JP3482177B2 - コバルト含有磁性酸化鉄粉末およびそれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

コバルト含有磁性酸化鉄粉末およびそれを用いた磁気記録媒体

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JP3482177B2 JP2000138477A JP2000138477A JP3482177B2 JP 3482177 B2 JP3482177 B2 JP 3482177B2 JP 2000138477 A JP2000138477 A JP 2000138477A JP 2000138477 A JP2000138477 A JP 2000138477A JP 3482177 B2 JP3482177 B2 JP 3482177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体の記録素
子、特に画像記録素子として有用なコバルト含有磁性酸
化鉄粉末およびそれを用いた記録媒体に関し、さらに詳
しくは、優れたビデオノイズ特性(Y−S/N)を有す
る磁気記録媒体を製造する上で極めて好適なコバルト含
有磁性酸化鉄粉末に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】オーディオテープ、
ビデオテープ、磁気ディスク、磁気カード等の磁気記録
媒体に用いられる磁性酸化鉄粉末は、種々の方法によっ
て製造し得るが、硫酸鉄、塩化鉄等の各種鉄塩溶液をア
ルカリで中和し、さらに酸化して針状のゲーサイト(α
-FeOOH)やレピドクロサイト(γ-FeOOH)等の含水酸化
鉄とし、次いで、これらの前駆物質に焼成(脱水、緻密
化)、還元、酸化等の熱処理を順次施して、針状のマグ
ネタイト(Fe3O4)やマグヘマイト(γ-Fe2O3)とし、
主に音声記録媒体に適した磁性酸化鉄粉末を製造する方
法、あるいは、前記磁性酸化鉄粉末にさらにコバルト化
合物を被着処理してCo-Fe3O4やCo-γ-Fe2O3とし、主に
画像記録媒体に適した高保磁力のコバルト含有磁性酸化
鉄粉末を製造する方法が最も一般的である。
【0003】しかして、ゲーサイト(α-FeOOH)やレピ
ドクロサイト(γ-FeOOH)を前駆物質としてコバルト含
有磁性酸化鉄を製造するにあたり、例えばα-FeOOHの場
合、250℃〜800℃で脱水してα-Fe2O3に変換し、
その後300℃〜500℃で還元してFe3O4を製造する
か、もしくはさらに200℃〜300℃で酸化してγ-F
e2O3を製造し、次いでそれらの表面にコバルトを含む金
属化合物を被着してコバルト含有磁性酸化鉄を製造す
る。なお、α-FeOOHの脱水反応は250℃〜300℃で
完了してα-Fe2O3に変換されるが、さらに比較的高温の
600℃〜800℃で加熱処理して該α-Fe2O3の結晶を
成長させると共に、脱水反応によって生じる空孔を減少
させて、これから誘導されるコバルト含有磁性酸化鉄の
磁気特性を向上させることが一般的に行われている。
【0004】一方、γ-FeOOHは、α-FeOOHに比べてその
析出過程でほとんど双晶の発生をみない特徴を有する。
それゆえ、γ-FeOOHを前駆物質として最終的に得られる
磁性粉末は、枝別れのない素直な形の針状粒子となり、
このため、磁気テープに加工する際の合成樹脂媒体への
分散性がよく、また配向性に優れ、保磁力が大きいなど
一層良好な製品が得られ易いと言われている。γ-FeOOH
は、250℃〜300℃の比較的低温で加熱脱水すると
γ-Fe2O3が直接得られるが、このγ-Fe2O3は結晶性に劣
り、それに起因して磁気特性が十分でなく、そのため、
γ-FeOOHを還元した後酸化したり(特開昭47−400
97号、同57−129828号、同58−84127
号等)、またγ-FeOOHを脱水し、その後還元、酸化した
りして(特公昭39−20939号、特開昭54−28
299号、同58−84407号等)音声記録媒体用途
のγ-Fe2O3を製造する方法が提案されている。その際、
α-FeOOHの場合と同様に、500℃以上の温度で加熱脱
水して、一旦緻密な結晶からなるα-Fe2O3に変換した
後、還元および酸化することも試みられている。しかし
ながらγ-FeOOHはα-FeOOHに比べて、これらの加熱処理
