JPS6291645A - ディーゼルエンジン用プレストローク制御式燃料噴射ポンプのプレストローク制御装置 - Google Patents

ディーゼルエンジン用プレストローク制御式燃料噴射ポンプのプレストローク制御装置

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JPS6291645A
JPS6291645A JP22991285A JP22991285A JPS6291645A JP S6291645 A JPS6291645 A JP S6291645A JP 22991285 A JP22991285 A JP 22991285A JP 22991285 A JP22991285 A JP 22991285A JP S6291645 A JPS6291645 A JP S6291645A
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Kimio Uehara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内燃機関の燃焼室へ燃料を噴射するフレスト
ローク制御式燃料噴射ポンプのプレストローク制御装置
に関するものである。
従来の技術 従来、ディーゼルエンジンの燃料噴射ノズルに燃料を圧
送する燃料噴射ポンプにおいて、燃料噴射量の制御はポ
ンプ内の燃料を加圧するプランジャを回動することによ
り行われ、また燃料噴射時期の制御は、エンジンによっ
て駆動されるプランジャ駆動用カム軸に設けられた遠心
式あるいは電子式オートタイマによって、同軸の回転位
相をエンジンのクランク角位相に対し変えることにより
行われるように構成されていた。ところが噴射時期制御
の場合、カム軸の慣性質量が比較的大きく、また同軸か
らプランジャに伝達されるポンプの駆動トルクが大きい
ため、上記タイマも必然的に大ノl11かすなものとな
り、そのためコスト高となったり、ポンプ全体が粗大化
するといった不具合かあ二) だ 。
このため、本出願人は、燃料を加圧するプランジャの外
側に摺動自在に嵌装された制御スリーブを有し、アクチ
ュエータにより制御スリーブをプランジャの軸線方向に
移動させることにより、同プランジャのプレストローク
を変化させて燃料噴射時期及び燃料送油率を制御するよ
うに構成されたプレストローク制御式燃料噴射ポンプを
既に提案している。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、車両の運転状態に応じて、上記ブ1/
ストローク制御式燃料噴射ポンプのプランジャのプレス
トローク、即ち、燃料噴射時期及び燃料送油率を最適値
に制御するように制御スリーブを移動させるためのアク
チュエータを制御することにより、燃料噴射ポンプの破
損を防止し、車両の走行フィーリング及び燃費を向上さ
せ、排ガスを低減させることにある。
問題点を解決するための手段 本発明によるプレストローク制御式燃料噴射ポンプのプ
レストローク制御装置は、運転状態情報源からの種々の
運転状態情報に応答して所定の運転状態に応じた運転モ
ードを判定し、この運転モードに対応しまた複数のプレ
ストロークマツプのうちの1つを選択する判定手段と、
上記選択されたプレストロークマツプから所定の運転状
態に応じた目標プレストローク値を演算する目標プレス
トローク値演算回路と、使用限界マツプから所定の運転
状態に応じた限界プレストローク値を演算する限界プレ
ストローク値演算回路と、上記演算された目標プレスト
ローク値と限界プレストローク値とのいずれか低い方の
値を選択し出力する低値選択回路とを備え、上記選択さ
れた低い方の値に従ってプランジャのプレストロークを
制御するようにアクチュエータを作動させるように構成
されている。
作用 上記構成によれば、所定の運転状態に応じて判定された
運転モードに対応するプレストロークマツプから目標プ
レストローク値が演算されると共に、使用限界マツプか
ら限界プレストローク値が演算され、プランジャのプレ
ストロークがこれらプレストローク値の低い方の値に一
致するように制御スリーブがアクチュエータを介して移
動されて、燃料噴射時期及び燃料送油率を調整する。使
用限界マツプにより、エンジンの高回転域でも燃料噴射
ポンプがポンプ耐圧限界以下で使用されろように燃料噴
射時期が制御され、燃料噴射ポンプの破損を防止できる
。これにより中低回転域でのポンプ吐出圧を大きくでき
、エンジン出力の向上により車両の走行フィーリング及
び燃費を向上させることができ、排ガス中の黒煙、白煙
を少なくできる。
実施例 以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細
に説明する。
〔燃料噴射ポンプの第1実施例〕 第1図〜第21図に示す本発明に適用されるプレストロ
ーク制御式燃料噴射ポンプの第1実施例において、符号
2はディーゼルエンジンの列Wの燃料噴射ポンプのハウ
ジング、4は同ハウジング内に保持された複数個のバレ
ルの一つであって、各バレル4の軸線がハウジング2内
の一平面上に並列にならぶように位置されている。6は
各バレル4の上部に取付けられたエンジンの各気筒に夫
々接続される吐出弁ホルダ、7aは吐出弁、8は各バレ
ル4内に摺動自在に嵌装されたプランジャ、10は同プ
ランジャを下方へ付勢するスプリング、12は図示しな
いエンジンの、駆動軸に連動されプランジャ8を押し上
げるカム、14はプランジャ8外周に摺動自在に嵌装さ
れた制御スリーブ、16は各バレル4に固定され制御ス
リーブ140案内@17に係合して七〇回動を規制する
ガイドピン、18はバレル4に回動自在に支持されかつ
プランジャ8に回動不能に係合されたスリーブである。
プランジャ8は、その上端面と周側面とを連通ずる油路
8aと、油路8aに連通して周側面に形成した周側面開
口8bと、開口8bと連続すると共にプランジャ8軸線
に溢う周側面に刻設した縦溝8cと、この縦溝8cと交
差すると共にプランジャ軸線に対し傾斜する傾斜溝8d
とを有しており、上記両溝8c、8dと給油孔8b(以
下開口という)とで制御溝が形成される。他方、制御ス
リーブ14には噴射終りを規定する制御孔14aが貫設
されている。ここで、プランジャ8が第6図に示すよう
に所定の有効ストロークをするとき、燃料を噴射するた
めの条件は、制御スリーブ14の上下中、長さを7o、
縦溝8cと開口8bとを含む長さを11とすると、lO
>11なる関係が成立することが要求される。また、第
7図に示すようにプランジャ8が最小の有効ス図りで燃
料を噴射するときに、噴射終りにおける2段吹きを防止
するための条件は、制御孔14a上縁と制御スリーブ1
4上端との間の長さを14、該制御孔14a上縁と縦溝
8c上端との間の長さを13とするとき、13≧14な
る関係が成立することが要求される。さらに第8図に示
されるように、制御孔14aが縦溝8cに対向した位置
でプランジャ8が上下動するとき、すなわち燃料の無噴
射を決めて)ための条件は、制御孔14a下縁と制御ス
リーブ14下端との間の長さを12とするとき、11>
12なる関係が成立することが要求される。さらに第9
図において、上記無噴射作動の状態で制御孔14aが開
口8bの下縁でプランジャ8に閉塞されても、無噴射を
確実に実現で゛きるための条件は11≧14なる関係が
成立することを要求される。なお、第3図において符号
15は図示しないフィードポンプから供給される燃料を
貯溜する燃料室を示し、燃料は、プランジャ8がバレル
4に油密状態を保持したまま嵌合されて℃・るため、カ
ム軸室13に洩れない。また21はカム軸室13内へ潤
滑油を供給するための給油口、23はタペット25に突
