JPS6296546A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPS6296546A
JPS6296546A JP60235294A JP23529485A JPS6296546A JP S6296546 A JPS6296546 A JP S6296546A JP 60235294 A JP60235294 A JP 60235294A JP 23529485 A JP23529485 A JP 23529485A JP S6296546 A JPS6296546 A JP S6296546A
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styrene
butadiene copolymer
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tire
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Yasushi Kikuchi
菊地 也寸志
Kazuyoshi Kayama
和義 加山
Kazutsugu Suzuki
鈴木 千嗣
Hiroshi Watanabe
浩志 渡辺
Shuichi Akita
秋田 修一
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
Nippon Zeon Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/22Incorporating nitrogen atoms into the molecule
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08CTREATMENT OR CHEMICAL MODIFICATION OF RUBBERS
    • C08C19/00Chemical modification of rubber
    • C08C19/20Incorporating sulfur atoms into the molecule
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、走行時のタイヤトレッド部の発熱が少なく、
低燃費性に優れ、しかも湿潤路面での制動性および積雪
・氷結路面での制動性を共に著しく改善した空気入りタ
イヤに関する。
〔従来技術〕
近年、省資源、省エネルギーを目差す社会的要請のもと
に、自動車における低燃費性の要求が非常に高まってき
ている。このために、ガソリン消費の少ないエンジンの
開発など自動車本体の開発はもちろんのこと、エネルギ
ー損失の少ない低燃費タイヤの検討が急速に行われてき
た。
従来、低燃費タイヤのタイヤ材料用のゴムとしてヒステ
リシスロスの少ないゴム材料が求められ、なかでもタイ
ヤのヒステリシスロスの50%以上を占めるといわれる
トレッド部には、ゴム成分としてヒステリシスロスの少
ない天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジェンゴ
ム、ガラス転移点(Tg)の低いスチレン−ブタジエン
共重合体ゴム、およびこれらのブレンド物などが使用さ
れてきた。さらに、ゴム組成物としては、比較的粒子径
の大きいカーボンブランクを比較的少ない配合量で配合
し、かつ、アロマティックオイル等の軟化剤の配合量も
できるだけ少なくしたゴム組成物がこれまでは使用され
てきた。
ところで、最近、タイヤに対してより多くの機能がいっ
そう高いレベルで求められるようになった。例えば、上
述のようにして開発された低燃費タイヤにおいて、その
低燃費性能を低下させることがなく、かつ、安全性の面
からは湿潤路面および積雪・氷結路面などの各種路面に
対応できる高い制動性能が強く望まれている。
しかし、上述したようにヒステリシスロスの少ない天然
ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジェンゴム、Tg
の低いスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを使用した場
合には、特に湿潤路面での制動性(ウェットスキッド抵
抗性)が劣り、走行安定性が極端に低下してしまうとい
う欠点があった。また、粒子径の大きなカーボンブラッ
クを使用した場合には、低燃費性能は優れるものの、湿
潤路面での制動性および耐摩耗性といった特性の低下が
避けられなかった。
さらに、これまでの低燃費タイヤのトレッド部ゴムは、
軟化剤の配合量を少なくしているため低温になると硬く
なり易く、このため積雪や氷結した路面での制動性(ア
イスキッド抵抗性)も十分に満足できるレベルには達し
ていなかった。
一方、タイヤの低燃費性能とウェットスキッド抵抗性の
両特性を満足させる材料として、最近では1.2−ビニ
ル結合を50%以上含有するいわゆる高ビニルポリブタ
ジェンゴムや高ビニルスチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ムが提案されている。しかし、これらのゴムは、いずれ
も高いガラス転移点(Tg)を有するため、耐摩耗性に
劣り、しかも低温で硬化し易く、積雪・氷結路面での制
動性能に著しく劣り、したがって上述したような全ての
特性を満たすにはやはり不十分である。
このように、現在では、低燃費性能、湿潤路面での高い
制動性、積雪・氷結路面での高い制動性といった特性を
全て満足するタイヤは提案されていない。特に、これま
では、路面が積雪や氷結のために滑り易くなる冬期にお
いては、低燃費タイヤを含む一般タイヤでは、これらの
路面における制動性が非常に小さく、スノータイヤの使
用を余儀なくされていた。しかし、使用者のタイヤ交換
にかける時間と手間はかなりのものであり、一般夏タイ
ヤで上記の3つの特性を満足するオールシーズン用のタ
イヤの出iが非常に切望されている。
〔発明の目的〕
本発明は、このような要求に応じるためになされたもの
であって、走行時のタイヤトレンド部の発熱が少なく、
低燃費性に優れ、しかも湿潤路面での制動性および積雪
・氷結路面での制動性を共に著しく改善した空気入りタ
イヤを提供することを目的とする。このタイヤは、夏冬
を問わず通期に亘って使用可能ないわゆるオールシーズ
ン用の空気入り安全タイヤである。
〔発明の構成〕
この目的を達成するために、本発明者らは、鋭意研究し
た結果、トレッド部に新規なスチレン−ブタジエン共重
合体ゴムを含有するゴム組成物を用いることにより低燃
費性で湿潤路面および積雪・氷結路面での制動性に優れ
た空気入りタイヤが得られることを見い出し、本発明を
なすにいたった。
したがって、本発明は、トレンド部が外表面側ゴム層と
内面側ゴム層の少な(とも2層からなる空気入りタイヤ
において、前記外表面側ゴム層は、(1)天然ゴムおよ
び/又はポリイソプレンゴム20〜90重量部、結合ス
チレン量が5〜30重量%であってブタジェン部の1.
