JPS63118344A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPS63118344A
JPS63118344A JP26390886A JP26390886A JPS63118344A JP S63118344 A JPS63118344 A JP S63118344A JP 26390886 A JP26390886 A JP 26390886A JP 26390886 A JP26390886 A JP 26390886A JP S63118344 A JPS63118344 A JP S63118344A
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alkenyl aromatic
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JP26390886A
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Sanehiro Shibuya
修弘 渋谷
Yoshihiro Sobashima
好洋 傍島
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高温での寸法安定性に優れ、高度な耐熱性を有
し、かつ成形品の板状部分の外観に優れ、耐溶剤性、成
形加工性の良好な樹脂組成物に関するものである。
さらに詳しくは、ポリオレフィン、ポリフェニレンエー
テル樹脂、同一分子鎖内に少なくとも1個のアルケニル
芳香族化合物重合連鎖と少なくとも1個の脂肪族炭化水
連鎖を併せ持つ重合体、無機フィラーおよびジアミド化
合物よりなり、高温における寸法安定性、耐熱性、機械
的物性および成形品の板状部分の外観に優れ、耐溶剤性
、成形加工性の良好な射出成形用、押出成形用および中
空成形用樹脂組成物に関するものである。
(従来の技術) ポリオレフィンは、成形加工性、靭性、耐水性、耐有機
溶剤性、耐薬品などに優れ、低比重で安価であることか
ら各種成形品やフィルム、シート等に従来から広く使用
されているが、耐熱性がそれ程高くなく、新規な用途開
拓をはかるためには、これらを更に改良することが望ま
しい。
一方、ポリフェニレンエーテル樹脂は、優れた耐熱性、
剛性を有するが、成形加工性、耐溶剤性に難点があるた
め、その利用範囲が限定されている。成形加工性、衝撃
強度等の改良の目的でスチレン系樹脂とブレンドされ、
利用されているが、耐溶剤性に難点があり、その利用範
囲にも限定があり、例えば、ガソリン容器等の油性溶剤
に対する耐性の要求される分野には適していない。
これらポリオレフィンとポリフェニレンエーテルのそれ
ぞれの長所を兼ね備え、欠点を補う目的で、種々のブレ
ンド組成物が提案されており、例えば加工性や抗張力の
改良を目的とした組成物(特公昭42−7069号公報
)があるが、工業分野で要求される比較的高い機械的強
度レベルを必ずしも満足し得ない。また、更にポリオレ
フィンとポリフェニレンエーテル樹脂の相溶性を改達し
、機械的強度の向上を図ることを目的として、例えばス
チレンとブタジェンのブロック共重合体ないしはこれら
の水素添加物を配合して成る組成物(特開昭53−71
158号、特開昭54−8f1960号、特開昭59−
100159号各公報等1、更にこれらの成分に無機フ
ィラーを加えてなる組成物(特開昭58−103556
号公報)等が提案されている。これらによると、成形加
工性と機械的強度は改善され得るが、ポリオレフィンの
配合呈が少ない、もしくは、マトリックス(連続相)が
ポリフェニレンエーテル樹脂ないしはこれとスチレン系
樹脂との組合わせよりなるという理由から、ポリオレフ
ィンのらっ耐有機溶剤性が充分発揮されない、また、ポ
リフェニレン ゛エーテル樹脂に20重量%を超える多
量のポリオレフィンを配きし、さらに相溶化作用をもつ
ものとして、アルケニル芳香族化合物と共役ジエンより
なるジブロック共重合体ないしはラジアルテレブロック
共重合体およびこれらの水素添加重合体を加えてなる組
成物(特開昭58−103557号、特開昭60−76
547号各公報1も提案されており、溶融加工性、引張
り特性、脆性等が改善されるとされている。
一方、近年プラスチックの用途拡大に伴い、上記の詰特
性に加えて、従来に無かったレベルの性能が要求される
ようになってきた0例えば意匠性を改善するための塗装
性への対応、大型成形品の高温での寸法安定性等の課題
がある。これに対応する為の技術開発の例として、前者
に対してはプラズマ処理等による表面改質等が行なわれ
ている。
一方、後者に関しては従来、塗装されたプラスチック成
形品の高温環境下における使用時に塗料と下地のプラス
チックとの熱膨張の度合いが異なる為に、塗膜の剥離や
塗装面に微細な亀裂が生じ、外観や意匠性が悪化すると
いったケースがしばしばあり、また、プラスチックの大
型成形品を他の材質、例えば木材、金居等の成形品と併
