JPS63103829A - 針状磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

針状磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法

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JPS63103829A
JPS63103829A JP61248088A JP24808886A JPS63103829A JP S63103829 A JPS63103829 A JP S63103829A JP 61248088 A JP61248088 A JP 61248088A JP 24808886 A JP24808886 A JP 24808886A JP S63103829 A JPS63103829 A JP S63103829A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高密度記録用の磁性酸化鉄粒子粉末として好
適である高い保磁力を有し、且つ、消去特性に優れてい
る下層がCo化合物層であって上層力Qln−ZII%
 Ni−Zn又はMn−Ni−Znのいずれかを含むス
ピネル型フェライト層(以下、特定スピネル型フェライ
ト層という、)である二重層によって粒子表面が被覆さ
れている針状磁性酸化鉄粒子からなる針状磁性酸化鉄粒
子粉末及びその製造法である。
〔従来の技術〕
近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化が進むにつれて
磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体に対する高
性能化の必要性が益々生じてきている。即ち、記録密度
特性の向上である。
磁気記録媒体の記録密度特性を向上させる為には、用い
る磁性材料粒子粉末が出来るだけ高い保磁力を有するこ
とである。この事実は、例えば、社団法人電子通信学会
[電子通(3学会技術研究報告J ?1R77−36(
1978年発行)、第37頁の1磁気テープの記録密度
を上げるためには、テープに用いる磁性粉の保磁力を太
き(することが必要である。」なる記載の通りである。
現在、高い保磁力を有する磁性酸化鉄粒子粉末として所
謂、Coドープ型の針状磁性酸化鉄粒子と所謂、Co被
着型の磁性酸化鉄粒子とが知られており、これら磁性酸
化鉄粒子の保磁力は、Coiが多くなる程高くなる傾向
にある。前者は出発原料である針状ゲータイト粒子の生
成反応にあたり予めCo塩を添加しておくことによりC
o含有針状ゲークイト粒子を生成させ、次いで、還元し
てCo含有針状マグネタイト粒子とするか、必要により
更に酸化してCo含有針状マグヘマイト粒子とすること
により、後者は、出発原料である針状ゲータイト粒子を
還元、又は必要により更に酸化して得られた針状マグネ
タイト粒子又針状マグヘマイト粒子を前駆体粒子として
該前駆体粒子の粒子表面をco化合物で被覆することに
より得られる。
一方、磁気記録媒体は、繰り返して長期に亘り使用する
ものであるから磁気特性が熱的、経時的に安定であり、
且つ、消去特性にすぐれていることが強く要望されてい
る。
磁気記録媒体に対する上記のような要求を満足させる為
には、用いられる磁性酸化鉄粒子の磁気特性が熱的、経
時的に安定であり、且つ、消去特性に優れていることが
必要である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
高い保磁力を有し、且つ、熱的、経時的に安定であり、
しかも消去特性に優れた磁性酸化鉄粒子は、現在、最も
要求されているところであるが、上述した通りのCoド
ープ型の磁性酸化鉄粒子は、高い保磁力を有するもので
あるが、一方、Coが結晶内に拡散する等に起因して保
磁力分布の拡がりが大きくなり、その結果、熱的、経時
的に不安定であり、消去特性が悪いという欠点を有する
ものである。
この現象は、前出「電子通信学会技術研究報告」のrC
o固溶型(ドープ型)酸化鉄磁性粉は、保磁力が熱的、
経時的に変化しやすいため、テープにしたとき、転写及
び消去特性が劣るという大きな欠点を存している。これ
らの欠点は、室温でもC。
イオンが結晶内を動くことに起因する、と考えられてい
る。」なる記載の通りである。
また、上述した通りのCo被着型の磁性酸化鉄粒子は、
高い保磁力を有すると同時に、Coドープ型の磁性酸化
