JPS6310228Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はブラウン管のフレームに、スプリング
を溶接する溶接機に関し、特にスプリング位置決
めピン機構に関する。

従来この種のスプリング位置決めピン機構にお
いて、位置決めピンは、基準ブロツクに固定さ
れ、更に位置決めピンはスプリングの位置決め穴
にはめ込んでフレームとスプリングの位置出しを
行い溶接していた。フレームには、複数個のスプ
リングを溶接するため溶接後フレームを取り出す
とき、作業者がスプリングを押し曲げて位置決め
ピンからはずし、フレームを取り出していた。こ
の為スプリングを強く押しすぎ変形することがあ
り製品の精度保証が困難であつた。又押し曲げ方
法を機械化しフレームを取り出しても、スプリン
グを押し曲げると言う方法が変わらないために、
精度保証が困難であつた。

本考案の目的は前記の欠点を除去し、フレーム
に溶接したスプリングを押し曲げて変形を与える
ことなく、フレームを取り出すことができるスプ
リング位置決め機構を提供することにある。

本考案によれば、スプリング位置決めピンを設
け反対側に２本のガイド軸を取付けた固定板と、
ガイド軸を摺動自在に嵌合した基準ブロツクと、
ガイド軸に取付けた固定板の反対面に設けた支持
板と、支持板に固定したシリンダと基準ブロツク
に取付けたストツパとで構成したことを特徴とす
るスプリング位置決め機構が得られる。

以下本考案について図面を参照に詳細に説明す
る。

図は本考案のスプリング位置決め機構の一実施
例を示す平面図である。

１は、固定板２に取付けたスプリング位置決め
ピンである。５はそれぞれの面に固定板２、支持
板３を設け、基準ブロツク４に摺動自在に嵌合し
たガイド軸である。

６は、支持板３の移動量を規制しスプリング位
置決めピンの突出し位置を決めるストツパであ
る。

７は、支持板３に取付けてあり、スプリング位
置決めピンを移動させるシリンダである。

次に本考案の動作について説明する。

図において、シリンダ７を駆動させ支持板３を
基準ブロツクに取り付けてあるストツパ６まで移
動させスプリング位置決めピン１を所定の位置に
位置決めする。ここで被溶接物であるフレーム１
１とスプリングを供給するスプリング１２は、ス
プリング位置決めピンによつて位置決めを行う。
その後溶接電極９，１０にて加圧通電して溶接を
行う。溶接後シリンダ７を逆方向に駆動させる
と、支持板３が移動すると共に固定板２が移動
し、スプリング位置決めピンが移動する。スプリ
ング位置決めピンが移動するとスプリング１２よ
りスプリング位置決めピンがぬけ溶接後のフレー
ムを取り出すことができる。

以上説明したようにスプリング位置決めピンを
移動することによつて溶接後のフレーム、スプリ
ングに変形を与えず取り出すことができ精度の保
証が容易になつたばかりか、ピンを移動させるた
めフレームの取り出しの機械化が容易にできると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示す平面図である。 １はスプリング位置決めピン、２は固定板、３
は支持板、４は基準ブロツク、５はガイド軸、６
はストツパ、７はシリンダ、８はベース、９，１
０は電極、１１はフレーム、１２はスプリングを
示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片側面にスプリング位置決ピン１を設け、反対
   面に２本のガイド軸５を取付けた固定板２と、ガ
   イド軸５を摺動自在に嵌合した基準ブロツク４
   と、固定板２に取付けたガイド軸５の反対側に設
   けた支持板３と、前記支持板３に固定したシリン
   ダ７と、基準ブロツク４に取付けたストツパ６と
   で構成したことを特徴とするスプリング位置決め
   機構。