JPS6288161A - リバ−ス式記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。

Ａ　産業上の利用分野 Ｂ　発明の概要 Ｃ従来の技術 Ｄ　発明が解決しようとする問題点 Ｅ　問題点を解決するための手段 Ｆ　作用 Ｇ　実施例 Ｇ１テープ走行駆動系とテープレコーダの概要動作との
説明（第１図〜第３図） Ｇ２ノーマル、リバース切換装置の説明（第１図、第４
図〜第６Ｃ図） Ｇ、ヘッド支持機構の説明（第７図〜第８Ｂ図）Ｇ、）
リガ機構の説明（第１図、第９Ａ図〜第１０図） Ｇ、シャットオフ機構の説明（第１図、第１１Ａ図〜第
１１Ｄ図） Ｇ６モード切換機構の説明（第１図、第１１Ａ図〜第１
１Ｄ図） Ｇヮノーマル、リバース切換手段の説明（第１図、第１
１Ａ図〜第１１Ｄ図） Ｇ８記録切換機構の説明（第１図、第１２図〜第１３ｃ
図） Ｇ、記録用シ中ソトオフ機構の説明（第１図、第１２図
、第１４Ａ図〜第１４Ｆ図） Ｇ１゜記録モードでのモード切換機構の説明（第１図、
第１４Ａ図〜第１４Ｆ図） Ｇ８本発明の要部である記録モードでのノーマル、リバ
ース切換手段の説明（第１図、第１４Ａ図〜第１４Ｆ図
） ＧＩ２消去ヘッド駆動機構の説明（第１図、第１５図〜
第１６Ｂ図） Ｈ発明の効果 Ａ　産業上の利用分野 本発明は、例えばテープレコーダに適用するのに最適な
ものであって、テープの走行をノーマル走行とリバース
走行とに選択的に切換えることができるようにしたリバ
ース式記録再生装置に関する。

Ｂ　発明の概要 本発明は、テープの走行をノーマル走行とりバース走行
とに選択的に切換えることができるようにしたリバース
式記録再生装置において、記録操作杆を操作して記録モ
ードへ切換えた際に、この記録操作杆でノーマル、リバ
ース切換手段を切換不能な状態にロックすることにより
、記録モードではノーマル走行とリバース走行との選択
的な切・換えを阻止できるようにしたものである。

Ｃ従来の技術 従来から、リバース式テープレコーダ等には、）　−７
／Ｌ／、リバース切換手段を設け、このノーマル、リバ
ース切換手段を操作することによって、テープの走行を
ノーマル走行とリバース走行とに随時選択的に切換える
ことができるようにしたものがあった。

Ｄ　発明が解決しようとする問題点 ところが、上述したようなノーマル、リバース切換手段
を有するリバース式テープレコーダ等は、その使用時に
極めて便利なものであるが、これに記録機能を設けよう
とすると問題がある。即ち、記録モードへ切換えられた
状態でノーマル、リバース切換手段を不用意に操作する
ことがあると、ノーマル走行とリバース走行との間で切
換わり、二重記録や記録の飛び移り等の不都合があった
。

このため、記録モードではノーマル、リバース切換手段
を不測に操作しないように充分注意する必要があって極
めて煩わしいものであった。

そこで本発明は、記録モードではノーマル走行とリバー
ス走行との選択的な切換えを阻止できるようにするもの
である。

Ｅ　問題点を解決するための手段 本発明は、復動位置から往動位置へ往動されることによ
り停止モードから記録モードへの切換えを行う往復動自
在の記録操作杆と、テープの走行をノーマル走行とリバ
ース走行とに選択的に切換えるノーマル、リバース切換
手段とを有し、前記記録操作杆を往動位置へ往動させて
記録モードへ切換えた際に、この記録操作杆で前記ノー
マル、リバース切換手段を切換不能な状態にロックする
ように構成したものである。

Ｆ　作用 本発明は、記録操作杆を往動位置へ往動させて記録モー
ドへ切換えると、この記録操作杆でノーマル、リバース
切換手段が切換不能な状態に口。

りされる。従って、記録モードではノーマル走行とリバ
ース走行との選択的な切換えを阻止できる。

Ｇ　実施例 以下、本発明をコンパクトカセットを用いるオートリバ
ース式小型テープレコーダに適用した一実施例を図面に
基づき説明する。

Ｇ、　　まず、第１図〜第３図によって、テープ走行駆
動系とテープレコーダの概要動作とを説明する。

第２図はこのテープレコーダのテープ走行駆動系を示す
ものであり、左右一対のり一ルハブ１．２に巻装された
磁気テープ３が収納されているカセット４はシャーシ６
の上部に水平に装着される。

シャーシ６の上部には左右一対のリール台７．８、キャ
プスタン９．１０、ピンチローラ１１．１２や磁気ヘッ
ド１３等が設けられていて、シャーシ６上に装着された
カセット４のリールハブ１．２がリール台７．８に係合
されると共に、磁気テープ３がキャプスタン９、ｌＯ及
び磁気へ・７ド１３に掛は渡される。なおシャーシ６の
前面には記録２口１５、再生釦１６、停止相１７、早送
り釦１８、巻戻し釦１９等のモード切換箱が取付けられ
ている。

次に、第２図及び第３図に示すようにシャーシ６の下部
には、リール台８と同一軸線状態に取付けられた偏平薄
型のモータ２１、キャプスタン９．１０の下端に固着さ
れたキャプスタンフライホイール兼用のキャプスタンプ
ーリ２２．２３、リール台７．８のほぼ中間位置に取付
けられた中間ブー　ＩＪ　２４、キャプスタンプーリ２
３の一側部に配置された反転プーリ２５が設けられてい
る。そしてこれら各プーリ２２．２３．２４．２５とモ
ーり２Ｉの駆動プーリ２６との間に弾性を有するヘルド
２７が巻付けられている。

一方、シャーシ６の上部に取付けられているリール台７
．８の外周にはリール台ギヤ３０．３１が形成されてお
り、それらリール台７．８の中間には磁気テープ３の早
送りと巻戻しとを行うＦＲ第１アイドルギヤ３３及びＦ
Ｒ第２アイドルギヤ３４が設けられている。またリール
台７．８の中間には磁気テープ３０ノーマル走行及びリ
バース走行用のＮＲファイルギヤ３５と中間ギヤ３６と
が設けられている。またシャーシ６の下部には磁気テー
プ３のノーマル走行とリバース走行との切換を行う欠歯
ギヤ３７とこれを間欠的に回転駆動する駆動ギヤ３８と
が取付けられている。

そして、このテープレコーダは、記録２口１５、再生釦
１６、早送り釦１８、巻戻し釦１９を押すとパワースイ
ッチ（図示せず）が入り、モータ２１が定速回転されて
その駆動プーリ２６が第３図で矢印ａ方向に回転駆動さ
れ、ベルト２７により中間プーリ２４、キャプスタンプ
ーリ２２．２３がそれぞれ矢印す、ｃ、ｄ方向に回転駆
動されるように構成されている。

そして、早送り釦１８を押すと、早送りと巻戻しの切換
機構（図示せず）によって、第３図に実線で示すように
中間プーリ２４の外周に形成されたＦＲ駆動ギヤ３９に
ＦＲ第１アイドルギヤ３３が係合されると共に、このＦ
Ｒ第１アイドルギヤ３３に常時係合されているＦＲ第２
アイドルギヤ３４が一方のリール台７のリール台ギヤ３
ｏに選択的に係合される。これによって一方のリール台
７が矢印ｅ方向に高速で回転駆動され、磁気テープ３が
矢印ｆ方向に走行されて一方のリールハブ１に高速で巻
取られる早送りモードになる。

一方、巻戻し釦１９を押すと、第３図に一点鎖線で示す
ようにＦＲ駆動ギヤ３９と他方のリール台８のリール台
ギヤ３１とにＦＲ第１アイドルギヤ３３が選択的に係合
される。これによって他方のリール台８が矢印ｇ方向に
高速で回転駆動され、磁気テープ３が矢印ｆ′方向に走
行されて他方のリールハブ２に高速で巻取られる巻戻し
モードになる。

次に、再生釦１６を押すと、中間プーリ２４と同一軸線
状態に設けられかつトルクリミ・２夕（図示せず）を介
してその中間プーリ２４と同一方向に回転駆動されるＮ
Ｒ駆動ギヤ４０に常時係合されているＮＲファイルギヤ
３５が、後述するノルマル、リバース切換装置４５によ
って、一方のリール台７のリール台ギヤ３０に常時係合
されている中間ギヤ３６に第３図に実線で示すように選
択的に係合される。またこれと同時に後述するヘッド支
持機構４６によって磁気ヘッド１３が磁気テープ３に接
触されると共に一方のキャプスタン９にピンチローラ１
１が圧着される。これによって一方のリール台７が矢印
ｅ方向に回転駆動され、ｉｆｔｆｔ−プ３が矢印ｒ方向
に走行されて一方のり一ルハプ１に巻取られるノーマル
再生モードになり、磁気ヘッドＩ３によるノーマル再生
が行われる。