鉄に比べ、熱的、経時的にも安定であり、消去特性が優
れているという特徴を有するものである。この現象は、
前出「電子通信学会技術研究報告」の[・・・・coエ
ピタキシャル(Co被着型)酸化鉄磁性わ)においては
、二重構造になっているため、これらの欠点は解消され
、熱的経時的にも安定で、この磁性粉を使用したテープ
は、すぐれた転写特性、消去特性を有する。・・・・」
なる記載の通りである。
しかしながら、近時、消去特性の改良に対する要請はと
どまるところがなく、上記Co被着型の磁性酸化鉄粒子
においても未だ、保磁力分布の拡がりが大きく、消去特
性が優れたものとは言い難いことが1旨摘されている。
この事実は、例えば、特開昭61−17426号公報の
[・・・・上記γ−Fe、03粒子を使用した磁性粉に
あっては、このr−Fe、O,粒子が微粒子になるにつ
れ抗磁力分布が広がり、さらにコバルト被着を行うとこ
の抗磁力分布はより一層広がる傾向にあることがわかっ
た。・・・・高密度記録を図るために上記コバルト被着
型T−FezO,,粒子の微細化を進めると、所定の抗
磁力11cは得られても、抗磁力分布の悪い消去特性に
劣る磁性粉しか得られない。・・・・」なる記載の通り
である。
そして、Co被着型の磁性酸化鉄粒子の保磁力分布の拡
がりはCo被着量が多くなる程大きくなり、その結果、
消去特性は劣化する傾向にあり、保磁力の向上とは逆の
相関関係にある。
そこで、Co被着型磁性酸化鉄粒子の保磁力を維持しな
がら、消去特性を更に改良する為の技術手段の確立が強
く要望されている。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者は、Co被着型磁性酸化鉄粒子の保磁力を維持
しながら、消去特性を更に改良すべく種々検討を重ねた
結果、本発明に到達したのである。
即ち、本発明は、下層がCo化合物層であって上層力Q
ln−ZnSNi−Zn又はMn ・Ni−Znのいず
れかを含むスピネル型フェライト層である二重層によっ
て粒子表面が被覆されている針状磁性酸化鉄粒子からな
る針状磁性酸化鉄粒子粉末及び針状磁性酸化鉄粒子の水
分散液と少なくともCo塩水溶液及びアルカリ水溶液と
を混合することにより得られたpH11以上の混合液を
50〜100℃の温度範囲で加熱処理することにより、
上記針状磁性酸化鉄粒子の粒子表面にCo化合物層を生
成させ、次いで、該粒子表面がCo化合物層で被覆され
ている針状磁性酸化鉄粒子を含むptl11以上の混合
液に、Fe(In塩とMn塩及びZn塩、Ni塩及びZ
n塩又はMn塩、Ni塩及びZn塩とを添加した後50
〜100℃の温度範囲で加熱処理することにより、上記
Co化合物層の上にMn・Zn、NiZn又はMn−N
i−Znのいずれかを含むスピネル型フェライト層を生
成させることを特徴とする針状磁性酸化鉄粒子粉末の製
造法である。
〔作  用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、Co化合物で被
覆されている針状磁性酸化鉄粒子の粒子表面を更に特定
スピネル型フェライト層で被覆した場合には、高い保磁
力を維持しながら消去特性を改良することができる点で
ある。
本発明における特定スピネル型フェライ)JWが特にN
iを含む場合には、消去特性を改良すると同時に保磁力
を更に高めることができるという利点をも有するもので
ある。
本発明において、特定スピネル型フェライト層で被覆処
理した後、100〜200℃の温度で加熱処理した場合
には、優れた消去特性を維持しながら更に保磁力を高め
ることができる。
尚、Co化合物層で被覆されている磁性酸化鉄粒子の粒
子表面をスピネル型フェライトで被覆するものとして例
えば、特開昭60−165703号公報に記載のものが
ある。特開昭60−165703号公報に記載の磁性酸
化鉄粒子は、Co化合物で被覆されている磁性酸化鉄粒
子の粒子表面を更にZnフェライトで被覆するものであ
るが、本発明の目的とする消去特性の改良に関するもの
ではなく、飽和磁化の改良に関するものであって、本発
明とは作用効果が全く異なるものである。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明における針状磁性酸化鉄粒子としては、針状マグ
ヘマイト粒子、針状マグネタイト粒子(−x−Fez0
3 0<x ≦1)及びこれらにC0% NLSis 
A1% Zns P等の一種又は二種以上を含む粒子を
用いることができる。