設したガイドピンであって、・・ウジング2に刻設した
ガイド溝27に摺動で・きるように係合する。さらに第
4図では図示していな℃・が、第3図に示す符号29は
後述する操作軸26のねじ穴にねじ込1れたプレストロ
ーク微調整用の調整ねじ(第4.11図では図示を省略
している)であって、同ねじを弛緩させてレバー28を
適宜回転させることによりプランジャ8のプレストロー
クを微調整することができるものである。
さらに上記構成ではエンジンの駆動軸より回転力を受け
て連動するカム軸12aにより、カム12が1回転する
と、タペット250ローラ25aはカム12に押圧され
る毎に、プランジャ8を上方に一定リフト量、即ち、1
ストローク上下に往復動するものである。
ここで、第3図に示す状態からプランジャ8がカムI2
により押圧されて燃料を圧送する過程を第10図(al
〜(e)(制御スリーブ14は定位置にあるものとする
)について説明すると、プランジャ8と制御スリーブ1
4との関係位置がfat図に示す状態、すなわち、開口
8bが制御スリーブ14によって未だ完全に閉塞されて
いなし・ときは加圧室20と燃料室15とは連通してい
るため、燃料は圧送されない。次いで開口8bが(b1
図の状態を経由して(C1図に示すように制御スリーブ
14により閉塞されると、加圧室2oは燃料室15がら
遮断され、プランジャ8により加圧される。このtar
〜(ClO間をプランジャ8がストロークすることをプ
レストロークという。Fe2図から+d1図のようにプ
ランジャ8が上昇しつづけると、加圧室2o内の吐出圧
が吐出弁ホルダ6のスプリング7bのばね力に打勝って
、吐出弁7aが開き、高圧燃料は噴射管6aを介して噴
射ノズルVへ供給される。そしてプランジャの傾斜溝8
dが(61図のように制御孔14aに連通ずるまで燃料
は圧送されるが、(e)図に示すように傾斜溝8dが制
御孔14aに臨むようになると、加圧室20は油路8a
、開ロsb、溝8cを介して燃料室15と連通して圧送
が終了する。
また傾斜溝8dは第5図から明らかなように、プランジ
ャ8の外周においてその軸線に対し傾斜して延びている
ので、プランジャ8をスリーブ18によって回動変位さ
せることにより、プランジャ8のストロ−゛りにおいて
傾斜溝8bと制御スリーブ14の開口14aとの対応時
期を変えることができ、これによりプランジャ801ス
トローク当りの噴射量を調節できる。なお、スリーブ1
80回動方向の変位は、同スリーブエ8上に固着された
ボール22に係合するラック24をその長手方向に変位
させることによって行われる。
次に、噴射時期の制御機構について説明すると、噴射時
期の制御は制御スリーブ14をプランジャ8に沿って摺
動変位させることにより行われるが、この摺動変位は、
ハウジング2に支持され制御スリーブ14の側方にあっ
て上述したバレル4が並列にならぶ一平面と平行なかつ
プランジャ8の軸線に直角な一直線上に軸線を有する操
作軸26と、同操作軸26に固定され同操作軸からプラ
ンジャ8に向って延びたレバー28と、制御スリーブ1
4の外周面に形成されレバー28の先端部に係合して同
レバーの操作軸26を中心とする回動変位と制御スリー
ブ14の摺動変位とを連動せしめる切欠溝14bとによ
り行われる。なお、レバー28の先端部の外周面はガタ
が生じないように切欠溝14bの内周面と常に接触する
曲率を有している。
また、第11図によく示されるように操作軸26の両端
の支持部26aは、同操作軸とレバー28とを含む同操
作軸の直径方向外寸よりも大きい外径を有する軸受30
を介してハウジング2に支持され、同軸受30の一端と
ハウジング2との間にはプレート32が介装されている
。34はハウジング2に嵌着され軸受3oの抜は止めを
成すスナップリング、36は軸受30に植設されプレー
ト32を貫通してハウジング2に係合する位置決めビン
である。操作軸26の取付けは、ハウジング2に各バレ
ル4、プランジャ8および制御スリーブ】4を装着した
後で、操作軸26をハウジング2の端部から挿入するこ
とにより行われる。
なお、操作軸26の回動変位は、第1.2.4図に示さ
れるように同操作軸26の一端部に固定された操作レバ
ー40と、ハウジング2にブラケット41によって支持
され操作レバー4oをスライダ42を介して回動せしめ
るリニアンレノイド等のプレストロークアクチュエータ
44によって行われ、更に同アクチュエータを正確に作
動させるために操作レバー40の回動変位を計測するポ
テンショメータ、差動トランス式センサ等のプレストロ
ークセンサ46がブラケット41に支持されている。そ
して、後述するコントロールユニットにより、種々の運
転状態情報とプレストロークセンサ46からの操作軸2
60回動変位情報とを総合して演算し正確なプランジャ
8αつプレストロークのコントロールが得られるように
構成されている。
第1実施例の上記構成によると、プランジャ8をその軸
線の周りに回動させ制御溝り一部を形成する傾斜溝8d
に対する制御孔14aの相対関係位置を変化させること
により、プランジャの有効ストロークが変化し、このた
め燃料噴射量を調整することができる。また縦溝8cを
制御孔14aに一致させると第8図に示すように無噴射
の状態にできる。またレバー28を有する操作軸26が
回動変位することにより、制御スリーブ14はプランジ
ャの軸線方向に変位する。このためプランジャのプレス
トロークが変化することになって、噴射時期を調整でき
る。そして、プランジャと制御スリーブとの間の各部の
寸法が第6〜9図に示したように、lO>1l((■)
式)、11>12((2)式)、11≧14 ((3)
式)、および13≧14 ((4)式)の関係が成立す
るように設定されているため、(1)式により噴射が可
能となる条件が、(2)式により無噴射を確保できる条
件が、(3)式により無噴射作動状態においては燃料の
噴射を確実に阻止する条件が、(4)式により最小の有
効ストロークで噴射させている場合に、プランジャ8が
第8図に示すように上死点まで変位したとき、たとえ制
御孔14aが制御溝と連通しなくなっても縦溝8cの上
端が制御スリーブ14上端から燃料室15内に臨むこと
により燃料の2段吹きを確実に阻止する条件がそれぞれ
規定される。このため、確実な燃料の噴射量制御および
噴射時期制御を実現でき、また噴射時期は小さな操作力
で制御できるため噴射時期の制御を電子制御できること
となり、さらに従来のようなタイマを不要にでき、それ
だけ構造を簡単にできる。さらにバレル4の下方筒部に
おいてプランジャ8が油密に嵌合された構成であるため
、燃料室15の燃料がカム軸室13へ流入するのを阻止
できる。また第;う図に示すプランジャ径の寸までカム
】2のプロフィルを変更して、カムリフト量を大きくし
たりあるいは、カムリフトff、はそのままでプランジ
ャ径のみを大きくして、吐出圧すなわちポンプ圧力を増
大させた構造のポンプの場合には、ポンプ圧力がポンプ
耐圧近傍に達したとき、すなわちエンジンの高回転域に
お(・て、上記噴射時期制御により進角操作(制御スリ
ーブ14を下方に移動させる)をすれば容易にポンプ耐
圧以下でポンプを使用可能となるもので、これにより中
低負荷域でのポンプ吐出圧を大きくでき、開城でのエン
ジン出力の向上を図ることができる。
上記第1実施例では、制御溝はプランジャ8に、制御孔
14aは制御スリーブ14に設けたが、制御溝を制御ス
リーブ側に、制御孔をプランジャ側にそれぞれ設けても
よく、さらに制御溝はプランジャ8の片側の周面にのみ
刻設したが、反対側の周面にも設けてもよい。またプラ
ンジャを貫通する開口8bおよび制御スリーブの制御孔
14aはそれぞれ2個づつ設けたが、両者共対応する位
置に1個づつでもよい。また上記実施例の制御溝の変形
