JPS63124634A - パイロツト信号除去回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回線障害の検出にパイロット信号を用いている
通信システムに関し、特に受信機のパイロット信号除去
回路に関する。

〔従来の技術〕

従来、一般的な通信システムにおいては、主信号中にパ
イロット信号を挿入し、その有無を検出することにより
回線の障害を検出している。このパイロット信号は、主
信号とは別の不要信号であるため、インターフェイスに
おいて除去する必要があり、従来では低域濾波器や帯域
阻止濾波器等を用いて除去していた。

例えば、第２図に示すパイロット信号除去回路では、受
信機におけるパイロット検出点直前の増幅器１より出力
された信号を低域濾波器或いは帯域阻止濾波器７を通し
てパイロット信号を除去し、主信号を出力端子１１から
出力している。

一方、パイロット信号は帯域通過濾波器２によりパイロ
ット信号のみが抽出され、このパイロット信号を増幅器
３により増幅した後に検波回路４により直流電流に変換
し、シュミット回路５で正常であるか否かを判定して結
果を判定出力回路端子６に出力している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述した従来のパイロット信号除去回路は、パイロット
信号を除去するための低域濾波器や帯域素子濾波器を、
受動素子であるコイル、コンデンサ、抵抗で構成してい
るため、十分な減衰量を得るには多段で構成する必要が
あり、構造的に大きく重くなるとともに調整に時間がか
かり、価格が高くなるという問題がある。

また、必然的に信号帯域内に影響を与えるため、周波数
特性を劣化させるという問題もある。

本発明は、簡単な構成で特性劣化も非常に少なく、調整
も容易なパイロット信号除去回路を提供することを目的
としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のパイロット信号除去回路は、パイロット信号を
含む主信号からパイロット信号を抽出する濾波器と、前
記主信号とこのパイロット信号とを互いにアイソレート
した状態でしかも同レベルかつ逆位相で合成するハイブ
リッドトランスとを備えた構成としている。

〔実施例〕

次に、本発明を図面を参照して説明する。

第１図は本発明の一実施例のブロック図である。

図において、ｌは受信機の最終段の増幅器で、通常この
直後でパイロット信号の検出を行っている。

２はパイロット信号抽出用の帯域通過濾波器で、中心周
波数はパイロット周波数に一致しており、帯域は通常数
１００　Ｈ２である。３は増幅器で、抽出されたパイロ
ット信号を判定に適当なレベルに増幅する。４は検波器
で、増幅されたパイロット信号を直流信号に変換する。

５はシュミット回路でパイロット信号レベルが正常か否
かを判定する。

一方、８はハイブリッドトランスで、同相入力端子８ａ
と逆相入力端子８ｂを有し、これら同相入力端子８ａと
逆相入力端子８ｂに夫々入力された信号を合成して出力
端子８Ｃに出力する。ここでは、同相入力端子８ａに前
記増幅器１からの信号を入力し、逆相入力端子８ｂには
前記増幅器３からの抽出されたパイロット信号を位相調
整回路９及びレベル調整回路１０を通して入力している
。

ここで、位相調整器９は、増幅器１の出力に含まれるパ
イロット信号の位相と増幅器３の出力パイロット信号の
位相を同位相に調整するもので、可変抵抗器或いは可変
空気コンデンサ等を調整する。また、レベル調整器１０
はハイブリッドトランス８へ入力する２つの信号レベル
を同一となるよう調整するもので可変減衰器である。

そして、ハイブリッドトランス８で合成された信号は出
力端子１１に出力される。

次に、以上の構成のパイロット信号除去回路の動作を説
明する。

増幅器１からの主信号とパイロット信号が合成された波
は、一方はパイロット信号抽出用の帯域通過濾波器２へ
、他方はハイブリッドトランス８の同相入力端子８ａへ
夫々加えられる。

帯域通過濾波器２で抽出されたパイロット信号は、増幅
器３により判定に適当なレベルに増幅され、検波器４に
おいて直流信号に変換される。そして、シュミット回路
５でレベルが正常か否かを判定し、例えば正常なら＋Ｉ
ＯＶを、以上であれば一１０ｖを判定出力回路端子６か
ら出力する。

一方、増幅器３からのパイロット信号出力は、位相調整
回路９．レベル調整回路１ｏを経由してハイブリッドト
ランス８の逆相入力端子８ｂへ入力されている。

そして、ハイブリッドトランス８の同相入力端子８ａ、
逆相入力端子８ｂへ入力された信号はここで合成される
が、パイロット信号を合む同位相の主信号に対してパイ
ロット信号は逆位相で合成されるためここで打ち消され
、主信号のみが出力端子８ｃを経て出力端子１１から出
力される。

この時、パイロット検出回路の誤動作を防ぐため、同相
、逆相の入力端子間は互いにアイソレートされる必要が
ある。したがって、ハイブリッドトランスのアイソレー
ションを有する端子に夫々の信号、即ち増幅器１からの
信号、レベル調整器１０からの信号を入力すればアイソ
レートすることができる。

したがって、この回路ではパイロット信号の除去のため
に低域濾波器や帯域素子濾波器を使用する必要はなく、
これらの濾波器を備えることにょる特性の劣化や高価格
化及び調整の困難性等の問題を解消することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、パイロット信号を含む主
信号からパイロット信号を抽出する濾波器と、前記主信
号とこのパイロット信号とを互いにアイソレートした状
態で同レベルかつ逆位相で合成するハイブリッドトラン
スとを備えているので、ハイブリッドトランスにおいて
主信号中のパイロット信号を逆位相で加えて完全に除去
することができ、これにより濾波器を使用するものに比
較して周波数特性の劣化を抑制できるとともに、調整の
容易化を図り、しかも安価に製作できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のブロック図、第２図は従来
のブロック図である。 １・・・増幅器、２・・・パイロット信号抽出用の濾波
器、３・・・増幅器、４・・・検波器、５・・・シュミ
ット回路、６・・・判定出力回路端子、７・・・濾波器
（低域濾波器。 帯域素子濾波器）、８・・・ハイブリッドトランス、９
・・・位相調整器、１０・・・レベル調整器、１１・・
・出力端子。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）パイロット信号により回線を監視する通信システ
   ムの受信機等に設けられ、パイロット信号を含む主信号
   からパイロット信号を抽出する濾波器と、前記主信号と
   このパイロット信号とを互いにアイソレートした状態で
   しかも同レベルかつ逆位相で合成するハイブリッドトラ
   ンスとを備えたことを特徴とするパイロット信号除去回
   路。
2. （２）パイロット信号を抽出する濾波器とハイブリッド
   トランスとの間に、増幅器、位相調整回路及びレベル調
   整回路を介装してなる特許請求の範囲第１項記載のパイ
   ロット信号除去回路。