JPS6310709A - プレス状粉体化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、成型剤を用いずにプレス成型する、使用感、
仕上がり感、耐衝撃性、安全性共に優れたプレス状の粉
体化粧料に関する。

〔従来の技術〕

従来、プレス状の粉体化粧料は、顔料、金属石ケンなど
を含めた粉体成分に、多価アルコール。

糖アルコールなどの保湿側、香料、その他の添加剤を混
合し、これに成型剤を加えてプレス成型することにより
製造されている。　成型剤としては、一般に流動パラフ
ィン、スクワランなどの液体の炭化水素、ミリスチン酸
イソプロピル、バルミチン酸オクチルなどのエステル類
、またはこれらのうち１種あるいは２種以上の混合物に
、ラノリンまたはラノリン誘導体を添加した液状バイン
ダーが用いられている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

成型剤の添加量は通常３〜１５ｆｆｌ量％であるが、粉
体原料の容積に比して成型剤の容積が小さいため、均一
混合が困難である。　かといって成型剤の添加量を多く
すると油っぽくなり、粉体化粧料の使用感、仕上がり感
における特徴が減殺される。

加えて、雲母等の圧縮成型性の思い粉体を配合する場合
は、成型圧力を高くしなければならず、高くすると使用
時に粉体化粧料の刷毛、ブラシ、パフ等への付着性（と
れ）が悪くなる。

また、特公昭６０−７９６２．特公昭６０−７９６３の
ように、成型剤を加えず、ステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸マグネシウムなどの金属石ケンの添加によりプレス
成型する方法もあるが、この場合には、ケーキング（粉
体同志が固く凝集した結果、パフ、スポンジなどの塗布
具で化粧料を擦取できなくなる現象）が発生しやすい。

上記の問題点を解決するため、特開昭５９−９３０１３
において、粒子径１〜４０μの球状粉体と粒子径０．１
μ以下の微粒子粉体を組み合わせて使用することにより
、プレス状態の改善を、また特開昭６０−２５５７１０
において、粒子径の均一な微粒子粉体を用いることによ
り、あるいは特開昭６０−２５５７１２において、品質
の均一な板状粉体と球状粉体を用いることにより、使用
感、仕上がり感の向上を試みている。　　しかしながら
、これらの方法ではいずれも特定の範囲の粒子径をもつ
球状粉体や微粒子粉体、あるいは一定の品質の板状粉体
等を用いねばならず、厳密な品質の管理を要し、またそ
れらの調製・入手を考えるとコストが高くなる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、上記の問題点を解決するため鋭意検討を
行った結果、特定の有機粉体を５〜５０重量％配合する
ことにより、成型剤を用いずにプレス状態、使用感、仕
上がり感共に良好なプレス状の粉体化粧料を得ることが
できることを見出した。

本発明で使用する特定の有機粉体とは、ナイロン−６パ
ウダー、ナイロン−１２パウダー等の球状有機粉体、結
晶セルロース等の繊維状有機粉体である。　これらをタ
ルク、カオリン等の体質顔料、保湿剤、香料等の添加剤
と混合し、加圧成型してプレス状粉体化粧料とする。　
本発明によるプレス状粉体化粧料は、フェイスパウダー
、アイカラー、チークカラー等のメイクアップ化粧料、
ベビーパウダー、ボディパウダー等として使用するもの
である。

〔作　用〕

本発明におけるプレス状粉体化粧料は、球状あるいは繊
維状の有機粉体のもつ成型性を利用して、液状バインダ
ー等の成型剤を用いることなくプレス成型したものであ
るから、液状バインダー等の成型剤を用いることにより
生じる使用感、仕上がり感の油っぽさやとれの悪さ、お
よびプレス状態の悪さが改善される。　また、金属石ケ
ンの使用に伴うケーキングもなくなり、粉体特有のとれ
が良く、サラ７とした使用感の良さが最大限生かされる
。

さらに、本発明で用いる有機粉体は、化粧品用原料とし
て通常市販されているもので十分であり、特に厳しい品
質のチェック、管理を行う必要もなく、コスト的にも高
くはない。

