JPS6310972B2 - - Google Patents

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JPS6310972B2
JPS6310972B2 JP54011424A JP1142479A JPS6310972B2 JP S6310972 B2 JPS6310972 B2 JP S6310972B2 JP 54011424 A JP54011424 A JP 54011424A JP 1142479 A JP1142479 A JP 1142479A JP S6310972 B2 JPS6310972 B2 JP S6310972B2
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JP
Japan
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water
inoculum
mushrooms
log
phenolic resin
Prior art date
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Application number
JP54011424A
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English (en)
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JPS55104823A (en
Inventor
Yoshihiro Ikeda
Eiichi Ajisaka
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
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  • Mushroom Cultivation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、食用きのこの栽培方法に関するもの
である。詳しくは、保水性能に優れたフエノール
樹脂発泡体を用いて作つた種菌を原木に接種する
ことにより効率よくきのこを収穫できる食用きの
この栽培方法に関するものである。
人工的に食用きのこを栽培する方法として、原
木にせん孔しその中に種菌を接種し、それを適当
な条件下に保持しきのこを発生、生育せしめる原
木栽培方法が広く知られ、シイタケ、ナメコ、ヒ
ラタケ等のきのこの栽培に工業的規模で採用され
ている。この方法では、いかに菌子を有効に活着
させるかが重要な問題である。
本発明者らは、菌子の活着について鋭意研究し
た結果、優れた保水能を有するフエノール樹脂発
泡体とオガ屑とから成るベースを用いて作つた種
菌を用いることにより、後述の如き優れた作用効
果を期待できることを見出して、本発明を完成さ
せたものである。
したがつて、本発明の目的は、後述の如き優れ
た作用効果の期待できる食用きのこの栽培方法及
びこの方法で使用する種菌を提供する点にある。
本発明は、原木にせん孔しその中に種菌を接種
し活着させ、きのこを発生、生育せしめる原木栽
培法において、飽和含水率が少なくとも10%の保
水能を有するフエノール樹脂発泡体とオガ屑とか
ら成るベースに菌子を殖付して作つた種菌を用
い、フエノール樹脂発泡体に保水させ含水率を10
〜100%に保持することを特徴とするものである。
尚、本発明に於る飽和含水率は、フエノール樹
脂発泡体の特性を示すパラメーターであり、容積
250c.c.のフエノール樹脂発泡体(100mm×100mm×
25mm)を水中に浸漬し、吸水量が増加しなくなる
まで吸水せしめた後、取り出して吸水性のない平
滑なプラスチツクス板上に室温で30分間静置しフ
エノール樹脂発泡体に保持できぬ水を流出させ、
次いでフエノール樹脂発泡体中に保持されている
水の容積を測定し、次の第式に基づいて算出さ
れる百分率である。又、含水率は、フエノール樹
脂発泡体に保持されている水の量を示すもので、
次の第式に基づいて算出される百分率である。
飽和含水率(%)=フエノール樹脂発泡体中に保持
されている水の容積/フエノール樹脂発泡体の容積×10
0……() 含水率(%)=種菌中のフエノール樹脂発泡体に保
持されている水の容積/種菌の容積×100……() 本発明に於て使用される原木としては、特に制
限はなく、この種の分野で慣用のもの、例えばク
ヌギ、ナラ類、シイ、カシ類、クリ、シデ等が適
当である。これらの原木は、幹を取り扱いに適し
た長さ、通常30cm乃至2mに切断して使用され
る。そして、種菌を接種するため通常直径5mm乃
至30mmの孔が穿かれる。又、原木の水分について
も広い範囲、例えば30〜75%の範囲とすることが
できる。
フエノール樹脂発泡体は、飽和含水率が少なく
とも10%の保水能を有するものである。そして、
密度0.02〜0.2g/c.c.、曲げ強度1.0〜5.0Kg/cm2
