JPS6283310A - 焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法 - Google Patents
焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法Info
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- JPS6283310A JPS6283310A JP60219060A JP21906085A JPS6283310A JP S6283310 A JPS6283310 A JP S6283310A JP 60219060 A JP60219060 A JP 60219060A JP 21906085 A JP21906085 A JP 21906085A JP S6283310 A JPS6283310 A JP S6283310A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分骨〕
本発明は、主としてβ型結晶よりなる焼結性に優れる炭
化珪素粉末およびその製造方法に関し、特に本発明は、
極めて少量の高密度化助剤を前記炭化珪素粉末に添加含
有させるだけで高密度の炭化珪素焼結体を製造すること
のできる焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方
法に関する。
化珪素粉末およびその製造方法に関し、特に本発明は、
極めて少量の高密度化助剤を前記炭化珪素粉末に添加含
有させるだけで高密度の炭化珪素焼結体を製造すること
のできる焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方
法に関する。
炭化珪素は、高い強度、優れた耐摩耗性、優れた耐酸化
性、優れた耐食性、良好な熱伝導率、低い熱膨張率、高
い耐熱衝撃性並びに高温での高い強度等の化学的および
物理的に優れた私性を有し、メカニカルンールや軸受は
等の耐摩耗材料、高温炉用の耐火材、熱交換器、燃焼管
等の耐熱構造材料、酸およびアルカリ等の強い腐食性を
有する溶液のポンプ部品等の耐食性材料として使用され
ている材料である。
性、優れた耐食性、良好な熱伝導率、低い熱膨張率、高
い耐熱衝撃性並びに高温での高い強度等の化学的および
物理的に優れた私性を有し、メカニカルンールや軸受は
等の耐摩耗材料、高温炉用の耐火材、熱交換器、燃焼管
等の耐熱構造材料、酸およびアルカリ等の強い腐食性を
有する溶液のポンプ部品等の耐食性材料として使用され
ている材料である。
ところで、炭化珪素は従来難焼結性の材料として知られ
ている。すなわち、この材料は酸化物1セラミツクスを
製造するのに一般に用いられている常温成形後無加圧下
で溶結する無加圧焼結方法によって高密度の焼結体を得
ることは近年まで困難であった。しかしながら、最近に
なって炭化珪素粉末とホウ素含有添加剤および炭素質添
加剤などの焼結助剤から成る混合粉末を成形し、不活性
雰囲気中で焼結する無加圧焼結方法が開発されてから、
炭化珪素焼結体を製造するための炭化珪素粉末が種々提
案されている。
ている。すなわち、この材料は酸化物1セラミツクスを
製造するのに一般に用いられている常温成形後無加圧下
で溶結する無加圧焼結方法によって高密度の焼結体を得
ることは近年まで困難であった。しかしながら、最近に
なって炭化珪素粉末とホウ素含有添加剤および炭素質添
加剤などの焼結助剤から成る混合粉末を成形し、不活性
雰囲気中で焼結する無加圧焼結方法が開発されてから、
炭化珪素焼結体を製造するための炭化珪素粉末が種々提
案されている。
例えば、特開昭54−67599号公報に[珪素と炭素
を主な骨格成分とする有機珪素高分子化合物を、真空ま
たは不活性ガス雰囲気中で1600〜2200℃の温度
で熱分解して、主としてβ−8ICを主成分とする粉末
を得、この粉末を酸化性雰囲気中で500〜800℃の
温度に加熱した後、少なくとも弗酸を含む酸で処理して
高純度β−8iOよりなる粉末を得ることを特徴とする
焼結用炭化珪素粉末の製造法。」に係る発明が開示され
ており、また特開昭58−32007号公報に10.0
15〜0.20重量%の窒素および0.01〜1.0重
量%の酸素を含有し、残部がSiOと不可避的不純物よ
りなり、前記SiCのうち少なくとも80重量%がβ型
結晶よりなるSiOであり、かつ比表面積が5〜50m
2/?である焼結用炭化珪素粉末およびその製造方法。
を主な骨格成分とする有機珪素高分子化合物を、真空ま
たは不活性ガス雰囲気中で1600〜2200℃の温度
で熱分解して、主としてβ−8ICを主成分とする粉末
を得、この粉末を酸化性雰囲気中で500〜800℃の
温度に加熱した後、少なくとも弗酸を含む酸で処理して
高純度β−8iOよりなる粉末を得ることを特徴とする
焼結用炭化珪素粉末の製造法。」に係る発明が開示され
ており、また特開昭58−32007号公報に10.0
15〜0.20重量%の窒素および0.01〜1.0重
量%の酸素を含有し、残部がSiOと不可避的不純物よ
りなり、前記SiCのうち少なくとも80重量%がβ型
結晶よりなるSiOであり、かつ比表面積が5〜50m
2/?である焼結用炭化珪素粉末およびその製造方法。