例として、第13図に示す如く、縦溝8c、傾斜溝8d
およびプランジャ内の油路8aに連通する開口8bを有
する制御溝でもよい。この場合、無噴射の状態を確実に
するため、制御孔の内径diを両溝8c、8d間の距離
doよりも少なくとも等しいか、大きくなるように設定
する。1だ、第14図や第15図に示される制御溝でも
よい。なお才だ上記第1実施例において、制御スリーブ
14の上端の内外筒周面に亘って切欠きを設けたり、又
は第1バレル部4a下端に切欠きを設けたりすれば、制
御スリーブが第1バレル部4a下端に当接して油密にな
っても、該切欠きより燃料が燃料室内へ排出されるため
、2段吹きを防止できる。
次に第17図の点Pに示すようにプランジャ8の径が1
2咽、カム12のリフトが14Tranであって(第1
9図に示すカムプロフィルを有する)、第20図に示す
カム線図となる構成を有する場合を例に挙げて、その作
用効果を説明する。
第18図に示すように、カム軸回転数とポンプ吐出圧と
の関係はグラフMで表わされる。このとき、ポンプの使
用耐圧限界を800に9/cIIIとすると。
カムの回転数が500から約900 rpm iでのい
わゆるエンジンの中低回転域にお(・ては、第20図の
カム線図に示すカム角度がθ1の範囲にあるときには、
燃料がエンジン回転数の上昇にともなってプランジャ8
により吐出圧が上昇する。そしてカム軸が約900rp
mになると、ポンプの使用耐圧に達する。約900 r
pm 、すなわちM″′点に到達したとき、制御スリー
ブ14をプランジャ8に沿って所定量下方向に移動させ
る。するとプランジャ8のプレストロークが短くなり、
第20図に示すように速度定数が矢印の方向、すなわち
カム角度が02の範囲で燃料が噴射されることとなる。
このため、第18図に示すようにエンジンの高回転域で
は燃料はエンジンの回転数に関係なく一定のかつ最高の
吐出圧M“で燃料噴射ポンプからエンジンへ送られる。
また同時に噴射時期が進角制御され、燃料が適正な時期
に燃焼室に噴射されて同室内の空気と混合し燃焼する。
さてここで市場ですでに知られているディーゼルエンジ
ンの各機種に使用されている燃料噴射ポンプ(遠心式オ
ートタイマにより噴射時期の調整をする構造の噴射ポン
プ)の主要諸元を表わすと第1表のようになる。
これより、横軸に平均送油率(mm3/deg)を、縦
軸に(プランジャ径)2×カムリフトをとって機種A−
Jについてプロットすると、第16図のグツト11 (
mrn )との間にV=2.47X10  XD Xh
なる関係式が成立することがわかる。この関係式は平均
送油率をプランジャ径とカムリフトとからほぼ算出でき
ることを意味する。
ところで、機種A−Jに関し、エンジンの単気筒当たり
行程容積V5i)と幾何学的平均送油率Vpとの関係を
みると、第17図のグラフのように示され、各燃料ポン
プは直線により下方領域に含まれることがわかる。換言
すれば直線により上方領域は平均送油率すなわち吐出圧
を高めてカムの単位角度当りの燃料噴射量を増大させる
ような構造の噴射ポンプが存在していないということが
言える。この理由はA−Jの従来の各噴射ポンプにおけ
る噴射時期の調整を遠心式オートタイマを用いて行って
いたことに関係する。すなわち、第18図のグラフに一
点鎖線で示したように、A〜Jの各噴射ポンプはエンジ
ンの最高回転域のときポンプの吐出圧がポンプ自体の耐
圧限界にほぼ近い状態に到達するように設定されており
、その中間域では逐次カム軸の回転位相をエンジンのク
ランク角位相に対し変えることにより噴射時期制御が行
われていたためである。このためエンジンの中低回転域
(500〜900力ム軸回転数に相当)において吐出圧
を直線り、M、Nで示される領域に高めてエンジン出力
性能を向上させるような使用が全くできなかった。
そこで、本実施例の燃料噴射ポンプにおいて噴射時期制
御が行われると、第20図から明らかなようにカム角度
θ2の範囲で燃料の噴射が行われる。このときカムリフ
ト量は通常の噴射時期であるカム角度θ1の範囲のとき
より低い。従ってポンプ吐出圧は噴射時期を進角させた
ときに低くまたは上昇しないようにすることができる。
以下、この噴射時期制御とポンプ吐出圧との関係を詳し
く説明する。
例えば、カム12のプロフィルを第19図に示される寸
法を有するカム形状に形成し、リフト量を14朋とし、
得られるカム線図は第20図のように示される。ここで
プランジャ8の径を12朋に設定し、このとき得られる
幾何学的平均送油率v、を求めると、V、=2,47X
10  XD  xh==2.47 X 1O−2X 
122X l 4 中49,8 mrn3/ degと
なり、これを第17図のグラフに画くと点Pとなる。同
様にD=12、h=15(7)ときVp−j−55とな
りグラフでは点Qが、またn=1z、h = 12.5
のときVp中45で点Rが、D : 9.5、h==1
2のときvp中26.5で点Sが、D : 9,5、h
=11のとき■、中24.5で点Tが、さらにD ==
 9.5、h=9゜6のときVp中21゜5で点Uが、
それぞれ第17図に画かれる。上記各点P−Uを整理す
ると第2表を得る。
第  2  表 このように第1表と比較してプランジャ径に対してカム
リフトを増大させれば第17図に示される如く、平均送
油率vpが直線にの上方部分にプロットされることがわ
かる。
ところで、判型噴射ポンプにおいては、プランジャに外
嵌するバレルの配置間隔の制約からプランジャ径を大き
くするにも一定の限界があり、またもしプランジャ径を
大きくすると噴射ポンプの全長が長くなってエンジンに
装着できなくなり、さらにエンジンに装着されたポンプ
ハウジングの高さがエンジンの上端を大幅に越えること
はエンジン搭載性から好ましくなく、このことからカム
リフトを高くすることに対しても限界があり、さらにポ
ンプをエンジンに取付ける際の取付ボルト穴の位置が制
約されていることからカム120基礎円およびカムリフ
トを増大させることに限界がある。
これら各ポンプの設計条件を考慮して適用可能となるプ
ランジャ径およびカムリフトを決めるには、第17図に
示すように平均送油率Vpが、点Qと点Sとを結ぶ直線
Vp□= 22.8 V5+ 10.8  と、点Rと
点Uとを結び直線Vp□== 18,8 V、+ 10
.2との両関係の間になる関係式を満足する範囲(第1
7図の斜線部分)にあると共に、この範囲に存するV 
に基づl、−て、vp=2.41×10−2×D2×h
の関係式を満足するグランジャ径りとカムリフトhを選
んで採用することができる。ここで、v5はエンジンの
単気筒当たりの行程容積(g)を示している。
このように、エンジンの中低回転域では吐出圧力の高い
燃料噴射ポンプとして作用するため、エンジン出力を向
上でき、エンジンの高回転域では最゛犬の吐出圧力の状
態でしかも噴射時期が進角されているためエンジンを最
適制御して運転することができ、さらには第21図のグ
ラフに示したように上記従来の噴射ポンプの場合(一点
鎖線)に比べて本実施例のポンプ(実線)はエンジンの
全回転域において噴射時間が短かくなるように構成され
ているため燃費がそれだけ向上し、また排煙性能も良好
となる。
なお、第18図において直線りはD=12゜5、h=1
4、直線NはD=12、h=13の各場合を示し、これ
らの場合にも進角制御すれば点M1′に至る間は吐出圧
全抑制できるものである。上記ではポンプ耐圧をsoo
kg/fflについて説明したが、これに限定されるも
のではない。また点M”−M“間をポンプ耐圧にほぼ一
致させたが、ポンプ耐圧以下になるようにブレストロ゛
−りを制御してもよいものである。
さらに、この実施例では第19図に示されるプロフィル
