JPS6286689A

JPS6286689A - 電気保温ポツト

Info

Publication number: JPS6286689A
Application number: JP22731785A
Authority: JP
Inventors: 西口　行義; 岡田　勝郎
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1985-10-11
Filing date: 1985-10-11
Publication date: 1987-04-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の目的〕本発明は冷水を加熱して熱湯とした状態
で保温保持する電気保温ポットに関するものである。こ
の種の電気保温ポットには各種の型があるが、その共通
した構造は、上部に蓋体を載置する開口を有する有底容
器と外装体とよりなる２重構造で、有底容器の下方外周
部にバンド状の発熱体を巻装し、有底容器の底部と中間
部との間に温度検知器を設けている０また、断熱、保温
効果を高めるために、ガラス繊維、セラミック繊維等の
柔軟な材料よりなる保温材を有底容器の外周部に巻装し
、あるいは金属製反射板を同様に巻装している。そして
有底容器を発熱体によって加熱し、有底容器に収容され
た冷水は有底容器を介して加熱される間接加熱方式を採
用している。

ところで上記の構造を有する従来の電気保温ポットには
以下述べるような問題がある０（１）保温材に繊維を使
用しているため、これを有底容器に巻装した場合に適当
なバンドあるいは紐等によって固定する必要があり、そ
の作業が煩雑で生産性の向上の障害となっている０（２
）有底容器の外周部の下方には発熱体が設けられており
、また、中間部以下のところに温度検知器が取付けであ
るので、この発熱体および温度検知器を取付けた部分に
は保温材を設けることができない。そのために保温力が
低下する。また、これを補なうために金属性遮熱板等を
設けるとコスト高となる。（３）温度検知器は発熱体の
位置から一定の距離をおいて取付けてアシ、有底容器内
の熱湯の水位がその上部にあるときと下部にあるときと
では、温度の相関性が相違するため、温度制御の特性に
変動を生じ、適正、良質の温度制御をすることができな
い。（４）発熱体はまづ有底容器を加熱し、有底容器内
の冷水は有底容器を介して加熱される間接加熱方式であ
るため、加熱の熱効率が低い。また、発熱体の耐久寿命
を長くするためにその電力密度をある程度以下にする必
要がアシ、そのために発熱体が大型となる。（５）電気
配線が有底容器の下部に集中すれば配線および組立は容
易であるが、温度検知器が離れた位置にあるので配線お
よび組立に手間がか＼シ、生産性の向上を阻害している
。

本発明は上記（１）〜（５）の問題点を解決して、熱効
率が高く、保温性にすぐれ、かつ高精度の温度制御をす
ることができ、しかも寿命が長く組立の容易な、合理的
な構造を有する電気保温ポットを提供することを発明の
目的とするものである。

〔発明の構成〕本発明の電気保温ポットは、金属製の内
筒と外筒とによって真空部を形成する２重壁の本体容器
と、環状の耐熱絶縁盤に電熱線を巻回して形成した高発
熱部の内環の内部にこれと同一構造を有する低発熱部を
収容した発熱盤の上下両面に耐熱絶縁板を積層して形成
した加熱体とよりなシ、この加熱体の上面に密接して配
置した伝熱板の外周辺に前記加熱体の下面に密接して配
置した熱拡散板の外周辺を接合して、これらを前記内筒
と結合し、前記伝熱板の中心部の下面には第１温度検知
器を、また、その外周辺の下面には第２温度検知器を、
それぞれ取付けたことを特徴とする。

本発明の実施例を第１図および第２図について説明する
。１はＬ型に屈曲した外周辺１ａと中心部に突出部１ｂ
を有する熱伝導の良好な金属よシなる伝熱板で、金属製
の内筒２の下端にその外周辺１ａが溶接固定されている
。３は金属製の外筒でその上下両端は内筒２と結合され
てこの電気保温ポットの２重壁の本体容器を形成してい
る。内筒２と外筒３との間の空間は真空部４を形成し、
真空を保持するためのゲッター５が設けである。

伝熱板１の下方には、ドーナツ型の環状耐熱絶縁盤６ａ
に電熱線７ａを巻装した高発熱部８ａと、この環状耐熱
絶縁盤６ａの内環にはめこまれる同じく環状耐熱絶縁盤
６ｂに電熱線７ｂを巻装した低発熱部８ｂとよシなる発
熱盤８の上下両面Ｋｌｌ状の耐熱絶縁板９ａ、９ｂを積
層して形成した加熱体ｌＯを、伝熱板１に密着固定して
配置しである。１１はアルミ合金、銅合金等、熱伝導の
良好な金属よシなる熱拡散板で加熱体１０に密着して配
置され、その外周辺１１ａはＬ型に屈曲して伝熱板ｌの
外周部に密接している。

熱拡散板１１の下面には熱伝導の良好な金属よシなる背
面板１２が密接して配置されている。背面板１２はその
外周辺が伝熱板１の外周辺１ａの下面に密接しており、
その適所に電熱線７ａ、７ｂのリード＃１３ａ％１３ｂ
を引出すための切欠および伝熱板１の突出部１ｂの下面
に第１温度検出器１４を密接して取付けるための切欠並
びに伝熱板１の外周辺１ａの下面に第２温度検出器１５
を密接して取付ける丸めの切欠がそれぞれ設けである。

１６は背面板１２の下方に設けた遮熱板で、第１温度検
知器１４はばね１７によってこの遮熱板１６に支持され
ている。１８は内筒２と外筒３とよシなる本体容器を支
持する基台で取付金具１．９によって伝熱板１１加熱体
１０、熱拡散板１１および背面板１２よシなる加熱部を
支持している。旬は本体容器の上部にバッキング２１を
介して取付けた注湯口、ｎは蓋体、乙は把手である。

