JPS63100705A - コイル構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は、低圧回路の頻繁な開閉に用いられる電磁接
触器や、高、低圧回路の保護や制御に用いられる継電器
などの接点を開閉駆動するためのコイルに係り、このコ
イルを小形化しあるいは複数個のコイルを一体化して得
るためのコイルの構造に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来、電磁接触器、継電器などの接点を開閉駆動するた
めのコイルは、プラスチックモールド製ボビンに電線を
巻線機によって必要巻数分だけ巻きつけている構造のも
のが最も一般的である。すなわち、たとえば、第８図に
示されるようなＥ形鉄心５，６の中央脚に配される継電
器コイルの場合には、１個のボビン２に所定太さの絶縁
電線１をボビンの円筒部にその軸方向に沿って巻き付け
ながら内側から外側へと積層して行き、巻線両端の引出
し線３，４を図示されない電源用端子に接続する。しか
し、この構造では、電線の細線化を図ろうとすると、巻
線時の張力による線径変化や断線などの問題が起き、電
線の直径が約Ｑ、　ｌ　ｍｘ以下では特にこの傾向が強
く１なり、電線の細線化ひいてはコイル自体及び電磁接
触器や継電器本体の小形化の大きな制約になっている。

また、ボビンを必要とすることも、継電器などの小形化
を図ろうとするときのひとつの隘路となっており、さら
に、ボビンはこのボビンによって取り囲まれる鉄しめ、
この磁束に相当した消費電力の無駄を招いている。

また窓来の電線を巻線機による巻く構造のコイルでは、
コイルを１細革位でしか形成出来ず、第９図に示すよう
に、コイルを２個使用するＵ形鉄心３７を用いた電磁接
触器の場合、２個のボビン２にそれぞれ絶縁電線ｌを巻
き付けた単体コイルを作り。

後に接続部品を用いて両コイルを一体化する構造にせざ
るを得す、電磁接触器本体を大きくしている原因のひと
つになっている。才たこの場合にも、轟然のことながら
、ボビンによる電力消費の無駄が生じる。

〔発明の目的〕 この発明は、巻線機では形成困難な細線仕様のコイルを
、ボビンを用いることなく、かつ複数個一体化して得る
ことの可能なコイル構造を提供することを目的とする。

〔発明の要点〕

この発明は、テープ状の電気絶縁フィルムの両面にそれ
ぞれ、導電路が渦巻き状に形成された渦巻き回路を複数
個、フィルムの長手方向にかつ両面の各渦巻き回路が表
裏対向するように配置、形成して該表裏対向する渦巻き
回路の内側端相互間を前記フィルムを貫通して接続する
とともに同一面側の各渦巻き回路の外側端相互間を１つ
おきにかつ表面側と裏面側とで渦巻き回路１個分ずらせ
て接続してフィルムの表面と裏面とに連続して直列につ
ながった渦巻き回路を形成し、この直列につながった渦
巻き回路が形成されたフィルムを渦巻き回路の１個分ま
たは複数個分単位の長さに交互に折り曲げ積層すること
により１個または一体化された複数個のコイルを得よ°
うとするものである。

〔発明の実施例〕

第１図ないし第３図に本発明によるコイル構造を得るた
めのコイル材の第１の実施例を示す。この実施例はＥ形
鉄心の中央脚に配されるコイルを対象としたものであり
、必要とするコイル数が１個の場合に対するものである
。

ロールに巻かれたテープ状の電気絶縁フィルムの両面に
それぞれ、導電路が渦巻き状に形成された渦巻き回路を
一般市販品の鋼貼り可撓基板からエツチング法などによ
り複数個、フィルムの長手方向にかつ両面の各渦巻き回
路が表裏対向するように配置、形成する。第１図は電気
絶縁フィルム（以下、フィルムと記す）１１の表面側に
形成された渦巻き回路”１２の配置状況と各渦巻き１回
路の渦巻゛きの方向ならびに各渦巻き回路相互間の接続
状況を示す。

