JPS6310435B2 - - Google Patents
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- JPS6310435B2 JPS6310435B2 JP59000491A JP49184A JPS6310435B2 JP S6310435 B2 JPS6310435 B2 JP S6310435B2 JP 59000491 A JP59000491 A JP 59000491A JP 49184 A JP49184 A JP 49184A JP S6310435 B2 JPS6310435 B2 JP S6310435B2
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- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Description
この発明はコード名の検出が不可能な変則的な
コード進行を有する楽曲を演奏する場合でも旋律
に忠実なベース伴奏を施せるようにした自動伴奏
装置に関する。 鍵盤上で所要の複数の鍵を押圧することによつ
てコード(chord;和音、以下同じ)演奏を行な
うかたわら、このコード名に応じたベース音の伴
奏を自動的に進行させる方式の自動伴奏装置にお
いては、複数の押圧鍵が現時的に形成しているコ
ード姪を検出するための回路が不可決である。こ
のコード名検出回路は所定コード名検出のための
論理的を実行する論理回路によつて構成すること
ができるが、検出可能なコード名にはその音楽上
の使用頻度あるいは回路構成上のコスト、大きさ
等の点から自ずから限界がある。すなわち、音楽
上重要な主要コード(メジヤ、マイナ、セブンス
など)のほかに極くまれにしか使われない特殊な
コードも含めてすべてのコード名を検出しうるよ
うな構成とした場合コード名検出回路は極めて大
がかりな装置となり製造コストも高くなり、その
かわりには音楽上のメリツトは僅少である。従つ
て、検出可能なコード名を音楽上重要な(使用頻
度の高い)主要コードに限定してコード名検出回
路を構成することは音楽上及び回路構成上の観点
から最も有効である。しかしながら、楽曲の或る
小節あるいは或る楽節においては上述のようなコ
ード名検出回路によつてコード名を検出すること
ができない変則的なコード進行(特殊コード)を
有する部分が存在することが往々にしてあり、こ
のような楽曲の伴奏を行なう場合従来の自動伴奏
装置では音楽的に好ましいベース音の進行を施す
ことができなかつた。すなわち、従来の装置では
コード名検出回路によつてコード名が検出できな
かつた場合、検出不可能な特殊なコードに変わる
直前に検出したコード名を記憶しておき、この記
憶したコード名に応じたベース伴奏を施すように
していた。例えばコードがC(メジヤ)→Fm6(マ
イナシツクス)と進行する場合、コードFm6を検
出できないとするとこのFm6の小節で前の小節の
コードCのベース伴奏を施さねばならなかつた。
このため一時的であるにせよ、楽曲のコード進行
(あるいは旋律進行)とは無関係なベース伴奏が
実施されてしまい、音楽的に好ましくない不合理
な演奏となつてしまう。 そこでこの発明は、押圧鍵が形成しているコー
ド名をコード名検出回路によつて検出できない場
合前記押圧鍵盤のうち単一の音名を選択し、選択
された音名に応答したベース伴奏を施すように構
成し、検出不可能なコードに含まれる1音をベー
ス音として発音することによりコード進行(ある
いは旋律進行)にできる限り忠実にベース伴奏を
進行させて音楽上合理的な演奏を行いうるように
自動伴奏装置を提供しようとするものである。 更に、この発明はコードの成立、不成立にかか
わらず、複雑で変化に富んだ自動伴奏を可能とす
る自動伴奏装置を提供しようとするものである。 また、この発明は自動伴奏のコード指定の自由
度の大きい自動伴奏装置を提供しようとするもの
である。 また、この発明は伴奏音として発生する音の種
類を押鍵によつて自由に制御できる自動伴奏装置
を提供しようとするものである。 この発明によれば、鍵盤と、この鍵盤で押圧さ
れた鍵が形成しているコードを検出する検出手段
を有し、該検出手段によつてコードが検出された
とき検出されたコードに対応する音名情報を出力
するとともに、該検出手段によつてコードが検出
されなかつたとき前記鍵盤で押圧された鍵の音名
のうち単一の音名に対応する音名情報を出力する
音名情報発生手段と、前記音名情報発生手段から
出力される音名情報に基づき該音名情報に対応す
る音名この音名と所定音程関係にある音名の伴奏
音を所定のパターンに従つて順次発生する伴奏音
発生手段とを具えて構成される。 また、この発明によれば、鍵盤と、第1の伴奏
モードまたは第2の伴奏モードを選択的に指示す
る指示手段と、前記鍵盤で押圧された鍵が形成し
ているコードを検出する検出手段および前記鍵盤
で押圧された鍵の音名のうち単一の音名を選択す
る音名選択手段を有し、前記指示手段によつて第
1の伴奏モードが指示されたとき、前記検出手段
で検出されたコードに対応する音名情報を出力す
るとともに該検出手段でコードが検出されなかつ
たときは前記音名選択手段で選択された音名に対
応する音名情報を出力し、前記指示手段によつて
第2の伴奏モードが指示されたとき、前記音名選
択手段で選択された音名に対応する音名情報を出
力する音名情報発生手段と、前記音名情報発生手
段から出力される音名情報に基づき伴奏音を発生
する伴奏音発生手段とを具えて構成される。 さらに、また、この発明によれば、鍵盤と、こ
の鍵盤で押圧された鍵盤が形成しているコードを
検出する第1の検出手段を有し、該第1の検出手
段によつてコードが検出されたときに検出された
コードに対応する音名情報を出力するとともに、
該第1の検出手段によつてコードが検出されなか
つたとき前記鍵盤で押圧された鍵の音名のうち単
一に音名に対応する音名情報を出力する音名情報
発生手段と、前記音名情報発生手段から出力され
る音名情報に対応する音名と所定の音程関係にあ
る音名に対応する鍵が前記鍵盤で押圧されている
か否かを検出する第2の検出手段と、前記音名情
報発生手段から出力される音名情報に対応する音
名の伴奏音を発生するとともに、前記第2の検出
手段が鍵押圧を検出したことを条件に該音名と所
定の音程関係にある音名に対応する伴奏音を発生
する伴奏音発生手段とを見えて構成される。 以下この発明を添付図面の実施例に関して詳細
に説明しよう。 第1図の実施例においては、鍵盤上で所要の複
数の鍵を押圧することによつてコード演奏を行な
うかたわらこのコード名に応じたベース伴奏を自
動的に進行しうるような自動伴奏方式(仮りに複
数鍵押圧方式という)と、コードの根音に相当す
る音名の1つの鍵を押圧することによつてこのコ
ード名に応じたベース伴奏を自動的に進行しうる
とともにコード演奏(和音を同時に鳴らす)も自
動的に進行しうるような自動伴奏方式(仮りに1
鍵押圧方式という)とを選択的に採用しうるよう
な構成に関して示した。鍵盤回路40は楽器鍵盤
上における各鍵の押圧に応答した信号を生じるも
ので、各鍵のキースイツチ出力ラインはオクター
ブ音域とは無関係に12音音階の同一音名(C〜
B)毎に共通接続されており、同回路40からは
12音音階の各音名に対応する12の出力ラインが導
き出されている。通常な複数鍵押圧方式で自動伴
奏を行なうようになつており、この場合自己保持
回路50は作動せず鍵盤回路40の出力は自己保
持回路50を通過してコード名検出回路10及び
1音選択回路30に並列的に加えられる。自己保
持回路50は1鍵押圧方式指令信号OFが加えら
れた場合のみ作動して鍵盤回路40からの押圧鍵
音名信号を自己保持するこの自己保持は次に別の
鍵が押圧されたとき解除される。 コード名検出回路10は鍵盤上で押圧されてい
る複数の鍵が形成しているコード名を検出する回
路で、この実施例では、楽曲構成上重要な役割を
占めるメジヤ(長三和音)、マイナ(短三和音)
及びセブンス(短7度の音程を有する和音)の3
種類のコードを検出するように構成されている。
