JPS6284146A - 水性樹脂分散体 - Google Patents

水性樹脂分散体

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JPS6284146A
JPS6284146A JP22376285A JP22376285A JPS6284146A JP S6284146 A JPS6284146 A JP S6284146A JP 22376285 A JP22376285 A JP 22376285A JP 22376285 A JP22376285 A JP 22376285A JP S6284146 A JPS6284146 A JP S6284146A
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aqueous
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Kimihide Shiozawa
塩沢 公英
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は水性樹脂分散体に関し、更に詳しくは金属を対
象とした被覆用組成物として、特に缶内面用塗料として
有用な水性樹脂分散体に関する。
(従来の技術) 芳香族系エポキシ樹脂を主成分とする塗料は。
加工性、耐内容物性、塗膜物性等に優れ2缶用塗料とし
て使用されているが、芳香族系エポキシ樹脂自体は水性
の媒体に溶解ないし分散しない。
一方、省資源、省エネルギー、あるいは環境公害等の観
点から水系の缶用塗料が検討されており。
芳香族系エポキシ樹脂を主成分とする塗料についても種
々の提案がなされている。
例えば、芳香族系エポキシ樹脂を界面活性剤を用いて水
中に分散させる方法が知られているが。
界面活性剤の作用により塗料の貯蔵安定性や塗膜物性に
悪影響を及ぼす傾向がある。
芳香族系エポキシ樹脂をカルボキシル基を持つアクリル
系樹脂で変性した自己乳化型芳香族系エポキシ樹脂が種
々提案されている。    −例えば、特開昭53−1
4963号公報および特開昭55−9433号公報には
アクリル系樹脂と芳香族系エポキシ樹脂とを反応させた
カルボキシル基過剰の部分反応物がアンモニアもしくは
アミンの存在下で水性媒体中に安定に分散し得ることが
示されている。特開昭57−105418号公報および
特開昭58−198513号公報には。
芳香族系エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸を部分反応
させてなる一分子中にエポキシ基とアクリロイル基とを
有する低分子化合物と、アクリル酸もしくはメタアクリ
ル酸を含むモノマー混合物を重合し、塩基性化合物で中
和して得られる水性の分散体組成物が開示されている。
また、特開昭53−1228号公報には、芳香族系エポ
キシ樹脂の存在下でベンゾイルパーオキサイドなどのフ
リーラジカル発生剤を用いてカルボン酸モノマーを含む
七ツマー混合物を重合することにより得られるグラフト
化されたエポキシ樹脂が塩基を含む水性媒体中に安定に
分散され得ることが示されている。
上記技術により得られる自己乳化型芳香族系エポキシ樹
脂は塗料中に界面活性剤を含まないのでそれ自体強固な
塗膜が得られるが、実用的により速い硬化速度を得′る
ために1通常、硬化性の良い水溶性のアミノ樹脂が配合
される。アミノ樹脂を配合することにより、ある程度ま
では、塗膜の物性を低下させることなく塗料の硬化速度
を向上させることができるが、硬化速度において実用上
満足し得る量を用いた場合、密着性、加工性が低下し、
特に缶内面用の塗料としては、加熱殺菌処理によって缶
内容物中にアミノ樹脂に起因する低分子化合物が溶出し
衛生面における問題点を有していた。
また、自己乳化型芳香族系エポキシ樹脂にフェノール樹
脂を配合することも知られているが1通常のフェノール
樹脂は硬化速度が遅く、速硬化性の改良には寄与できな
