JPS63122688A - 還元されたアベルメクチン誘導体 - Google Patents

還元されたアベルメクチン誘導体

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JPS63122688A
JPS63122688A JP62273590A JP27359087A JPS63122688A JP S63122688 A JPS63122688 A JP S63122688A JP 62273590 A JP62273590 A JP 62273590A JP 27359087 A JP27359087 A JP 27359087A JP S63122688 A JPS63122688 A JP S63122688A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 用語アベルメクチン(以前C−076と表示した。)は
ストレプトミセス・アベルミチリス(SLreptom
yces avermitilis)のアベルメクチン
生産菌又はその誘導株の発酵液から単離される一連の化
合物を記載するのに使用される。培養の形態学的特徴は
、米国特許第4.310.519号に完全に記載されて
いる。アベルメクチン化合物は一連のマクロライドであ
り、その各々は13位が4′−(α−L−オレアンドロ
シル)−α−L−オレアンドロース基により置換されて
いる。アベルメクチン化合物及び本発明のその誘導体は
極めて高度の駆虫及び抗寄生虫活性を持つ。
又、先行技術には米国特許第4,199.569号に開
示され、イベルメクチンとして知られている22゜23
−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bのようなある
種の合成により変換されたアベルメクチンも含まれる。
発酵液から単離されるアベルメクチン基の化合物は次の
構造式 R3 〔Rは構造式 の4′−(α−L−オレアンドロシル)−α−L−アレ
アンドロース基であり、又破線は単結合又は二重結合を
表し、R+ は水酸基であって前記破線が単結合の場合
のみ存在し、R2はイソプロピル基又は第二ブチル基で
あり、又R1はメトキシ基又は水酸基である。〕を持つ
8つの異なる主要なアベルメクチンの天然生産物化合物
があり、それらは個別の化合物の構造に基づいてΔ1a
、 A1b、 A2a、 A2b、 B1a、 B1b
B2a及びB2bと表示される。
前掲の構造式において、個別のアベルメクチン化合物は
下表に示す通りである。但しRは4′−(α−L−オレ
アンドロシル)−α−L−オレアンドロースである。
R、Rz       R5 A1a  二重結合 第二ブチル   −0CI134
1b  二重結合 イソプロピル  −〇CIIfA2
a  −011第二ブチル   −OCHffA2b 
 −011イソプロピル  −〇Cl5B1a  二重
結合 第二ブチル   −0HB1b  二重結合 イ
ソプロピル  −〇H82a  −OR第二ブチル  
 −0)IB2b  −O1+    イソプロピル 
 −011アベルメクチン化合物は一般にa及びb成分
の混合物として単離される。そのような化合物はR2置
換基の性質のみが異なり、小さな構造上の差異はそのよ
うな化合物の単離方法、化学反応性及び生物活性にほと
んど影響を与えないことが認められた。
25位にメチル基又はエチル基を持ち、13位の三糖類
が欠除するミルベマイシン化合物もこの発明の化合物の
出発物質である。それらは米国特許第3.950.36
0号に開示されている。25位に1つの不飽和結合を含
む分枝状のブチル基、ペンチル基、又はヘキシル基を持
ち、13位の三糖類を欠く抗生物質LL−F28249
化合物も又、本発明の化合物の出発物質である。それら
は欧州特許願第85106844.5号に開示されてい
る。
本発明の化合物は8,9二重結合及び/又は10.1に
重結合が化学的又は接触的に水素添加されてその位置に
単結合を作り、そのような単結合は任意に付加的な置換
基を含むことができるアベルメクチン化合物のある種の
誘導体に関する。
従ってそのような還元されたアベルメクチン化合物につ
いて記述することがこの発明の一つの目的である。第二
の目的は、そのような化合物の製造法を記述することで
ある。第三の目的はそのような化合物の抗寄生虫剤及び
殺虫剤としての使用法を記述することである。第四の目
的は以下の記述を読むことにより明らかになるであろう
本発明の化合物は次の構造式 ピ3 〔式中、常にA及びBの一つは単結合であるが、又はA
及びBは単結合を表し、そしてA及びBの間の9.10
結合は二重結合を表すことを条件として、A、B及びC
は単結合、二重結合又はエポキシド結合を表し、又りは
単結合又は二重結合を表しヨ R,はDが単結合の場合のみ存在することを条件として
水素、水酸基又はケトンであり;R2はメチル基、エチ
ル基、イソプロピル基又は第二ブチル基又は−C(CI
□)=CHRI。(R,。はメチル基、エチル基又はイ
ソプロピル基である。)であり; R1は水酸基、ケトン、低級アルコキシ基、低級アルカ
ノイルオキシ基又は他の保8便された水酸基であり; R1は水素、水酸基、ハロゲン、低級アルコキシ基、低
級アルカノイルオキシ基、””NNlIC0NHz、”
’NNHS(lz   Cbl14CHz  、   
0CONRJ7、− NIIGOA I!k(A1には
低級アルキル基、 である)であり; Rsは水酸基、ケトン又は−NR,R?であり;R4及
びR1は独立に水素、低級アルキル基、低級アルカノイ
ル基、低級アルキルスルホニル基又は置換されたベンゼ
ンスルホニル基(置換基はハロゲンである。)であり; R3は水素又はハロゲンであり; R9は水素、ハロゲン、水酸基、ケトンである〕で表わ
される化合物である。
この記述において、用語「低級アルキル」は直鎖又は分
岐鎖又は環状結合の1ないし6個の炭素原子を含むアル
キル基を含む。そのようなアルキル基の例はメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、第
二ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基などである。
用語「低級アルカノイル」は直鎖又は分岐鎖の2ないし
6個の炭素原子のアルカノイル基を含む。
そのような基の例はアセチル基、プロピオニル基、ブチ
リル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基などである。
用語「ハロゲン」はハロゲン原子、フッ素、塩素、臭素
及びヨウ素を含む。
本発明の好ましい化合物は、Aは単結合、Bは二重結合
又はエポキシド結合、Cは二重結合及びDは単結合又は
二重結合であり;RIは水素又は水酸基であり;R2は
メチル基、エチル基、イソプロピル基又は第二ブチル基
であり;R3は水酸基であり;R4は水素、水酸基、ハ
ロゲン、低級アルコキシ基、低級アルカリノイルオキシ
基、4′−R,−(α−り一オレアンドロシルオキシ)
基、4’−Rs −(4’−(α−L−オレアンドロシ
ル)−α−L−オレアンドロシルオキシ〕基であり;R
3は水酸基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級
アルキルアミノ基であり;R6は水素、クロロ又はブロ
モであり:そしてR7は水素、ハロゲン、水酸基又はオ
キソである上の構造に実現されている。
本発明の好ましい化合物の例は、次の 10.11−ジヒドロアベルメクチンB1a。
10.11−ジヒドロアベルメクチンB1b、10.1
1.22.23−テトラヒドロアベルメクチンB 1a
10.11.22.23−テトラヒドロアベルメクチン
B 1b。
10.11−ジヒドロミルベマイシンαl510.11
−ジヒドロミルベマイシンα1.13−デオキシ−10
,11,22,23−テトラヒドロアベルメクチンB1
aアグリコン、13−デオキシ−10,11,22,2
3−テトラヒドロアベルメクチンB1bアグリコン、1
0.11−ジヒドロアベルメクチンB 2 a %10
.11−ジヒドロアベルメクチンB2b。
4#−アミノ−4#−デオキシ−10,11−ジヒドロ
アベルメクチンB1a及びB 1b。
4“−メチルアミノ−4″−デオキシ−1O911−ジ
ヒドロアベルメクチンB1a及びB1b、4#−ジメチ
ルアミノ−4#−デオキシ−10゜11−ジヒドロアベ
ルメクチンB1a及びB 1b。
10.11−ジヒドロ−10−ヒドロキシアベルメクチ
ンB1a及びB Ib。
10.11−ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチン
B1a及びB 1b。
10.11.22.23−テトラヒドロ−10−ヒドロ
キシアベルメクチンB1a及びB1b、10.11,2
2.23−テトラヒドロ−10−フルオロアベルメクチ
ンB1a及びB 1b。
4#−アミノ−4“−デオキシ−10,11−ジヒドロ
−10−フルオロアベルメクチンB1a及びB 1b。
4“−メチルアミノ−4#−デオキシ−10゜II−ジ
ヒドロ−IOフルオロアベルメクチンB1a及びB 1
b。
13−デオキシ−10−フルオロ−10,11゜22.
23−テトラヒドロアベルメクチンB1aアグリコン、 13−デオキシ−10−フルオロ−10,11゜22.