用する場合、高温使用環境下では、熱膨張の度合いが異
なる為に、寸法差や噛み合い不良といった問題もしばし
ば生じているのが現状である。従って、プラスチックの
高温における寸法安定性向上、熱膨張の度合い、すなわ
ち線膨張係数の制御技術の確立が望まれている。
これに対し、一般的には種々の方法、例えば無機充填材
の配合といった手法が挙げられるが、同時に、成形品の
表面に表面荒れや、地肌とは異なった色の紋模様が現れ
易いといった問題点が生ずるケースがしばしばあった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、前述のような現状に鑑み、新規な配合を開発
することにより、充分な耐熱性と高温寸法安定性および
良好な成形品外観、対衝撃性、耐溶剤性を有する樹脂組
成物を得ようとするものである。
(問題を解決するための手段) 本発明者らは、従来のポリオレフィン−ポリフェニレン
エーテル組成物における、寸法安定性と機械的強度およ
び成形品外観の不充分な面を補い改良すべく、各種のポ
リオレフィン、ポリフェニレンエーテル樹脂および各種
の配合材料と無機フィラーについて検討を行なった結果
、これらに、同−分子鎖内に少なくとも1個のアルケニ
ル芳香族化合物重合連鎖と少なくとも1個の脂肪族炭化
水連鎖を併せ持つ重合体と、無機フィラーおよびジアミ
ド化合物を配合することにより、高温環境下での寸法精
度と浸れた機械的物性バランスを有し、成形品外観の良
好な樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成
した。
したがって、本発明による樹脂組成物は、ポリオレフィ
ン(a)25〜58重量%−ポリフェニレンエーテル樹
脂(b)25〜65重量%、同−分子鎖内に少なくとも
1個のアルケニル芳香族化合物重合連鎖(e)と少なく
とも1個の脂肪族炭化水連鎖(d)を併せ持つ重合体(
e)4〜35重量%よりなる今計100重量部と、これ
に加えて、無機フィラー(f)5〜60重量部およびジ
アミド化合物(g)0.05〜20重量部よりなる樹脂
組成物である。
本発明により、従来のポリオレフィンとポリフェニレン
エーテル樹脂を含む樹脂組成物に比べ、高いレベルの剛
性、高温環境下における寸法安定性を有し、良好な成形
品外観、成形加工性と耐有機溶剤性を示す樹脂組成物が
得られる。
(発明の詳細な説明〉 1、構成成分 (1)ポリオレフィン(a) 本発明で使用されるポリオレフィンは、エチレン、プロ
ピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1,3
−メチルブテン−1,4−メチルペンテン−1、ヘプテ
ン−1、オクテン−1等のα−オレフィンの単独重合体
、これらα−オレフィンの過半址と、異なるα−オレフ
ィンとのランダム、ブロック等の形層をなす共重合体及
びこれらの混合物、これらα−オレフィンの過半址と他
の不飽和fit i体とのランダムもしくはグラフト、
ブロック等の共重合体またはこれらのオレフィン系重合
体の酸化、ハロゲン化、スルホン化したものであり、少
なくとも部分的にポリオレフィンに由来する結晶性を示
すものである。ここで、他の不飽和単量体とは;アクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、
無水マレイン酸、アリールマレイン酸イミド、アルキル
マレイン酸イミド等の不飽和有機酸またはその誘導体;
酢酸ビニル、醋酸ビニル等のビニルエステル;スチレン
、メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物;ビニルトリ
メチルメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシ10
ピルトリメトキシシラン シクロペンタジェン、4−エチリデン−2−ノルボルネ
ン等の非共役ジエンなとである。
共重合体の場合には、α−オレフィンや他の単量体は、
2種に限らず、複数種からなるものであってもよい.こ
れらの重合体は既知の方法で重合あるいは変性により得
られ、また、市販のものから適宜選んで用いてもよい。
これらの中でも、プロピレン、ブテン−1、3−メチル
ブテン−1、4−メチルペンテン−1の単独重合体また
はこれらの過半重量の共重合体が好ましく、中でも特に
結晶性プロピレン系重合体、すなわち結晶性プロピレン
単独重合体、結晶性のプロピレン−αオレフィン(プロ
ピレンを除く)ブロックおよびランタム共重合体、これ
らの結晶性プロピレン重合体とα−オレフィン系ゴムす
なわちゴム状の複数のα−オレフィンよりなる共重き体
ないしは複数のα−オレフィンと非共役ジエンとの共重
合体との混合物が、機械的物性バランスの点で好ましい
これらの結晶性プロピレン系重合体およびこれらとα−
オレフィン系ゴムを含む混合物のメルI・フローレイ1
〜(M I? R)(2 3 0℃、荷重2.16Ag