いと考えられていた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、自己乳化型芳香族系エポキシ樹脂塗料
の硬化速度を向上させることである。
さらに2本発明の目的としては、塗膜の密着性および加
工性をを向上させることである。
さらに5本発明の目的としては、水溶性アミノ樹脂を併
用することに伴う衛生上の問題点を克服したものである
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) すなわち1本発明は、12〜70重量%の一塩基性カル
ボン酸七ツマ一単位を必須成分として含むアクリル系樹
脂(A)部分と、芳香族系エポキシ樹脂(B)部分とを
有するカルボキシル基過剰のアクリル系樹脂−芳香族系
エポキシ樹脂部分結合物と、一般式が下記式(I)で表
されるメチロール化フェノール化合物とからなり、上記
メチロール化フェノール化合物は、アクリル系樹脂(A
)と芳香族系エポキシ樹脂(B)との樹脂合計量100
部に対して3〜100重量部配合してなる複合樹脂組成
物をpHが4〜11となる量のアンモニアもしくはアミ
ンの存在下に水性媒体中に分散せしめてなる水性樹脂分
散体7′ある。
(I)。
(ただし1式中、Rは水素原子または炭素数1ないし1
2のアルキル基、水酸基またはフェニル基であり、nお
よびmは、それぞれ工ないし3の整数であり、n+mは
2ないし5の整数である。)本発明におけるアクリル系
樹脂−芳香族系エポキシ樹脂部分結合物は、−分子中に
少な(ともア    −クリル系樹脂(A)部分と、エ
ポキシ系樹脂(B)部分とを有するものである。
本発明におけるアクリル系樹脂−芳香族系エポキシ樹脂
部分結合物の第一の製造方法としては。
−塩基性カルボン酸七ツマ−を12〜70重量%含む共
重合性モノマー混合物を共重合せしめてなるアクリル系
樹脂(A)と−分子中に平均1.1個ないし2.0個の
エポキシ基を有する芳香族系エポキシ樹脂CB)とを、
好ましくはアミン系のエステル化触媒の存在下あるいは
無触媒下で部分反応すA・ 上記アクリル系樹脂(A)は、アクリル酸、メタアクリ
ル酸などの一塩基性カルボン酸七ツマーとその他の共重
合性モノマーからなるモノマー混合物を有機溶剤中でア
ゾビスイソブチロニトリル。
ベンゾイルパーオキサイドなどの通常のラジカル重合開
始剤を用いて80℃ないし150℃の温度で共重合せし
めることにより得ることができる。
上記共重合性上ツマ−としては、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ア
ミル、アクリル酸イソアミ° ル、アクリル@n−ヘキ
シル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸n−
オクチル、アクリル酸デシル、アクリル酸ドデシルなど
のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−アミル、メタクリル酸
n−ヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸デシル、メタクリ
ル酸ドデシルなどのメタクリル酸エステル類、スチレン
、ビニルトルエン。
2−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロルスチ
レンなどのスチレン系モノマー、アクリル酸ヒドロキシ
エチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピルな
どのヒドロキシ基含有モノマー、N−メチロール(メタ
)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリ
ルアミドなとのN−置換(メタ)アクリル系モノマー、
アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジルなどの
エポキシ基含有上ツマ−1並びにアクリロニトリルなど