有機粉体の配合量は、表１に示すモデル系で検討したと
ころ、表２に示すように５〜５０重量％が適当であるが
、好ましくは１０〜４０重量％である。

５重量％以下では、プレス不可能、あるいはプレスでき
てもプレス状態が悪く、５０重量％以上では成型品が硬
くなり過ぎ、とれが悪くなり使用感も劣る。

マイカ　　　　　２０　２０　２０　２０　２０　２０
　２０　２０　２０色素　　　　　　　４４４４４４４
４４数値は重量％である。

各試料共、ヘンシェルミキサーで５分間混合後、縦５ｃ
ｍ、横５ｃｍ、深さ０．４ｃｎ＋の金型に１０ｇ充填し
て、プレス圧２５ｋｇ／ｃＩＡで５秒間プレス成型した
。

表２゜ プレス性　×　×　　Ｏ◎　◎　◎　◎　○　Δ耐衝撃
性　−−Δ　○　○　○　Ｏ○　○と　　　れ　　　　
　−−◎　　◎　　◎　　◎　　◎　　○　　×・プレ
ス性 ０；良好 Δ；ブレス可能だが、硬度不均一または硬度が低い ×；プレス不可能またはプレス面割れ ・とれ：官能評価による ◎；非常に良い ○；良い Δ；やや悪い ×；悪い ・耐衝撃性：　５０ｃｍの高さからの落下テストにより
評価 ０２強い Δ；やや弱い ×；弱い プレス圧　；２５ｋｇ／ｃａｌ プレス時間；　５秒 〔実施例〕 以下に実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１ アイカラー　　　　　　　　　　　（重量％）＋１）雲
母チタン　　　　　　　　２０．０（２）ナイロン−１
２パウダー　　　３０．０（３）タルク　　　　　　　
　　　　　８．７（４）セリサイト　　　　　　　　　
　１０．０（５）マイカ　　　　　　　　　　　８．６
（６）群青　　　　　　　　　　　１６．０（７）黒酸
化鉄　　　　　　　　　３．４（８）ステアリン酸マグ
ネシウム　　３．０（９）防腐剤　　　　　　　　　　
　０．１０ＩＩＩｌ香料　　　　　　　　　　　　０．
２（１）〜（８）をヘンシェルミキサーにて５分間部合
し、（９）、αψを加えてさらに２分間部合した後、取
り出して金型に充填し、プレス成型する。

実施例２ プレストパウダー　　　　　　　　　（重量％）（１）
マイカ　　　　　　　　　　　１５．００（２）雲母チ
タン　　　　　　　　　４．８０（３）ナイロン−１２
パウダー　　　３５．００（４）タルク　　　　　　　
　　　　　４４．７５（５）ベンガラ　　　　　　　　
　　　０．１７（６）黄酸化鉄　　　　　　　　　０．
０５（７）黒酸化鉄　　　　　　　　　　０．０３（８
）防腐剤　　　　　　　　　　　０．１０（９）香料　
　　　　　　　　　　　０．１０（１）〜（７）をヘン
シェルミキサーにて５分間部合し、＋８）、　（９）を
加えてさらに２分間部合した後、取り出して金型に充填
し、プレス成型する。

実施例１．２において、ナイロン−１２パウダーを用い
ず、液状バインダーとして流動パラフィンをｌＯ重量％
配合し、タルクで全量を　１００ＩＩＩ量％としたもの
を、比較例１．２とした。

実施例１．２および比較例１，２について、プレス性、
１５Ｊｉ？ｉ撃性を調べ、とれ、伸び、使用Ｓ、仕上が
り感、化粧もちについて官能評価を行った結果を表３に
示す。

プレス性　　　○　　　○　　　Δ　　　Δ耐（は撃性
　　　○　　　○　　　Δ　　　Δと　　　れ　　　　
　　　　　◎　　　　　　　◎　　　　　　　Δ　　　
　　　　　Δ伸　　び　　　　　　　◎　　　　　◎　
　　　　Δ　　　　　Δ使用感　　　　◎　　　◎・　
　Δ　　　×仕上がり感　　◎　　　◎　　　Δ　　　
Δ◎　　　◎　　　○ 化わＬもち　　　◎ ・プレス性 ○；良好 Δ；プレス可能だが、硬度不均一または硬度が低い ×；ブレス不可能またはプレス面割れ ・耐ＩＭ撃性：落下テストにより評価 ○　；　弓１）い Δ；やや弱い ×；弱い ・その他の官能評価 ◎；非常に良い ○；良い Δ；やや悪い ×；悪い 表３に示すように、実施例は非常に良いプレス状態を示
し、官能評価においても優れていた。

また、家兎およびヒトによるパッチテストの結果、刺激
指数は実施例１．２共にＯであり、安全性も高いといえ
る。

〔効果〕

以上のように、本発明により、ナイロンパウダー等の球
状粉体や、結晶セルロース等の繊維状粉体のもつ成型性
を利用して、液状バインダー等の成型剤を用いずに、粉
体の伸び、すべりの良さ。

サランとした使用感を最大限に生かしたプレス状粉体化
粧料を得ることができる。　本発明によるプレス状粉体
化粧料は、プレス状態も良く、耐衝撃性、使用感、仕上
がり感共に良好で、安全性も高く、コスト面でも満足で
きるものであった。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）特定の有機粉体を　５〜５０重量％配合し、液状
   バインダー等の成型剤を用いないで、プレス成型するこ
   とを特徴とするプレス状粉体化粧料。
2. （２）特定の有機粉体が球状有機粉体、および／または
   繊維状有機粉体の、１種又は２種以上の混合物である、
   特許請求の範囲第１項記載のプレス状粉体化粧料。