JPS6294170A

JPS6294170A - 搾乳器

Info

Publication number: JPS6294170A
Application number: JP60233309A
Authority: JP
Inventors: 相田　滋; 弘之上原
Original assignee: PIGEON KK
Current assignee: PIGEON KK
Priority date: 1985-10-21
Filing date: 1985-10-21
Publication date: 1987-04-30
Also published as: US4759747A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は産婦の乳房から母乳を搾乳するための搾乳器に
関する。

〔循来の技術〕

一般にこの種の搾乳器としては、一端がラッパ状に拡開
した管状部材が哺乳瓶等の容器体に連結され、上記管状
部材の拡開端部を乳房に当てるようにすると共に、所定
の吸引装置により容器体ないしは管状部材の内部に存す
る空気を吸引して陰圧状態を形成することをもって搾乳
する構成のものが知られている。

従来の搾乳器には、吸引装置としてダイヤフラム式の電
動吸引ポンプを用いたものと、排気弁を有する中空ゴム
製の握力操作式手動吸引ポンプを用いたものとがあり、
それぞれ次のような特徴を有していた。すなわち、ダイ
ヤフラム式電動吸引ポンプによるものは当該ポンプを管
状部材あるいは容器体に直接連結できるため各構成部材
を一体的にまとめることができ、片手操作にて簡便に搾
乳を行ない得るものであった。一方、握力操作式手動吸
引ポンプによるものは安価でかつダイヤフラム式電動吸
引ポンプに比べ大きな吸引力を奏するものであった。

したがって、需要者としては操作性、価格、自己の母乳
の出方等を考慮していずれかを選択して買い求める必要
があった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上述した従来の搾乳器は、ダイヤプラム
式電動吸引ポンプを用いたものと握力操作式手動吸引ポ
ンプを用いたものとの間に互換性がなくいずれも吸引装
置が他の構成部材とセットで製品化されていたので、そ
の後に環境あるいは母体が変化して操作性、吸引力等の
性能面に適合性が欠如する事態が生じた場合、新たにセ
ットで搾乳器を購入しなければならず経済性が悪いとい
う問題を有していた。

例えば、−児が未だ低年令のときに二児を出産した場合
などは、その環境の変化により操作性の良好なダイヤフ
ラム式電動吸引ポンプを用いたものが必要となり、また
、出産から時間が経ち母乳の出が悪くなった場合などは
吸引力の大きな握力操作式手動吸引ポンプを用いたもの
が必要となるものである。

本発明は上述した問題に鑑みてなされたものであり、そ
の目的は吸引装置としてダイヤプラム式電動吸引ポンプ
と握力操作式手動吸引ポンプの双方が適用可能で、需要
者の要望に広く適合でき経済性にすぐれた搾乳器を提供
することである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するために、一端に乳当部が形
成されている管状部材と、この管状部材を通して流入す
る母乳を貯留する容器体と、上記管状部材内の空気を吸
引する吸引装置と、上記管状部材と上記吸引装置とを着
脱可能に連結すると共に、上、記管状部材内の圧力を調
整する圧力調整手段が付設されている連結部材とを具備
した構成としたものである。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本実施例に係る搾乳器を分解して示す正面図、
第２図は同搾乳器の各構成部材装置を連結した状態を示
す一部切欠正面図、第３図は連結部材に付設された圧力
調整手段の構成を示す切断正面図である。

図中１０は管状部材であり、一端にラッパ状に拡開する
乳当部１１が形成されていると共に、他端に容器体２０
と連結するための接合部１２が形成された蓋部１３が設
けられており、かつ蓋部１３には連結部材３０を取り付
けるための接合部１４が形成されているものである。

容器体２０は、上部に開口を有し、その開口の周囲にポ
ス２１が突出形成されており、ポス２１の外周に上記接
合部１２が螺合する螺条２２が形成された構。

成を有するものである。なお、ポス２１には別に哺乳用
乳首、スプーン等を取り付けることもできる構成となっ
ている。なお、図中２３は容器体２０と管状部材１０と
の間に介在して設けられるパツキンである。

連結部材３０は、筒状の連結部材本体３１の一端に前記
接合部１４に係合する連結部３２が形成されていると共
に、他端に後述する吸引装置が接続される接続溝３３が
形成されており、かつ連結部材本体３１と一体に圧力調
整手段４０が付設されてなるものである。