の1種又は2種以上から選択することができる。
一塩基性カルボン酸モノマーの使用量は全モノマー量に
対して12ないし70重量%であって。
12重量%より少ないと、水性媒体中における樹脂の分
散未定性、塗装した塗膜の金属に対する密着性や耐溶剤
性およびフレーバー適性などがいずれも悪くなるので好
ましくなく、逆に、70重量%より多いと、塗膜の耐水
性および耐ボイル性などが悪くなる。
アクリル系樹脂(A)は重量平均分子量で3000ない
し80000の範囲のものが好ましく。
重量平均分子量が3000より小さいと塗膜の架橋密度
が増大する結果、加工性に支障をきたし。
また、40000.特に80000より大きくなると芳
香族エポキシ樹脂(B)との反応時ゲル化を生じやすく
なる傾向がある。
本発明のおける芳香族系エポキシ樹脂(B)はビスフェ
ノールAとエピハロヒドリンとをアルカリ触媒の存在下
に縮合させて得られるものが好ましく、1分子中に平均
1.1個ないし2.0個のエポキシ基を有し、数平均分
子量が300以上、好ましくは900以上のものが使用
される。市販品としては、シェル化学株式会社のエピコ
ート828゜エピコー)1001.エピコート1004
.エピコート1007.エピコート1009などがある
また、芳香族系エポキシ樹脂として上記ビスフェノール
A型エポキシ樹脂のエポキシ基に脱水ヒマシ油、大豆油
脂肪酸、ヤシ油脂肪酸などの植物油脂肪酸もしくはビス
フェノールAなどの変性剤を反応せしめた変性エポキシ
樹脂を使用することもできる。
アクリル系樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹脂(B)と
の部分反応物は、親水性有機溶剤中で。
アクリル系樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹脂(B)と
を固形分比で2対工ないし1対6使用して。
アンモニアあるいは一アミンの存在下において60℃な
いし170℃で10分間ないし2時間程度反応させこと
により得ることができる。反応は、オキシラン%の測定
、粘度測定あるいはゲルバーミニジョンクロマトグラフ
ィ (G P C)による分子量分布の測定等により制
御することができる。
部分反応物の最終的なオキシラン基の含有率は。
芳香族系エポキシ樹脂のオキシラン含有量に対する減少
率として5ないし95%、より好ましくは30ないし7
0%である。オキシラン基の減少率が5%より小さいと
アクリル系樹脂−芳香族系エポキシ樹脂部分反応物が水
性媒体中に十分に自己乳化できず保存中に分離する傾向
があり、また95%より大きいと塗膜の加工性が悪くな
る傾向がある。
本発明におけるアクリル系樹脂〜芳香族系エポキシ樹脂
部分結合物の第2の製造方法は、芳香族系エポキシ樹脂
(B)と、 (メタ)アクリル酸のよう般−塩基性カル
ボン酸七ツマ−とを部分反応してなる一分子中に(メタ
)アクリロイル基とエポキシ基とを有する低分子量化合
物に、−塩基性カルボン酸七ツマ−と上述した共重合上
ツマ−とを含むモノマー混合物をラジカル重合する。
本発明におけるアクリル系樹脂−芳香族系エポキシ樹脂
部分結合物の第3の製造方法は、芳香族エポキシ樹脂(
B)の存在下に一塩基性カルボン酸モノマーを12〜T
O!i%含む共重合性モノマー混合物をベンゾイルパー
オキサイドのような有機過酸化物を比較的多量使用して
重合せしめる。
この場合、アクリル系樹脂がグラフトされた芳香族エポ
キシ樹脂が得られる。
本発明における複合樹脂組成物は、下記一般式(I)で
表されるメチロール化フェノール化合物を含んでいる。
(I)飢 (ただし9式中、Rは水素原子または炭素数1ないし1
2のアルキル基、水酸基またはフェニル基であり、nお
よびmは、それぞれ工ないし3の整数であり、n+mは
2ないし5の整数である。)メチロール化フェノール化
合物(I)は、上記の手法で得られたアクリル系樹脂−
芳香族系エポキシ樹脂部分結合物に混合ないしは予備縮
合することにより配合することができるが、最初に芳香