)は0.01〜150 の範囲が好ましく、0.05〜
70の範囲がより好ましく、とりわけ0.1〜50の範
囲が好ましい.MFRの値がこれより低い範囲では成形
加工性に難点が生じ、これより高い範囲ではIR械的物
性バランスのレベルが低く好ましくない。
これらの中には、より高分子壁のものを、ラジカル発生
剤、例えば有機過酸化物等の存在下で加熱処理により分
子量変化を起こし、このV F Rの範囲となったもの
も含まれる。
(2)ポリフェニレンエーテル樹脂(b)本発明で使用
されるポリフェニレンエーテル樹脂(b)は、−最大 で表わされる繰り返し構造単位を有し、式中、一つの単
位のエーテル酸素原子は次の隣接単位のベンゼン核に接
続しており、11は少なくとも3oであり、Qはそれぞ
れ独立に水素、ハロゲン、三級α炭素原子を含有しない
炭化水素基、ハロゲン原子とフェニル核との間に少なく
とも2個の炭素原子を有する八日炭化水素基、炭化水素
オキシ基およびハロゲン原子とフェニル核との間に少な
くとも2個の炭素原子を有するへロ炭化水素オキシ基か
らなる群より選択した一価置換基を示し、Qのそれぞれ
は互いに同じであっても異な−)ていてもよい、 更に
、本発明で使用されるポリフェニレンエーテルは、前記
−最式で定義されたポリフェニレンエーテルにスチレン
系モノマー(例えば、スチレン、p−メチルスチレン、
α−メチルスチレンなど)をグラフトしたもの等、変性
されたポリフェニレンエーテルをも包含する。
上記に相当するポリフェニレンエーテルの製造方法は公
知であり、例えば米国特許第3306874号、第33
06875号、第3257357号および第32573
581各明細書および日本特許特公昭52−17880
号および特開昭50−51197号明細書に記載されて
いる。
本発明の目的のために好ましいポリフェニレンエーテル
の群は、エーテル酸素原子に対する2つのオルソ位にア
ルキル置換基を有するものおよび2.6−ジアルキルフ
ェノールと2.3.6−1−リアルキルフェノールの共
重合体である。これらのうちでも、とりわけ2,6−シ
メチルフエノールの重合体が好ましい。
また、好ましい分子層の範囲は、その尺度として、25
°Cクロロホルムを用いて測定した還元粘度の値で示す
と、0.15〜0.7J1/gの範囲であり、さらに好
ましくは0.35〜O,GJ1/、の範囲であり、とり
わけ好ましくは、0.4〜0,6dl/Hの範囲である
。これより小さい値の範囲では、組成物の機械的強度が
低く、また、これより大きい値の範囲では、組成物の成
形加工性が低下するため好ましくない。
(3)アルケニル芳香族化合物連鎖(c)と脂肪族炭化
水素連鎖(d)を併わせ持つ重合体(e)本発明で使用
される、アルケニル芳香族化合物連鎖(C)[以下、連
鎖(c)と称する。」と、脂肪族炭化水素連鎖(d)〔
以下、連鎖(tl)と称する。」を併わせ持つ重合体(
e)[以下、重合体(e)と称する。]とは、重合体を
構成する同一の高分子鎖の中に、アルケニル芳香族化合
物の重合連鎖部分と、脂肪族炭1ヒ水素の重合連鎖形態
をなす部分とを、少なくと6部分的に且つ少なくとも一
つづつ併わせ持つ重合体鎖よりなる重合体であり、連鎖
(C)と連鎖(d)は、互いに線状に少なくとも一つづ
つ結合した、いわゆる線状ブロック構造ないしは分岐構
造をなす、いわゆるラジアルテレブロック構造、片方を
幹とし、他を技とするいわゆるグラフ]・状分岐横漬を
なずもの等を含む。
連鎖(c)をなずアルケニル芳香族化合物とは次の一般
式に示される化学構造含有するものである。
CR’=CllR2 式中、R1とR2は水素および炭素数1〜6の低級アル
キル基又はアルケニル基がら成る群より選ばれ、R3お
よびR4は水素、炭素数1〜6の低級アルキル基、塩素
、臭素より成る群より選ばれ、R5、RSおよびR7は
水素、炭素数1〜6の低級アルキル基およびアルケニル
基がら成る群より選ばれるか、あるいはR6とR7がハ
イドロカルビル基と共に連結してナフチル基を形成する
こともある。
アルケニル芳香族化合物の具体例としては、スチレン、
パラメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルキシ
レン、ビニルトルエン、ビニルナフタレン、ジビニルベ
ンゼン、ブロモスチレンおよびクロロスチレンがあり、
これらの組合わせであってもよい、これらの中で、スチ
レン、α−メチルスチレン、バラメチルスチレン、ビニ
ルトルエン、ビニルキシレンが好ましく、スチレンがよ
り好ましい。
連鎖(C)は、アルクニル芳香族以外の共重合成分を連
鎖(c)の重置を100重量%とじて、25重址%を超
えない範囲で含んでもよい。
連鎖(d)は、飽和脂肪族炭化水素を主とする炭化水素
連鎖であり、置体的には、オレフィン類の重合体連鎖ま
たは、共役ジエン類の重合体の炭素−炭素不飽和結合を
既知の水素添加処理方法により飽和させ、オレフィン類
の重合体連鎖と同様あるいは類似の構造としたもの等を
含む、連鎖(d)は、部分的に炭素−炭素不飽和結合や
