JPS6295213A - 積層フイルム及びその製造法 - Google Patents

積層フイルム及びその製造法

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JPS6295213A
JPS6295213A JP60235285A JP23528585A JPS6295213A JP S6295213 A JPS6295213 A JP S6295213A JP 60235285 A JP60235285 A JP 60235285A JP 23528585 A JP23528585 A JP 23528585A JP S6295213 A JPS6295213 A JP S6295213A
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JP
Japan
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film
laminated film
liquid crystalline
acid
crystalline polyester
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JP60235285A
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English (en)
Inventor
Takenori Taniguchi
谷口 武範
Yoichi Izumi
庸一 出水
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高性能の積層フィルムに関する。更に詳しく
は、優れた引張強度及びヤング率を有し、しかも優れた
引張伸度を有する積層フィルムに関する。
(従来の技術とその問題点) 従来、液晶性ポリエステルからつくられたフィルムは、
延伸を必要とせずに優れた機械的強度を有するが、液晶
特有の配向特性によって、幅方向の強度が引取方向の強
度に比べて小さいアンバランスなフィルムが得られやす
かった。機械的性質のバランスしたフィルムを製造する
方法も種々提案されているが、それを再現性よく均一(
:製造することは困難であった。そこで、引取方向及び
幅方向に等しく優れた機械的強度を有するフィルムを得
るため、/軸配向したフィルムを30°以上の角度で交
叉させて積層した積層フィルムが提案されている(特開
昭62−10937♂号公報)。
しかしながら、このような積層フィルムは、優れた引張
強度及びヤング率を有するにもかかわらず、引張伸度が
7〜3チと著しく小さく、又、引裂強度も著しく劣る。
特にTダイより押出してドラフト/〜/θで捲取った液
晶性ポリエステルフィルムを交叉して積層した積層フィ
ルムは、伸度が著しく低いという欠点があり、産業上の
利用価値が少ない。
ステルの籐迫−会去シ造積層フィルムにおいて、 −高
い引張強度及びヤング率を有し、しかも優れた引張伸度
を有する等方向な物性を示す積層フィルムおよびその製
造法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前記欠点のない液晶性ポリエステルから
なるフィルムを得るべく鋭意研究を重ねた結果、インフ
レーション法にて特定の条件下に製膜された液晶性ポリ
エステルフィルムを用いた積層フィルムにより、前記目
的を達成しうることを見出し、この知見に基づいて本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明の第/は、2
枚以上の樹脂フィルムを接合した積層フィルムにおいて
、該樹脂フィルムの少なくとも2枚は、液晶性ポリエス
テルフィルムであり且つ、どの方向(:も積層フィルム
の引張伸度が4を俤以上であることを特徴とする積層フ
ィルムであり、これは、本発明の特許請求の範囲第2項
記載のインフレーション法で得られたコ軸配向の液晶性
ポリエステルフィルムを少くとも2枚用いて接合し、接