」に係る発明が開示されている。
しかしながら、前記特開昭54−67599号公報記載
の炭化珪素粉末は、極めて高価な有機珪素高分子化合物
を熱分解して得られるβ−8iC粉末であるため、工業
用材料として広く使用することが困難であり、また、前
記特開昭58−32007号公報記載の炭化珪素粉末は
高強度の炭化珪素焼結体を製造することを目的とするも
のであり、窒素を含有させることによりβ型結晶を安定
化せしめた炭化珪素粉末に関するものである。
の炭化珪素粉末は、極めて高価な有機珪素高分子化合物
を熱分解して得られるβ−8iC粉末であるため、工業
用材料として広く使用することが困難であり、また、前
記特開昭58−32007号公報記載の炭化珪素粉末は
高強度の炭化珪素焼結体を製造することを目的とするも
のであり、窒素を含有させることによりβ型結晶を安定
化せしめた炭化珪素粉末に関するものである。
前述の如く、工業的な世模で経済的に供給することので
きる炭素とシリカとを出発原料とする比較的安価な炭化
珪素であって、しかも極めて少量の高密度化助剤を使用
するだけで、高密度かつ高強度の炭化珪素常圧焼結体を
製造することのできる焼結性に優れたβ型結晶を主体と
する炭化珪素粉末は未だ知られていない。
きる炭素とシリカとを出発原料とする比較的安価な炭化
珪素であって、しかも極めて少量の高密度化助剤を使用
するだけで、高密度かつ高強度の炭化珪素常圧焼結体を
製造することのできる焼結性に優れたβ型結晶を主体と
する炭化珪素粉末は未だ知られていない。
このような観点に立ち、本発明者らは焼結性に優れたβ
型結晶を主体とする炭化珪素粉末を開発すべく種々研究
した結果、炭化珪素の少なくとも60iti1%がβ型
結晶よりなり、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で
、かつ粉末の平均粒径値を中心としてその値の±50%
の範囲内の粒径を有する粉末を50重量%以上含有する
炭化珪素粉末が。
型結晶を主体とする炭化珪素粉末を開発すべく種々研究
した結果、炭化珪素の少なくとも60iti1%がβ型
結晶よりなり、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で
、かつ粉末の平均粒径値を中心としてその値の±50%
の範囲内の粒径を有する粉末を50重量%以上含有する
炭化珪素粉末が。
極めて焼結性に優れ、少量の高密度化助剤を使用するだ
けで高密度の炭化珪素焼結体を製造することができるこ
とを新規に知見し、本発明を完成した。
けで高密度の炭化珪素焼結体を製造することができるこ
とを新規に知見し、本発明を完成した。
本発明は、炭化珪素の少なくとも60重量%がβ型結晶
よりなり、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で、か
つ粉末の平均粒径値を中心としてその値の±50%の範
囲内の粒径を有する粉末が50重量%以上含有されてな
る焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法に関
する。
よりなり、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で、か
つ粉末の平均粒径値を中心としてその値の±50%の範
囲内の粒径を有する粉末が50重量%以上含有されてな
る焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法に関
する。
次に本発明の焼結性に優れる炭化珪素粉末を詳細に説明
する。
する。
本発明の炭化珪素粉末は、炭化珪素の少なくとも60重
量%がβ型結晶であることが必要である。
量%がβ型結晶であることが必要である。
その理由は、通常β型結晶を主体とする炭化珪素に混在
する他の結晶はβ型結晶より低温域で安定な2H型結晶
あるいはβ型結晶より昼温域で安定な4H型結晶、6H
型結晶、15R型結晶等のα型結晶であり、前記2H型
結晶は通常の焼結反応の生じる温度域において極めて不
安定であり、焼結に際して異常粒成長の原因となり易く
、一方4H型結晶、6H型結晶、15R型結晶婢の菌温
域で安定なα型結晶を含有すると焼結中にβ型結晶から
α型結晶への相変態が促進され、相変態に伴ってα型結
晶の粗大な板状結晶が生成し、焼結収縮を■害するため
、β型結晶の含有量が60重量%よりも少ないと高密度
でかつ均一な微細構造を有する焼結体を得ることが困難
であるからであり、なかでも95重量%以上がβ型結晶
よりなる炭化珪素粉末であることが好ましい。
する他の結晶はβ型結晶より低温域で安定な2H型結晶
あるいはβ型結晶より昼温域で安定な4H型結晶、6H
型結晶、15R型結晶等のα型結晶であり、前記2H型
結晶は通常の焼結反応の生じる温度域において極めて不
安定であり、焼結に際して異常粒成長の原因となり易く
、一方4H型結晶、6H型結晶、15R型結晶婢の菌温
域で安定なα型結晶を含有すると焼結中にβ型結晶から
α型結晶への相変態が促進され、相変態に伴ってα型結
晶の粗大な板状結晶が生成し、焼結収縮を■害するため
、β型結晶の含有量が60重量%よりも少ないと高密度
でかつ均一な微細構造を有する焼結体を得ることが困難