架橋構造、分岐構造を含むものであってよく、また連鎖
(d)の総重呈を100重皿%として、25!Ji量%
を超えない範囲で他の共重合成分として、酸素、窒素、
硫黄、ケイ索、リン、ハロゲン等の炭素以外の原子を含
む単量体およびアルケニル芳香族化合物に由来する成分
をブロック、ランダム、グラフト等の形式で含んでもよ
い、炭素以外の原子を含む単量体の例としては、無水マ
レイン酸及びその誘導体、アクリル酸およびその誘導体
、塩化ビニル等が挙げられる。
重合体(e)に占める連鎖(e)の割合は、重合体(e
)の比重上を100重址重上して、20〜75重量%の
範囲が好ましく、連鎖(d)の割合は、25〜80重量
%の範囲が好ましい0g1合体(e)は、その連鎖の中
に、その過半量を超えない範囲で連鎖(a)および連鎖
(d)以外の重合体連鎖を含んでよく、その重合体連鎖
が、分枝状連鎖の幹、枝あるいはブロック状連鎖の一部
をなすものであってもよい、また、分岐構造やラジアル
テレブロック構造の分岐点において、多官能性炭化水素
基あるいは炭素以外の原子、炭素以外の原子を含む多官
能性炭化水素基を含むものであってもよい、また、重合
体(e)はゴム的な性質を示すものであればより好まし
い0重合体(e)の具体例としては、オレフィン、すな
わち、本出願明細書中の 1.構成成分(1)ポリオレ
フィン(a)の項に示したオレフィンと、スチレン等の
アルケニル芳香族化合物とのグラフト共重合体やブロッ
ク共重合体等の範囲に含まれるポリスチレングラフト化
エチレン−プロピレンゴム、ポリスチレングラフト化エ
チレン−プロピレン−ジエンゴム、エチレン−スチレン
ブロック共重合体、プロピレン−スチレンブロック共重
合体、アルケニル芳香族化合物と以下に示す共役ジエン
よりなるブロック共重合体ないしは、共役ジエン重合体
ゴムやポリペンテナマー等に対するアルケニル芳香族化
合物のグラフト共重合体の部分水素添加物等が挙げられ
、これらのうちでも、部分水素添加されたアルケニル芳
香族化合物−共役ジエンブロック共重合体がより好まし
い。
上記の共役ジエンの具体例には、1.3−ブタジェン、
2−メチル−1,3−ブタジェン、2,3−ジメチル−
1,3−ブタジェン、1.3−ペンタジェン等が挙げら
れ、これらの中でも、1,3−ブタジェン、2−メチル
−1,3−ブタジェンより選ばれるものが好ましい、こ
れらの共役ジエンに加えて、少量のエチレン、プロピレ
ン、1−ブテン等の低級オレフィン系炭化水素やシクロ
ペンタジェン、非共役ジエン類が含まれていてもよい。
以下、本発明における成分(e)として特に好ましい、
部分水素添加されたアルケニル芳香族化合物−共役ジエ
ンブロック共重合体について更に詳しく説明する。[部
分水素添加されたアルゲニル芳香族化合物−共役ジエン
ブロック共重合体」とは、アルケニル芳香族化合物に由
来する連鎖ブロックIA」と共役ジエンに由来する連鎖
ブロックlB」を、それぞれ少なくとも一個有する構造
なもつアルケニル芳香族化合物−共役ジエンブロック共
重合体の、ブロックBの脂肪族不飽和基が水素添加によ
り減少したブロック共重合体である。ブロックAおよび
Bの配列は、線状構造をなすものあるいは分岐mtiを
なす、いわゆるラジアルテレブロック構造をなすものを
含む、また、これらの構造のうちの一部に、アルケニル
芳香族化合物と共役ジエンとのランダム共重合部分に由
来するランダム鎖を含んでいてもよい、これらのうちで
、線状構造をなすものが好ましい。
部分水素添加されたアルケニル芳香族(ヒ合ns −共
役ジエンブロック共重合体における、アルケニル芳香族
化合物に由来する繰り返し単位の占める割合は、20〜
75重量%の範囲が好ましく、25〜65重足%の範囲
がより好ましい。これより少ない範囲では、組成物の剛
性レベルが低く、またこれより多い範囲では、組成物の
衝撃強度レベルが低いので好ましくない、これらブロッ
ク共重合体における脂肪族鎖部分のうち、水素添加され
ずに残存している不飽和結合の割合は、20%以下が好
ましく、10%以下がより好ましい、また、アルケニル
芳香族化合物に由来する芳香族性不飽和結合の約25%
以下が、水素添加されていてもよい。
これらの水素添加ブロック共重合体(e)は、それらの
分子量の目安として、25℃におけるトルエン溶液粘度
の値が3 、000〜30cps (f4度15重量%
)もしくは、10,000〜50cps(濃度20重輩
%)の範囲にあるものが好ましい。
アルケニル芳香族化合物−共役ジエンブロック共重合体
の製造方法としては、数多くの方法が提案されている0
代表的な方法としては、例えば特公昭40−2/379
8号公報明細書、米国特許第3595942号および同
第4090996号等に記載された方法があり、リヂウ
ム触媒またはチーグラー型触媒を用いて不活性溶媒中で
ブロック共重合を行わせる。
これらのブロック共重合体の水素添加処理は、例えば特
公昭42−8704号、同43−6636号あるいは同