合中或いは接合後(:熱処理することを特徴とする積層
フィルムの製造法C:よって製造され得る。
本発明において、液晶性ポリエステルとは光学異方性溶
融物を形成するポリエステルと同義で、流動可能な温度
範囲すなわち溶融状態においてりθ0に交叉した偏光子
を備えた光学系で光を透過させる性質を有するポリエス
テルを意味する。このようなポリエステルとしては、(
1)芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン酸の/種又
2種以上の単位と、芳香族ジオール、脂環族ジオール、
脂肪族ジオールの7種又は2種以上の単位とから成るも
の、(2)芳香族オキシカルボン酸の7種又は2種以上
の単位から成るもの、(8) (1)の単位と(2)の
単位とから成るものが挙げられる。ここで芳香族ジカル
ボン酸としては、テレフタル酸、g、4t’−ジフェニ
ルジカルボン酸、g、4t’ −トリフェニルジカルボ
ン酸、シ、6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルーグ、ダージカルポン酸、ジフェノキシエタン−
g、4t’−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−g、
4t’−ジカルボン酸、ジフェニルエタンーダ。
グ′−ジカルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエーテ
ル−!、、?−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−3
,3′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3゜3′−
ジカルボン酸、ナフタレン−7,6−ジカルボン酸のよ
うな芳香族ジカルボン酸、又は、クロルテレフタル酸、
ジクミルテレフタル酸、ブロムテレフタル酸、メチルテ
レフタル酸、ジメチルテレフタル酸、□工tルテレフタ
ル酸、メトキシテレフタル酸、エトキシテレフタル酸の
ような前記芳香族ジカルボン酸のアルキル、アルコキシ
又はハロゲン置換体などが挙げられる。
脂環族ジカルボン酸としては、トランス−7,4を一シ
クロへキチンジカルボン酸、ンスー7.4t−ンクロへ
キチンジカルボン酸、7.3−シクロへキチンジカルボ
ン酸などの脂環族ジカルボン酸又はトランス−八(<−
(/−メチル)シクロヘキサンジカルボン酸、トランス
−7,<1− (/−クロル)シクロヘキサンジカルボ
ン酸など、前記脂環族ジカルボン酸のアルキル、アルコ
キン、又はハロゲン置換体などが挙げられる。
芳香族ジオールとしては、ヒドロキノン、レゾルシン、
g、g’−ジオキシジフェニル、g、4t’−ジオキシ
トリフェニル、2.6−ナフタレンジオール、4t、4
t′−ジオキシジフェニルエーテル、ビス(4t−オキ
ンフエノキシ)エタン、3.3′−ジオキシジフェニル
、 、3.3’−ジオキシジフェニルエーテル、/。
6−ナフタレンジオール1.2.2−ビス(4t−ヒド
ロキンフェニル)プロパン、2.2−ビス(9−ヒドロ
キシフェニル)メタンなどの芳香族ジオール又は、クロ
ルヒドロキノン、メチルヒドロキノン、t−メチルヒド
ロキノン、フェニルヒドロキノン、メトキシヒドロキノ
ン、フェノキシヒドロキノン、グークロルレゾルシン、
グーメチルレゾルシンなど前記芳香族ジオールのアルキ
ル、アルコキシ又はハロゲン置換体が挙げられる。
脂環族ジオールとしては、トランス−/、4t−シクロ
へキサンジオール、シスー/、4t−ンクロヘキサンジ
オール、トランス−/、4t−シクロへキサンジメタツ
ール、シスmへグーシクロヘキサンジメタツール、トラ
ンス−7,3−シクロへキチンジオール、シスー/、コ
ーンクロヘキサンジオール、トランス−7,3−シクロ
ヘキサンジメタノールのような脂環族ジオール又は、ト
ランス−へクー(/−メチル)シクロへキチンジオール
、トランス−/、<t −(/−クロル)シクロヘキサ