2−ビニル結合量が10〜85%であるスチレン−ブタ
ジエン共重合体ゴム10〜80重量部含有し、ゴム分合
計100重量部であって、前記スチレン−ブタジエン共
重合体ゴムには、分子鎖末端或いは分子鎖中に下記式、 C− −C−N:″ OH(又はSH) で示される原子団が導入されており、(2)補強剤とし
て、比表面積(N2SA)が60〜bg、ジブチルフタ
レート吸油量(DBP吸油量)が100〜150m1/
100gであるカーボンブラックを原料ゴム100重量
部に対し30〜80重量部含有していることを特徴とす
る空気入りタイヤを要旨とするものである。
以下、本発明の構成について詳しく説明する。
第1図は、本発明のタイヤの一例の子牛半断面説明図で
ある。第1図において、Tはトレッド部であり、このト
レッド部Tはキャップ層(外表面側ゴム層)1およびア
ンダ一層(内面側ゴムJり  2から構成される。3は
左右一対のビード部4.4間に装架されたカーカス層で
あり、トレッド部Tにおいてはこのカーカス層3の外周
を取り囲むようにベルト層5が配置されている。6はト
レッド溝、7はサイド部である。
(1)本発明においては、外表面側ゴム層1は、天然ゴ
ムおよび/又はポリイソプレンゴム20〜90重量部と
特定のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム10〜80重
量部含有するのである(ゴム分合計100重量部)。こ
の範囲外の配合割合では、低燃費性、湿潤路面での制動
性、積雪・氷結路面での制動性のいずれかの特性が悪く
なるので好ましくないからである。ただし、他のジエン
系ゴム、例えば、ポリブタジェンゴム、アクリコニ1−
リルーブタジエン共重合体ゴム、非変性スチレン−ブタ
ジエン共重合体ゴムなどを30重量部以下含んでいても
よい。
ここで用いるスチレン−ブタジエン共重合体ゴムには、
分子鎖末端或いは分子鎖中に下記式で示される原子団が
導入されている。
C− −c −N7   ・−・−−−一−−・・(I)OH
(又はSH) 上記式(1)で示される原子団の導入は、下記式の結合 −C−Nて (式中Mは、0原子又はS原子を表わす)を有する化合
物(以下、化合物Aと称する)をスチレン−ブタジエン
共重合体と反応させることによって行われる。
化合物Aとしては、N、N−ジメチルホルムアミド、N
、N−ジエチルホルムアミド;N。
N−ジエチルアセトアミド;アミノアセトアミド、N、
N−ジメチル−N” N l −ジメチルアミノアセト
アミド、N−フェニルジアセトアミド、N、N−ジメチ
ルアクリルアミド、N、N−ジメチルメタアクリルアミ
ド;プロピオンアミド、N、N−ジメチルプロピオンア
ミド:4−ピリジルアミド、N、N−ジメチル−4−ピ
リジルアミドiN、N−ジメチルベンズアミド、p−ア
ミノベンズアミド、N ’ 、N’  −(p−ジメチ
ルアミノ)ベンズアミド、N、N−ジメチル−N“−(
p−エチルアミノ)ベンズアミド、N−アセチル−N−
2−ナフチルベンズアミド;ニコチンアミド、N、N−
ジエチルニコチンアミド;コハク酸アミド、マレイン酸
アミド、N。
N 、N’ 、N’  −テトラメチルマレイン酸アミ
ド;コハクイミド、マレイミド、N−メチルマレイミド
、N−メチルフタルイミド、1.2−シクロヘキサンジ
カルボキシミド、N−メチル−1,2−シクロヘキサン
ジ力ルポキシミド;オキサミド、2−フラミド、N 、
 R、N″ Nl  −テトラメチルオキサミド、N、
N−ジメチル−2−フラミド;N、N−ジメチルー8−
キノリンカルボキシアミドHN、N−ジメチル−p−ア
ミノ−ベンザルアセトアミド、N、N−ジメチル−N゛
、N’  −(p”−ジメチルアミノ)シンナミリデン
アセトアミド;N、N−ジメチル−N’、Ill”−(
2−ジメチルアミノ)ビニルアミド、N″−(2−メチ
ルアミノ)ビニルアミド;尿素、N。
N“ −ジメチル尿素、N 、 N 、N“ Nl −
テトラメチル尿素;カルバミン酸メチル、N、N−ジエ
チルカルバミン酸メチル;ε−カプロラクタム、N−メ
チル−ε−カプロラクタム、N−アセチル−ε−カプロ
ラクタム、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−アセチル−2−ピロリドン、2−ピペリドン、
N−メチル−2−ピペリドン、2−キノロン、N−メチ