族系エポキシ樹脂(B)もしくはアクリル系樹脂(A>
のいずれか一方の樹脂と予備縮合した後。
この予備縮合物に他方の樹脂を部分反応させることによ
っても得ることができる。また、複合樹脂組成物は、芳
香族系エポキシ樹脂(B)から得られる(メタ)アクリ
ロイル基とエポキシ基とを有する低分子量化合物にメチ
ロール化フェノール化合物(I)を予備縮合させた後、
−塩基性カルボン酸モノマーを含むモノマー混合物をラ
ジカル重合することにより得ることもできる。
本発明のメチロール化フェノール化合物(I)は、以下
に述べるフェノール類とホルムアルデヒドとを、フェノ
ール類1モルに対°してホルムアルデヒドを2ないし6
モルおよびアルカリ触媒0.4ないし3モルを使用して
、比較的温和な反応条件。
すなわち1反応塩度30ないし70℃で30分間ないし
4時間、より好ましくは45〜55℃で1〜2時間反応
させることにより得ることができる。
ここで、フェノール類としては、p−クレゾール。
O−クレゾール、p−tert−ブチルフェノール。
−ル、p−フェニルフェノール等の2官能フエノール、
石炭酸1m−エチルフェノール、3.5−キシレノール
、m−メトキシフェノール等の3官能フエノールを用い
ることができる。また、2官能フエノールと3官能フエ
ノールを併用することもできる。
メチロール化フェノール化合物(I)の合成に用いられ
るアルカリ触媒は水酸化ナトリウムや水酸化カリウムの
ような強塩基が望ましいが、炭酸ナトリウム等も単独あ
るいは混合で使用することができる。
ホルムアルデヒドは、ホルマリン、パラホルムアルデヒ
ドとしても使用することができる。
この合成の重要な点は縮合反応をおさえホルムアルデヒ
ドのフェノール類に対する付加反応のみを起こさせるこ
とであり、そのために反応温度はできるだけ低く、ホル
ムアルデヒドはフェノール類の当量数以上使用する。
反応の終点はGPC測定により求められるが。
石炭酸の反応のように縮合の程度によって淡黄色から暗
赤色まで色相の変化するものについては。
色相の管理によって求めることもできる。また反応条件
を十分管理できるなら反応時間で求めることもできる。
反応生成物からメチロール化フェノール化合物(I)を
単離するには2反応部合物を塩酸、硫酸などで溶液を酸
性側にして析出物を濾過、水洗いすることにより得るこ
とができる。p−フ二二!レフエノールのように有機溶
剤への溶解度の高い反応生成物の場合は、有機溶剤と酸
を同時に加え、溶剤中へ抽出することもできる。抽出し
た反応生成物は必要に応じて酸、アルカリ、水等で洗浄
して精製することができる。
本発明では、メチロール化フλノール化合物(■)は、
実質的に純粋のものを使用してもよいが。
フェノール樹脂の主成分として配合されているもの用い
ても良い。
メチロール化フェノール化合物(I)!’!!&83の
含有量は、アクリル系樹脂(A)と芳香族エポキシ樹脂
(B)の樹脂合計量100fi合部に対して、3〜10
0重量部を配合することが好ましく。
3重量部より少ないと、速硬化性、塗膜の密着性に劣り
、100重量より多いと、加工性が劣る傾向がある。
本発明の水性分散体の調整は、前記複合樹脂組成物に最
終組成物のPHが4ないし11となる量のアンモニアも
しくはアミンを加え水性媒体中に分散せしめればよい。
上記アミンとしては例えば、トリメチルアミン。
トリエチルアミン、ブチルアミン等のアルキルアミン類
、2−ジメチルアミノエタノール、ジェタノールアミン
、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパツール等
のアルコールアミン類1モルホリン等が使用される。ま
たエチレンジアミン。
ジエチレントリアミン等多価アミンも使用できる。
本発明において水性媒体とは少なくとも10重量%以上
が水である水単独もしくは親水性有機溶剤との混合物を
意味し、親水性有機溶剤としてはメタノール、エタノー
ル、n−プロパツール、イソプロパノ−′ル、n−ブタ