ンジオールのような前記脂環族ジオールのアルキル、ア
ルコキシ又はハロゲン置換体が挙げられる。
脂肪族ジオールとしては、工tレンゲリコール、/、3
−7”ロバンジオール、/、グーブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコールなどの直鎖状又は分枝状脂肪族ジオ
ールが挙げられる。
芳香族オキシカルボン酸としては、p−ヒドロキシ安息
香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、≦−ヒドロキシー2−
ナフトエ酸、乙−ヒドロキシ−/−ナフトエ酸などの芳
香族オキシカルボン酸又は、3−メチル−グーヒドロキ
シ安息香e、3−クロル−グーヒドロキン安息香酸、3
−メトキン−グーヒドロキン安息香酸など、前記芳香族
オキシカルボン酸のアルキル、アルコキシ又はハロゲン
置換体が挙げられる。
前記[1)〜(8)の各モノマ一単位から構成されるポ
リエステルは、構成単位及びポリマー中の組成比、シー
フェンス分布(−よっては、光学異方性溶融物を形成す
るものとしないものが存在するが、本発明で用いるポリ
エステルは前記のポリエステルの中で、光学異方性溶融
物を形成するものに限られる。
本発明で用いるポリエステルは軟化点が73θ〜900
℃の範囲にあるものが好ましく、l♂θ〜3jO℃の範
囲(:あるものかさら(=好ましい。
本発明に用いる好ましいポリエステルとしては(1)テ
レフタル酸、ジフェニルエーテル−4t、4t′−ジカ
ルボン酸、ジフェノキシエタン−4t、4t′−ジカル
ボン酸及びコ、6−ナフタレンジカルボン酸の各単位の
中から選ばれた少なくとも7種の単位と、ヒドロキノン
、クロルヒドロキノン、メチルヒドロキノン、メトキン
ヒドロキノン、フェニルヒドロキノン及びフエノキシヒ
ドロキノンノ各単位の中から選ばれた少なくとも7種の
単位とから構成されたコポリエステル、(2)テレフタ
ル酸、ジフェニルエーテル−俟り′−ジカルボン酸、ジ
フェノキシエタン−g、4t’−ジカルボン酸及びコ、
≦−ナフタレンジカルボン酸の各単位の中から選ばれた
少なくとも7種の単位と、ヒドロキノン、クロルヒドロ
キノン、メチルヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、
フェニルヒドロキノン及びフェノキシヒドロキノンの各
単位の中から選ばれた少なくとも7種の単位と、p−ヒ
ドロキシ安息香酸単位とから構成されるコポリエステル
、(8)テレフタル酸、ジフェニルエーテル−乳クージ
カルボン酸、ジフェノキシエタン−y、タージカルボン
酸及び2.6−ナフタレンジカルボン酸の各単位の中か
ら選ばれた少なくとも7種の単位と、エチレングリコー
ル単位と、p−ヒドロキシ安息香酸単位とから構成され
るコポリエステル、(4)テレフタル酸、ジフェニルエ
ーテル−g、4t’−ジカルボン酸、ジフェノキンエタ
ン−g、4t’−ジカルボン酸及び2.乙−ナフタレン
ジカルボン酸の各単位の中から選ばれた少なくとも7種
の単位と、ヒドロキノン、クロルヒドロキノン、メチル
ヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、フェニルヒドロ
キノン及びフェノキシヒドロキノンの各単位の中から選
ばれた少なくとも7種の単位と、エチレングリコール単
位とから構成されるコポリエステル、(5)テレフタル
酸、ジフェニルエーテル−9,り′−ジカルボン酸、ジ
フェノキンエタン−Z、タージカルボン酸及びコ、乙−
ナフタレンジカルボン酸の各単位の中から選ばれた少な
くとも7種の単位と、ヒドロキノン、クロルヒドロキノ
ン、メチルヒドロキノン、メトキシヒドロキノン、フェ
ニルヒドロキノン及びフェノキシヒドロキノンの各単位
の中から選ばれた少なくとも7種の単位と、エチレング
リコール単位と、p−ヒドロキン安息香酸単位とから構
成されるコポリエステルなどが挙げられる。
本発明に用いられるポリエステルは、前記した構成単位