を有するカムを用いたが、同プロフィルの半径R1を大
きくすると第20図に2点鎖線a−b −c −dで示
すように速度定数線図が台形のものが得られる。このグ
oフィルではb −c間の速度定数がほぼ一定になり(
なお、リフト曲線も図示しないが変化する。)、このカ
ム角度範囲で燃料噴射を行うと、その噴射の平均圧力が
大きいので燃焼室内に噴射された燃料粒が小さくかつ燃
焼室内に十分拡散し、有効に燃焼するものである。
また、平均噴射圧力が大きいので、噴射時期の選択の範
囲(特に進角時期)が広くなるものである。
〔燃料噴射ポンプの第2実施例〕 次に第22〜26図に示すプレストローク制御式燃料噴
射ポンプの第2実施例について説明する。
なお、第1実施例と同−又は類似する構成部品は同一符
号を付して説明する。プランジャ8には制御スリーブ1
4が外嵌しており、この制御スリーブの外周面141に
形成された穴142には操作軸26より延出する操作レ
バー28の先端の球部281が嵌合する。第24図ta
+に示すように、プランジャ8ば、その上端面811と
周側面812とを連通ずる油路8aと、周側面812に
形成され、がっ、油路8aの周側面開口8bに一端が連
通ずると共に、プランジャ8の長手方向の位置が徐々に
変化する傾斜溝8dとを形成される。一方、制御スリー
ブ14はその下向面を噴射始め面143とし、更に、そ
の内周側面と外周側面との間を連通させる制御孔14a
を形成される。このため、第24図(alに実線で示さ
れるホームポジションPoより、プランジャ8が上昇す
る過程において、このプランジャはaだけ空移動(プレ
ストローク)する。更に、油路8aの周側面開口8bお
よび傾斜溝8dの最下端が制御スリーブの噴射始め面1
43より上方に達した位置(第24図fal中に一点鎖
線で示した)Plから、傾斜溝8dが制御スリーブの制
御孔14aに対向する位置までがプランジャの有効スト
ロークbとなり、この間にプランジャ8はその上部の加
圧室20の燃料を加圧できる。
操作軸26は噴射ボ/プ内の他の加圧ユニット(図示せ
ず)の列設される方向に沿って延びており、ハウジング
2に対し、摺動自在および回転自在に図示しない軸受を
介し取付けられる。第23図に示すように、操作軸26
の一端にはスプライン部261と、それに続く一対の鍔
部262.263がそれぞれ形成される。スプライン部
261には、ハウジング2側のレバー規制片2aにより
操作軸26の軸線方向Bへの移動を規制され、がっ、操
作軸26を軸線方向Bへ移動可能に係止した噴射時期調
整用レバー(以後単に第ルバーと記す)40が取付けら
れており、これにより操作軸26を軸回転方向Aに回転
させるよう操作することができる。一方、一対の鍔部2
62.263の間隙には、ハウジング2側のビン51に
枢支され、がっ、操作軸26を軸回転可能に係止した噴
射量調整用レバー(以後単に第2レバーと記す)24が
取付けられており、これにより操作軸26をその軸線方
向Bに移動させるよう操作することができる。第ルバー
400回動端にはスライダ42を介してリニアンレメイ
ドのよ5なプレストロークアクチュエータ44が、第2
レバー240回動端には周知のガバナ54がそれぞれ連
結される。プレストロークアクチュエータ44はコント
ロールユニット52により制御され、また、プレストロ
ークアクチュエータ44を正確に作動させるために第ル
バー40の回動変位を計測するポテンショメータのよう
なプレストロークセンサ46が設けられている。コント
ロールユニット52にはエンジン回転数、アクセルペダ
ル位置、エンジン冷却水温、吸気温、吸気系のブースト
圧、燃料噴射量等の稲穂の運転状態情報源50が接続さ
れており、これら運転状態情報とプレストロークセンサ
46による情報とを総合して演算してより正確なプラン
ジャ8のプレストロークのコントロールを行う。
第22図に示した噴射ポンプの作動を説明する。
図示しないディーゼルエンジンが駆動すると、これに連
動してカム軸12aが回転し、プランジャ8を上下動さ
せる。これと同時にガバナ54およびコントロールユニ
ット52 カ作動シ、操作M 264、・介し2制御ス
リーブ14を所定状態に支持する。
j jで、制御スリーブ14がホームポジション(第2
4図tal参照)SOにあるとし、まず、コントロール
ユニット52がアクチュエータ44に出力型、流を供給
し、第ルバー40が操作軸26を軸1すJ転し、第24
図tblに示す位置S1まで制御スリ・−ブト1が降下
移動したとする。この状態でプランジャ8がそのホーム
ポジションPOより上昇すると、傾斜溝8dの最下端お
よび油路8aの周側面開口8bが噴射始め面143の上
方に達する位置P1まで移動するが、そのプレストロー
クa1が比較的小さくなり、噴射時期が早まる。逆に、
制御スリーブ14がそのホームポジションSOより上方
位置に移動すると噴射時期は遅れることになる。なお、
この噴射時期調整時において有効ストロークbは変化し
ない。一方、ガバナ54が作動することにより第2レバ
ー24は操作軸26を軸線方向Bに移動させる。即ち、
操作軸26はそのホームポジションLO(第25図参照
)より摺動景C(第26図参照)だけ離れた位置L1に
達し、その際、制御スリーブ14上の噴射路りである制
御孔143を所定量回動させる。この状態(縞24図f
cl参照)でプランジャ8がホームポジションp。
より上昇すると、プランジャのプレストロークaは、第
24図talに示した場合と比べ変化しない。
しかし、制御孔14aと対向する傾斜溝8dの対向部分
はプランジャ長手方向の位置がより下側となる部分(第
24図[alの場合と比較して)となり、有効ストロー
クblが大きくなる。逆に、制御スリーブ14が第26
図に示した場合と逆方向に回動すると有効ストロークは
小さくなる。このように制御スリーブの制御孔14aを
変位させることにより、プランジャ8の1ストローク当
りの噴射量を調整できる。
第22図に示した噴射ポンプは、一本の操作軸26を第
ルバー40により軸回転方向Aに回転させて噴射時期を
調整し、第2レバー24により軸線方向Bに移動させて
噴射量を調整できる。
上述の処において操作軸26はスプライン部261を介
し第ルバー40と摺動自在に噛合していたが、これに代
え、第27図に示すように操作軸26上に植込みキー6
0を取付け、これに対し摺動自在な第ルバー40を外嵌
させた構成としてもよい。更に、第ルバー40には電磁
ソレノイド44を連結していたが、これに代え油圧シリ
ンダ(図示せず)を用いてもよい。
〔本発明によるプレストローク制御装置3次に、上述し
たプレストローク制御式燃料噴射ポンプの制御スリーブ
による燃料噴射時期及び燃料送油率を制御するプレスト
ローク制御装置について説明する。
第28図において、プレストローク制御装置は。
上述したように、運転状態情報源5o、コントロール二
二ツ)52,7’レストロークアクチユエータ・14及
びプレス)CI−クセンサ46から成っている。運転状
態情報源50は、エンジン回転数N。
を検出するエンジン回転速度センサ70、車両のま咋も
(奈中斗て右宝L・l具り1  ヂ・)・己−+J−紘
孔させる時K ONとなる始動スイッチ72、ブレーキ
ペダルを踏込んだ時にONとなるブレーキスイッチ73
、クラッチペダルを踏込んだ時にONとなるクラッチス
イッチ74、変速機がニュートラル位置にある時にON
となるニュートラルスイッチ75、エンジン冷却水温T
wを検出する水温センサ76、吸気温を検出する吸気温
センナ77、吸気系のブースト圧を検出する吸気圧セン
サ78、燃料噴射ポンプに供給される燃料の温度を検出
する燃料温度センサ79、燃料噴射量Qを検出する燃料
噴射量センサ(ラック24の位置Rwヲ検出するラック
位置センサでもよい)80、及び、アクセルペダル位置