本発明における磁性酸化鉄粒子のCo化合物による被覆
は、針状磁性酸化鉄粒子の水分散液と少なくともCo塩
水溶液及びアルカリ水溶液とを混合することにより得ら
れたpH11以上の混合液を50〜100℃の温度範囲
で加熱処理すればよい。Co塩水溶液は必要によりFe
GD塩水溶液を含んでいてもよい。
Co塩水溶液としては、硫酸コバルト、塩化コバルト、
硝酸コバルト等の水溶液を使用することができる。加熱
処理の雰囲気は、N2等の不活性ガス流下における非酸
化性雰囲気、空気等の酸素含有ガス流下における酸化性
雰囲気のいずれであってもよい。
本発明における特定スピネル型フェライト層は、粒子表
面がCo化合物層で被覆されている針状磁性酸化鉄粒子
を含む01111以上の混合液に、Fe値)塩とMn塩
及びZn塩、Ni塩及びZn塩又はMn塩、Ni塩及び
Zn塩を添加した後50〜100℃の温度範囲で加熱処
理すればよい。Fe(I[)塩としては、硫酸第一鉄、
塩化第−鉄等を用いることができる。Mn塩としては、
硫酸マンガン、塩化マンガン、硝酸マンガン等を用いる
ことができる。Ni塩としては、硫酸ニッケル、塩化ニ
ンケル等を用いることができる。加熱処理の雰囲気は、
N2等の不活性ガス流下における非酸化性雰囲気、空気
等の酸素含有ガス流下における酸化性雰囲気のいずれで
あってもよい。
本発明における特定スピネル型フェライト層は、粒子表
面がCo化合物で被覆されている針状磁性酸化鉄粒子に
対し、Mn−Zn5Ni−Zn又はMn−Ni−Znの
重量で1.0〜10.0重里%である。1.0重量%以
下である場合には、本発明の口約を十分達成することが
できない。10.0重量%以上である場合でも消去特性
の改良は可能であるが、必要以上に添加する意味がない
本発明の特定スピネル型フェライトにおけるMn5Ni
、又はMn−Niの割合は、Mn、Ni及びZnに対し
0.1〜80原子%である。0.1原子%以下、80原
子%以上の場合には、消去特性の改良が十分ではない。
本発明においては、必要により、スピネル型フェライト
層で被覆した後、100〜200℃の温度で加熱しても
よい。100℃以下である場合には、長時間の加熱処理
が必要であり、工業的、経済的ではない、200℃以上
である場合には、コバルトが結晶内に拡散し、熱的、経
時的に不安定となる。
加熱処理の雰囲気は、N、等の不活性ガス流下における
非酸化性雰囲気、空気等の酸素含有ガス流下における酸
化性雰囲気のいずれであってもよい。
〔実 施 例〕
次に、実施例及び比較例により本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における粒子の消去特性
は、社団法人粉体粉末冶金協会「昭和61年度春季大会
講演概要集」の第152〜153頁に記載の「磁性粉の
消去磁化測定法」゛に従って測定した値で示した。即ち
、消去特性は、試料に直流磁界10KOeを印加した後
、残留磁化Mrを測定し、次に、消去装置にセットして
消去磁界を15000eがら零まで印加させた後、残留
磁化Meを測定し、2゜log Me/Mr(dB)の
値で示した。
実施例1 前駆体として針状γ−Fe20.粒子(平均長軸径0.
3μm、軸比(長軸:短軸)8:1、保磁力3700e
)を用い、該前駆体粒子粉末100gを21の水に分散
させて得られた分散液と、硫酸第一鉄と硫酸コバルトと
を用いて第一鉄0.2 mol及びコバルト0.1mo
lを溶存させた水溶液500m l!とを混合した後6
−NのNa0II水溶液500ralを加え、pH14
の混合液とした。得られた混合液を95℃に昇温した後
、空気の混入を防止して撹拌しながら300分間保持し
、黒褐色沈澱粒子を生成させた。
反応溶液の一部を抜き取り、常法により濾過、水洗、乾
燥して得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX
線回折の結果、粒子表面がCo化合物で被覆されている
針状γ−FezO,,粒子粉末(Co量は、Co被覆r
−Fe403粒子粉末に対し2.6重量%に該当する。
)であった。この粒子表面がCo化合物で被覆されてい
る針状γ−FezOi粒子粉末は、平均長軸径0.3μ
m、軸比(長軸:短軸)8:1であって、保磁カフ02
0e、消去特性69.5dBであった。
前記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液に、硫酸マンガンと
硫酸亜鉛とを用いてMn 0.1mol及びZn0. 