に相当するジカルボン酸、ジオール、オキシカルボン酸
やそれらの誘導体などから公知の方法によって製造する
ことができる。例えば(1)芳香族ジカルボン酸及び脂
環族ジカルボン酸の中から選ばれた少なくとも7種と、
芳香族ジオール及び脂環族ジオールの酢酸エステルの中
から選ばれた少なくとも7種とを混合し、加熱、かきま
ぜながら脱酢酸重縮合反応を行う方法、(2)芳香族ジ
カルボン酸及び脂環族ジカルボン酸の中から選ばれた少
なくとも7種と、芳香族ジオール及び脂環族ジオールの
酢酸エステルの中から選ばれた少なくとも7種と、芳香
族オキシカルボン酸の酢酸エステルとを混合し、加熱、
かきまぜながら脱酢酸重縮合反応を行う方法、(3)芳
香族ジカルボン酸及び脂環族ジカルボン酸のフェニルエ
ステルの中から選ばれた少なくとも7種と、芳香族ジオ
ール及び脂環族ジオールの中から選ばれた少なくとも7
種とを混合し、加熱、かきまぜながら脱フエノール重縮
合反応を行う方法、(4)芳香族ジカルボン酸及び脂環
族ジカルボン酸のフェニルエステルの中から選ばれた少
なくとも7種と、芳香族ジオール及び脂環族ジオールの
中から選ばれた少なくとも7種と、芳香族オキシカルボ
ン酸のフェニルエステルとを混合し、加熱、かきまぜな
がら脱フエノール重縮合反応を行う方法、(5)芳香族
ジカルボン酸及び脂環族カルボン酸の中から選ばれた少
なくとも7種と脂肪族ジオールとから通常の溶融重縮合
によって得たポリエステル、例えばポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(エチレ
ン−/、2−ビス−ジフェノキシエタン−p、p’−ジ
カルボンレートなどに、fa)芳香族ジカルボン酸及び
脂環族ジカルボン酸の中から選ばれた少なくとも7種と
、芳香族ジオール及び脂環族ジオールの酢酸エステルの
中から選ばれた少なくとも7種とを混合し、加熱、かき
まぜながらアシドリシス反応と脱酢酸重縮合反応を行う
方法、(b)芳香族オキシカルボン酸の酢酸エステルを
混合し、加熱、かきまぜながらアンドリンス反応と脱酢
酸重縮合反応を行う方法、(C)芳香族ジカルボン酸及
び脂環族ジカルボン酸の中から選ばれた少なくとも7種
と、芳香族ジオール及び脂環族ジオールの酢酸エステル
の中から選ばれた少なくとも7種と、芳香族オキシカル
ボン酸の酢酸エステルとを混合し、加熱、かきまぜなが
らアシドリシス反応と脱酢酸重縮合反応を行う方法など
によって製造することができる。
これらの重縮合反応は、通常ito〜4too℃の温度
範囲、常圧〜θ、θ/ torrの圧力範囲で、溶融状
態で行われ、反応の最終段階では、/θtorr〜0.
0 / torrの減圧下で行われる。また、アンチモ
ンやゲルマニウム化合物などの重縮合触媒、リン化合物
などの安定剤、酸化チタンなどのつや消し剤などを必要
に応じて、反応開始から終了までの任意の時点で加える
ことができる。得られたポリエステル溶融物は、そのま
まダイから押出して製膜することもでき、いったん、冷
却固化したのち製膜に用いることもでき、さらに、冷却
固化して得たポリエステルを軟化点以下の温度で、不活
性気体中又は減圧下で固相重合したのちに製膜に用いる
こともできる。
また、本発明で用いるポリエステルには、必要に応じ他
の溶融性ポリマー、例えばナイロン、ポリエチレンテレ
フタレートなどを所望の物性をそこなわない範囲の量で
適宜配合することができる。
本発明においては、上記液晶性ポリエステルを用いて、
インフレーション法にて溶融押出しして得られる液晶性
ポリエステルフィルムを使用する。
液晶性ポリエステルフィルムは、例えば、液晶性ポリエ
ステルの融点もしくは軟化点以上、好ましくは融点もし
くは軟化点より約/θ℃から20℃高い温度範囲で溶融
せしめ、環状スリットを有するインフレーション用ダイ
から、引取方向と直角な巾方向のドラフト倍率が引取方
向のドラフト倍率に対して約2.j倍以上になるように
製膜することにより機械的性能の比較的バランスしたフ
ィルムが得られる。この様C二して得られたフィルムは