これによれば、各渦巻き回路はフィルム１１の長手方向
に等間隔に配されるとともに各渦巻き１回路の渦巻きの
方向はすべて同一であり、かつ各渦巻き回路の外側端相
互間が１つおきに接続されている。なお図において２０
はＥ形鉄心の中央脚が挿通される打抜き孔である。

第２図は第１図と同様、フィルム１１の裏面側に形成さ
れた渦巻き回路１３の配置状況と、各渦巻き回路の渦巻
きの方向ならびに各渦巻き回路相互間の接続状況を示す
。ここで図の渦巻きの方向はフィルムの表面側からフィ
ルムを透過してみたときの方向を示しており、表面側と
は逆の方向である。すなわち裏面側の渦巻き回路をフィ
ルムの裏面側すなわち渦巻き回路の前面側からみれば表
面側と同方向となる。これら裏面側の各渦巻き回路も表
面側と同様、外側端相互間が１つおきに、かつ表面側と
渦巻き回路１つ分ずらせて接続されている。そこで、表
面側の各渦巻き回路と裏面側の対向する各渦巻き回路と
を、それぞれその内側端２１および２２との間でスポッ
ト溶接または電気めっき法などにより第３図のように接
続して表裏間接続回路１４を形成すると、長いフィルム
の表面と裏面とに連続して直列につながった過巻き回路
が形成される。しかる後、フィルム１１の両面にそれぞ
れ絶縁保護コー）１５．１６を塗布してつながった渦巻
き回路が形成されたフィルム１１を１７の位置で谷折り
、１８の位置で山折りをそれぞれ行ない、第６図に示す
ように、コイルの必要巻数となる個数分析り曲げ積層し
、連続して直列につながった渦１巻き回路中最初の渦巻
き回路の外側端と最後の渦巻き回路の外側端とから引出
し線４３．４４を引き出すことにより、Ｅ形鉄心３５゜
３６の中央脚に配される、より小形なコイル１００を作
ることができる。

第４図および第５図は本発明によるコイル構造を得るた
めのコイル材の第２の実施例を示す。この実施例はＵ形
鉄心の両脚に配される、２個が一体化されたコイルを対
象としたものである。

第４図に示すフィルム１１の表面側には、渦巻き方向が
外側から内側へ右方向のものと左方向のものとがそれぞ
れ２個づつ交互に配され、互に隣り合った右方向と左方
向の回路とが渦巻きの外側端相互間で接続されている。

また、第５図に示すように、フィルムの裏面側には、フ
ィルムの表面側からフィルムを透過してみたときの渦巻
きの方向が表面側と反対方向となるように各渦巻き回路
２３が形成されるとともに、互いに隣り合った同方向の
回路相互間で外側端間が互いに接続されている。なお、
フィルムの両面で表裏対向する渦巻き回路の内側端相互
間に第３図に示す表裏間接続回路１４を形成すれば、絶
縁フィルムの表面と裏面とに連続して直列につながった
渦巻き回路が形成される。

このようにして、表面と裏面とに連続して直列につなが
った渦巻き回路が形成されたフィルムを２７の位置で谷
折り、２８の位置で山折りを行ない、第７図に示すよう
に、コイルの必要巻数となる個数分析り曲げ積層し、連
続して直列につながった渦巻き回路中最初の渦巻き回路
の外側端と最後の渦巻き回路の外側端とから引出し線４
３．４４を引き出すことにより、Ｕ形鉄心３７の両脚に
配される。２個が一体化された、より小形なコイル１０
１を作ることができる。