lll1o1を溶存させた水溶液500m l!を添加
した後、pl+12、温度95℃において空気の混入を
防止して攪拌しながら180分間保持し、黒褐色沈澱粒
子を生成させた。上記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液は
、常法により濾過、水洗、乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX線回折
の結果、Co化合物層の上に更にMn−Znを含むスピ
ネル型フェライト1g(Mn・Znを含むスピネル型フ
ェライト(門n/ (Mn + Zn)=48原子%)
はC。
被覆針状γ−FezOzに対しMn及びZnの総量で5
.7重量%に該当する。)が形成されている針状r −
FezO,。
粒子粉末であった。得られた下層がCo化合物層であっ
て上層がMn−Znを含むスピネル型フェライト層であ
る二重層によって粒子表面が被覆されている針状γ−P
e203粒子わ)末は、平均長軸径0.3ノll11、
軸比(長軸:短軸)7:1であって、保磁力6980e
、消去特性74.1dBであった。更に、この粒子粉末
をN2ガス流下150℃で60分間加熱処理して得られ
た粒子粉末の保磁力は7490e、消去特性は74.5
dBであった。
尚、比較の為、前記Co化合物で被覆されている針状γ
−Fez0,1粒子粉末をN2ガス流下150℃で60
分間加熱処理して得られた粒子粉末の保磁力は7410
e、消去特性は70.2dBであった。
実施例2 前駆体として針状γ−FezO*粒子(平均長軸径0.
3μm1軸比(長軸:短軸)8:1、保磁力3700e
)を用い、該前駆体粒子粉末100gを22の水に分散
させて得られた分散液と、硫酸第一鉄と硫酸コバルトと
を用いて第一鉄0.2 not及びコバルト0.1mo
lを溶存させた水溶液5001Rとを混合した後6−N
のN a 011水溶液500n 1を加え、pH4の
混合液とした。得られた混合液を95℃に昇温した後、
空気の混入を防止して攪拌しながら300分間保持し、
黒褐色沈澱粒子を生成させた。
反応溶液の一部を抜き取り、常法により濾過、水洗、乾
燥して得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX
線回折の結果、粒子表面がCo化合物で被覆されている
針状γ−FezO,1粒子わ〕末(Co量は、Co被被
覆−Pe2’3粒子粉末に対し2.6重量%に該当する
。)であった、この粒子表面がCo化合物で被覆されて
いる針状r−Fez03粒子粉末は、平均長軸径0.3
μm、軸比(長軸:短軸)8:1であって、保磁カフ0
20e、消去特性69.5dBであった。
前記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液に、硫酸ニッケルと
硫酸亜鉛とを用いてNi O,1mol及びZnO,1
molを溶存させた水溶液500I111を添加した後
、pH12、温度95℃において空気の混入を防止して
攪拌しながら180分間保持し、黒褐色沈澱粒子を生成
させた。上記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液は、常法に
より濾過、水洗、乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX線回折
の結果、Co化合物層の上に更にNi−Znを含むスピ
ネル型フェライトN (Ni−Znを含むスピネル型フ
ェライト (Ni/(Ni +Zn)=64原子%)は
C。
被覆針状γ−FeJzに対しNi及びZnの総計で6.
0重量%に該当する。)が形成されている針状γ−Fe
zO:+粒子わ)末であった。得られた下層がCo化合
物層であって上層がNi−Znを含むスピネル型フェラ
イト層である二重層によって粒子表面が被覆されている
針状γ−Fez03粒子粉末は、平均長軸径0.3μm
、軸比(長軸:短軸)7:1であって、保磁カフ860
es消去特性73.3dBであった。更に、この粒子粉
末をN!ガス流下150℃で60分間加熱処理して得ら
れた粒子粉末の保磁力は7980e、消去特性は74.