46−20814号等の各公報明細書に記載された方法
により、不活性溶媒中で水素添加触媒の存在下に水素添
加することによって行われる。この水素添加では、重合
体ブロックB中のオレフィン型二重結合の少なくとも5
0%、好ましくは80%以上が水素添加され、重合体ブ
ロックA中の芳香族不飽和結合の25%以下が水素添加
されていてもよい、このような水素添加されたブロック
共重合体の一つとして、シェル・ケミカル社より[クレ
ートン(KRATON) −G Jという商品名で市販
されているものがある。また、ジャーナルオブボリマー
サイエンス(Journal of Polymer 
5cience) Part13 Letters V
olume 11.427〜434頁(1973年)等
の文献に示された方法に準じ、不活性溶媒中でp−トル
エンスルホニルヒドラジド等を用いて水素添加を行うこ
とも可能である。
(4)無機フィラー(f) 本発明で使用する上記(f)成分である無機フィラー成
分は、プラスチック−最について充填、補強、寸法安定
性付与等の目的で混合して使用されるものであり、具体
例としては、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニ
ウム(アルミナ、アルミナ繊維)、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化バリウム、酸化ベリリウム、酸化アンチ
モン、酸化カルシウム、軽石、軽石バルーン等の酸化物
、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭
酸マグネシウム等の水酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、ドロマイト、ドーソナイト等の炭酸塩、硫
酸カルシウム、硫酸カルシウム繊維、硫酸バリウム、硫
酸アルミニウム、亜硫酸カルシウム等の硫酸塩または亜
硫酸塩、ケイ酸マグネシウム、含水ケイ酸マグネシウム
、クレー、雲1暮、アスベスト、ガラス繊維、ガラスフ
レーク、ガラスバルーン、ガラスピーズ、ケイ酸カルシ
ウム、モンモリロナイト、ベントナイI・等のケイ酸塩
、カーボンブラック、ゲタファイト、炭素繊維、炭素中
空球等の炭素、その他、チタン酸カリウムおよびチタン
酸カリウム繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維、チタン
酸ジルコニウム、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホ
ウ酸カルシウム、ボウ酸すトリウム、硫化モリブデン等
があげられる。
これらのうちで、より好ましくは、二酸化ケイ素、酸化
チタン、酸化アルミニウム(アルミナ、アルミナ繊維)
、酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、硫酸カルシウム繊維、硫酸バリウ
ム、ケイ酸マグネシウム、含水ケイ酸マグネシウム、ク
レー、−=l=1、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラ
スピーズ、ケイ酸カルシウム、チタン酸カリウム、チタ
ン酸カリウム繊維より選ばれるものであり、さらに好ま
しくは、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム繊維、ケイ酸
マグネシウム、含水ケイ酸マグネシウム、ガラス繊維、
ガラスフレーク、雲母、ケイ酸カルシウム、チタン酸カ
リウム繊維より選ばれるものであり、とりわけ好ましく
は、含水ケイ酸マグネシウムである。
含水ケイ酸マグネシウムは、3Mg0・4 S i O
2・1−1 、0の化学構造を有するものである。これ
を主成分として天然に産する滑石を粉砕、分級して得ら
れるタルクと呼ばれるものがある。以下、本発明に使用
する含水ケイ酸マグネシウムを「タルク」と記する。
本発明で使用するタルクは、通常プラスチックの充填、
補強用に使用するものであるが、とりわけ高いレベルの
剛性−衝撃強度バランスを得る目的にに対しては、平均
粒径は0.2〜10μ、より好ましくは0.2〜3μ、
更に好ましくは0.3〜2.2μの範囲である。
同様の目的に対して、粒度分布は粒子寸法10μ以下が
95%以上、5μ以下が80%以上、1μ以下が5〜5
0%、より好ましくは全部が実質的に15μ以下で、1
0μ以下が97%以上、5μ以下が82%以上、かつ1
μ以下が5〜45%である。
同様の目的に対して、比表面積は、25000ell1
2/g以上、より好ましくは30000c+a2/g以
上である。
同様の目的に対して、タルクの縦または横のいずれかの
長さと厚さの比を示す、アスペクト比の平均値は、3以
上、より好ましくは4以上、とりわけ好ましくは6以上
である。
ここで粒度分布の測定は、液相沈降方式の光透過法によ
る積算分布値である。測定装置としては、例として島津
製作所製5A−CP型(例えば5A−CP2−20)あ
