JPS6310428Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は換気装置の改良に関する。

従来の換気装置には例えば第１図及び第２図に
示すように構成されたものがある。

即ち、図において、１は１ａの給気口と１ｂの
排気口とを有しかつ２の給気用ケーシングを一体
的に具備する本体ケーシング、３はこのケーシン
グ１に内設され該ケーシング１内を区画する取付
板、４は該取付板に設けられるモータ、５は前記
給気用ケーシング２に対応して取付板３に設けら
れる排気用ケーシング、６は前記モータ４の一側
に設けられる排気用フアン、７はモータ４の他側
に設けられる給気用フアン、８はケーシング１内
前部に配設される熱交換器、９は本体の前面を構
成する化粧グリルである。

そして、モータ４を駆動すると、給気及び排気
は図に矢印で示すように流れる。即ち、点線で示
す流れは給気風路を介して流れる給気流を示し、
二点鎖線で示す流れは排気風路を介して流れる排
気流を示す。

しかしながら、かかる従来装置にあつては、特
にモータ４を駆動し給気口１ａを介して外気を室
内に供給するとき、外気とともに雨水等を吸引す
ることが多く、この浸入した雨水Ｗは給気用ケー
シング２の下部に溜つてしまい、給気流と同方向
に流れ出して最後には室内に滴下してしまうとい
う問題点があつた。

本考案は上記の如き問題点に鑑みこれを解消す
べくなされたもので、給排気のそれぞれの風路を
各別に備えてなる換気装置において、給気口近傍
の給気風路の底部に、排気口に向けて水平若しく
は下方向に排気流を案内する排気口近傍の排気風
路に開口する水抜孔を設ける構成として、給気口
から浸入する雨水等を該給気風路に溜ることなく
水抜孔を介して排気風路に流れ落ちるようにし、
しかも、この排気風路に流れ落ちた雨水等を排気
口から装置本体の外部へ流出するようにし、もつ
て室内への雨水等の滴下を回避しようとするもの
である。

以下に本考案にかかる一実施例を第３図及び第
４図に基づいて説明する。尚、従来例と同一構成
部分には同一符号を付して説明を簡略化する。

図において、１２は前記本体ケーシング１に一
体的に設けられ給気風路を構成する給気用ケーシ
ングで、該ケーシング１２の底部に１３の水抜孔
を設けてなる。この水抜孔１３は、ケーシング１
２の前記給気口１ａ近傍の底部と、該ケーシング
１２の下位位置に各別に構成された排気風路の排
気口１ｂ近傍の上部壁とを連通してなる。また水
抜孔１３の排気風路への開口部は、該開口部から
排気口１ｂに向けて水平若しくは下り傾斜になる
排気風路の位置に設けられる。

かかる構成によると、給気口１ａから給気風路
内に給気とともに例え雨水等が浸入しても、該雨
水等は水抜孔１３を介して排気風路に流れ、装置
の作動の有無にかかわらず、排気風路内を排気口
１ｂに向けて流れて該排気口１ｂより本体外に排
出される。

従つて、前記雨水等が本体内に溜ることもな
く、また室内に滴下することもない。

以上述べたように本考案によれば、給排気のそ
れぞれの風路を各別に備えてなる換気装置におい
て、給気口近傍の給気風路の底部に、排気口に向
けて水平若しくは下り傾斜の排気風路の排気口近
傍に開口する水抜孔を設ける構成として、給気風
路内に浸入する雨水等をこの水抜孔を介して排気
風路内に流れるようにするとともに、該雨水等が
排気風路から外部に流出するようにしたので、装
置本体に雨水等が溜ることがなく、また室内に滴
下することもないという効果を得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の換気装置を示す構成図、第２図
は第１図の要部の矢視図、第３図は本考案にか
かる一実施例を示す換気装置の要部断面図、第４
図は第３図の矢視図である。 １ａ……給気口、１ｂ……排気口、５……排気
用ケーシング、１２……給気用ケーシング、１３
……水抜孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 給気風路と排気風路とを各別に備え、この給
   気口近傍の給気風路が、排気口近傍の排気風路
   の上位に位置してなる換気装置において、前記
   給気口近傍の給気風路の底部に、排気口近傍の
   排気風路に開口する水抜孔を設けたことを特徴
   とする換気装置。 (2) 排気口近傍の排気風路は、排気流を排気口に
   向けて水平若しくは下方向に案内する構成から
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載の換気
   装置。