JPS63127090A

JPS63127090A - タンクとパイプの接合方法

Info

Publication number: JPS63127090A
Application number: JP27281786A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Yamada; 泰弘山田
Original assignee: Toyo Radiator Co Ltd
Current assignee: Toyo Radiator Co Ltd
Priority date: 1986-11-18
Filing date: 1986-11-18
Publication date: 1988-05-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ラジェータ等のタンクにパイプを、ハンダ付
けによらないで接合する方法に関する。

〔従来の技術〕

例えばラジェータのタンクに、流出入用のパイプを接続
するには、従来は、通常、第７図に示すようにして行わ
れている。

すなわち、タンク（２）の−側面（２１）の要所に、内
向フランジ（２２）を有する円孔（２３）をあけるとと
もに、タンク（２）の他側面（２４）の内面に、前記円
孔（２３）と同心同径をなす上半円からなる押出孔（２
５）を設け、かつ先端上面に、はぼ軸線まで遠する水平
の切欠き（１１）を有するパイプ（１）を、前記円孔（
２３）に適度の間隙をもって嵌入するとともに、その先
端の下半内部（１２）を、前記押出孔（２５）の内面に
係止して、円孔（２３）の内面とパイプ（１）とを、ハ
ンダ付け（ロウ付けを含む）（４）する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記した従来の方法によると、次のような問題点がある
。

（ａ）円孔とパイプの間隙を適当なものとするために、
加工上かなりの精度が要求される。

（ｂ）円孔に挿入されたパイプと円孔との間隙を、全円
周方向に亘って一定に保つことは容易ではなく、また、
もし部分的にこの間隙に大小があると、ハンダの付着量
が不均一となり、耐振性を含む強度上、並びに漏洩防止
上に問題を生じる。

（ｃ）パイプを接合するに際して、これを正しく仮止め
する必要があり、そのためのクランプの着脱に、手間と
時間とが費される。

（ｄ）適切なハンダ付けを行うためには、かなりの熟練
と工数を必要とする。

（ｅ）ハンダ付けを能率的に行うためには、加熱炉を始
め、相当の設備が必要である。

（ｆ）ハンダ付けに際しては、人体にとって好ましくな
いガスが発生し、周囲の雰囲気が汚染される。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上記したような従来技術における問題点を解
決するべく、ハンダ付けによらない、簡単なタンクとパ
イプの接合方法を提供することを目的とするもので、こ
の目的は、次のようにして達成される。

常温では、パイプの径よりやや小さい内径と、タンクに
おける円孔の径よりやや大きい外径を有し、かつ一定温
度以下に冷却すると、内径がパイプの径よりやや大とな
るとともに、外径が前記円孔の径よりやや小となるよう
にした形状記憶合金製のシールリングを、所定温度以下
に冷却し、かつパイプと前記円孔との間に介在させた状
態で、パイプを前記円孔に挿入し、シールリングが常温
に戻るのに伴って、その内面を、それぞれパイプ及び前
記円孔に緊圧させる。

〔作　　　用〕

シールリングを所要温度に冷却すれば、パイプもしくは
タンクの円孔に容易に嵌めることができ、常温に戻ると
、シールリングは、パイプ及び円孔に緊圧する。

〔実　施　例〕

本発明の実施に際しては、次のような準備加工をしてお
く。

パイプ（１）先端より、後述するタンク（２）の内幅より短かい適宜
の長さに亘って、上面からほぼ中心線まで達する水平の
切欠き（１１）を設ける。これにより、パイプ（１）の
先端面（１２）は下半円形となる。

また外面要所に、ストッパとしての環状突条（１３）を
設ける。なお、パイプ（１）の外径を（ａ）とする。

タンク（２）一側面（２１）の要所に、パイプ（１）の外径（ａ）よ
りかなり大きな内径（ｂ）を有する内向フランジ＝４− （２２）付きの円孔（２３）をあけ、かつ他側面（２４
）の内面には、円孔（２３）と同心をなし、かつパイプ
（１）の先端面（１２）と同一の形状及び寸法を有する
下半円形の押出孔（２５）を設けておく。

シールリング（３）形状記憶合金をもって、常温では、パイプ（１）の外径
（、）よりやや小さい内径（Ａ）と、タンク（２）にお
ける円孔（２３）の径（ｂ）よりやや大きい外径（Ｂ）
を有し、かつ一定温度以下に冷却すると、厚さくＷ）が
増すことにより、内径（Ａ）が前記外径（ａ）より僅か
に大きくなるとともに、外径（Ｂ）が前記径（ｂ）より
僅かに小さくなるような特性及び各部寸法を有する円環
状のものを製作する。