23−テトラヒドロアベルメクチンB1bアグリコン、 10.11−ジヒドロアベルメクチンB1a8.9−オ
キシド、 10.11−ジヒドロアベルメクチンB1b8.9−オ
キシドに実現されている。
25位にイソプロピル基を持つ“b′化合物は相当する
25位に第二ブチル基を持つ“a”化合物と分離するこ
とがいくらか困難であり、そのような化合物は一般に2
つの化合物の混合物として単離される。従ってこの出願
におけるB 1a、 A 1aなどのような“a”化合
物の表示は、純粋な化合物と同様に実際にある割合で相
当する“b”化合物を含むものも含めると解釈する。
代りにこの混合物の表示はしばしば“B1又はB2化合
物(複数)”と表すか、“a”化合物を“b″化合物か
らB1a/B1b、B2a/B2bなどと斜線(1)で
分離することにより成される。
本発明の化合物は他のアベルメクチン化合物と8.9又
は10.1に重結合の一つ又は両方が還元されている点
で異なる。8.9及び/又は10.1に重結合が還元さ
れている効果は、共役ジエン系が破壊されていることで
ある。共役二重結合の除去は分子の紫外部吸収性に多大
な影響を持ち、それを紫外線並びに紫外線が主要な成分
である通常の太陽光に露光した場合、驚く可き極めて重
要な分子の安定性の増加が結果として起る。
この紫外線存在下における増加した安定性は、特にこの
化合物を光不安定性が各々の化合物の適切な実用に存寄
となっている農業用途及び局所的動物用途に適合させる
アベルメクチン出発物質の8,9及び10゜11二重結
合は接触的に還元されるか化学的に変換される。接触還
元は白金、パラジウム、ロジウムなどのような白金属金
属を触媒として使用し実行する。一般に、金属触媒は粉
末化炭素のような基質の上に分散し支持される。この反
応はそのような反応に通常使用される耐圧容器中で大気
圧又は10気圧(ゲージ)まで加圧された水素圧の水素
ガスに包囲させて行なう。この反応は水素添加条件下で
安定で、触媒に有害な影響を与えない溶媒中で行う。メ
タノール、エタノール、イソプロパツールなどのような
低級アルカノール、酢酸エチル、シクロヘキサンなどが
適当である。反応は一般に室温で行なわれるが50℃の
ような高い温度も適当であり、そのような条件下では反
応は1ないし24時間で完了する。水素添加装置がその
ようにとりつけられている場合には、消費された水素の
量又は圧力低下を観察しながら反応の進行を追跡する。
生産物は当業者に公知の方法を使用してjpL離する。
アベルメクチン出発物質は水素添加され得る3つ又は4
つの二重結合を持つので、一般に接触的水素添加によっ
て複数生産物の混合物が得られる。
これには3.4及び22.23二重結合も含まれる。1
4.15二重結合は立体的に妨害されているので、有効
に水素添加するためには、一般に上述より激しい反応条
件を必要とする。
種々の水素添加生産物が分別結晶化及びクロマトグラフ
のような標準の技術を使用して反応生産物の混合物から
!離される。最終生成物に残すのが望ましい二重結合は
、水素添加工程で不反応性にするために保護することが
できる。水素添加が完了したら、二重結合は保護基を除
去して再生することができる。
10.1に重結合も化学的に反応することができ、工程
中で10及び11位に種々の置換基(それぞれR9及び
R,)を次の反応工程図によって導入することができ、
こ\ではフラン環及び6ないし12個の炭素原子のみを
部分構造式に示す。
上図でR8及びR1は上で定義した通りであり、11a
Jはハロゲンを表す。
部分構造(1)をハロヒドリン基(10−ヒドロキシ、
11−ハロ官能基)を作ることのできる試薬と反応させ
る。N−ハロアセタミド、N−ハロスクシミドのような
ものから、あるいはエポキシドへの塩酸の付加のような
種々の試薬及び反応条件により、ハロヒドリンを製造す
ることが可能である。臭素は好ましいハロゲンである。
N−ハロアセタミド及びN−へロスクシミドのような反
応剤を使用する場合、反応はアセトン、エーテル、テト
ラヒドロフランなどのような不活性溶媒中で行なう。反
応は一般に一20°ないし50℃で行ない、30分ない
し24時間で終了し、又一般に暗所で行なう。
ハロヒドリン化合物(2)はトリアルキルスズヒドリド
のような還元剤で処理してハロゲンを水素で置換するこ
とができ、11位置換基がハロゲン又は水素である部分
構造(2)及び(3)は部分構造(3)に見られるよう
にR11の定義を構成する。10位で水酸基を当業者に
知られた技術を使って他のR9の基(部分構造(4))
に変換するその先の反応も可能である。
本発明の化合物の基本的な出発物質は、25位にイソプ
ロピル基又は第二ブチル基を持つ上で定義したアベルメ
クチン発酵生産物である。25位にメチル基又はエチル
基を持ち、13位に炭水化物官能基を持たない化合物は
しばしばミルベマイシン化合物と称し、アオキ(Aok
i)等により米国特許第3,950,360号に開示さ
れている。従ってこの発明の化合物のための多くの直接
の出発物質を製造するために付加的な反応を必要とする
ことは明らかである。特に、4″位、13位、22位及
び23位において反応が実行される。更に上述及び下記
の種々の反応の過程では種々の反応性に冨む基を望まし
くない反応から防ぐためにそのような基を保護すること
が賢明と云える。又そのような反応性の基を保護するこ
とは種々な生産物の分離を容易にする。適当な位置を保
護することにより、水素添加反応及び他の反応を分子の
残りの部分に影響を与えることなく実行することができ
る。
記述した反応に続いて、保g!基を除き、保護されてい
ない化合物を単離することができる。使用する保護基は
容易に合成され、使用する種々な試薬に影響されず、分
子の他の官能基に影響されることなく容易に除去される
ものが理想的である。この保護された化合物は新規であ
り、又相当な抗寄生虫活性を持つことに注意すべきであ
る。それらは本発明の範囲に含まれる。アベルメクチン
及びミルベマイシン型の分子の保護基の好ましい種類は
三置換シリル基、好ましくはトリアルキルシリル基であ
る。特に好ましい例は【−ブチルジメチルシリル基であ
る。保護された化合物を製造する反応は、ジメチルホル
ムアミドのような非プロトン性極性溶媒中でヒドロキシ
化合物を適当に置換されたシリルハライド、好ましくは
シリルクロリドと反応させることにより実行される。イ
ミダゾールを触媒として添加する。反応はOないし25
℃で1ないし24時間で完了する。5位水酸基のために
は、反応は0℃ないし室温で2ないし3時間で完了する
。この反応は上述の条件下では5位に選択的であり、他
の水酸基置換位置のシリル化はたとえ起ってもきわめて
わずかである。
次いでシリル基は他の反応が完了した後除去される。一
つ又は複数のシリル基は、シリル化合物を触媒的量の酸
、好ましくはp−トルエンスルホン酸のようなスルホン
酸で接触しながらメタノール中で攪拌しながら除去する
。反応はOoないし50℃で約1ないし12時間で完了
する。代りに、一つ又は複数のシリル基はテトラヒドロ
フランのような有機溶媒中でフン化水素−ビリジン錯体
により除去することができる0反応は3ないし24時間
で完了し、室温で行なうのが好ましい。
前掲の反応工程図で使用される他の出発物質は、A1及
びB1化合物の22.23二重結合が単結合の還元され
ているような化合物である。アベルメクチン出発物質の
解析から容易にわかるように、“1”シリーズの化合物
には5個所の不飽和結合がある。従って“l”シリーズ
の化合物において、は、22.23二重結合は分子の残
りの4個所の不飽和結合又は他の如何なる官能基も影響
されることな(選択的に還元することが可能である。−
連の不飽和結合から妨害されることが最も少なく選択的
に水素添加するような特異的な水素添加の触媒を選択す
ることが必要である。そのような選択的水素添加方法に
好ましい触媒は式[(Ph、P) 、PhY](式中、
Phはフェニル基、Yはハロゲンである。)の化合物で
ある。還元方法はチャパラ(Chaba1a)等の米国
特許第4.199,569号に完全に記載されている。
本発明の化合物の製造のために行なうことができる他の
反応はα−L−オレアンドロシル部分の一つの選択的除
去であり、ムロジク(Mrozik)等の米国特許第4
,206,205号に完全に記載されている。
RLυ9類又はアグリコンの双方の製造に通常摘要可能
な反応条件には、アベルメクチン化合物又は水素添加さ
れたアベルメクチン化合物を水性の酸性非求核性有機水
混和性溶媒、好ましくはジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミド、ビス−
2−メトキシエチルエーテルなどに溶解することを含む
(水の濃度を0.1ないし20容量%とすることを含む
)。濃酸を水性有機溶媒に0.01ないし10容量%の
範囲で添加する。反応混合物は通常約20〜40℃、好
ましくは室温で6ないし24時間攪拌する。約0.01
ないし0.1%の低い酸濃度では上の反応条件下で優先
的に単[1が生産される。約1ないし10%の高い酸濃
度では、上の反応条件下で優先的にアグリコンが生産さ
れる。中間の酸濃度では通常単糖類とアグリコンの混合
物が生産される9カラムクロマトグラフ、薄層分取用ク
ロマトグラフ及び高圧液体クロマトグラフ及び他の公知
技術により生産物を単離し、混合物を分離する。
上の方法で使用することのできる酸は硫酸、ハロゲン化
水素酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸などのような鉱酸及び有機酸を含む。ハロ
ゲン化水素酸は塩酸又は臭化水素酸が好ましい。上の方
法で好ましい酸は硫酸である。
アベルメクチン化合物又は水素添加されたアベルメクチ
ン化合物の単糖類又はアグリコンを製造する他の方法は
、単PA類及びアグリコンのために異なる溶媒系を使用
する。単1!類の製造はイソプロパツール中1容量%の
酸を使用し、20〜40℃好ましくは室温で6ないし2
4時間行なう。アグリコンの製造には前述の条件下でメ
タノール中1容量%の酸を使用するのが適当であること
が分った。
この方法を22.23二重結合を含む出発物質に使用す
る場合、二重結合への溶媒の酸接触付加が起る可能性が
ある。それが起った場合、クロマトグラフによる精製で
副産物を除いて更に反応を進めることができる。
上に挙げた酸はこの工程に通しており、ここでも硫酸が
適している。
又、トリアルキルシリル保護基を除くのに使用する反応
の過程で単糖類が製造されることが認められた。酸接触
が保護基を除くのに使用されるので、これは期待される
ことである。しがしながら、このような場合、所望の生
産物と単Pi類の双方が製造されるので、それらを上述
の技術を使用して容易に分離することができる。
