JP2885252B2 - 磁気記録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法 - Google Patents

磁気記録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法

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JP2885252B2 JP3089500A JP8950091A JP2885252B2 JP 2885252 B2 JP2885252 B2 JP 2885252B2 JP 3089500 A JP3089500 A JP 3089500A JP 8950091 A JP8950091 A JP 8950091A JP 2885252 B2 JP2885252 B2 JP 2885252B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高い保磁力を有し、且
つ、消去特性と保磁力分布に優れており、しかも、磁気
的な経時安定性の良い針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録再生用機器の小型軽量化
が進むにつれて磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録
媒体に対する高性能化の必要性が益々生じてきている。
即ち、記録密度特性の向上である。
【0003】磁気記録媒体の記録密度特性を向上させる
為には、用いる磁性材料粒子粉末が出来るだけ高い保磁
力を有することである。この事実は、例えば、社団法人
電子通信学会「電子通信学会技術研究報告」MR77−
36(1978年発行)、第37頁の「磁気テープの記
録密度を上げるためには、テープに用いる磁性粉の保磁
力を大きくすることが必要である。」なる記載の通りで
ある。
【0004】現在、高い保磁力を有する針状磁性酸化鉄
粒子粉末として所謂、Coドープ型の針状磁性酸化鉄粒
子と所謂、Co被着型の針状磁性酸化鉄粒子が知られて
おり、これら針状磁性酸化鉄粒子の保磁力は、Co量が
多くなる程高くなる傾向にある。前者は出発原料である
針状ゲータイト粒子の生成反応にあたり予めCo塩を添
加しておくことによりCo含有針状ゲータイト粒子を生
成させ、次いで、還元してCo含有針状マグネタイト粒
子とするか、必要により更に酸化してCo含有針状マグ
ヘマイト粒子とすることにより、後者は出発原料である
針状ゲータイト粒子を還元、又は必要により酸化して得
られた針状マグネタイト粒子又は針状マグヘマイト粒子
を前駆体粒子として該前駆体粒子をCo又はCo及びF
2+で変成することにより得られる。
【0005】一方、磁気記録媒体は、記録、消去を繰り
返して行ない長期に亘り使用するものであるから、消去
特性が優れていることが要求されている。
【0006】磁気記録媒体に対する上記のような要求を
満足させる為には、用いられる磁性酸化鉄粒子の消去特
性が優れていることが必要である。
【0007】従来、Co被着型の針状磁性酸化鉄粒子の
諸特性を改良する為に、Co塩及びFe2+塩を分割して
添加しCo化合物及びFe化合物を被着するものとして
は、特公昭58−29605号公報、特公平1−141
76号公報、特開昭56−59629号公報、特開昭5
9−151402号公報、特開昭61−10031号公
報及び特開昭61−212003号公報等に記載の方法
がある。
【0008】また、Co塩と共にSi化合物を添加する
ものとしては、特開昭55−72007号公報及び特開
昭63−303817号公報等に記載の方法がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】高い保磁力を有し、且
つ、消去特性が優れている針状磁性酸化鉄粒子は、現在
最も要求されているところであるが、上述した通りのC
oドープ型の針状磁性酸化鉄粒子は、高い保磁力を有す
るものであるが、一方、Coが結晶内に拡散する等に起
因して保磁力分布の拡がりが大きくなり、その結果、消
去特性が劣化するという欠点を有するものである。
【0010】この現象は、前出「電子通信学会技術研究
報告」の「Co固溶型(ドープ型)酸化鉄磁性粉は、保
磁力が熱的、経時的に変化しやすいため、テープにした
とき、転写及び消去特性が劣るという大きな欠点を有し
ている。これらの欠点は、室温でもCoイオンが結晶内
を動くことに起因する、と考えられている。」なる記載
の通りである。
【0011】また、上述した通りのCo被着型の針状磁
性酸化鉄粒子は、高い保磁力を有すると同時に、Coド
ープ型の針状磁性酸化鉄に比べ、消去特性が優れている
という特徴を有するものである。この現象は、前出「電
子通信学会技術研究報告」の「‥‥Coエピタキシャル
(Co被着型)酸化鉄磁性粉においては、二重構造にな
っているため、これらの欠点は解消され、熱的経時的に
も安定で、この磁性粉を使用したテープは、すぐれた転
写特性、消去特性を有する。‥‥」なる記載の通りであ
る。
【0012】しかしながら、近時、消去特性の改良に対
する要求はとどまるところがなく、上記Co被着型の針
状磁性酸化鉄粒子においても未だ、保磁力分布の拡がり
が大きく、消去特性が優れたものとは言い難いことが指
摘されている。
【0013】この事実は、例えば、特開昭61−174
26号公報の「‥‥上記γ−Fe2 3 粒子を使用した
磁性粉にあっては、このγ−Fe2 3 粒子が微粒子に
なるにつれ抗磁力分布が広がり、さらにコバルト被着を
行うとこの抗磁力分布はより一層広がる傾向にあること
