JPS63104658A - 微粉砕機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、被粉砕物をミクロンオーダから１０数ミクロ
ンの微細な粒子に微粉砕する微粉砕機に関する。

［従来の技術］ 従来、上記微粉砕機としては、例えば特開昭５９−１０
５８５３号公報所載のものが知られている。この微粉砕
機は、第５図、第６図に示すように、外側表面に母線と
平行にしてかつ方形状の多数の凸部１を周方向に連続さ
せた円筒状の回転子２を回転軸３に支持し、この回転子
２の外側に微小な間隙４を存して内側表面に母線と平行
にしてかつ三角形状の多数の凸部５を周方向に連続させ
た円筒状の固定子６を嵌装したもので、回転子２と固定
子６との間に形成される粉砕室に被粉砕物を供給し、回
転子２の高速回転により被粉砕物をミクロンオーダから
１０数ミクロンの微細な粒子に微粉砕するものである。

上記微粉砕機による粉砕は、次のように行われる。すな
わち、固定子６の上端に連設した上部ケーシング７の周
壁に設けた製品排出口８に連なる吸引送！！１機（図示
せず）の運転により、固定子６の下端に連設した截頭逆
円錐管体状の下部ケーシング９の底壁に設けた供給口１
０から供給された被粉砕物（図示せず）を空気と共に機
内に吸引し、回転子２の底壁下面に固設され回転子２と
共に高速回転する撹拌羽根１１によって生ずる気流によ
り、下部ケーシング９の内面に沿わせて上昇させ、回転
子２と固定子６との間の粉砕室内に送り込み、高速回転
している回転子２の回転力によって運動エネルギを与え
て固定子６に衝突させて粉砕し、かつ回転子２の凸部１
により打撃粉砕し、更に回転子２の凸部１と固定子６の
凸部５との間で摩砕させて一層細かく粉砕させながら、
回転子２の高速回転によって発生した上向きの螺旋気流
に乗せて上方に運んで上部ケーシング７内に送り出し、
これを回転子２の土壁上面に固設され回転子２と共に高
速回転する遠心羽根１２により上部ケーシング７の内周
面に沿わせて回転し、製品排出口８から機外に出し、図
示しないバグフィルタに導入し、ここで製品と空気とが
分離され、空気は吸引送風機を経て大気中に排気され、
製品はバグフィルタからホッパーに送られて貯留される
ものである。

なお、固定子６の各凸部５は、−辺５ａが回転子２の中
心に向き、他辺５ｂが一辺５ａと４５〜６０度の角度を
なし、回転子２の回転方向後方が漸次低くなる三角形状
に設けられており、凸部５間にＶ字状の凹部５′が形成
されている。

又、第５図において１３は固定子６の凸部５間の凹部５
′を塞ぐ分級リングで、粗大粒子が排出されるのを防止
するものであり、凸部５の上部ケーシング７側の端部に
着脱可能に設けられている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の微粉砕機によれば、空気抵抗
が多く無駄な動力消費が多いと共に、製品の粒度分布に
ばらつきを生ずる問題がおる。これらの問題は、固定子
６の凹部５′の一部が分級リング１３によって塞がれて
いると共に、回転子２と固定子６との間の粉砕室内を上
昇する気流（被粉砕物を含む）が撹拌羽根１１および遠
心羽根の回転によって乱されることにより、脈動などの
乱れが生じ、粉砕室内における粉砕が不安定になるため
である。

そこで、本発明は、空気抵抗を減少させて動力消費を有
効にし、かつ製品の粒度分布を均一になし得るようにし
た微粉砕機を提供しようとするものでおる。

［問題点を解決するための手段］ 前記問題点を解決するため、本発明は、回転軸に支持さ
れ外側表面に母線と平行な多数の凸部を周方向に連続さ
せた回転子と、回転子の外側に間隙を存して嵌装され内
側表面に母線と平行な多数の凸部を周方向に連続させた
固定子との間で被粉砕物を微粉砕する微粉砕機において
、前記回転子の上下端部にコーン状の突出部を設けたも
のである。

［作　用］ 上記手段によれば、機内に吸引された空気（被粉砕物を
含む）は、その流れを乱されることなく回転子の下端部
の突出部に案内されて粉砕室に一様に送り込まれ、被粉
砕物が定常的な粉砕を受けて空気と共に粉砕室から送り
出された後も、回転子の下端部の突出部による流路の徐
々な拡大によって流れを乱されることなく機外に排出さ
れる。

［実施例］ 以下、本発明の一実施例を第１図、第２図に基づいて説
明する。

図において２１は基台２２上に載置されたカップ状の下
部ケーシングで、この下部ケーシング２１の周壁２１ａ
は截頭逆円錐状の内側表面を有しており、下部ケーシン
グ２１の下部側方には、被粉砕物（図示せず〉を空気と
共に機内に供給する供給口２３が設けられている。下部
ケーシング２１の上端には、円筒状の固定子２４が連設
されており、固定子２４の内側表面には、母線と平行な
多数の凸部２５が周方向に連続させて設けられている。

固定子２４の各凸部２５は、−辺２５ａが固定子２４の
中心に向き、他辺２５ｂが一辺２５ａと４５〜６０度の
角度をなし、後述する回転子の回転方向後方が漸次低く
なる平断面三角形状に設けられ、凸部２５の先端には、
固定子２４の中心を曲率中心とする円弧面２５ｃが形成
されており、各凸部２５間には、Ｖ字状の凹部２６が設
けられている。そして、固定子２４の上端には、キャッ
プ状の上部ケーシング２７が連設されている。上部ケー
シング２７の周壁２７ａには、接線方向の製品排出口２
８が設けられており、この製品排出口２８には、図示し
ない吸引送風機が連らねられている。