A。Cを検出するアクセルペダル位置センサ81から成
る。
スイッチ72〜75からのON情報はコントロールユニ
ット52内のバッファ84を経てマイクロプロセッサ8
7に入力される。センサ70と71からのパルス信号で
あるエンジン回転数及び車速情報は波形整形回路83に
よって整形された後マ゛イクロプa士ツサ87クスー′
h弐動六−イ市の七ン廿76〜81からのアナログ信号
である種々の情報は、マルチプレクサ85を経てA/D
変換器86によりディジタル信号に変換された後マイク
ロプロセッサ87に入力される。マイクロプロセッサ8
7は、車両の始動モード、暖機モード、加速モード、減
速モード及び定常運転時の第1、第2、第3及び第4モ
ード用のフラグを有する8ビツトの呂゛ラ :イトメモ
リ(以下RAMという)91と、上記各運転モードに対
応したプレストロークマツプを有する固定メモリ(以下
ROMという)92とを含んでいる。所定の運転状態に
応じたプレストローク値に対応するマイクロプロセッサ
87からのディジタル信号出力は、D/A変換器88に
よりアナログ信号に変換された後、サーボ回路89と増
幅回路90を経てプレストロークアクチュエータ44に
入力されて、制御スリーブ14を所定の位置へ変位させ
るようにアクチュエータを作動させる。
プレストロークセンナ46は操作軸2う・すIL!1動
変位情報を、サーボ回路89にフイ′−ドパツクし−C
アクチュエータ44を正確に作動させ’E) 、f 5
 K −rると共に、マルチプレクサ85とA/D変換
器86を経てマイクロプロセッサ87に入力する。
第29図には、マイクロプロセッサ87の構成がより詳
細に示されている。ROM 92は、夫々穴なる定常運
転時の第1、第2、第3及び第1モードプレストローク
マツプ93.94.95と96、加速モードプレストロ
ークマツプ97、減速モードプレストロークマツプ98
、始動モードプレストロークマツプ99、暖機モードプ
レス)rコークマツプ100及び使用限界マツプ101
を有する。12ツブ93〜98はエンジン回転数NBと
燃料噴射量Q(又はラック位置Rw )とに応じたプラ
ンジャ8のための最適なプレストローク値を予め定めて
いる3次元マツプであり、マツプ99と100はエンジ
ン回転数NEとエンジン冷却水温Twとに応じた最適な
プレストローク値を予め定めている3次元マツプである
。また、使用限界マツプio+はエンジン回転数と燃料
噴射量とに応じたプレストコーク値の最大限界を予め定
めてい7.)3次元マツプであり、ポンプの使用耐圧限
界を規定づるためのものである。
第1〜第4モードプレストロークマツプ93〜96の出
力端子は、マイクロプロセッサ87内の定常運転モード
判定回路102によって切換えられる第1切換スイツチ
106の4つの固定接点に接続される。この定常運転モ
ード判定回路102は水温センサ76からのエンジン冷
却水温情報に応答し、本実施例では3つの異なる冷却水
温60’C,10’C及び−5℃を基準として運転モー
ドを切換えるように、切換スイッチ106の可動接点を
選択的に切換作動させる。
加速及び減速モードプレストロークマツプ97と98の
出力端子は、マイクロプロセッサ87内の加速・減速モ
ード判定回路103によって切換えられる第2切換スイ
ツチ107の2つの固定接点に接続され、同スイッチの
他の固定接点は切換スイッチ106の出力端子に接続さ
れる。加速・減速モード判定回路103はアクセルペダ
ル位置センサ81からのペダル位置(Ace )情報に
応答してアクセルペダル踏込み速度、」を微分演算す、
へ59判1定回路103は、この演算されたアクセルペ
ダル踏込み速度△A及びブレーキスイッチ73からのO
N%t% 情報に基づいて「加速モード」とへ断すると、イ;ノ換
スイッチ107の可動接点を加速モードブし′ストロー
クマツプ97への接点に接続させ、また(″減速モード
」と判断すると、切換スイッチ107の6f動接点を減
速モードプレストロークマツプ98への接点に接続させ
る。判定回路103は、「加αモード」又は「減速モー
ド」解除時、定常運転モードに戻すように切換スイッチ
107の可動接点を切換スイッチ106への接点に接続
させる。
始動モードプレストロークマツプ99の出力端子は、マ
イクロプロセッサ87内の始動モード判定回路104に
よって切換えられる第3切換スイツチ108の固定接点
に接続され、同スイッチの他の固定接点は切換スイッチ
107の出力端子に接続される1、始動モード判定回路
104は、始動−74ツブ−72からのON情報、エン
ジン回転速度センサ70からのエンシソ回転数情報及び
アクセルペダル位餘センサ81がものべ・qル位置情報
に一致するアクセル開度Accに応答し、これら情報に
基づいて「エンジン始動モード」と判断すると2切換ス
イツチlO8の可動接点を始動モードプレストロークマ
ツプ99への接点に接続させる。判定回路104は「エ
ンジン始動モード」解除時切換スイッチ108の可動接
点を切換スイッチ107への接点に接続させる。
暖機モードプレストロークマツプ100の出力端子は、
マイクロプロセッサ87内の暖機モード判定回路105
によって切換えられる第4切換スイツチ109の固定接
点に接続され、同ヌイツチの他の固定接点は切換スイッ
チ108の出力端子に接続される。暖機モード判定回路
105は、水温センサ76からのエンジン冷却水温情報
及びニュートラルスイッチ75からのON情報に応答し
、これら情報ニ基づいて「エンジン暖機モード」と判断
すると、切換スイッチ109の可動接点を暖機モードプ
レストロークマツプ100への接点に接続させる。判定
回路105は「エンジン暖機モード」解除時切換スイッ
チ109の可動接点を切換スイッチ108への接点に接
続させる。
切換スイッチ109の出力端子に接続された目標ブレス
トロ°−り値演算回路110は、所定の運転状態に応じ
て判定回路102〜105により選択されたいずれか1
つのプレストロークマツプから所定のプレストローク値
領域を選び、さらにこれをエンジン回転数Nx 、燃料
噴射量Q(又はラック位置Rw )及びエンジン冷却水
温Twの運転状態ノくラメータによって3次元補間演算
して、目標プレストローク値Lp5を求める。即ち、第
1〜第4、加速及び減速モードプレストロークマツプ9
3〜98に関してはエンジン回転数NKと燃料噴射量Q
とで補間演算を行う一方、始動及び暖機モードプレスト
ロークマツプ99と100に関してはエンジン回転数N
Bと冷却水温’rwとで補間演算を行うようになってい
る。このようにして得られた目標プレストローク値しp
、は低値選択回路xxpに入力されると共に、他のシス
テム制御、例えばラック24を動かすガバナ54の制御
等に利用される。
限界プレストローク値演算回路111は、所定の運転状
態におけるエンジン回転数Nxと燃料噴射量Qとに応じ
て使用限界マツプ101から所定のプレストローク値領
域を選び、これをさらに3次元補間演算して限界プレス
トローク値Lps Lエウェ、を求め石資、このように
して得られた限界プレストローク値は低値選択回路11
2に入力される。低値選択回路112は目標プレストロ
ーク値Lp、と限界プレストローク値Lp5L工9工、
とのいずれか低い方の値を選択して出力し、−前述した
ようにプレストロークアクチュエータ44を作動させる
こととなる。
増幅回路90に接続されている故障判定回路レストロー
フアクチュエータ44を作動させることができるもので
ある。
上記各プレストロークマツプ93〜100及び使用限界
マツプ101はエンジン回転数、燃料噴射量、冷却水温
等の運転状態パラメータのうちの2つによって3次元補
間演算されるようになっているが。
各マツプを他の運転状態パラメータによって3次元補間