コード名は根音の音名、短7度音程の音を含
んでいるか否か、メジヤかマイナか(長3度音
程の音が含まれるか短3度音程の音が含まれる
か)の3つの要素によつて確立されるため、コー
ド名検出回路10ではコードが完全5度音程のも
のであるか短7度音程のものであるかを識別して
その根音を選択するとともに長3度、短3度音程
の音が含まれているか否かを検出するようになつ
ている。 コード名検出回路10の一構成例を第1図の同
回路10のブロツク中に示した。ここで、短7
度、完全5度識別、根音選択回路11は、短7度
音程を含むコードであるか或は通常の完全5度音
程のコードであるかのどちらかを識別し、識別結
果である短7度音程検出信号7bあるいは完全5
度音程検出信号5を生じるとともに、識別された
コードの根音に相当する音名C〜Bの出力ライン
に根音選択信号を生じるものである。従つて例え
ばコードCメジヤとコードCセブンスを比較する
と、根音選択信号は同じC音名の出力ラインに生
じるが、音程検出信号7b、5は別途に生じる。
根音選択回路11は、12音音階の各音名C〜Bを
夫々根音とした場合の各々の短7度音程コード、
完全5度音程コードを識別検出する論理式を実行
する論理回路からなるものであり、押圧鍵に応答
した鍵盤回路40からの押圧鍵音名信号を入力と
してこの入力が満足させた論理式に相当するコー
ドの根音音名の出力ラインに根音選択信号を生じ
るとともに満足させた論理式が短7度音程コード
のものである場合音程検出信号7bを、完全5度
音程コードのものである場合音程検出信号5を生
じる。 完全5度音程のコードを検出する論理式は K1・2・4・K5・6 ……(1) であり、短7度音程のコードを検出する論理式は K1・2・4・6・K7 b ……(2) であつて、これらの論理式は論理積回路を構成す
ることによつて実行される。ここで、K1は根音、
K2は長2度、K4は完全4度、K5は完全5度、K6
は長6度、K7 bは短7度の音程に夫々相当する鍵
盤回路40からの押圧鍵音名信号入力であつて、
根音K1の音名が特定されればこれら各音程K2〜
K7 bの音名は一義的に決定される。なお2・
4・6は、これらの音程の鍵が押されていないこ
とを意味する。前記論理式(1)、(2)による論理積回
路は12の各音名C〜Bを根音K1として夫夫別個
に構成される。ある論理積回路の論理式が満足さ
れた場合、該論理式を満足させた根音K1に相当
する音名C〜Bの出力ラインに信号が生じこれが
根音選択信号としてオア回路群14に加えられる
とともに、当該論理式が(1)式であるか(2)式である
かに応じて音程検出信号5,7bが出力される。
12音音階C〜Bのどの音名を根音とした場合でも
前記式(1)、(2)が満足されないときは根音選択回路
11のすべての出力ラインは信号0となり、ノア
回路NORはこれを検出してコード名検出不能信
号NCを生じる。 1音選択回路30はノア回路NORからコード
名検出不能信号NCが加えられた場合鍵盤で押圧
されている複数の鍵のうち単一の音名を前記鍵盤
回路40からの出力にもとづいて選択し、この音
名の信号を便宜上根音とみなしてオア回路群14
に送出する。これはコード名が検出できない場合
でも音楽上矛盾することなくベース伴奏を進行さ
せるためのものである。すなわち、コード名検出
不能信号NCが発生したときに鍵盤上で押圧鍵が
形成しているコードは特殊なコードであり(もし
くは1つの音名の鍵だけが押圧されている)、こ
の特殊なコードを形成している複数の音名のうち
単一の音名を1音選択回路30で選択する。従つ
て、この1音選択回路30で選択される音名は楽
曲のコード進行(あるいは旋律進行)に密度に関
連した音楽上合理的なものとなる。また、同回路
30は1鍵押圧方式の場合1鍵押圧方式指令信号
OFを受入して、仮りに鍵盤上で複数の鍵が押圧
された場合そのうち単一の音名を根音として選択
するようになつている。単一の音名を選択するた
めに同回路30は例えば低音(12音音階のC音側
を低音とみなす)優先選択回路によつて構成され
る。 根音選択回路11あるいは1音選択回路30か
らの根音に相当する音名の信号(根音選択信号)
はオア回路群14を介して優先回路15の同一音
名入力側に加えられる。1音選択回路30から或
る音名の信号が優先回路15に入力される場合
は、該入力信号は同回路15を通過して当該音名
の出力ラインに根音信号が生じる。根音選択回路
11では複数の論理式が満足されて根音選択信号
が複数生じている場合がありうる。この場合優先
回路15では複数の根音音名入力のうち単一の音
名の信号のみを所定の優先順位(例えば低音優
先)に従つて選択し、当該単一の音名の出力ライ
ンに根音信号を生じる。 優先回路15の各出力ラインは長3度検出回路
12短3度検出回路13に夫々接続されている。同
回路12,13は根音選択回路11、優先回路1
5で検出選択された根音K1に対して長3度ある
いは短3度の音程を有する鍵が押圧されているか
否かを検出するもので、優先回路15からの出力
及び鍵盤回路40からの押圧鍵音名信号にもとづ
いて上記検出がなされる。根音に対して長3度音
程をもつ鍵が押されている場合長3度音程検出信
号3を発生し、短3度音程をもつ鍵が押されてい
る場合短3度音程検出信号3bを発生する。かく
して、押圧鍵が形成するコード名(鍵の操作によ
つて指定されたコード名)は、優先回路15の出
力ラインに生じた根音名を表わす根音信号及び各
従音の音程を表わす各種音程検出信号3b,3,
5,7bの有無に応じて識別される。例えば、メ
ジヤコードであれば従音として音程検出信号3,
5が生じ、マイナコードであれば音程検出信号3
b,5が生じ、セブンスコードであれば音程検出
信号7bが生じる。ただし、1鍵押圧方式の場合
は1音選択回路30からの根音信号のみでコード
名を識別するものとし、コード種類すなわち当該
コードを構成する各従音の音程は後述する従音音
程指定回路71で指定されるようになつている。 コード名検出回路10から送出された根音信号
はエンコーダ21に入力される。すなわち、根音
に相当する各音名C〜Bの12本の出力ラインがコ
ード名検出回路10から各エンコーダ21a〜2
1fの入力側に夫々接続されている。エンコーダ
21においては、基準の或る音名(例えばC音)
に対する各12音名C〜Bの音程に対応した特定の
数値に該各音名が2進形式でエンコードされるよ
うになつており、C音の情報を値1として半音増
す毎に1加算するようにすると12音名C〜Bには
1〜12の数値(4ビツトの2進情報)が夫夫割当
られる。根音エンコーダ21a,21fは根音信
号入力を根音の音名を表わす2進情報にエンコー
ドし、3b度エンコーダ21bは根音信号入力を当
該根音に対して短3度の音程をもつ音名を表わす
2進情報にエンコードし、以下、3度エンコーダ
21cは長3度音程の音名、5度エンコーダ21
dは完全5度音程の音名及び7b度エンコーダ21
eは短7度音程の音名を表わす2進情報に根音信
号入力を夫々エンコードする。従つて、コード名
検出回路10から或るコードの根音信号が加えら
れると、その根音の音名及びその根音の従音(根
音に対して或る音程を有し根音とともにコードを
構成する音)となりうるすべての音(短3度、長
3度、完全5度、短7度音程の音)の各音名を表
わす2進情報がエンコーダ21a〜21eから同
時に出力され、選択回路22に加わる。 選択制御部23は、鍵の操作によつて指定され
たコードを構成している音(根音及び従音)をベ
ース伴奏の所定のパターンで単一音毎に(分散和
音形式で)展開するための回路で、後述するよう
に当該コードを構成する各音程に対応する音程信
号S3 b〜S7 bにもとづいて発音タイミングパルスT1
〜T3(あるいはHT1〜HT3)を各音程に適宜割振
るようになつている。この制御部23の出力によ
つて選択回路22における前記エンコーダ21a
〜21eからの2進情報の選択を制御する。すな
わち、発音タイミングパルスが割振られた根音の
音程信号及び各種従音の音程信号S3 b〜S7 bは根音
選択パルスR1及び従音選択パルスP3 b〜P7 bとな