4′位又は4″位がケト又はアミノ基で置換された化合
物の製造においては、アベルメクチン出発物質は4#位
が相当するケト化合物に酸化される。そのような化合物
の製造方法はムロジクの米国特許第4427663号に
記載されている。この方法の過程では5位及び23位に
水酸基が存在する場合、それらが酸化されないように水
酸基を保護することが必要である。7位の水酸基は極め
て反応性に乏しく、保護する必要はない。保護された中
間体の製造に使用される方法は上に記載されている。酸
化反応は二塩化メチレンのような不活性溶媒中で、ジメ
チルスルホキシド中オキザリルクロリド又はトリフルオ
ロ酢酸無水物を酸化剤として使用して行なう、更に硫化
ジメチル中N−クロロスクシンイミドを使用することが
できる。反応は二塩化メチレンにオキザリルクロリド又
はトリフルオロ酢酸無水物及びジメチルスルホキシド(
又は他の酸化試薬)を溶解し、−50°ないし一80℃
に冷却し、酸化されるべきアベルメクチン化合物の二塩
化メチレン溶液を滴下添加することにより進行する。添
加は15分ないし1時間にわたって行ない、次いでトリ
エチルアミンを1ないし15分間にわたって添加する。
4′又は4“−ケト化合物を当業者に知られた技術を使
用して単離する。
次の工程で、4′又は4″−ケト化合物をアミノ化して
置換されていないアミノ化合物(R6=R?=水素)を
製造する。反応はアンモニウム塩及びナトリウムシアノ
ボロヒドリドをそれぞれアミン化剤及び還元剤として使
用し、メタノールのような不活性溶媒中で一10°〜+
25℃で行なう。反応は15分ないし24時間で完了し
、生産物4″−デオキシ−4″−アミノ化合物を当業者
に知られた技術を使用して単離する。適当なアンモニウ
ム塩は酢酸塩、プロピオン酸塩、安息香酸塩などであり
、酢酸塩が好ましい。
前述のアミノ化反応の変法として、メチルアンモニウム
塩をアンモニウム塩の代りに使用してモノメチル置換化
合物を直接製造することができる。
上に記述したのと同一の試薬、塩及び反応条件をそのよ
うな反応に使用することができる。
置換基がアシル基である置換反応は不活性溶媒中塩基の
存在下でアシル化試薬を使用して行なう。
アベルメクチン化合物のアシル化はムロジク等への米国
特許第4201861号に完全に記載されている。
好ましいアシル化試薬は低級アルカノイルアンヒドリド
、低級アルカノイルハライド、置換されたベンゼンスル
ホニルクロリド、低級アルキルスルホニルクロリドなど
である。反応は二塩化メチレンのような不活性溶媒中で
、反応の過程で生産される酸を中和するためピリジン又
はトリエチルアミンのような非反応性塩基の存在下で行
なう。反応温度は−10”ないし25″″℃であり、反
応は5分ないし8時間で完了する。生産物は公知の方法
で単離される。
4′−又は4“−デオキシ−4′−又は4#−ジアルキ
ルアミノ化合物を製造するための反応は、メタノール中
カルボニル化合物好ましくはホルムアルデヒドの過剰と
ナトリウムシアノボロヒドリドのような還元剤のアルキ
ル化反応条件を使用して行なう。反応は過剰のホルムア
ルデヒド水溶液を使用し、反応を容易にするため小量の
酢酸のような酸の存在下で有機出発物質を溶解するのに
適した溶媒中で行なう0反応は一10°ないし25℃で
メタノール中アベルメクチン化合物の溶液をアルキル化
試薬混合物に30ないし60分間にわたって滴下添加し
て行ない、生産物を公知の方法で単離する。
還元反応の前又は後にアベルメクチン化合物の反応を更
に行なって本発明の化合物を製造することが可能である
。3.4;8.9;及び10゜11位の二重結合はムロ
ジクの米国特許第4530921号に記載の方法を使用
してエポキシドに変換することができる。前記文献に記
述の方法は特異的に8.9及び14.15二重結合に向
いている。しかしながら、それらは上に同定した他の二
重結合に同様に適用することができる。反応はm−クロ
ロ過安息香酸、乞−ブチルヒドロパーオキシドのような
穏やかな酸化剤を用い、バナジルアセチルアセトネート
などで接触して行なう。一つ以上の二重結合をエポキシ
化する場合、種々の生産物は分別結晶化及びクロマトグ
ラフ技術を使用して容易に分離することができる。
アグリコン(R4は13位で水酸基である。)の製造に
続いて、チャパラ等の米国特許第Re32006号及び
第Re 32034号は、ベンゼンスルホニルハライド
のような試薬を使用するハロゲンによる水MWの置換と
トリアルキルスズハライドのような還元剤を使用する還
元によるハロゲンの除去を開示している。
更に、13位水酸基をハロゲン又は水素で置換するので
はなく、水酸基をケトン、アミノ、イミノセミカルバジ
ド及び他の13位(R4)i換基を製造するために反応
させることも可能であり、リン(1,1nn)等の米国
特許第4579864号に記述されている。
5位、13位、23位、4′位及び4″位のような種々
の水酸基はフィッシャー(Fisher)等の米国特許
第4200581号に記述の方法に従ってアルキル化す
ることができる。13−(アルコキシ)メトキシアベル
メクチンアグリコン誘導体の製造は米国特許第4.58
7.247号に記述されている。
本発明の新規な化合物は人間及び動物及び農業における
駆虫剤、殺外部寄生虫剤、殺昆虫剤及び殺ダニ剤として
重要な殺寄生虫活性を持つ。
一般に寄生虫症として表わされる疾病群は、動物宿主に
嬬虫として知られて寄生虫が感染することによる。寄生
虫症は豚、羊、馬、牛、山羊、犬、猫及び家禽のような
家畜に流行し、重大な経済的問題である。嬬虫の中で、
線虫と称する虫の類は種々な動物種に対して広範囲でし
ばしば重大な感染を引き起こす、上に挙げた動物に感染
する最も一般的な線虫の属はへモンカス(Hacmon
chus)、トリコストロンギルス(Trichost
rongylus) 、tステルタギア(Ostert
agia) 、ネマトジラス([Incinaria 
) 、トキサスカリス(Toxascaris)、及び
パラスカリス(Parascaris)である。これら
の中ネマトジラス、クーペリア及びエソファゴストマム
のような属は主として消化管をおかし、他のへモンカス
及びオステルタギアのような属は胃でより優勢であり、
更に他のジクチオコーラスのような属は肺臓に見出され
る。更に他の寄生虫は心臓及び血管、皮下及びリンパ組
織のような体の他の組織及び器官に存在することができ
る。寄生虫症として知られる寄生虫感染は貧血、栄養不
良、衰弱、体重減少、消化管壁及び他の組織や器官の重
大な損傷を引き起こし、もし治療をせずに放置すると感
染宿主の死に至ることがある0本発明の置換されたアベ
ルメクチン化合物は、予期しなかったことであるが、こ
れらの寄生虫に高い活性を持ち、更に犬の70夕しにL
児ヱ(Dirofi1aria)、蓋歯類のナマトスビ
ロイデス(Namatospiroides) 。
シフアジア(Syphacia) 、アスピクラリス(
Aspiculuris ) 、真壁録、ダニ、シラミ
、ノミ、アオバエ羊のルシリア・エスピー(Lucil
ia sp)、咬癖昆虫及び牛のヒポデルマ・エスピー
(Ilypodelmasp) 、馬のガストロフィル
ス(Gastrophilus)、及び奮歯類のクテレ
ブラ・エスピー(Cu terebrasp)のような
移動性双翅類の幼虫のような動物及び鳥類の節足動物外
部寄生虫に対しても活性を示す。
又この化合物は人間に感染する寄生虫に対しても有用で
ある。人間の消化管の寄生虫の最も一般トリキネラ(T
richinrl1a ) 、カピラリア、ニクリス及
びエンテロビウス(Enterobius)である。
血液又は消化管外の他のMi織及び器官に見出される他
の医学的に重要な寄生虫の属は、ウケレリア(Wuch
ereria) 、プルギア(Brugia) 、オン
コセ/L/h (Onchocerca)及びユヱ(L
Oa)、ドラカンクルス(Dracunculus )
のような糸状虫及び消化管寄生虫であるストロンギロイ
デス及びトリキネ立の消化管外ステージである。又これ
らの化合物は人間に寄生する節足動物、咬癖昆虫及び他
の人間を悩ませる双翅類害虫に対しても価値がある。
これらの化合物は又、ゴキブリ (ブラテラ・エスピー
(B1atel1a 5p)) 、シミ(チネオラ・エ
スピー(Tineo1a 5p))、ヒメマル力ツオブ
シムシ(アダゲヌス・エスピー(Atfagenus 
5p))及びイエバエ(マス力・ドメスチ力(Musc
a domestica))のような家庭害虫に対して
も活性を示す。
又これらの化合物はトリポリウム・エスピー(Tr1b
olium sp) 、テネブリオ・エスピー(Ten
ebrio sp )のような貯蔵穀物の、及び二層点
クモダニ(two−spotted 5pider m
1tes (テトラニクス・エスピー(Tetrany
chus 5p))) 、アブラムシ(アシルチオシフ
オン・エスピー(Acyrthl。
5iphon 5p))のような農作業の昆虫害虫に対
して、又バッタのような移動性双翅類及び植物組織上に
生活する昆虫の未成熟期に対して有用である。この化合
物は土壌線虫及び農業で重大になることのあるメロイド
ジン・エスピービー(Meloidogynespρ)
のような植物寄生虫を抑制するための殺線虫剤として有
用である。この化合物はアワヨトウ(Southern
 army worm)及びチンドウムシ(Mexic
an bean beetle )のような他の植物害
虫に対して活性を示す。
これらの化合物はカプセル、大丸薬又は錠剤、もしくは
咄乳動物の駆虫剤として使用する水薬などのような単位
投与形体として経口的に投与することができる。水薬は
通常溶液、活性成分をベントナイトのような懸濁剤及び
湿潤剤などの賦形剤と共に通常は水に添加した懸濁製剤
又は分散物である。又、水薬は通常、消泡剤を含む、水
薬の処方は通常、約0.001ないし0.5重量%の活
性化合物を含む。好ましい水薬の処方は0.01ないし
0.1重量%含むことができる。カプセル及び大丸薬は
澱粉、タルク、ステアリン酸マグネシウム、又はリン酸
二カルシウムのような担体賦形剤と混合した活性成分を
含む。
アベルメクチン誘導体を乾燥した、固形の単位投与形体
で投与することが望まれるときは、所望の量の活性化合
物を含むカプセル、大丸薬又は錠剤が通常使用される。
これらの投与形体は活性成分を適当に微粉砕した澱粉、
乳糖、タルク、ステアリン酸マグネシウム、植物ゴムな
どのような希釈剤、充填剤、崩壊剤及び/又は結合剤と
緊密且つ均一に混合することにより製造する。そのよう
な単位投与処方は、治療を受ける宿主動物の種類、感染
の重篤度及び型及び宿主の体重に依存して、それらの全
重量及び抗寄生虫剤の含量について広範囲に変動させる
ことができる。
活性化合物を動物飼料を経由して投与するときは、飼料