がわかった。‥‥高密度記録を図るために上記コバルト
被着型γ−Fe23 粒子の微細化を進めると、所定の
抗磁力Hcは得られても、抗磁力分布の悪い消去特性に
劣る磁性粉しか得られない。‥‥」なる記載の通りであ
る。
【0014】そして、Co被着型の針状磁性酸化鉄粒子
の保磁力分布の拡がりはCo被着量が多くなる程大きく
なり、その結果、消去特性は劣化する傾向にあり、保磁
力の向上とは逆の相関関係にある。
【0015】一方、ビデオ機器においては、通常、光で
走行テープの端末を検出する機構が採られているため使
用されるビデオテープの光透過率が高くなると誤作動が
発生する。しかしながら、現在最も多くビデオテープに
用いられているCo被着型γ−Fe2 3 粒子粉末の微
粒子化が進むと光透過率が高くなるという課題をかかえ
ている。
【0016】カーボンブラツク等の非磁性充填剤を多く
添加して光透過率を改善しようとする試みもなされてい
るが、カーボンブラック等の非磁性体を用いると高密度
記録化が阻害される。
【0017】そこで、非磁性充填剤を添加することなく
光透過率を改善する方法として、黒色度に優れた針状マ
グネタイト粒子や針状ベルトライド化合物粒子の粒子表
面にCo被着した磁性酸化鉄粒子粉末が用いられるよう
になった。
【0018】前述の針状マグネタイト粒子や針状ベルト
ライド化合物粒子の粒子表面にCo被着する技術手段は
周知であり、高い保磁力を有し、しかも、黒色度に優れ
た磁性酸化鉄粒子粉末であることもよく知られている。
【0019】しかし、針状マグネタイト粒子及び針状ベ
ルトライド化合物粒子にCo被着した磁性酸化鉄粒子粉
末は、高い飽和磁化値と優れた電気抵抗が得られるとい
う利点があるものゝ、含まれるFe2+が徐々に酸化され
磁気特性の経時的劣化が生起するという問題があり、微
粒子化する程その傾向は顕著である。
【0020】前掲の各公報に開示されているCo塩及び
Fe2+塩を分割して添加する技術手段によっても、消去
特性及び保磁力分布がいまだ不充分であり、前駆体粒子
に針状マグネタイト粒子や針状ベルトライド化合物粒子
を用いた場合の磁気特性の経時安定性も不充分である。
【0021】また、特開昭63−303817号公報に
開示されているCo被着後にSi化合物などの被覆層を
形成かる技術手段によってもその効果は不充分である。
尚、特開昭57−72007号公報に開示されているC
o被着時にケイ酸化合物を添加する技術手段において
は、アルカリによるCo被着の一部がこわれるのを防ぐ
ために加熱後1時間後に投入するのが望ましいとされて
おり、後述するように本発明とその作用・効果が異な
る。
【0022】また、特開平1−290534号公報に
は、Si化合物と同様の効果を奏することでよく用いら
れるAl塩の存在下にCo被着する技術手段が開示され
ているが、Al塩がFe2+化合物の被着前或いは被着に
存在すると保磁力を著しく低下させるとしており、後述
するように本発明においてはFe2+を積極的に存在させ
ている点で作用・効果が異なる。
【0023】そこで、本発明は、Co被着型の針状磁性
酸化鉄粒子の保磁力を維持しながら、消去特性と保磁力
分布を更に改良し、しかも、磁気的な経時安定性の向上
を図ることを技術的課題とするものである。
【0024】
【課題を解決する為の手段】前述の技術的課題は、次の
通りの本発明によって達成できる。
【0025】即ち、本発明は、針状磁性酸化鉄粒子粉末
の水性分散液に非酸化性雰囲気下、60℃以下の温度で
Co塩水溶液を添加・混合し、この混合液に水酸化アル
カリ水溶液を加えてアルカリ性懸濁液とし、この懸濁液
を非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌するこ
とにより前記針状磁性酸化鉄粒子の表面をCo化合物に
よって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃以下の温
度とした後、Fe2+塩水溶液を添加・混合し、非酸化性
雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前
記針状磁性酸化鉄粒子の表面を更にFe化合物によって
変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃以下の温度とし
た後、Co塩水溶液とSi化合物とを添加・混合し、非
酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌することに
より前記針状磁性酸化鉄粒子の表面の最上層をSiを含
むCo化合物によって変成させた後、濾別、水洗、乾燥
して針状磁性酸化鉄粒子粉末を得ることからなる磁気記
録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法、
【0026】針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に非
酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液とF
2+塩水溶液又はCo塩水溶液とSi化合物もしくはC
o塩水溶液、Fe2+塩水溶液及びSi化合物とを添加・
混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加えてア
ルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲気下、
沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状磁性
酸化鉄粒子の表面をCo化合物とFe化合物又はSiを