、引取方向及び引取方向と直角な幅方向の2軸に配向し
ており、その各方向の強度、ヤング率はほぼ等しい。一
方、液晶性ポリエステルをTダイで製膜したフィルムは
、引取方向への分子配向が優先するのを避けることがで
きず引取方向と直角な幅方向の機械的性質が著しく劣り
裂は易い。又、伸度に関しては、Tダイで製膜されたフ
ィルムは両方向ともに著しく小さいの(;対し、前記の
ドラフト率比でインフレーション法により製膜したフィ
ルムは比較的大きい。何故なら、伸度の小さいフィルム
のみを2枚以上交叉して貼り合わせて積層フィルムにし
ても、伸度の大きい積層フィルムをつくることができな
いからである。それ故、本発明の積1−フィルムを構成
する個々の液晶性ポリエステルフィルムはそれ自体、引
取方向及び引取方向と直角な幅方向のいずれかが、引取
強度/θ(−以上、ヤング率が4t00 KHz−以上
、伸度がツチ以上を有していることが好ましい。
伸度の大きい積層フィルムは接合中或いは接合後に熱処
理して製造することができる。熱処理によって、接合が
より完全に行われることも一般的(=認められるが、よ
り重要なことは液晶性ポリエステルの固相重合がおこる
ことである。熱処理する場合の好ましい条件は、該液晶
性ポリエステルの融点又は軟化点より約20℃〜700
℃低い温度、具体的には200〜320℃の温度で行う
又、減圧下、もしくは不活性気体中で弛緩下又は低い緊
張下に好ましく行うことができる。
本発明の積層フィルムは、少なくとも2枚が上記液晶性
ポリエステルフィルムから成り、積層フィルムの引張伸
度が、どの方向にも4ts以上である。液晶性ポリエス
テルフィルムの特徴は、そのすぐれた耐熱性、寸法安定
性、低い吸湿性、高強度、高ヤング率にあり、積層化に
よってその特徴が、一層活かされる。伸度が4を嗟未満
であるとフィルムとして脆く、その用途が非常に限定さ
れたものC二なるが、本発明の積層フィルムは、4を多
以上の引張伸度をどの方向C二ももっているので、各種
用途に有用である。本発明の積層フィルムは好ましくは
6係以上の引張伸度をもっている。これに対して特開昭
32−109377号公報に記戦の積層フィルムは、T
ダイ法で製膜された液晶ポリエステルフィルムからなる
ため、引張伸度が小さく実用性に乏しい。
インフレーション法で前記の如く特別のドラフト条件下
に製膜したフィルムの場合、引取方向とそれに直角な方
向とで物性のバランスした、またはほぼバランスした液
晶性ポリエステルフィルムをつくることはできるが、フ
ィルムの面内での分子鎖配向は完全ランダムではなく、
謂ゆるコ軸配向であり、従って引取方向と約り!0の方
向の機械的性能はやや劣る。本発明の積層フィルムの場
合、このような性質をもっている原フィルムを適当な角
度(例えば引取方向に対して互いに1.t ro)に少
なくとも2枚積層することにより、あらゆる方向に対す
る機械的性能、特(;引張伸度を均一にしかもグ%より
も大きくできるのである。
本発明の積層フィルムは、どの方向に対しても引裂抵抗
が2 夕OP/m以上であるものが好ましく引張強度は
、20秘−以上、好ましくは30(−以上であり、上述
の方法により実現される。
本発明の積層フィルムは上記液晶性ポリエステルだけで
形成されることが好ましいが、その他の樹脂フィルムと
合わせて積層されてもよい。その様な樹脂フィルムの例
としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリ上9メチ
レンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリへキサメチレンテレフタレート、ボリエデレン
ー2.乙−ナフタレンジカルボキシレート、ポリテトラ
メテレンーコ、乙−ナフタレンジカルボキシレート等の
如きポリエステル、ナイロン乙、ナイロン10等の如き
ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の如きポ
リオレフィン等より成るフィルムが例示される。これら