そして、磁気テープ３のノーマル走行がテープエンドと
なると、中間プーリ２４と同一軸線状態で一体の駆動ギ
ヤ４１によって中間ギヤ４２と一体に常時回転駆動され
ている駆動ギヤ３日に後述するトリガ機構４７の動作に
よって欠歯ギヤ３７が選択的に係合されて、この欠歯ギ
ヤ３７が半回転駆動される。すると、ノーマル、リバー
ス切換装置４５が駆動されてリバース走行に切換えられ
る。この切換によりＮＲアイドルギヤ３５が他方のリー
ル台８のリール台ギヤ３１に第３図に一点鎖線で示すよ
うに選択的に係合されると共に、他方のキヤプスタン１
０にピンチローラ１２が圧着される。これによって他方
のリール台８が矢印ｇ方向に回転駆動され、磁気テープ
３が矢印ｆ′方向に走行されて他方のリールハブ２に巻
取られるリバース再生モードになり、磁気ヘッド１３に
よるリバース再生が行われる。

また、このテープレコーダは記録機能を有しており、装
着されるカセット４に設けられたＡ面周及び８面用の２
つの誤消去防止爪１７３．１７４の有無が後述する記録
切換機構１７２により互いに独立して検出され、記録６
口１５を押すことによって上述のノーマル及びリバース
再生と同様にノーマル及びリバース記録が行われる。な
お記録モードでは、後述する消去ヘッド駆動機構１７６
によって、ノーマル走行用及びリバース走行用の２つの
消去ヘッド１７７．１７８が磁気テープ３に選択的に接
触される。

なお、早送り、巻戻し又は再生、記録の各モードで停止
釦１７を押すと、パワースイッチが切れてモータ２１の
回転が停止されると共に、第１図に示すように、ＦＲ第
１、第２アイドルギヤ３３．３４又はＮＲアイドルギヤ
３５が中立位置に復帰されて停止モードになる。

ところで、このテープレコーダは、磁気テープ３のリバ
ース走行でテープエンドになると、後述するシャフトオ
フ機構４８によってシャフトオフ動作が行われ、自動的
に停止モードになるように構成されている。またこのテ
ープレコーダは、後述するモード切換機構４９によって
、磁気テープ３をノーマル走行に引き続くリバース走行
後に停止させるようにしたｌ往復モードと、磁気テープ
３をノーマル走行とリバース走行とに繰り返し連続して
走行させるようにした連続モードとに選択的に切換える
ことができるように構成されている。

さらにこのテープレコーダは、後述するノーマル、リバ
ース切換手段５０によって、磁気テープ３をノーマル走
行とリバース走行とに随時選択的に切換えることができ
るように構成されている。

また、このテープレコーダは、記録モードでノーマル走
行からリバース走行への切換時に後述する記録用シャッ
トオフ機構１７５によって、カセット４の８面用の誤消
去防止爪１７４が無い時に限りシャフトオフ動作が行わ
れ、自動的に停止モードになるように構成されている。

さらに記録モードでは、前記モード切換機構４９を強制
的に１往復モードに切換えると共に、前記ノーマル、リ
バース切換手段５０を切換不能な状態にロックするよう
に構成されている。

Ｇｔ次に、第１図、第４図〜第６Ｃ図によって、ノーマ
ル、リバース切換装置４５の詳細を説明する。

まず、第４図に示すように、前記再生相１６は再生操作
杆５３の一端に固着されている。この操作杆５３はシャ
ーシ６の下部で矢印り及びｈ′力方向往復動自在に構成
され、その他端にはピン５４によって連結レバー５５が
連結されている。連結レバー５５はシャーシ６の上部で
軸５６により矢印ｉ及びｉ′方向に回動自在に枢支され
ていて、その遊端にはピン５７が設けられている。そし
て連結レバー５５はシャーシ６との間に張架された戻し
ばね５８により矢印ｉ′方向に回動付勢されている。

次に、シャーシ６の下部にはその前後方向に亘って駆動
杆６０が配置されている。この駆動杆６０はほぼＬ字状
をなし、駆動ギヤ３８の回転軸６１に長孔６２を案内さ
せることにより矢印ｊ及びｊ′方向に往復動自在に構成
されている。そして駆動杆６０の一端に形成されたＵ溝
６３に前記連結レバー５５のピン５７が係止され、この
ピン５７と駆動杆６０との間に引張ばね６４が張架され
ている。また駆動杆６０の他端側６０ａは左右はぼ対杓
状に形成されており、その他端側６０ａに形成された切
欠部６５の両側には突片からなる左右一対の規制部６６
．６７が設けられている。また第５図〜第６Ｃ図に示す
ように、駆動杆６０の他端側６０ａの中央部には軸６８
が加締められていて、この軸６８にほぼＵ字状をなす線
状のばね６９が取付けられている。そしてこのばね６９
は、その両端部６９ａ、６９ｂが切欠部６５側に突出す
るように中央部６９ｃにて軸６８に嵌合され、矢印ｋ及
びに′方向に揺動自在に構成されている。なお駆動杆６
０の他端側６０ａの端には一対の駆動ピン７０．７１が
シャーシ６の上部に突出するように固着されている。

次に、第５図〜第６Ｃ図に示すように、シャーシ６の下
部でリール台７．８の中間には切換レバー７３が設けら
れている。この切換レバー７３はシャーシ６に形成され
た円孔７４部分に嵌合されてＮＲ駆動ギヤ４０の外周で
矢印ｌ及びｍ′方向に揺動自在に構成され、その一端の
上面に前記ＮＲアイドルギヤ３５が回転自在に枢支され
ている。

そして切換レバー７３の他端には、それぞれ突片からな
る被押圧部７５とこの両側の左右一対の被規制部７６．
７７とが左右対称状に形成されている。そして切換レバ
ー７３はその他端が前記駆動杆６０の切欠部６５内に位
置し、一対の被規制部７６．７７が一対の規制部６６．
６７間に挟まれるように配置されている。従って、前記
ばね６９の両端部６９ａ、６９ｂが切換レバー７３の被
押圧部７５の両側に位置することになる。なお切換レバ
ー７３に枢支されたＮＲアイドルギヤ３５とＮＲ駆動ギ
ヤ４０とが常時係合されている。

次に、第４図に示すように、シャーシ６と駆動杆６０の
他端側６０ａとの間にはその駆動杆６゜とほぼ直交して
切換杆８０が配置されている。この切換杆８０はキャプ
スタン９．１０の軸受を兼用するガイド軸８１．８２に
長孔８３．８４を案内させることにより、実線で示すノ
ーマル位［Ｎと一点鎖線で示すリバース位置Ｒとの間で
矢印ｍ及びｍ′方向に往復動自在に構成されている。そ
して切換杆８０のほぼ中央部にば突部からなるばね押圧
部８５が設けられていて、このばね押圧部８５が前記ば
ね６９の両端部６９ａ、６９ｂの中間に挿入されている
。また切換杆８０の一端部には前記欠歯ギヤ３７側へ延
びる突部８６が設けられていて、この突部８６に形成さ
れたカム孔８７が欠歯ギヤ３７の上面に一体成形された
駆動ピン８９に係合されている。なお切換杆８０には一
対の規制ピン９１．９２がシャーシ６の上部に突出する
ように固着されている。

次に、上述のように構成されたノーマル、リバース切換
装置４５の動作を説明する。

まず、第４図に一点鎖線で示す停止モードでは、連結レ
バー５５が戻しばね５８により矢印ｉ′方向へ復動され
ることによって、再生操作杆５３が矢印ｈ′方向へ復動
されると共に駆動杆６０がピン５７に押圧されて矢印ｊ
′方向の復動位置に復動されている。またこの停止モー
ドで、切換杆８０は実線で示すノーマル位置Ｎと一点鎖
線で示すリバース位置Ｒとのうち何れか一方の位置に停
止されている。

ここで、第６Ａ図に実線で示すように、切換杆８０がノ
ーマル位置Ｎへ移動されていると、その切換杆８０のば
ね押圧部８５がばね６９の一端部６９ａを内側から外側
に押圧するため、ばね６９は実線のように矢印に方向に
揺動され、その他端部６９ｂが切換レバー７３の被押圧
部７５を一側方から押圧し、切換レバー７３には矢印ｌ
方向への揺動力が付与される。そころがこの際、駆動杆
６０が矢印ｊ′方向へ復動されていて、この駆動杆６０
の一対の規制部６６．６７が切換レバー７３の一対の被
規制部７６．７７に同時に当接されている。従って、切
換レバー７３の矢印！方向への揺動が規制され、この切
換レバー７３はばね６９に抗して中立位置に保持される
。

一方、切換杆８０が一点鎖線のリバース位置Ｒに移動さ
れていると、今度は切換杆８０のばね押圧部８５がばね
６９の他端部６９ｂを内側から外側に押圧するので、ば
ね６９は一点鎖線のように矢印に′方向に揺動され、そ
の一端部６９ａが切換レバー７３の被押圧部７５を他側
方から押圧し、切換レバー７３には矢印ｌ′′方向の揺
動力が付与される。ところがやはり、駆動杆６０の矢印
ｊ′方向への復動によって切換レバー７３の矢印ｌ′′
方向の揺動が規制され、この切換レバー７３はばね６９
に抗して中立位置に保持される。

