層(3)及び第3層のSn−Pb−Cu合金皮膜層(4
)が、絶縁基体(1)の上に形成される。
本発明者の研究によれば、上記第1層、第2層及び第3
層からなる抵抗皮膜は、各層が独立したまま使用しても
よいが、更に、該抵抗皮膜を熱処理により合金化した場
合にも所望の効果が発揮されることを見出した。しかも
、この合金化を行なうことにより、本抵抗器製造工程に
おける加熱等に対する抵抗値変化が少なくなるという効
果も発揮される。上記合金化を行なう場合は、得られる
合金がSn−Pb−Cu−Ag合金となるように、下地
層(3)をAg層とするのが好ましい。上記熱処理は、
温度140〜200℃程度で3〜24時間程度を要して
行なわれる。こうして第2図に示す如く、絶縁基体(1
)上に、熱処理により形成された合金層(5)が設けら
れた構造が得られる。
以上のようにして得られた3層構造の皮膜又は熱処理に
よる合金皮膜には、必要に応じ、抵抗値修正用の溝切り
が行なわれる。
次に、本発明では、軟化性樹脂層を、溝切りを施し又は
施さない抵抗膜の一部の範囲又は全範囲に形成する。第
3図及び第4図は、夫々、第1図の3層構造皮膜及び第
2図の合金皮膜(5)上に、熱軟化性樹脂層(6)が形
成されている状態を示すものである。第5図は、第2図
の第2図の合金層(5)からなる抵抗皮膜上に、絶縁基
体(1)の両端において、キャップ(9)を圧入し、こ
れにリード線(10)を溶接したもので、上記合金層(
5)の周面には、溝切りにより形成された溝切り部(8
)が設けられている。その溝切り中央部(即ち、溝切り
を施された部分の中央部)の一部分に、前記熱軟化性樹
脂層(6)が設けられている。
上記熱軟化性樹脂層(6)は、過負荷時の発熱により軟
化し、粘度の低下及びフラックス作用により、溶融した
抵抗皮膜の溶断を助長するものであり、例えば、ロジン
、オレフィン系、スチレン系、ナイロン系、フェノール
系、キシレン系の樹脂及びこれらの変性品等の熱軟化性
樹脂が例示できる。これら熱軟化樹脂は、抵抗皮膜の溶
断時の温度付近(一般に90〜260℃程度)にて軟化
し、粘度が低下するものが好ましく、特に、溶融した抵
抗皮膜が表面張力により球状化することを助ける作用を
有するものがより好ましい。熱軟化性樹脂層(6)の厚
さは、使用する樹脂の種類等によっても変わり得るが、
一般に2〜20μm程度、好ましくは5〜15μm程度
とすればよい。
かかる熱軟化性樹脂層(6)は、熱軟化性樹脂の溶液又
は融解物を筆状のもので塗布するか、浸漬法又は印刷方
式で形成される。
最後に、第6図に示すように、抵抗器全体を、この分野
で慣用されている絶縁物からなる保護層(11)、例え
ば熱収縮チューブ等で覆うことにより、過負荷溶断形抵
抗器が完成する。
発明の効果 本発明のそれぞれの過負荷溶断形抵抗器は、いずれも、
定格電力の4〜5倍程度の低電力倍率で、安定かつ信頼
性高く溶断し、電流を遮断するものである。その溶断機
構は、未だ完全に解消されていないが、おそらく、本発
明の抵抗皮膜、特に3層構造の場合の第3層のSn−P
b−Cu合金皮膜層(4)又は熱処理により形成された
合金皮膜層(5)(殊にSn−Pb−Cu−Ag合金皮
膜層)は比較的低融点であり、抵抗皮膜の温度が過負荷
時の発熱でその融点に達すると、上記抵抗皮膜が融解し
、また同時に熱軟化性樹脂層(6)の熱軟化による粘度
の低下及びフラックス作用が相俟って、融解した抵抗皮
膜は表面張力により球状化し、こうして溶断が達成され
るものと推察される。
本発明の抵抗器は、定格動作時には、一般の抵抗器と同
等の性能、信頼性を有する過負荷溶断形抵抗器となる。
また、本発明抵抗器の抵抗皮膜は、はんだ取付時等のリ
ード線からの熱伝導等の外部からの熱に対しては安定し
た耐性を示す。
しかも、抵抗皮膜硬度が高いので、製造工程における設
備との接触等の外力による傷がつきにくいという利点も
ある。
加えて、抵抗皮膜上に熱軟化性樹脂層が形成されている
ので、溶断特性が高く、溶断後の耐電圧も大きいもので
ある。
また、従来の皮膜抵抗器の製造工程をそのまま活用でき
るため、製造コストも低く、有利である。
実施例 以下、実施例を掲げて、本発明を更に詳しく説明する。
実施例 1 径1 、 7 m m s長さ5.5mmの碍子1万個
に以下の如くめっきを施し、抵抗値50mΩの過負荷溶
断形抵抗器を得た。
粗化液として67%稀硝酸2C)mQ/G!及び55%
フッ化水素酸10fflQ/Qの混酸を用い、上記碍子
を室温にしてバレル回転速度8rpmの条件下で15分
間粗化を行なった。次いで水洗し、約5%塩酸溶液で酸
処理を2分間行ない、次いで水洗を行なった。これを前
処理とする。
第1層としてPd層を形成するべく、塩化第1錫2水和
物15g/Q及び塩酸101IIQ/Qを含有した溶液
で2分間処理した後、塩化パラジウム0.7g/Q及び
塩酸1. 5 mQ/Qを含有した溶液で2分間処理し
た。
第2層として、硝酸銀20g、アンモニア水2Q m 
Q s水酸化カリウム5g及び水400mG!を成分と