中に充分に分散させるか又はトップドレンシング又はペ
レット形体で完成した飼料に添加するか任意に別に与え
る形で使用することができる0代りに、本発明の抗寄生
虫化合物は動物に対して非経口的、例えば反部胃内、筋
肉内、気管内又は皮下注射により投与することができ、
この場合活性成分は液体担体賦形剤に溶解又は分散させ
る。非経口投与のためには、活性物質は受容可能な賦形
剤、好ましくは落花生油、綿実油などのような種々な植
物油と適当に混合する。ツルケタール(Solketa
l) 、グリセロール・ホルマール(glycerol
 formal )を使用する有機製品のような他の非
経口的賦形剤及び水性非経口的処方も使用される。活性
のあるアベルメクチンの一つ又は複数の化合物を非経口
投与のための処方に溶解又は懸濁し、そのような処方は
通常o、 o o sないし5重量%の活性化合物を含
む。
本発明の抗寄生虫剤は寄生虫症の治療及び/又は予防に
その主要な用途を見出すが、それらは他の寄生虫例えば
真壁蟲、シラミ、ノミ、ダニ、及び他の家畜及び家禽に
対する咬癖昆虫のような節足動物寄生虫によって引き起
こされる疾患の予防及び治療にも有用である。それらは
人間を含む他の動物に起こる寄生虫疾患の治療にも有効
である。
最良の結果を得るために使用する適量は、使用する個別
の化合物、治療を受ける動物の種類、及び寄生虫感染又
は蔓延の種類及び重篤度に基づく。
通常我々の新規化合物は経口投与で動物体重kg当り約
0.001ないし10■を全量を1回投与又は1ないし
5日のような比較的短期間にわたって分割投与で好結果
が得られる。本発明の好ましい化合物により、動物に体
重kg当り約0.025ないし0.5■を1回投与する
ことによりそのような寄生虫のすぐれた抑制が得られる
。再感染と戦うため必要により再治療を行なうが、それ
は寄生虫の種及び用いる農業技術に基づく。動物にこれ
らの物質を投与する技術は獣医学分野で当業者に知られ
ている。
こ\に記述した化合物を動物飼料の成分として又は飲水
に熔解又は懸濁して投与する場合、活性化合物の一つ又
は複数を不活性担体又は希釈剤に充分に分散した組成物
を作る。不活性担体は抗寄生虫剤と反応せず、動物に安
全に投与できるものを意味する。好ましくは飼料投与の
担体は動物食料の成分か又は成分となり得るものである
適当な組成物は飼料プレミックス又は補充物を含み、こ
れらは活性成分を比較的大量に含み、動物に直接与える
かもしくは飼料に直接又は中間希釈後又は混合工程で添
加するのに適している。そのような組成物に適した典型
的な担体又は希釈剤は、例えば蒸留乾燥グレイン(di
stillers’ criedgrain )・コー
ンミール、シトラスミール、発酵残渣、粉砕カキ殻、ホ
イート・ショーツ(wheatshorts) 、モラ
セス・ソリュブルス(mo1assessoluble
s) 、コーン−]ブ・ミール(Corn cobme
al) 、エディプル・ビーン・ミル・フィード(ed
ble bean a+ill feed) 、粗ひき
大豆、粉砕石灰意志などを含む。活性化合物は粉砕、撹
拌、転倒のような方法により、担体中に充分に分散させ
る。約0.005ないし2.0重量%の活性化合物を含
む組成物は飼料プレミックスとして特に適している。動
物に直接与える飼料補充物は約0.002ないし0.3
重量%の活性化合物を含む。
そのような補充物(supplements )は寄生
虫疾患の治療及び抑制に望ましい活性化合物の濃度の完
成した飼料にする量を動物飼料に添加する。活性化合物
の望ましい濃度は前述の要因並びに使用する個別のアベ
ルメクチン誘導体によって変動するが、本発明の化合物
は望ましい抗寄生虫結果を得るために通常0.0000
1ないし0.002%の濃度で飼料に添加する。
又、本発明のアベルメクチン化合物は、作物に対してそ
れらが生長し又は保存されている間に損害を与える農業
害虫と戦わせるのにも有用である。
化合物は生長又は保存している作物をそのような農業害
虫から保護するため、噴霧剤、粉剤及び乳剤のような公
知の技術を用いて使用する。
本発明の化合物を使用する場合、個々の置換されたアベ
ルメクチン成分はその形体で製造し使用する。代りに、
2つ又はそれ以上の化合物の混合物、並びに本発明の化
合物の親のアへルメクチン化合物、他のアベルメクチン
化合物又はアベルメクチンと関係のない活性化合物との
混合物を使用することもできる。
この方法で出発物質となるアベルメクチン化合物を発酵
液から単離する場合、種々なアベルメクチン化合物が等
しくない量で製造されることが認められている。特に“
a”シリーズ化合物は相当する“b”シリーズ化合物よ
り高い比率で製造される。“a”シリーズ及び“b”シ
リーズの差異はアベルメクチン化合物を通じて一定であ
り、それぞれ25位が第二ブチル基及びイソプロピル基
から成る。もちろん、この差異は本発明の反応のいずれ
も妨害しない。これらの密接に量線する化合物の分離は
、“b′化合物は小数重量%でのみ存在し、又構造的差
異の反応工程及び生物活性への影響は無視し得るため、
通常は行なわない。
特に本発明の化合物の出発物質は、極めてしばしば約8
0%のアベルメクチンB1a又はA1aと、20%のア
ベルメクチンB1b又はA1bの割合で作られることが
認められた。従って、本発明の好ましい組成は80%の
“a”成分と20%の“b”成分を含むものである。
以下の実施例は本発明をより十分に理解するため提供さ
れており、発明を限定するものと解すべきではない。
以下の実施例で製造される置換されたアベルメクチン誘
導体は通常無定形固形物として単離され、結晶状固形物
としてではない。従ってそれらは質量分析法、核磁気共
鳴などの技術を使用して分析的に確認される。無定形で
あると、化合物を鋭敏な融点で確認することはできない
が、使用するクロマトグラフ的及び分析方法で化合物の
純度を示す。
以下の実施例において、種々な出発物質はアベルメクチ
ン化合物又はアベルメクチン化合物の誘導体である。ア
ベルメクチン化合物とその発酵液からの製造及び単離法
は1982年1月12日に与えられた米国特許第4.3
10,519号に記述されている。アベルメクチン化合
物の選択的な22゜23−ジヒドロ誘導体は米国特許第
4,199,569号に記述されている。アベルメクチ
ン化合物のアグリコン及び単#M類誘導体は米国特許第
4.206,205号に記述されている。13−デオキ
シ化合物は米国特許第Re 32006号及び第Re 
32034号に記述されている。ミルベマイシン化合物
は米国特許第3.950.360号に記述されている。
4′及び4#アミノ化合物は米国特許第4,427,6
63号に記述されている。アシル誘導体は米国特許第4
,201,861号に記載されている。エポキシド誘導
体は米国特許第4.530,971号に記述されている
。13−ケト及びアミン化合物は米国特許第4.579
.864号に開示され、O−アルキル化合物は米国特許
第4,200.581号に開示されている。13−(ア
ルコキシ)メトキシ化合物は米国特許第4 、587’
、 247号に開示されている。以下の実施例は発明を
より充分に理解し得るために提供される。それらは本発
明を限定するものと解釈すべきではない。
ス1j1− 60mff1のN、N−ジメチルホルムアミド中7.2
5gのアベルメクチンB1a/B1bの?容液を、3m
fのL−ブチルジフェニルシリルクロ1.11’、1.
5gのイミダゾール、及び100■のN、N−ジメチル
アミノピリジンと共に室温で48時間撹拌した。反応を
水を添加して停止し、二塩化メチレンで抽出して生産物
を油状物として得た。1.4:3(V:V)の酢酸エチ
ル:ヘキサンを使用するシリカゲル上の高速液体クロマ
トグラフにより、7.7gの精製した5−0−t−ブチ
ルジフェニルアベルメクチン−B1a/B1bを泡状物
として得、その’HNMRスペクトルにより確認した。
10m1の無水エタノール中1.1gの5−〇−ter
 t−ブチルジフェニルシリルアベルメクチンB!a/
B1bの溶液及び0.2gの炭素上5%パラジウムを、
バー(Perr)水素添加装置中で室温で40.8kg
 (g □ボンド)の圧力の水素と共に圧力低下が1モ
ル当量の吸収を示すまで撹拌した。水素添加を停止し、
小量の試料を分析のため採取した。メタノール−水を液
相とする逆相のC1lカラム上の高速液体クロマトグラ
フは、5−O−jert−ブチルジフェニルシリル−1
0,11,22゜23−テトラヒドロアベルメクチンB
1a/B1bが主要成分であることを示していた。バー
水素添加装置に別の0.2 gの炭素上5%パラジウム
を添加し、装置を水素で38.1kg (84ボンド)
に再加圧した。別の圧力低下が別の1モル当量の水素の
吸収を示した後、触媒を濾過により除去した。濾液を蒸
発して混合物を得、標記化合物が主要成分であった。メ
タノール−水の液相を使用する調製用逆相C,,カラム
の高速液体クロマトグラフにより5−O−tert−ブ
チルジフェニルシリル−10,11,22,23−テト
ラヒドロアベルメクチンB1a/B1bを無定形固形物
として得、その’ HN M R及び質量スペクトルに
より611 ?−”lした。
1mfのテトラヒドロフラン中25mgの5−〇−te
rt−ブチルージフェニルシリルアベルメクチンB1a
/B1bの溶液を14m2のテトラヒドロフラン、4m
lのピリジン及び2mlの市販のフン化水素−ピリジン
溶液(70%までのフン化水素及び30%以上のピリジ
ンから成り、アルドリッチ・ケミカル・コンパニー(A
ldrich Chemi−cal Company)
から供給される。)から調製した3mlのテトラヒドロ
フラン中無水フン化水素−ピリジンの溶液を使用し、室
温、窒素ガス下で20・時間かけて脱シリルした。反応
物を水を添加し、次いで重炭酸ナトリウム溶液で中和し
、エーテルで抽出して仕上げた。エーテル抽出液を合併
し蒸発して残留物を得、これを2枚の500ミクロン調
製用シリカゲル板に添加した。ヘキサン−酢酸エチル溶
液で溶離して10,11 22.23−テトラヒドロア
ベルメクチンB1a/B1bを無定形固形物として得、
そのIHNMR及び質量スペクトルにより確認した(分
子イオン876)。
100m℃の無水エタノール中10.0 gの22゜2
3−ジヒドロアベルメクチンBl(約90%の22.2
3−ジヒドロアベルメクチンB1aと9%の低級同族体
B1bを含む)の溶液を、2.5gの炭素上5%パラジ
ウム触媒の存在下で40.4kg(89ポンド)の圧力
の水素気体下、室温で1時間撹拌し、水素圧の低下が1
モル当量の吸収を示した。水素添加を停止し、触媒を濾
過して除き、濾液をn11bて9.9gの白色泡状物を
得た。
CIlzCN−MeCllzCN−を液相とする逆相C
98カラムの高速液体クロマトグラフは23%の22.