次に、第４図において再生釦１６を押すと、再生操作杆
５３が矢印り方向へ往動されて連結レバー５５が戻しば
ね５８に抗して矢印ｉ方向へ往動され、引張ばね６４を
介して駆動杆６０が矢印ｊ方向の往動位置に往動される
。なお再生操作杆５３は往動位置でそのロック爪５３ａ
が周知のロック板９４　（第１１Ａ図参照）のロック部
９４ａに係合されてロックされ、これによって駆動杆６
０も往動位置でロックされる。なお引張ばね６４が駆動
杆６０の往動位置でのリミッタばねになる。

次に、上述のように再生モードへの切換えによって駆動
杆６０が矢印ｊ方向へ往動され、その時に切換杆８０が
ノーマル位置Ｎに移動されている状態が第６Ｂ図に示さ
れている。即ち、駆動杆６０の往動によってその一対の
規制部６６．６７が切換レバー７３の一対の被規制部７
６．７７から同時に離間される。これと同時にばね６９
も往動（切換レバー７３側に前進）されるので、そのば
ね６９の一端部６９ａが切換杆８ｏのばね押圧部８５で
相対的に押圧されることになり、ばね６９はさらに矢印
に方向に揺動されなから他端部６９ｂで切換レバー７３
の被押圧部７５を一側方から押圧する。この結果、切換
レバー７３の揺動の規制が解除されると共にざらにばね
６９のばね力が加わり、その切換レバー７３は矢印！方
向に揺動されて、ＮＲファイルギヤ３５が中間ギヤ３６
に係合される。そしてばね６９がリミッタばね機能を発
揮して圧着力が生じ、この圧着力によりＮＲファイルギ
ヤ３５が中間ギヤ３６に圧着される。そしてＮＲ駆動ギ
ヤ４０の矢印す方向への回転がＮＲファイルギヤ３５及
び中間ギヤ３６を介してリール台ギヤ３０に伝達され、
リール台７が矢印ｅ方向に回転駆動されてノーマル再生
モードになる。

そして、上述のノーマル再生モードで磁気テープ３のノ
ーマル走行がテープエンドになると、駆動杆６０に設け
られた長孔９５部分に配置されている光センサ等の検出
器９６によってリール台７の回転停止が検出される。す
ると、第４図に示すように欠歯ギヤ３７が半回転駆動さ
れ、その欠歯ギヤ３７の駆動ピン８９と切換杆８０のカ
ム孔７７とのカム作用によって、切換杆８０が矢印ｍ′
方向に駆動されてノーマル位置Ｎからリバース位置Ｒへ
移動される。そして第６Ｂ図から第６Ｃ図のように切換
杆８０が矢印ｍ′方向のリバース位置Ｒへ移動される際
、その切換杆８０のばね押圧部８５がばね６９の一端部
６９ａを押圧する状態から他端部６９ｂを押圧する状態
に切換えられる。

これによって、ばね６９は矢印に′方向へ揺動され、ば
ね６９の一端部６９ａが切換レバー７３の被押圧部７５
を他側方から押圧する。この時、再生モードで駆動杆６
０が矢印ｊ方向へ往動された状態なので、切換レバー７
３の揺動は規制されず、その切換レバー７３は矢印ｌ゛
′方向揺動されて、ＮＲファイルギヤ３５がリール台ギ
ヤ３１に係合される。そしてばね６９がリミッタばね機
能を発揮して圧着力が生じ、この圧着力によりＮＲファ
イルギヤ３５がリール台ギヤ３１に圧着される。

そしてＮＲ駆動ギヤ４０の矢印す方向への回転がＮＲフ
ァイルギヤ３５を介してリール台ギヤ３１に伝達され、
リール台８が矢印ｇ方向に回転駆動されてリバース再生
モードになる。

なお、上述のリバース再生モードで切換杆８０が矢印ｍ
方向に駆動されてリバース位置Ｒからノーマル位置Ｎへ
移動されると、切換レバー７３は再び第６Ｂ図のように
矢印１方向へ揺動され、ノーマル再生モードになる。こ
のように、切換杆８０の往復動だけで磁気テープ３の走
行がノーマル走行とリバース走行とに選択的に切換えら
れる。

次に、第６Ｂ図のノーマル再生モード又は第６Ｃ図のリ
バース再生モードで、停止釦１７の操作やシャットオフ
動作によって停止モードへ切換えられると、第６Ａ図に
示すように駆動杆６０が矢印ｊ′方向へ復動されるので
、前述したように切換レバー７３ばばね６９に抗して中
立位置に保持される。ところがこの際、ばね６９は、停
止モードへの切換えが、ノーマル再生モードで行われる
と実線のように、またリバース再生モードで行われると
一点鎖線のように復動される。このため前述したように
切換レバー７３は矢印！又はｐ′方向への揺動力が付与
された状態で中立位置に保持される。従って、このノー
マル、リバース切換装置４５では、停止モード前のノー
マル又はリバース再生モードが切換杆８０のノーマル位
置Ｎ又はリバース位置Ｒとばね６９とによって機械的に
記憶されることになり、ポーズ機構と同じような一時停
止機能を発揮して、次に再生モードへ切換えると、停止
モード前のノーマル走行（第６Ｂ図）又はリバース走行
（第６Ｃ図）に自動的に復帰されることになる。

また、このノーマル、リバース切換装置４５では、切換
杆８０のばね押圧部８５で１つのほぼＵ字状のばね６９
の一端部６９ａまたは他端部６９ｂを内側から外側に押
圧して、そのばね６９の他端部６９ｂ又は一端部６９ａ
で切換レバー７３を押圧して揺動させるので、切換杆８
０のノーマル位置Ｎとリバース位置Ｒとにおけるばね力
が互いに同条件で発揮されることになり、中間ギヤ３６
及びリール台ギヤ３１へのＮＲアイドルギヤ３５の圧着
は互いに均等に行われる。

０３次に、第７図〜第８Ｂ図によって、ヘッド支持機構
４６の詳細を説明する。

まず、前記磁気ヘッド１３及びピンチローラ１１．１２
はシャーシ６に回動自在に取付けられたカセットホルダ
９８に取付けられている。即ち、ごのカセットホルダ９
８に軸９９によってヘッドアーム１００が矢印ｎ及びｎ
′方向に揺動自在に十区支されていて、このヘッドアー
ム１００に磁気ヘッド１３が取付けられている。ヘッド
アーム１００の先端１００ａは前記駆動杆６０の一方の
駆動ピン７０の前方まで延長されていて、この先端１０
０ａには突起１０１が設けられている。またピンチロー
ラ１１．１２はピンチローラレバー１０２．１０３に回
動自在に枢支されていて、これらピンチローラレバー１
０２．１０３は軸１０４．９９によって矢印０及び０′
、ｐ　及びｐ′方向に揺動自在に枢支されている。そし
てピンチローラレバー１０２．１０３は軸１０４．９９
に巻装された捩りばね１０５．１０６によって矢印０′
、ｐ′方向に復動付勢されている。また軸１０４．９９
には別の捩りばね１０７．１０８が巻装されていて、こ
れら捩りばね１０７．１０８の先端１０７ａ、１０８ａ
は駆動杆６０の一対の駆動ピン７０．７１の前方まで延
長され、ピンチローラレバー１０２．１０３の先端に形
成された係止部１０９．１１０に係止されている。なお
一方の捩りばね１０７の先端１０７ａはへラドアーム１
００の突起１０１に前方から当接されている。またピン
チローラレバー１０２．１０３の先端側には前記切換杆
８０の一対の規制ピン９１．９２に対応してほぼＶ字状
の切欠部１１１．１１２が形成されている。

次に、上述のように構成されたヘッド支持機構４６の動
作を説明する。

まず、停止モードでは駆動杆６０が復動されるので、そ
の駆動杆６０の一対の駆動ピン７０．７１もシャーシ６
に形成された一対のＵ溝１１４．１１５内で第８Ａ図及
び第８Ｂ図で一点鎖線のように復動される。これにより
ピンチローラレバー１０２．１０３は捩りばね１０５．
１０６にて矢印０′、ｐ′方向に回動され、ピンチロー
ラ１１．１２が共にキャプスタン９．１０から離間され
る。

これと共に、捩りばね１０７の先端１０７ａがヘッドア
ーム１００の突起１０１を押圧するので、そのヘッドア
ーム１００も矢印ｎ′方向に復動されて、磁気へラド１
３が磁気テープ３から離間されている。

次に、第８Ａ図のように切換杆８０がノーマル位置Ｎに
移動された状態で駆動杆６０が矢印ｊ方向へ往動されて
ノーマル再生モードに切換えられると、一対の駆動ピン
７０．７１が一対のＵ溝１１４．１１５内で往動（前進
）されて、捩りばね１０７．１０８の先端１０７ａ、１
０８ａが押圧される。この時、切換杆８０がノーマル位
ｑＮに移動されているので、その切換杆８０の一対の規
制ピン９１．９２もシャーシ６に設けられた一対の長孔
１１６．１１７内で移動され、一方の規制ビン９１がピ
ンチローラレバー１０２の切欠部１１１の前方に位置し
、他方の規制ビン９２がピンチローラレバー１０３の切
欠部１１２から外れる。従って、ピンチローラレバー１
０２だけが矢印０方向に往動されてピンチローラ１１が
キャプスタン９に圧着される。そしてピンチローラレバ
ー１０３は規制ビン９２によって規制されて矢印ｐ′方
向の復動状態で保持され、ピンチローラ１２はキャプス
タン１０から離間されている。なお一方の駆動ピン７０
がヘッドアーム１００の先端１００ａを直接押圧するの
で、ヘッドアーム１００は矢印ｎ方向に往動されて磁気
ヘッド１３が磁気テープ３に接触される。