ノール、  5ee−ブタノール、  tert−ブタ
ノール、イソブタノール等のアルキルアルコール類、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、プロピルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ、メチルカルピトール、エチルカ
ルピトール等のエーテルアルコール類、メチルセロソル
ブアセテート、エチルセロソルブアセテート等のエーテ
ルエステル類、その他ジオキサン、ジメチルホルムアミ
ド、ダイア七トンアルコール等が使用される。
本発明に係わる水性樹脂分散体は、必要に応じて塗工性
を改良するための界面活性剤、消泡剤などを添加して塗
料として用いることができる。
通用される基材としては、未処理鋼板、処理鋼板、亜鉛
鉄板、ブリキ板などの金属板が適しており、塗装方法と
しては、エアスプレー、エアレススプレー、静電スプレ
ーなどのスプレー塗装が好ましいが、浸漬塗装、ロール
コータ−塗装、電着塗装なども可能である。また焼付条
件は、温度150℃ないし230℃2時間としては2な
いし30分の範囲から選ぶことができる。
本発明の水性樹脂分散体は、用途に応じて、適当な防錆
剤、顔料、充填剤などを配合して防錆ブライマー、印刷
インキ、防食性塗料などに使用することもできる。
以下2本発明を実施例により説明する。なお。
例中、「部」、「%」はそれぞれ「重量部」、「重量%
」を示す。
(実施例) 実施例 1 〔アクリル樹脂溶液の調製〕 スチレン              300部アクリ
ル酸エチル          210メタ゛クリル酸
              90ブチルセロソルブ 
         288過酸化ベンゾイル     
      12上記組成物の混合物の1/4を窒素ガ
ス置換した4つロフラスコに仕込み80〜90℃に加熱
し。
その温度に保ちつつ残りの3/4を2時間力1番すて除
々に滴下し1滴下終了後、更にその温度で2時間かきま
ぜた後冷却し、酸価93(固形分換算。
以下間じ)、固形分59.7%、粘度4100cps(
25℃、以下粘度はすべて25℃における涛1定結果を
示す)カルボキシル基含有樹脂溶液を得た。
〔エポキシ樹脂溶液の調製〕
エビコー■007         500  部ブチ
ルセロソルブ         333.3窒素ガス置
換した4つロフラスコに全量仕込み。
除々に加熱して内温を100℃まで上げ、1時間攪拌完
全に溶解した後80℃まで冷却し、固形分60%のエポ
キシ樹脂溶液を得た。
〔フェノール樹脂(i)の調製〕
p−クレゾール108部、37%ホルムアルデヒド水溶
液162部、25%水酸化ナトリウム水溶液160部を
フラスコに仕込み50℃にて2時間反応させた後、塩酸
で中和後、n−ブタノール/キシレン=1/1の混合溶
液で抽出し30%のフェノール樹脂溶液を得た。GPC
で分析した結果9反応生成物の約90%はp−クレゾー
ルのジメチロール化物であった。
〔水性樹脂分散体の調製〕
■上記アクリル樹脂溶液         50部■上
記エポキシ樹脂溶液        100■2−ジメ
チルアミノエタノール     4.8■フエノール樹
脂(i)溶液      60■イオン交換水    
       325.2■、■、■を仕込み攪拌しな
がら80℃で70分反応後冷却しなから■を加えたとこ
ろ1反応溶液の温度が60℃になった。60℃で10分
間攪拌後■を1時間かけて滴下し、固形分20%、粘度
50cpsの乳白色の樹脂分散体を得た。この組成物中
にはp−クレゾールジメチロールはアクリル樹脂とエポ
キシ樹脂の合計量100部に対して27.1部が配合さ
れている。
実施例 2 実施例1において使用したエポキシ樹脂溶液。
アクリル樹脂溶液およびフェノール樹脂(i)溶液を用
いて水性樹脂分散体を調製した。ただし。
フェノール樹脂(i)溶液の使用量は30部、イオン交
換水の使用量は315部とし、それ以外の成分は実施例
1と同じとした。 固形分20%。