つて選択回路22の選択制御入力側に加わり、根
音選択パルスP1によつて根音エンコーダ21a
からの2進情報を選択し、従音選択パルスP3 b,
P3,P5,P7 bによつてエンコーダ21b〜21e
からの短3度、長3度、完全5度、短7度音程に
相当する情報を選択するようになつている。 リズムパルス発生部24はベース音の発音タイ
ミングを決定する発音タイミングパルスT1,T2,
T3を隔時的にかつ所定のリズムに従つて規則的
に発生する回路であり、発音タイミングパルス
T1〜T3の発生時間態様すなわちリズムの種類は
任意に設定しうるようになつている。 音程信号形成回路72は、鍵の操作によつて指
定されたコードを構成する各音程(根音及び従音
の音程)を表わす音程信号を形成する回路で、複
数鍵押圧方式の場合はコード名検出回路10から
の各音程検出信号3b〜7bの有無にもとづいて従
音音程信号S3 b〜S7 bが形成され、1鍵押圧方式の
場合は従音音程指定回路71からの音程指定信号
F1,F2にもとづいて従音音程信号S3 b〜S7 bが形成
される。根音の音程はどのコード種類(メジヤ、
マイナ、セブンス)でも同じであるため同回路7
2では特に形成せず、選択制御部23では根音音
程信号が常に加えられていると見なして所要の発
音タイミングパルス(T1〜T3)を割振つて根音
選択パルスP1を発生する。従つて、根音音程信
号の出力ラインは図では示されていないが常に該
根音音程信号が発生されていることと等価であ
る。複数鍵押圧方式の場合、鍵の操作によつて指
定されたコードがどの音程の音により構成されて
いるかということは音程検出信号3b〜7bの有無
によつて知ることができるが、1鍵押圧方式の場
合は鍵盤上の押圧鍵から知ることはできない。そ
こで、従音音程指定回路71において従音音程
(すなわちメジヤ、マイナ、セブンス等のコード
種類)を指定するようになつている。同回路71
はコード種類を設定する操作子を具えており、こ
の操作によつてコード種類を指定し鍵盤上の根音
を指定する押圧鍵音名とともなつて或るコードを
特定する。なおこの発明において「鍵」とは、鍵
盤に限らず前記回路71のコード種類設定操作子
なども含めた広い慨念で用いる。音程指定信号
F1,F2は2ビツトのデータで、前記操作子の設
定状態に応じてコード種類を指定する2ビツトの
バイナリデータが発生される。該信号F1,F2の
内容とコード種類との関係は例えば第1表のよう
になつている。
コード進行を有する楽曲を演奏する場合でも旋律
に忠実なベース伴奏を施せるようにした自動伴奏
装置に関する。 鍵盤上で所要の複数の鍵を押圧することによつ
てコード(chord;和音、以下同じ)演奏を行な
うかたわら、このコード名に応じたベース音の伴
奏を自動的に進行させる方式の自動伴奏装置にお
いては、複数の押圧鍵が現時的に形成しているコ
ード姪を検出するための回路が不可決である。こ
のコード名検出回路は所定コード名検出のための
論理的を実行する論理回路によつて構成すること
ができるが、検出可能なコード名にはその音楽上
の使用頻度あるいは回路構成上のコスト、大きさ
等の点から自ずから限界がある。すなわち、音楽
上重要な主要コード(メジヤ、マイナ、セブンス
など)のほかに極くまれにしか使われない特殊な
コードも含めてすべてのコード名を検出しうるよ
うな構成とした場合コード名検出回路は極めて大
がかりな装置となり製造コストも高くなり、その
かわりには音楽上のメリツトは僅少である。従つ
て、検出可能なコード名を音楽上重要な(使用頻
度の高い)主要コードに限定してコード名検出回
路を構成することは音楽上及び回路構成上の観点
から最も有効である。しかしながら、楽曲の或る
小節あるいは或る楽節においては上述のようなコ
ード名検出回路によつてコード名を検出すること
ができない変則的なコード進行(特殊コード)を
有する部分が存在することが往々にしてあり、こ
のような楽曲の伴奏を行なう場合従来の自動伴奏
装置では音楽的に好ましいベース音の進行を施す
ことができなかつた。すなわち、従来の装置では
コード名検出回路によつてコード名が検出できな
かつた場合、検出不可能な特殊なコードに変わる
直前に検出したコード名を記憶しておき、この記
憶したコード名に応じたベース伴奏を施すように
していた。例えばコードがC(メジヤ)→Fm6(マ
イナシツクス)と進行する場合、コードFm6を検
出できないとするとこのFm6の小節で前の小節の
コードCのベース伴奏を施さねばならなかつた。
このため一時的であるにせよ、楽曲のコード進行
(あるいは旋律進行)とは無関係なベース伴奏が
実施されてしまい、音楽的に好ましくない不合理
な演奏となつてしまう。 そこでこの発明は、押圧鍵が形成しているコー
ド名をコード名検出回路によつて検出できない場
合前記押圧鍵盤のうち単一の音名を選択し、選択
された音名に応答したベース伴奏を施すように構
成し、検出不可能なコードに含まれる1音をベー
ス音として発音することによりコード進行(ある
いは旋律進行)にできる限り忠実にベース伴奏を
進行させて音楽上合理的な演奏を行いうるように
自動伴奏装置を提供しようとするものである。 更に、この発明はコードの成立、不成立にかか
わらず、複雑で変化に富んだ自動伴奏を可能とす
る自動伴奏装置を提供しようとするものである。 また、この発明は自動伴奏のコード指定の自由
度の大きい自動伴奏装置を提供しようとするもの
である。 また、この発明は伴奏音として発生する音の種
類を押鍵によつて自由に制御できる自動伴奏装置
を提供しようとするものである。 この発明によれば、鍵盤と、この鍵盤で押圧さ
れた鍵が形成しているコードを検出する検出手段
を有し、該検出手段によつてコードが検出された
とき検出されたコードに対応する音名情報を出力
するとともに、該検出手段によつてコードが検出
されなかつたとき前記鍵盤で押圧された鍵の音名
のうち単一の音名に対応する音名情報を出力する
音名情報発生手段と、前記音名情報発生手段から
出力される音名情報に基づき該音名情報に対応す
る音名この音名と所定音程関係にある音名の伴奏
音を所定のパターンに従つて順次発生する伴奏音
発生手段とを具えて構成される。 また、この発明によれば、鍵盤と、第1の伴奏
モードまたは第2の伴奏モードを選択的に指示す
る指示手段と、前記鍵盤で押圧された鍵が形成し
ているコードを検出する検出手段および前記鍵盤
で押圧された鍵の音名のうち単一の音名を選択す
る音名選択手段を有し、前記指示手段によつて第
1の伴奏モードが指示されたとき、前記検出手段
で検出されたコードに対応する音名情報を出力す
るとともに該検出手段でコードが検出されなかつ
たときは前記音名選択手段で選択された音名に対
応する音名情報を出力し、前記指示手段によつて
第2の伴奏モードが指示されたとき、前記音名選
択手段で選択された音名に対応する音名情報を出
力する音名情報発生手段と、前記音名情報発生手
段から出力される音名情報に基づき伴奏音を発生
する伴奏音発生手段とを具えて構成される。 さらに、また、この発明によれば、鍵盤と、こ
の鍵盤で押圧された鍵盤が形成しているコードを
検出する第1の検出手段を有し、該第1の検出手
段によつてコードが検出されたときに検出された
コードに対応する音名情報を出力するとともに、
該第1の検出手段によつてコードが検出されなか
つたとき前記鍵盤で押圧された鍵の音名のうち単
一に音名に対応する音名情報を出力する音名情報
発生手段と、前記音名情報発生手段から出力され
る音名情報に対応する音名と所定の音程関係にあ
る音名に対応する鍵が前記鍵盤で押圧されている
か否かを検出する第2の検出手段と、前記音名情
報発生手段から出力される音名情報に対応する音
名の伴奏音を発生するとともに、前記第2の検出
手段が鍵押圧を検出したことを条件に該音名と所
定の音程関係にある音名に対応する伴奏音を発生
する伴奏音発生手段とを見えて構成される。 以下この発明を添付図面の実施例に関して詳細
に説明しよう。 第1図の実施例においては、鍵盤上で所要の複
数の鍵を押圧することによつてコード演奏を行な