ル−2−キノロン、2−インドリノン、N−メチル−2
−インドリノン;イソシアヌル酸、N。
N’、N”−トリメチルイソシアヌル酸等およびこれら
の対応の含硫黄化合物が例示できる。なかでも特に好ま
しい化合物は、窒素にアルキル基が結合した化合物であ
る。
前記式(I)で示される原子団が導入されたスチレン−
ブタジエン共重合体ゴムの製造方法としては、例えば、
(alアルカリ金属基材触媒および/又はアルカリ土類
金属基材触媒を用いてスチレンとブタジェンとを重合さ
せ、重合反応が完了した溶液中に化合物Aを添加する方
法、(blスチレン−ブタジエン共重合体を適当な溶剤
に溶解させた溶液中で、該共重合体にアルカリ金属およ
び/又はアルカリ土類金属を付加させ、引き続き化合物
Aを添加して反応させる方法等が例示できる。
この場合の重合反応および付加反応に使用されるアルカ
リ金属基材触媒は、リチウム、ルビジウム、セシウム等
の金属そのもの、或いはこれらの炭化水素化合物もしく
は極性化合物との錯体(例えば、n−ブチルリチウム、
2−ナフチルリチウム、カリウム−テトラヒドロフラン
錯体、カリウム−ジェトキシエタン錯体等)である。ま
た、アルカリ土類金属基材触媒は、特開昭51−115
590号、特開昭52−9090号、特開昭57−10
0146号などに記載されているバリウム、ストロンチ
ウム、カルシウム等の化合物を主成分とする触媒系等が
例示できる。いずれの金属基材触媒も通常の溶液重合の
触媒として使用されるものでよく、特に制限されるもの
でない。
反応終了後、化合物Aの導入された不飽和ゴム状重合体
は、メタノール等の凝固剤の添加、水蒸気によるストリ
ッピングなどの通常の分離方法を用いて反応溶液中から
回収される。得られた不飽和ゴム状重合体には、分子鎖
末端或いは分子鎖中に、 重合体分子鎖−〇− −C−Nご 011(又は511) なる原子団として化合物Aが導入されている。
化合物Aが導入される部位は、分子鎖の末端或いはそれ
以外の部位であってもよいが、好ましくは分子鎖の末端
である。分子鎖の末端がジェニル構造の共重合体と化合
物Aとの反応で得られた重合体を使用することにより、
低燃費性の改善がさらに大となるからである。
スチレン−ブタジエン共重合体ゴムが前記式(I)で示
される原子団を分子鎖内に有していることが本発明の必
須の構成要件である。このスチレン−ブタジエン共重合
体ゴムを含有するゴム組成物は、前記式(1)で示され
る原子団ををさない通常のスチレン−ブタジエン[i合
体ゴムからなるゴム組成物に比べると著しく改善された
反発弾性を示す。したがって、このゴム組成物をトレン
ドに用いた空気入りタイヤは、他の特性を高いレベルに
維持しながら低燃費性を非常に改善することが可能とな
る。
また、本発明で用いるスチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ムは、結合スチレン量が5〜30重量%、好ましくは1
0〜30重量%であり、また、ブタジェン部のL2−ビ
ニル結合量が10〜85%、好ましくは30〜75%で
ある。
結合スチレン量が5重量%未満では、ゴム組成物のウェ
ットスキッド抵抗が低下し、湿潤路面におけるタイヤの
制動性能を悪化させるので好ましくない。一方、30重
量%を越えると、湿潤路面での制動性が大きくなる反面
、積雪・氷結路面での制動性および耐摩耗性が悪化する
ので好ましくない。
■、2−ビニル結合量が10%未満では製造が困難な上
に湿潤路面での制動性の改善効果が小さく、一方、85
%を越えると発熱性が大きくなると共に氷結路面での制
動性、耐摩耗性が大幅に低下するため好ましくない。
また、本発明で用いるスチレン−ブタジエン共重合体ゴ
ムは、タイヤ製造時に良好な加工性を得るために、スズ
−ブタジェニル結合で結合された分岐状重合体を含んで
いてもよい。ただし、スズ−ブタジェニル結合の形成の
ためにスチレン−ブタジエン共重合体ゴムの分子鎖末端
が利用されすぎると前記式(1)で示される原子団を導
入するための有効分子鎖末端が減少するので、タイヤ製
造時に良好な加工性を保ちながら本発明の目的であるタ
イヤ性能を得ようとするには、スズ−ブタジェニル結合
で結合された分岐状重合体(A)と分子鎖内に前記式(
1)で示される原子団が少なくとも1個導入された重合