23−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1b、46%
の10.11,22.23−テトラヒドロアベルメクチ
ンB1a/B1b及び数種の他の未同定化合物を含む粗
反応生産物の組成であることを示唆した。8.7gの粗
生産物をヘキサン−アセトン系を溶媒とするシリカゲル
カラムで更に精製して所望の10.11,22.23−
テトラヒドロアベルメクチンB1に富む3.8gを得た
。一部の500■をMeoll−HzOを液相とする調
製用逆相高速液体クロマトグラフにより最終精製を行な
い、ベンゼン溶液から凍結乾燥後280■の10.11
,22゜23−テトラヒドロアベルメクチンB1aを白
色無定形固形物として得た。その’HNMRと876の
質量に分子イオンを持つその質量スペクトルと245n
mに吸収を欠くそのUVスペクトルにより確認した。上
に記述したように更に分画して10゜11.22.23
−テトラヒドロアベルメクチンBtb、3.4,10.
z、22. 23−へキサヒドロアベルメクチンB1a
及びB1bを得た。
10.11,22.23−テトラヒドロアベルメクチン
の’lff1スペクトルは876(M”)及び588(
テトラヒドロアグリコン)に主要なピークを示した。化
合物の核磁気共鳴スペクトル(400MHz 、CDC
15中、テトラメチルシランを内部標準とする)は次の
主要なピークを示した。
4.3ppm (t、 Ill、 J=611z) 、
Cs−H; 4.55ppm (Lq。
2H,J=2.17112)、8a−Hz; 4.73
ppm (d、 ill、 J=3Hz) 、l’−t
l; 5.01ppm (brd、 lfl、 J=1
0Hz) 、C+s−H; 5.14ppm (S、 
IH)、?−011; 5.32ppm (dd、 I
H)、C,−H;  5.34pp翔 (S、  IH
)  、 C:I−H;  5.41)pH(11,1
11)  、C+q−11: 5−4pp” (d、H
L J=3Hz)、1#H025mfの無水エタノール
中870■のアベルメクチンB 2 a / B 2 
bの溶液と1100fi1の炭素上5%パラジウムを1
気圧の水素ガス下、室温で撹拌した。1.5モル当量の
水素の吸収後、触媒をd&過し°て除いた。メタノール
−水の液体系と逆相CI IIカラムを使用する高速液
体クロマトグラフ分析により、混合物の組成が20%の
アベルメクチンB2a/B2b、50%の10.11−
ジヒドロアベルメクチンB2a/B2b、30%の3゜
4−ジヒドロアベルメクチンB2a/B2b及び10%
の3.4,10.11−テトラヒドロアベルメクチンB
2a/B2bであることが示された。
逆相CI8カラムとメタノール−水系を用いる調製用高
速液体クロマトグラフにより分離し、各々の標記化合物
をその’HNMR及び質量スペクトルにより確認した。
リコン 7.6mj!のエタノール中、500■の13−デオキ
シ−22,23−ジヒドロアベルメクチンB 1 a 
/ B 1 bアグリコンを含む溶液を、176■の炭
素上5%パラジウムと共に室温、わずかに上昇した圧力
の水素気体下で撹拌した。反応の経過を高速液体クロマ
トグラフ分析用に一部分を抜き取って追跡した。45分
後水素気体を窒素に置き替え、反応混合物を濾過し、濾
液を減圧下で濃縮して492■の軽い泡状物を得た。粗
水素添加生産物を、52.8%CllCl −35,2
%MeOH−12,0%H,0の溶媒混合物を用いるワ
ットマン・バーチシル(Whatman Partis
il) M  20 10 / 500DS−3逆相カ
ラム上の高速液体クロマトグラフにより分離した0分画
は分析用高速液体クロマトグラフ及び薄層クロマトグラ
フ法により同定した。二つの純粋な化合物を単離し、’
H,”C−NMR及び質量スペクトルにより白色泡状形
体である141■の13−デオキシ10,11,22゜
23−テトラヒドロアベルメクチンB1aアグリコン及
び86■の13−デオキシ−8,11゜22.23−テ
トラヒドロアベルメクチンB1aアグリコンと確認した
。水素添加混合物を更に注意深く分画することにより、
少量の13−デオキシ10,11,22.23−テトラ
ヒドロアベルメクチンB1b及び13−デオキシ−8,
11゜22.23−テトラヒドロアベルメクチンB1b
アグリコンを得ることができた。
ミルベマイシンα1及びα、を実施例6の条件下で反応
させて10.11−ジヒドロミルベマイシンα1及びα
、並びに8,11−ジヒドロミルベマイシンα1及びα
、を得た。
15mj!のエタノール中1.0gの5−0−t−ブチ
ルジメチルシリル−22,23−ジヒドロアベルメクチ
ンB1a/B1bアグリコンを含む溶液を、300■の
炭素上5%パラジウム触媒の存在下で撹1r−シ、実施
例6に記述のように仕上げて5−0−t−ブチルジメチ
ルシリル−10,11゜22.23−テトラヒドロアベ
ルメクチンB1a/B 1 bアグリコンを無定形の軽
い泡状物として得、’H,I’C−NMR及び質量スペ
クトルにより同定した。
6mjl!の二塩化メチレン中1.8gの5−O−te
rt−ブチルジフェニルシリル−10,11゜22.2
3−テトラヒドロアベルメクチンBIa/B1b(実施
例2で製造)の溶液を、6m!の二塩化メチレン中スワ
ーン(Swern)試薬(250μ2のジメチルスルホ
キシド及び190μlのオキザリルクロリド)の−78
°C溶液に滴下添加した。−78℃で1時間後、1.1
m ILのトリエチルアミンを添加し、混合物を更に1
時間撹拌した。
塩化アンモン飽和水溶液を添加し、二塩化メチレンで抽
出して1.85gの生産物を黄色泡状物として得た。ヘ
キサン−酢酸エチル溶媒系を使用するシリカゲルカラム
クロマトグラフにより精製して1.8gの5−O−Le
rt−ブチルジフェニルシリル−4′′−オキソ−10
,11,22,23−テトラヒドロアベルメクチンB1
a/B1bを無定形固形物として得、その’HNMR及
びitスペクトルにより確認した。
1b 300■の実施例9からのケトンに500mgの酢酸ア
ンモニウム゛、500■の粉末化した3Aモレキユラー
シーブ及び5mfのメタノールを添加した。この撹拌し
ている混合物に1mlのメタノール中50111gのナ
トリウムシアノボロヒドリドの溶液を添加した。1時間
後、混合物を濾過し、濾液を蒸発した。残留物をエーテ
ルにとり、重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。エーテル
を真空下で除き、残留物を4枚の1000ミクロンの厚
さの調製用板上のシリカゲルクロマトグラフにより精製
して4°°−アミノ−50tert−ブチルジフェニル
シリル−4°゛−デオキシ−10,11゜22.23−
テトラヒドロアベルメクチンB1a/B1b(71■)
を無定形固形物として得、’  HNMRで確認した。
60■の実施例IOの化合物を実施例3で確立された方
法により脱シリルして22■の4”−アミノ−4″′−
デオキシ−10,11,22,23−テトラヒトロアへ
ルメクチンB1a/B1bを無定形固形物として得、’
HNMR(200Mzs。
CDCj! :l、トリメチルシラン)におけるC−4
”Hの3.O8ppm  (brs、 I H)及び質
量スヘクトルニオける4″−エビアミノ−4′″−デオ
キシ−10゜11.22,23.テトラヒドロアベルメ
クチンB 1 a 、 CamHttO+xN (計算
(!875.5395)の実測値875.5396によ
り確認した。
アベルメクチンA2a/A2bアグリコンを実施例60
条件下で反応させて10.11−ジヒドロアベルメクチ
ンA2a/A2bアグリコンを得た。
アベルメクチンB1a/B1bアグリコンに実施例6に
記述した接触水素添加条件を与えて10゜11.22.
23−テトラヒドロアベルメクチンB1a/B1bアグ
リコンを得た。
尖旌廻上土 10.11−ジヒドロ−11−ブロモ−IO−ヒ9mf
f1のアセトン及びImfの水中380■のアベルメク
チンB1a/B1bに100■のN−ブロモアセタミド
を添加した。混合物を室温、暗所で1時間撹拌し、水を
添加し、二塩化メチレンで抽出して仕上げた。溶媒を真
空下で除き、残留する固形物を酢酸エチル−ヘキサン溶
媒系を使用する調製用厚層シリカゲルクロマトグラフに
より精製して80■の10.11−ジヒドロ−11−ブ
ロモ−10−ヒドロキシアベルメクチンB1a/B1b
を無定形固形物として得、’HNMRスペクトルで確認
した。
6.0gの4″、5−ジーOtert−ブチル−ジメチ
ルシリルアベルメクチンB 1 a / B 1 bを
出発物質として用い、実施例14に示した方法を行なっ
た。生産物(4,Og)は無定形固形物であり、’HN
MRスペクトルにより確認した。
5mfのトルエン中80■のto、11−ジヒドロ−ブ
ロモ−10−ヒドロキシアベルメクチンB1a/B1b
及び300μffのトリーn−ブチルスズヒドリドの溶
液を窒素ガス下100°Cで2時間加熱した。ヘキサン
−酢酸エチルを使用するシリカゲル上のカラムクロマト
グラフによりスズ化合物からの生産物の最初の分離を行
なった。スズ化合物の最終精製は、メタノール−水の液
相を使用するC1l逆相カラムによる高速液体クロマト
グラフにより行なった。  ’HNMR及びtlスペク
トルにより10.11−ジヒドロ−10−ヒドロキシア
ベルメクチンB1a/B1bと構造が確認された* C
41H&。0.、CM ” 、糖欠除、水欠除)と計算
される10.11−ジヒドロ−10−ヒドロキシアベル
メクチンB1aのfffiスペクトルの計算値: 72
8.4136に対して実測値: 728.4138であ
った。生産物の核磁気共鳴スペクトル(400Mllz
CDll3、テトラメチルシラン)は次の主要なピーク
を示した。
4.30ppm (brt、 J=811z)、Cs−
H; 4.40ppm (brs) 、C,oH: 4
.74ppm (d、 J=3Hz)、C,−)I; 
4.80ppm (tq。
J=3. L5tlz)、8a−II; 4.99pp
m (d、 J=10Hz) 、C+sll;5.25
ppm (s) 、C,−011; 5.31ppm 
(sq、 J=211z)、C1−II; 5.33p
pm (q、 J=311) 、C9−II; 5.4
0PplIl (d、 J=411z)、C−1”−t
l; 5.44ppm (m) 、C+w−IIH5,
59ppm(dd、 J=3.1011z) 、Czz
−11; 5.79ppm (dd、 J=2゜101
Lz) 、Czz−H。
標記化合物は実施例15のブロモヒドリンから実施例1
6に概要を記述した水素化スズ還元法に従って得られた
。高速液体クロマトグラフにより精製した生産物は無定
形固形物であり、その’ HNMR及び質量スペクトル
により10.11−ジヒドロ−10−ヒドロキシ−4”
、5−ジーOtert−ブチルジメチルシリルアベルメ
クチンB1a/B1bと確認された。
実施例17からの化合物を出発物質として実施例9で確
立したスワーン酸化方法に従って10−ヒドロキシ官能
基をケトンに酸化して無定形固形物として得、そのIH
NMRにより10,11−ジヒドロ−10−オキソ−4
“、5−ジー0−ter t−ブチルジメチルシリルア
ベルメクチンB1a/B1bと確認された。
実施例18からの化合物を実施例3の方法に従ってフン
化水素−ピリジンで脱シリルして無定形固形物を得、そ
の’HNMR及び質量スペクトルにより10.11−ジ
ヒドロ−10−オキソ−アベルメクチンB1a/B1b
と確認された。10゜11−ジヒドロ−IO−オキソ−
アベルメクチンB1aの質量スペクトルの計算値は85
2.4460、実測値は852.4656であった(M
゛、水2分子欠除)。
核磁気共鳴スペクトル(200Mllz、、CDCj!