るいはセイシン企業製S K N型(たとえばS K 
N −1000型)がある。
また平均粒径は、前述の粒度分布の測定装置と同じ装置
で測定した粒度の累積分布曲線における50%の点での
粒径値である。この際、タルクの分散媒は例えばエチル
アルコール30%水溶液を用いる。
比表面積の測定は、常法である、いわゆる空気透過法に
基すいて恒圧通気式比表面積測定装置、例えば島津製作
所製の粉体比表面積測定装置5S−100型等で行なう
また、樹脂中に分散しているフィラーの上記諸物性は、
この組成物を有機溶媒で沸点抽出する方法(たとえばキ
シレン中130〜140℃で10時間程浸漬溶解し、そ
れを円筒ろ紙を通してタルクと樹脂を分離する方法)ま
たはこの組成物を焼成する方法等で取り出したフィラー
について上記の方法で求めることができる。
タルクの原石については、中国産、豪州産等が挙げられ
るが、これらのうちでもとりわけ中国産のものを用いる
ことが好ましい。
このようなタルクは、例えば次のような分級方法によっ
て製造される。すなわち、タルク原石をチューブミル型
粉砕機、衝撃式粉砕機、ミクロンミル型粉砕機、遠心ロ
ーラー型しイモンドミル等の装置で粉砕し、微粉砕を要
する場合には、更に、ミクロンミル、ジェット型粉砕機
、ジェット・オ・マイザー、ミクロナイザー、ジェット
パルベライザー、撹拌磨砕ミル(タワーミル)、振動ミ
ル、コロイドミル等で乾式または湿式微粉砕する。
次に、これらの粉砕したタルクをサイクロン、マルチロ
ン、ミクロンセパレーター、ミクロブレックス、サイク
ロンエアセパレーター、ウルl〜ラセバレーター、ジェ
ットクロン、クラシフロン、レーキ分級機、ハイドロサ
イクロン、水力分級機、遠心分級機等の装置で、−回ま
たは複数回繰り返して乾式または湿式分級し、その物性
を調整する。
平均粒径1.5μ以下のタルクは湿式分級で得られ易く
、同0.7μ以上のタルクは乾式分級で得られ易い。
また、本タルクは、表面処理されていても良い。
例えば、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ステアリン酸カ
ルシウム等の脂肪酸金属塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルニーデル等の界面活性剤等による表面処理が挙げられ
る。
(5)ジアミド(ヒ合物(g) 本発明で使用されるジアミド化合物は、次の式%式% R1,炭素数1〜10の直鎖状若しくは側鎖を有する飽
和または不飽和のアル キレン基、脂環式炭化水素残基また は芳香族炭化水素残基。
R2,R’:炭素数1〜10の直鎖状もしくは側鎖を有
する飽和のアルキル基、脂環 式炭化水素残基または芳香族炭化水 素残基 (R2、R3は、同一でも、 異なってもよい) R1としては、例えばメチレン基、エチレン基、トリメ
チレン基、プロピレン基、デカメチレン基、インブチレ
ン基、ペンタメチレン基、シクロペンチル基、ヘキサメ
チレン基、シクロヘキシレン基、オクタメチレン基、デ
カメチレン基、フェニレン基。
R2,R)としては、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、し
−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、シクロペン
チル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、デシル基、フェニル基等
が挙げられる。
R’、R2およびR3は、1つまたはそれ以上の下記置
換基によって置換されていても良い。
rt4  (R4はトI又はc−c の炭化水素基)−
X  (XはCI、Br、F 等のハロゲン)−OR’
 (R,5はH又はC−Cの炭化水素基)−NR’l’
L’ (R’、R’はHまたはC〜Cの炭化水素基) −OCOR” (R’はHまたはC〜Cの炭化水素基) −COOllおよび酸無水物基、ニトリル基−3O3H
,二I・口塞 これらは例えば、特開昭60−1927(15号公報に
示されている化合物群と同様である。
上記ジアミド化合物の融点は105〜350°Cが望ま
しい。
2、構成成分の組成比 以上のような(、)、(b)、(e)〜(g>成分の配
合割合は、(a) +(1+) + (e)合計重量1
00%に対してそれぞれ (a)25〜58重量%、好ましくは28〜52重量%
、とりわけ好ましくは32〜49重量%、(b)25〜
65重量%、好ましくは30〜60重量%、とりわけ好
ましくは35〜55重址%、重上)4〜35重量%、好
ましくは7〜25重量%、とりわけ好ましくは9〜20
重呈%、 また(f)および(g)成分の配合割合は、(a)+(
b) + (e)合計11100重量部とし、これに件
数として加える量が、 (f)5〜60重量部、好ましくは10〜35重量部、
とりわけ好ましくは15〜25重量部、の範囲であり、 (g)0.05〜20重1部、好ましくは0.5〜10