であるからであり、なかでも95重量%以上がβ型結晶
よりなる炭化珪素粉末であることが好ましい。
なお、前記α型結晶のうち4H型結晶、6H型結晶およ
び15R型結晶は焼結時にα型結晶の粗大な板状結晶の
核となるため、その含有量はなるべく少ないことが望ま
しく、本発明の炭化珪素粉末は、4H型結晶、6H型結
晶、15R型結晶のなかから選ばれるいずれか少なくと
も1hの結晶の含有量が51−量%以下であることが好
ましく、なかでも1重量%以下であることが有利である
。
び15R型結晶は焼結時にα型結晶の粗大な板状結晶の
核となるため、その含有量はなるべく少ないことが望ま
しく、本発明の炭化珪素粉末は、4H型結晶、6H型結
晶、15R型結晶のなかから選ばれるいずれか少なくと
も1hの結晶の含有量が51−量%以下であることが好
ましく、なかでも1重量%以下であることが有利である
。
本発明における炭化珪素の結晶系の特定はCu−にα線
のX線回折により得られるデータを前記に示した同村の
式(1) 、 (2+および(3)に代入して算出した
。
のX線回折により得られるデータを前記に示した同村の
式(1) 、 (2+および(3)に代入して算出した
。
(1) β型結晶と2H型結晶の比率。
I : d= 2.511のピーク強度値を100とし
た場合におけるa=2.67Xのピーク強度値。
た場合におけるa=2.67Xのピーク強度値。
但し、■βけβ型結晶の容積%、V2Hは2H型結晶の
容積%である。
容積%である。
(2) β型結晶と4H型結晶と6H型結晶の比率。
IA : d = 2.51χのピーク強度値を100
とした場合におけるd= 2.621 のピーク強度値。
とした場合におけるd= 2.621 のピーク強度値。
IB : d = 2.51χのピーク強度値を100
とした場合における(1 = 2.66人のピーク強度
値。
とした場合における(1 = 2.66人のピーク強度
値。
100−2.72 IA −0,665IBILIU
−2,721A −0,6651B但し、Vβはβ
型結晶の容積%、V6Hは6H型結晶の容tti%、V
4EIは4H型結晶の容積%である。
−2,721A −0,6651B但し、Vβはβ
型結晶の容積%、V6Hは6H型結晶の容tti%、V
4EIは4H型結晶の容積%である。
(3) β型結晶と6H型結晶と15R型結晶の比率
。
。
IA : d=2.51 Xのピーク強度値を100と
した場合におけるa = 2.621のピーク強度値。
した場合におけるa = 2.621のピーク強度値。
IB : d= 2.511のピーク強度値をiooと
した場合におけるa = 2.58 Xのピーク強度値
。
した場合におけるa = 2.58 Xのピーク強度値
。
100−2.92 IA −1,46IB但し、Vβは
β型結晶の容積%、V6)1け6H型結晶の容積%、■
15Fは15R型結晶の容積%である。
β型結晶の容積%、V6)1け6H型結晶の容積%、■
15Fは15R型結晶の容積%である。
なお、ピーク強度値は理学を抄製ロータフレックスを使
用し下記のXi回折条件によって得られたデータから面
積法により導出した。
用し下記のXi回折条件によって得られたデータから面
積法により導出した。
ScanningSpeed ’74 87m1n
Chart 5peed 1 cm/minTi
me constant s 5eaFull 5
cale 2 X 10 cps負荷
40 kV 、 100 mA本発明の炭化珪素粉末
は、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で、かつ粉末
の平均粒径値を中心としてその値の±5θ%の範囲内の
粒径を有する粉末が50重量%以上含有されてなるもの
であることが必要である。
Chart 5peed 1 cm/minTi
me constant s 5eaFull 5
cale 2 X 10 cps負荷
40 kV 、 100 mA本発明の炭化珪素粉末
は、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で、かつ粉末
の平均粒径値を中心としてその値の±5θ%の範囲内の
粒径を有する粉末が50重量%以上含有されてなるもの
であることが必要である。
前記平均粒径が0.05〜5μmの〔川内であることが
必要な理由は、前記平均粒径が0.05μmより小さい
炭化珪素粉末はネックの生成箇所も多く、焼結性にも優
れていると考えられるが、このような炭化珪素微粉は入
手が困斧でかつ高価であり、一方5μmより大きい炭化
珪素を出発原料とすると、焼結初期に形成されるネック
の発生箇所が少なく焼結時における収縮が不均一になる
からである。
必要な理由は、前記平均粒径が0.05μmより小さい
炭化珪素粉末はネックの生成箇所も多く、焼結性にも優
れていると考えられるが、このような炭化珪素微粉は入
手が困斧でかつ高価であり、一方5μmより大きい炭化
珪素を出発原料とすると、焼結初期に形成されるネック
の発生箇所が少なく焼結時における収縮が不均一になる
からである。
また、前記粉末の平均粒径値を中心としてその値の±5
0%の範囲内の粒径を有する粉末が50重量%以上含有
されてなるものであることが必要な理由は、前記粉末の