うかたわらこのコード名に応じたベース伴奏を自
動的に進行しうるような自動伴奏方式(仮りに複
数鍵押圧方式という)と、コードの根音に相当す
る音名の1つの鍵を押圧することによつてこのコ
ード名に応じたベース伴奏を自動的に進行しうる
とともにコード演奏(和音を同時に鳴らす)も自
動的に進行しうるような自動伴奏方式(仮りに1
鍵押圧方式という)とを選択的に採用しうるよう
な構成に関して示した。鍵盤回路40は楽器鍵盤
上における各鍵の押圧に応答した信号を生じるも
ので、各鍵のキースイツチ出力ラインはオクター
ブ音域とは無関係に12音音階の同一音名(C〜
B)毎に共通接続されており、同回路40からは
12音音階の各音名に対応する12の出力ラインが導
き出されている。通常な複数鍵押圧方式で自動伴
奏を行なうようになつており、この場合自己保持
回路50は作動せず鍵盤回路40の出力は自己保
持回路50を通過してコード名検出回路10及び
1音選択回路30に並列的に加えられる。自己保
持回路50は1鍵押圧方式指令信号OFが加えら
れた場合のみ作動して鍵盤回路40からの押圧鍵
音名信号を自己保持するこの自己保持は次に別の
鍵が押圧されたとき解除される。 コード名検出回路10は鍵盤上で押圧されてい
る複数の鍵が形成しているコード名を検出する回
路で、この実施例では、楽曲構成上重要な役割を
占めるメジヤ(長三和音)、マイナ(短三和音)
及びセブンス(短7度の音程を有する和音)の3
種類のコードを検出するように構成されている。
コード名は根音の音名、短7度音程の音を含
んでいるか否か、メジヤかマイナか(長3度音
程の音が含まれるか短3度音程の音が含まれる
か)の3つの要素によつて確立されるため、コー
ド名検出回路10ではコードが完全5度音程のも
のであるか短7度音程のものであるかを識別して
その根音を選択するとともに長3度、短3度音程
の音が含まれているか否かを検出するようになつ
ている。 コード名検出回路10の一構成例を第1図の同
回路10のブロツク中に示した。ここで、短7
度、完全5度識別、根音選択回路11は、短7度
音程を含むコードであるか或は通常の完全5度音
程のコードであるかのどちらかを識別し、識別結
果である短7度音程検出信号7bあるいは完全5
度音程検出信号5を生じるとともに、識別された
コードの根音に相当する音名C〜Bの出力ライン
に根音選択信号を生じるものである。従つて例え
ばコードCメジヤとコードCセブンスを比較する
と、根音選択信号は同じC音名の出力ラインに生
じるが、音程検出信号7b、5は別途に生じる。
根音選択回路11は、12音音階の各音名C〜Bを
夫々根音とした場合の各々の短7度音程コード、
完全5度音程コードを識別検出する論理式を実行
する論理回路からなるものであり、押圧鍵に応答
した鍵盤回路40からの押圧鍵音名信号を入力と
してこの入力が満足させた論理式に相当するコー
ドの根音音名の出力ラインに根音選択信号を生じ
るとともに満足させた論理式が短7度音程コード
のものである場合音程検出信号7bを、完全5度
音程コードのものである場合音程検出信号5を生
じる。 完全5度音程のコードを検出する論理式は K1・2・4・K5・6 ……(1) であり、短7度音程のコードを検出する論理式は K1・2・4・6・K7 b ……(2) であつて、これらの論理式は論理積回路を構成す
ることによつて実行される。ここで、K1は根音、
K2は長2度、K4は完全4度、K5は完全5度、K6
は長6度、K7 bは短7度の音程に夫々相当する鍵
盤回路40からの押圧鍵音名信号入力であつて、
根音K1の音名が特定されればこれら各音程K2〜
K7 bの音名は一義的に決定される。なお2・
4・6は、これらの音程の鍵が押されていないこ
とを意味する。前記論理式(1)、(2)による論理積回
路は12の各音名C〜Bを根音K1として夫夫別個
に構成される。ある論理積回路の論理式が満足さ
れた場合、該論理式を満足させた根音K1に相当
する音名C〜Bの出力ラインに信号が生じこれが
根音選択信号としてオア回路群14に加えられる
とともに、当該論理式が(1)式であるか(2)式である
かに応じて音程検出信号5,7bが出力される。
12音音階C〜Bのどの音名を根音とした場合でも
前記式(1)、(2)が満足されないときは根音選択回路
11のすべての出力ラインは信号0となり、ノア
回路NORはこれを検出してコード名検出不能信
号NCを生じる。 1音選択回路30はノア回路NORからコード
名検出不能信号NCが加えられた場合鍵盤で押圧
されている複数の鍵のうち単一の音名を前記鍵盤
回路40からの出力にもとづいて選択し、この音
名の信号を便宜上根音とみなしてオア回路群14
に送出する。これはコード名が検出できない場合
でも音楽上矛盾することなくベース伴奏を進行さ
せるためのものである。すなわち、コード名検出
不能信号NCが発生したときに鍵盤上で押圧鍵が
形成しているコードは特殊なコードであり(もし
くは1つの音名の鍵だけが押圧されている)、こ
の特殊なコードを形成している複数の音名のうち
単一の音名を1音選択回路30で選択する。従つ
て、この1音選択回路30で選択される音名は楽
曲のコード進行(あるいは旋律進行)に密度に関
連した音楽上合理的なものとなる。また、同回路
30は1鍵押圧方式の場合1鍵押圧方式指令信号
OFを受入して、仮りに鍵盤上で複数の鍵が押圧
された場合そのうち単一の音名を根音として選択
するようになつている。単一の音名を選択するた
めに同回路30は例えば低音(12音音階のC音側
を低音とみなす)優先選択回路によつて構成され
る。 根音選択回路11あるいは1音選択回路30か
らの根音に相当する音名の信号(根音選択信号)
はオア回路群14を介して優先回路15の同一音
名入力側に加えられる。1音選択回路30から或
る音名の信号が優先回路15に入力される場合
は、該入力信号は同回路15を通過して当該音名
の出力ラインに根音信号が生じる。根音選択回路
11では複数の論理式が満足されて根音選択信号
が複数生じている場合がありうる。この場合優先
回路15では複数の根音音名入力のうち単一の音
名の信号のみを所定の優先順位(例えば低音優
先)に従つて選択し、当該単一の音名の出力ライ
ンに根音信号を生じる。 優先回路15の各出力ラインは長3度検出回路
12短3度検出回路13に夫々接続されている。同
回路12,13は根音選択回路11、優先回路1
5で検出選択された根音K1に対して長3度ある
いは短3度の音程を有する鍵が押圧されているか
否かを検出するもので、優先回路15からの出力
及び鍵盤回路40からの押圧鍵音名信号にもとづ
いて上記検出がなされる。根音に対して長3度音
程をもつ鍵が押されている場合長3度音程検出信
号3を発生し、短3度音程をもつ鍵が押されてい
る場合短3度音程検出信号3bを発生する。かく
して、押圧鍵が形成するコード名(鍵の操作によ
つて指定されたコード名)は、優先回路15の出
力ラインに生じた根音名を表わす根音信号及び各
従音の音程を表わす各種音程検出信号3b,3,
5,7bの有無に応じて識別される。例えば、メ
ジヤコードであれば従音として音程検出信号3,
5が生じ、マイナコードであれば音程検出信号3
b,5が生じ、セブンスコードであれば音程検出
信号7bが生じる。ただし、1鍵押圧方式の場合
は1音選択回路30からの根音信号のみでコード
名を識別するものとし、コード種類すなわち当該
コードを構成する各従音の音程は後述する従音音
程指定回路71で指定されるようになつている。 コード名検出回路10から送出された根音信号
はエンコーダ21に入力される。すなわち、根音
に相当する各音名C〜Bの12本の出力ラインがコ
ード名検出回路10から各エンコーダ21a〜2
1fの入力側に夫々接続されている。エンコーダ
21においては、基準の或る音名(例えばC音)
に対する各12音名C〜Bの音程に対応した特定の
数値に該各音名が2進形式でエンコードされるよ
うになつており、C音の情報を値1として半音増
す毎に1加算するようにすると12音名C〜Bには
1〜12の数値(4ビツトの2進情報)が夫夫割当
られる。根音エンコーダ21a,21fは根音信
