JPS63147471A - 搾乳器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、産婦の乳房に当てた搾乳カップの内部を負圧
にして母乳を搾乳する搾乳器に関する。

［従来の技術］ 従来、この種の搾乳器としては、例えば特公昭５９−４
１３６４号公報に記載されているようなものがある。

このものは、電動式吸引部に、外気導入により内圧を変
えることができる圧力調整ネジ及び圧力開放釦を設置す
るとともに、この吸引部と吸孔部とボトルとを上下方向
に連通したことを特徴としている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の搾乳器にあっては、圧力開放
釦を電動式吸引部に設け、吸孔部の接合部を把持して当
該吸孔部に設けたラッパを乳房に押し当てるとともに、
その把持状態で必要により人差指を使用して圧力開放釦
を操作する構造となっていたため、ラッパを乳房に押し
当てるための力が大きく必要とされ、非力な女性では乳
房にラッパを密着させることが難しく、そのためラッパ
内をなかなか負圧にすることができないという問題点が
あった。

また、圧力調整のためのバネと圧力開放のためのバネを
１個のスプリングで兼用する構造となっていたため、圧
力調整により設定された付勢力が圧力開放時の押圧力と
して作用することから、その押圧力の大きさが圧力調整
により必然的に決定され、そのため使用者の力に適した
押圧力調整ができないという問題点もあった。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、搾
乳カップを乳房へ密着させることが容易な当該搾乳カッ
プに圧力開放ボタンを設けることにより、上記問題点を
解決することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するため、本発明は、容器に取着した搾
乳カップを負圧にする負圧源を有する搾乳器において、
前記搾乳カップに、内部の負圧を外気に開放する圧力開
放ボタンを設けたことを特徴としている。

［作用］ 而して、本発明では、搾乳カップに圧力開放ボタンを設
け、搾乳カップを持って搾乳できるようにしたため、搾
乳カップを乳房に容易に密着させることができるととも
に、必要により搾乳カップ内の負圧を迅速に開放するこ
とができる。

［実施例］ 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は、本発明の一実施例を示す一部を断面した正面
図、第２図は、第１図に示す圧力調整手段の拡大断面図
である。

まず、構成を説明すると、第１図に示す、１は搾乳カッ
プであり、この搾乳カップ１は、ラッパ状に拡開した乳
当部２と、この乳当部２の基端に連続して一体に設けた
接続部３とを有し、乳当部２は接続部３かも斜め上方に
延びている。

乳当部２の、接続部３に近い部分には、内部の負圧を外
気に開放する圧力開放ボタン３０を設けている。この圧
力開放ボタン３０は、一端に頭部３１ａを又他端に弁部
３１ｂを有し且つ乳当部２に穿設した通孔２ａに緩く挿
通して当該孔当部２に摺動自在に支持したボタン本体３
１と、外気側に位置する上記頭部３１ａと乳当部２どの
間に介在したバネ部材３２とから構成している。バネ部
材３２は、図示するような円錐環状をなすゴム状弾性体
、コイルバネ等の各種の弾性体で形成することができ、
その付勢力により乳当部２の内側に位置する弁部３１ｂ
を当該孔当部２の内面に密着させ、これにより搾乳カッ
プ１内の負圧を確保するようにしている。

なお、３２ａは、バネ部材３２に設けた通気孔であり、
圧力開放ボタン３０を作動した際の外気との連通を確保
する。また、２ｂは、乳当部２の内側に一体に設けたカ
バーであり、搾乳した母乳が圧力開放ボタン３０部分か
ら外部に漏れ出すのを防止する。

接続部３は、仕切壁４により上下に仕切られ且つ当該仕
切壁４に設けた連通孔４ａを介して連通した下部接続口
５と上部接続口６を有し、下方に開口する下部接続口５
にはメネジを設けている。

この下部接続口５には、上部に開口を有し且つその外周
にオネジを設けた容器７が螺合される。４ｂは、仕切壁
４の下面より下方に突出して設けた環状突起であり、搾
乳した母乳が上部接続口６側に流入するのを防止する。