 2、トリメチルシラン)の主要ピークは次の通りであ
る。
4.74ppm (d、 J=3Hz)、Ct・−It
: 4.98ppm (M)、Csm −H; 5.O
2ppm (br d)、C,、−1175,32pp
m (S)、C3−1; 5.40ppm (d、 J
=311z)、Cf−H; 5.50ppm (M)、
Cl9−H; 5.581)l)Ill (dd、 J
=3. 10Hz)、Crz−1t: 5.80ppm
 (dd、 J=2.10Hz) 、Cz3H; 6.
15ppm (S) 、C9−H。
3 m lのヘキサン中100■の10.11−ジヒド
ロ−10−ヒドロキシ−4°゛、5−ジー〇−ter 
t−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB1a/B1
bの溶液を、−78°CでLoom!のジエチルアミノ
サルファートリフルオリドと共に窒素ガス下で撹拌した
。1.5時間後、反応物を7%重炭酸ナトリウム溶液で
急冷し、生産物を二塩化メチレンで抽出した。酢酸エチ
ル−ヘキサン溶媒系を使用して調製用厚層シリカゲルク
ロマトグラフで精製して45mgの10.11−ジヒド
ロ−10−フルオロ4°“、5−ジーOtert−ブチ
ルジメチルシリルアベルメクチンB1a/B1bを無定
形固形物として得、その”H−NMRで確認した。
1.0’rr+/!のテトラヒドロフラン中400■の
10.11−ジヒドロ−10−ヒドロキシ−4パ。
5−ジー0−tert−ブチルジメチルシリルアベルメ
クチンB1a/B1bへ、0°Cで150μfのへキサ
クロロアセトン、次いで1mfのテトラヒドロフランに
?容解した300■のトリフェニルホスフィンを添加し
た。0°Cで1.5時間後、溶媒を真空下で除き、残留
固形物をヘキサン−酢酸エチル溶媒系を使用する調製用
厚層シリカゲル上で分画して120mgの10.11−
ジヒドロ−10−クロロ4”、5−ジー0−tert−
ブチルジメチルシリルアベルメクチンB1a/B1bを
オレンヂ色無定形固形物として得、その’HNMRスペ
クトルにより確認した。
実施例20からの化合物を実施例3に概要を記述した方
法により、フッ化水素−ビリジンで脱シリルした。調整
用厚層シリカゲル板上で分画後、化合物をメタノール−
水系を使用するC1.逆相カラム上の高速液体クロマト
グラフにより精製して無定形固形物を得、その’HNM
R及び質量スペクトルにより、10.11−ジヒドロ−
10−フルオロアベルメクチンB1a/B1bであるこ
とを確認した。10.11−ジヒドロ−10−フルオロ
アベルメクチンB1a/B1bの質量スペクトルの実測
値は730.4091であった(M゛、糖欠除、水欠除
)。核磁気共鳴(300Hz、  CDCft 、)リ
メチルシラン)の主要ピークは次の通りである。
4.70ppm (1’l) 、Cf−H,Cga −
H: 4.80ppm (br m)、C9−H; 4
.94ppm (S) 、Cf−OH; 5.O4pp
m (d)、C1,−H; 5.31ppm (S)、
C3−H; 5.40PI)Tll (d) 、Cf・
・−tt;5.45ppm (M) 、C19−11;
 5.57ppm (dd、 J=3. LOIIz)
、Czt−H; 5.78ppm (dd、 J=2.
10flz)、C2,−H。
次屓l引23 10mfの乾燥二塩化メチレン中500■(0,45ミ
リモル)の4′−5−ジー0−1−ブチルジメチルシリ
ル−10−ヒドロキシ−アベルメクチンB1a/B1b
の溶液に0.5m!!の新しく蒸留したトリエチルアミ
ンを添加した。混合物を0°Cに冷却し、500mg(
1,5ミリモル)のジクロロトリフェニルホスホラン)
を−度に添加シた。30分後、冷却浴を除き、混合物を
更に室温で1.5時間撹拌した。次いで混合物を直接7
5gのシリカゲルを含む5.5X40cmのガラスカラ
ムに移し、2カラム量の20%酢酸エチル:ヘキサンで
溶離した。溶媒分画を蒸発して460■の黄色ガラス状
物を得た。この塩化物の混合物(8−クロロ−8,11
−ジヒドロ−及び10−クロロ−10,11−ジヒドロ
−4#−5−ジー0−1−ブチルジメチルシリルアベル
メクチンB1a/B1b )を、3 mllのトルエン
中で3 tailのトリーn−ブチルスズヒドリドで1
10℃、12時時間光し、フラッシュシリカゲルクロマ
トグラフの後306■の生産物を得た。’HNMR分析
は、10.11−ジヒドロ及び8,11−ジヒドロ−4
#5−ジーQ−t−ブチルジメチルシリルアベルメクチ
ンB1a/B1bの2:1の混合物であることを示した
。これらの2つの異性体はメタノール−水溶媒系を使用
する逆相高速液体クロマトグラフにより分離し、個々に
その’HNMR及び質量スペクトルより確認した。
30m1lのアセトン及び3o11の水中1.25gの
5−O−tert−ブチルジメチルシリル−13−ヒド
ロキシミルベマイシンα1及び/又はα3(欧州特許側
、公開番号0186043、実施例1.17)の溶液を
、実施例34に記述の方法により365■のN−ブロモ
アセタミドと反応させて5−O−tert−ブチルジメ
チルシリル−11−ブロモ−10,11−ジヒドロ−1
0,13−ジヒドロキシ−ミルベマイシンα1及びα、
を得、’H,13C−NMR及び質量スペクトルにより
同定した。
251111のトルエン中5−O−tert−ブチルジ
メチルシリル−11−ブロモ−10,11−ジヒドロ−
10,13−ジヒドロキシミルベマイシンα1及びα、
を主要成分として含む実施例24に記述した反応で得ら
れる粗反応生産物、100■の2.2′−アゾビス(2
−メチルプロピオニトリル)及び3.On+Jのトリー
n−ブチルスズヒドリドの溶液を、実施例35に詳しく
記述したように85℃に加熱した油浴中、窒素ガス下で
加熱した。実施例35の方法による主要反応生産物の単
離と精製により5−O−tert−ブチルジメチルシリ
ル−10,11−ジヒドロ−10,13−ジヒドロキシ
ミルベマイシンα、及びα3を得、’H1”C−NMR
及び質量スペクトルにより単離した。
20o/!のジメチルホルムアミド中1.0gの10.
11−ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチンB1a
/B1bアグリコン(実施例32から)の溶液を窒素ガ
ス下室温で攪拌した。引き続き、0.6gのイミダゾー
ル、次いで0.75 gのt−ブチルジメチルシリルク
ロリドを添加した。
40分後反応混合物を150mJの水に注入し、二塩化
メチレンで抽出した。抽出液を水で洗浄し、乾燥し、真
空下で濃縮して粘重な油状物を得た。
これを二塩化メチレン−酢酸エチル溶媒混合物を使用す
る30gのシリカゲルのカラム上のクロマトゲラフによ
り精製して5−0− Tert−ブチルジメチルシリル
−10,11−ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチ
ンB 1 a/B 1 bアグリコンを得、fitスペ
クトル及びNMRスペクトルにより確認した。
500曙の5−O−tert−ブチルジメチルシリル−
10,11−ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチン
B l a / B l bアグリコン、0.75m!