含むCo化合物もしくはSiを含むCo化合物とFe化
合物とによって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃
以下の温度とした後、Fe2+塩水溶液を添加・混合し、
非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌すること
により前記針状磁性酸化鉄粒子の表面を更にFe化合物
によって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃以下の
温度とした後、Co塩水溶液とSi化合物とを添加・混
合し、非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌す
ることにより前記針状磁性酸化鉄粒子の表面の最上層を
Siを含むCo化合物によって変成させた後、濾別、水
洗、乾燥して針状磁性酸化鉄粒子粉末を得ることからな
る磁気記録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法、
【0027】針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に非
酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液を添
加・混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加え
てアルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲気
下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状
磁性酸化鉄粒子の表面をCo化合物によって変成させ、
次いで、当該懸濁液を60℃以下の温度とした後、Fe
2+塩水溶液とCo塩水溶液又はFe2+塩水溶液とSi化
合物もしくはFe2+塩水溶液、Co塩水溶液及びSi化
合物とを添加・混合し、非酸化性雰囲気下、沸点以下の
温度で加熱攪拌することにより前記針状磁性酸化鉄粒子
の表面を更にFe化合物とCo化合物又はSiを含むF
e化合物もしくはSiを含むFe化合物とCo化合物と
によって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃以下の
温度とした後、Co塩水溶液とSi化合物とを添加・混
合し、非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌す
ることにより前記針状磁性酸化鉄粒子の表面の最上層を
Siを含むCo化合物によって変成させた後、濾別、水
洗、乾燥して針状磁性酸化鉄粒子粉末を得ることからな
る磁気記録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造法及び
【0028】針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に非
酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液とF
2+塩水溶液又はCo塩水溶液とSi化合物もしくはC
o塩水溶液、Fe2+塩水溶液及びSi化合物とを添加・
混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加えてア
ルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲気下、
沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状磁性
酸化鉄粒子の表面をCo化合物とFe化合物又はSiを
含むCo化合物もしくはSiを含むCo化合物とFe化
合物とによって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃
以下の温度とした後、Fe2+塩水溶液とCo塩水溶液又
はFe2+塩水溶液とSi化合物もしくはFe2+塩水溶
液、Co塩水溶液及びSi化合物とを添加・混合し、非
酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌することに
より前記針状磁性酸化鉄粒子の表面を更にFe化合物と
Co化合物又はSiを含むFe化合物もしくはSiを含
むFe化合物とCo化合物とによって変成させ、次い
で、当該懸濁液を60℃以下の温度とした後、Co塩水
溶液とSi化合物とを添加・混合し、非酸化性雰囲気
下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状
磁性酸化鉄粒子の表面の最上層をSiを含むCo化合物
によって変成させた後、濾別、水洗、乾燥して針状磁性
酸化鉄粒子粉末を得ることからなる磁気記録用針状磁性
酸化鉄粒子粉末の製造法である。
【0029】次に、本発明実施にあたっての諸条件につ
いて述べる。
【0030】本発明における前駆体とする針状磁性酸化
鉄粒子は、針状マグヘマイト粒子、針状マグネタイト粒
子、マグヘマイトとマグネタイトとの中間酸化物である
針状ベルトライド化合物粒子及びこれらにNi、Si、
Al、Zn、P、Zr、Ba、Sr、Ca、Pb等の1
種又は2種以上を含む粒子を用いることもできる。
【0031】本発明におけるCo塩水溶液としては、硫
酸コバルト、塩化コバルト、硝酸コバルト等の水溶液を
使用することができる。
【0032】本発明におけるCo塩水溶液の添加量は、
前駆体粒子に対しCo換算で0.1〜15.0重量%で
あり、好ましくは0.1〜10.0重量%である。0.