時に粒子間の焼結や粒子形状の崩れが起こり易く、得ら
れるγ-Fe2O3の諸特性はα-FeOOHを前駆物質とした場合
に比べて一般的に劣る場合が多い。
【0005】ところで、音声記録に比べて一層高記録密
度化が必要とされる画像記録においては、それに使用さ
れる記録媒体素子は、その保磁力等の磁気特性の改善と
共に、特にノイズ特性に優れたものが求められている。
このノイズ特性は、記録媒体素子である磁性粉の粒子体
積と密接に相関し、粒子体積が小さい程ノイズ特性が良
いこと、また、一般に粒子体積を表す指標として、簡便
的にBET比表面積が用いられ、該BET比表面積の値
が大きい程ノイズ特性が良くなることも知られている。
従って、記録媒体素子をより微粒子化すれば、前記ノイ
ズ特性は改善される方向になるものの、一方において
は、記録媒体素子の微粒子化に伴う粒子表面活性の増加
によって、磁気記録媒体を製造するに際しての塗料化時
に、それらが凝集を起こし易く、その結果良好な分散性
を得ることが出来ず、所望のノイズ特性の改善がもたら
され難い。
【0006】前駆物質としてγ-FeOOHを使用する場合に
は、脱水時やとりわけ還元時の加熱処理過程での粒子間
の焼結や粒子形状の崩れがα-FeOOHの場合に比べて著し
く、この傾向は、粒子の微粒子化に伴い一層進行し易
く、その結果、前駆物質としてのγ-FeOOHの長所を十分
生かし得るまでには至っていない。このようなことか
ら、画像記録媒体素子としては一般的にα-FeOOHを前駆
物質として用いる場合が多く、γ-FeOOHを前駆物質とし
て画像記録媒体素子に適したコバルト含有磁性酸化鉄を
製造する上でも未だ解決を要する問題点が少なくない。
【0007】なお、近時、前記磁気記録媒体のノイズ特
性の要因となる磁性粉の粒子サイズを表す特性値とし
て、最も一般的に用いられる粒子比表面積(BET法に
よる比表面積値)を指標とすることが、必ずしも適当で
ないことが指摘され、その対応の一つとして磁化反転体
積(magnetic switching unit)なる物理量を用いるこ
とが提案されている。
【0008】本発明者らは、磁気記録媒体用として最も
一般的に使用されているγ-Fe2O3系のコバルト含有磁性
酸化鉄に比べて飽和磁化などの磁気特性に優れ、かつ磁
気記録媒体の光透過性を小さくし得るなどによる、最近
のマグネタイト系やベルトライド系のコバルト含有磁性
酸化鉄指向に鑑み、前記ノイズ特性などを満足し得る最
適な磁化反転体積を有するマグネタイト系やベルトライ
ド系のコバルト含有磁性酸化鉄を開発することを目的と
し、かつ該コバルト含有磁性酸化鉄を製造するにおい
て、枝分かれのない針状性の良好な磁性粒子が得られ易
いγ-FeOOHを前駆物質として使用することによって、と
りわけ画像記録用に好適なコバルト含有磁性酸化鉄を製
造すべく検討を進めた。
【0009】その結果、特定範囲の比表面積と特定範囲
のFe2+/全Feとを有するコバルト含有のマグネタイ
ト系やベルトライド系の磁性酸化鉄粉末の磁化反転体積
が、BET比表面積との関係において、α-FeOOHを前駆
物質としたり、γ-FeOOHを高温脱水したりして一旦α-F
e2O3を経由させて製造した前記コバルト含有磁性酸化鉄
粉末の磁化反転体積に比べて極めて小さく、磁化反転体
積(V)とBET比表面積(SSA)との関係におい
て、log〔V〕≦−3.05log〔SSA〕−1
1.35の式によって明確に差があることを見出した。
【0010】すなわち、γ-FeOOHを直接還元するか、も
しくはγ-FeOOHをα-Fe2O3に転移する温度よりも低い温
度で加熱脱水した後還元することにより生成する主にマ
グネタイトからなる酸化鉄粉末は、その粒子の形状が良
く保持され、かつそれを構成するマグネタイト結晶は成
長が抑制された小さなものとなり、その結果、磁化反転
体積が小さくなる。さらにこの主にマグネタイトからな
る酸化鉄粉末を、次いで200℃以下の温度で部分酸化
してベルトライドからなる酸化鉄粉末とする際、結晶成
長は極めて小さく、その結果、磁化反転体積の変化もき
わめて小さいこと、さらにこれらの酸化鉄粉末に少なく
ともコバルト化合物を被着処理して該酸化鉄粉末の表面
をコバルト変成する際の磁化反転体積の変化も極めて小
さいことを見出した。そして、ノイズ特性(Y−S/
N)は、コバルト含有磁性酸化鉄粉末の粒子体積よりも