粘度75cpsの乳白色の樹脂分散体を得た。
この組成物においては、p−クレゾールジメチロールは
アクリル樹脂とエポキシ樹脂の合計量100部に対して
13.6部が配合されている。
実施例 3 実施例1において使用したエポキシ樹脂溶液。
アクリル樹脂溶液およびフェノール樹脂(i)溶液を用
いて水性樹脂分散体を調製した。ただし。
フェノール樹脂溶液の使用量は10部、イオン交換水の
使用量は300.2部とし、それ以外の成分は実施例1
と同じとじた。 固形分20%、粘度80cpsの乳白
色の樹脂分散体を得た。
この組成物においては、p−クレゾールジメチロールは
アクリル樹脂とエポキシ樹脂の合計量100部に対して
4.5部が配合されている。
実施例 4 〔フェノール樹脂(ii)の調製〕 石JjJt 94 g (Iモル)、37%ホルマリン
405g(5モル)、25%水酸化ナトリウム211g
(I,32モル)を混合し、50℃で2時間反応した後
、酢酸エチル100gとn−ブチルアルコール100g
を加え、続いて20%塩酸200g(I,1モル)を加
え、60℃で10分間攪拌後静置したところ、上層が黄
金色の宣機層で下層が黄色の水層の2層に分かれた。有
機層を水150gで2回洗浄した。この時の水層のpH
は4.2であった。有機層の収量は120g、固形分1
4.3%であった。溶剤を一部除去し、固形分30%と
した。この有機層は2石炭酸の1核体のポリメチロール
化物混合物が54%、多核体ポリメチロール化物が46
%のメチロール化フェノール化合物の混合物であった。
〔水性樹脂分散体の調製〕
実施例1で使用したエポキシ樹脂溶液とアクリル樹脂溶
液およびフェノール樹脂(i)溶液に代えて上記フェノ
ール樹脂(ii )溶液とした以外は実施例1と同様に
して水性樹脂分散体を得た。この組成物には石炭酸ポリ
メチロールはアクリル樹脂とエポキシ樹脂の合計量10
0部に対して16゜3部が配合されている。
実施例 5 〔エポキシアクリレート樹脂溶液の調製〕■エピコー)
1009          646部■ブチルセロソ
ルブ          349■10%水酸化ナトリ
ウム         1■ハイドロキノン     
         0.02■メタクリル酸     
          4■、■を仕込み、110℃で2
時間攪拌し、溶解、確認後冷却した。100℃で■を添
加し、加熱しなから■を添加した。130℃で5時間反
応させ、酸価が0.3 nag KOH/ gまで下が
った時点で終点とし、冷却後取り出した。
生成物の数平均分子量は3800.エポキシ当量は27
50.1分子当りのエポキシ基の数は平均1.38.固
形分65%50℃における粘度は80000、cpsで
あった。
〔水性樹脂分散体の調製〕
■メチルエチルケトン           40部■
上記エポキシアクリレート樹脂溶液   171■スチ
レン                16.7■アク
リル酸エチル            −19,5[相
]メタクリル酸               19.
5■ブチルセロソルブ             33
.40アゾビスイソブチロニトリル        2
.40アゾビスイソブチロニトリル        0
.6[相]フェノール樹脂(i)溶液       1
11[相]メチルエチルケトン           
10@2−ジメチルアミノエタノール10%水溶液 7
.00イオン交換水             505
.8■をフラスコに仕込み加熱、還流させ、その中に■
から@までの混合溶液を3時間かけて少しづつ添加した
。添加終了後90℃に昇温し、0を添加し反応を続けた
。サンプリングした溶液が55%になったので[相]を
添加し、さらに90℃で2時間反応を続けた後、冷却し
なから■を添加し、60℃になった時点で[相]を添加
した後、■を除々に添加した。固形分20%、粘度15
cpsの水分散体を得た。
この組成物中にはp−クレゾールジメチロールはアクリ
ル樹脂とエポキシ樹脂の合計量100部に対して18.