次にその作用を説明する。本体容器の内筒２に冷水を注
入し、電源をオンにすると発熱盤８の高発熱部８ａおよ
び低発熱部８ｂが同時に加熱され、伝熱板１を通して冷
水を加熱する。発熱盤８に発生した熱は熱拡散板１１に
よってその外周辺の方向に拡散され、伝熱板１の外周辺
１ａに伝達される。熱拡散板１１よシの伝熱によって加
熱された背面板１２の熱もその外周辺から伝熱板１の外
周辺１ａＫ伝達される。かくして発熱盤８に発生した熱
はすべて伝熱板１に吸収され、内筒２内の冷水は伝熱板
１による直接加熱によって加熱される。

冷水の温度が所定の第１の温度に達すると第１温度検知
器１４がこれを検知して高発熱部８ａへの給電を停止し
、保温用の低発熱部８ｂのみによる加熱が行なわれる。

内筒２内の熱湯の温度はその後、緩慢な上昇を続け、所
定の第２の温度に達すると第２温度検出器１５がこれを
検知して低発熱部８ｂへの給電を停止する。そして新た
に冷水が注入されない限シ熱湯の温度は低発熱部８ｂの
オンオフによって保持される。この低発熱部８ｂの電力
は内筒２内の熱湯の量が１．２〜１．８Ｊ３でこれを９
５ｒ前後に保持するためには１０〜１５ｗあれば十分で
ある。

〔発明の効果〕本発明は以上の構成および作用を有する
ので以下述べるような効果がある。

（１）保温材を使用することなく真空保温方式を採用し
ているため、従来の電気保温ポットが繊維質保温材を使
用することによって生ずる前記（１）のトラブルを解消
する。内筒２と外筒３との間の真空部４の真空はゲッタ
ー５によって保持され高度の真空状態を保持しているの
で保温が有効に行なわれる。（２）第１温度検知器１４
および第２温度検知器１５は伝熱板１の下面に取付けで
あるため、この温度検知器を取付けることによって保温
力が低下することはなく、また、内筒２内の水位の変化
によって温度検知器の動作特性に変動を生ずることもな
い。したがって従来の電気保温ポットにおける前記（２
）　（３）の問題を解消する。（３）加熱体１０の上下
両面には伝熱板１と熱拡散板１１が密接しており、発熱
盤８は耐熱絶縁板９ａ、９ｂによって挾持されているの
で熱の伝導および拡散が円滑に行なわれ、かつ構造が安
定している。したがって電熱線７ａ、７ｂの配線密度を
大にすることができ、加熱体１０を小型、コンパクトに
形成することが可能となる。またこのように十分な余裕
の下に設計された加熱体１０は耐久力がすぐれ寿命が長
い。さらに、内筒２内の冷水は伝熱板１によって直接加
熱され、伝熱板ＩＫはまた、熱拡散板１１からの伝熱が
あるため熱効率がきわめて高い、したがって従来の電気
保温ポットのもつ前記（４）の問題点は解消される。（
４）加熱体ｌＯおよび第１．第２の温度検知器１４．１
５等、配線を必要とする電気部品が本体容器下方の基台
１８内に集中しているため、組立が容易で生産性が高い
、したがって従来の電気保温ポットのもつ前記（５）の
問題点を解消する。

以上述べたように、本発明の電気保温ポットは従来の電
気保温ポットのもつ問題点を解消して、熱効率が高く、
保温性にすぐれ、かつ高精度の温度制御をすることがで
き、しかも寿命が長く組立の容易な、合理的な構造を有
する電気保温ポットを提供することのできるすぐれた効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明の電気保温ポットの実施例の縦断面図第２図＝（イ）は第１図の電気保温ポットの加熱部の側
面図、（ロ）はその断面図、←→は平面図〔記号〕１・・・伝熱板、ｌａ・・・突出部、ｉｂ・・
・外周辺、２・・・内筒、３・・・外筒、４・・・真空
部、５・・・ゲッター、　□ａ、　６ｂ・・・耐熱絶縁
盤、７ａ、　７ｂ・・・電熱線、８・・・発熱盤、８ａ
・・・高発熱部、　８ｂ・・・低発熱部、　９＆、　９
ｂ−・・耐熱絶縁板、１０・・・加熱体、１１・・・熱
拡散板、１２・・・背面板、　１３ａ、　１３ｂ・・・
リード線、１４・・・第１温度検知器、１５・・・第２
温度検知器、１６・・・遮熱板、１７・・・ばね、１８
・・・基台、１９・・・取付金具、加・・・注湯口、２
１・・・バンキング、ｎ・・・蓋体、る・・・把手

Claims

【特許請求の範囲】

金属製の内筒と外筒とによつて真空部を形成する２重壁
の本体容器と、環状の耐熱絶縁盤に電熱線を巻回して形
成した高発熱部の内環の内部にこれと同一構造を有する
低発熱部を収容した発熱盤の上下両面に耐熱絶縁板を積
層して形成した加熱体とよりなり、この加熱体の上面に
密接して配置した伝熱板の外周辺に前記加熱体の下面に
密接して配置した熱拡散板の外周辺を接合して、これら
を前記内筒と結合し、前記伝熱板の中心部の下面には第
１温度検知器を、また、その外周辺の下面には第２温度
検知器を、それぞれ取付けたことを特徴とする電気保温
ポット