磁化反転体積と強く相関することを見出し本発明を完成
するに至ったものである。
【0011】
〔式中、SSAはBET比表面積(m2/g)であり、Vは磁化反転体積(cm3)である。〕
【0012】2.式(1)が、20≦SSA<38.5
である前記1.項記載のコバルト含有磁性酸化鉄粉末。 3.式(3)が、0.20≦Fe2+/全Fe≦0.30
である前記1.項記載のコバルト含有磁性酸化鉄粉末。 4.また、本発明は前記1.2.3.のいずれか1項に
記載のコバルト含有磁性酸化鉄粉末を含有することを特
徴とする磁気記録媒体である。
【0013】本発明のコバルト含有磁性酸化鉄粉末は下
記の方法により好適に製造することができる。レピドク
ロサイトを直接還元するか、もしくはレピドクロサイト
をヘマタイトに転移する温度よりも低い温度で加熱脱水
した後還元するか、または前記還元後にさらに200℃
以下の温度で酸化して、Fe2+がFe2+/全Feとして
0.10〜0.36の酸化鉄粉末を得、その表面にコバ
ルト化合物またはコバルト化合物および他の金属化合物
を被着することから成る、前記1.項記載のコバルト含
有磁性酸化鉄粉末の製造方法および、
【0014】前記製造方法において、酸化鉄粉末のFe
2+が、Fe2+/全Feとして0.28〜0.36である
コバルト含有磁性酸化鉄粉末の製造方法。
【0015】本明細書において、磁化反転体積(V)
は、エム.ピー.シャーロック(M. P. Sharrock)らに
よって報告されている文献(IEEE Transactions on Mag
netics, vol. MAG-17, No.6, Nov. 1981 pp.3020-302
2)を参考にして、次のようにして各試料の磁化反転体
積(V)を求めた。
【0016】試料粉末を容器に詰め、これを振動試料型
磁力計(VSM−P7、東英工業製)にセットし、最大
印加磁界を10kOe に設定し、磁界掃引速度10kOe /
x分を、(1)20分、(2)100分、(3)200
分と変えて各々の保磁力Hc(i)(i=1,2,3)
と飽和磁化Ms(Gauss)を測定した。
【0017】次に磁化反転時間t(i)を次式より求め
た。
【数1】
【0018】得られた3組の(t(i),Hc(i))
を用いて次式の回帰式を求め、HaおよびK・Vを求め
た。
【0019】
【数2】 Ha:異方性磁界(Oe) k:ボルツマン定数(1.38×10-16erg/de
g) T:測定温度(300Kで測定した。) K:異方性定数(erg/cm3) V:磁化反転体積(cm3) A:スピン歳差周波数(2×109sec-1
【0020】最後に関係式 Ha=2K/Ms を用いて、 V=(K・V)/(Ha・Ms/2) より磁化反転体積Vを求めた。
【0021】本発明において前駆物質として用いるレピ
ドクロサイト(γ-FeOOH)は、公知の方法で製造したも
のを用いることが出来る。例えば、塩化第一鉄水溶液を
湿式で中和・酸化して、針状のγ-FeOOHを生成させ、通
常の濾過、水洗、乾燥工程を経て得られる針状γ-FeOOH
粉末を用いることが出来る。また、前記γ-FeOOH粉末
は、γ-FeOOHの形状制御や後段の熱処理時の形状保持を
目的として少量のP、Si、Alなどの金属化合物を含
有させることもできる。
【0022】本発明においては、γ-FeOOHの脱水工程は
特に必要としないが、還元工程での反応速度の促進や、
還元剤としてH2ガスを利用する場合のH2利用率を向上
させる面から、脱水することが好ましい。脱水温度はγ
-FeOOHがα-Fe2O3に転移するよりも低い温度であること
が必須であり、約450℃以下、好ましくは250℃〜
350℃である。上記温度より高い温度で脱水した場合
には、γ-FeOOHがα-Fe2O3に転移し、該α-Fe2O3結晶は
成長し易く、これらのα-Fe2O3を還元して得られるマグ
ネタイトやさらに部分酸化して得られるベルトライドな
どの中間生成物および、さらにこれらにコバルト化合物
等を被着処理して得られるコバルト含有磁性酸化鉄粉末
は、目的とする磁化反転体積の小さなものが得られな
い。またさらに、γ-FeOOHから転移したα-Fe2O3は、α
-FeOOHから転移したα-Fe2O3に比べて粒子間焼結が起こ
り易く、これらのα-Fe2O3を還元して得られるマグネタ
イトやさらに部分酸化して得られるベルトライドなどの
