JPS63112288A - 車両のステアリング支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両のステアリング支持構造に関し、特に、
ステアリングシャフトを保持するステアリング支持メン
バの剛性強化に関するものである。

（従来の技術） 従来、このような車両のステアリング支持構造としては
、例えば実公昭６０−３１９６０号公報に開示されてい
るように、ステアリング支持メンバの両端部が、車体左
右の側壁を構成するカウルサイド部に取付けられ、該支
持メンバにステアリングが保持されてなるものが知られ
ている。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、上記従来のステアリング支持構造では、ステ
アリング支持メンバが、距離の非常に離れた車体左右端
部たるカウルサイド部間でのみ取付けられているため、
該ステアリング支持メンバは、その軸方向と直交する方
向から力が作用すれば変形を招きやすいものとなり、正
面衝突時には、上記ステアリング支持メンバに保持され
るステアリングシャフトの後退を十分に抑制することが
できないという問題があった。

本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、特に、いわゆるスポーツカーなどのよう
に車高の低い車両において、フロアパネルの剛性の高い
トンネル部が上方にかなり突出して設けられていること
に着目し、該トンネル部を利用してステアリング支持メ
ンバの剛性を強化することにより、該ステアリング支持
メンバの変形および正面衝突時でのステアリングシャフ
トの後退を十分に抑制し得ようとするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため、本考案の解決手段は、車両の
ステアリング支持構造として、車体側壁を構成するカウ
ルサイド部に、ス・テアリングシャフトを保持するステ
アリング支持メンバを結合するとともに、上記ステアリ
ング支持メンバを、車体中央に前後方向に延びるフロア
トンネル部に直接結合する構成としたものである。

〈作用） 上記の構成により、本発明では、カウルサイド部間に両
端部を結合したステアリング支持メンバの中央部は、剛
性の高いフロアトンネル部に直接結合されているので、
ステアリング支持メンバがカウルサイド部間のみで結合
される従来のちのに比べ、その結合部間の距離はほぼ半
分となり、よってステアリング支持メンバの剛性を強化
できることになる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図ないし第３図は本発明の一実施例に係るステアリ
ング支持構造を適用したスポーティタイプの自動車を示
し、１は車体、２はフロントピラーであって、該フロン
トピラー２の下部は、ドアヒンジを取付けるためのヒン
ジピラー３が構成され、該ヒンジピラー３は、インナパ
ネル４とアウタパネル５とで閉断面状に形成されている
。また、６は車体１下部の両端を前後方向に延びインナ
パネル７とアウタパネル８とで閉断面状に形成されたサ
イドシルであって、該サイドシル６のアウタパネル８に
は、上記ヒンジピラー３のインナパネル４およびアウタ
パネル５の下端がそれぞれ接合されている。

上記ヒンジピラー３のインチパネル４には、幅広に成形
されたプレート状のカウルサイドパネル９が接合されて
いる。車体両側の上記カウルサイドパネル９，９間には
、その雨音を連結する断面略コ字状の大小２つの部材に
より閉断面状に形成されたステアリング支持メンバ１０
が配設されている。そして、上記ステアリング支持メン
バ１０のカウルサイドパネル９への取付けは、ステアリ
ング支持メンバ１０の端部に形成したフランジ部１０ａ
を、上記カウルサイドパネル９とヒンジピラー３のイン
ナパネル４およびヒンジピラー３内に配設したレインフ
ォースメント１１との重合箇所に複数のボルト１２で締
結してなされている。

また、上記ステアリング支持メンバ１０の下面には、該
ステアリング支持メンバ１０と直交する方向に交叉する
ように配設したステアリングシャフト１３を保持するブ
ラケット１４が、ボルト１５により締結されている。

さらに、上記フロアパネル１６の中央部には、上方にか
なり突出しかつ車体１前後方向に延びるトンネル部１７
が設けられている。該トンネル部１７の裾部は、上記フ
ロアパネル１６の内縁部に接合されているとともに、ト
ンネル部１７の上部は、レインフォースメント１８によ
り補強されている。