次に、第８Ｂ図のように切換杆８０がリバース位置Ｒに
移動されると、一対の規制ビン９１．９２が長孔１１６
．１１７内で移動される。すると、一方の規制ビン９１
がピンチローラレバー１０２の切欠部１１１内から抜は
出て、そのピンチローラレバー１０２の矢印０方向への
往動を規制し、ピンチローラ１１がキャプスタン９から
離間される。そして他方の規制ビン９２がピンチローラ
レバー１０３の切欠部１１２内に入り込み、そのピンチ
ローラレバー１０３が矢印ｐ方向に往動され、ピンチロ
ーラ１２がキャプスタン１０に圧着される。

上述のように、切換杆８０がノーマル位置Ｎとリバース
位置Ｒとの間で選択的に移動されることによって、ピン
チローラ１１．１２がキャプスタン９．１０に選択的に
圧着離間される。なお捩りばね１０７．１０８がピンチ
ローラ１１．１２をキャプスタン９．１０に圧着させる
リミッタばねになる。そしてこの際、駆動杆６０の往動
状態では捩りばね１０７．１０８の先端１０７ａ、１０
８ａが共に押圧されているので、一対の規制ビン９１．
９２によるピンチローラレバー１０２．１０３の規制及
び規制解除だけで、ピンチローラレバー１０２．１０３
の往復動の切換えが円滑に行われる。

０４次に、第１図、第９Ａ図〜第１０図によって、トリ
ガ機構４７の詳細を説明する。

このトリガ機構４７は、前記切換杆８ｏをノーマル位置
Ｎとリバース位置Ｒとに駆動する前記欠歯ギヤ３７に機
械的な初期回転力を付与するものである。

まず、欠歯ギヤ３７にはノーマル位置の欠歯部１２０の
リバース位置の欠歯部１２１とが互いに１８０°偏倚さ
れて形成されており、欠歯ギヤ３７の下面でそれら欠歯
部１２１１２０の近傍にはそれぞれ突起からなるノーマ
ル位置のロック爪１２２とリバース位置のロック爪１２
３とが一体成形されている。また欠歯ギヤ３７の下面に
は両ロック爪１２２．１２３とほぼ９０″偏倚して突起
からなるノーマル位置の被押圧部１２４とリバース位置
の被押圧部１２５とが一体成形されている。なおこれら
被押圧部１２４．１２５はほぼ三角形状をなし、それぞ
れ斜面１２４ａ、１２５ａが形成されている。

次に、シャーシ６の下部で欠歯ギヤ３７の近傍には、ト
リガレバ−１２７がシャーシ６に設けられた軸１２８に
よって矢印ｑ及びｑ′方向に揺動自在に枢支されていて
、シャーシ６との間ニ張架された戻しばね１２９により
矢印ｑ方向に往動付勢されている。このトリガレバ−１
２７は、前記ロック爪１２２．１２３が当接されるロッ
クアーム部１３０と、前記被押圧部１２４．１２５を押
圧する弾性を有する弾性アーム部１３１と、保持アーム
部１３２とが合成樹脂にて一体に成形されたものである
。そしてロックアーム部１３０と弾性アーム部１３１と
は、ノーマル位置のロック爪１２２及び被押圧部１２４
とリバース位置のロック爪１２３及び被押圧部１２５と
に対応するようにほぼくの字状に形成され、欠歯ギヤ３
７の下面側に挿入されている。なお弾性アーム部１３１
は円弧状に湾曲されている。そして保持アーム部１３２
の先端には軸１３３によって可動鉄芯１３４が揺動自在
に取付けられている。なお第１０図に示すように軸１３
３は樽形状をなしており、これによって可動鉄芯１３４
には自動調芯機能が設けられている。また保持アーム部
１３２の先端にはビン１３５が一体成形されており、こ
のビン１３５がシャーシ６に形成された孔１３６内に挿
入されている。そしてシャーシ６の下部には、可動鉄芯
１３４を吸着してトリガレバ−１２７を矢印ｑ′方向の
復動状態で保持する可動鉄芯吸着型のソレノイド１３８
が配置されている。

次に、上述のように構成されたトリガ機構４７の動作を
説明する。

まず、第９Ａ図はノーマル再生モードを示している。即
ち、保持アーム部１３２の可動鉄芯１３４がソレノイド
１３８のマグネット１３８ａに吸着されることによって
、トリガレバ−１２７が矢印ｑ′方向の復動状態で保持
されている。これにより欠歯ギヤ３７のノーマル位置の
ロック爪１２２がロックアーム部１３０の先端に係合さ
れ、欠歯ギヤ３７がノーマル位置でロックされている。

従って、欠歯ギヤ３７のノーマル位置の欠歯部１２０が
前記駆動ギヤ３８に対向され、磁気テープ３のノーマル
走行が行われている。

そして、ノーマル走行がテープエンドになって前述した
ように第４図で示した検出器９６がリール台７の回転停
止を検出すると、ソレノイド１３８が瞬間的に通電され
る。すると、第９Ｂ図に示すようにマグネット１３８ａ
に可動鉄芯１３４の反発力が生じて、可動鉄芯１３４の
吸着が解除され、トリガレバ−１２７が戻しばね１２９
にて矢印ｑ方向に往動される。この往動によってロック
アーム部１３０とロック爪１２２との保合が解除されて
欠歯ギヤ３７のロックが解除される。これと同時に弾性
アーム部１３１の先端にてノーマル位置の被押圧部１２
４の斜面１２４ａが押圧され、これによって欠歯ギヤ３
７に矢印ｒ方向への機械的な初期回転力が付与されて、
欠歯ギヤ３７が駆動ギヤ３８に係合される。なお保持ア
ーム部１３２のビン１３５が孔１３６の側面に当接され
ることによってトリガレバ−１２７の矢印ｑ方向への往
動が停止される。

そして、駆動ギヤ３８は中間プーリ２４の矢印す方向へ
の回転によって駆動ギヤ４１及び中間ギヤ４２を介して
常時矢印Ｓ方向へ回転駆動されているので、第９Ｃ図に
示すように駆動ギヤ３８によって欠歯ギヤ３７が矢印ｒ
方向に同転駆動されて行く。そして欠歯ギヤ３７がほぼ
９０°回転駆動される際に、ロック爪１２２が弾性アー
ム部１３１の内周面１３１ａに沿って移動されることに
より、その弾性アーム部１３１が弾性に抗して徐々に押
圧されてトリガレバ−１２７が戻しばね１２９に抗して
矢印ｑ′方向に復動され、可動鉄芯１３４がソレノイド
１３８のマグネット１３８ａに再び吸着される。なお可
動鉄芯１３４が樽形状の軸１３３によって自動調芯機能
を有して保持アーム部１３２に取付けられているので、
トリガレバ−１２７の成形誤差やトリガレバ−１２７と
ソレノイド１３８との取付誤差等が多少あっても、可動
鉄芯１３４はソレノイド１３８に確実に吸着される。

そして、引き続いて欠歯ギヤ３７が矢印ｒ方向へ回転駆
動され、第９Ｄ図に示すように半回転駆動されたところ
でリバース位置の欠歯部１２１が駆動ギヤ３８に対向さ
れると同時に、リバース位置のロック爪１２３がロック
アーム部１３０の先端に係合され、欠歯ギヤ３７がリバ
ース位置でロックされる。なお今度は弾性アーム部１３
１の先端近傍にリバース位置の被押圧部１２５が位置す
ることになる。

そして、上述のように欠歯ギヤ３７が半回転駆動される
際に、その欠歯ギヤ３７の駆動ビン８９と切換杆８０の
突部８６のカム孔８７とのカム作用により、切換杆８０
がノーマル位置Ｎからリバース位置Ｒへ駆動され、前述
したようにノーマル再生モードからリバース再生モード
へ切換えられる。

なお、リバース走行がテープエンドになると、上述と全
く同様の動作が行われて欠歯ギヤ３７がリバース位置か
らノーマル位置へ半回転駆動され、この回転駆動によっ
て切換杆８０がリバース位置Ｒからノーマル位ｔＮへ駆
動される。

上述のように、このトリガ機能４７では、ロソファーム
部１３０による欠歯ギヤ３７のノーマル位置、リバース
位置でのロック及びロック解除と、弾性アーム部１３１
による欠歯ギヤ３７への機械的な初期回転力の付与と、
欠歯ギヤ３７の回転駆動を利用することによるトリガレ
バ−１２７の復動と、保持アーム部１３２による復動状
態での保持とが単品のトリガレバ−１２７で行われるこ
とになる。