3dBであった。
尚、比較の為、前記Co化合物で被覆されている針状γ
−FezOi粒子粉末をN2ガス流下150℃で60分
間加熱処理して得られた粒子粉末の保磁力は7410 
e s消去特性は70.2dBであった。
実施例3 前駆体としてFe”を4.2重量%含有する針状マグネ
タイト粒子(平均長軸径0.4 μm、軸比(長軸:短
軸)10:L保磁力3850e)を用い、該前駆体粒子
粉末100gを2Ilの水に分散させて得られた分散液
と、硫酸コバルトを用いたコバルトo、2molを溶存
させた水溶液500m lとを混合した後6−NのN 
a OII水溶液500m Itを加え、pH14の混
合液とした。
得られた混合液を100℃に昇温した後、空気の混入を
防止して攪拌しながら240分間保持し、黒褐色沈澱粒
子を生成させた。
反応溶液の一部を抜き取り、常法により濾過、水洗、乾
燥して得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX
線回折の結果、粒子表面がCo化合物で被覆されている
針状γ−Fe、O,粒子粉末(Coiは、Co被被覆−
FezOz粒子粉末に対し5.1重世%に該当する。)
であった、この粒子表面がCo化合物で被覆されている
針状γ−Fe、O,粒子粉末は、平均長軸径0.4μ糟
、軸比(長軸:短軸)10:lであって、保磁カフ14
0e、消去特性70.3dBであった。
前記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液に、硫酸マンガンと
硫酸亜鉛とを用いてMn 0.2mol及びZn0.1
1Ilolを溶存させた水溶液500m j!を添加し
た後、pl+11、温度80℃において空気の混入を防
止して撹拌しながら300分間保持し、黒褐色沈澱粒子
を生成させた。上記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液は、
常法により濾過、水洗、乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX線回折
の結果、Co化合物層の上に更にMn−Znを含むスピ
ネル型フェライトN (Mn・Znを含むスピネル型フ
ェライト(Mn/ (Mn + Zn) =68原子%
)はC。
被覆針状γ−FezO=に対しMn及びZnの総量で7
.2重量%に該当する。)が形成されている針状r −
Fe、O。
粒子粉末であった。得られた下層がCo化合物層であっ
て上層力<Mn−Znを含むスピネル型フェライト層で
ある二重層によって粒子表面が被覆されている針状r−
Fet03粒子粉末は、平均長軸径0.4 μm、軸比
(長軸:短軸)10:1であって、保磁カフ060e、
消去特性T5.0dBであった。更に、この粒子粉末を
N2ガス流下150℃で60分間加熱処理して得られた
粒子粉末の保磁力は7220e、消去特性は75.6d
Bであった。
尚、比較の為、前記Co化合物で被覆されている針状γ
−Fe、O,粒子粉末をN2ガス流下150℃で60分
間加熱処理して得られた粒子粉末の保磁力は7300e
、消去特性は70.7dBであった。
実施例4 前駆体としてFe”を4.2重量%含有する針状マグネ
タイト粒子(平均長軸径0.4μm、軸比(長軸:短軸
)101、保磁力3850e)を用い、該前駆体粒子粉
末100gを2!の水に分散させて得られた分散液と、
硫酸コバルトを用いたコバル)0.2molを溶存させ
た水溶液500m lとを混合した後6−NのNaOH
水溶?f!L500mm!を加え、p 1114の混合
液とした。得られた混合液を100℃に昇温した後、空
気の混入を防止して攪拌しながら240分間保持し、黒
褐色沈澱粒子を生成させた。
反応溶液の一部を抜き取り、常法により濾過、水洗、乾
燥して得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX
線回折の結果、粒子表面がCo化合物で被覆されている
針状7−Fe、03粒子粉末(Co ’Jは、Go被被
覆−Fez03粒子粉末に対し5.1重里%に該当する
。)であった、この粒子表面がCo化合物で被覆されて
いる針状γ−FezOz粒子粉末は、平均長軸径0.4
 μm、軸比(長軸:短軸)10:1であって、保磁カ
フ140s、消去特性70.3dBであった。
前記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液に、硫酸ニッケルと
硫酸亜鉛とを用いてNi 0.2mol及びZn0.1
molを溶存させた水溶液50に12を添加した後、ρ
1112、温度80℃において空気の混入を防止して攪
拌しながら300分間保持し、黒褐色沈澱粒子を生成さ
せた。上記黒褐色沈澱粒子を含む反応溶液は、常法によ
り濾過、水洗、乾燥した。
得られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX線回折
の結果、Co化合物層の上に更にNi−Znを含むスピ
ネル型フェライト14 (Ni−Znを含むスピネル型
フェライト(Ni/(Ni +Zn)=71原子%)は
C。
被覆針状γ−FeJ*に対しNi及びZnの総量で8.