平均粒径値を中心としてその値の±50%の範囲内の粉
末の含有量が50重量%よりも少ない粉末は、各粉末粒
子の保有するエネルギー量に大きな差異が存在するため
、焼結初期に形成されるネックの発生箇所が不均一にな
り易く、昼密度の焼結体を製造することが困難であるか
らであり、なかでも70重量%以上であることが有利で
ある。
0%の範囲内の粒径を有する粉末が50重量%以上含有
されてなるものであることが必要な理由は、前記粉末の
平均粒径値を中心としてその値の±50%の範囲内の粉
末の含有量が50重量%よりも少ない粉末は、各粉末粒
子の保有するエネルギー量に大きな差異が存在するため
、焼結初期に形成されるネックの発生箇所が不均一にな
り易く、昼密度の焼結体を製造することが困難であるか
らであり、なかでも70重量%以上であることが有利で
ある。
本発明の炭化珪素粉末は、Na、に、Ca、Mg、kl
、Fe、Or、Cu、Ti5Niのなかから選ばれるい
ずれか少なくとも1釉の元素の含有率が0,5重量%以
下であることが好ましい。その理由は、前述の如き元素
の含有率が0.5重量%よりも多いと、焼結時において
β型結晶からα型結晶への相変態や結晶の異常粒成長が
生起し易いためンT蕾度の焼結体を得ることが困難であ
るばかりでなく、機械的特性に優れた炭化珪素焼結体を
製造することが困難であるからであり、なかでも0.3
重量%以下であることが有利である。
、Fe、Or、Cu、Ti5Niのなかから選ばれるい
ずれか少なくとも1釉の元素の含有率が0,5重量%以
下であることが好ましい。その理由は、前述の如き元素
の含有率が0.5重量%よりも多いと、焼結時において
β型結晶からα型結晶への相変態や結晶の異常粒成長が
生起し易いためンT蕾度の焼結体を得ることが困難であ
るばかりでなく、機械的特性に優れた炭化珪素焼結体を
製造することが困難であるからであり、なかでも0.3
重量%以下であることが有利である。
本発明の炭化珪素粉末は、β型結晶の(111)におけ
るX線回折ピークの半価幅が0.35度以下で、対称度
が0.7〜1.1の範囲内であることが好ましい。その
理由は、β型結晶の(111)におけるX線回折ピーク
の半価権が0.35度よりも大きかったり・対称度が前
記0.7〜1.1の範囲外である炭化珪素粉末は、粉末
粒子自体の併有するエネルギー量が大きく結晶が不安定
であり、焼結時においてβ型結晶からα型結晶への相変
態や結晶の異常粒成長が生起し易いため高密度の焼結体
を得ろことが困難であるばかりでなく、機械的η性に優
れた炭化珪素焼結体を製造することが困難であるからで
あり、なかでもβ型結晶の(111)におけるX線回折
ピークの半価幅が0.30度以下で、対称度が0.8〜
1.0の範囲内の炭化珪素粉末であることか有利である
。
るX線回折ピークの半価幅が0.35度以下で、対称度
が0.7〜1.1の範囲内であることが好ましい。その
理由は、β型結晶の(111)におけるX線回折ピーク
の半価権が0.35度よりも大きかったり・対称度が前
記0.7〜1.1の範囲外である炭化珪素粉末は、粉末
粒子自体の併有するエネルギー量が大きく結晶が不安定
であり、焼結時においてβ型結晶からα型結晶への相変
態や結晶の異常粒成長が生起し易いため高密度の焼結体
を得ろことが困難であるばかりでなく、機械的η性に優
れた炭化珪素焼結体を製造することが困難であるからで
あり、なかでもβ型結晶の(111)におけるX線回折
ピークの半価幅が0.30度以下で、対称度が0.8〜
1.0の範囲内の炭化珪素粉末であることか有利である
。
なお、本発明におけるβ型結晶の(111、)における
X線回折ピークの半価幅はCu−にα線によるX線回折
によって得られるピーク強度の1./!臂さにおけるピ
ークの幅であり、〔度〕で表わされる。
X線回折ピークの半価幅はCu−にα線によるX線回折
によって得られるピーク強度の1./!臂さにおけるピ
ークの幅であり、〔度〕で表わされる。
着た、対称度は上記ピークの半価幅を最高点の位置で分
割した場合の低角度側の幅と高角度側の幅との割合であ
り、次式によって表わされる。
割した場合の低角度側の幅と高角度側の幅との割合であ
り、次式によって表わされる。
対称度=低角度側の幅/高角#側の幅
次に本発明の焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方法を
詳細に&明する。
詳細に&明する。
本発明の第2発明の製造方法は、炭素粉末とシリカ粉末
とを所定のモル比で配合した原料組成物を非酸化性雰囲
気中で加熱してSlC化反応せしめる主としてβ型結晶
よ抄なる炭化珪素粉末の製造方法において、 前記原料組成物として、Ca、 Mg、 Al、 Fe
、0rSCu、Ti、Niのなかから選ばれるいずれか
少なくとも1種の元素の含有率が0.27iit%以下
であるものを使用し; 前記炭化珪素粉末を窒素ガス分圧が4011+1Hg以
下の雰囲気中で加熱して1750〜2300℃の仕上げ
温度に到らせ、少なくとも60重量%がβ型結晶の炭化
珪素となす; ことを特徴とする焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方
法であり、また、 本発明の第3発明の製造方法は、炭素粉末とシリカ粉末