演算してもよいし、又、1つあるいは3つの運転状態パ
ラメータによって2次元あるいは4次元補間演算しても
よい。又、例えば始動モードプレストロークマツプ99
において、プレストロークをエンジン回転数と冷却水温
との関数とした3次元マツプの場合、第30図に示され
ているように、冷却水温の変化に応じて変化する特性の
プレストローク特性曲線が得られるが、プレストローク
を冷却水温と時間との関数とした3次元マツプの場合に
は第31図に示されているようなプレストローク特性曲
線が、又エンジン回転数、冷却水温及び時間の関数とし
た4次元マツプの場合には第32図に示されているよう
なプレストローク特性曲線が得られる。
〔動作〕
次に、マイクロプロセッサ87の動作について第33図
〜第に8図を参照して説明する。
車両の始動時にキースイッチをONにして電源を入れる
と、第33図に示すメインルーチンが開始され、マイク
ロプロセッサ87が初期設定される。次に、始動スイッ
チ72、ブレーキスイッチ73、クラッチスイッチ74
及びニュートラルスイッチ75からバッファ84を通っ
たON情報がマイクロプロセッサ87に入力される。又
、マイクロプロセッサ87には、センサ76〜81から
マルチプレクサ85とA/D変換器86を通った冷却水
温、吸気温、ブースト圧、燃料温度、燃料噴射量及びア
クセルペダル位置情報が入力されると共に、センサ70
と71から波形整形回路83を通ったエンジン回転数及
び車速情報が入力されるが、エンジン回転数及び車速情
報はパルス信号であるため演算処理される。これらの運
転状態情報はマイクロプロセッサ87のRAM 91に
入れられる。その後、判定回路102〜105によって
行われる始動モード判定サブルーチン、暖機モード判定
サブルーチン、定常運転モード判定サブルーチン及び加
速・減速モード判定サブルーチンが順次呼出される。
先ず、始動モード判定サブルーチンが呼出されると、第
34図に示されているように、RAM91内に読込んだ
■々の運転状態情報から始動スイッチ72がONか否か
を判定する。スイッチ72がONの場合には、次にアク
セルペダル位置情報に基づいてアクセル開度がAcc 
> 30%であるか否かを判定する。Acc > 30
%の場合には、史)rエンジン回転数が0≦Ng < 
30Orpmであるか雪かを判定し、この条件が該当す
る場合には、1r−ソジン始動モード」と判断され、R
AM91内・r)始動モードフラグが1にセットされる
。上記各孝藤′1が該当しない場合には、始動モードフ
ラグl)−クリアされる。このフラグのセット又はクリ
アが終了すると、暖機モード判定サブルーチンが呼出さ
れる。
暖機モード判定サブルーチンでは、第35図に示されて
いるように、ニュートラルスイッチ75がON 、即ち
変速機がニュートラル位置にあるか否かを判定する。ス
イッチ75がONの場合には4次にエンジン冷却水温が
1w55℃であ、5力・rカ・を判定し、この条件が該
当する場合には、1工ンジン暖機モード」と判断され、
RAM91内ζ゛−)暖機モードフラグが1にセラ!−
代71ろ4.上記各条件が該当しない場合には、暖機モ
ードフラグがクリアされる。このフラグのセット又はリ
セット終了後定常運転モード判定サブルーチンが呼出さ
れる。
定常運転モード判定サブルーチンでは、第36図に示さ
れているよ5K、冷却水温Twがいずれの温度範囲に該
当するかを判定するようになっており、冷却水温がTw
≧60℃と判断された場合にはRAM91内の第4モー
ドフラグを、60°C>Tw≧10℃と判断された場合
には第3モードフラグを、10°C> Tw >−5℃
と判断された場合には第2モードフラグを、そして−5
℃≧Tvrと判断された場合には第1モードフラグを1
に夫々セットする。該当する1つのモードフラグを1に
セットした後、他の3つのモードフラグのクリアが終了
すると、加速・減速モード判定サブルーチンが呼出され
る。
加速・減速モード判定サブルーチンでは、第37図に示
されているように、ブレーキスイッチ73がON 、即
ちブレーキペダルが踏込まれて車両が制動されているか
否かを判定する。スイッチ73がONとなっていない場
合、 RAM 91内に入っているアクセルペダル位置
情報から今回のアクセル開度Acc NEWと前回のア
クセル開度ACCOLI)との差dAccを時間dtで
微分演算してアクセルペダル踏込み速度ΔAを求める。
アクセルペダル踏込み速度が所定の正の値Caに対しΔ
A≧CF3でrD) 6ヤ1 ぺ否かを判定し、この加速条件が該当する場合洗は、「
加速モード」と判断され、減速モードフラグがクリアさ
れると共に加速モードフラグが1にセットされる。加速
条件が該当しない場合、あるいは、ブレーキスイッチ7
3がONの場合、゛γアクセルペダル踏込速度が他の所
定の正の値(゛、1に対しΔA≦−Cdであるか否かを
判定する。エンジンブレーキ時あるいはブレーキ作動時
に一致するこの減速条件が該当する場合には、「減速モ
ード」と判断され、加速モードフラグのクリア及び減速
モードフラグのセットが行われる。減速条十′1カ讐亥
当しない場合、加速及び減速モードフラグ(ア)両方が
クリアされる。両フラグがセット及び又はクリアされる
と、サプル・−チンが終了する。
このようKしていずれかのモードフラグが1にセットさ
れると、ROM92内の対応するプレストロークマツプ
から運転状態に応じたプレストローク値が出力され、こ
のプレストローク値に一致して制御スリーブ14を変位
させるようにプレストロークアクチュエータ44が作動
される。その後、メインルーチンは各スイッチからの情
報の入力へ戻り、モード判定を繰返し行う。
所定の時間毎、例えば0.01秒毎にマイクロプロセッ
サ87にインターラブド信号が入力されると、上述した
メインルーチンが一時的に中断され、第38図tal、
 fblに示されている割込ルーチンが開始される。先
ず、判定回路102〜105により始動、暖機、加速、
減速、第1、第2、第3及び第4モードフラグが1にセ
ットされているか否かを順次判定する。例えば、始動モ
ードフラグが1にセットされていると判定された場合、
切換スイッチ108の可動接点が始動モードプレストロ
ークマツプ99への接点に接続され、このマツプの先頭
番地をマイクロプロセッサ87内のレジスタに入れ。
運転状態に応じたプレストローク値領域を読取る。
他のモードフラグのいずれか1つが1にセットされてい
ると判定された場合にも同様に、スイッチ106.10
7又は109の可動接点・が対応するプレストロークマ
ツプ93〜98又は100への接点に接続され、この対
応するマツプの先頭番地をレジスタに入れて運転状態に
応じたプレストローク値領域を読取る。次に、目標プレ
ストローク値演算回路110により、この読取られたプ
レストローク値領域を、始動モードと暖機モードの場合
にはエンジン回転数Nmと冷却水温Twとで、又他のモ
ードの場合にはエンジン回転数NKと燃料噴射量Qとで
3次元補間演算し、運転状態に一致する目標プレストロ
ーク値Lp5を求める。同時に、使用限界マツプ101
の先頭番地をマイクロプロセッサ87内のレジスタに入
れ、運転状態に応じた限界プレストローク値領域を読取
る。限界プレストローク値演算回路111により、この
読取られた限界プレストローク値領域をエンジン回転数
NF+と燃料噴射量Qとで3次元補間演算し、運転状態
に一致する限界プレストローク値しp5L工MITを求
める。低値選択回路112により限界プレストローク値
し1.L工□エア〉目標プレストローク値しpSか否か
を判定する。
値り0.の方が小さいと判断された場合にはこの目標プ
レストローク値顯、がそのまま出力され、一方、値し1
.Lエウ□アの方が小さいと判断された場合にはこの値