中間生成物および、さらにこれらにコバルト化合物等を
被着処理して得られるコバルト含有磁性酸化鉄は、磁気
特性や、これを用いて磁気記録媒体を製造する際の塗料
化時の分散性が劣るものとなる。脱水処理時の雰囲気は
酸化性もしくは不活性ガス雰囲気下で行えばよいが、γ
-FeOOHはN2ガスなどの不活性ガス雰囲気下で脱水する
と、若干粒子間焼結や粒子形状の崩れを生じやすい傾向
が見られ、空気などの酸化性ガス雰囲気が好ましい。
【0023】還元は、通常の方法で行えばよい。例えば
水素もしくは水蒸気を含む水素ガスの流通下に250℃
〜400℃の温度で還元したり、また、大豆油、椰子
油、オレイン酸、ステアリン酸などの脂肪酸の分解ガス
を用いて250℃〜500℃の温度で有機物還元する方
法がある。還元においても処理温度が高くなるに従って
若干生成マグネタイトの磁化反転体積は大きくなる傾向
が見られ、実質的に還元が進む温度であれば上記温度の
範囲においてもできるだけ低い温度で還元することが好
ましい。この還元して得た主にマグネタイトからなるF
2+がFe2+/全Feとして0.28〜0.36の酸化
鉄粉末の磁化反転体積は、磁化反転体積(V)とBET
比表面積(SSA)との関係において、log〔V〕≦
−3.05log〔SSA〕−11.35の式を満たす
ことが好ましい。
【0024】さらにこの主にマグネタイトから成る酸化
鉄粉末を、200℃以下の温度において空気などの酸素
含有ガスで酸化することにより、Fe2+がFe2+/全F
eとして0.10〜0.33のベルトライドからなる酸
化鉄粉末とすることができる。このベルトライドからな
る酸化鉄粉末の磁化反転体積も、磁化反転体積(V)と
BET比表面積(SSA)との関係において、log
〔V〕≦−3.05log〔SSA〕−11.35の式
を満たすことが好ましい。
【0025】以上のようにして得られた主にマグネタイ
トから成る酸化鉄粉末またはベルトライドから成る酸化
鉄粉末の表面に、コバルト化合物またはコバルト化合物
とその他の金属化合物を被着して、本発明の下記の式
(1)、(2)および(3)を満たすコバルト含有磁性
酸化鉄粉末とすることができる。 式(1) 20≦SSA≦50 式(2) −16.70≦log〔V〕≦−3.05l
og〔SSA〕−11.35 式(3) 0.10≦Fe2+/全Fe≦0.30 〔式中、SSAはBET比表面積(m2/g)であり、
Vは磁化反転体積(cm3)である。〕
【0026】なお、本発明において、前記(1)〜
(3)で現される条件は、それぞれ同時に満足されるこ
とが必要であり、Fe2+/全Feが前記範囲より小さき
に過ぎると磁気記録媒体の光透過性が大き過ぎて問題が
生じたり、また前記範囲より大きに過ぎると磁性酸化鉄
の酸化安定性が損なわれ易くなる。また比表面積が前記
範囲より小さきに過ぎると画像記録媒体としての高記録
密度化が得られず、さらには前記範囲より大きに過ぎる
と磁気記録媒体中への磁性粉の所望の分散が難しくな
る。さらには、磁化反転体積が前記範囲より小さきに過
ぎると強磁性体としての特性の発現が難しかったり、ま
た前記範囲より大きに過ぎると所望の優れたノイズ特性
が得られなかったりする。
【0027】コバルト化合物と共に用いるその他の金属
化合物としてはFe、Mn、Zn、Ni、Cr等の金属
化合物があり、コバルト含有磁性酸化鉄粉末の諸特性の
改良を目的として適宜用いることが出来る。
【0028】コバルト化合物またはコバルト化合物とそ
の他の金属化合物を被着する方法としては主にマグネ
タイトから成る酸化鉄粉末またはベルトライドから成る
酸化鉄粉末をコバルトまたはコバルトと他の金属塩水溶
液に分散させ、これにアルカリ水溶液を加える。主に
マグネタイトから成る酸化鉄粉末またはベルトライドか
ら成る酸化鉄粉末をアルカリ水溶液に分散させ、これに
コバルトまたはコバルトと他の金属塩水溶液を加える方
法等がある。被着するときの雰囲気は、酸化性、不活性
のいずれでもよく、また反応温度は室温から沸点、沸点
以上のいずれでもよく、被着する化合物の化学的性質や
目的に応じて適宜行うことが出来る。
【0029】さらに、得られるコバルト含有磁性酸化鉄
粉末を塗料とする時の分散性を改良する目的として、コ
バルト化合物などを被着処理した後、さらにSi、Al
等の化合物を表面処理することもできる。以下実施例に