体(B)との割合A/Bが0.1以上4.0未満の範囲
にあることが好ましい。
(2)また、本発明においては、外表面側ゴム層1が、
補強剤として、カーボンブラックを原料ゴム100重量
部に対して30〜80重量部含有しているのである。
カーボンブラックの配合量が30重量部未満では、タイ
ヤとして十分な湿潤路面での制動性、耐摩耗性が得られ
ない。一方、80重量部を越えるとタイヤの低燃費性が
悪化し、加えて、トレンド部の硬度が低温で高くなるた
め氷結路面で滑り易くなり、好ましくないからである。
ここで用いるカーボンブラックの特性としては、窒素吸
着法による比表面積(N2SA)が60〜140m2/
g 、好ましくは75〜120m2/gで、ジブチルフ
タレート吸油量(DBP吸油量)が100〜150m 
12 / 100g−好ましくは110〜140m l
/100gの範囲にあることが必要である。
N25Aが60 m2/g未満では、タイヤの低燃費性
に優れるものの、湿潤路面での制動性、耐摩耗性が著し
く悪化する。一方、N25Aが140m2/gを越える
とタイヤの低燃費性が劣ることになるので好ましくない
DBP吸油量が100m l / 100g未満では、
タイヤの耐摩耗性が低下し、さらに操縦安定性が悪くな
るので好ましくない。150m l / 100gを越
えると、低温でトレッド部が硬化し易く、積雪・氷結路
面での制動性が低下するので好ましくない。
さらに、このカーボンブラックとしては、遠心沈降法に
より測定される凝集体分布の半値幅(ΔDst)が85
〜130mμのものが、低燃費性の改善にはよりいっそ
うの効果があるので好ましい。
本発明では、トレッド部が少なくとも2層からなる空気
入リタイヤの外表面側ゴム層に上述したようなゴム成分
、カーボンブラックからなるゴム組成物を使用したこと
を特徴とするが、このゴム組成物は、通常のゴム工業で
用いられる配合剤である加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤
、老化防止剤、軟化剤等を含んでいてもよい。また、本
発明のタイヤは、乗用車用タイヤをはじめ、トラック・
バス用タイヤなど全てのタイヤに通用できるものであり
、タイヤの種類には特に限定されるものではない。
以下に実施例、比較例を示す。
実施例、比較例 ここで用いたスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(S 
B R)の特性を第1表に、カーボンブラックの特性を
第■表に示した。
第■表に示す配合のゴムを第1図に示す2層トレッド構
造を有するタイヤのキャップ層に用い、165 SR1
3のタイヤを18種作製した。各タイヤについて、湿潤
路制動試験、氷結路制動試験、転がり抵抗試験を実車試
験により下記の方法で行い評価した。この結果を第■表
に併記した。
(1)  湿潤路制動試験ニ アスフアルド舗装路面に散水し、40kn+/hrから
の制動距離を測定し、比較例1のタイヤを100とした
ときの指数で評価した。指数が大きいほど制動性能は良
好である。
(2)  氷結路制動試験: 気温−5〜−10℃の雰囲気下、完全に凍結した路面に
おいて速度40km/hrで走行中にブレーキをかけ、
完全に停止するまでの距離を測定し、比較例1のタイヤ
を100としたときの指数で評価した。指数が大きいほ
ど制動性能は良好である。
(3)転がり抵抗試験: 径707m5の室内試験用ドラム上にて、タイヤ内圧1
.9kg /crl、荷重420kgを負荷し、100
kIII/hrの速度で予備走行を30分行った後、6
0km /hrの速度で転がり抵抗を測定し、比較例1
のタイヤを100としたときの指数で評価した。指数が
小さいほど転がり抵抗が低く、低燃費性に優れる。
(本頁以下余白) 注): *l   N1pol 1502  (日本ゼオン)*
2 ツルプレン1204  (旭化成)* 3   C
arif lex  1215  (シェルケミカル)
*4 赤外分光分析法により測定 *5 分岐状重合体の量は、GPCを使用して求めた。
また、(1)式の導入さ れた重合体の量は、13 C−NMRを使用して求めた
(本頁以下余白) 第■表 注): *1 ジーストKM  (東海カーボン)*2 ダイア
ブラックA(三菱化成) *3  )ITC#100  (中部カーボン)*4 