を目標プレストローク値Lp5として出力され、マイク
ロプロセッサ87のプレストローク出ロボート内のレジ
スタに入れられる。この割込ルーチンが終了してメイン
ルーチンが復帰すると、上記出力ボートのレジスタ内に
入れられている目標プレストローク値しp5がメインル
ーチンに従って出力され、プレストロークアクチュエー
タ44が作動されることとなる。
なお、第33図〜第38図に関して上述した各種ルーチ
ンはマイクロプロセッサによるプログラムの一例を示し
たものであり、このプログラムの中には、図示されてい
ないが、センサ70と71によって発せられたバルヌ信
号からエンジン回転数及び車速を演算するためマイクロ
プロセッサの外部割込機能を使ったエンジン回転数演算
ルーチン及び車速演算ルーチンが含まれている。
本発明の実施例について詳述したが、本発明はこれのみ
に限定されるものではな(、当業者には本発明の範囲を
逸脱゛することなく幾多の変更及び修正を加えて実施し
得ることが理解できよう。例えば、マイクロプロセッサ
のプログラムの変形例として、第33図のメインルーチ
ンの一部、例えば各センナからの情報の入力をタイマ割
込ルーチン又は外部割込ルーチンで行ってもよいし、又
、第38図の割込ルーチンの一部、例えば目標プレスト
ローク値LD8の出力をメインルーチンで行うこともで
きる。さらに、燃料噴射ポンプにおいて、プレストロー
クアクチュエータ44によるプランジャ8のプレストロ
ーク制御を燃料送油率を変えるためにのみ利用し、別の
アクチュエータでカム軸位相変更機構を介して燃料噴射
時期を変えるようにすることができ、この場合にも上述
したプレストローク制御装置を用いて燃料噴射時期及び
燃料送油率を最適値に制御することが可能である。
発明の効果 上述したように、本発明によるプレストローク制御式燃
料噴射ポンプのプレストローク制御装置では1.エンジ
ン回転数、エンジン冷却水温、アクセル開度、アクセル
ペダル踏込み速度、並びに始Iz−!i−,ニュートラ
ルスイッチ及びプレーキスインチのON状態等の種々の
運転状態情報から始動モード、暖機モード、定常運転時
の第1〜第4モード、加速モード及び減速モードを判定
し、各モードに対応して最適なプレストローク値を予め
定めているプレストロークマツプから所定の運転状態に
応じた目標プレストローク値を演算すると共K 、ポン
プの使用耐圧限界を定めている使用限界マツプから所定
の運転状態に応じた限界プレストrノーり値を演算し、
両プレストローク値のいずれか低い方の値に従ってプレ
ストロークアクチュエー・−々41を作動させて制御ス
リーブ14を移動さゼ゛ることにより、燃料噴射時期及
び燃料送油率をに:適値に制御するようにプランジャ8
のプレストロークを制御することができる。
従って、いかなる運転状態においても、目標プレストロ
ーク値がポンプの使用耐圧限界を規定する限界プレスト
ローク値を超えることがないので、燃料噴射ポンプの破
損を確実に防止でき、エンジンの中低回転域ではポンプ
吐出圧を高くし、高回転域では最大のポンプ吐出圧に保
つことができる。
このため、燃料噴射圧が高くなるので、エンジン燃焼室
内に噴射される燃料粒が微小となりかつ十分に拡散され
て燃焼効率が向上し、エンジンの出力及び燃費を向上さ
せることができる。
また、運転状態に応じた最適なプレストローク値が得ら
れるので、定常運転時の走行フィーリング、加速時に必
要な加速フィーリング及び減速時の減速フィーリングを
向上させることができると共に、減速時の黒煙の発生並
びに始動及び暖機時の白煙の発生を抑制又は防止するこ
とができる。
更にまた、エンジン始動が容易となると共に、暖機時エ
ンジン暖機時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に適用されるプレストローク制御式燃料
噴射ボン役の第1実施例を示す側面図、第2図は第1図
の矢印■からみた矢視側面図、第;3図は第1図のII
I −III線に沿う矢視断面図、第4[し)は主要部
品をみた分解斜視図、第5図はブランご・−ヤ8および
制御スリーブ14の要部拡大斜視図、第6〜9図はプラ
ンジャ8と制御スリーブ14との相対関係位置における
作用を示す作用説明図、第10図tal〜telはプラ
ンジャによる圧送作用を示す作用説明図、第11図は第
1図のX[−M線に沿う矢視断面図、第12図は第11
図の刈−列線に沿5矢視断面図、第13〜15図はプラ
ンジャ外周))hとの関係を示すグラフ、第17図はエ
ンジンの単気筒当たりの行程容積と幾何学的平均送油率
との関係を示すグラフ、第18図はカム軸回転主1 数と・\ンプ側管内圧との関係を示すグラフ、第19図
はカムのプロフィルを示す正面図、第20図はカム線図
、第21図は第1図のポンプの特性図、第22図はポン
プの第2実施例を示す断面図、第23図は第22図のポ
ンプの要部斜視図、第24図(al〜(C1はプランジ
ャおよび制御スリーブの作動説明図、第25図は第24
図(alの要部横断面図、第26図は第24図(C)の
要部横断面図、第27「1は第2実施例の他の変形例に
使用される操作軸の要部斜視図、第28図は本発明によ
るプレストローク制御装置の回路図、第29図は第28
図のマイクロプロセッサ87を詳細に示す回路図、第3
0〜32図は夫々異なる始動プレストロークマツプの特
性を示すグラフ、第33図はマイクロプロセッサによる
メインルーチンを示すフローチャート、第34図は第3
3図の始動モード判定サブルーチンを示すフローチャー
ト、第35図は第33図の暖機モード判定サブルーチン
を示すフローチャート、第36図は第33図の定常運転
モード判定ザブルーチンを示すフローチャ・−ト、第3
7図は第33図の加速・減速モード判定サブルーチンを
示すフローチャート、第38図+al、(b)はマイク
ロプロセッサによる割込ルーチンを示すフローチャート
である。 2・・ハウジング、7a・・吐出弁、8#・プランジャ
、8a・・油路、8b・・開口、8c・・縦溝、8d・
・傾斜溝、12・・カム、12a・・カム軸、14・・
制御スリーブ、14a・・制御孔、20・・加圧室、2
6・・操作軸、28・・レバー  40−−操作レバー
、44・Oプレストロークアクチュエータ、46・−プ
レストロークセンサ、50・・運転状態情報源、52・
・コントロールユニット、70・・エンジン回転速度セ
ンサ、71・・車速センサ、72・・始動スイッチ、7
3−−ブレーキスイッチ、741I・クラッチスイッチ
、751I・ニュートラルスイッチ、76・・水温セン
サ、77・・吸気温センサ、78・・吸気圧センサ、7
9・・燃料温度センサ、80・・燃料噴射量センサ、8
1−・アクセルペダル位置センサ、83・・波形整形回
路、84・・バッファ、85・・マルチプレクサ、86
・・ A/D変換器、87・eマイクロプロセッサ、8
8・@D/A変換器、89・・サーボ回路、90・・増
幅回路、91・・リードライトメモリ、92・・固定メ
モ11.93@・第1モードプレストロークマツプ、9
4・O第2モードプレストロークマツプ、95@−第3
モードプレストロークマツプ、960・第4モートフレ
ストロークマツプ、97・・加速モードプレストローク
マツプ、98・・減速モードプレストロークマツ7”、
99・・始動モードプレストロークマツプ、100・・
暖機モードプレストロークマツプ、101・や使用限界
マツプ、102・・定常運転モード判定回路、103・
・加速・減速モード判定回路、104・・始動モード判
定回路、105・・暖1機モード判定回路、106 、
107 。 108 、109・・切換スイッチ、110−・目標プ
レストローク値演算回路、111・・限界プレストロー
ク値演算回路、112・・低値選択回路、113・・故