1重量%未満の場合には、Co変成効果が顕著に現れな
い。15.0重量%を越える場合には、得られる針状磁
性酸化鉄粒子の保磁力分布が大きくなり、消去特性の改
良が困難となる。
【0033】Co塩水溶液を分割して添加する場合の総
添加量は上記範囲内であって、添加割合は任意に選択す
ることができるが、上層のCo量が下層のCo量より多
い方が良く、その比率は、2〜20倍程度であり、好ま
しくは3〜15倍である。2倍未満の場合には、得られ
る針状磁性酸化鉄粒子の経時安定性が悪くなり、20倍
を越える場合には、高い保磁力が得られなくなり、ま
た、粒子表面に変成させるFe2+化合物が相対的に少な
くなるので電気抵抗が高くなり好ましくない。
【0034】本発明におけるFe2+塩水溶液としては、
硫酸第一鉄、塩化第一鉄等の水溶液を使用することがで
きる。
【0035】Fe2+塩水溶液の添加量は、前駆体粒子に
対しFe換算で0.1〜15.0重量%である。0.1
重量%未満の場合には、保磁力向上の効果が低くなり、
また電気抵抗が上がる。15.0重量%を越える場合に
は、得られる針状磁性酸化鉄粒子の保磁力分布が大きく
なり、消去特性の改良が困難となる。
【0036】Fe2+塩水溶液は、1度に添加してもよ
く、または、分割して添加してもよい。その場合の総添
加量は、上記範囲内であって、その添加割合は任意に選
択することができる。
【0037】本発明における水酸化アルカリ水溶液とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア
水等の水溶液を使用することができる。
【0038】水酸化アルカリ水溶液添加後のOH基濃度
は、0.05〜3.0mol/lであることが好まし
い。0.05mol/l未満の場合には、変成が充分生
起しない。3.0mol/lを越える場合には、水酸化
コバルトが溶解しはじめるため好ましくない。
【0039】尚、Co塩及びFe2+塩などを分割添加し
て被着処理を行なう際に、被着処理条件を維持するため
に前記添加量に相当する水酸化アルカリ水溶液を追加し
て添加してもよい。
【0040】本発明におけるSi化合物としては、水ガ
ラス、コロイダルシリカ、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カ
リウム、二酸化ケイ素等を使用することができる。
【0041】Si化合物の添加量は、前駆体粒子に対し
SiO2 換算で0.01〜2.00重量%であり、好ま
しくは0.05〜1.00重量%である。0.01重量
%未満の場合には、本発明の効果が得られず、2.00
重量%を越える場合には、被着反応を阻害するとともに
高い保磁力が得られなくなる。
【0042】Si化合物の添加は後述するように前駆体
の粒子表面以外にCoフェライトが析出するのを抑制す
るために行なうのであるから1度に添加してもよいが、
Co塩の反応温度にあわせて分割添加するのが好まし
い。その場合の総添加量は上記範囲内であって、その目
安としては、懸濁液の温度が60℃以下の場合には、前
記前駆体粒子に対しSiO2 換算で0.05〜0.50
重量%が好ましく、また、60℃を越え沸点以下の場合
には、0.10〜1.00重量%が好ましい。何度かに
分けて被着を繰り返す場合においても、その総添加量が
2.00重量%以下とすることが望ましい。
【0043】尚、Co塩水溶液、Fe2+塩水溶液及び水
酸化アルカリ水溶液とを添加する順序は、どちらが先で
も、また同時であってもよい。
【0044】また、Si化合物を添加する順序は、特に
なくCo塩及びFe2+塩が前駆体の粒子表面以外にCo
フェライトが析出するのを抑制するためであるから前記
処理温度を目安に適度に行なえばよい。
【0045】本発明における前駆体粒子の懸濁液にCo
塩水溶液、Fe2+塩水溶液及び水酸化アルカリ水溶液を
添加・混合する場合の各温度は60℃以下で行ない、好
ましくは40℃以下である。60℃以下の温度するの
は、急激な反応を抑制してCo化合物及びFe化合物が
水酸化アルカリ水溶液と充分に混合してそれぞれCo
(OH)2 及びFe(OH)2 のコロイドを生成させた
後、前駆体の粒子表面に変成させて高い保磁力と優れた
保磁力分布を得るためである。
【0046】この場合の攪拌時間は、30〜120分間
の範囲から選定することが好ましい。30分間未満の場
合には、充分に混合させることが出来ないおそれがあ
り、また、120分間を越えても工業的にその意義がな
