JPS63111211A - エンジンのシリンダブロツク構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はエンジンのシリンダブロック構造に関する。

（従来の技術） エンジンのシリンダブロックをシリンダ部分に側方への
開口部があるシリンダブロック本体と、シリンダブロッ
ク外壁を構成するパネルとにより形成して、所謂スケル
トン構造にするという考え方は一般に知られている（例
えば、実開昭６０−８１４６０号公報参照）。

かかるスケルトン構造のシリンダブロックにおいても、
シリンダヘッド側とクランクケース側とを結ぶオイルリ
ターン通路が必要であるが、そのオイルリターン通路は
、通常のシリンダ部と外壁とが一体になったシリンダブ
ロックに倣ってシリンダブロック本体に形成するか、別
部材を設けて形成するというのが一般的な考え方である
。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、オイルリターン通路はオイルの戻しとともにブ
、ローバイガスの通路にも利用する関係でその通路面積
を広くすることを要求されるのに対し、このオイルリタ
ーン通路をシリンダブロック本体に形成する方式では広
い通路面積を確保するのが難しいという問題がある。ま
た、オイルリターン通路を別部材で形成する方式では重
量増を招く不具合がある。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、上記問題点を解決する手段として。

シリンダブロックの骨格を構成するブロック本体に対し
、シリンダブロック外壁を構成するパネルを取り付けた
エンジンにおいて、上記ブロック本体とパネルとの間に
シリンダヘッド側からクランクケース側に通ずるオイル
リターン通路を形成したシリンダブロック構造を提供す
るものである。

（作用） 上記シリンダブロック構造の場合、ブロック本体の側方
に開口した部分とパネルとでオイルリターン通路が形成
されるから、このブロック本体の開口部を大きくするこ
とにより、広い通路面積のオイルリターン通路が形成さ
れる。また、上記パネルとして制振鋼板やプラスチック
板を利用するにあたり、上記の大きな開口部に対し広い
面積の制振鋼板等を適用することができるようになるた
め、ブロック本体からの騒音を低く抑えることができる
ようになり、また、別部材を設ける必要はないため所謂
スケルトン構造の有する軽量化は阻害されない。

（発明の効果） 従って、本発明によれば、シリンダブロックの軽量化を
図りながら、広い通路面積のオイルリターン通路を簡単
に形成する二とができるとともに、エンジン騒音の低減
を図る二とが可能となるという効果が得られる。

（実施例） 以下１本発明の実施例を図面に基いて説明する。

第１図に示すエンジンのシリンダブロックにおいて、１
はブロック本体、２はブロック本体１に取り付けられて
シリンダブロック外壁を構成するサイドパネル、３は同
じくシリンダブロック外壁を構成す、るリヤエンドパネ
ルである。

ブロック本体ｌは、シリンダボア４を構成するシリンダ
５が設けられたシリンダ部６、オイルパン７とともにク
ランクケース８を構成するスカート部９を含めてシリン
ダブロックの骨格を形成するものであり、シリンダヘッ
ド１０がガスケットを介して結合されるトップデツキ１
１と、シリンダ部６の下端のロアデツキ１２と、オイル
パンツが結合される取付レール１３とを備える。上記シ
リンダ部６には各シリンダ５の位置に対応して側、方へ
開口した開口部１４が形成され、また、上記スカート部
９にも同様の開口部１５が形成されており、これら開口
部１４．１５を上記サイドパネル２が閉塞するようにな
っている。この場合、シリンダ部６においては、サイド
パネル２がシリンダ５まわりのウォータジャケットの外
壁を構成することになり、トップデツキ１１にはシリン
ダヘッド１０に通ずる冷却水通路孔１６が開口している
。

しかして、上記ブロック本体１のリヤ部（トランスミッ
ション側）には、側方に開口した後端開口部１７がトッ
プデツキ１１がら取付レール１３に至るまで少なくとも
シリンダボア径程度の広い幅で形成されている。そして
、この後端開口部１７に対し上記リヤエンドパネル３が
ガスケットを介して取り付けられて、このブロック本体
ｌとリヤエンドパネル３とでシリンダヘッド１０からク
ランクケース８のオイルパン７に通ずるオイルリターン
通路１８を形成するようになっている。

上記サイドパネル２およびリヤエンドパネル３には、２
枚の鋼板間に樹脂を挟んだ制振綱板やプラスチック板な
ど制振効果を有する板材が適用される。

また、上記リヤエンドパネル３には、クランクシャフト
挿通用の凹部３ａの位置に第２図に示す如くリヤカバー
１９が取り付けられ、このリヤカバー１９にてオイルリ
ターン通路１８から第３図に示すトランスミッション２
０側へのオイル洩れを防止するようになっている。

また、本例の場合、ブロック本体１の後端部は、広い通
路面積のオイルリターン通路１８を形成するための後端
開口部１７の奥行（深さ）を確保する関係で後方へ若干
長く形成されており、この長さを利用してトランスミッ
ション取付フランジ２１を後方へ向けて末広がりになっ
た拡大部２２に設けている。また、オイルパン７の取付
レール１３も後方へ末広がりになった拡大部２３を介し
て上記取付フランジ２１の下端部に続いている。　　　
゛なお、シリンダヘッド１０のオイル受は面は後方へ向
けて下方に若干傾斜されていて、オイルはこの傾斜によ
りオイルリターン通路１８に導かれるようになっている
。

また、第１図中、２４はエンジンマウント用ブラケット
の取付ボスである。

従って、上記シリンダブロック構造においては、サイド
パネル２やリヤエンドパネル３を薄板にすることにより
、ブロック本体１で強度を確保しつつ、シリンダブロッ
クの軽量化が図れる。そして、ブロック本体ｌの後端部
を利用してブロック本体ｌの後端開口部１７とリヤエン
ドパネル３により広い通路面積のオイルリターン通路１
８が形成されるから、オイルの戻りが良くなるとともに
ブローバイガスの抜けもよくなる。

また、ブロック本体１のトランスミッション２０の取付
フランジ２１に連なる拡大部２２．２３をブロック本体
１に設けたから、エンジンとトランスミッション２０と
の結合部分の剛性が高くなり、エンジンとトランスミッ
ションとからなるパワープラントのベンディング剛性が
高くなる。

さらに、上記広い通路面積のオイルリターン通路１８の
形成に伴って、広い面積のリヤエンドパネル３を使用す
ることになるから、エンジンおよびトランスミッション
２０からの騒音の低減を上記サイドパネルによる制振効
果と相俟ってより一層図ることができる。

なお、上記実施例ではブロック本体の後端部にオイルリ
ターン通路を形成しているが、ブロック本体の前端側に
上記実施例に倣ってオイルリターン通路を形成すること
もできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はシリンダブロッ
クの分解斜視図、第２図はリヤエンドパネル部分の縦断
面図、第３図はシリンダブロックに対するトランスミッ
ションの関係を示す平面図である。 １・・・・・・ブロック本体、２・・・・サイドパネル
、３・・・・・リヤエンドパネル、６・・・・・・シリ
ンダ部、７・・・・・・オイルパン、８・・・・・・ク
ランクケース、１０・・・・・シリンダヘッド、１８・
・・・・・オイルリターン通路。 ！ 名２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダブロックの骨格を構成するブロック本体
   に対し、シリンダブロックの外壁を構成するパネルを取
   り付けたエンジンにおいて、上記ブロック本体とパネル
   との間にシリンダヘッド側からクランクケース側に通ず
   るオイルリターン通路が形成されていることを特徴とす
   るエンジンのシリンダブロック構造。