号入力を根音の音名を表わす2進情報にエンコー
ドし、3b度エンコーダ21bは根音信号入力を当
該根音に対して短3度の音程をもつ音名を表わす
2進情報にエンコードし、以下、3度エンコーダ
21cは長3度音程の音名、5度エンコーダ21
dは完全5度音程の音名及び7b度エンコーダ21
eは短7度音程の音名を表わす2進情報に根音信
号入力を夫々エンコードする。従つて、コード名
検出回路10から或るコードの根音信号が加えら
れると、その根音の音名及びその根音の従音(根
音に対して或る音程を有し根音とともにコードを
構成する音)となりうるすべての音(短3度、長
3度、完全5度、短7度音程の音)の各音名を表
わす2進情報がエンコーダ21a〜21eから同
時に出力され、選択回路22に加わる。 選択制御部23は、鍵の操作によつて指定され
たコードを構成している音(根音及び従音)をベ
ース伴奏の所定のパターンで単一音毎に(分散和
音形式で)展開するための回路で、後述するよう
に当該コードを構成する各音程に対応する音程信
号S3 b〜S7 bにもとづいて発音タイミングパルスT1
〜T3(あるいはHT1〜HT3)を各音程に適宜割振
るようになつている。この制御部23の出力によ
つて選択回路22における前記エンコーダ21a
〜21eからの2進情報の選択を制御する。すな
わち、発音タイミングパルスが割振られた根音の
音程信号及び各種従音の音程信号S3 b〜S7 bは根音
選択パルスR1及び従音選択パルスP3 b〜P7 bとな
つて選択回路22の選択制御入力側に加わり、根
音選択パルスP1によつて根音エンコーダ21a
からの2進情報を選択し、従音選択パルスP3 b,
P3,P5,P7 bによつてエンコーダ21b〜21e
からの短3度、長3度、完全5度、短7度音程に
相当する情報を選択するようになつている。 リズムパルス発生部24はベース音の発音タイ
ミングを決定する発音タイミングパルスT1,T2,
T3を隔時的にかつ所定のリズムに従つて規則的
に発生する回路であり、発音タイミングパルス
T1〜T3の発生時間態様すなわちリズムの種類は
任意に設定しうるようになつている。 音程信号形成回路72は、鍵の操作によつて指
定されたコードを構成する各音程(根音及び従音
の音程)を表わす音程信号を形成する回路で、複
数鍵押圧方式の場合はコード名検出回路10から
の各音程検出信号3b〜7bの有無にもとづいて従
音音程信号S3 b〜S7 bが形成され、1鍵押圧方式の
場合は従音音程指定回路71からの音程指定信号
F1,F2にもとづいて従音音程信号S3 b〜S7 bが形成
される。根音の音程はどのコード種類(メジヤ、
マイナ、セブンス)でも同じであるため同回路7
2では特に形成せず、選択制御部23では根音音
程信号が常に加えられていると見なして所要の発
音タイミングパルス(T1〜T3)を割振つて根音
選択パルスP1を発生する。従つて、根音音程信
号の出力ラインは図では示されていないが常に該
根音音程信号が発生されていることと等価であ
る。複数鍵押圧方式の場合、鍵の操作によつて指
定されたコードがどの音程の音により構成されて
いるかということは音程検出信号3b〜7bの有無
によつて知ることができるが、1鍵押圧方式の場
合は鍵盤上の押圧鍵から知ることはできない。そ
こで、従音音程指定回路71において従音音程
(すなわちメジヤ、マイナ、セブンス等のコード
種類)を指定するようになつている。同回路71
はコード種類を設定する操作子を具えており、こ
の操作によつてコード種類を指定し鍵盤上の根音
を指定する押圧鍵音名とともなつて或るコードを
特定する。なおこの発明において「鍵」とは、鍵
盤に限らず前記回路71のコード種類設定操作子
なども含めた広い慨念で用いる。音程指定信号
F1,F2は2ビツトのデータで、前記操作子の設
定状態に応じてコード種類を指定する2ビツトの
バイナリデータが発生される。該信号F1,F2の
内容とコード種類との関係は例えば第1表のよう
になつている。
【表】
また従音音程指定回路71からは1鍵押圧方式
を指定する信号OFが必要に応じて発生されるよ
うになつており、同信号OFが加わつたとき音程
信号形成回路72は上記回路71からの音程指定
信号F1,F2にもとづいて音程信号S3 b〜S7 bを形成
するようになつている。 ベースバリエーシヨン設定回路73は、何度の
音程の音をベース音として発音するかを設定する
ための回路で、ベースバリエーシヨン指定信号
V1,V2を出力する。コードを構成するすべての
音程の音をベース音として発音するだけでは音楽
的に単調であるため、楽曲あるいはリズムの種類
等に応じてベース音として発音する音程の種類を
制限してベース伴奏に変化をもたせるようにした
ものである。バリエーシヨン指定信号V1,V2は
2ビツトのバイナリデータであり、同信号V1,
V2の内容と発音バリエーシヨン(何度の音程の
音をベース音として発音するかということ)との
関係は例えば第2表のようになつている。
を指定する信号OFが必要に応じて発生されるよ
うになつており、同信号OFが加わつたとき音程
信号形成回路72は上記回路71からの音程指定
信号F1,F2にもとづいて音程信号S3 b〜S7 bを形成
するようになつている。 ベースバリエーシヨン設定回路73は、何度の
音程の音をベース音として発音するかを設定する
ための回路で、ベースバリエーシヨン指定信号
V1,V2を出力する。コードを構成するすべての
音程の音をベース音として発音するだけでは音楽
的に単調であるため、楽曲あるいはリズムの種類
等に応じてベース音として発音する音程の種類を
制限してベース伴奏に変化をもたせるようにした
ものである。バリエーシヨン指定信号V1,V2は
2ビツトのバイナリデータであり、同信号V1,
V2の内容と発音バリエーシヨン(何度の音程の
音をベース音として発音するかということ)との
関係は例えば第2表のようになつている。
【表】
例えば、信号V1,V2が0,0のときは1度の
音程(根音)だけがベース音として発音される。 第2図は音程信号形成回路72と選択制御部2
3の具体例を示すもので、音程信号形成回路72
において複数鍵押圧方式の場合に音程信号S3 b〜
S7 bを形成するための論理式は下記のようになつ
ており下記式(a)〜(d)を実行するようにアンド回路
AN1〜AN4、オア回路OR1が組まれている。 (a) 短3度の音程信号S3 b =3b・5・V1・……アンド回路AN1 (b) 長3度の音程信号S3 =3・5・V1・……アンド回路AN2 (c) 完全5度の音程信号S5 5・(V1+V2)・……アンド回路AN3 →オア回路OR1 (d) 短7度の音程信号S7 b =7b・V1・V2・……アンド回路AN4 は1鍵押圧方式指令信号OFが生じていない
ことを表わすもので、インバータを介した同信号
OFの反転信号である。 1鍵押圧方式の場合は音程検出信号3b〜7bを
利用せず(同信号3b〜7bは生じない)、従音音
程指定回路71からの音程指定信号F1,F2を利
用する。この場合下記の論理式(e)〜(h)に従つて音
程信号S3 b〜S7 bを形成するようになつており、論
理式(e)〜(h)を実行するようにアンド回路AN5〜
AN8が組まれている。 (e) S3 b=1・V1・OF…アンド回路AN5 (f) S3=F1・V1・OF…アンド回路AN6 (g) S5=(V1+V2)・OF…アンド回路AN7 (h) S7 b=2・V1・V2・OF …アンド回路AN8 従つて鍵の操作によつて或るコードが指定され
ると、アンド回路群AN1〜AN4かアンド回路群
AN5〜AN8のどちらかが動作して、これらの出
力はオア回路OR2〜OR5を介して音程信号S3 b〜
S7 bとして選択制御部23に送出される。指定さ
れたコードの種類に応じてこのコードを構成する
従音の種類は異なる。従つて、コードの構成音程
に応じた態様で(及びバリエーシヨン指定信号
V1,V2の内容に応じて)音程信号S3 b〜S7 bが生
じる。 選択制御部23において、発音タイミングパル
スT1〜T3を各音程信号S3 b〜S7 bに割振る際には
或る所定の条件に従つて割振るようになつてい