障判定回路。 (ほか7名) 第1図 L■ 第2図 第4図 第6図      第7図 第8図      第9図 第10図 (G)       (b)           (
C)(d)            (e)第13図 
  第14図   第15図第18図 カム軸UJ私R(rpm) 第16図 OIo      20 24.7        4
0平均送油率Vp抽rr?眉egl 第17図 エンジンのs!L啼当り行I!容蹟V!(f)口禽 対
 日sI 間 (deg、カム)底 f!+ 崖 (d
elQ・カム) 第20図 晴JItホ0ンプのカムl’i座(deg)第24図 (G)              (b)第犯図 第31図 り 閲 怜 第ヌ図 @      目間 初 第あ図 第y図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 燃料を加圧するプランジャ(8)の外側に摺動自在
    に嵌装された制御スリーブ(14)を有し、アクチュエ
    ータ(44)により上記制御スリーブ(14)を上記プ
    ランジャ(8)の軸線方向に移動させることにより、同
    プランジャのプレストロークを変化させて燃料噴射時期
    及び燃料送油率を制御するように構成されたプレストロ
    ーク制御式燃料噴射ポンプに用いられるものにおいて、
    運転状態情報源(50)からの種々の運転状態情報に応
    答して所定の運転状態に応じた運転モードを判定し、こ
    の運転モードに対応した複数のプレストロークマツプ(
    93〜100)のうちの1つを選択する判定手段(10
    2〜105)と、上記選択されたプレストロークマツプ
    から所定の運転状態に応じた目標プレストローク値(L
    _p_s)を演算する目標プレストローク値演算回路(
    110)と、使用限界マツプ(101)から所定の運転
    状態に応じた限界プレストローク値(L_P_S_L_
    I_M_I_T)を演算する限界プレストローク値演算
    回路(111)と、上記演算された目標プレストローク
    値(L_P_S)と限界プレストローク値(L_P_S
    _L_I_M_I_T)とのいずれか低い方の値を選択
    し出力する低値選択回路(112)とを備え、上記選択
    された低い方の値に従つて上記プランジャ(8)のプレ
    ストロークを制御するように上記アクチュエータ(44
    )を作動させるようにした、プレストローク制御式燃料
    噴射ポンプのプレストローク制御装置。 2 判定手段が、定常運転時の第1、第2、第3又は第
    4モードを判定し、この判定されたモードに対応した第
    1、第2、第3又は第4モードプレストロークマツプ(
    93〜96)を選択する定常運転モード判定回路(10
    2)を有する、特許請求の範囲第1項記載のプレストロ
    ーク制御装置。 3 判定手段が、加速モード及び減速モードを判定して
    加速モードプレストロークマツプ(97)及び減速モー
    ドプレストロークマツプ(98)を選択する加速・減速
    モード判定回路(103)を有する、特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載のプレストローク制御装置。 4 判定手段が、エンジン始動モードを判定して始動モ
    ードプレストロークマツプ(99)を選択する始動モー
    ド判定回路(104)を有する、特許請求の範囲第1項
    、第2項又は第3項記載のプレストローク制御装置。 5 判定手段が、エンジン暖機モードを判定して暖機モ
    ードプレストロークマツプ(100)を選択する暖機モ
    ード判定回路(105)を有する、特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれか1項に記載のプレストローク
    制御装置。 6 目標プレストローク値演算回路(110)が、第1
    、第2、第3、第4、加速及び減速プレストロークマツ
    プ(93〜98)を運転状態情報源(50)からのエン
    ジン回転数情報(N_E)と燃料噴射量情報(Q)との
    関数として3次元補間演算すると共に、始動及び暖機モ
    ードプレストロークマツプ(99、100)を運転状態
    情報源(50)からのエンジン回転数(N_E)とエン
    ジン冷却水温(T_W)との関数として3次元補間演算
    することにより、目標プレストローク値(L_p_s)
    を求めるようになつている、特許請求の範囲第1項ない
    し第5項のいずれか1項に記載のプレストローク制御装
    置。 7 限界プレストローク値演算回路(111)が、使用
    限界マツプ(101)を運転状態情報源(50)からの
    エンジン回転数情報(N_E)と燃料噴射量情報(Q)
    との関数として3次元補間演算することにより、限界プ
    レストローク値(L_p_s_L_I_M_I_T)を
    求めるようになつている、特許請求の範囲第1項ないし
    第6項のいずれか1項に記載のプレストローク制御装置
    。 8 定常運転モード判定回路(102)が運転状態情報
    源(50)からのエンジン冷却水温(T_W)に応答し
    て第1、第2、第3又は第4モードを判定する、特許請
    求の範囲第2項記載のプレストローク制御装置。 9 加速・減速モード判定回路(103)が、運転状態
    情報源(50)からのアクセルペダル位置情報(A_c
    _c)に応答してアクセルペダル踏込み速度(ΔA)を
    演算し、このアクセルペダル踏込み速度が第1所定値(
    C_a)よりも大きい場合には加速モードと判定し、ア
    クセルペダル踏込み速度が第2所定値(−C_d)より
    も小さい場合に減速モードと判定する、特 許請求の範囲第3項記載のプレストローク制御装置。 10 始動モード判定回路(104)が、運転状態情報
    源(50)からの始動スイツチON情報、アクセルペダ
    ル位置情報(A_c_c)に基づくアクセル開度及びエ
    ンジン回転数情報(N_E)に応答して始動モードを判
    定する、特許請求の範囲第4項記載のプレストローク制
    御装置。 11 暖機モード判定回路(106)が、運転状態情報
    源(50)からのニユートラルスイツチON情報及びエ
    ンジン冷却水温情報(T_W)に応答して暖機モードを
    判定する、特許請求の範囲第5項記載のプレストローク
    制御装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0392543U (ja) * 1990-01-05 1991-09-20
JP2002529640A (ja) * 1998-11-03 2002-09-10 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関の作動方法

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JPS5696132A (en) * 1979-12-28 1981-08-04 Honda Motor Co Ltd Engine controller
JPS5977046A (ja) * 1982-10-26 1984-05-02 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射装置

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