い。
【0047】本発明における前駆体の粒子表面にCo化
合物及びFe化合物とを強固に変成させる各加熱攪拌
は、沸点以下の温度で行なう。沸点を越える場合にも、
被着処理することはできるがオートクレーブなどの装置
を必要とするため工業的には沸点以下で行なうのが好ま
しい。また、被着処理は60℃以下でもできるが、被着
反応が著しく遅くなり、充分な磁気特性をひきだせなく
なるので60℃を越える温度で行なうのが好ましい。
【0048】この場合の攪拌時間は30〜900分間の
範囲から選定することが好ましい。30分間未満の場合
には、被着が充分でなく、また、900分間を越えても
工業的に意義がない。実用上、望ましい範囲は、30〜
600分間である。
【0049】本発明における各添加、各攪拌処理は、非
酸化性雰囲気下で行なう。非酸化性雰囲気下でFe2+
酸化を抑制して、被着処理による高い保磁力と優れた保
磁力分布を得るためである。尚、非酸化性雰囲気は、N
2 、Arガス等不活性ガス流下で行なうことが望まし
い。
【0050】
【作用】前述したように、従来のCo被着型の針状磁性
酸化鉄粒子は、保磁力分布の拡がりが大きく、消去特性
が優れたものとは言い難い。また、Fe2+イオンの多く
含まれた黒色度に優れた針状磁性酸化鉄粒子の場合は磁
気的な経時安定性に問題がある。
【0051】本発明者は、従来の技術手段では前駆体粒
子の一個一個の粒子表面にCo及びFeが均一に被着せ
ず、しかも、前駆体粒子とは別の高い保磁力を有する微
細なCoフェライトが生起するために保磁力分布が大き
くなり、消去特性も悪くなるものと考えた。
【0052】また、磁気的な経時安定性は、得られたC
o被着型の針状磁性酸化鉄粒子の粒子表面近傍にFe2+
が多く存在すると空気中の酸素に触れて酸化されてFe
3+となり粒子内部にまでFe3+が浸透して磁気的な経時
変化が進むためと考えた。
【0053】そこで、Co及びFeの被着状態を制御で
きる方法について検討を進め、本発明に到達した。
【0054】即ち、懸濁液中に適度のSi化合物を存在
させることによりCo塩及びFe2+塩の急激な反応を抑
制することができるため、充分に混合してCo(OH)
2 及びFe(OH)2 のコロイドを生成した後に前駆体
粒子の粒子表面にCo及びFeを均一に被着することが
でき、また、前駆体粒子の粒子表面以外に独立したCo
フェライトを生成することを防ぐことができた。その結
果、高い保磁力を維持しながら、消去特性と保磁力分布
を改良することができた。
【0055】懸濁液中にSi化合物を存在させるとなぜ
急激な反応が抑制できるのかは不明であるが、本発明者
は、Co(OH)2 又はFe(OH)2 とSiイオンと
が反応して錯体化合物を生成し、その後に被着反応が生
起するために反応を抑制することができたものと考えて
いる。
【0056】また、前駆体として針状マグネタイト粒子
や針状ベルトライド化合物粒子を用いたり、高い保磁力
と黒色度の向上をはかるためにFe2+塩を多く添加する
場合においてもSi化合物の存在下で変成処理したこと
により得られるSiを含むCo化合物又はSiを含むF
e化合物もしくはSiを含むCo化合物とFe化合物と
の被着層としたことにより磁気的な経時安定性も良くな
り、更に、最上層の被着をSiを含むCo化合物とした
時には、空気中の酸素とFe2+が触れ難くなり、その効
果は飛躍的に向上した。
【0057】これらの優れた効果は、Co塩及びFe2+
塩をそれぞれ2回以上に分割して添加する場合において
も得られる。
【0058】本発明は、従来、Si化合物を添加して被
着を行なうと高い保磁力を阻害するばかりでなく、被着
反応そのものにさまざまな悪影響を及ぼすと考えられて
きた定説をくつがえす画期的なものといえる。
【0059】尚、本発明によるCo被着後の針状磁性酸
化鉄粒子粉末にSi、Al、Ca、Ti、V、Mn、N
i、Zn、P、Zrなどの1種又は2種の化合物を被覆
処理しても本発明の効果を妨げることはなく、むしろ、
さらに磁気的な経時安定性を向上させたり、結合剤樹脂
との分散性向上などの効果が期待できる。
【0060】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。
【0061】尚、以下の実施例並びに比較例における粒
子の平均径は、電子顕微鏡写真から測定した数値の平均
値であり、また、比表面積はBET法により測定した値
で示した。針状磁性酸化鉄粒子粉末の磁気特性は、「振