!(600■)のN、 N−ジイソプロピルエチルアミ
ン、及び750■の4−ジメチルアミノピリジンの溶液
を、窒素ガス下室温で攪拌した。これに10mj!の二
塩化メチレン中800■の2−二トロベンゼンスルホニ
ルクロリドの溶液を10分間にわたって滴下添加し、反
応混合物を室温で2時間攪拌した。次いでこれを200
IIIlの水に注入し、エーテルで抽出した。抽出液を
水で洗浄し、乾燥し、真空下で濃縮して軽い泡状物を得
た。数枚の100ミクロン厚層クロマトグラフ板により
精製して純粋な5−O−tert−ブチルジメチルシリ
ル−13−クロロ−10,11−ジヒドロ−10−フル
オロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンを得、t
ffi及びNMRスペクトルで確認した。
51m1の乾燥トルエン中260■の5−O−ter 
t−ブチルジメチルシリル−13−クロロ−10,11
−ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチン131a/
B1bアグリコン及び35■の2゜2′−アゾビス(2
−メチルプロピオニトリル)の溶液を、80ないし85
℃に維持した油浴中で攪拌し、窒素ガス下に保った。注
射器により、1、Omj!のトリーn−ブチルスズヒド
リドを速やかに添加し、反応経過を逆相高速液体クロマ
トグラフカラム上で試料を分析することにより追跡した
。4時間の反応時間後混合物を高真空下で濃縮して約2
 mlの残留物を得た。これを二塩化メチレンで希釈し
、15gのシリカゲルを含むカラムで精製した。溶媒を
二塩化メチレン−酢酸エチル(9:1)に変更し、生産
物を集めてその質量及び’HNMRスペクトルにより5
−O−tert−ブチルジメチルシリル−13−デオキ
シ−10,11−ジヒドロ−10−フルオロアベルメク
チンB1a/B1bアグリコンであることを確認した。
17mj!のメタノール中167■の5−0−tert
−ブチルジメチルシリル−13−デオキシ−10゜11
−ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチンB1a/B
1bアグリコン及び170mgのp−トルエンスルホン
酸−水和物を含む溶液を室温で30分間攪拌し、次いで
直ちに40m1の重炭酸ナトリウム水溶液に注入した。
これを100mjl’のエーテルで蒸発し、重炭酸ナト
リウム水溶液及び水で順次洗浄し、硫酸マグネシウム上
で乾燥し、真空下で濃縮して軽い泡状物を得た。これを
ヘキサン−酢酸エチル(1: 1)溶媒混合物を使用す
る2枚の調整用1fl厚層シリカゲル板で精製して13
−デオキシ−10,11−ジヒドロ−10=フルオロア
ベルメクチンB1a/B1bアグリコンを得、その質量
及び’HNMRスペクトルで確認した。
ポリプロピレン溶器中の2 mlのテトラヒドロフラン
中300■の10.11−ジヒドロ−4″。
5−ジーQ−t−ブチルジメチルシリルアベルメクチン
−Bl a / B 1 bの溶液に、16+aj2の
テトラヒドロフラン中フン化水素−ビリジン(15ra
lの市販の70%フッ化水素−ピリジンを35m1の乾
燥ピリジン及び60,1εのテトラヒドロフランで希釈
して調製)を添加した。反応混合物を窒素ガス下20℃
で3日間攪拌した。次いで混合物を水で急冷し、重炭酸
ナトリウムで中和し、有機生産物をエーテルで抽出した
。エーテル抽出液を合併し、乾燥(無水硫酸マグネシウ
ム)し、真空下で濃縮して200■の生産物を得、漂記
化合物が主要成分であった0次いで85:15のメタノ
ール−水溶媒系を使用するワットマン・バーチシルM2
0101500DS−3逆相カラム上の高速液体クロマ
トグラフにより精製して86■の10゜11−ジヒドロ
アベルメクチン131a/B1bを白色無定形固形物と
して得、そのIH及び13C−NMR及び質量スペクト
ルにより同定した。
500■の抗生物質LL−F28249β(微生物スト
ーブ ミセス・シアノブ1シウス・サブスビンス・ノン
シアノ ° ス(Streptomycescyane
ogriseus 5ubsp、noncyanoge
nus)LL−F28249+NRRL  l1h15
773の発酵により得られ、欧州特許願第851068
44・5号、公開第0170006号に記述の方法によ
り単離)の溶液を実施例6に記述の方法により水素添加
し、精製して10.11−ジヒドロ抗生物質LL−F2
8249βを得、その’H,”CNMR及びWffiス
ペクトルにより同定した。
4.6mj!の水、4.6nij!の濃硫酸、及び11
m1のテトラヒドロフランの混合物を2.2gの10゜
11−ジヒドロ−10−フルオロ−4#、5−ジー 0
− tert−ブチルジメチルシリルアベルメクチンB
1a/B1b(実施例20から得られる。)の溶液にゆ
っくり添加し、窒素ガス下室温で24時間静置した。次
いで暗色の反応混合物を1100raの氷と水の混合物
に注入し、二塩化メチレンで抽出し、希重炭酸ナトリウ
ム水溶液及び水で洗浄した。二塩化メチレン溶液を硫酸
マグネシウム上で乾燥し、真空下で濃縮して暗色の泡状
物を得た。粗反応生産物の二塩化メチレン−酢酸エチル
溶媒混合物を使用するシリカゲル上のクロマトグラフに
より純粋な10.11−ジヒドロ−10−フルオロアベ
ルメクチンB1a/B1bアグリコン及び10.11−
ジヒドロ−10−フルオロアベルメクチンB1a/B1
bモノサフカリドを得、質量及び’ HN M Rスペ
クトルにより確認した。
5mlの乾燥二塩化メチレン中100 m l (0,
11ミリモル)の10.11.22.23−テトラヒド
ロアベルメクチン)3 l a / B l bの溶液
に、5■のバナジウム・アセチルアセトネート、次いで
トルエン中5μEの3モルのt−ブチルヒドロパーオキ
シドの溶液(1,3当量)を添加した。溶液の色は直ち
に緑色から褐色に変化し、次いで30分にわたって黄色
に変化した。混合物を20℃で18時間攪拌し、溶媒を
真空下で濃縮した。濃縮物を2枚の調製用の500ミク
ロン厚層シリカゲル板で2:l酢酸エチル−ヘキサン溶
媒系を用いて溶離した。Rfが0.2ないし0.6の黄
色バンドを抽出して92nwの黄色泡状物を得た。更に
90:10メタノール−水系を用いる逆相高速液体クロ
マトグラフにより精製して49■の8.9−エポキシド
を無定形固形物として得、その’HNMR及び質量スペ
クトルにより確認した。
31.2n/!のアセトン及び3.12m1の水中2.
0gのイベルメクチン(22,23−ジヒドロアベルメ
クチンB1a及びB1bの混合物)の溶液を室温で攪拌
した。364■のN−ブロモアセタミドを一度に添加し
、反応混合物を暗所で21時間攪拌を継続した。そのと
き混合物試料の薄層クロマトグラフ及び高速液体クロマ
トグラフ分析は3種の新規な生産物の生成と、出発物質
はほとんど存在しないことを示した。主要成分は実施例
14との類似から11−ブロモ−10−ヒドロキシ−1
0,11,22,23−テトラヒドロアベルメクチンB
1a/B1bと仮定し、反応生産物を更に実施例35で
反応させ、この構造指定が確認された。
25mA’のトルエン中2.0gの11−プロモーlO
−ヒドロキシ−10,11,22,23−テトラヒドロ
アベルメクチンB1a/B1bを主要成分として含む実
施例34で得られた粗反応生産物及び106■の2,2
′−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)の溶液を
85℃に熱した油浴中、窒素ガス下で撹拌した。これに
3.1nfのトリーn−ブチルスズヒドリドを一度に添
加し、加熱を1.25時間継続した。反応混合物を室温
になるまで放置し、次いで水に注入した。生産物をエー
テルで抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥し、高真空下
で濃縮して6gの油状物を得た。これを0ないし5%の
メタノールを含む二塩化メチレンを溶媒とする200g
のシリカゲルのカラムクロマトグラフにより精製して6
12■の10−ヒドロキシ−10,11,22,23−
テトラヒドロ−アベルメクチンB1a/B1bを無色ガ
ラス状物質として得、’H,′3C−NMR及び質量ス
ペクトルにより確認した。逆相調製用高速液はクロマト
グラフカラムにより更に分画すると、このシリカゲルカ
ラムの幾つかの分画に生産物が存在し、その一つは主要
生産物の異性体であり、第二の副産物は後者の脱水生産
物であった。
ユl ■容量%の濃硫酸を含む15aj!のメタノール中65
7■の10−ヒドロキシ−10,11,22,23−テ
トラヒドロアベルメクチンB1a/B1bの溶液を室温
で25時間保った0次いで溶液をエーテルで希釈し、水
、重炭酸ナトリウム水溶液及び水で順次洗浄し、乾燥し
、真空下で濃縮して438■のガラス状物を得た。これ
を逆相調製用高速液体クロマトグラフカラム上でクロマ
トグラフして275■の10−ヒドロキシ−10,11
,22゜23−テトラヒドロアベルメクチンB1a/B
1bアグリコンを得、’H,”C−NMR及び質量スペ
クトルにより同定した。
Q、5nfのジメチルホルムアミド中65■の10−ヒ
ドロキシ−10,11,22,23−テトラヒドロアベ
ルメクチンB1a/B1bアグリコン及び36■のイミ
ダゾールの溶液を室温で攪拌した。38■のtert−
ブチルジメチルシリルクロリドを一度に添加し、2時間
反応させた。次いで10aj!の水で希釈し、生産物を
酢酸エチルで抽出した。抽出液を濃縮して88■の白色
泡状物を得た。二塩化メチレン−酢酸エチル溶媒混合物
を使用する1uの厚層シリカゲル板上のクロマトグラフ
により精製して40■の5−0− tert −7’チ
ルジメチルシリル−10−ヒドロキシ−10゜11.2
2.23−テトラヒドロアベルメクチンB1a/B1b
アグリコン及び30■の回収出発物質を得、両者をその
’H,”C−NMR及び質量スペクトルにより同定した
2.0tsllの二塩化メチレン中50μlのジエチル
アミノサルファートリフルオリドの溶液を窒素ガス下、
−78℃で攪拌した。これに10.11−ジヒドロ−1
0−フルオロアベルメクチンB1a/B1bアグリコン
(実施例32から)から実施例37の方法により製造し
た250rrgの5−〇−ter t−ブチルジメチル
シリル−10−フルオロ−10,11,22,23−テ
トラヒドロアベルメクチンB 1 a/B 1 bアグ
リコンの溶液を注射器でゆっくり添加し、混合物を一7
8℃に30分間保った0次いでこれを重炭酸ナトリウム
水溶液に注入し、エーテルで抽出した。抽出液を水で洗
浄し、濃縮して軽い泡状物を得、これをヘキサン−酢酸
エチル溶媒混合物を使用する1000及び500ミクロ
ン厚層板による調製用シリカゲルクロマトグラフを繰返
して精製し、’H,”CNMR及び質量スペクトルによ
り5−O−tert−ブチルジメチルシリル−10,1
3−ジフルオロ−IOlll、22.23−テトラヒド
ロアベルメクチンB1a/B1bアグリコンと同定した
40■(1%)のp−トルエンスルホン酸−水和物を含
む4.Oaj!のメタノール中80■の5−〇−tar
t−ブチルジメチルシリル−10,13−ジフルオロ−
10,11,22,23−テトラヒドロアベルメクチン
B1a/B1bアグリコンの溶液を室温で30分保ち、
次いで重炭酸ナトリウム水溶液に注入した。これをエー
テルで抽出し、抽出液を水で洗浄し、乾燥し、真空下で
濃縮した・残留物を1000ミクロン厚層調製用シリカ
ゲルクロマトグラフ板により精製して10.13−ジフ
ルオロ−10,11,22,23−テトラヒドロアベル
メクチンBl a / B 1 bアグリコンを得、’
H,13CNMR及び質量スペクトルにより同定した。
エチルエーテル中市販の1.0モル水素化リチウムアル
ミニウム溶液の5.Oa+1を、窒素ガス下で0.5m
j2の無水メタノールに添加した。得られる白色のスラ
リーを20℃で30分間攪拌し、次いで溶媒を真空下で
除去した0次いで臭化第一銅(0,36g )を水素化
リチウムトリメトキシアルミニウムを窒素ガス下でグロ
ーブバック(glovebag)中に含むフラスコに移
した。得られる固形物混合物を含むフラスコをゴム隔壁
で密封し、0℃に冷却した。次いでテトラヒドロフラン
(5,Oo+1)添加すると黒色沈澱が生成した。この
混合物を0℃で30分攪拌し、−78℃に冷却し、0.