る。この条件は例えば下記の論理式(3)〜(11)のよう
になつており、或る論理式が満足されたときその
論理式に係る根音あるいは従音選択パルスP1,
P7 bが発生される。なお下記式(3)〜(11)において括
弧内はタイミングパルスT1〜T3を当該音程に割
振る際の音程信号S3 b〜S7 bの発生条件を示す。 根音選択パルスP1 T1 …(3) →アンド回路AN11 T2・(3 b・3・5・7 b) …(4) →アンド回路AN12 T3・(3 b・3・5・7 b) …(5) →アンド回路AN13 短3度音程選択パルスP3 b T2・(S3 b・3・S5・7 b) …(6) →アンド回路AN14 長3度音程選択パルスP3 …(7) T2・(S3・S5・7 b) →アンド回路AN15 完全5度音程選択パルスP5 T2・(S3 b・S3・S5・7 b) …(8) →アンド回路AN16 T3・(S5) …(9) →アンド回路AN17 T3・(S7 b) →アンド回路AN18 …(10) 短7度音程選択パルスP7 b T2・(S7 b) …(11) →アンド回路AN19 上記のように論理式(3)〜(11)を実行するためにア
ンド回路AN11〜AN19が組まれている。なお3 b、
S3、5、7 bは音程信号S3 b〜S7 bが生じていない
ことを意味するもので、インバータIN1〜IN4か
ら供給される。論理式(3)〜(5)、(8)〜(10)のように同
一音程に複数のタイミングパルスが割振られるも
のは当該アンド回路の出力をオア回路OR6,OR7
でまとめて、単一の出力ラインに選択パルスP1,
P5を生ぜしめる。 上記各論理式(3)〜(11)によつて得た各選択パルス
P1〜P7 bの組合せをコード種類と対応して考えて
みれば明らかなように、単純に発音タイミングパ
ルスT1〜T3を割振るのではなく、そこにはコー
ド種類に応じたベース伴奏パターンが考慮されて
いる。 例えば発音タイミングパルスがT1,T2,T3の
順に順次発生しているとすると、 メジヤコードの場合、 P1→P3→P5あるいは P1→P5 マイナコードの場合、 P1→P3 b→P5 セブンコードの場合、 P1→P7 b→P5 の順で選択パルスが発生する。このような根音、
従音選択パルスの発生パターンによつてベース伴
奏パターン(分散和音の展開形式)が決定され
る。 なお、発音タイミングパルスT1〜T3を受入れ
た選択制御部23において或るタイミングで送入
されたパルス(T1〜T3)を次のタイミングに或
るパルス(T1〜T3)が送入されるまでの間一時
保持して隔時的ではない連続的な保持タイミング
パルスHT1〜HT3に変換し、上記論理式(3)〜(11)
のタイミングパルスT1〜T3をこの保持タイミン
グパルスHT1〜HT3に置換えてアンド回路AN11
〜AN19において利用してもよい。このようにす
れば後述するホールド回路25以降の回路で選択
パルスP1〜P7 bを利用する際に別途のホールド回
路を設けて該選択パルスP1〜P7 bをホールドし、
ホールド回路25で既にホールドされた信号との
同期をとる必要がなくなる。しかしこの実施例で
は上記のようにして選択パルスP1〜P7 bを利用し
ないため説明の便宜上T1〜T3のまま利用されて
いるものとする。 選択回路22は各エンコーダ21a〜21eか
らの2進情報を夫々の入力とする複数のゲート回
路からなるもので、各ゲート回路は夫々の入力2
進情報の音程(根音、従音の音程)に対応する根
音、従音選択パルスP1〜P7 bによつて開閉制御さ
れる。すなわち、或る音程の選択パルス(P1〜
P7 b)が発生したとき(割振られたとき)、当該音
程のエンコーダ(21a〜21e)からの2進情
報が選択されてホールド回路25に送出される。
ホールド回路25では或るタイミングで加えられ
た2進情報を次のタイミングに別の2進情報が加
わるまでの間持続保持する。 デコーダ26はホールド回路25から加えられ
る2進情報を当該音名の出力ライン(C,C#…
B)にデコードしてトーンジエネレータ27に供
給する。トーンジエネレータ27はデコーダ26
から加えられる音名情報に相応して周波数のベー
ス音信号を発生する回路で、各音名周波数の発振
器を夫々具えるが、複数の分周回路を具えるか、
あるいは単一の分周回路の分周比を音名情報入力
に応じて可変しうるような構成とするなど、いか
なる構成であつてもよい。トーンジエネレータ2
7の出力はアナログ信号用のゲート回路28に加
えられ、ベース音発音制御パルスBGの発生タイ
ミングで選択送出され適宜のサウンドシステム
(図示せず)を介してベース音として発音される。
ベース音発音制御パルスBGは前記リズムパルス
発生部24から発音タイミングパルスT1,T2,
T3の発生タイミングに同期して発生されるもの
であり、これによりベース音はパルスT1,T2,
T3の発生タイミングに同期して発音されること
になる。 ところで、複数鍵押圧方式の場合鍵盤上で複数
の鍵が押圧されているから別途の回路(図示せ
ず)でこれら押圧鍵の音を同時に発音してコード
演奏を行なうことができるが、1鍵押圧方式の場
合はコード演奏を自動的に行なう回路を付加しな
ければならない。すなわち、根音エンコーダ21
fの出力をホールド回路61に加えて自己保持
し、デコーダ62でデコードして根音の音名に相
当する出力ライン(C〜B)にデコード出力を供
給する。このデコード出力は根音トーンジエネレ
ータ63、3度、3b度トーンジエネレータ64及
び5度、7b度トーンジエネレータ65に夫々加わ
る。根音トーンジエネレータ63は入力された根
音の音名に相当する周波数信号を出力する。ま
た、3度、3b度トーンジエネレータ64は入力さ
れた根音に対して長3度あるいは短3度の音程を
もつ音名の周波数信号を選択的に出力するもの
で、外部から入力される制御信号F1がメジヤコ
ードを指定している場合は長3度音程の周波数信
号を出力し、同信号F1がマイナコードを指定し
ている場合は短3度音程の周波数信号を出力す
る。5度、7b度トーンジエネレータ65は根音入
力に対して完全5度あるいは短7度の音程をもつ
音名の周波数信号を選択的に出力するもので、制
御信号F2が5度音程のコードを指定している場
合は完全5度音程の周波数信号を出力し、同信号
F2がセブンスコードを指定している場合は短7
度音程の周波数信号を出力する。各トーンジエネ
レータ63〜65の出力信号はアナログ信号用の
ゲート回路66〜68に夫々加えられ、コード音
発音制御パルスCGの発生タイミングで各ゲート
回路66〜68を通過して適宜のサウンドシステ
ム(図示せず)に供給されてコード音として同時
に発音される。コード音発音制御パルスCGはコ
ード音の発音タイミングを刻むためのもので、リ
ズムパルス発生部24から1鍵押圧方式のときだ
け発生されるが、発音タイミングパルスT1〜T3
とは特別の関連を有していない。 この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要はコードを構成する種々の音程の音にベー
ス発音タイミングパルスを十分に割振つてて豊富
なバリエーシヨンでコードを展開してベース伴奏
しうるようになつていればよい。従つてコード名
検出回路10の構成および検出可能なコード種
類、あるいはベース音発生方法などは上述のもの
に限らず、種々の変形が可能である。勿論、エン
コーダ21を用いずに多数のゲート回路を設けて
必要な音名のベース音を選択するようにしてもよ
い。また設定回路73におけるベースバリエーシ
ヨンあるいは選択制御部23における割振りの条
件(ベース伴奏パターン)なども種々の変形が可
能である。更に、ベース伴奏の基礎となるコード
を指定する際も、上記実施例のように鍵の操作に
よつて指定する構成に限定されず、例えば演奏す
べきコードを指定する情報を穿孔テープ等により
自動的に供給するような構成でも上記実施例に準
じて同様の効果を得ることができる。また必らず
しも複数鍵押圧方式と1鍵押圧方式とを共用しう
るような構成とする必要はなく、どちらか一方で
あつてもよい。 以上説明したようにこの発明によれば、コード