よってさらに詳細に説明する。
【0030】
【実施例】実施例1 BET比表面積約78 m2/g の針状γ-FeOOHを大気中3
00℃でマッフル炉において30分間保持して加熱脱水
した。得られた粉末をX線回折した結果、ブロードなγ
-Fe2O3の回折ピークを示し、α-Fe2O3の回折ピークは全
く認められなかった。このγ-Fe2O3粉末500gを小型
回転キルンに投入し、3リットル/分の水素ガス流通下
に280℃で1時間加熱還元した後、冷却して得られた
還元粉末を3リットルの水中に投入して回収した。この
還元粉は化学分析した結果、Fe 2+/全Fe=0.30
6であった。なお、少量をサンプリングしてN2雰囲気
下60℃で乾燥して得た乾燥品の諸特性を測定した結
果、SSA=32.4 m2/g 、Hc=323Oe、V=
0.34×10-16cm3であった。回収したスラリーをミ
キサーで20分間分散処理した後、水で希釈して固形分
濃度を100g/リットルに調整した。このスラリー2
リットルを4つ口フラスコに仕込み、次いで10N−N
aOH水溶液368mlを添加した。次いで攪拌下に1
モル/リットルの塩化第一鉄水溶液336mlを45分
かけて添加した後1モル/リットルの硫酸コバルト水溶
液98mlを60分かけて添加した。その後45℃に昇
温して5時間攪拌を続けてコバルト被着処理を終え、該
スラリーを濾過、洗浄し、N2ガス雰囲気下120℃で
乾燥して目的とするコバルト含有磁性酸化鉄粉末を得
た。(試料A)
【0031】実施例2 BET比表面積約78 m2/g の針状γ-FeOOH粉末500
gを小型回転キルンに投入し、N2ガスでキルン内の空
気を置換した後、3リットル/分の水素ガス流通下に2
70℃で1時間加熱還元した。冷却後、還元粉末を3リ
ットルの水中に投入して回収した。なお、前記実施例1
の場合と同様にして測定した還元粉の諸特性は、Fe2+
/全Fe=0.327、SSA=32.4 m2/g 、Hc
=318Oe、V=0.32×10-16cm3を示した。以
下、回収したスラリーを、前記実施例1と同様に分散処
理および同様にコバルト被着処理して、目的とするコバ
ルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。(試料B)
【0032】実施例3 BET比表面積約71 m2/g のAlを0.5重量%含有
する針状γ-FeOOH粉末500gを小型回転キルンに投入
し、3リットル/分の空気の流通下に280℃で1時間
加熱脱水処理した。N2ガスでキルン内の空気を置換し
た後、3リットル/分の水素ガス流通下に350℃で1
時間加熱還元した。冷却後、還元粉末を3リットルの水
中に投入して回収した。なお、前記実施例1の場合と同
様にして測定した還元粉の諸特性は、Fe2+/全Fe=
0.340、SSA=33.8 m2/g 、Hc=296O
e、V=0.38×10-16cm3を示した。以下、回収し
たスラリーを、前記実施例1と同様に分散処理および同
様にコバルト被着処理して、目的とするコバルト含有磁
性酸化鉄粉末を得た。(試料C)
【0033】実施例4 BET比表面積約56 m2/g のAlを0.5重量%含有
する針状γ-FeOOH粉末500gを小型回転キルンに投入
し、3リットル/分の空気の流通下に280℃で1時間
加熱脱水処理した。N2ガスでキルン内の空気を置換し
た後、3リットル/分の水素ガス流通下に360℃で1
時間加熱還元した。冷却後、還元粉末を3リットルの水
中に投入して回収した。なお、前記実施例1の場合と同
様にして測定した還元粉の諸特性は、Fe2+/全Fe=
0.330、SSA=25.5 m2/g 、Hc=376O
e、V=0.51×10-16cm3を示した。以下、回収し
たスラリーを、前記実施例1と同様に分散処理した後、
10N−NaOH水溶液、1モル/リットルの塩化第一
鉄水溶液および1モル/リットルの硫酸コバルト水溶液
の添加量を各々、324ml、236mlおよび68m
lに変更した以外は、前記実施例1と同様の手順でコバ
ルト被着処理して、目的とするコバルト含有磁性酸化鉄
粉末を得た。(試料D)
【0034】実施例5 BET比表面積約78 m2/g のAlを0.5重量%含有
する針状γ-FeOOH粉末500gをを小型回転キルンに投
入し、3リットル/分の空気の流通下に280℃で1時
間加熱脱水処理した。N2ガスでキルン内の空気を置換