圧力調整手段４０は、第３図に示すように連結部材本体
３１の中空部と連通ずるチューブ４工の内部に弁座４２
を配設し、この弁座４２に設けられた通気孔４２ａを弁
体４３が閉塞あるいは開放することにより外気を流入し
て管状部材１０内の圧力を調整するものである。弁座４
２は、チューブ４１の内壁との間に形成されたスプライ
ン４４に沿って軸方向に移動可能であるが、その移動は
圧縮ばね４５とカム部材４６とにより阻止されている。

カム部材４８は、チューブ４１の一端に回転自在に取り
付けられており、端面に傾斜したカム面４８ａが形成さ
れているものである。また、カム部材４Ｂの中心部には
外気流入孔４８ｂが穿設されている。上記弁座４２の基
端にはこのカム面４８ａに接する突起４２ｂが設けられ
ており、これら突起４２ｂとカム面４Ｅｌａとで構成さ
れるカム機構により弁座４２の静止位置が調整可能とな
っている。弁体４３は、付勢部材としての圧縮ばね４７
により外気圧に抗する方向に付勢されており、この付勢
力をもって弁座４２に当接している。

圧縮ばね４７は、弁座４２の静止位置によりたわみ量が
変化するので、上記カム部材４８の回転操作に伴う弁座
４２の位置調整によって付勢力を調整することができる
。

さらに圧力調整手段４０には、弁体４３を押圧して当該
弁体４３の弁座４２に対する当接状態を即時解除する陰
圧開放部材４８が設けられている。すなわち、この陰圧
開放部材４８は、カム部材４６の中心に穿設された外気
流入孔４８ｂないし弁座４２の通気孔４２ａを通して先
端ピン状部４８ａが弁体４３に接触可能となっており、
基端頭部４８ｂを抑圧操作することにより弁体４３を押
圧して弁座４２から離間させ。

即時に外気を管状部材１０内に流入させるものである。

なお、図中４９はチューブ４１と弁座４２との間の隙間
から外気が流入することを防止する０リングである。

図中５０は吸引装置としてのダイヤフラム式電動吸引ポ
ンプであり、一方、６０は他の吸引装置としての握力操
作式手動吸引ポンプである。本実施例の搾乳器は、これ
ら双方の吸引装置を接続することができる。すなわち、
上記各吸引ポンプ５０．８０にはそれぞれ同一形状の接
続部５１．θ１が設けられており、これら接続部５１．
８１が前記連結部材３０の接続溝３３に係合して接続状
態を実現可能となっている。なお、ダイヤフラム式電動
吸引ポンプ５０の内部構造は従来のものと同様であり、
略説すると排気弁および給気弁の設けられた吸引室内の
空気をダイヤフラムの鼓動により流動させて吸引するも
のである。また、握力操作式手動吸引ポンプ６０の内部
構造も従来のものと同様であり、排気弁Ｂ２を有する中
空ゴム部材８３を握りつぶし、しかるのちの復元力によ
り吸引する概略のものである。

次に動作を説明する。

第２図に示すごと゛く各構成部材装置を連結した状態に
て、管状部材１０の乳当部１１を乳房に当て、ダイヤプ
ラム式電動吸引ポンプ５０（あるいは握力操作式手動吸
引ポンプ６０）を作動させると、管状部材１０内の空気
が連結部材３０を通して吸引され防圧状態となり、当該
防圧により乳房が吸引されて母乳が流出する。流出した
母乳は容器体２０内に流れ込み貯留される。

管状部材１０内の圧力を調整するには、カム部材４Ｂを
回転操作して弁体４３に対する付勢力を変化させればよ
い。管状部材ｌｏ内の防圧が所望の大きざ以上になると
、管状部材ｌＯ内の圧力と外気圧との圧力差により弁体
４３が図示左方に引き動かされ、外気が外気流入孔４８
ｂないし通気孔４２ａを通して管状部材１０内に流入し
防圧を低下させる。したがって、乳房に痛みを感じさせ
ない防圧状態を維持することができる。さらに、上記防
圧が増大した場合の弁体４３の離間動作は開発的に行な
われるので、圧力調整が脈打つように実現されあたかも
乳児が吸引するごとき快ちよい刺激を乳房に与えること
ができ母乳の流出を一層円滑にすることができる。また
、上記圧力調整は管状部材１０内の圧力と外気圧との圧
力差により弁体４３に作用する力と圧縮ばね４７による
付勢力との間の微妙な力差をもって弁体４３を動作させ
るものであるため、厳密な微調整が可能である。