とを所定のモル比で配合した原料組成物を非酸化性算用
り中で加熱してSiC化反応せしめる主としてβ型結晶
よゆな石炭化珪素粉末の製造方法において、 前記原料組成物として、Ca、 Mg SA、l 、
Fe、Or、Cu、Ti5Niのなかから選ばれるいず
れか少なくとも1種の元素の含有率が0.2Tli’蔽
%以下であるものを使用し; 前記炭化珪素粉末を窒素カス分圧が401mmHgより
も高く保持された雰囲気中で加熱して1850〜250
0℃の仕上げ温度に到らせ、少なくとも60重量%がβ
型結晶の炭化珪素となす;こと を特徴とする焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方法で
ある。
とを所定のモル比で配合した原料組成物を非酸化性雰囲
気中で加熱してSlC化反応せしめる主としてβ型結晶
よ抄なる炭化珪素粉末の製造方法において、 前記原料組成物として、Ca、 Mg、 Al、 Fe
、0rSCu、Ti、Niのなかから選ばれるいずれか
少なくとも1種の元素の含有率が0.27iit%以下
であるものを使用し; 前記炭化珪素粉末を窒素ガス分圧が4011+1Hg以
下の雰囲気中で加熱して1750〜2300℃の仕上げ
温度に到らせ、少なくとも60重量%がβ型結晶の炭化
珪素となす; ことを特徴とする焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方
法であり、また、 本発明の第3発明の製造方法は、炭素粉末とシリカ粉末
とを所定のモル比で配合した原料組成物を非酸化性算用
り中で加熱してSiC化反応せしめる主としてβ型結晶
よゆな石炭化珪素粉末の製造方法において、 前記原料組成物として、Ca、 Mg SA、l 、
Fe、Or、Cu、Ti5Niのなかから選ばれるいず
れか少なくとも1種の元素の含有率が0.2Tli’蔽
%以下であるものを使用し; 前記炭化珪素粉末を窒素カス分圧が401mmHgより
も高く保持された雰囲気中で加熱して1850〜250
0℃の仕上げ温度に到らせ、少なくとも60重量%がβ
型結晶の炭化珪素となす;こと を特徴とする焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方法で
ある。
本発明によれば、炭素粉末とシリカ粉末とを所定のモル
比で配合した原料組成物として、ca %Hg、At、
Fe5OrSCu、TiXNiのなかから選ばれるいず
れか少なくともl徨の元素の含有率が0.2重量%以下
であるものを使用することが必要である。その理由は、
前述の如き元素の含有率が0.2重量%よりも多い原料
組成物を使用すると、SiC化反応時にα型結晶の炭化
珪素が生成し易いばかりでなく、前記元素が炭化珪素中
に固溶されるため、得られる炭化珪素粉末は結晶的に不
安定なものになり易く、焼結性に優れた炭化珪素粉末を
製造することが困難であるからである。
比で配合した原料組成物として、ca %Hg、At、
Fe5OrSCu、TiXNiのなかから選ばれるいず
れか少なくともl徨の元素の含有率が0.2重量%以下
であるものを使用することが必要である。その理由は、
前述の如き元素の含有率が0.2重量%よりも多い原料
組成物を使用すると、SiC化反応時にα型結晶の炭化
珪素が生成し易いばかりでなく、前記元素が炭化珪素中
に固溶されるため、得られる炭化珪素粉末は結晶的に不
安定なものになり易く、焼結性に優れた炭化珪素粉末を
製造することが困難であるからである。
本発明の第2発明の製造方法によれば、前記炭化珪素粉
末を窒素ガス分圧が4011mHg以下の雰囲気中で加
熱して1750〜2300℃の仕上げ温度に到らすこと
が必要であり、また第3発明の製造方法によれば、前記
炭化珪素粉末を窒素ガス分圧が4C)nnRgよりも高
く保持された雰囲気中で加熱して1850℃〜2500
℃の仕上げ湿度に到らすことが必要である。
末を窒素ガス分圧が4011mHg以下の雰囲気中で加
熱して1750〜2300℃の仕上げ温度に到らすこと
が必要であり、また第3発明の製造方法によれば、前記
炭化珪素粉末を窒素ガス分圧が4C)nnRgよりも高
く保持された雰囲気中で加熱して1850℃〜2500
℃の仕上げ湿度に到らすことが必要である。
炭素粉末とシリカ粉末とを出発原料として製造されるβ
型結晶よりなる炭化珪素には、通常β型結晶より低温域
で安定な2H型結晶あるいはβ型結晶より高温域で安定
な4H型結晶、6H型結晶、15R型結晶等のα型結晶
が含有されている。
型結晶よりなる炭化珪素には、通常β型結晶より低温域
で安定な2H型結晶あるいはβ型結晶より高温域で安定
な4H型結晶、6H型結晶、15R型結晶等のα型結晶
が含有されている。
しかしながら、これらのα型結晶のうち2H型結晶は通
常の溶結反応の生起する温度域において極めて不安定で
あり、焼結に際して結晶の異常粒成長の原因となり易く
、一方4H型結晶、6H型結晶、15R型結晶等の高温
域で安定なα型結晶が含有されると焼結中にβ型結晶か
らα型結晶への相変態が促進され、H′I変態に伴って
α型結晶の粗太な板状結晶が生成し、焼成収縮を阻害す
るため、詳密度でかつ均一な微細構造を有する高強度の
焼結体を得ることが困難であり、これらのα型結晶の含
有量はなるべく少ないことが望ましい。