重量部、更に好ましくは1〜8重是部、とりわけ好まし
くは1.5〜7重量部である。
(a)成分が25重量%未満では、耐溶剤性が不足し、
58重1%を超えると耐熱剛性が不足するので好ましく
ない、また(b)成分が25ffi址%未満では耐熱剛
性が不満足であり、一方65重量%を超えると耐溶剤性
が不満足であり好ましくない。
更に、(e)成分が4重量%未満では衝撃強度が不満足
であり、35重置火を超えると剛性が充分でなく好まし
くない、(f)成分が5重量部未満では、寸法安定性の
レベルが不満足であり、60重量部超過では、機械的強
度とくに衝撃強度レベルに不満な点を生ずるために好ま
しくない。また、し)成分が0.05重1部未満では、
外観改良の効果が不満足であり、20重延部を超えると
機械的強度レベルがやや低くまた成形品表面上への表出
による外観悪化の懸念が生じ好ましくない。
本発明による樹脂組成物は、本発明の目的を損なわない
範囲で、必要に応じて先の重合体成分以外の熱可塑性ま
たは熱硬化性樹脂、重合体(c)以外のラバー成分、酸
化防止剤、耐候性改良剤、造核剤、スリップ剤、無機ま
たは有機の充偵剤や補強剤、難燃剤、各種着色剤、帯電
防止剤、M型剤、ポリオレフィンの分子量調節のための
少量のラジカル発生剤(有機過酸化物、アゾ化合物、有
機スズ化合物等)等の成分を添加する事もできる。
3、 ブレンド方法 本発明組成物は、−軸押出機、二軸押出機、バンバリー
ミキサ−、ロール、ブラベンダープラストグラフ、ニー
ダ−等の通常の混練機を用いて製造することができる0
通常は押出機等で混練してベレット状のコンパウンドに
した後、加工に供するが、特殊な場合は、全成分を直接
各種成形機に供給し、成形機で混練しながら成形するこ
ともできる。また、予め無機フィラーや他の成分を(必
要に応じて各種添加剤とともに)高濃度に混練してマス
ターバッチとし、それを別途他の重合体等で希釈しなが
らブレンドコンパウンディングしたり、成形したりする
こともできる。
4、本発明による樹脂組成物の応用 本発明組成物の成形加工法は特に限定されるものではな
く、押出成形、中空成形、射出成形、シー I−成形、
熟成形、回転成形、積層成形等、成形法の違いを問わず
、成形品において本発明効果は発揮されるが、なかでも
射出成形が最も適する。
このようにして得られた本発明組成物は、従来のフィラ
ー補強樹脂組成物には無い潰れた寸法安定性、高度な物
性バランス(剛性−低温衝撃)、成形加工性を有し、ま
た耐溶剤性も良好であることから、例えば、自動車部品
、具体的にはバンパー、ドアーパネル、フェンダ−、モ
ール、エンブレム、ホイールカバー、エンジンフード、
ルーフ、スポイラ−等の外装部品、インストウルメント
パネル、コンソールボックストリム等の内装部品、さら
に、電気機器外装部品、具体的にはテレビ、冷蔵庫、な
らびに、いわゆるオフィスオートメーション機器等の部
品用途に適している。
(実施例) 1、各成分の明細 く1)ポリオレフィン(a) 三菱油化(株)製ポリプロピレン単独重合体、プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体を使用した。
(2)ポリフェニレンエーテル樹脂(b)ポリ(2,6
−シメチルー1,4−)ユニしン)エーテル(30℃ク
ロロホルムを用いて測定した固有粘度の値が0 、50
 d1/11)を使用した。
(3)同−分子鎖内に少なくとも1個のアルクニル芳香
族化合物重合連鎖(c)と少なくとも1個の脂肪族炭化
水素連鎖(d)を併せ持つ重合体(e)シェル化学(株
)より販売されている部分水素添加スチレン−ブタジェ
ンブロック共重合体(水添SB−ブロック)(商品名ク
レートンG 1650)および部分水素添加されたスチ
レン−イソプレンブロック共重合体(水添St−ブロッ
ク)(商品名クレートンGX 1701)を使用した。
(4)無機フィラー(f) 実施例に使用したフィラーを以下に示す3タルク:平均
粒径 2μ 粒度分布 10μ以下96%、5μ以 下90%、1μ以下16% 比表面積 35200cm2/g 表1中の略号 ([1) ケイ酸カルシウム: 平均粒径 10μ アスペクト比 約15 のワラスI・ナイト 表2中の略号 (f2) (5)ジアミド化合物(g) ジアミド化音物(g>の例として、N、 N’−ジフェ
ニルアジピン酸ジアミド[、融点235°C実施例表1
および°表2中の略号は(gl) ]、イタコン酸ジア
ニリドし融点】871″C1実施例表1中の略号は(g
2) 」を用いた。
なお、ジアミド化合物の融点はヤマト科学社製の融点測
定器MP−1型で測定した。また、各成分の混練に際し
、安定剤として、4−メチル−1,6−ジーt−ブチル
フェノールを0.3 重量部(全重合体の合計jft1
00重量部にないする件数として)加えた。
2、  vI4脂組成物の混合および混練実施例の表中
に示した各成分の所定量をスーパーミキサーにて充分混
合撹拌したのち、池貝鉄工(株)製PCM2軸型押出機
を用い、270 ’Cにて溶融混練し、組成物としたの