乳房に突発的な痛みを感じた場合および搾乳が終了した
場合には、陰圧開放部材４８を抑圧操作して管状部材ｌ
Ｏ内の防圧状態を除去すればすみやかに搾乳器を乳房か
ら離すことができる。

搾乳器を洗浄する場合は、第１図に示すごとく　　：各
構成部材装置を分解し、母乳のかす等の汚れが　　１付
着したものだけを選別して各々洗浄すればよい、管状部
材ｌＯ及び容器体２０は常に母乳が触れるため、毎回洗
浄を要するが、連結部材３０は汚れが付着した場合のみ
その付着部分だけを局部的に洗浄すればよく、吸引装置
は外部を拭く程度でよい。このように各構成部材装置に
応じた洗浄を行なうことができるので、特に連結部材３
０における圧力調整手段４０及び吸引ポンプ５０．［１
０のような複雑な構成でかつ金属製の部材を有するもの
の劣化を防止することができる。

また、各構成部材装置の一部が損傷した場合は、その損
傷したものだけを取り換えればよく互換性に富むもので
ある。

なお、本発明は上述した一実施例に限定されるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能
であることは勿論である。

〔発明の効果〕

以北の説明から明らかなように本発明によれば、連結部
材を介してダイヤフラム式電動吸引ポンプと握力操作式
手動吸引ポンプの双方の吸引装置を管状部材に接続可能
としたので、需要者の環境あるいは母体の変化に応じて
上記吸引装置を取り換えて使用でき経済性にすぐれてい
ると共に。

連結部材に圧力調整手段を付設したので、母体に応じた
防圧状態を実現して快ちよく円滑に搾乳を行なうことが
でき、さらに管状部材、容器体、圧力調整手段を有する
連結部材、吸引装置の各構成部材装置をそれぞれに応じ
た洗浄方法により個別に洗浄することができるので、特
に圧力調整手段および吸引装置の劣化を防上することが
でき、加えて各構成部材装置の一部が損傷した場合、そ
の損傷したものだけを取り換えればよくこの点において
も経済性にすぐれているという効果を奏するものである
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すものであり、第１図は搾
乳器を分解して示す正面図、第２図は搾乳器の各構成部
材装置を連結した状態を示す一部切欠正面図、第３図は
連結部材に付設された圧力調整手段の構成を示すｖｊ断
正正面図ある。ＩＯ・・・管状部材　　　　　１１・・・乳当部２０・
・・容器体　　　　　　２３・・・パツキン３０・・・
連結部材　　　　　３１・・・連結部材本体３２・・・
連結部　　　　　　３３・・・接続溝４０・・・圧力調
整手段　　　４１・・・チューブ４２・・・弁座　　　
　　　　４２ａ・・・通気孔４３・・・弁体　　　　　
　　４４・・・スプライン４５・・・圧縮ばね　　　　
　４８・・・カム部材４８ｂ・・・外気流入孔　　　４
７・・・圧縮ばね４８・・・陰圧開放部材　　　４９・
・・Ｏリング５０・・・ダイヤフラム式電動吸引ポンプ
５１・・・接続部６０・・・握力操作式手動吸引ポンプ６１・・・接続部

Claims

【特許請求の範囲】

（１）一端に乳当部が形成されている管状部材と、この
管状部材を通して流入する母乳を貯留する容器体と、上
記管状部材内の空気を吸引する吸引装置と、上記管状部
材と上記吸引装置とを着脱可能に連結すると共に、上記
管状部材内の圧力を調整する圧力調整手段が付設されて
いる連結部材とを具備したことを特徴とする搾乳器。
（２）前記吸引装置は、ダイヤフラム式電動吸引ポンプ
又は握力操作式手動吸引ポンプで構成され、かつ前記連
結部材に接続するための接続部が設けられていることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の搾乳器。
（３）前記連結部材における圧力調整手段は、連結部材
に付設されたチューブ内にて軸方向の静止位置が調整可
能な弁座と、上記弁座の固定位置により付勢力が変化す
る付勢部材により外気圧に抗する方向に付勢されて上記
弁座に当接する弁体とからなる構成を有し、前記管状部
材内の圧力と外気圧との圧力差により断発的に上記弁体
の弁座に対する当接状態が解除されて外気を管状部材内
に流入させるものであることを特徴とする特許請求の範
囲第１項又は第２項記載の搾乳器。
（４）前記連結部材における圧力調整手段は、前記弁体
を押圧して当該弁体の弁座に対する当接状態を解除可能
な陰圧開放部材を有することを特徴とする特許請求の範
囲第３項記載の搾乳器。