常の溶結反応の生起する温度域において極めて不安定で
あり、焼結に際して結晶の異常粒成長の原因となり易く
、一方4H型結晶、6H型結晶、15R型結晶等の高温
域で安定なα型結晶が含有されると焼結中にβ型結晶か
らα型結晶への相変態が促進され、H′I変態に伴って
α型結晶の粗太な板状結晶が生成し、焼成収縮を阻害す
るため、詳密度でかつ均一な微細構造を有する高強度の
焼結体を得ることが困難であり、これらのα型結晶の含
有量はなるべく少ないことが望ましい。
前記第2発明の製造方法において、前記炭化珪素粉末を
窒素ガス分圧が49tmHg以下の雰囲気中で加熱して
1750〜2300 ℃の仕上げ温度に到らすことが必
要な理由は、前記仕上げ温度が1750℃より低いと2
H型結晶の含有率の少ない炭化珪素粉末を製造すること
が困難であや、一方2300℃より高いと炭化珪素粉末
が粗粒化し易いばかりでなく、4H型結晶、6H型結晶
、15R型結晶等のα型結晶が生成し易いため、前記温
度範囲外では本発明の目的とする炭化珪素の少なくとも
60重量%がβ型結晶よりなる炭化珪素粉末を製造する
ことが困難であるからである。
窒素ガス分圧が49tmHg以下の雰囲気中で加熱して
1750〜2300 ℃の仕上げ温度に到らすことが必
要な理由は、前記仕上げ温度が1750℃より低いと2
H型結晶の含有率の少ない炭化珪素粉末を製造すること
が困難であや、一方2300℃より高いと炭化珪素粉末
が粗粒化し易いばかりでなく、4H型結晶、6H型結晶
、15R型結晶等のα型結晶が生成し易いため、前記温
度範囲外では本発明の目的とする炭化珪素の少なくとも
60重量%がβ型結晶よりなる炭化珪素粉末を製造する
ことが困難であるからである。
また、前記第3発明の製造方法において、前記炭化珪素
粉末を窒素ガス分圧が4011ffi Hgよりも高く
保持された雰囲気中で加熱して1850〜2500℃の
仕上げ温度に到らすことが必要な理由は、m記雰囲気中
に存在する窒素ガスは炭化珪素のβ型結晶からα型結晶
への相変態を抑制する作用効果を有しており、比較的高
温に加熱してもα型結晶の含有量の少ない炭化珪素粉末
を製造することができ、特に炭化珪素粉末を窒素ガス分
圧が4QsmHgよりも高く保持された雰囲気中で加熱
して1850〜2500℃の仕上げ温度に到らすことば
より、炭化珪素の少なくとも60重it%がβ型結晶よ
りなる炭化珪素粉末であって、粒度分布の揃った均一な
粒径の炭化珪素粉末を容易に製造することができるから
である。
粉末を窒素ガス分圧が4011ffi Hgよりも高く
保持された雰囲気中で加熱して1850〜2500℃の
仕上げ温度に到らすことが必要な理由は、m記雰囲気中
に存在する窒素ガスは炭化珪素のβ型結晶からα型結晶
への相変態を抑制する作用効果を有しており、比較的高
温に加熱してもα型結晶の含有量の少ない炭化珪素粉末
を製造することができ、特に炭化珪素粉末を窒素ガス分
圧が4QsmHgよりも高く保持された雰囲気中で加熱
して1850〜2500℃の仕上げ温度に到らすことば
より、炭化珪素の少なくとも60重it%がβ型結晶よ
りなる炭化珪素粉末であって、粒度分布の揃った均一な
粒径の炭化珪素粉末を容易に製造することができるから
である。
前記炭化珪素の少なくとも60重量%がβ型結晶である
ことが必要な理由は、先にも述べたようにβ型結晶の含
有量が60重量%より少ないと高密度でかつ均一な微細
構造を有する焼結体を得ることが困難であるからであり
、なかでも95重量%以上がβ型結晶であることが好ま
しい。
ことが必要な理由は、先にも述べたようにβ型結晶の含
有量が60重量%より少ないと高密度でかつ均一な微細
構造を有する焼結体を得ることが困難であるからであり
、なかでも95重量%以上がβ型結晶であることが好ま
しい。
本発明によれば、前記炭化珪素粉末は、平均粒径が0.
05〜5潮の範囲内で、かつ粉末の平均粒径値を中心と
してその値の±50%の範囲内の粒径を有する粉末が5
0’i;量%以上含有されてなるものであることが好捷
しい。@記平均粒径が0.05〜5μmの範囲内である
ことが好筐しい理由は、前記平均粒径が0.05μmよ
り小さい炭化珪素粉末はネックの生成箇所も多く、焼結
性にも優れていると考えられるが、このような炭化珪素
微粉は製造することが困難であり、一方5μmより大き
い炭化珪素は、焼結用原料として使用すると焼結初期に
形成されるネックの発生箇所が少なく焼結時における収
縮が不均一になるからである。また粉末の平均粒径値を
中心としてその値の±50%の範囲内の粒径を有する粉
末が50重量%以上含有さねてなるものであることが好
ましい理由は、前記粉末の平均粒径値を中心としてその
値の±50%の範囲内の粒径を有する粉末が50得51
%よりも少ない粉末は、各粉末粒子の保有するエネルギ
ー量に大きな差異が存在するため、焼結初期に形成され
るネックの発生箇所が不均一になり易く、高密度の焼結
体を製造することが困難であるからであり、なかでも7
0斧量%以上であることが有利である。
05〜5潮の範囲内で、かつ粉末の平均粒径値を中心と
してその値の±50%の範囲内の粒径を有する粉末が5
0’i;量%以上含有されてなるものであることが好捷
しい。@記平均粒径が0.05〜5μmの範囲内である