以上は、本発明の方法により、コイルを１個または一体
化された２個のコイルを得る場合の実施例について述べ
たが、本発明の方法によれば、さらに多くのコイルを一
体化して得ることが可能である。たとえば、４個の一体
化されたコイルを得たいときには、第４図および第５図
において、２８の位置での山折りをやめ、２７の位置の
みで谷折６折りとを交互に行なえばよく、電磁接触口と
の組合わせの仕方により、より広い用途への拡張が期待
される。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明によれば、テープ状の電気
絶縁フィルムの両面にそれぞれ、導電路が渦巻き状に形
成された渦巻き回路を複数個、フィルムの長手方向にか
つ両面の各渦巻き回路が表裏対向するように配置、形成
して該表裏対向する渦巻き回路の内側端相互間を前記フ
ィルムを貫通して接続するとともに同一面側の各渦巻き
回路の外側端相互間を１つおきにかつ表面側と裏面側と
で渦巻き回路１個分ずらせて接続してフィルムの表面と
裏面とに連続して直列につながった渦巻き回路を形成し
、この直列につながった渦巻き回路が形成されたフィル
ムを渦巻き回路の１個分または複数個分単位の長さに交
互に折り曲げ積層すること化より１個または一体化され
た複数個のコイルを得るようにしたので１巻線機では形
成困難な細線仕様のコイルの製作が可能となり、また従
来のようなボビンを必要としないからコイルが小形化さ
れ、このコイルが用いられる電磁接触器や継電器などの
小形化が可能になる。さらに、ボビンの不要化に伴い、
コイルと鉄心との間のギャップを小さくすることができ
るから、磁束の効率すなわち鉄心の吸引に与かる磁束の
量と全磁束量との割合を１０〜２０＊以上あげることが
でき、コイルの所要起磁力（アンペアターン）をこの効
率上昇分だけ低減させることが可能となり、コイルがざ
ら−こ２０チ程度小形化されるという効果が得られる。

また、絶縁フィルム両面の渦巻き回路は、フィルムを挾
んで表裏対向して形成されているので、フィルム長手方
向の同じ位置に渦巻き回路が２個形成されていることに
なり、連続して直列に接続されるパターンをフィルムの
両面に形成する際に通常行なわれるように、表面側の渦
巻き回路と裏面側の渦巻き回路とを回路１個分づつずら
せて形成する場合に比べてコイルの所要巻数を得るため
のフィルムの折曲げ回数がにですみ、継電器や電磁接触
器のように、量産される器具類に対し製作時間短縮の効
果が特に大きくなるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明のコイル構造を与えるコイ
ル材の第１の実施例を示す、それぞれ正面図と背面図と
第１図のＡ−Ａ位置において矢印の方向にみた断面図と
である。第４図および第５図は本発明のコイル構造を与
えるコイル材の第２の実施例を示す、それぞれ正面図と
背面図、第６図は第１図ないし第３図に示すコイル材に
よって作られたコイルの構成を示す正面図、第７図は第
４図および第５図に示すコイル材によって作られたコイ
ルの構成を示す正面図、第８図はＥ形鉄心の中央脚に配
される従来のコイル構造を示すコイル断面図、第９図は
Ｕ形鉄心の両脚に配される従来のコイル構造を示すコイ
ル断面図である。 １１・・・電気絶縁フィルム、１２，１３，２２，２３
・・・渦巻き回路、１４・・・表裏間接続回路、１９，
２９゜３３・・・接続導体、１００，１０１・・・コイ
ル。 第１図 第２図 第３図 第６図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）テープ状の電気絶縁フィルムの両面にそれぞれ、導
   電路が渦巻き状に形成された渦巻き回路を複数個、フィ
   ルムの長手方向にかつ両面の各渦巻き回路が表裏対向す
   るように配置、形成して該表裏対向する渦巻き回路の内
   側端相互間を前記フィルムを貫通して接続するとともに
   同一面側の各渦巻き回路の外側端相互間を１つおきにか
   つ表面側と裏面側とで渦巻き回路１個分ずらせて接続し
   てフィルムの表面と裏面とに連続して直列につながった
   渦巻き回路を形成し、この直列につながった渦巻き回路
   が形成されたフィルムを渦巻き回路の１個分または複数
   個分単位の長さに交互に折り曲げ積層することにより１
   個または一体化された複数個のコイルとなしたことを特
   徴とするコイル構造。