6重量%に該当する。)が形成されている針状γ−Fe
Js粒子粉末であった。得られた下層がCo化合物層で
あって上層がNi−Znを含むスピネル型フェライト層
である二重層によって粒子表面が被覆されている針状γ
−FEIZ(h粒子粉末は、平均長軸径0.4μ−1軸
比(長軸:短軸)10:1であって、保磁カフ510e
、消去特性74.4dBであった。更に、この粒子粉末
をN2ガス流下150℃で60分間加熱処理して得られ
た粒子粉末の保磁力は7730s、消去特性は74.2
dBであった。
尚、比較の為、前記C,o化合物で被覆されている針状
r−Fez03粒子粉末をN2ガス流下150℃で60
分間加熱処理して得られた粒子粉末の保磁力は7300
e、消去特性は70.7dBであった。
比較例1 硫酸マンガン及び硫酸亜鉛を添加する代わりに、硫酸亜
鉛を単独で添加した以りLは実施例1と同様にしてCo
化合物層の上に更にZnを含むスピネル型フェライト層
が形成されている針状r −FezO=粒子粉末を生成
させた。得られた下層がCo化合物層であって上層がZ
nを含むスピネル型フエライ)[である二重層によって
粒子表面が被覆されている針状γ−Fe20.粒子粉末
は、保磁力TO50e、消去特性69.0dBであった
比較例2 硫酸マンガン及び硫酸亜鉛を添加する代わりに、硫酸マ
ンガンを単独で添加した以外は実施例1と同様にしてC
o化合物層の上に更にMnを含むスピネル型フェライト
層が形成されている針状γ−FezO。
粒子粉末を生成させた。得られた下層がCo化合物層で
あって上層がMnを含むスピネル型フェライト層である
二重層によって粒子表面が被覆されている針状γ−Fe
at)+粒子粉末は、保磁力6900e、消去特性70
.8dBであった。
比較例3 硫酸ニッケル及び硫酸亜鉛を添加する代わりに、硫酸ニ
ッケルを単独で添加した以外は実施例2と同様にしてC
o化合物層の上に更にNiを含むスピネル型フェライト
iが形成されている針状γ−Fez03粒子粉末を生成
させた。得られた下層がCO化合物層であって上層がN
iを含むスピネル型フェライト層である二重層によって
粒子表面が被覆されている針状γ−Fe203粒子粉末
は、保磁カフ080e、消去特性69.7dBであった
比較例4 硫酸コバルトと同時に硫酸マンガンと硫酸亜鉛を用いて
Mn O,1mol及びZn 0.1molを溶存させ
た水溶液500m Aを添加した以外は実施例1と同様
にして黒褐色沈澱粒子を生成させた。黒褐色沈澱粒子を
含む反応溶液は、常法により濾過、水洗、乾燥した。得
られた黒褐色粒子粉末は、螢光X線分析及びX線回折の
結果、粒子表面がCo、 Mn及びZnの化合物で被覆
されている針状γ−Fezes粒子粉末であった。この
粒子粉末の保磁力は7040e、消去特性は69.3d
Bであった。
〔発明の効果〕 本発明に係る針状磁性酸化鉄粒子粉末は、前出実施例に
示した通り、高い保磁力を有し、且つ、消去特性に優れ
た粒子であるから、高密度記録用磁性酸化鉄粒子粉末と
して好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下層がCo化合物層であって上層がMn・Zn、
    Ni・Zn又はMn・Ni・Znのいずれかを含むスピ
    ネル型フェライト層である二重層によって粒子表面が被
    覆されている針状磁性酸化鉄粒子からなる針状磁性酸化
    鉄粒子粉末。
  2. (2)針状磁性酸化鉄粒子の水分散液と少なくともCo
    塩水溶液及びアルカリ水溶液とを混合することにより得
    られたpH11以上の混合液を50〜100℃の温度範
    囲で加熱処理することにより、上記針状磁性酸化鉄粒子
    の粒子表面にCo化合物層を生成させ、次いで、該粒子
    表面がCo化合物層で被覆されている針状磁性酸化鉄粒
    子を含むpH11以上の混合液に、Fe(II)塩とMn
    塩及びZn塩、Ni塩及びZn塩又はMn塩、Ni塩及
    びZn塩とを添加した後50〜100℃の温度範囲で加
    熱処理することにより、上記Co化合物層の上にMn・
    Zn、Ni・Zn又はMn・Ni・Znのいずれかを含
    むスピネル型フェライト層を生成させることを特徴とす
    る針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
JP61248088A 1986-10-17 1986-10-17 針状磁性酸化鉄粒子粉末及びその製造法 Granted JPS63103829A (ja)

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DE8787309178T DE3780903T2 (de) 1986-10-17 1987-10-16 Nadelfoermige magnetische eisenoxydteilchen, verfahren zu ihrer herstellung und solche teilchen verwendende magnetische aufzeichnungstraeger.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0622426A1 (en) * 1993-04-27 1994-11-02 Toda Kogyo Corp. Coated granular magnetite particles and process for producing the same

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