前記固定子２４内には、円筒状の回転子２９が微小な（
例えば１ｓ以下）間隙３０を存して同心に嵌挿されてお
り、回転子２９は、上下端部を軸受３１．３２を介して
上部ケーシング２７及び基台２２に支持された回転軸３
３に支持されている。基台２２内に突出した回転軸３３
の下端部には、プーリ３４が取付けられており、このプ
ーリ３４は、ベルト３５により図示しない電動機と連動
されている。一方、回転子２９の外側表面には、母線と
平行な多数の凸部３６が周方向に連続させて設けられて
いる。回転子２９の各凸部３６は、−辺３６ａが回転子
２９の中心、換言すると固定子２４の中心に向き、他辺
３６ｂが一辺３６ａと４５〜６０度の角度をなし、回転
子２９の回転方向（第２図における矢印方向）後方が漸
次高くなる平断面三角形状に設けられ、凸部３６の先端
には、回転子２９の中心を曲率中心とする円弧面３６ｃ
が形成されており、各凸部３６間には、７字状の凹部３
７が設けられている。そして、回転子２９の上下端部よ
、コーン状の突出部３８．３９がそれぞれ設けられてお
り、下端部の突出部３９と前記下部ケーシング２１の周
壁２１ａとの間に形成される流路の空所面積は、中心部
から周辺部にかけて漸次小さくなるように設けられてい
る。

なお、固定子２４と回転子２９の凹部２Ｂ、　３７の深
さは１〜５１ｒＩＩｎ程度である。

上記構成の微粉砕機においては、電動機及び吸引送風機
を運転すると被粉砕物は、空気と共に殿内に吸引され回
転子２９の下端部の突出部３９に案内されつつ徐々に絞
り込まれ、固定子２４と回転子２９との間に形成された
粉砕室に送り込まれ、高速回転される回転子２９によっ
て運動エネルギを与えられて固定子２４に衝突して粉砕
され、かつ回転子２９の凸部３６によって打撃粉砕され
、更に固定子２４の凸部２５と回転子２９の凸部３６と
の間で摩砕されて一層細かくミクロンオーダから１０数
ミクロンの大きさの均一な粒度分布に粉砕されつつ、吸
引送風機による吸引と回転子２９の高速回転とによって
生じた上向きの螺旋気流に乗って上部ハウジング２７内
に送り出され、回転子２９の上端部の突出部３８に案内
されつつ流れを乱されることなく徐々に解放された後、
上部ケーシング２１に沿って旋回し、製品排出口２８か
ら機外に排出されて図示しないバグフィルタに導入され
、ここで製品と空気が分離され、空気は吸引送風機を経
て大気中に排気され、製品はバグフィルタからホッパー
に送られて貯留される。

したがって、従来のように分級リング１３による′大き
な空気抵抗及び撹拌羽根１１などによる気流の乱れを受
けることがないので、脈動などの乱れが生じることなく
、粉砕室における粉砕が安定化（定常化）する。

なお、上述した実施例においては、固定子２４と回転子
２９の凸部２５．３６を共に三角形状としたがこれに限
らず、例えば第３図に示すように、固定子２４′　と回
転子２９′の凸部２５’　、　３Ｂ’をそれぞれ方形状
としたり、あるいは第４図に示すように、共に方形状を
なす固定子２４″と回転子２９″の凸部２５”　、　３
６”のうち、回転子２９“の凸部３６“を回転子２９”
に埋設した平板によって形成してもよく、若しくは従来
の微粉砕機のように固定子の凸部を三角形状とし、回転
子の凸部を方形状としてもよい。

［発明の効果］ 以上のように本発明によれば、機内に吸引された空気（
被粉砕物を含む）が回転子の下端部の突出部に案内され
て流れを乱されることなく粉砕室に一様に送り込まれ、
被粉砕物が定常的な粉砕を受けて粉砕室から空気と共に
送り出された後も、回転子の上端部の突出部による流路
の徐々な拡大によって流れを乱されることなく機外に排
出されるので、従来のように大きな空気抵抗及び無駄な
動力消費が生じることなく、機内における流れ及び粉砕
が安定し、かつ製品の粒度分布を均一にすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す微粉砕機の縦断面図、
第２図は第１図におけるＩＩ−ｍ線に沿った一部拡大断
面図、第３図、第４図はそれぞれ要部の他実施例の一部
拡大断面図、第５図は従来の微粉砕機の縦断面図で、第
６図は第５図におけるＶｌ　−Ｖｌ線に沿った一部拡大
断面図である。 ２４．２４’　、　２４”・・・固定子２５、２５’　
、　２５″・・・凸部 ２６・・・凹部 ２９、２９’　、　２９″・・・回転子３Ｇ・・・間隙
　　　　　　　　３３・・・回転軸３６、３０’　、　
３６″・・・凸部　　３７・・・凹部３８、３９・・・
突出部 出　願　人　川崎重工業株式会社 第１図 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転軸に支持され外側表面に母線と平行な多数の凸部を
   周方向に連続させた回転子と、回転子の外側に間隙を存
   して嵌装され内側表面に母線と平行な多数の凸部を周方
   向に連続させた固定子との間で被粉砕物を微粉砕する微
   粉砕機において、前記回転子の上下端部にコーン状の突
   出部を設けたことを特徴とする微粉砕機。