した後、3リットル/分の水素ガス流通下に360℃で
1時間加熱還元した。次いで、N2ガスでキルン内の水
素ガスを置換しながら放冷した後、3リットル/分の空
気とN2ガスの混合気流中(空気/N2=1/1:体積
比)において、150℃で1.5時間酸化処理してベル
トライド粉末とした。放冷後回収したベルトライド粉末
の諸特性は、Fe2+/全Fe=0.105、SSA=3
2.9 m2/g 、Hc=340Oe、V=0.90×10
-16cm3であった。この、ベルトライド粉末200gと水
2リットルをミキサーに投入し、20分間分散処理して
スラリーとした。このスラリーを4つ口フラスコに仕込
み、10N−NaOH水溶液384mlを添加した。次
いで攪拌下に1モル/リットルの塩化第一鉄水溶液37
6mlを45分かけて添加した後1モル/リットルの硫
酸コバルト水溶液106mlを60分かけて添加した。
その後45℃に昇温して5時間攪拌を続けてコバルト被
着処理を終え、該スラリーを濾過、洗浄し、N2ガス雰
囲気下120℃で乾燥して目的とするコバルト含有磁性
酸化鉄粉末を得た。(試料E)
【0035】実施例6 BET比表面積約56 m2/g のAlを0.5重量%含有
する針状γ-FeOOH粉末500gを小型回転キルンに投入
し、3リットル/分の空気の流通下に280℃で1時間
加熱脱水処理した。N2ガスでキルン内の空気を置換し
た後、3リットル/分の水素ガス流通下に360℃で1
時間加熱還元した。次いで、N2ガスでキルン内の水素
ガスを置換しながら放冷した後、3リットル/分の空気
とN2ガスの混合気流中(空気/N2=1/1:体積比)
において、150℃で1.5時間酸化処理してベルトラ
イド粉末とした。放冷後回収したベルトライド粉末の諸
特性は、Fe2+/全Fe=0.150、SSA=24.
0 m2/g 、Hc=378Oe、V=1.90×10-16c
m3であった。この、ベルトライド粉末を前記実施例5と
同様にして分散処理した後、10N−NaOH水溶液、
1モル/リットルの塩化第一鉄水溶液および1モル/リ
ットルの硫酸コバルト水溶液の添加量を各々、342m
l、276mlおよび84mlに変更した以外は、前記
実施例5と同様の手順でコバルト被着処理して、目的と
するコバルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。(試料F)
【0036】実施例7 BET比表面積約74 m2/g のPを0.44重量%およ
びSiを0.18重量%含有する針状γ-FeOOH粉末50
0gを小型回転キルンに投入し、3リットル/分の空気
の流通下に330℃で1時間加熱脱水処理した。N2
スでキルン内の空気を置換した後、3リットル/分の水
素ガス流通下に330℃で1時間加熱還元した。冷却
後、還元粉末を3リットルの水中に投入して回収した。
前記実施例1の場合と同様にして測定したこの還元粉の
諸特性は、Fe2+/全Fe=0.338、SSA=3
6.8 m2/g 、Hc=273Oe、V=0.24×10
-16cm3を示した。以下、回収したスラリーを前記実施例
1と同様に分散処理および同様にコバルト被着処理し
て、目的とするコバルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。
(試料G)
【0037】実施例8 BET比表面積約95 m2/g のPを0.44重量%およ
びSiを0.18重量%含有する針状γ-FeOOH粉末50
0gを小型回転キルンに投入し、3リットル/分の空気
の流通下に330℃で1時間加熱脱水処理した。N2
スでキルン内の空気を置換した後、3リットル/分の水
素ガス流通下に330℃で1時間加熱還元した。冷却
後、還元粉末を3リットルの水中に投入して回収した。
前記実施例1の場合と同様にして測定した還元粉の諸特
性は、Fe2+/全Fe=0.345、SSA=42.2
m2/g 、Hc=254Oe、V=0.20×10-16cm3
を示した。以下、回収したスラリーを前記実施例1と同
様に分散処理した後、10N−NaOH水溶液、1モル
/リットルの塩化第一鉄水溶液および1モル/リットル
の硫酸コバルト水溶液の添加量を各々、389ml、3
90mlおよび110mlに変更した以外は、前記実施
例1と同様の手順でコバルト被着処理して、目的とする
コバルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。(試料H)
【0038】比較例1 BET比表面積約83 m2/g のPを0.44重量%含有
する針状γ-FeOOH粉末500gを小型回転キルンに投入
し、3リットル/分の空気の流通下に630℃で1.5
時間加熱脱水処理した。N2ガスでキルン内の空気を置
換した後、3リットル/分の水素ガス流通下に320℃
で4時間加熱還元した。冷却後、還元粉末を3リットル
の水中に投入して回収した。なお、前記実施例1の場合
と同様にして測定した還元粉の諸特性は、Fe2+/全F
e=0.336、SSA=33.8 m2/g 、Hc=27
7Oe、V=1.38×10-16cm3を示した。以下、回
収したスラリーを、前記実施例1と同様に分散処理した
後、10N−NaOH水溶液、1モル/リットルの塩化
第一鉄水溶液および1モル/リットルの硫酸コバルト水
溶液の添加量を各々、380ml、362mlおよび1
10mlに変更した以外は、前記実施例1と同様の手順
でコバルト被着処理して、比較試料のコバルト含有磁性
酸化鉄粉末を得た。(試料I)
【0039】比較例2 BET比表面積約66 m2/g の針状α-FeOOH粉末500
gとオレイン酸22.5gとを小型回転キルンに投入
し、1.5リットル/分のN2ガスの流通下に450℃
まで1時間かけて昇温した後、さらに1時間保持して脱
水および還元を終えた。冷却後、還元粉末を3リットル
の水中に投入して回収した。なお、前記実施例1の場合
と同様にして測定した還元粉の諸特性は、Fe2+/全F
e=0.370、SSA=38.7 m2/g 、Hc=35
7Oe、V=0.95×10-16cm3を示した。回収した
スラリーを、ミキサーで20分間分散処理した後、水で
希釈して固形分濃度を100g/リットルに調整した。
このスラリー2リットルを4つ口フラスコに仕込み、1
0N−NaOH水溶液80mlを添加した。次いで攪拌
下に1モル/リットルの硫酸コバルト水溶液122ml
を60分かけて添加した。その後45℃に昇温して5時
間攪拌を続けてコバルト被着処理を終え、該スラリーを
濾過、洗浄し、N2ガス雰囲気下120℃で乾燥して比
較試料のコバルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。(試料
J)
【0040】比較例3 BET比表面積約42 m2/g の針状γ-FeOOHを大気中5
00℃でマッフル炉において30分間保持して加熱脱水
した。得られた粉末をX線回折した結果、シャープなα
-Fe2O3の回折ピークを示した。このα-Fe2O3粉末500
gに大豆油20gを含浸させた後小型回転キルンに投入
し、1.5リットル/分のN2ガス流通下に500℃ま
で1時間かけて昇温した後、N2ガスを止めてさらに1
時間保持した。再び1.5リットル/分の空気とN2
スの混合気流中(空気/N2=1/1:体積比)流通下
に350℃で1.5時間酸化処理してγ-Fe2O3粉末とし
た。放冷後回収したγ-Fe2O3粉末の諸特性は、SSA=
26.8 m2/g 、Hc=342Oe、V=6.36×1
-16cm3であった。この、γ-Fe2O3粉末を前記実施例5
と同様にして分散処理した後、10N−NaOH水溶
液、1モル/リットルの塩化第一鉄水溶液および1モル
/リットルの硫酸コバルト水溶液の添加量を各々、39
1ml、402mlおよび96mlに変更した以外は、
前記実施例5と同様の手順でコバルト被着処理して、比
較試料のコバルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。(試料
K)
【0041】比較例4 BET比表面積約50 m2/g のPを0.44重量%含有
する針状α-FeOOH粉末500gを小型回転キルンに投入
し、3リットル/分の空気の流通下に720℃で2時間
加熱脱水処理した。N2ガスでキルン内の空気を置換し
た後、3リットル/分の水素ガス流通下に360℃で2
時間加熱還元した。次いで、N2ガスでキルン内の水素
ガスを置換しながら放冷した後、3リットル/分の空気
とN2ガスの混合気流中(空気/N2=1/1:体積比)
において、280℃で1.5時間酸化処理してγ-Fe2O3
粉末とした。放冷後回収したγ-Fe2O3粉末の諸特性は、
SSA=31.1 m2/g 、Hc=400Oe、V=3.
