JPS6286192A

JPS6286192A - 電磁波遮へいパツク

Info

Publication number: JPS6286192A
Application number: JP22467185A
Authority: JP
Inventors: Masami Kobayashi; 正巳小林
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1985-10-11
Filing date: 1985-10-11
Publication date: 1987-04-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】フロッピーディスクや１．Ｃを内蔵したカードなどが多
方面に利用されて来たが、これらは何れも電磁波の障害
を受は易く、マグネットを内蔵するスピーカーや、自動
車、オートバイの発′屯機、まだは′１；、子機器、医
療機器などからも磁界の障害のだめ磁気記録が損傷され
、使用不能に陥る事故が発生している。

このため、フロンビーディスクなどの磁気記録材を収納
するパックの全面１だはパック平面部の両面に、硅素鋼
板やパーマロイ、鉄板、ニッケル板などを１枚〜数枚貼
りつけたパックを作り、これらの金属の持つ電磁波遮へ
い機能を利用してフロッピーディスクなどを電磁波障害
から保護している。また、上記硅素鋼板などを用いた大
型の電磁波遮へい容器や携帯用トランクなども製作され
ている。

しかし、現在これらに利用されているけ料の中で、電磁
波障害、特に磁界による障害を最も高度に遮へいする材
料が硅素鋼板であるが、硅素鋼板の透磁率は約２．　Ｏ
ＯＯμであり、また、保持力は約０．　Ｉ　Ｈｓ　（Ｏ
ｃ　）で、高度の電磁波遮へい効果をあげることができ
ない。

これに対し、アモルファス合訪は焼鈍すると透磁率が６
００．　ＯＯＯμと極めて高く、また保磁力Ｈ０，０１
〜０．００２　Ｈｓ　（Ｏｅ　）と低く、硅素鋼板と比
較１−電磁波遮へい材として桁違いの高性能を持つ材料
である。

従って、アモルファス合金フープ材を電磁波速へい用の
パックや鞄などに利用すれば、従来の硅素鋼板やパーマ
ロイ、銅、ニッケルなどの材料と比較にならぬ性能の高
い遮へい効果を発揮する、パックなどを製造することが
できる。

しかし、アモルファス合金は鉄を合金組成に含むため発
錆し易く、錆が進行すると極端に磁気特性を失う。また
、アモルファス合金は硝子に似た非晶質の金属であるた
め、折曲げやはんだ付は加工が困難な金属である。

アモルファス合金の発錆を防ぎ、また、この合金にはん
だ付は性と折曲げなどの加工性を付与すれば、この合金
の持つ優れた電磁波速へいの性能を長期に亘り維持する
ことのできる材料となり、これを電磁波速へい用のバン
クなどに利用すれば、従来にない電磁波速へい効果を持
つパックとなる。

アモルファス合金の発錆を防ぐことと、加工性を付与す
る方法は、この合金の表面に銅などの金属メッキを施す
ことであり、金属メッキによって防錆効果をあげるとと
もに、切断、折曲げなどの加工が容易となる。

しかし、アモルファス合金７−プ材への金属メッキは従
来困難視されていた。これはアモルファス合金が水素貯
蔵合金にもなり得るほど水素を吸収し易い合金であり、
メッキ作業工程中に発生する水素原子がアモルファス合
金フープ材に吸収されると、水素脆性を起こして極めて
脆くなり、あたかも硝子が破断するように僅かな衝激で
破断する。

また、水素脆性を起こすと、この合金の優れた特性であ
る高い透磁率は極端に劣化するので従来、この合金への
金属メッキ法は完成されていなかったが、本発明の発明
者は、アモルファス合金フープ材に対し、水素脆性を起
こさず、磁気特性も損わない金属メッキ法を開発し、電
磁波速へい材として優れた諸特性を持つアモルファス合
金フープ材を得ることに成功した。

これらの金属メッキは０１μｍ〜５μｍのメッキ厚の範
囲で、好ましくは０．３　／１　ｍ〜３μｍである。

このように、銅などの金属メッキを施したアモルファス
合金フープ材は電磁波速へい効果の高いフープ材となり
、まだ、金属メッキを施すことにより、アモルファス合
金フープ材の欠点でちる折曲げや打抜きが困難であった
性質を改良（〜、容易に折曲げができ、まだ、不可能で
あった半田付けが可能になる等、金属メッキを施したア
モルファス合金フープ材を利用して電磁波速へいパック
を製作すると、優れた諸特性を持つ電磁波速へいパック
となる。