 ASTM 03037の方法にて測定*5  JIS
 K 6221の方法にて測定*6 ΔDstの測定は
、ディスクセントリフエージ(英国Joyce Loe
b1社製)を用いて次の方法により測定。すな わち、カーボンブラックを精秤し、 20容量エタノール水溶液と界面活性 剤とを加え、カーボンブラック濃度 を5mg/100 ccになるように超音波で分散させ
て試料溶液を作製する。
次に、ディスクセントリフエージの 回転速度8000rpmにおいて試料溶液0.5nlを
蒸溜水からなるスピン液10m1に注入し、−斉に遠心
沈降を開 始させ、光沈降法によりストークス 径で換算された凝集体分布曲線を作 成し、そのヒストグラムにおける最 多頻度(最大吸光度)の1/2のと きの凝集体の分布幅を半値幅(ΔD st)とする。
(本頁以下余白) 注): *I  TTR−20 *2 N−イソプロピル−No−フェニル−p−フェニ
レンジアミン *3 N−シクロへキシル−2−ベンゾチアジル−スル
フェンアミド 第■表から、実施例1〜5のタイヤは、比較例1のタイ
ヤに比べて転がり抵抗が小さく、低燃費性が大幅に優れ
ており、しかも湿潤路および氷結路での制動性も改善さ
れていることが明らかである。一方、比較例1〜5のタ
イヤのように単味のポリマーをトレッド部に使用したタ
イヤでは、湿潤路での制動性、氷結路での制動性、転が
り抵抗性の全てを満足するタイヤは得られていない。ま
た、天然ゴムとのブレンド系においても前記式(1)が
分子鎖中に導入されていないスチレン−ブタジエン共重
合体ゴム(比較例6.7.9)、結合スチレン量が30
i量%以上のスチレン−ブタジエン共重合体ゴム(比較
例8)を使用した場合には改善が不十分である。
カーボンブラックについては、N25Aが140ra2
/g以上のSAFカーボンを使用すると転がり抵抗性が
劣り(比較例10) 、N2 SAが601112/g
以下のFEF級のカーボンでは、十分な湿潤路制動性が
得られない(比較例11)。これに対し、N339カー
ボンおよび実施例6.7に示されるカーボンブラックで
は、全ての特性が同時に著しく改善されたタイヤが得ら
れている。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、トレッド部に新規
なスチレン−ブタジエン共重合体ゴムを含有したゴム組
成物を用いたので、低燃費性に優れ、しかも湿潤路面お
よび積雪・氷結路面での制動性を同時に満足するオール
シーズン用の空気入りタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のタイヤの一例の子午半断面説明図であ
る。 1・・・外表面側ゴム層、2・・・内面側ゴム層、3・
・・カーカス層、4・・・ビード部、5・・・ベルト層
、6・・・トレッド溝、7・・ ・サイド部、T・ ・
 ・ トレッド部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 トレッド部が外表面側ゴム層と内面側ゴム層の少なくと
    も2層からなる空気入りタイヤにおいて、前記外表面側
    ゴム層は、 (1)天然ゴムおよび/又はポリイソプレンゴム20〜
    90重量部、結合スチレン量が5〜30重量%であって
    ブタジエン部の1,2−ビニル結合量が10〜85%で
    あるスチレン−ブタジエン共重合体ゴム10〜80重量
    部含有し、ゴム分合計100重量部であって、前記スチ
    レン−ブタジエン共重合体ゴムには、分子鎖末端或いは
    分子鎖中に下記式、 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される原子団が導入されており、 (2)補強剤として、比表面積(N_2SA)が60〜
    140m^2/g、ジブチルフタレート吸油量(DBP
    吸油量)が100〜150ml/100gであるカーボ
    ンブラックを原料ゴム100重量部に対し30〜80重
    量部含有している、 ことを特徴とする空気入りタイヤ。
JP60235294A 1985-10-23 1985-10-23 空気入りタイヤ Granted JPS6296546A (ja)

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