JPS6297838A - 合成樹脂材を台板とする積層材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、化粧性に優れ、割れ、反りなどの物理的変化
を起し堆く、かつ変色しにくいリグノセルロース材料層
と、該リグノセルロース材料層で被覆された合成樹脂台
板からなる積層材の製造方法に関する。

発明が解決しようとする問題点 合成樹脂板は成形性か良く、軽量で強度の高いものが得
られ、特に発准樹脂板は極めて断熱性に優れるために建
築材料一般およびその他の多くの用途に広く使用されて
いるか、表面の化粧性に劣り、帯電性があって汚れ易く
、日光により変色、変化しやすいという欠点があった。

かかる欠点を克服する１つの手段として、木材単板を合
成樹脂台板に積層、貼着しようとする試みがなされてい
る。

しかしながら、木材単板は吸水、吸湿により伸縮するが
合成樹脂板の伸縮は極めて小さい為、表面の木質単板に
割れ、反りなどが発生し易く、未だ満足すべき結果が得
られていない。

問題点を解決するための手段 本発明者らは、かかる問題点に鑑み鋭意研究を重ねた結
果、成分中の水酸基と反応し得る反応体で処理した繊維
状、粉粒状、シート状などのリグノセルロース材料、特
にシート状の木質単板を合成樹脂台板表面に配し、これ
を積層一体化すれば、台板上に寸法変化の少ない、耐水
性に優れた被覆層を形成させることができ、合成樹脂の
持つ有利な特徴を保持し、かつその欠点を克服した積層
体が得られることを見い出だし本発明を完成した。

本発明方法により上記の欠点が克服されるのは、リグノ
セルロース材料成分中の水酸基が化学的に修飾されるこ
とによって木質材料特有の吸水、吸湿性がなくなり、寸
法変化を起しにくくなることによる。

詳細な説明 即ち、本発明は、リグノセルロース材料を水酸基と反応
し得る反応体で処理して該リグノセルロース材料成分中
の水酸基を化学的に修飾せしめ、かくして得られる改質
されたリグノセルロース材料を合成樹脂台板表面に配し
、これを積層一体化せしめることを特徴とする積層材の
製造方法に関する。

リグノセルロース材料としては、台板表面を化粧および
／または保護する目的で使用される繊維状、粉粒状、薄
片（フレーク）状、シート状、あるいは薄板状等の木質
材料を通常用いることがてきるが、特にシート状の木質
単板が木目模様を有する為に化粧性の点て好ましい。

本発明を実施するには、先ずリグノセルロース材料を適
当な手段で水酸基と反応し得る反応体で処理する。ここ
で反応体とは、リグノセルロース材料の成分、特にセル
ロースの水酸基と化学的に反応する物質を意味し、その
代表的なものとしてエステル化剤およびエーテル化剤を
挙げることができる。

エステル化剤としては有機酸無水物（例えば酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸などの酸無水物）、有機酸ハロゲン化物
（例えば上記の酸の他力プロン酸、ラウリン酸、ステア
リン酸およびメタクリル酸などの酸ハロゲン化物、特に
酸塩化物）、および有機酸無水物と脂肪酸の混合物（例
えば無水トリプルオル酢酸または無水クロル酢酸と酢酸
、プロピオン酸、カプロン酸またはラウリン酸等との混
合物）などを挙げることができる。これらのエステル化
剤は単独で、あるいは２種以上混合して使用することが
できる。

上記エステル化剤には、リグノセルロース材料の成分と
の反応を促進するための硫酸過塩素酸等の触媒および／
または、エステル化剤のリグノセルロース材への浸透を
促進するための酢酸トルエノ等の溶剤を添加しておくこ
とができる。

これらの触媒および／または溶剤は、エステル化剤に添
加する代りに、あるいは添加すると共に、該エステル化
剤で処理する前のリグノセルロース材料に予め含浸させ
ておいてもよい。

次に、エーテル化剤としては、例えばエチレンオキサイ
ド、プロピレンオキサイド等の１．２　エボキンド、塩
化メチル、塩化エチル等のハロゲン化アルキル、塩化ベ
ンジル等の芳香族ハロゲン化物などを用いることができ
る。

エーテル化剤の場合ら、エステル化剤の場合と同様、触
媒（例えば水酸化ナトリウムの如きアルカリ触媒）や溶
剤（例えばエステル化剤の場合に使用されるものと同様
の溶剤）を適宜添加することができ、またエーテル化剤
で処理する前のりグツセルロース材料に予めこれらを含
浸させておくことらできるが、触媒の場合は特に後者に
よるのが好ましい。