本発明に使用するアモルファス合金フープ材の組成金属
は、Ｆｃ、Ｃｏ、Ｎｉの少なくとも１種を基材とし、Ｓ
蔦、Ｂ、Ｃ，Ｐ、ＡＩの少なくとも１種を加える。更に
添加物として、Ｔ　ｉ　、Ｃｒ　、　Ｍｏ　、　Ｍｎ、
Ｚｒ、、Ｎｄ、Ｉｆｆ　、　Ｗ、　Ｎｂ　。

′Ｉ″ａを添加したものである。

本発明者の発明による銅などの金属メッキを施（〜だア
モルファス合金フープ材を、電磁波速へいパックの外側
寸法に切断し、広幅を必要とする部分は、はんだ付けな
どにより幅を拡げ、任意の寸法に加工して電磁波速へい
パックの外側に貼りつける。

アモルファス合金フープ材を該パックに組み合せる方法
は、パンクの外側に貼るか、パックを形成する合成樹脂
シートなどの内側に組み込む方法もできる。

また、磁界遮へい効果の向上と補強のために０．１馴〜
０３闘厚の錫や亜鉛メッキを施した鋼板を、アモルファ
ス合金フープ材と組合せて使用することもできる。

以下、実施例により説明する。

実施例Ｃｏ　６１．６％、Ｆｅ　４．２係、Ｎ１４２チ、５ｉ
１０係、８２０％の合金組成で、幅５０訓、厚さ３０μ
ｍ１長さ５００ｍのアモルファス合金フープ材を用い、
下記工程を経てフロッピーディスクを内面に収納する、
１５５ｗｎＸ１５５閣角の２枚合せの折りだだみ式電磁
波遮へいパックを製造した。

１）銅メッキ工程上記アモルファス合金フープ材の両面全面に厚さ１μｍ
の銅メッキを施した、このメッキ方法は、例えば、昭和
６０年１月７日、本出願人の出願に係わる特願昭６０−
０００１２２号のメッキ方法によって、アモルファス合
金に銅メッキを施す。

２）切断、接着工程銅メッキを施した５０順幅の該アモルファス合金フープ
材を１５０１の長さに切断し、切断した３枚を隙間なく
縦方向に列べはんだ付けにより接着し、１５０ｍｍＸ１
５０ｅｎの正方形のアモルファス合金ｔ　ｍだ。

３）鋼板の切断工程錫メッキを施しだ厚さ０．２間の鋼板を１５０　＋ｍｎ
　Ｘ　１５０　ｍｍの正方形に切断した。

４）接着工程上記２及び３の工程によって得たアモルファス合金と鋼
板の間に厚さ０５糎のクラフト紙を挾み、エポキシ樹脂
により′３改を接着した。

５）組込工程上記工程によって得た１　５０　＋ｎｍ　Ｘ　ｌ　５０
ｍ角のアモルファス合金、紙、鋼板の三層接合材２枚を
用い、合成樹脂よりなる２枚折りたたみ式パックの内側
に上記三層接合材を挾み、熱圧着により表裏の合成樹脂
端部を接着して三層接合材を封入し、フロッピーディス
クを内面に収納できる２枚合せの折りたたみ式電磁波速
へいパックを製造した。

上記工程によって得た電磁波速へいパックの電磁波速へ
い効果は、次のような高度の遮へい効果を認めた。即ち
、アモルファス合金の保磁力は０．０１５　Ｈｓ　（Ｏ
ｅ　）で飽和磁束密度は８．８８ｓ　（ＫＧ　）、残留
磁束密度は７．ＯＢｒ　（ＫＧ　）と硅素鋼板と比べ極
めて低く、透磁率は約１２０、０００μと高く、このだ
めＪＩＳ−Ｃ６２９０のフロ、ピーディスクに対する磁
気遮へい規定に設けられた５０Ｇ（Ｏｅ）以下の約ＬＯ
Ｇ（Ｏｅ）ｉで磁気遮へい効果を認めると共に、着磁し
て２次障害を起こすこともない有効なパックとなった。

また、本発明のパックに対する電磁波速へい効果は、８
０〜１．０００　Ｍｌ−１ｚ　ｔＴｒ周波帯に於いて・
９５〜６５ｄＢの遮へい効果を認め、銅メッキを施しだ
アモルファス合金フープ材を用いて磁気記録材を収納す
るパックなどに応用すると、フロッピーディスクなどを
完全に電磁波障害から保護することのできる、軽量で有
効な電磁波速へいパックが製造可能となり、工朶上有意
義である。

Claims

【特許請求の範囲】　アモルファス合金フープ材に、厚さ０．１μｍ〜５μ
ｍの銅、銀、亜鉛、ニッケル、錫などの金属メッキを施
す工程と金属メッキを施した該アモルファス合金フープ材を用い
電磁波遮へいパックの側面に組み込む工程とよりなることを特徴とする電磁波遮へいパック