は未延伸のままでもよく、延伸及び熱処理されたもので
もよい。
本発明の積層フィルムの厚さは、7〜1000μm、好
ましくはj〜10θμm程度である。
本発明の積層フィルムは、従来公知の方法、例えば熱に
より接着する方法、超音波により接着する方法、コロナ
放電(−より接着する方法、接着剤を使用する方法等又
はこれらの併用により接着積層(接合)せしめることに
よって得られる。ここで接着剤を用いる以外の方法にお
いてその接着時の温度は、液晶性ポリエステルフィルム
の流れ温度付近であり、好ましくは流れ温度より/θ〜
50℃低い温度である。
このような条件で積層することにより、得られるフィル
ムの物性を等方的にすることができ、伸度が高く裂けC
二くい積層フィルムを得ることができる。
(発明の効果) 従来の積層体、例えば特開昭62−/θり!7♂号公報
における積層体は、伸度が低く又引裂性能も低いフィル
ムであり、等方的で且つ優れた機械的強度を有する薄肉
状フィルムを得ることが困難であり、産業上の利用分野
が限られるのに対し、本発明の積層フィルムは、等方的
にバランスのとれた高伸度、高引裂性能をもっている。
本発明の積層フィルムは更に高強度、高ヤング率、低水
分率、良好な耐熱性、良好な耐湿寸法安定性、良好な耐
候性などを有していることから、ビデオテープ、コンピ
ュタ−テープ、カセットテープ、フロッピーディスク、
フレキシブルプリント配線基板用フィルムなどの電気関
係の用途に好ましく用いられ、その他色装用やラミネー
ト用などにも用いることができる。
(実施例) 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例/ メチルヒドロキノンジアセテ−) / ? 7.4 f
(0,フタモル)、テレフタル酸/2グ、4tf(0,
フタモル)、p−アセトキシ安息香酸s 、r tt、
a y(/、32モル)、ポリエチレンテレフタレート
/フタ、≦?(0,乙1モル)を、かきまぜ機、減圧蒸
留装置を取付けた重合反応器に仕込み、窒素気流中でか
きまぜながら60分間で3/θ℃に昇温したのち、5分
間かけて徐々(−減圧し1,2 torrで7/θ分間
反応を行った。反応終了後、窒素を導入して系を常圧に
戻してポリエステル溶融物を取出し、自然冷却固化され
たのち、クラッシャーで粉砕した。
得られたポリエステルの融点は、270℃であり、溶融
状態で光学異方性を示した。固有粘度は/、ヲ6であり
、310℃における溶融粘度はioo、oo。
禦−1のせん断速度のもとで/!0ボイズを示した。
このポリエステルを370℃で直径/θ■、スリット巾
θ、2!−の環状スリットダイより、乙θ、  cIV
’mの速度で押出し、この管状フィルムの中空部に窒素
を圧入して管状フィルムの直径をダイ下約/cmのとこ
ろで!、3倍(:急膨張させたのち、7θiの速度で巻
取った。この際、ダイの下は円筒状のカバーをつけて約
300℃に加熱し、次いで室温の空気で冷却した。
得られたフィルムは巾方向の延伸倍率(膨張率)が引取
方向の延伸倍率に対してり、′!倍であり、このものを
引張試験にかけたところ、引取方向の初期モジュラス、
強度、伸度はそれぞれ3♂/曝−1/ /、6 h/d
、7.3憾、巾方向の初期モジュラス、強度、(ttR
tハソレソft4to t Kg/j、/ 2.3 K
g/mj、2.7’Aであって、引取方向及び巾方向が
ほぼ同等の性能を有する透明なフィルムであった。また
水分率は0.7憾であった。
このフィルム2枚を引取方向が直角(=なるように重ね
合わせ、260℃の熱プレスで接合し、次いで24tj
℃で窒素中に6θ分間置き、熱処理した。得られた積層
フィルムの厚さは4tOμ、引張強度は//階−、ヤン
グ率は& j OKg/d、伸度は夕、コチであった。
また、上記引張測定を行なった方向′とり0°の方向に
引張物性測定を行なったところ、殆んど差がなかった。
実施例2 p−アセトキシ安息香酸362.♂f (,2,01モ
ル)、乙−アセトキシーコーナフトエ酸107.θ? 