動試料型磁力計VSM−3S−15」(東英工業(株)
製)を使用し、外部磁場10KOeまでかけて測定した
値である。
【0062】Fe2+の含有量の測定は、磁性酸化鉄粒子
粉末をフラスコに投入し、不活性ガスで置換し通気しな
がら硫酸と燐酸との混酸を添加・加熱溶解した後、当該
溶液中のFe2+を酸化還元滴定法により求めた。
【0063】消去特性は、社団法人粉体粉末冶金協会
「昭和61年春季大会講演概要集」の第152〜153
頁に記載の「磁性粉の消去磁化測定法」に従って測定し
た値で示した。即ち、消去特性は、試料に直流磁界10
KOeを印加した後、残留磁化Mrを測定し、次に、消
去装置にセットして消去磁界を800Oeから零まで印
加させた後、残留磁化Meを測定し、20logMe/
Mr(dB)の値を求め、実測値を得た。消去特性の値
は、保磁力値と密接な関係があり、保磁力値が高くなる
程消去特性が劣化する傾向がある為、上記実測値を保磁
力700Oeにおける消去特性値に補正して示した。
【0064】磁気特性の経時安定性を示すΔHcは、温
度60℃、相対湿度90%の恒温槽に2週間放置した後
に保磁力Hcを測定し、初期のHc値を差し引いた値で
ある。
【0065】保磁力分布(S.F.D.)の測定はシー
ト試料片を用い、前記磁気測定機の微分回路を使用し
て、保磁力の微分曲線を得、この曲線の半値巾を測定
し、この値のピーク値の保磁力で除することにより求め
た。
【0066】シート状試料片は、140ccのガラスビ
ンに磁性酸化鉄粒子粉末、樹脂及び溶剤を下記の割合で
入れた後、ペイントコンディショナーで2時間混合分散
を行うことにより調整した磁性塗料を厚さ25μmのポ
リエチレンテレフタレートフィルム上にアプリケーター
を用いて40μmの厚さに塗布し、次いで、1900G
aussの磁場中で配向させ、乾燥させることにより得
た。
【0067】 1.5mmφガラスビーズ 100重量部 磁性酸化鉄粒子粉末 15重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 3重量部 ニトリルゴム 0.75重量部 シクロヘキサノン 11.5重量部 メチルエチルケトン 11.5重量部 トルエン 11.5重量部 レシチン 0.03重量部 リン酸エステル(ガファック RE−610) 0.03重量部
【0068】実施例1 前駆体粒子として針状マグネタイト粒子粉末(平均長軸
径0.19μm、軸比(長軸径/短軸径)8.0、BE
T比表面積32m2 /g、保磁力400Oe、飽和磁化
値80.5emu/g、Fe2+18.7重量%)800
gを3200mlの水に分散して得られた水性分散液
に、2.0mol/lのCoSO4 水溶液67.9ml
(前駆体粒子に対しCo換算で1.0重量%に該当す
る。)を添加・混合し、、N2 ガスを流して非酸化性雰
囲気とした上で、この混合液の温度を30℃とした。以
後、非酸化性雰囲気下で処理した。
【0069】上記混合液に18mol/lのNaOH水
溶液1230mlを加え、OH基濃度が1.5mol/
lの懸濁液とし、40℃の温度で10分間攪拌した後、
更に1.723mol/lのFeSO4 水溶液466m
l(前駆体粒子に対しFe換算で5.6重量%に相当す
る。)を加え、温度を40℃とし、添加後30分間攪拌
処理を続け、黒褐色沈澱粒子を生成させた。
【0070】次いで、黒色沈澱粒子を2.0mol/l
のCoSO4 水溶液176.5ml(前駆体粒子に対し
Co換算で2.6重量%に該当する。)と3号水ガラス
3.2g(前駆体粒子に対しSiO2 換算で0.114
重量%に該当する。)と水とを加え全容量を13000
mlとした。引き続き40℃の温度で30分間攪拌を続
け、更に前記3号水ガラス8.0g(前駆体粒子に対し
SiO2 が0.285重量%に該当する。)を加えなが
ら98℃に昇温した。昇温後、360分間保持し加熱攪
拌して黒色沈澱粒子を生成させた。
【0071】生成された黒色沈澱粒子を常法により、濾
別、水洗、乾燥して、黒色粒子粉末を得た。
【0072】得られた黒色粒子粉末はCo被着型の針状
磁性酸化鉄粒子粉末であり、平均長軸径0.20μm、
軸比(長軸径/短軸径)7.5、保磁力750Oe、飽
和磁化値84.4emu/g、Fe2+含有量17.8重
量%であった。また、消去特性は54.3dBであり、
ΔHcは−22Oeと経時劣化の少ないものであった。