水酸基と反応し得る反応体としては、上記のエステル化
剤およびエーテル化剤のほか、イソノアネート類（例え
ばメチルイソシアネート、エチルイソシアネートなど）
を挙げることかできる。

反応体をリグノセルロース材料と接触させるには、例え
ばリグノセルロース材料を反応体中に浸漬するか、ある
いは反応体を気化せしめ、これにリグノセルロース材料
を晒らせばよい。また、この様な方法を減圧下、加圧下
あるいは減圧加圧法により行い、リグノセルロース材料
への反応体の含浸を促進させることらできる。

この様な反応体による化学的処理により、リグノセルロ
ース材料の成分、特にセルロースの水酸基がエステル化
、エーテル化などの化学的修飾を受けて耐水、耐湿性に
優れたリグノセルロース材料が得られる。

上記の操作によって改質されたりグノセルロース材料を
散布または載置などにより合成樹脂台板上に配する。こ
の場合、リグノセルロース材料と台板との接着一体化を
確実にするために台板に適当な接着剤を塗布する。

本発明方法は、あらゆる材質の合成樹脂板に適用するこ
とができる。また、合成樹脂板は発泡体であってもよい
。その形状は、平面、屈曲面のみならず種々の凹凸模様
を有するものであってもよい。

通常、合成樹脂台板に接着剤を塗布した後、改質された
リグノセルロース材料を配し、これを加熱圧締成形する
（尚、本明細書に於いて「表面」なる用語は、台板の表
裏面の片面または両面のいずれをも意味する）。この加
熱圧締成形により、台板上に配されたリグノセルロース
材料は熱可塑的性質によって無理なく台板の形状に従っ
て成型され、台板と積層一体化される。

加熱圧締条件は、用いた反応体の種類、非晶化の程度な
どに応じて適宜設定されるが、通常４０〜１５０℃の温
度、２Ｋｇ／ｃｍ２以上の圧力という比較的緩和な条件
下でし行なうことかできる。

尚、加熱圧締に際しては、通常合成樹脂台板の積層表面
の形状に略対応した型が使用されるか、これらの型にさ
らに台板には存在しない凹凸模様やエンボス模様を刻設
したものら使用することができる。この場合はリグノセ
ルロース材料層に型に応じた凹凸模様やエンボス模様を
刻設することができるのて繊維状、粉粒状のリグノセル
ロースで被覆したしのには極めて再現性よくこれらの模
様を刻設することがてきる。

本発明方法および本発明方法で得られる積層材の特徴を
以下に列挙する。

１）改質されたリグノセルロース材料で被覆されている
ので、水分や湿気に晒されても膨潤化したり反り等の変
形を生じ難く耐候性に優れている。

２）表面が木質材で被覆されるので帯電性か防止され又
日光が遮断されるので合成樹脂の劣化が防止できる。

以下本発明の集体的実施例を挙げる。

黒用 厚さ０．５ｍ／ｍのスギ柾目単板に触媒として５％濃度
の酢酸ナトリウム水溶液を含浸した後、この単板を乾燥
して触媒処理木材単板を得た。次いで上記単板を１１０
−１２０Ｇ’に加熱された無水酢酸の反応溶液中に浸漬
して１５分間反応させた後、温水にて洗浄し、次いで乾
燥することによって重量増加率り月５％のアセチル化処
理単板を得た。

一方、２５ｍ／ｍ厚の硬質ウレタンフオームに硬化剤と
してポリアミンを混練したエポキシ樹脂を１８０ｇ／ｍ
”の割合で塗布し、アセデル化処理単板を配し、６０°
Ｃ１３ｋｇ／ａｍ″で１２０分間圧締し、木材−発泡ウ
レタンフオーム体を得た。本材料を関係湿度１００％、
４０°Ｃの室内に４８時間放置したが割れ等の変形、反
り等の発生はなく、内装材として充分使用出来ろもので
あった。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）リグノセルロース材料を水酸基と反応し得る反応
   体で処理して該リグノセルロース材料成分中の水酸基を
   化学的に修飾せしめ、かくして得られる改質されたリグ
   ノセルロース材料を、接着剤を介して合成樹脂台板表面
   に配し、これを加熱圧締して積層一体化せしめることを
   特徴とする合成樹脂材を台板とする積層材の製造方法。
2. （２）リグノセルロース材料が木材単板である特許請求
   の範囲第（１）項に記載の合成樹脂材を台板とする積層
   材の製造方法。