シールリング（３）の内外面には、液密機能を有する塗
剤を塗っておくのが望ましい。

次に接合の手順を説明する。

■シールリング（３）を所定温度以下に冷却する。

これによりその内径（Ａ）は、パイプ（１）の外径（ａ
）よりやや大きく、また外径（Ｂ）は、タンク（２）の
円孔（２３）の径（ｂ）よりやや小さくなる。

■このシールリング（３）を、パイプ（１）の先端より
、環状突条（１３）に当たるまで嵌入する。

■このパイプ（１）をタンク（２）の円孔（２３）より
挿入して、先端面（１２）を押出孔（２５）の内面に係
止させる。この際、シールリング（３）は、円孔（２３
）の内向フランジ（２２）と重合する。

■シールリング（３）を、加熱するか、もしくは大気中
に放置して、常温に戻す。これにより、シールリング（
３）の内径（Ａ）は、パイプ（１）の外径（ａ）よりや
や小となるとともに、外径（Ｂ）は、内向フランジ（２
２）の内径（ｂ）よりやや大となり、シールリング（３
）の内外面は、パイプ（１）及び円孔（２３）を緊圧す
る。

この緊圧度が所要値となるように、各部寸法等を定めて
おくことにより、パイプ（１）と円孔（２３）との接触
部は、通常のハンダ付けと同等、もしくはそれ以上の液
密を保つことができる。

なお、冷却状態のシールリング（３）を、円孔（２３）
内に適宜係止しておいてから、その中ヘパイブ（１）を
挿入してもよい。

また、シールリング（３）の内外面に液密塗剤を塗る代
わりに、あるいはこれに加えて、相手部材との間にパツ
キン（３１）（３２）を介装しておけば、製品の耐漏洩
性ばかりでなく、耐振性も向上するので好都合である。

〔発明の効果〕

ハンダ付けを要しないため、熱線製必要とせずに、短時
間で組立作業を行うことができ、しかも雰囲気を汚染す
ることはない。

また、関係各部に若干の寸法誤差があっても、シールリ
ングの変形によって吸収され、均一な製品を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は、本発明の実施要領を示すもので
、第１図は、準備加工したパイプの先端部の縦断側面図、第２図は、同じくタンクの側面図、第３図は、第２図における■−■線縦線面断面図４図は
、シールリングの正面図、第５図は、同じく側面図、第６図は、タンクとパイプの接合状態を示す縦断側面図
、第７図は、従来のタンクとパイプの接合要領を示す縦断
側面図である。（１）パイプ　　　　　　　　（１１）切欠き（１２）
先端面　　　　　　　　（１３）環状突条（２）タンク
　　　　　　　　（２１）側面（２２）内向フランジ　
　　　　（２３）円孔（２４）側面　　　　　　　　　
（２５）押出孔（３）シールリング　　　　　（３１）
　（３２）パツキン（、）パイプ（１）の外径（ｂ）内向フランジ（２２）の内径（Ａ）シールリング（３）の内径（Ｂ）シールリング（３）の外径（Ｗ）シールリング（３）の幅第６図第７図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）常温では、パイプの径よりやや小さい内径と、タ
ンクにおける円孔の径よりやや大きい外径を有し、かつ
一定温度以下に冷却すると、内径がパイプの径よりやや
大となるとともに、外径が前記円孔の径よりやや小とな
るようにした形状記憶合金製のシールリングを、所定温
度以下に冷却し、かつパイプと前記円孔との間に介在さ
せた状態で、パイプを前記円孔に挿入し、シールリング
が常温に戻るのに伴って、その内面を、それぞれパイプ
及び前記円孔に緊圧させることを特徴とするタンクとパ
イプの接合方法。
（２）冷却状態のシールリングをパイプに挿入してから
、パイプと円孔へ挿入することを特徴とする特許請求の
範囲第（１）項に記載のタンクとパイプの接合方法。
（３）パイプの外面要所に環状突条を設けておき、冷却
状態のシールリングを、この環状突条に当てることによ
って、その位置を所要に定めることを特徴とする特許請
求の範囲第（２）項に記載のタンクとパイプの接合方法
。
（４）冷却状態のシールリングを、タンクの円孔の内面
に係止し、その内面にパイプを挿入することを特徴とす
る特許請求の範囲第（１）項に記載のタンクとパイプの
接合方法。