するI液と砂糖90g、硝酸4mQ及び水IQを成分と
する■液を用いてAg層を抵抗値0.3〜0.6Ωとな
るまで形成させた。
第3層としてのSn−Pb−Cu層を形成するに当り、
5%のアルカノールスルホン酸を含有する溶液で1分間
酸処理した後、Sn2”20g/QSPd ” 8g/
Q、Cu ” 0.8g/Q、H”100g/Q及びペ
プトン5g/Qを含有した溶液(各金属イオンはいずれ
もホウフッ化水素酸塩の形態であり、H+はホウフッ化
水素酸である)中に浸漬し、電流密度0.3A/dm”
 、電圧2V1通電時間27分、バレル回転速度8rp
mで50mΩの抵抗体を得た。なおこの皮膜中に含まれ
る銅は15.7重量%であった。
該皮膜の鉛筆硬度を熱処理前及び170℃、3時間の熱
処理後において測定したところ、熱処理前は4H相当で
、熱処理後の従来品にほぼ相当するのに対し、熱処理後
は6H相当であった。
尚、鉛筆硬度の測定方法は、次の通りである。
即ち、抵抗体表面に対し40〜50°の角度で、規定の
硬度を有する鉛筆(H〜9H)で抵抗体表面をこすり、
傷の有無を観察し、傷がなく単に鉛筆の跡のみが残る最
高の鉛筆硬度でもって皮膜の硬度を評価する。
上記実施例1で得られた本発明の過負荷溶断形抵抗器の
溶断特性を試験した。試験方法は、次のとおりである。
第7図に示す回路にて試験を行ない、電源は定電圧電源
を使用するものとする。第7図において1、R1は供試
抵抗器である。R2は高電力・安定抵抗器であり、その
抵抗値はR1の30〜50倍とし、R1にシリーズ接続
しておく。
あらかじめ、試験抵抗器R1の代わりに高電力ダミー抵
抗器を使用し、溶断特性仕様に定められた条件になるよ
うに電源の電圧をあわせておく。次に、ダミー抵抗の代
わりに試験する抵抗器を取り付はスイッチSを入れる。
スイッチを入れてから規定の電流が流れているか電流計
で確認し、規定の電流になっていない場合、すみやかに
(1秒以内)微調整を行なう。ただし、それ以降は電源
の調整は行なわない。スイッチを入れてから断線するま
での時間を測定する。抵抗器の断線状態に至ったことの
判定は、電流値が最初の試験電流の1150以下になっ
た状態をもって行なう。結果を第8図に示す。
また、上記実施例1で得られた本発明抵抗器の外部から
の熱に対する耐性を試験した。即ち、抵抗器をシリコン
オイルに浸漬し、徐々に温度を上昇させていった場合の
抵抗値変化率を測定した。
結果を第9図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施態様に係る抵抗器の一部を示
す断面図である。 第2図は、本発明の他の実施態様に係る合金化抵抗皮膜
を備えた抵抗器の一部を示す断面図である。 第3図及び第4図は、夫々、第1図及び第2図の抵抗皮
膜上に熱軟化性樹脂層を形成後の断面図である。 第5図は、本発明抵抗器の完成直前の要部側面図であり
、第6図は、絶縁物で被覆し完成した本発明抵抗器の要
部断面図である。 第7図は、溶断特性測定用の回路図であり、第8図はこ
れを用いて測定された実施例1の抵抗体の溶断特性図で
ある。第9図は外部温度」1昇に伴う抵抗値変化率を示
すグラフである。 (1)・・・・・・絶縁基体 (2)・・・・・・Sn、Ag又はPdの活性化処理層
(3)・・・・・・Ag又はSnの下地層(4)・・・
・・・Sn−Pb−Cu合金皮膜層(5)・・・・・・
熱処理により形成された合金抵抗皮膜(6)・・・・・
・熱軟化性樹脂層 (8)・・・・・・溝切り部 (9)・・・・・・キャップ (10)・・・・・・リード線 (11)・・・・・・絶縁物 (以 上) 〜、−ン′

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 絶縁基体表面に、Cuを0.1〜50wt%の範囲
    で含むSn−Pb−Cu合金皮膜層を備え、抵抗皮膜の
    一部分または全体を覆うように熱軟化性樹脂層が形成さ
    れ、かつ全体が熱収縮チューブ等の絶縁物で覆われた過
    負荷溶断形抵抗器。 2 絶縁基体表面に、Cuを0.1〜50wt%の範囲
    で含むSn−Pb−Cu合金皮膜層を備え、抵抗値修正
    用の溝切り中央部を含む抵抗皮膜の一部分または全体を
    覆うように熱軟化性樹脂層が形成され、かつ全体が熱収
    縮チューブ等の絶縁物で覆われた過負荷溶断形抵抗器。 3 絶縁基体表面に、第1層としてSn層、Ag層また
    はPd層、第2層として電気抵抗値が0.1〜15Ω・
    cmの範囲となる厚さのAg層またはSn層、あるいは
    それらの混合体層またはそれらの積層体層及び第3層と
    してCuを0.1〜50wt%の範囲で含むSn−Pb
    −Cu合金皮膜層を備え、抵抗皮膜の一部分または全体
    を覆うように熱軟化性樹脂層が形成され、かつ全体が熱
    収縮チューブ等の絶縁物で覆われた過負荷溶断形抵抗器
    。 4 絶縁基体表面に、第1層としてSn層、Ag層また