８は、容器７と接続部３との間に介在して設けたパツキ
ンである。

また、接続部３の、上方に開口する上部接続口６には圧
力調整手段９を取付けている。この圧力調整手段９は、
弁ボディ１０と、弁スリーブ１１と、弁体１２と、カム
部材１４とを有する。Ｌ字形に形成した中空の弁ボディ
１０の内部には、通気孔１５を有する弁スリーブ１１を
配設し、この通気孔１５の一端に設けた弁座に弁スプリ
ング１６の付勢力により弁体１２を着座している。

上記弁スリーブ１１の外側には、弁ボディ１０の内側に
設けたスリット１７に係合するストッパ１１ａを設け、
このストッパｌｌａで鳥該弁スリーブ１１の回動を防止
しつつ軸方向へのみ移動可能としているとともに、外周
部に装着したＯ−リング１８により、弁ボディ１０と弁
スリーブ１１との間の隙間から外気が流入することを防
止している。さらに、弁スリーブ１１の端面には突起１
１ｂを設け、この突起１１ｂをスプリング１９及び弁ス
プリング１６の付勢力により、カム部材１４の端面に設
けた傾斜したカム面Ｌ４ａに圧接している。

カム部材１４は、弁ボディ１０の先端に回転可能に取付
けているとともに、中央部に設けた貫通孔１４ｂにより
弁ボディ１０の内外を常時連通している、上記カム面１
４ａと前記弁スリーブ１１の突起ｔｔｂとでカム機構を
構成しており、かかるカム機構により弁スリーブ１１の
静止位置を調整可能としている。このように、弁スリー
ブ１１の静止位置を調整して弁スプリング１６の付勢力
を強弱変化させることにより、外気圧に対する搾乳カッ
プ１内の圧力を調整することができる。

また、上部接続口６には、横方向に開口する側部接続口
２１を連通して設け、この側部接続口２１には、容器７
に取着した搾乳カップ１の内部を負圧にする電動式負圧
源２３を接続している。

電動式負圧源２３は、側部接続口２１に一部分を挿入し
た接続ノズル２４と、これに接続した図示しないダイヤ
フラム式吸引ポンプ、電動モータ等を有し、それらをケ
ース２５に収納している。

ケ、ス２５は、上部に接続用の開口を有し、その開口を
、前記側部接続口２１を有する側部接続片２６に外嵌し
ている。そして、開口の上部に位置する上面板２５ａに
は、上部接続口６に対応して切欠き２７を設け、この切
欠き２７を貫通して、搾乳カップ１の取付孔としての上
部接続口６に前記弁ボディｌＯの一端に設定した取付軸
１０ａを挿入し、このようにして、弁ボディ１０でケー
ス２５を搾乳カップ１の接続部３に取着している。

また、接続ノズル２４は、側部接続口２１に緩く挿入し
た筒体２４ａと、この筒体２４ａの一端を閉じるように
設けたノズル本体２４ｂとを有し、このノズル本体２４
ｂの筒袖部分に、電動モータにより駆動されるダイヤプ
ラム式吸引ポンプに一端を接続した連結パイプ２８の他
端を接続している。そして、筒体２４ａの外周に装着し
た０−リング２９により当該側部接続口２１を気密に保
持している。

次に、本実施例の動作について説明する。

本装置を用いて搾乳する場合は、搾乳カップ１の基端部
分を把持して乳当部２を乳房に当て、図示しないスイッ
チの作動により電動モータを介してダイヤプラム式吸引
ポンプを駆動する。すると、搾乳カップ１内の空気が連
通孔４ａを通して吸引されて当該搾乳カップ１内が負圧
状態となり、これにより乳房が吸引されて母乳が流出す
る。流出した母乳は乳当部２から接続部３に流れ、容器
７内に流れ込んで貯留される。

搾乳カップ１内の負圧の強さを調整する場合には、圧力
調整手段９のカム部材１４を回転操作する。これにより
、弁スリーブ１１に対する弁体１２の付勢力が変化して
、搾乳カップｌ内の負圧が所望の強さに設定される。搾
乳カップ１内の負圧が所定以上に高くなると、外気圧と
の圧力差により弁体１２が第２図の左方向に引き動かさ
れ、外気が貫通孔１４ｂかも通気孔１５を通して搾乳カ
ップ１内に流れ込み、負圧を低下させる。