(0,117モル)、テレフタル酸!r/、4tf (
0,31モル)、とフェノールジアセテー) / 3.
l!″f(0,31モル)をかきまぜ機、減圧蒸留装置
を取付けた重合反応装置に仕込み、3oθ〜33θ℃の
温度1.2トール〜/トールの減圧下で約2時間反応せ
しめて、融点22θ℃、320℃における溶液粘度/6
0θ就−1のせん断速度のもとで100ボイズのポリマ
ーを得た。このポリエステルを実施例/と同様に製膜を
行ないコ軸配向フィルムを得た。このフィルムの厚みは
/θμで、引取方向とそれに直角な方向の引張物性はほ
ぼ同じで、引張強度は29皺−、ヤング率は3♂0皓−
1伸度は乙、!チであった。
このフィルム2枚を引取方向が4tj0になるように重
ね合わせ、2tj℃で窒素中に圧力/ KV−下に30
分間置き、接合させた。得られた積層フィルムの厚さは
79μで、/方向の引張強度、2乙に9/Ij、ヤング
率は3!グV−1伸度は5.3%であった。又、最初に
引張物性測定を行なった方向とグ5°、90°をなす方
向について引張物性を測定した結果、ゲタ0方向の場合
、引張強度23 Km、、ヤング率300報、伸度はj
、乙チ、り0°方向の場合、引張強度λ乙Kv/mれヤ
ング率3 j OKld、伸度夕、/%であった。
実施例3 実施例ユで得らポリエステルを37θ℃で、直径10f
i、スリット幅0.2 夕mの環状スリットダイより5
6叫−の速度で押出し、この環状フィルムの中空部に窒
素を圧入して、ダイ下約/cmのところで急膨張させ、
管状フィルムの径をg、4を倍として//ざ4−の速度
で捲き取った。
得られたフィルムは巾方向の延伸倍率が引取方向の延伸
倍率に対して2.2倍であり、引取方向の引張強産タグ
堅−、ヤング率♂2θ1、伸度7、/チであるのに対し
、幅方向の引張強度/9(−、ヤング率27θ1、伸度
3.!俤であった。
このフィルム2枚を引取方向が直角になるようにポリエ
チレンテレフタレートフィルムを介して2.3Wcdの
圧力下に重ね合わせ、次いで窒素中で2!θ℃にて30
分間ステンレス製の枠にはさんで熱処理した。得られた
積層フィルムの厚さは、2ざμ、引張強度は3 ! K
y/J、ヤング率り70(−1伸度6.デチであった。
りjoの方向では引張強度32曝−、ヤング率’l /
 OK!j、伸度j、j釜、90°の方向の場合、引張
強度3乙KtiAj、ヤング率r 00 Kg/d、伸
度7.コチであった。
又、この積層フィルムを窒素気流中20θ℃で70時間
約j’ Kg/Jの緊張をかけて保持したところ、積層
フィルムの収縮はなく、引張強度が3 J’ K9Aj
、ヤング率≦00(−1伸変♂、ざチであった。グj0
の方向では引張強度3乙1、ヤング率タグ0Kp/J、
伸度2,3%、90°の方向の場合、引張強度が3り砺
1、ヤング率乙70鴨、伸度り、/チと全ての方向に物
性の上昇がみられた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)2枚以上の樹脂フィルムを接合した積層フィルムに
    おいて、該樹脂フィルムの少なくとも2枚は、液晶性ポ
    リエステルフィルムであり、且つどの方向にも積層フィ
    ルムの引張伸度が4%以上であることを特徴とする積層
    フィルム 2)インフレーシヨン法で得られた2軸配向の液晶性ポ
    リエステルフィルムを少なくとも2枚用いて接合し、接
    合中、或いは接合後に該液晶性ポリエステルの融点又は
    軟化点より、20〜100℃低い温度で熱処理すること
    を特徴とする積層フィルムの製造法
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