【0073】得られたCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末を
用いて、シート試料片を作製して求めたシート特性は、
保磁力770Oe、角型比(Br/Bm)0.811、
保磁力分布(S.F.D.)0.422、電気抵抗1.
6×109Ω/sqであった。
【0074】実施例2〜10、比較例1〜4 前駆体粒子の種類、Co塩水溶液の量及び添加時期、F
2+水溶液の量及び添加時期、Si化合物の量及び添加
時期、水酸化アルカリ水溶液のOH基濃度、添加時及び
加熱攪拌時の温度並びに添加攪拌時間及び加熱攪拌時間
を種々変化させた以外は、実施例1と同様にしてCo被
着型の針状磁性酸化鉄粒子粉末を得た。
【0075】この時の主要製造条件及び諸特性を表1乃
至表3に示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【発明の効果】本発明によって製造されたCo被着型の
針状磁性酸化鉄粒子粉末は、前出実施例に示した通り、
高い保磁力を有し、且つ、消去特性と保磁力分布に優
れ、しかも、磁気的な経時安定性が良いので高密度記録
用として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−72007(JP,A) 特開 昭63−303817(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 1/11 C01G 49/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に
    非酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液を
    添加・混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加
    えてアルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲
    気下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針
    状磁性酸化鉄粒子の表面をCo化合物によって変成さ
    せ、次いで、当該懸濁液を60℃以下の温度とした後、
    Fe2+塩水溶液を添加・混合し、非酸化性雰囲気下、沸
    点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状磁性酸
    化鉄粒子の表面を更にFe化合物によって変成させ、次
    いで、当該懸濁液を60℃以下の温度とした後、Co塩
    水溶液とSi化合物とを添加・混合し、非酸化性雰囲気
    下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状
    磁性酸化鉄粒子の表面の最上層をSiを含むCo化合物
    によって変成させた後、濾別、水洗、乾燥して針状磁性
    酸化鉄粒子粉末を得ることを特徴とする磁気記録用針状
    磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
  2. 【請求項2】 針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に
    非酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液と
    Fe2+塩水溶液又はCo塩水溶液とSi化合物もしくは
    Co塩水溶液、Fe2+塩水溶液及びSi化合物とを添加
    ・混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加えて
    アルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲気
    下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状
    磁性酸化鉄粒子の表面をCo化合物とFe化合物又はS
    iを含むCo化合物もしくはSiを含むCo化合物とF
    e化合物とによって変成させ、次いで、当該懸濁液を6
    0℃以下の温度とした後、Fe2+塩水溶液を添加・混合
    し、非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌する