従って、搾乳カップ１内の圧力を、乳房に痛みを感じさ
せない負圧状態に維持することができる。しかも、上記
負圧が増大した場合の弁体１２の離間動作は所定圧力を
越える度に行なわれるため、圧力調整が脈打つように実
現され、あたかも乳児が吸引するような快い刺激を乳房
に与えることができ、母乳の流出を一層円滑にすること
ができる。さらに、上記圧力調整は、搾乳カップｌ内の
圧力と外気圧との圧力差により弁体１２に作用する力と
、弁スプリング１６による付勢力との間の微妙な力差を
もって弁体１２を動作させるものであるため、厳密な微
調整を行なうことができる。

搾乳時に乳房に突発的な痛みを感じた場合、及び搾乳が
終了した場合には、搾乳カップ１に設けた圧力開放ボタ
ン３０を抑圧操作して当該搾乳カップ１内の負圧を除去
すればよく、これにより乳房から本搾乳器を速やかに離
すことができる。

上記搾乳時或は搾乳終了時等において、本搾乳器をテー
ブル或はフロア等の上に置くと、本搾乳器は電動式負圧
源２３と容器７とを横並びに配置して全体の重心を可及
的に低くしているため、全体の安定性が良く、ある程度
傾けて置いても或は少々乱暴に置いても搾乳器が倒れる
ことがない。

そのため、搾乳器が倒れて母乳がテーブルやフロア等に
漏れ出したりすることがなく、また電動式負圧源２３に
流れ込むことがないから電動モータ等の短絡や錆の発生
等を生じることがない。特に、本実施例のように、容器
７及び電動式負圧源２３の互いの下面を一致させ、これ
ら容器７及び電動式負圧源２３で全重量を支持すること
により、安定性をより一層高めることができる。

また、本搾乳器を洗浄する場合は、まず、圧力調整手段
９を上方に引いて取り外し、次に、電動式負圧源２３を
第１図において右方向に引き、当該電動式負圧源２３を
搾乳カップ１から取り外す。しかる後、搾乳カップ１及
び容器７を個別に洗浄して母乳のかす等の汚れを取り除
くことにより、常に清潔な状態を保つことができる。

本搾乳器の組付は、搾乳カップ１の接続部３に容器７を
螺合するとともに、当該接続部３の側部接続片２６にケ
ース２５の上部に設けた開口を挿入し、接続ノズル２４
を側部接続口２１に挿着する。これにより、連通孔４ａ
を介して電動式負圧源２３と搾乳カップ１の内部とが連
通される。しかる後、圧力調整手段９の弁ボディ１０に
設けた取付軸１０ａを、ケース２５の上面板２５ａに設
けた切欠き２７を貫通して接続部３の上部接続口６に挿
入する。これにより、電動式負圧源２３が搾乳カップ１
に固定され、これらと容器７とが一体的に組立られる。

従って、組付φ分解作業及び洗浄作業を簡単に行なうこ
とができる。

なお、電動式負圧源２３と搾乳カップ１との着脱は、圧
力調整手段９を取付けた状態のまま挿入し若しくは分離
することができる。

また、上記実施例では、電動式負圧源を用いた例につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、手動に
より作動する吸気ポンプ等を使用した負圧源でもよいこ
とは勿論である。

［発明の効果］ 以上説明してきたように、本発明によれば、搾乳カップ
に圧力開放ボタンを設ける構造としたため、当該圧力開
放ボタンの押圧力を常時一定圧に保持することができ、
必要時には迅速に負圧を開放することができるとともに
、搾乳カップ部分を把持して搾乳動作を行なうことによ
り、非力な女性でも容易に搾乳カップを乳房に密着させ
ることができ、従って、搾乳カップ内を早期に負圧にし
て搾乳効率を高めることができるという効果が得られる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す一部を断面した正面図
、第２図は第１図に示した圧力調整手段の拡大断面図で
ある。 ｌ：搾乳カップ　　　　２：乳当部 ３：接続部　　　　　　７：容器 ９：圧力調整手段　　　２３：負圧源 ３０：圧力開放ボタン　　３１：ポタン本体３２：バネ
部材 特許出願人　　ビジョン株式会社 第１図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 容器に取着した搾乳カップを負圧にする負 圧源を有する搾乳器において、前記搾乳カップに、内部
   の負圧を外気に開放する圧力開放ボタンを設けたことを
   特徴とする搾乳器。