    はPd層、第2層として電気抵抗値が0.1〜15Ω・
    cmの範囲となる厚さのAg層またはSn層、あるいは
    それらの混合体層またはそれらの積層体層及び第3層と
    してCuを0.1〜50wt%の範囲で含むSn−Pb
    −Cu合金皮膜層を備え、抵抗値修正用の溝切り中央部
    を含む抵抗皮膜の一部分または全体を覆うように熱軟化
    性樹脂層が形成され、かつ全体が熱収縮チューブ等の絶
    縁物で覆われた過負荷溶断形抵抗器。 5 絶縁基体表面に、第1層としてSn層、Ag層また
    はPd層、第2層として電気抵抗値が0.1〜15Ω・
    cmの範囲となる厚さのAg層またはSn層、あるいは
    それらの混合体層またはそれらの積層体層及び第3層と
    してCuを0.1〜50wt%の範囲で含むSn−Pb
    −Cu合金皮膜層を設け、これらを熱処理してなる合金
    抵抗皮膜を備え、該合金抵抗皮膜の一部分または全体を
    覆うように熱軟化性樹脂層が形成され、かつ全体が熱収
    縮チューブ等の絶縁物で覆われた過負荷溶断形抵抗器。 6 絶縁基体表面に、第1層としてSn層、Ag層また
    はPd層、第2層として電気抵抗値が0.1〜15Ω・
    cmの範囲となる厚さのAg層またはSn層、あるいは
    それらの混合体層またはそれらの積層体層及び第3層と
    してCuを0.1〜50wt%の範囲で含むSn−Pb
    −Cu合金皮膜層を設け、これらを熱処理してなる合金
    抵抗皮膜層を備え、抵抗値修正用の溝切り中央部を含む
    抵抗皮膜の一部分または全体を覆うように熱軟化性樹脂
    層が形成され、かつ全体が熱収縮チューブ等の絶縁物で
    覆われた過負荷溶断形抵抗器。
JP61273789A 1986-11-17 1986-11-17 過負荷溶断形抵抗器 Expired - Lifetime JP2542201B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61273789A JP2542201B2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17 過負荷溶断形抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61273789A JP2542201B2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17 過負荷溶断形抵抗器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11616895A Division JP2628029B2 (ja) 1995-05-15 1995-05-15 過負荷溶断形抵抗器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63127501A true JPS63127501A (ja) 1988-05-31
JP2542201B2 JP2542201B2 (ja) 1996-10-09

Family

ID=17532602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61273789A Expired - Lifetime JP2542201B2 (ja) 1986-11-17 1986-11-17 過負荷溶断形抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2542201B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3490096B2 (ja) * 1997-08-01 2004-01-26 シチズン時計株式会社 液晶表示パネル
US6838087B1 (en) * 1999-11-15 2005-01-04 Cognis Corporation Cosmetic compositions having improved tactile and wear properties
US7830050B2 (en) 2007-04-02 2010-11-09 Denso Corporation Brushless automotive alternator having easily-replaceable protective resistor

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430497A (en) * 1977-08-10 1979-03-06 Koa Denko Fuse resistor
JPS5436751A (en) * 1977-08-29 1979-03-17 Toshiba Corp Display device