の成立、不成立にかかわらず、複数で変化に富ん
だ自動伴奏が可能となり、また自動伴奏のコード
指定の自由度も大きく、更にまた伴奏音として発
生する音の種類を押鍵によつて自由に制御できる
等の優れた効果が得られる。
音程(根音)だけがベース音として発音される。 第2図は音程信号形成回路72と選択制御部2
3の具体例を示すもので、音程信号形成回路72
において複数鍵押圧方式の場合に音程信号S3 b〜
S7 bを形成するための論理式は下記のようになつ
ており下記式(a)〜(d)を実行するようにアンド回路
AN1〜AN4、オア回路OR1が組まれている。 (a) 短3度の音程信号S3 b =3b・5・V1・……アンド回路AN1 (b) 長3度の音程信号S3 =3・5・V1・……アンド回路AN2 (c) 完全5度の音程信号S5 5・(V1+V2)・……アンド回路AN3 →オア回路OR1 (d) 短7度の音程信号S7 b =7b・V1・V2・……アンド回路AN4 は1鍵押圧方式指令信号OFが生じていない
ことを表わすもので、インバータを介した同信号
OFの反転信号である。 1鍵押圧方式の場合は音程検出信号3b〜7bを
利用せず(同信号3b〜7bは生じない)、従音音
程指定回路71からの音程指定信号F1,F2を利
用する。この場合下記の論理式(e)〜(h)に従つて音
程信号S3 b〜S7 bを形成するようになつており、論
理式(e)〜(h)を実行するようにアンド回路AN5〜
AN8が組まれている。 (e) S3 b=1・V1・OF…アンド回路AN5 (f) S3=F1・V1・OF…アンド回路AN6 (g) S5=(V1+V2)・OF…アンド回路AN7 (h) S7 b=2・V1・V2・OF …アンド回路AN8 従つて鍵の操作によつて或るコードが指定され
ると、アンド回路群AN1〜AN4かアンド回路群
AN5〜AN8のどちらかが動作して、これらの出
力はオア回路OR2〜OR5を介して音程信号S3 b〜
S7 bとして選択制御部23に送出される。指定さ
れたコードの種類に応じてこのコードを構成する
従音の種類は異なる。従つて、コードの構成音程
に応じた態様で(及びバリエーシヨン指定信号
V1,V2の内容に応じて)音程信号S3 b〜S7 bが生
じる。 選択制御部23において、発音タイミングパル
スT1〜T3を各音程信号S3 b〜S7 bに割振る際には
或る所定の条件に従つて割振るようになつてい
る。この条件は例えば下記の論理式(3)〜(11)のよう
になつており、或る論理式が満足されたときその
論理式に係る根音あるいは従音選択パルスP1,
P7 bが発生される。なお下記式(3)〜(11)において括
弧内はタイミングパルスT1〜T3を当該音程に割
振る際の音程信号S3 b〜S7 bの発生条件を示す。 根音選択パルスP1 T1 …(3) →アンド回路AN11 T2・(3 b・3・5・7 b) …(4) →アンド回路AN12 T3・(3 b・3・5・7 b) …(5) →アンド回路AN13 短3度音程選択パルスP3 b T2・(S3 b・3・S5・7 b) …(6) →アンド回路AN14 長3度音程選択パルスP3 …(7) T2・(S3・S5・7 b) →アンド回路AN15 完全5度音程選択パルスP5 T2・(S3 b・S3・S5・7 b) …(8) →アンド回路AN16 T3・(S5) …(9) →アンド回路AN17 T3・(S7 b) →アンド回路AN18 …(10) 短7度音程選択パルスP7 b T2・(S7 b) …(11) →アンド回路AN19 上記のように論理式(3)〜(11)を実行するためにア
ンド回路AN11〜AN19が組まれている。なお3 b、
S3、5、7 bは音程信号S3 b〜S7 bが生じていない
ことを意味するもので、インバータIN1〜IN4か
ら供給される。論理式(3)〜(5)、(8)〜(10)のように同
一音程に複数のタイミングパルスが割振られるも
のは当該アンド回路の出力をオア回路OR6,OR7
でまとめて、単一の出力ラインに選択パルスP1,
P5を生ぜしめる。 上記各論理式(3)〜(11)によつて得た各選択パルス
P1〜P7 bの組合せをコード種類と対応して考えて
みれば明らかなように、単純に発音タイミングパ
ルスT1〜T3を割振るのではなく、そこにはコー
ド種類に応じたベース伴奏パターンが考慮されて
いる。 例えば発音タイミングパルスがT1,T2,T3の
順に順次発生しているとすると、 メジヤコードの場合、 P1→P3→P5あるいは P1→P5 マイナコードの場合、 P1→P3 b→P5 セブンコードの場合、 P1→P7 b→P5 の順で選択パルスが発生する。このような根音、
従音選択パルスの発生パターンによつてベース伴
奏パターン(分散和音の展開形式)が決定され
る。 なお、発音タイミングパルスT1〜T3を受入れ
た選択制御部23において或るタイミングで送入
されたパルス(T1〜T3)を次のタイミングに或
るパルス(T1〜T3)が送入されるまでの間一時
保持して隔時的ではない連続的な保持タイミング
パルスHT1〜HT3に変換し、上記論理式(3)〜(11)
のタイミングパルスT1〜T3をこの保持タイミン
グパルスHT1〜HT3に置換えてアンド回路AN11
〜AN19において利用してもよい。このようにす
れば後述するホールド回路25以降の回路で選択
パルスP1〜P7 bを利用する際に別途のホールド回
路を設けて該選択パルスP1〜P7 bをホールドし、
ホールド回路25で既にホールドされた信号との
同期をとる必要がなくなる。しかしこの実施例で
は上記のようにして選択パルスP1〜P7 bを利用し
ないため説明の便宜上T1〜T3のまま利用されて
いるものとする。 選択回路22は各エンコーダ21a〜21eか
らの2進情報を夫々の入力とする複数のゲート回
路からなるもので、各ゲート回路は夫々の入力2
進情報の音程(根音、従音の音程)に対応する根
音、従音選択パルスP1〜P7 bによつて開閉制御さ
れる。すなわち、或る音程の選択パルス(P1〜
P7 b)が発生したとき(割振られたとき)、当該音
程のエンコーダ(21a〜21e)からの2進情
報が選択されてホールド回路25に送出される。
ホールド回路25では或るタイミングで加えられ
た2進情報を次のタイミングに別の2進情報が加
わるまでの間持続保持する。 デコーダ26はホールド回路25から加えられ
る2進情報を当該音名の出力ライン(C,C#…
B)にデコードしてトーンジエネレータ27に供
給する。トーンジエネレータ27はデコーダ26
から加えられる音名情報に相応して周波数のベー
ス音信号を発生する回路で、各音名周波数の発振
器を夫々具えるが、複数の分周回路を具えるか、
あるいは単一の分周回路の分周比を音名情報入力
に応じて可変しうるような構成とするなど、いか
なる構成であつてもよい。トーンジエネレータ2
7の出力はアナログ信号用のゲート回路28に加
えられ、ベース音発音制御パルスBGの発生タイ
ミングで選択送出され適宜のサウンドシステム
(図示せず)を介してベース音として発音される。
ベース音発音制御パルスBGは前記リズムパルス
発生部24から発音タイミングパルスT1,T2,
T3の発生タイミングに同期して発生されるもの
であり、これによりベース音はパルスT1,T2,
T3の発生タイミングに同期して発音されること
になる。 ところで、複数鍵押圧方式の場合鍵盤上で複数
の鍵が押圧されているから別途の回路(図示せ
ず)でこれら押圧鍵の音を同時に発音してコード
演奏を行なうことができるが、1鍵押圧方式の場
合はコード演奏を自動的に行なう回路を付加しな
ければならない。すなわち、根音エンコーダ21
fの出力をホールド回路61に加えて自己保持
し、デコーダ62でデコードして根音の音名に相
当する出力ライン(C〜B)にデコード出力を供
給する。このデコード出力は根音トーンジエネレ
ータ63、3度、3b度トーンジエネレータ64及
び5度、7b度トーンジエネレータ65に夫々加わ
る。根音トーンジエネレータ63は入力された根
音の音名に相当する周波数信号を出力する。ま
た、3度、3b度トーンジエネレータ64は入力さ