ことが好筐しい理由は、前記平均粒径が0.05μmよ
り小さい炭化珪素粉末はネックの生成箇所も多く、焼結
性にも優れていると考えられるが、このような炭化珪素
微粉は製造することが困難であり、一方5μmより大き
い炭化珪素は、焼結用原料として使用すると焼結初期に
形成されるネックの発生箇所が少なく焼結時における収
縮が不均一になるからである。また粉末の平均粒径値を
中心としてその値の±50%の範囲内の粒径を有する粉
末が50重量%以上含有さねてなるものであることが好
ましい理由は、前記粉末の平均粒径値を中心としてその
値の±50%の範囲内の粒径を有する粉末が50得51
%よりも少ない粉末は、各粉末粒子の保有するエネルギ
ー量に大きな差異が存在するため、焼結初期に形成され
るネックの発生箇所が不均一になり易く、高密度の焼結
体を製造することが困難であるからであり、なかでも7
0斧量%以上であることが有利である。
本発明によれば、前記原料組成物は、炭素とソリ力との
c、’5io2モル比か3.0〜4.5の範囲内である
ことが好ましい。その理由は、Q/5102モル比が3
.0より低いと生成物中に未反応のシリカが残存し易い
ばかりでなく、SiC化反応の生起する箇所が相対的に
少なくなるため生成する炭化珪素が粗粒化し易いからで
あり、−万G /’ 5i02モル比が4.5より高い
と反応に寄与しない炭素まで高温に加熱するために熱効
率が低くなり、また炭素原料に要する費用が増加するの
で経済的でないからである。
c、’5io2モル比か3.0〜4.5の範囲内である
ことが好ましい。その理由は、Q/5102モル比が3
.0より低いと生成物中に未反応のシリカが残存し易い
ばかりでなく、SiC化反応の生起する箇所が相対的に
少なくなるため生成する炭化珪素が粗粒化し易いからで
あり、−万G /’ 5i02モル比が4.5より高い
と反応に寄与しない炭素まで高温に加熱するために熱効
率が低くなり、また炭素原料に要する費用が増加するの
で経済的でないからである。
本発明によれば、前記炭化珪素粉末は、β型結晶の(1
11)におけるX線回折ピークの半価幅が0.35度以
下で、対称度が0.7〜1.1の範囲内であることが好
ましい。その理由は、β型結晶の(111)におけるX
線回折ピークの半価幅が0.35度よりも太きかったり
、対称度が前記0.7〜1.1の範囲外である炭化珪素
粉末は、粉末粒子自体の保有するエネルギーVが大きく
結晶が不安定であり、焼結時においてβ型結晶からα型
結晶への相変態や結晶の異常粒成長が生起し易いため高
密度の焼結体を得ることが困難であるばかりでなく、機
械的特性に優れた炭化珪素焼結体を製造することが困難
であるからであり、なかでもβ型結晶の(11])にお
けるX線回折ピークの半価幅が0.30度以下で、対称
度が0.8〜1.0の範囲内の炭化珪素粉末であること
が有利である。
11)におけるX線回折ピークの半価幅が0.35度以
下で、対称度が0.7〜1.1の範囲内であることが好
ましい。その理由は、β型結晶の(111)におけるX
線回折ピークの半価幅が0.35度よりも太きかったり
、対称度が前記0.7〜1.1の範囲外である炭化珪素
粉末は、粉末粒子自体の保有するエネルギーVが大きく
結晶が不安定であり、焼結時においてβ型結晶からα型
結晶への相変態や結晶の異常粒成長が生起し易いため高
密度の焼結体を得ることが困難であるばかりでなく、機
械的特性に優れた炭化珪素焼結体を製造することが困難
であるからであり、なかでもβ型結晶の(11])にお
けるX線回折ピークの半価幅が0.30度以下で、対称
度が0.8〜1.0の範囲内の炭化珪素粉末であること
が有利である。
本発明によれば、前記非酸化性雰囲気としでは、SiC
化反応の副生ガスとしてCOガスが大量に発生するため
、SiC化反応時には通常格別の操作を行なわなくても
雰囲気はほぼ非酸化性に維持されるが、SiC化反応が
生起するまでの昇温時および反応生成物の冷却時には外
部から非酸化性ガスを装入して雰囲気を非酸化性に維持
することが有利であり、前記窒素ガスの他に、例えば、
アルゴン、ヘリウム、ネオン、水素、COから選ばれる
いずれか少なくとも1種を装入することができる。
化反応の副生ガスとしてCOガスが大量に発生するため
、SiC化反応時には通常格別の操作を行なわなくても
雰囲気はほぼ非酸化性に維持されるが、SiC化反応が
生起するまでの昇温時および反応生成物の冷却時には外
部から非酸化性ガスを装入して雰囲気を非酸化性に維持
することが有利であり、前記窒素ガスの他に、例えば、
アルゴン、ヘリウム、ネオン、水素、COから選ばれる
いずれか少なくとも1種を装入することができる。
本発明の如き、炭素粉末とシリカ粉末とを出発原料とし
て高温焼成することKより製造される炭化珪素粉末は、
本出願人が先に出願した発明である特公昭57−484
85号公報洗記載の製造装置の如き、少なくとも上部に
原料装入口を有し、かつ予熱帯と加熱帯と冷却帯とを順
次下方向に備え、その下部には反応生成物を取り出す密
閉自在の排出口を有する竪型の反応容器からなる製造装
置有使用して製造することが経済的に有利である。
て高温焼成することKより製造される炭化珪素粉末は、
本出願人が先に出願した発明である特公昭57−484
85号公報洗記載の製造装置の如き、少なくとも上部に