0部が配合されている。
比較例 1 実施例1で調製したアクリル樹脂溶液およびエポキシ樹
脂溶液のみを樹脂成分とした他は実施例1と同様にして
水性樹脂分散体を得た。ただし。
イオン交換水は295.2部を使用した。固形分20%
、粘度125 cpsの乳白色の樹脂分散体を得た。
比較例 2 〔フェノール樹脂(iii)f4液の調製〕石炭酸94
g(Iモル)、37%ホルマリン324.3g(4モル
)、25%水酸化ナトリウム211g(I,32モル)
を混合し、50℃で2時間反応した後、さらに70℃で
4時間反応させたところ暗赤色透明な溶液が得られた。
この溶液に酢酸エチル100gとn−ブチルアルコール
100gを加え、続いて20%塩酸200g(I,1モ
ル)を加えた。以後実施例1と同操作により最終的に褐
色の透明な有機層を得た。有機層の収量は311g、固
形分35.6%であった。n−ブチルアルコールを加え
、固形分30%とした。有機層が石炭酸の1核体9.6
%、2核体26.7%、多核体63.7%のメチロール
化物の混合物であるフェノール樹脂(iii )溶液を
得た。
〔水性樹脂分散体の調製〕
上記フェノール樹脂(iii )溶液をフェノール樹脂
(i)溶液に代えて用いる以外は実施例1と同様にして
固形分20%、粘度45cpsの乳白色の分散体を得た
比較例3 実施例1において、フェノール樹脂(i)に代えて、サ
イメル325(三井東圧■製水溶性アミノ樹脂、固形分
80%)を22.5部使用した以外は、実施例1と同様
にして樹脂分散体を得た。得られた樹脂分散体は、固形
分20%。
粘度105 cpsであった。
塗装試験 実施例1〜5および比較例1〜3で得られた水性樹脂分
散体を溶剤置換してヘキシルセロソルブ4.6%、水7
2.4%、固形分23%の樹脂分散体にした。その後2
5%アンモニア水を少量ずつ添加し、すべての樹脂分散
体の固形分が21〜22゜5%、粘度が800〜120
0cpsになるよう調製した。この調製後の樹脂分散体
はいずれも、50℃で3ケ月の保存で粘度変化もなく、
沈降も認められず、極めて安定性のあることが確認でき
た。
次ぎに、調製した樹脂分散体を、ブリキ板上に8〜10
μになるように塗布し、165℃および200℃で各々
5分間焼付は乾燥して試験パネルを作成した。また内容
量25(Imlブリキ2ピース缶の内面に上記水性分散
体をスプレーにて塗布し。
165℃および200℃で各々5分間焼付は乾燥して内
面塗装缶を作成しその諸耐性を試験した。
試験法は下記のとおりである。
(I)密着性:塗膜面にナイフを使用して約1.5 +
nmの巾で縦、横それぞれ11本の切り目をゴバン目に
入れる。2fmm中のセロハン粘着テープを密着させ。
強く剥離した時のゴバン目部の未剥離数を分子に表わす
(2)耐レトルト性:125℃−30分で水中処理後。
塗膜を視覚およびセロハン粘着テープ剥離で判定した。
   ゛ (3)加工性:特殊ハゼ折り型デュポン衝撃試験機を用
い、下部に2つ折りにした試料を置き、接触面が平な重
さIKgの鉄の錘りを高さ50cmから落下させん時に
生じる折り曲げ部分の塗膜の亀裂の長さを測定した。
(4)耐食性:塗膜面にナイフを使用してx印の切り目
を入れた試験片を1%食塩水中で125℃−30分間処
理を行い、x印部近傍の腐食の程度を判定した。
(5)過マンガン酸カリウム消費量:内面塗装缶にイオ
ン交換水250m1を充填し9巻締を行い、60℃−3
0分および100℃−30分の処理を行い。
食品衛生法記載の試験法に準じて測定した。
(6)食塩水保存テスト:内面塗装缶に15食塩水25
0m1を充填し1巻締を行った後、ダンボール箱につめ
(30缶大の箱に15缶)振動機にて5時間振動を与え
9借問士を衝突させた後25℃にて1ケ月保存した。以
上のテスト缶を開缶し原子吸光法により食塩水中の鉄溶
出量を測定した。(n:15の平均) (7)風味保持性:内面塗装缶にイオン交換水250+
wlを充填し巻締を行い、100℃−30分の殺菌処理
後、更に50℃−6ケ月間保存して得た缶内溶液につい
て風味試験を行った。