圧縮強度0.2〜1.0Kg/cm2の如き特性値を持つもの
が有効である。しかし、この特性値を全て満足す
る必要はなく、本発明の目的を達成できる範囲内
でかえることができる。フエノール樹脂発泡体は
フエノールとホルマリンとをアルカリ性触媒の存
在下に縮合させて得られるレゾール型フエノール
樹脂初期縮合物(以下、レゾール樹脂という。)
に発泡剤;気泡安定剤;非イオン界面活性剤;硬
化剤を添加混合し、適当な温度下で発泡硬化する
方法で製造されたもの、生花用として知られてい
る謂ゆるフローラル・フオーム(例えば、米国ス
ミザース社製、商品名“オアシス”)などを有効
に使用できる。
本発明の種菌は、フエノール樹脂発泡体とオガ
屑とから成るベースに菌子を殖付して得られるも
のであるが、種々の方法で容易に作ることができ
る。例えば市販のフローラル・フオームから所望
の形状と大きさに切り取つて得たものをオガ屑と
混合してベースとし、該ベースに菌子を公知方法
で殖付する方法;公知のオガ屑菌にフエノール樹
脂発泡体を混合する方法;レゾール樹脂に発泡
剤、界面活性剤、硬化剤、オガ屑、ヌカなどを配
合し発泡硬化させて得られる多孔質物質をベース
とし、該ベースに菌子を公知方法で殖付する方法
などによつて容易に作ることができる。この際、
種菌の形状や大きさに関しては特に制限はなく、
原木に穿かれた孔の径や大きさ、形状を考慮して
決めることができる。もちろん、従来公知の種菌
の形状や大きさと実質同一とする、例えば市販の
駒と実質的に同一とすることもできる。このよう
にして作られた種菌は指で加える程度の僅かな外
力で比較的容易に自由に変形するので、形状や大
きさにあまり拘束される必要なく、孔径より幾分
大き目とするのが便利である。
本発明は、原木にせん(穿)孔し、その中に種
菌を接種した後、孔に本発明の種菌を施し、フエ
ノール樹脂発泡体の含水率を10〜100%、好まし
くは30〜90%の範囲に保持することを特徴とする
ものである。含水率を10%未満としたのでは、即
ち種菌に保持されている水の量が少ないと、従来
公知の方法と実質同様となり、本発明の目的を達
成できない。含水率を10〜100%、好ましくは30
〜90%の範囲とする方法には特に制限はなく種々
の方法があるが、例えば種菌を作る際、最初にフ
エノール樹脂発泡体に注水し水を吸収させて水を
保持する方法;ベースに菌子を殖付した後に上か
ら水を散水し吸収させて水を保持する方法;種菌
を水中に浸漬し吸収させて水を保持する方法など
がある。そして、含水率を前記範囲に保持するに
は、例えば菌培養期間中の適当な時期に種菌に散
水し水を吸収させてやるのが好ましい。もちろ
ん、その期間中含水率が10%以上、好ましくは30
%以上に保持されているならば、途中でそのよう
な散水は必ずしも必要ではない。
本発明に従つて食用きのこ、例えばシイタケを
原木栽培すれば、次に示す様な幾つかの優れた作
用効果を期待できる。
(1) 乾燥気象下でも、発菌に必要な種菌水分を維
持でき、活着が順調に進行する。
(2) 外気の気象変化のえいきようを緩和し、種菌
の乾燥又は過湿を防ぎ、孔内を発菌活着に必要
な湿度に保つことができる。
(3) 降雨や散水などの水に起因する不活着原因が
なくなる。
(4) 原木の乾燥程度が異なつていても、活着が順
調に進行する。特に、乾燥原木でも十分に活着
する。
(5) 従来法では活着させるための仮伏せ操作が必
須であつたが、本発明に従えば必須でなくな
る。
(6) 従来公知の種菌ではシイタケ菌の活着(滑付
率)と、その後の蔓延を良くするために原木の
穿孔を深くしたり、又孔栓を行なう必要がある
のに対して、本発明では孔の深さに配慮する必
要がなくなり、更に、孔栓も必須ではないもの
である。また、原木の種類の大きさによつて種
菌の量や含水率を自由に調節でき、原木状態に
合つた種菌とすることができる。
(7) 本発明に従つてシイタケを栽培する場合、シ
イタケ菌は植付(接種)後種菌表面に膜を作る
ので、その状態により活着の良否を判定でき
る。
(8) シイタケ菌が膜を作ることにより外気からの
害菌浸入が困難となり、孔内での蔓延がより順
調になる。従来品より1/2の日数であつた。
(9) シイタケ菌が適当な水分の下に存在するので
活着、蔓延が従来のものより早いために従来よ
り少ない日数でシイタケの収穫が得られる。
(10) 公知の方法に比較して、活着が菌糸の蔓延が
良いので滑付率が従来よりも5〜20%高く収量
は1.5〜3倍となるものである。
以下実施例及び比較例により本発明を更に詳し
く説明する。しかし、これらの実施例だけで本発
明が制限されないことは言うまでもない。
実施例 1 密度0.02g/c.c.、曲げ強度2.0Kg、圧縮強度0.8
Kg/cm2、飽和含水率80%、形状3×3×3mmのフ
エノール樹脂発泡体(商品名“オアシス”)とオ
ガ屑を1:3(容量比)で混合しベースを作つた。
このベースに散水(発泡体含水率81%)した後シ
イタケ菌子を公知方法に従つて殖付し種菌を得た
(以下、種菌−「l」という。)。