ちストランド状に押出し、カッターにてベレットとじた
3、物性測定および評価用試験片の作成インラインスク
リュー式射出成形機、東芝機械製作所製lS−90B型
を用い、シリンダー温度270°C1金型冷却温度60
°Cにて射出成形を行ない試験片を作成した。なお、射
出成型に際しては、その直前まで温風屹燥器を用い、8
0’Cの条件で6時間乾燥を行なった。
4、測定および評価法 以下に示す実施例および比較例中の各物性値と諸性質は
、下記の条件により測定および評価を行なった。
(1)MFR JIS K7210−1975に準じて、ポリオレフィ
ンのM t” Rを測定した。
組成物のM I? Rは同法を一部変更し、測定温度2
80℃、荷重5幻の条件として測定した。
(2)寸法安定性 ΔSTM−0696に準じて線膨張係数を測定、ただし
、温度範囲は23°C〜80℃である。
(3)外観 射出成形により、平板(射出流れ方向200mm×流れ
に垂直な方向80mm、FJさ2IIII)を作成し、
表面外観の優劣を目視にて判定した。射出流れ方向に沿
って、地肌の色(薄茶色ないし黄土色)と異なる白色の
縞が、平板全面に現れ目立つものを ×(極めて不良)
、白色の縞が部分的に現れたものをΔ(不良)、白色の
縞が全く現れないものを○(良好)とした。
(4)曲げ弾性率 ISOR178−1974Procedure 12(
JISK7203)に準じて、インストロン試9.機を
用い測定した。
(5)耐有機溶剤性 ベルゲンの楕円法[S l)Eジャーナル667(19
82) )に準じて測定した。具体的には板厚2xxの
試験片を、長軸24cm、7fi軸8cmの四分の一楕
円治具に固定し、市販のガソリンに5分間浸漬したとき
の、亀裂の発生する最小歪みを限界歪みとして求めた。
この際、クラックが発生しないかまたは、限界歪値が1
.5%以上のものを○(良好)、同1.0〜1.5%Δ
(V通)、同1.0%未満×(不良)と判定した。
5、実施例および比較例の説明 本発明の組成物および比較組成物について、各成分の種
類と量およびこれから得られた組成物の物性を、表1お
よび表2に示す。
表1中、各実施例と比較例1および比較例2との対比、
表2中実施例4と比較例1および比較例4との対比から
、ポリオレフィン、ポリフェニレンエーテル、同一分子
内にアルゲニル芳香族化合物重合連鎖と脂肪族炭化水素
連鎖とを併せ持つ重合体および無機フィラー成分よりな
る樹脂組成物は、これらの組合わせのうちで、無機フィ
ラーを除いた重合体成分の組合わせよりなる樹脂組成物
に比べ、線膨張係数が小さく、寸法安定性が良好である
が、成形品外観に問題がある。これに対して、上記重合
体成分と無機フィラーおよびジアミド化合物よりなる樹
脂組成物は、寸法安定性が良好であるばかりでなく、成
形品外観が良好であり、本発明の効果が明らかである。
また、表1中、実施例3と比較例3との対比から、種々
のポリオレフィンについて本発明の効果が明らかである
更に、表1中、実施例2と比較例2との対比から、種々
のジアミド化合物について本発明の効果が得られること
が明らかである。
表2中、実施例4と比較例1および比較例4との対比か
ら、種々の無機フィラーについて本発明の効果が明らか
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、ポリオレフィン(a)25〜58重量%、ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂(b)25〜65重量%、同一分子
    鎖内に少なくとも1個のアルケニル芳香族化合物重合連
    鎖(c)と少なくとも1個の脂肪族炭化水連鎖(d)を
    併せ持つ重合体(e)4〜35重量%よりなる合計10
    0重量部と、これに加えて、無機フィラー(f)5〜5
    0重量部およびジアミド化合物(g)0.05〜20重
    量部よりなる樹脂組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01319552A (ja) * 1988-06-20 1989-12-25 Idemitsu Petrochem Co Ltd ポリオレフィン樹脂組成物
EP0403056A2 (en) * 1989-06-13 1990-12-19 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoplastic resin composition
JP2001307166A (ja) * 2000-04-19 2001-11-02 Oppama Kogyo Kk エンジン稼動時間積算メータ
WO2024075507A1 (ja) * 2022-10-04 2024-04-11 グローバルポリアセタール株式会社 樹脂組成物、ペレット、および、成形体

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