なお、本実施例では上述した欠歯ギヤ３７への機械的な
初期回転力の付与にトリガレバ−１２７と共に前記ノー
マル、リバース切換装置４５のばね６９も利用されてい
る。即ち、第６Ｂ図で説明したように切換杆８０がノー
マル位置Ｎに移動されることによりばね押圧部８５がば
ね６９の一端部６９ａを押圧するため、その切換杆８０
にはばね６９の反力によってリバース位置Ｒ方向への移
動力が作用している。従って、第９Ａ図において欠歯ギ
ヤ３７の駆動ピン８９が切換杆８０のカム孔８７の一側
面８７ａにより矢印ｍ′方向に押圧されている。このた
め欠歯ギヤ３７のノーマル位置でのロックが解除される
と、欠歯ギヤ３７に切換杆８０からの初期回転力が付与
されることになる。この逆に、第６Ｃ図で説明したよう
に、切換杆８０がリバース位置Ｒに移動されている状態
では、その切換杆８０にはばね６９の反力によってノー
マル位置Ｎ方向への移動力が作用している。

従って、第９Ｄ図において欠歯ギヤ３７の駆動ビン８９
が切換杆８０のカム孔８７の他側面８７ｂにより矢印ｍ
方向に押圧されている。このため欠歯ギヤ３７のリバー
ス位置でのロックが解除されると、欠歯ギヤ３７に切換
杆８０からの初期回転力が付与されることになる。

Ｇ、　次に、第１図、第１１Ａ図〜第１１Ｄ図によって
、シャフトオフ機構４８の詳細を説明する。

このシャフトオフ機構４８は、磁気テープ３のリバース
走行からノーマル走行への切換時にシャフトオフ動作を
行うように構成されている。

まず、前記欠歯ギヤ３７の上面にはボス部１４０が一体
成形されていて、このボス部１４０の周面でリバース位
置のロック爪１２３より欠歯ギヤ３７の回転方向後方側
にシャフトオフ用の駆動爪１４１が形成されている。そ
して欠歯ギヤ３７と前記ロック板９４との間でシャーシ
６に設けられた軸１４２によってシャフトオフレバー１
４３が矢印を及びｔ′方向に回動自在に枢支されている
。

このシャットオフレバー１４３には、欠歯ギヤ３７側に
突出する被駆動爪１４４と、ロック板９４の突片９４ｂ
に当接される駆動爪１４５と、先端にビン１４６を有す
る突部１４７とが一体に成形されている。そしてシャフ
トオフレバー１４３はシャーシ６とピン１４６との間に
張架された捩りばね１４８によって矢印を方向に回動付
勢されている。

次に、上述のように構成されたシャフトオフ機構４８の
動作を説明する。

まず、第１１Ａ図は欠歯ギヤ３７がノーマル位置で前述
したようにロックされている状態である。

ノーマル走行のテープエンドになって欠歯ギヤ３７が矢
印ｒ方向へ半回転駆動され、第１１Ｂ図に実線で示すよ
うにリバース位置でロックされる。この時、欠歯ギヤ３
７の駆動爪１４１はシャフトオフレバー１４３の被駆動
爪１４４の近傍に位置する。この欠歯ギヤ３７の半回転
駆動の間では駆動爪１４１はシャフトオフレバー１４３
に対して無関係なので、ノーマル走行からリバース走行
へ自動的に切換えられる。

次に、リバース走行のテープエンドになって欠歯ギヤ３
７がリバース位置から矢印ｒ方向へ回転駆動されると、
その瞬間、一点鎖線で示すように欠歯ギヤ３７の駆動爪
１４１がシャフトオフレバー１４３の被駆動爪１４４を
蹴り、そのシャットオフレバー１４３が捩りばね１４８
に抗して矢印ｔ′方向へ回動される。これによって、ロ
ック板９４の突片９４ｂがシャットオフレバー１４３の
駆動爪１４５により押圧され、そのロック板９４が一点
鎖線のように移動されてロック部９４ａによる再生操作
杆５３のロック爪５３ａの係合が解除される。この結果
、リバース再生モードから自動的に停止モードへ切換え
られるシャフトオフ動作が行われる。この後、欠歯ギヤ
３７は矢印ｒ方向へ回転駆動され、ノーマル位置で再び
ロックされる。

Ｇ６　次に、第１図、第１１Ａ図〜第１１Ｄ図によって
、モード切換機構４９の詳細を説明する。

まず、シャーシ６の下部には、はぼＬ字状をなすモード
切換レバー１５１がシャーシ６に設けられた軸１５２に
よって矢印Ｕ及びＵ′方向に回動自在に枢支されていて
、シャーシ６との間に張架された戻しばね１５３により
矢印Ｕ′方向に回動付勢されている。このモード切換レ
バー１５１の一端１５１ａは前記シャフトオフレバー１
４３側に延出されていて、その一端１５１ａにシャフト
オフレバー１４３のピン１４６が当接されている。

従って、シャフトオフレバー１４３の矢印を方向への回
動はモード切換レバー１５１によって規制されている。

なおモード切換レバー１５１の他端側には切欠部１５４
が形成されている。またシャーシ６の下部にはモード切
換レバー１５１の他端側とほぼ直交して操作レバー１５
６がシャーシ６に設けられた軸１５７によって矢印Ｖ及
びＶ′力方向回動自在に枢支されている。なお操作レバ
ー１５６にはピン１５８が一体成形されていて、このピ
ン１５５がモード切換レバー１５１の切欠部１５４に係
合されている。

次に、上述のように構成されたモード切換機構４９の動
作を説明する。

まず、第１１Ｂ図は操作レバー１５６が矢印Ｖ方向に切
換えられて、モード切換機構４９が１往復モードに切換
えられている状態である。即ち、操作レバー１５６のピ
ン１５８がモード切換レバー１５１の切欠部１５４内に
入り込むので、そのモード切換レバー１５１が戻しばね
１５３により矢印Ｕ′方向へ回動されている。従って、
モード切換レバー１５１の一端１５１ａにシャフトオフ
レバー１４３のピン１４６が当接され、そのシャフトオ
フレバー１４３は実線状態で保持されている。これによ
って、シャフトオフレバー１４３は作動状態に切換えら
れており、前述したように欠歯ギヤ３７がリバース位置
からノーマル位置へ回転駆動される瞬間にシャットオフ
動作が行われる。

即ち、この１往復モードでは、磁気テープ３の走行がノ
ーマル走行に引き続くリバース走行後に自動的に停止さ
れることになる。

次に、第１１Ｃ図に示すように操作レバー１５６を矢印
Ｖ′力方向切換えると、その操作レバー１５６のピン１
５８がモード切換レバー１５１の切欠部１５４内から抜
は出ることによって、モード切換レバー１５１が戻しば
ね１゛５３に抗して矢印Ｕ方向に回動される。すると、
モード切換レバー１５１の一端１５１ａが移動されるこ
とによりシャットオフレバー１４３が捩りばね１４８に
て矢印を方向に回動され、その被駆動爪１４４が欠歯ギ
ヤ３７の駆動爪１４１０回転軌跡内から離脱される。こ
の結果、シャフトオフレバー１４３は非作動状態に切換
えられ、欠歯ギヤ３７がリバース位置からノーマル位置
へ回転駆動されても、駆動爪１４１は被駆動爪１４４を
蹴らずに通過する。

即ち、この連続モードでは、磁気テープ３がノーマル走
行とリバース走行とに繰り返し連続して走行されること
になる。

Ｇフ　次に、第１図、第１１Ａ図〜第１１Ｄ図によって
、ノーマル、リバース切換手段５０の詳細を説明する。

まず、シャーシ６の下部には切換操作杆１６１が配置さ
れている。この切換操作杆１６１はその長孔１６２をシ
ャーシロに設けられたガイドビン１６３に案内させるこ
とによって矢印Ｗ及びＷ′力方向往復動自在に構成され
ている。そしてこの切換操作杆１６１は弾性を有する弾
性アーム１６４とピン１６５と突部１６６とが合成樹脂
によって一体成形されている。そして弾性アーム１６４
の先端をシャーシ６の段部１６８に弾性的に当接させる
ことによって、切換操作杆１６１は矢印Ｗ゛方向復動さ
れている。またピン１６５の近傍にはリーフスイッチか
らなる切換スイッチ１６９が配置されている。また突部
１６６は前記モード切換レバー１５１の他端１５１ｂに
当接されている。

次に、上述のように構成されたノーマル、リバース切換
手段５０の動作を説明する。

まず、第１１Ｄ図に一点鎖線で示すように切換操作杆１
６１を矢印Ｗ方向に押すと、その切換操作杆１６１のピ
ン１６５によって切換スイッチ１６９が作動される。す
ると、前記ソレノイド１３８が瞬間的に通電され、前述
したようにトリガ機構４７が作動されて欠歯ギヤ３７の
回転駆動が開始される。

この時、第１１Ｃ図で説明したようにモード切換機構４
９が連続モードに切換えられている場合には、リバース
走行からノーマル走行への切換時にシャットオフ動作が
行われないので、切換操作杆１６１を押すことによりノ
ーマル走行とリバース走行とが随時選択的に切換えられ
る。ところが、第１１Ｂ図で説明したようにモード切換
機構４９が１往復モードに切換えられていると、リバー
ス走行からノーマル走行への切換時にシャフトオフ動作
が行われるので、リバース走行時に切換操作杆１６１を
押すとシャフトオフされてしまう。