    ことにより前記針状磁性酸化鉄粒子の表面を更にFe化
    合物によって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃以
    下の温度とした後、Co塩水溶液とSi化合物とを添加
    ・混合し、非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪
    拌することにより前記針状磁性酸化鉄粒子の表面の最上
    層をSiを含むCo化合物によって変成させた後、濾
    別、水洗、乾燥して針状磁性酸化鉄粒子粉末を得ること
    を特徴とする磁気記録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造
    法。
  3. 【請求項3】 針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に
    非酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液を
    添加・混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加
    えてアルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲
    気下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針
    状磁性酸化鉄粒子の表面をCo化合物によって変成さ
    せ、次いで、当該懸濁液を60℃以下の温度とした後、
    Fe2+塩水溶液とCo塩水溶液又はFe2+塩水溶液とS
    i化合物もしくはFe2+塩水溶液、Co塩水溶液及びS
    i化合物とを添加・混合し、非酸化性雰囲気下、沸点以
    下の温度で加熱攪拌することにより前記針状磁性酸化鉄
    粒子の表面を更にFe化合物とCo化合物又はSiを含
    むFe化合物もしくはSiを含むFe化合物とCo化合
    物とによって変成させ、次いで、当該懸濁液を60℃以
    下の温度とした後、Co塩水溶液とSi化合物とを添加
    ・混合し、非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪
    拌することにより前記針状磁性酸化鉄粒子の表面の最上
    層をSiを含むCo化合物によって変成させた後、濾
    別、水洗、乾燥して針状磁性酸化鉄粒子粉末を得ること
    を特徴とする磁気記録用針状磁性酸化鉄粒子粉末の製造
    法。
  4. 【請求項4】 針状磁性酸化鉄粒子粉末の水性分散液に
    非酸化性雰囲気下、60℃以下の温度でCo塩水溶液と
    Fe2+塩水溶液又はCo塩水溶液とSi化合物もしくは
    Co塩水溶液、Fe2+塩水溶液及びSi化合物とを添加
    ・混合し、この混合液に水酸化アルカリ水溶液を加えて
    アルカリ性懸濁液とし、この懸濁液を非酸化性雰囲気
    下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状
    磁性酸化鉄粒子の表面をCo化合物とFe化合物又はS
    iを含むCo化合物もしくはSiを含むCo化合物とF
    e化合物とによって変成させ、次いで、当該懸濁液を6
    0℃以下の温度とした後、Fe2+塩水溶液とCo塩水溶
    液又はFe2+塩水溶液とSi化合物もしくはFe2+塩水
    溶液、Co塩水溶液及びSi化合物とを添加・混合し、
    非酸化性雰囲気下、沸点以下の温度で加熱攪拌すること
    により前記針状磁性酸化鉄粒子の表面を更にFe化合物
    とCo化合物又はSiを含むFe化合物もしくはSiを
    含むFe化合物とCo化合物とによって変成させ、次い
    で、当該懸濁液を60℃以下の温度とした後、Co塩水
    溶液とSi化合物とを添加・混合し、非酸化性雰囲気
    下、沸点以下の温度で加熱攪拌することにより前記針状
    磁性酸化鉄粒子の表面の最上層をSiを含むCo化合物
    によって変成させた後、濾別、水洗、乾燥して針状磁性
    酸化鉄粒子粉末を得ることを特徴とする磁気記録用針状
    磁性酸化鉄粒子粉末の製造法。
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