試験結果 (I)密着性:165℃および200℃で境き付けた実
施例および比較例の全ての試料は、100/100であ
った。
(2)耐レトルト性二判定結果を表1に、異常のないも
の(○):わずかに白化もしくは塗膜剥離の見られるも
の(Δ);著しく白化もしくは塗膜剥離見られるもの(
×)で示した。
(3)加工性:165℃および200℃で焼き付けた実
施例および比較例の全ての試料は、塗膜の亀裂長さが1
9mm以下であり9合格であった。
(4)耐蝕性二判定結果を表1に、異常のないもの(O
):わずかに腐食の見られるもの(△):著しく腐食の
見られるもの(×)で示した。
(5)過マンガン酸カリウム消費量:表1に数値(pp
m)で示した。
(6)食塩水保存テスト二表1に数値(ppm)で示し
た。
(7)風味保存性:比較例3の内面塗装缶で若干の変化
が認められたが、その他の実施例および比較例の内面塗
装缶は何ら変化は認められなかった。
〔発明の効果〕
本発明において得られる水性樹脂分散体は、金属用塗料
として短時間で硬化し、しかも得られた塗膜は耐蝕性に
優れている。また1缶用塗料として、塗膜の密着性、加
工性、耐レトルト性に優れている。また、塗膜中に未反
応の低分子量物を含まないので1缶用内面用塗料として
用いた場合。
食品内容物中に未反応の低分子量物が移行することがな
く、フレーバーの保持性も優れる。
(以下余白)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、12〜70重量%の一塩基性カルボン酸モノマー単
    位を必須成分として含むアクリル系樹脂(A)部分と、
    芳香族系エポキシ樹脂(B)部分とを有するカルボキシ
    ル基過剰のアクリル系樹脂−芳香族系エポキシ樹脂部分
    結合物と、一般式が下記式( I )で表されるメチロー
    ル化フェノール化合物とからなり、上記メチロール化フ
    ェノール化合物は、アクリル系樹脂(A)と芳香族系エ
    ポキシ樹脂(B)との樹脂合計量100部に対して3〜
    100重量部配合してなる複合樹脂組成物をpHが4〜
    11となる量のアンモニアもしくはアミンの存在下に水
    性媒体中に分散せしめてなる水性樹脂分散体。 ( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、式中、Rは水素原子または炭素数1ないし1
    2のアルキル基、水酸基またはフェニル基であり、nお
    よびmは、それぞれ1ないし3の整数であり、n+mは
    2ないし5の整数である。)2、アクリル系樹脂−芳香
    族系エポキシ樹脂部分結合物が、アクリル系樹脂(A)
    と芳香族系エポキシ樹脂(B)とを部分反応せしめてな
    るカルボキシル基過剰のアクリル系樹脂−芳香族系エポ
    キシ樹脂部分反応物である特許請求の範囲第1項記載の
    水性樹脂分散体。 3、アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が3000
    ないし80000である特許請求の範囲第2項記載の水
    性樹脂分散体。 4、芳香族系エポキシ樹脂(B)の数平均分子量が90
    0ないし6000である特許請求の範囲第2項記載の水
    性樹脂分散体。 5、アクリル系樹脂(A)と芳香族系エポキシ樹脂(B
    )との固形分比を2対1ないし1対6とする特許請求の
    範囲第2項記載の水性樹脂分散体。 6、アクリル系樹脂−芳香族系エポキシ樹脂部分結合物
    が、芳香族系エポキシ樹脂(B)と(メタ)アクリル酸
    とを部分反応してなる一分子中に(メタ)アクリロイル
    基とエポキシ基とを有する低分子量化合物に、一塩基性
    カルボン酸モノマーを含むモノマー混合物をラジカル重
    合して得られる部分結合物である特許請求の範囲第1項
    記載の水性樹脂分散体。
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