JPS5838694A (ja) * 1981-08-31 1983-03-07 Toshiba Corp 半導体ダイボンデイング用はんだ
JPS58142506A (ja) * 1982-02-18 1983-08-24 松下電器産業株式会社 過負荷溶断形抵抗器
JPS58188029A (ja) * 1982-04-27 1983-11-02 松下電器産業株式会社 過負荷溶断形抵抗器およびその製造方法
JPS60148692A (ja) * 1984-01-17 1985-08-05 Furukawa Electric Co Ltd:The Pb系高融点ハンダ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5430497A (en) * 1977-08-10 1979-03-06 Koa Denko Fuse resistor
JPS5436751A (en) * 1977-08-29 1979-03-17 Toshiba Corp Display device
JPS5838694A (ja) * 1981-08-31 1983-03-07 Toshiba Corp 半導体ダイボンデイング用はんだ
JPS58142506A (ja) * 1982-02-18 1983-08-24 松下電器産業株式会社 過負荷溶断形抵抗器
JPS58188029A (ja) * 1982-04-27 1983-11-02 松下電器産業株式会社 過負荷溶断形抵抗器およびその製造方法
JPS60148692A (ja) * 1984-01-17 1985-08-05 Furukawa Electric Co Ltd:The Pb系高融点ハンダ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3490096B2 (ja) * 1997-08-01 2004-01-26 シチズン時計株式会社 液晶表示パネル
US6838087B1 (en) * 1999-11-15 2005-01-04 Cognis Corporation Cosmetic compositions having improved tactile and wear properties
US7830050B2 (en) 2007-04-02 2010-11-09 Denso Corporation Brushless automotive alternator having easily-replaceable protective resistor

Also Published As

Publication number Publication date
JP2542201B2 (ja) 1996-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5098485A (en) Method of making electrically insulating metallic oxides electrically conductive
JPS63127501A (ja) 過負荷溶断形抵抗器
JP2628029B2 (ja) 過負荷溶断形抵抗器
JP2004154864A (ja) 鉛フリーはんだ合金
JP2002289653A (ja) 半導体装置用テープキャリアおよびその製造方法
JPH1140933A (ja) 導電性組成物およびそれを用いた電子機器
JPS5846161B2 (ja) 耐熱性絶縁体基板の導電端子
JP2007242715A (ja) セラミック電子部品の製造方法
JPH0449735B2 (ja)
JP4904853B2 (ja) セラミック電子部品の製造方法
JPS58142505A (ja) 過負荷溶断形抵抗器
JPH02305409A (ja) 過負荷溶断形抵抗器
JPH10340625A (ja) 導電性ペーストおよびその製造方法およびそれを用いたプリント配線基板
JP2007266457A (ja) セラミック電子部品
JPH10106346A (ja) 銀系導体ペースト
JPS6315401A (ja) チツプ部品
JPH0888104A (ja) チップ状電子部品とその製造方法
JPH07282621A (ja) 電極材料及びこれを用いたチップ状電子部品、並びに電極層の表面処理方法
JPH02156509A (ja) 過負荷溶断形抵抗器
JP2518214Y2 (ja) 低電力溶断形ヒューズ抵抗器
JP2000307223A (ja) 電子回路用基板及びそれを用いた電子回路の製造方法
JPH0217610A (ja) 過負荷溶断形抵抗器
JP2004238689A (ja) めっき材及び電子部品用端子、コネクタ、リード部材及び半導体装置
JPH02265202A (ja) チップ部品
JP2000280066A (ja) 非鉛系接合部材の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term