コナラの生原木(含水率=41%)直径8cm、長
さ100cmに、直径12mm、深さ20mmの孔を穿ち、そ
の中に種菌−「l」を接種し、15℃に保たれた室
に1週間静置した。1週間後孔を中心に縦割し、
菌糸の活着蔓延状態を観察した。その結果は第1
図に示したとおりであつた。尚、1週間後の種菌
の表面部には菌糸による膜ができていた。また、
その後の観察で平均原木1本当りのシイタケの収
量は生しいたけで2Kgであつた。
比較のため、種菌−「l」に代えて市販の公知
オガ屑菌を用いる他は同様にして菌糸の活着蔓延
状態を観察した。その結果は、第1図に示した通
りであつた。尚、種菌の表面部には膜ができてな
かつた。また、その後の観察で、原木平均1本当
りのシイタケ収量は生しいたけで0.8Kgであつた。
第1図から明らかな通り、本発明の方法に従え
ば、活着面積が一番広く、菌糸が良好に、活着、
蔓延していることが認められ、収量も2.5倍と多
く増大した。
実施例 2 コナラの生原木の代りに乾原木(含水率=36
%)と過乾原木(含水率=32%)を用いる他は実
施例1と同様にして菌糸の活着蔓延状態を観察し
た。その結果は第2図に示した通りであつた。原
木平均1本当りのシイタケ収量は生しいたけで
1.8Kgであつた。比較のため、種菌−「l」の代り
に公知のオガ屑菌を用いる他は同様にして、菌糸
の活着蔓延状態を観察した。その結果は第2図に
示した通りであつた。また、原木平均1本当りの
収量は生しいたけで0.6Kgであつた。第2図から
明らかな通り、本発明の方法に従えば、原木の乾
燥程度に大きく左右されることなく菌糸が良好に
活着蔓延していることが認められ、収量も従来よ
りも極めて多く増収できることが認められた。殊
に、公知のオガ屑菌を過乾原木に適用したのでは
菌糸の活着蔓延が極めて悪いばかりでなく、収量
も少ないのに対し、本発明ではそれが良好である
ことは驚くべきことであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は菌接種1週間後の原木の断面図で、実
施例1における菌糸の活着蔓延状態を示し、同図
Aは種菌として公知オガ屑菌を用いた場合のそれ
であり、同図Bは種菌として種菌−「l」を用い
た場合のそれである。第2図は種菌接種1週間後
の断面図で、実施例2における菌糸の活着蔓延状
態を示し、同図A−1及びA−2は公知オガ屑菌
を用いた場合のそれであり、同図B−1及びB−
2は種菌−「l」を用いた場合のそれである。 記号、1:原木の樹皮、2:生原木本体(含水
率=41%)、3:菌の活着部分、4:植菌部、
5:膜、6:比較種菌−「1」(シイタケ)、7:
種菌−「1」(本発明に基づく)、8:乾原木本体
(含水率=36%)、9:過乾原木本体(含水率=32
%)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原木にせん孔し、その中に種菌を接種し活着
    させ、きのこを発生・生育せしめる原木栽培法に
    おいて、飽和含水率が少なくとも10%の保水能を
    有するフエノール樹脂発泡体とオガ屑とから成る
    ベースに菌子を殖付して作つた種菌を用い、フエ
    ノール樹脂発泡体に保水させ含水率を10〜100%
    に保持することを特徴とする食用きのこの栽培方
    法。 2 含水率は30〜90%である特許請求の範囲第1
    項記載の方法。 3 原木の水分は30〜75%である特許請求の範囲
    第1項記載の方法。
JP1142479A 1979-02-05 1979-02-05 Cultivation of edible mashroom Granted JPS55104823A (en)

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JPS55104823A JPS55104823A (en) 1980-08-11
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JPS5934823A (ja) * 1982-08-23 1984-02-25 中国化工株式会社 食用きのこ種菌調製用駒
JPS5955123A (ja) * 1982-09-22 1984-03-30 中国化工株式会社 食用きのこ種菌調製用樹脂系駒の製造方法
JPS5955124A (ja) * 1982-09-22 1984-03-30 中国化工株式会社 食用きのこ種菌調製用駒
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5196457A (ja) * 1975-02-15 1976-08-24

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JPS5196457A (ja) * 1975-02-15 1976-08-24

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