しかしながらこのノーマル、リバース切換手段５０によ
れば、第１１Ｄ図に一点鎖線で示すように、モード切換
機構４９が１往復モードに切換えられている状態で切換
操作杆１６１が矢印Ｗ方向に押された際には、その切換
操作杆１６１の突部１６６によってモード切換レバー１
５１の他端１５１ｂが押圧され、そのモード切換レバー
１５１が一点鎖線のように戻しばね１５３に抗して矢印
Ｕ方向に強制的に回動される。即ち、切換操作杆１６１
が押された際にモード切換機構４９が強制的に第１１Ｃ
図で説明した連続モードに切換えられることになり、リ
バース走行からノーマル走行への切換時にシャフトオフ
動作が行われず、ノーマル走行とリバース走行とを随時
選択的に切換えることが可能になる。

なお、モード切換レバー１５１の強制的な回動によって
シャフトオフレバー１４３が非作動状態に切換えられる
のは、切換操作杆１６１が押されている間だけであるが
、切換操作杆１６１が押されると直ちに欠歯ギヤ３７が
回転駆動されるので、切換操作杆１６１から手を離して
モード切換レバー１５１が復動されるまでには既にシャ
フトオフ動作が行われずにノーマル走行へ切換えられる
ことになる。

ＧＩｌ　　次に、第１図、第１２図〜第１３Ｃ図によっ
て、記録切換機構１７２の詳細を説明する。

まず、前記記録釦１５はシャーシ６の下部で再生操作杆
５３の側方に配置された記録操作杆１８０の一端に固着
されている。その記録操作杆１８０は、シャーシ６に設
けられたガイドビン１８１．１８２に長孔１８３．１８
４を案内させることにより矢印Ａ及びＡ′方向に往復動
自在に構成され、前記切換操作杆１６１用のガイドビン
１６３との間に張架された戻しばね１８５により矢印Ａ
′方向に復動付勢されている。そして記録操作杆１８０
には突部１８６が形成され、この突部１８６が再生操作
杆５３に設けられた切欠部５３ｂに係合されている。ま
た記録操作杆１８０の突部１８６の近傍上面には、はぼ
三角柱状をなす被ロックビン１８７が植設されている。

次に、シャーシ６の下部には、装着されるカセット４に
設けられたＡ面用及びＢ面用の２つの誤消去防止爪１７
３．１７４の有無を互いに独立して検出するＡ面用及び
Ｂ面用の２つの検出杆１９０．１９１が、再生、記録操
作杆５３．１８０とほぼ直交して配置されている。Ａ面
用の検出杆１９０はシャーシ６に設けられたガイドビン
１９２．１９３に長孔１９４．１９５を案内させること
により矢印Ｂ及びＢ゛方向往復動自在に構成され、また
Ｂ面用の検出杆１９１はＡ面用の検出杆１９０の下部に
重ねられてガイドビン１９３に長孔１９６を案内させる
ことにより矢印Ｃ及びＣ′力方向往復動自在に構成され
ている。そして両検出杆１９０．１９１はこれらの間に
張架された引張ばね１９７により互いに矢印Ｂ′及びＣ
′力方向復動付勢されている。そして両検出杆１９０．
１９１の一端側には、シャーシ６に設けられた軸１９８
．１９９により回動自在に枢支された検出レバー２００
．２０１がそれぞれピン２０２．２０３にて連結されて
いる。なお検出レバー２００．２０１はシャーシ６の上
部に突出する検出片２００ａ、２０１ａを有している。

また両検出杆１９０．１９１の重ねられた部分には長孔
２０４．２０５が形成されている。さらにＡ面用の検出
杆１９０の他端側には突片からなるロック部２０６が形
成され、Ｂ面用の検出杆１９１の一端側には孔２０７部
分に突片からなるロック部２０８が形成されている。

そして記録操作杆１８０の前記被ロックピン１８７が孔
２０７に下方から挿入されて２つの口・ツク部２０６．
２０８の間に位置している。

次に、シャーシ６の下部には制御レバー２１０が前記連
結レバー５５の軸５６によって矢印り及びＤ′方向に揺
動自在に枢支されており、この制御レバー２１０の一端
部に設けられたピン２１１が両検出杆１９０．１９１の
長孔２０４．２０５内に挿入されている。また制御レバ
ー２１０の他端部には折曲部２１０ａが形成されていて
、これが第１４Ａ図に示すように前記切換杆８０の突部
８６の先端に形成された切欠部２１２に係合されている
。

次に、上述のように構成された記録切換機構１７２の動
作を説明する。

まず、第１３Ａ図は切換杆８０がノーマル位置Ｎに移動
されている状態を示している。即ち、切換杆８０のノー
マル位置Ｎへの移動により駆動されて制御レバー２１０
が矢印り方向へ揺動される。

すると制御レバー２１０のピン２１１によりＢ面用の検
出杆１９１の長孔２０５の一端縁２０５ａが押圧され、
その検出杆１９１は引張ばね１９７に抗して矢印Ｃ方向
へ往動されたロック解除位置に規制される。これにより
検出杆１９１のロック部２０８は記録操作杆１８０の破
口、ツクピン１８７から離脱される。一方、Ａ面用の検
出杆１９０は制御レバー２１０のピン２１１に規制され
ないので、矢印Ｂ方向へ往動されたロック解除位置と矢
印Ｂ′方向へ復動されたロック位置との間で往復動可能
な状態に制御される。

従って、切換杆８０がノーマル位置Ｎにあると、Ａ面用
の検出杆１９０が装着されるカセット４のＡ面用の爪１
７３を独立して検出することになる。

そして第１３Ａ図に示すようにＡ面用の爪１７３が無い
状態では、検出レバー２００の検出片２０．０　ａが規
制されないので、検出杆１９０が引張ばね１９７により
矢印Ｂ′方向のロック位置へ復動される。これによって
検出杆１９０のロック部２０６が記録操作杆１８０の被
ロックビン１８７に係合され、その記録操作杆１８０が
矢印Ａ′方向の復動位置にてロックされる。従って、記
録釦１５を押すことができず、記録モードへ切換えるこ
とはできない。

一方、第１３Ｃ図に示すようにカセット４のＡ面用の爪
１７３が有る状態では、検出レバー２００の検出片２０
０ａが爪１７３で規制されるので、検出レバー２００が
回動されて検出杆１９０が引張ばね１９７に抗して矢印
Ｂ方向のロック解除位置へ往動される。これによって検
出杆１９０のロック部２０６が記録操作杆１８０の被ロ
ックビン１８７から離脱され、その記録操作杆１８０の
復動位置でのロックが解除される。従って、記録釦１５
を押すことによって記録操作杆１８０は矢印六方向へ往
動され、記録モードへの切換えが可能になる。

次に、第１３Ｂ図は切換杆８０がリバース位置Ｒに移動
されている状態である。即ち、今度は制御レバー２１０
が矢印Ｄ′方向へ揺動されるので、この制？ｔｌｌレバ
ー２１０のピン２１１によりＡ面用の検出杆１９０の長
孔２０４の一端縁２０４ａが押圧され、その検出杆１９
０は引張ばね１９７に抗して矢印Ｂ方向へ往動されたロ
ック解除位置に規制される。一方、Ｂ面用の検出杆１９
１は制御レバー２１０のピン２１１に規制されないので
、矢印Ｃ方向へ往動されたロック解除位置と矢印Ｃ′力
方向復動されたロック位置との間で往復動可能な状態に
制御される。

従って、切換杆８０がリバース位置Ｒにあると、Ｂ面用
の検出杆１９１がカセット４のＢ面用の爪１７４を独立
して検出することになる。そしてＢ面用の爪１７４が無
い状態では、検出杆１９１が引張ばね１９７により矢印
Ｃ′力方向ロック位置へ復動される。これによって検出
杆１９１のロック部２０８が記録操作杆１８０の被ロッ
クピン１８７に係合され、その記録操作杆１８０が矢印
Ａ′方向の復動位置にてロックされる。

一方、第１３Ｃ図に示すようにＢ面用の爪１７４が有る
状態では、検出レバー２０１が回動されて検出杆１９１
が引張ばね１９７に抗して矢印Ｃ方向のロック解除位置
へ往動される。これによって検出杆１９１のロック部２
０８が記録操作杆１８０の被ロックピン１８７から離脱
され、その記録操作杆１８０の復動位置でのロックが解
除される。

従って、記録釦１５を押すことによって記録操作杆１８
０は矢印Ａ方向へ往動され、記録モードへの切換えが可
能になる。

上述のように、装着されたカセット４のＡ面用又はＢ面
用の爪１７３．１７４が無くてノーマル走行又はリバー
ス走行での記録ができなくても、カセット４を装着し直
す（ＡＢ面をひっくり返す）ことなく、切換杆８０をリ
バース位ｆｉＲ又はノーマル位置Ｎへ選択的に移動させ
ることによって、その状態でＢ面用又はＡ面用の爪１７
４．１７３が有れば、リバース走行又はノーマル走行で
の記録が可能になる。なお切換杆８０の移動は前記０７
項で説明したノーマル、リバース切換手段５０の操作に
よって行うことができる。