そして、本発明の特徴として、上記ステアリング支持メ
ンバ１０の中央部は、トンネル部１７の上部つまりレイ
ンフォースメント１８によって補強された部位にボルト
１９．１９によりｎ結されている。

尚、２０は上記ステアリング支持メンバ１０の上方に配
設されたメータ類およびグローブボックスなどの収納用
のトリムインストルメントであって、該トリムインスト
ルメント２０の両端部は、上記カウルサイドパネル９に
取付けられている。

したがって、上記実施例においては、車体両側のカウル
サイドパネル９．９間に配置されたステアリング支持メ
ンバ１０は、中央部がレインフォースメント１８により
補強された剛性の高いフロアトンネル部１７内の該レイ
ンフォースメント１８に直接結合されていることにより
、ステアリング支持メンバ１０をカウルサイドパネル９
，９間のみで結合支持した従来のものに比べ、その支持
点間の距離がほぼ半分となっているので、ステアリング
支持メンバ１０の剛性を強化できる。この結果、上記ス
テアリング支持メンバ１０は、その軸方向（車体左右方
向）と直交する方向（略車体前後方向）からの力が作用
しても変形しにくいものとなり、また、正面衝突時には
、上記ステアリング支持メンバ１０に保持されたステア
リングシャフト１３の後退を十分に抑制することができ
、また、車体振動対策上における効果も優れたものとし
て、ボディ剛性を効果的に向上させることができる。

しかも、上記の如くカウルサイドパネル９，９間に結合
したステアリング支持メンバ１０の中央部がフロアトン
ネル部１７に直接結合されているので、正面衝突時に発
生した衝撃荷重はステアリング支持メンバ１０の前方に
て低減緩和することができ、運転布ならびに乗員の安全
を図る上で非常に（グれたものとなる。

（変形例） 本発明は上記の如き実施例のほかに、以下のような変形
例を包含するものである。

■　上記実施例では、ステアリングシャフト１３は、該
ステアリングシャフト１３の上方を車体１左右方向に延
びるステアリング支イメンバ１０の下面にブラケット１
４を介して保持されているが、第４図に示すように、ス
テアリングシャフト１３の端下方にステアリング支持メ
ンバ１０に配設し、該ステアリング支持メンバの上面に
ブラケット１４を介してステアリングシャフト１３が保
持するようにしてもよい。この場合、上記ステアリング
支持メンバ１０の後面側に衝突時に前席乗員の膝部を保
護するニープロテクタ２１を取付けることができる。

■　上記実施例では、ステアリング支持メンバ１０は、
その両端部が車体１左右端に及ぶものを用いたが、その
ほぼ半分の長さに形成した片持タイプのステアリング支
持メンバを用いてもよく、この場合、両端の取付部は、
一端がカウルサイドパネル９に、他端がフロアトンネル
部１７にそれぞれ上記実施例の如き要領で結合される。

（発明の効果） 以上の如り、本発明における車両のステアリング支持構
造によれば、カウルサイド部に結合されたステアリング
支持メンバが、剛性の高いフロアトンネル部に直接結合
されていることにより、ステアリング支持メンバの剛性
強化がなされ、該ステアリング支持メンバは、その軸方
向と直交する方向からの力が作用しでも変形しにくいも
のとなり、正面衝突時には、上記ステアリング支持メン
バに保持されるステアリングシャフトの後退を十分に抑
制することができ、よってボディ剛性の向上が効果的に
なし得られることになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は第２図の
Ｉ−Ｉ線断面図、第２図は車体内方より見た斜視図、第
３図は第２図のＩ［［−Ｉ［［線断面図、第４図は変形
例に係る第３図相当図である。 １・・・車体、９・・・カウルサイドパネル、１０川ス
テアリング支持メンバ、１３・・・ステアリンダシ１！
フト、１７・・・フロアトンネル部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体側壁を構成するカウルサイド部に、ステアリ
   ングシャフトを保持するステアリング支持メンバが結合
   されており、上記ステアリング支持メンバは、車体中央
   に前後方向に延びるフロアトンネル部に直接結合されて
   いることを特徴とする車両のステアリング支持構造。