れた根音に対して長3度あるいは短3度の音程を
もつ音名の周波数信号を選択的に出力するもの
で、外部から入力される制御信号F1がメジヤコ
ードを指定している場合は長3度音程の周波数信
号を出力し、同信号F1がマイナコードを指定し
ている場合は短3度音程の周波数信号を出力す
る。5度、7b度トーンジエネレータ65は根音入
力に対して完全5度あるいは短7度の音程をもつ
音名の周波数信号を選択的に出力するもので、制
御信号F2が5度音程のコードを指定している場
合は完全5度音程の周波数信号を出力し、同信号
F2がセブンスコードを指定している場合は短7
度音程の周波数信号を出力する。各トーンジエネ
レータ63〜65の出力信号はアナログ信号用の
ゲート回路66〜68に夫々加えられ、コード音
発音制御パルスCGの発生タイミングで各ゲート
回路66〜68を通過して適宜のサウンドシステ
ム(図示せず)に供給されてコード音として同時
に発音される。コード音発音制御パルスCGはコ
ード音の発音タイミングを刻むためのもので、リ
ズムパルス発生部24から1鍵押圧方式のときだ
け発生されるが、発音タイミングパルスT1〜T3
とは特別の関連を有していない。 この発明は上記実施例に限定されるものではな
く、要はコードを構成する種々の音程の音にベー
ス発音タイミングパルスを十分に割振つてて豊富
なバリエーシヨンでコードを展開してベース伴奏
しうるようになつていればよい。従つてコード名
検出回路10の構成および検出可能なコード種
類、あるいはベース音発生方法などは上述のもの
に限らず、種々の変形が可能である。勿論、エン
コーダ21を用いずに多数のゲート回路を設けて
必要な音名のベース音を選択するようにしてもよ
い。また設定回路73におけるベースバリエーシ
ヨンあるいは選択制御部23における割振りの条
件(ベース伴奏パターン)なども種々の変形が可
能である。更に、ベース伴奏の基礎となるコード
を指定する際も、上記実施例のように鍵の操作に
よつて指定する構成に限定されず、例えば演奏す
べきコードを指定する情報を穿孔テープ等により
自動的に供給するような構成でも上記実施例に準
じて同様の効果を得ることができる。また必らず
しも複数鍵押圧方式と1鍵押圧方式とを共用しう
るような構成とする必要はなく、どちらか一方で
あつてもよい。 以上説明したようにこの発明によれば、コード
の成立、不成立にかかわらず、複数で変化に富ん
だ自動伴奏が可能となり、また自動伴奏のコード
指定の自由度も大きく、更にまた伴奏音として発
生する音の種類を押鍵によつて自由に制御できる
等の優れた効果が得られる。
第1図はこの発明の自動伴奏装置の一実施例を
示すブロツク線図、第2図は同実施例の要部を示
す回路図である。 10…コード名検出回路、21…エンコーダ、
23…選択制御部、72…音程信号形成回路、
AN1〜AN19…アンド回路、OR1〜OR7…オア回
路。
示すブロツク線図、第2図は同実施例の要部を示
す回路図である。 10…コード名検出回路、21…エンコーダ、
23…選択制御部、72…音程信号形成回路、
AN1〜AN19…アンド回路、OR1〜OR7…オア回
路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 a 鍵盤と、 b この鍵盤で押圧された鍵が形成しているコー
ドを検出する検出手段を有し、該検出手段によ
つてコードが検出されたとき検出されたコード
に対応する音名情報を出力するとともに、該検
出手段によつてコードが検出されなかつたとき
前記鍵盤で押圧された鍵の音名のうち単一の音
名に対応する音名情報を出力する音名情報発生
手段と、 c 前記音名情報発生手段から出力される音名情
報に基づき該音名情報に対応する音名およびこ
の音名と所定音程関係にある音名伴奏音を所定
のパターンに従つて順次発生する伴奏音発生手
段と を具えた自動伴奏装置。 2 a 鍵盤と、 b 第1の伴奏モードまたは第2の伴奏モードを
選択的に指示する指示手段と、 c 前記鍵盤で押圧された鍵が形成しているコー
ドを検出する検出手段および前記鍵盤で押圧さ
れた鍵の音名のうち単一の音名を選択する音名
選択手段を有し、前記指示手段によつて第1の
伴奏モードが指示されたとき、前記検出手段で
検出されたコードに対応する音名情報を出力す
るとともに該検出手段でコードが検出されなか
つたときは前記音名選択手段で選択された音名
に対応する音名情報を出力し、前記指示手段に
よつて第2の伴奏モードが指示されたとき、前
記音名選択手段で選択された音名に対応する音
名情報を出力する音名情報発生手段と、 d 前記音名情報発生手段から出力される音名情
報に基づき伴奏音を発生する伴奏音発生手段と を具えた自動伴奏装置。 3 a 鍵盤と、 b この鍵盤で押圧された鍵が形成しているコー
ドを検出する第1の検出手段を有し、該第1の
検出手段によつてコードが検出されたとき検出
されたコードに対応する音名情報を出力すると
ともに、該第1の検出手段によつてコードが検
出されなかつたとき前記鍵盤で押圧された鍵の
音名のうち単一の音名に対応する音名情報を出
力する音名情報発生手段と、 c 前記音名情報発生手段から出力される音名情
報に対応する音名と所定の音程関係にある音名
に対応する鍵が前記鍵盤で押圧されているか否
かを検出する第2の検出手段と、 d 前記音名情報発生手段から出力される音名情
報に対応する音名の伴奏音を発生するととも
に、前記第2の検出手段が鍵押圧を検出したこ
とを条件に該音名と所定の音程関係にある音名
に対応する伴奏音を発生する伴奏音発生手段と を具えた自動伴奏装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59000491A JPS59131992A (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | 自動伴奏装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59000491A JPS59131992A (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | 自動伴奏装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59131992A JPS59131992A (ja) | 1984-07-28 |
JPS6310435B2 true JPS6310435B2 (ja) | 1988-03-07 |
Family
ID=11475225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59000491A Granted JPS59131992A (ja) | 1984-01-05 | 1984-01-05 | 自動伴奏装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59131992A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4877382A (en) * | 1986-08-22 | 1989-10-31 | Copeland Corporation | Scroll-type machine with axially compliant mounting |
US4767293A (en) * | 1986-08-22 | 1988-08-30 | Copeland Corporation | Scroll-type machine with axially compliant mounting |
-
1984
- 1984-01-05 JP JP59000491A patent/JPS59131992A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59131992A (ja) | 1984-07-28 |
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