Ｇ、　次に、第１図、第１２図、第１４Ａ図〜第１４Ｆ
図によって、記録用シャットオフ機構１７５の詳細を説
明する。

まず、記録用シャフトオフ機構１７５のシャフトオフ切
換杆２１４は前記記録操作杆１８０の下部に重ねられて
配置され、その記録操作杆１８０に植設されたガイドピ
ン２１５．２１６と前記ガイドピン１８１とに長孔２１
７．２１８．２１９を案内させることによって、矢印Ｅ
及びＥ′方向に往復動自在に構成されている。このシャ
フトオフ切換杆２１４の先端にはシャットオフレバー２
２０が軸２２１により矢印Ｆ及びＦ′方向に回動自在に
枢支されており、捩りばね２２２によって矢印Ｆ方向に
回動付勢されている。なおシャフトオフレバー２２０に
はピン２２３が形成され、このピン２２３が前記記録操
作杆１８０に形成された突部２２４に当接されている。

またシャフトオフ切換杆２１４の他端にはＵ溝２２５が
形成され、このＵ溝２２５に前記Ｂ面用の検出杆１９１
の検出レバー２０１に植設されたピン２２６が記録操作
杆１８０の長孔２２７を挿通して係合されている。従っ
て、このシャフトオフ切換杆２１４は、カセット４のＢ
面用の誤消去防止爪１７４の有無による検出レバー２０
１の回動、即ち検出杆１９１の往復動によって矢印Ｅ及
びＥ′方向に往復動されるように構成されている。

次に、上述のように構成された記録用シャフトオフ機構
１７５の動作を説明する。

まず、第１４Ａ図は停止モードで切換杆８０がノーマル
位置Ｎにあり、装着されたカセット４にはＡ面用の爪１
７３が有り、Ｂ面用の爪１７４が無い状態である。切換
杆８０がノーマル位置Ｎにあるので制御レバー２１０が
矢印り方向へ揺動され、Ａ面用の検出杆１９０が往復動
自在に制御されているが、Ａ面用の爪１７３が有るので
、検出杆１９０が矢印Ｂ方向のロック解除位置へ往動さ
れ、記録モードへの切換えが可能になっている。

ここで、第１４Ｂ図に示すように記録釦１５を押すと、
記録操作杆１８０が矢印Ａ方向の往動位置へ往動されて
停止モードから記録モードへ切換えられる。この時、記
録操作杆１８０の突部１８６が再生操作杆５３の切欠部
５３ｂを押すので、再生操作杆５３も矢印り方向に往動
され、そのロック爪５３ａがロック板９４のロック部９
４ａに係合されてロックされる。また記録操作杆１８０
もそのロック爪１８０ａがロック板９４のロック部９４
ｃに係合されて往動位置にてロックされる。

従って、前記０２項で説明したノーマル再生モードと同
様にノーマル記録モードになる。

次に、ノーマル記録モードで磁気テープ３のノーマル走
行がテープエンドになると、第１４Ｃ図に示すように、
欠歯ギヤ３７が矢印ｒ方向へ回転駆動されて切換杆８０
のノーマル位置Ｎからリバース位置Ｒへの移動が開始さ
れる。この時、制御レバー２１０が矢印Ｄ′方向に揺動
されて、今度はＢ面用の検出杆１９１が往復動自在に制
御される。すると、Ｂ面用の爪１７４が無いので検出レ
バー２０１の検出片２０１ａは規制されず、検出杆１９
１の矢印Ｃ′方向への復動により検出レバー２０１が回
動される。この検出レバー２０１の回動によりシャット
オフ切換杆２１４が矢印Ｅ′方向に復動され、シャフト
オフレバー２２０の先端の被駆動爪２２８が欠歯ギヤ３
７に形成された駆動爪２２９の回転軌跡内に挿入される
。即ち、記録用シャフトオフ機構１７５が作動状態に切
換えられる。そして第１４Ｄ図に示すように、欠歯ギヤ
３７の矢印ｒ方向への回転駆動によりその駆動爪２２９
がシャフトオフレバー２２０の被駆動爪２２８を蹴り、
そのシャフトオフレバー２２０が捩りばね２２２に抗し
て矢印Ｆ′方向へ回動される。そしてこのシャフトオフ
レバー２２０のピン２２３がロック板９４の突片９４ｄ
を押圧することにより、ロック板９４が移動されて記録
操作杆１８０のロックが解除されると共に、再生操作杆
５３のロックも解除されて停止モードになる。

このように、ノーマル走行からリバース走行への切換時
にＢ面用の爪１７４が無いと、その切換時に自動的にシ
ャフトオフ動作が行われる。

一方、第１４Ｅ図に示すように、Ｂ面用の爪１７４が有
る時には、ノーマル走行がらりパース走行への切換時に
Ｂ面用の検出杆１９１が往復動自在になっても、検出レ
バー２０１の検出片２０１ａが爪１７４によって規制さ
れてその検出レバー２０１は回動されないので、シャフ
トオフ切換杆２１４は矢印Ｅ方向への往動状態で保持さ
れている。即ち、シャフトオフレバー２２０の被駆動爪
２２８が欠歯部ギヤ３７の駆動爪２２９の回転軌跡内か
ら離脱され、記録用シャットオフ機構１７５は非作動状
態に切換えられている。従って、欠歯ギヤ３７が矢印ｒ
方向へ回転駆動されても、駆動爪２２９は被駆動爪２２
８を蹴らずに通過してシャフトオフ動作は行われない。

即ち、記録モードのままノーマル走行からリバース走行
へ切換えられ、ノーマル記録に引き続いてリバース記録
が行われる。

この後、リバース記録モードのリバース走行でテープエ
ンドになると、前記０２項で説明したリバース再生後の
シャフトオフと同様にして、第１４Ｆ図のようにシャッ
トオフ機構４８のシャットオフレバー１４３が駆動され
てリバース記録モードから自動的に停止モードへ切換え
られる。即ち、リバース記録後のシャフトオフはリバー
ス再生後のシャフトオフ機構４８が共用される。

なお、第１４Ａ図に示すように、記録操作杆１８０が矢
印Ａ′方向の復動位置に復動されている時には、記録用
シャフトオフ機構１７５のシャットオフレバー２２０は
そのピン２２３が記録操作杆１８０の突部２２４に押圧
されないので、捩りばね２２２により矢印Ｆ方向へ回動
されている。

従って、再生モードにおいて前記Ｇｈ項で説明した連続
モードになっていても、シャットオフレバー２２０が駆
動爪１４１によって駆動されることはない。そして第１
４Ｂ図に示すように、記録モードへ切換えられた時には
、シャフトオフレバー２２０のピン２２３が記録操作杆
１８０の突部２２４に押圧されて矢印Ｆ′方向へ回動さ
れ、さらに第１４Ｃ図に示すようにＢ面用の爪１７４が
無い時には、駆動爪２２９の回転軌跡内に挿入されるこ
とになる。

上述のように、記録モードでは、ノーマル走行からリバ
ース走行への切換時に、カセット４のＢ面用の爪１７４
が無い時に限り、その切換時に自動的にシャフトオフさ
れ、Ｂ面用の爪１７４が有る時には、自動的にリバース
走行へ切換えられる。

Ｇ、。次に、第１図、第１４Ａ図〜第１４Ｆ図によって
、記録モードでのモード切換機構４９を説明する。

まず、モード切換機構４９の操作レバー１５６の先端に
はピン２３３が一体成形されており、記録操作杆１８０
にはピン２３３を押圧する突部からなる押圧部２３２が
設けられている。即ち、操作レバー１５６は記録操作杆
１８０とほぼ直交して配置され、その操作レバー１５６
の先端は記録操作杆１８０の押圧部２３２の移動軌跡内
に挿入されている。

このようなモード切換機構４９によれば、第１４Ａ図に
示すように記録操作杆１８０が復動位置にある時には、
操作レバー１５６のピン２３３が記録操作杆１８０の押
圧部２３２に押圧されないので、前記０６項で説明した
ように操作レバー１５６の切換操作により再生モードで
は１往復モードと連続モードとを切換えることができる
。ところが、第１４Ｂ図に示すように記録モードに切換
えられると、記録操作杆１８０の押圧部２３２により操
作レバー１５６のビン２３３が押圧され、その操作レバ
ー１５６が矢印Ｖ方向に強制的に回動される。従って、
記録モードへの切換時にモード切換機構４９が連続モー
ドに切換えられていても、記録操作杆１８０が往動され
た記録モードでは強制的に１往復モードになる。即ち、
リバース走行での記録後には必ずシャフトオフされ、リ
バース走行から再びノーマル走行へ切換ねってしまうこ
とはない。

０８次に、第１図、第１４Ａ図〜第１４Ｆ図によって、
記録モードでのノーマル、リバース切換手段５０を説明
する。

まず、ノーマル、リバース切換手段５０の切換操作杆１
６１には突部２３７が一体成形されており、記録操作杆
１８０には突部２３７に当接する突起からなる規制部２
３６が設けられている。即ち、切換操作杆１６１は記録
操作杆１８０とほぼ直交して配置され、その記録操作杆
１８０の規制部２３６は切換操作杆１６１の突部２３７
の移動軌跡内に挿入されるように構成されている。