20×10-16cm3であった。この、γ-Fe2O3粉末を前記
実施例5と同様にして分散処理した後、10N−NaO
H水溶液、1モル/リットルの塩化第一鉄水溶液および
1モル/リットルの硫酸コバルト水溶液の添加量を各
々、395ml、402mlおよび114mlに変更し
た以外は、前記実施例5と同様の手順でコバルト被着処
理して、比較試料のコバルト含有磁性酸化鉄粉末を得
た。(試料L)
【0042】比較例5 BET比表面積約86 m2/g のPを0.52重量%およ
びSiを0.40重量%含有する針状α-FeOOH粉末50
0gを小型回転キルンに投入し、3リットル/分の空気
の流通下に720℃で2時間加熱脱水処理した。N2
スでキルン内の空気を置換した後、3リットル/分の水
素ガス流通下に360℃で2時間加熱還元した。次い
で、N2ガスでキルン内の水素ガスを置換しながら放冷
した後、1.5リットル/分の空気とN2ガスの混合気
流中(空気/N2=1/1:体積比)において、280
℃で1.5時間酸化処理してγ-Fe2O3粉末とした。放冷
後回収したγ-Fe2O3粉末の諸特性は、SSA=47.0
m2/g 、Hc=364Oe、V=1.13×10-16cm3
であった。この、γ-Fe2O3粉末を前記実施例5と同様に
して分散処理した後、10N−NaOH水溶液、1モル
/リットルの塩化第一鉄水溶液および1モル/リットル
の硫酸コバルト水溶液の添加量を各々、375ml、3
26mlおよび130mlに変更した以外は、前記実施
例5と同様の手順でコバルト被着処理して、比較試料の
コバルト含有磁性酸化鉄粉末を得た。(試料M)
【0043】上記、実施例および比較例で得られたコバ
ルト含有磁性酸化鉄〔試料A〜M〕のBET比表面積、
保磁力、Fe2+/全Fe、磁化反転体積の測定結果およ
び下記要領でビデオテープを製造し、測定したノイズ特
性(Y−S/N)を表1に示す。さらに、表1から得ら
れる磁化反転体積とBET比表面積との関係を図1に示
す。これらから本発明のコバルト含有磁性酸化鉄粉末
は、BET比表面積と磁化反転体積との関係において、
磁化反転体積が小さく、log〔V〕≦−3.05lo
g〔SSA〕−11.35の式で明確な特徴を有し、さ
らに磁化反転体積が小さいことに起因してビデオノイズ
特性(Y−S/N)が優れていることが分かる。
【0044】〔ビデオテープの製造およびノイズ特性の
測定〕塗料化は下記の組成で行なった。 コバルト含有磁性酸化鉄粉末 100重量部 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 6.0 〃 ポリウレタン樹脂 14.2 〃 分散剤 3.6 〃 導電剤 3.2 〃 研磨剤 2.0 〃 潤滑剤 1.2 〃 硬化剤 2.4 〃 溶剤 249 〃 上記組成物より成る磁性塗料をポリエステルベースフィ
ルム上に5μm厚で塗布し、乾燥、カレンダー処理後、
60℃で16時間キュアリングした。その後スリッター
で0.5インチ幅に切断し、VHSカセットハーフに組
み込んだ。ビデオノイズ特性(Y−S/N)の測定は、
ビデオノイズ測定器(925D/1、シバソク(株)
製)を用いて測定した。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明のコバルト含有磁性酸化鉄粉末
は、磁気記録媒体用素子として好適なものであって、媒
体への分散性も良好なものであり、特にビデオノイズ特
性(Y−S/N)に優れたものであるので、画像記録媒
体に極めて好適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例および比較例から得られた磁化
反転体積(V)とBET比表面積(SSA)との関係を
示したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷹取 滋 三重県四日市市石原町1番地 石原産業 株式会社 四日市事業所内 (72)発明者 田村 浩一 三重県四日市市石原町1番地 石原産業 株式会社 四日市事業所内 (72)発明者 吹田 徳雄 三重県四日市市石原町1番地 石原産業 株式会社 四日市事業所内 (56)参考文献 特開 平4−281213(JP,A) 特開 昭52−135898(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01G 49/00 H01F 1/11

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式(1)、(2)および(3)を
    満たすコバルト含有磁性酸化鉄粉末。 式(1) 20≦SSA≦50 式(2) −16.70≦log〔V〕≦−3.05l
    og〔SSA〕−11.35 式(3) 0.10≦Fe2+/全Fe≦0.30 〔式中、SSAはBET比表面積(m2/g)であり、
    Vは磁化反転体積(cm3)である。〕
  2. 【請求項2】 式(1)が、20≦SSA<38.5で
    ある請求項1記載のコバルト含有磁性酸化鉄粉末。
  3. 【請求項3】 式(3)が、0.20≦Fe2+/全Fe
    ≦0.30である請求項1記載のコバルト含有磁性酸化
    鉄粉末。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載のコ
    バルト含有磁性酸化鉄粉末を含有することを特徴とする
    磁気記録媒体。
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