5 m lの乾燥第二ブタノールを添加し、次いで21
II!!のテトラヒドロフラン中100■の10−オキ
ソ−4#、5−ジー0−1−ブチルジメチルシリル−1
0,11−ジヒドロアベルメクチンB1a/B1bを添
加した。得られる混合物は黒色ペーストであり、攪拌す
るには更に6 m12のテトラヒドロフランを添加する
ことが必要であった。混合物を約−22℃(凍結四塩化
炭素浴)で2時間攪拌した0次いで飽和塩化アンモン溶
液を添加して反応物を冷却し、生産物をエーテルで抽出
した。エーテル抽出液を合併し、乾燥し、蒸発して、8
5■の粗生産物を得た。2:1のヘキサン:酢酸エチル
溶媒系を使用する調製用厚層シリカゲルクロマトグラフ
により精製して50■の純粋な生産物を得た。
部分的’HNMR(300MHz ): 4.3(t。
1  H,J”9Hz) 、4.4(brs、IH)−
,4,7(d 、  IH,J=3Hz) 、4.9 
 (S、  LH)、5.15  (brm、IH) 
、5.3  (brs、2H) 。
5.34  (m、IH) 、5.6  (dd、  
LH,J=2゜9H2) 、5.8  (dd、IH,
J=1.9Hz);”CNMR,116,72,120
,18,127,55゜135.87. 136.39
. 137.19゜5−0− t−ブチルジメチルシリ
ルアベルメタチンB1a/B1b(ムロジク等が−2ま
二=九四!−オブ・メディシ ル・ ミスドリー(J、
Med、Chem、)25巻、658〜663ページ(
1982年)に記述した方法により製造される。)を実
施例14.16及び23に記述の方法により反応させ、
当業者に知られた方法により高速液体クロマトグラフで
分離して漂記生産物を得た。
5−0−1−ブチルジメチルシリル−10,11−ジヒ
ドロアベルメクチンB1bの質量スペクトル:974.
5801゜ 核磁気共鳴(300MHz、CDCl!s 、  トリ
ノ 。
チルシラン)は次の通りである。1.O5ppm  (
d。
J=7H2) 、メチルまたはi−プロピル; 1.9
9ppm  (d、  J =Hz) 、メチル又はi
−プロピル4.45ppm (br s )、Cs −
H; 4.51ppm(AB。
Jab=13Hz) 、C3a−H;4.74ppm 
(d。
J=4Hz) 、C+’   H; 5.00ppm 
(d、J=7Hz) 、Coo−H; 5.23ppm
  (s) 、C7−O且; 5.25ppm(d d
) 、C9−H; 5.27ppm(s) 、C’ −
H; 5.40ppm (d、J=4Hz)、C+’ 
−H; 5.45ppm (m) 、Cov−H;5.
58pp+w (dd、J=3.10Hz)、Ctz−
H; 5.75pp+a (dd、J=2.10Hz)
、Czs  H。
8.11−ジヒドロ−5−0−t−ブチルジメチルアベ
ルメクチン−B1bの質量スペクトル:974.582
0゜ 核磁気共鳴(300MH2,CDCItl、トリノチル
シラン)の主要ピークは次の通りである。
1.051)Pal  (d、  J=8Hz) 、メ
チル又はi−プロピル: 1−09ppa+  (ti
、  J=8Hz) 、メチル又はi−プロピル; 1
.95ppo+  (m、  J=3.6Hz);2.
95ppm  (q、J=9Hz);4.10pptr
r  (t、  J=9Hz)  ;4.98ppm 
 (dd、  J=8. 13Hz) 、Coo−H;
 5.80ppm  (m)、C−11−H。
アベルメクチンを農作物に適用する場合太陽光露光下の
安定性をまねる目的で、アベルメクチンfAiX体を石
英容器中に入れた溶液に紫外線(最高300nm)を照
射した。すべての場合、8,9゜10.11−ジエン官
能基を欠く化合物は長期にわたる安定性を示した。
5.0mj?のメタノール中5■の10.11.22゜
23−テトラヒドロアベルメクチンB1の溶液を、石英
宮中で合計40時間照射した。試料をある時間間隔で抜
き取り、分析のため直接逆相高速液体クロマトグラフカ
ラムに注入した。化合物は200nlI+における紫外
部吸収により検出した。保持時間及びピークの面積(A
UG単位で)は反応混合物中に残る化合物の同−性及び
定量性の指標として記録した。溶液の照射の開始時、“
b”及び°a”同族体にそれぞれ対応する10.2分及
び12.1分のピークが20ないし80%の比率で認め
られ、合計全面積は28238であった。40分、6時
間、20時間及び40時間後の面積はそれぞれ2946
5.24530.21206、及び10265であり、
これは残存する10,11゜22.23−テトラヒドロ
アベルメクチンBlの104%、87%、75%及び3
6%に相当する。
比較のために、5.0mlのメタノール中5呵の22.
23−ジヒドロアベルメクチンB1の溶液を石英宮中で
合計20時間照射した。試料を抜き取り、上に記述のよ
うに分析した。しかしながら、8.9,10.11−ジ
エン官能基を含むアベルメクチンの分解は、8,9−及
び10.11−二重結合の異性体の速やかな形成のため
に更に複雑であった。照射開始時、この溶液はそれぞれ
“b”及び“a”同族体に相当する8、7分及び10.
2分のピークを9ないし86%の比率で示し、合併した
全面積は21045であった。40分照射後、3つのピ
ークが8.6分、10.3分及び11.6分の保持時間
に15%、48%及び36%の比率で認められた。独立
した実験により3つのピークを単離を行ない、8.6分
のピークは更にクロマトグラフによる精製の結果2つの
明瞭な化合物に分けられ、を量及びNMRスペクトルで
構造決定をした結果、8.6分のピークは22.23−
アベルメクチンB1b及び10.1l−Z−22,23
−ジヒドロアベルメクチンB1aであり、10.2分の
ピークは所望の22.23−ジヒドロアベルメクチンB
1aであり、又11.6分のピークは8.9−Z−22
,23−ジヒドロアベルメクチンB1aであることが確
認された。かくして22.23−ジヒドロアベルメクチ
ンB1aの分解を追跡して開始時、40分後、6時間及
び20時間後の10.2分のピークの面積が17407
.9774.6236、及び1000以下であったこと
より、残存する22.23−ジヒドロアベルメクチンB
1aは100%、56%、36%及び5%以下と決定さ
た。
この実験において20時間及び40時間の紫外線照射後
、分解されずに残存したアベルメクチンはそれぞれ、1
0.11−ジヒドロ誘導体で75%及び36%であった
のに対して8,9,10゜11−ジエンは5%以下であ
った。
やぶ夏草(Bush bean p1ants+var
、Tendercrop)を特定濃度の殺虫剤の水溶液
に短時間浸漬することにより殺虫剤処理を行なった。植
物を3群に分け、各群はそれぞれ処理後0日、8日及び
15日にダニを感染させた。更に4日後死亡及び生存し
ているダニの数を測定した。この実験方法は残存ダニ活
性の測定に使用する標準法に相当する。
結果: 化 合 物  濃 度 二斑点クモダニ死亡率%ppm
   4  日 12日 19日0.3  100  
 96   951.0       100  10
0対    照   0.00    2     2
     0この実験結果は10.11−ジヒドロ化合
物は分子内に紫外線を吸収する8、9,10.11−ジ
エンを含む化合物より長期間にわたってより高い活性を
保持することを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、常にA及びBの一つは単結合であるか、又はA
    及びBは単結合を表し、又A及びBの間の9、10結合
    は二重結合を表すことを条件として、A、B及びCは単
    結合、二重結合又はエポキシド結合を表し、又Dは単結
    合又は二重結合を表し; R_1はDが単結合の場合のみ存在することを条件とし
    て水素、水酸基又はケトンであり;R_2はメチル基、
    エチル基、イソプロピル基、又は第二ブチル基又は−C
    (CH_3)=CHR_1_0(R_1_0はメチル基
    、エチル基又はイソプロピル基である。)であり; R_3は水酸基、ケトン、低級アルコキシ基、低級アル
    カノイルオキシ基又は他の保護された水酸基であり; R_4は水素、水酸基、ハロゲン、低級アルコキシ基、
    低級アルカノイルオキシ基、=NNHCONH_2、=
    NNHSO_2−C_6H_4CH_3、−OCONR
    _6R_7、−NHCOAlk(Alkは低級アルキル
    基、又は ▲数式、化学式、表等があります▼又は▲数式、化学式
    、表等があります▼ である)であり; R_5は水酸基、ケトン又は−NR_6R_7であり;
    R_6及びR_7は独立に水素、低級アルキル基、低級
    アルカノイル基、低級アルキルスルホニル基、又は置換
    されたベンゼンスルホニル基(置換基はハロゲンである
    。)であり; R_8は水素又はハロゲンであり; R_9は水素、ハロゲン、水酸基、ケトンである〕で表
    わされる化合物及び、三置換シリル基で保護されたその
    水酸基誘導体である化合物。 2、Aは単結合、Bは二重結合又はエポキシド、Cは二
    重結合及びDは単結合又は二重結合であり; R_1は水素又は水酸基であり; R_2はメチル基、エチル基、イソプロピル基又は第二
    ブチル基であり; R_3は水酸基であり; R_4は水素、水酸基、ハロゲン、低級アルコキシ基、
    低級アルカノイルオキシ基、4′−R_5−(α−オレ
    アンドロシルオキシ)〕基、4″−R_5−〔(α−L
    −オレアンドロシル)−α−L−(オレアンドロシル)
    〕基であり; R_5は水酸基、アミノ基、低級アルキルアミノ基又は
    ジ低級アルキルアミノ基であり; R_8は水素、クロロ又はブロモであり;又R_9は水
    素、ハロゲン、水酸基又はオキソ基である特許請求の範
    囲第1項記載の化合物。 3、10,11−ジヒドロアベルメクチンB1a及びB
    1bである特許請求の範囲第2項記載の化合物。 4、10,11,22,23−テトラヒドロアベルメク
    チンB1a及びB1bである特許請求の範囲第2項記載
    の化合物。 5、13−デオキシ−10,11,22,23−テトラ
    ヒドロアベルメクチンB1a及びB1bアグリコンであ
    る特許請求の範囲第2項記載の化合物。 6、4″−デオキシ−10,11−ジヒドロ−4″−メ
    チルアミノ−10−フルオロアベルメクチンB1a及び
    B1bである特許請求の範囲第2項記載の化合物。 7、4″−メチルアミノ−4″−デオキシ−10,11
    −ジヒドロアベルメクチンB1a及びB1bである特許
    請求の範囲第2項記載の化合物。 8、10,11−ジヒドロ−10−フルオロアベルメク
    チンB1a及びB1bである特許請求の範囲第2項記載
    の化合物。 9、A又はBが二重結合である化合物を触媒の存在下で
    水素気体中で還元することから成る特許請求の範囲第1
    項記載の化合物の製造法。
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