このようなノーマル、リバース切換手段５０によれば、
第１４Ａ図に示すように記録操作杆１８０が復動位置に
ある時には、切換操作杆１６１の突部２３７が記録操作
杆１８０の規制部２３６に規制されないので、前記６７
項で説明したように切換操作杆１６１を矢印Ｗ方向へ往
動させることにより再生モードではノーマル走行とリバ
ース走行とを随時選択的に切換えることができる。とこ
ろが、第１４Ｂ図に示すように記録モードに切換えられ
ると、記録操作杆１８０の規制部２３６が切換操作杆１
６１の突部２３７の移動軌跡内に挿入される。即ち、切
換操作杆１６１は切換不能な状態である矢印Ｗ′力方向
復動された状態にロックされる。従って、記録モードで
はノーマル走行とリバース走行との選択的な切換が不可
能になる。

Ｇ１２　　次に、第１図、第１５図〜第１６Ｂ図によっ
て、消去ヘッド駆動機構１７６の詳細を説明する。

まず、前記ノーマル走行用及びリバース走行用の消去ヘ
ッド１７７．１７８はそれぞれ消去ヘッドレバー２４０
．２４１に取付けられており、これら消去へラドレバ−
２４０，２４１はへソドアーム１００に軸２４２により
回動自在に取付けられている。そしてこれら消去へラド
レバ−２４０，２４１は捩りばね２４３により磁気テー
プ３から離間される方向に回動付勢されている。また消
去へラドレバ−２４０，２４１にはビン２４４．２４５
が一体成形されている。

一方、切換杆８０の側方には駆動レバー２４６がシャー
シ６に設けられたガイドビン２４７に長孔２４８を案内
させることにより、矢印Ｇ及びＧ′方向に往復動自在で
かつ矢印Ｈ及びＨ′力方向回動自在に構成されている。

そして駆動レバー２４６は駆動杆６０との間に張架され
た引張ばね２４９により矢印Ｇ方向に往動されている。

また駆動レバー２４６の端部２４６ａ側には突起２５０
が形成され、この突起２５０が切換杆８０に形成された
突起２５１に当接されるように構成されている。

そして消去ヘッド１７７．１７８の下方に延長された駆
動レバー２４６の他端部には、はぼＬ字状をなす一対の
押圧部２５２．２５３が形成され、一方の押圧部２５３
の側方は凹部２５４となっている。なお駆動レバー２４
６の端部２４６ａは記録Ｉｓ作杆１８０の端部１８０ｂ
により押圧される。

次に、上述のように構成された消去ヘッド駆動機構１７
６の動作を説明する。

まず、第１６Ａ図に一点鎖線から実線に示すように記録
操作杆１８０が矢印Ａ方向に往動されて記録モードに切
換えられる時、その記録操作杆１８０の端部１８０ｂに
より駆動レバー２４６の端部２４６ａが押圧されて、駆
動レバー２４６が矢印Ｈ方向に回動される。ここで切換
杆８０がノーマル位置Ｎに移動されていると、駆動レバ
ー２４６は矢印Ｇ方向に往動されている（なお実施例で
は引張ばね２４９により往動される）ので、駆動レバー
２４６の一方の押圧部２５２はノーマル走行用の消去へ
ラドレバ−２４０のピン２４４に挿入され、他方の押圧
部２５３はリバース走行用の消去ヘッドレバー２４１の
ピン２４５から外れて凹部２５４部分にピン２４５が位
置する。従って、駆動レバー２４６が矢印Ｈ方向に回動
されると、一方の押圧部２５２によりピン２４４が押圧
され、一方の消去ヘッドレバー２４０だけが捩りばね２
４３に抗して矢印■方向に回動されて消去ヘッド１７７
だけが磁気テープ３に接触される。

一方、第１６Ｂ図に示すように切換杆８０がリバース位
置Ｒに移動されていると、その切換杆８０の突起２５１
により駆動レバー２４６の突起２５０が押圧され、駆動
レバー２４６が引張ばね２４９に抗して矢印Ｇ′方向に
復動される。すると、駆動レバー２４６の一方の押圧部
２５２がピン２４４から外れると共に、他方の押圧部２
５３がピン２４５部分に位置する。従って、駆動レバー
２４６が矢印Ｈ方向に回動されると、他方の押圧部２５
３によりピン２４５が押圧され、他方の消去へラドレバ
−２４１だけが捩りばね２４３に抗して矢印■′方向に
回動されて消去ヘッド１７８だけが磁気テープ３に接触
される。

なお、記録モードでノーマル走行からリバース走行への
切換時には、切換杆８０の移動によって駆動レバー２４
６は矢印Ｈ方向に回動されたまま矢印Ｇ′方向に復動さ
れるが、ノーマル走行用の消去ヘッド１７７が磁気テー
プ３から離間されると同時に、リバース走行用の消去ヘ
ッド１７８が磁気テープ３に接触される。このように１
つの駆動レバー２４６によってノーマル走行及びリバー
ス走行に応じて２つの消去ヘッド１７７．１７８が選択
的に駆動されるので、ノーマル走行とリバース走行との
間での切換時に、２つの消去ヘッド１７？、１７８は連
続的かつ円滑に駆動される。

以上本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は実施例
に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づき各
種の存効な変更が可能である。

例えば、記録操作杆による記録モードへの切換構造・ノ
ーマル、リバース切換手段の構造等は、実施例の構造に
限られることなく、各種の構造が適用可能である。

また、実施例では記録操作杆゛の規制部によってノーマ
ル、リバース切換手段の切換操作杆を復動状態でロック
するように構成したが、この構造は各種の変更が可能で
ある。

なお本発明は、コンパクトカセントを用いるオートリバ
ース式小型テープレコーダに限定されることな（、各種
のリバース式記録再生装置に適用可能である。

Ｈ発明の効果 上述したように本発明によれば、記録モードではノーマ
ル走行とリバース走行との選択的な切換えを阻止できる
。従って、再生モードでノーマル走行とリバース走行と
を随時選択的に切換えることができるものでありながら
、記録モードにおいてノーマル走行とリバース走行との
間で切換ねることによる不測な二重記録や記録の飛び移
り等の不都合を未然に防止できて、安全性が極めて高い
。

そして記録モードの時にノーマル、リバース９ＪｔＡ手
段を不測に操作しないように充分注意する必要がな（、
記録時の取扱いが極めて楽である。

しかも本発明は、記録操作杆でノーマル、リバース切換
手段をロックするようにしたので、例えば実施例のよう
に、記録操作杆の往動でノーマル、リバース切換手段の
切換操作杆を復動状態でロックするように構成すること
ができるので、特別な機構等が一切不要で構造が極めて
簡単であり、信頬性も非常に高いものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明をコンパクト力セントを用いるオートリバ
ース式小型テープレコーダに適用した一実施例を示すも
のであって、第１図は全体の平面図、第２図はテープ走
行駆動系の分解斜視図、第３図は同上の平面図、第４図
はノーマル、リバース切換装置の平面図、第５図は同上
要部の分解斜視図、第６Ａ図〜第６Ｃ図は同上要部の平
面図、第７図はヘッド支持機構の斜視図、第８Ａ図及び
第８Ｂ図は同上の平面図、第９Ａ図〜第９Ｄ図はトリガ
機構の平面図、第１０図は同上の断面図、第１１Ａ図〜
第１１Ｄ図はシャフトオフ機構、モード切換機構及びノ
ーマル、リバース切換手段の平面図、第１２図は記録切
換機構及び記録用シャフトオフ機構の分解斜視図、第１
３Ａ図〜第１３Ｃ図は記録切換機構の平面図、第１４Ａ
図〜第１４Ｆ図は記録用シャフトオフ機構、モード切換
機構及びノーマル、リバース切換手段の平面図、第１５
図は消去ヘッド駆動機構の分解斜視図、第１６Ａ図及び
第１６Ｂ図は同上の平面図である。 なお図面に用いた符号において、 ３−・−−−−−−−−ｍ＝・−一−−−磁気テープ７
−・−−−−一−−−−−−−−・−リール台８・−・
−・・−−−−−一−−−−リール台１５−・・・−−
−一−−−−・−・−記録釦３７・−・−・−・−一−
−−−・欠歯ギヤ４５・−一−−−−−−−−・−・・
−ノーマル、リバース切換装置５０−・−・−−−−−
−−−−・−・−・ノーマル、リバース切換手段８０−
・−・−・・〜−−−−−−・−・・・切換杆１６１−
・・・・・・−・−−−−−一切換操作杆１６９−　・
・・・−−−−−−一切換スイッチ１８０−・−一−−
−−・−・記録操作杆２３６−−−−−−−−−−−−
・−規制部２３７−・−・−−−−−一突部 である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 復動位置から往動位置へ往動されることにより停止モー
   ドから記録モードへの切換えを行う往復動自在の記録操
   作杆と、テープの走行をノーマル走行とリバース走行と
   に選択的に切換えるノーマル、リバース切換手段とを有
   し、 前記記録操作杆を往動位置へ往動させて記録モードへ切
   換えた際に、この記録操作杆で前記ノーマル、リバース
   切換手段を切換不能な状態にロックするように構成した
   リバース式記録再生装置。