原料装入口を有し、かつ予熱帯と加熱帯と冷却帯とを順
次下方向に備え、その下部には反応生成物を取り出す密
閉自在の排出口を有する竪型の反応容器からなる製造装
置有使用して製造することが経済的に有利である。
次に本発明を実施例によって説明する。
実施例1゜
平均粒径が151μmのシリカ粉末(5i02 =99
.8重量%)xoovffi部、平均粒径が291rm
の石油コークス粉末(C= 98.7重量%)76重量
部および平均粒径が39μmの高ピツチ粉末(C= 5
0゜4重量%)7重量部を配合し、縦型スクリュー混合
機にて1OlA間混合した。前記配合原料にポリビニル
アルコールの0.2%水溶液をスプレーしながら、パン
型造粒機を用いて成形し、篩で整粒した後、150℃で
90分間乾燥し、平均’Fy径が10.5鰭、嵩比重が
O−609/ (61% G /’ 8102モル比が
4.0の粒状原料を得た。
.8重量%)xoovffi部、平均粒径が291rm
の石油コークス粉末(C= 98.7重量%)76重量
部および平均粒径が39μmの高ピツチ粉末(C= 5
0゜4重量%)7重量部を配合し、縦型スクリュー混合
機にて1OlA間混合した。前記配合原料にポリビニル
アルコールの0.2%水溶液をスプレーしながら、パン
型造粒機を用いて成形し、篩で整粒した後、150℃で
90分間乾燥し、平均’Fy径が10.5鰭、嵩比重が
O−609/ (61% G /’ 8102モル比が
4.0の粒状原料を得た。
この粒状原料は、Alを0.05’H:量%、peを0
.091.1%、T1を0.003 i16%、Caを
0.02−tJJ量%、Mgをo、oos 戸P%、N
aを0.O]′11」id%およびKを0.01′l1
1(i%金含有ていた。なお、その他の不純物元素は検
出されなかった。
.091.1%、T1を0.003 i16%、Caを
0.02−tJJ量%、Mgをo、oos 戸P%、N
aを0.O]′11」id%およびKを0.01′l1
1(i%金含有ていた。なお、その他の不純物元素は検
出されなかった。
この粒状原料を特公昭57−48485号に記載の間接
加熱炉の上部の原料装入口より装入し、反応容器内の設
定温度が1900℃に制御された加熱帯内に至らせ、約
1時間SiC化反応を行なわせた後、冷却帯に自重降下
させ、密閉自在の排出口より反応生成物を排出させた。
加熱炉の上部の原料装入口より装入し、反応容器内の設
定温度が1900℃に制御された加熱帯内に至らせ、約
1時間SiC化反応を行なわせた後、冷却帯に自重降下
させ、密閉自在の排出口より反応生成物を排出させた。
得られた反応生成物を精製、粒度分級して炭化珪素微粉
を調製した。
を調製した。
前記炭化珪素微粉は97v量%がβ型結晶で残部が2H
型結晶よりな抄、Na、に、A7.Fe、Or s C
u s Tx s Nl % CaおよびMgの不純物
元素の含有量の合計は約0.113b量%であった。そ
の他の特性は第1表に示した。
型結晶よりな抄、Na、に、A7.Fe、Or s C
u s Tx s Nl % CaおよびMgの不純物
元素の含有量の合計は約0.113b量%であった。そ
の他の特性は第1表に示した。
前記炭化珪素微粉99.852と比衣面槍が27.8、
.2/yの炭化ホウ素粉末0.15 rと固定炭素含有
率51.6 Di%のノボラック型フェノールm脂4.
0yとの混合物に対し、アセトン150Mを添加し、振
動ミルを使用して2時間混合処理した。前記振動ミルよ
り混合物スラリーを排出し噴霧乾燥して、平均粒径が0
.09111!、粉体嵩密度が35%(1,129/c
π13)の顆粒を得た。
.2/yの炭化ホウ素粉末0.15 rと固定炭素含有
率51.6 Di%のノボラック型フェノールm脂4.
0yとの混合物に対し、アセトン150Mを添加し、振
動ミルを使用して2時間混合処理した。前記振動ミルよ
り混合物スラリーを排出し噴霧乾燥して、平均粒径が0
.09111!、粉体嵩密度が35%(1,129/c
π13)の顆粒を得た。
この顆粒から適量を採取し、金属性押し型を用いて0
、15 t/CWI の圧力で仮成形し、次に静水圧
プレス機を用いて1.8t/CnI2の圧力で成形した
。
、15 t/CWI の圧力で仮成形し、次に静水圧
プレス機を用いて1.8t/CnI2の圧力で成形した
。
前記成形によって得られた生成形体の密度は61%(1
、95Y/crn’ )であることが認められた。
、95Y/crn’ )であることが認められた。
前記生成形体をタンマン型焼結炉に装入し、大気圧下の
アルゴンガス気流中で焼結した。昇温過程は常温〜16
50℃′!1i−5℃/ min、、 1650℃にて
40分間保持した後、さらに5℃/min、で昇温し最
高温度2060℃で60分間保持した。焼結中のCOガ
ス分圧は常湿〜1650℃が5KPa以下、1650℃
で保持する際Vi0.5 KPa以下、1650℃より
高温域では5 KPa以下となるようにアルゴンガス流
量を適宜調整した。
アルゴンガス気流中で焼結した。昇温過程は常温〜16
50℃′!1i−5℃/ min、、 1650℃にて
40分間保持した後、さらに5℃/min、で昇温し最
高温度2060℃で60分間保持した。焼結中のCOガ
ス分圧は常湿〜1650℃が5KPa以下、1650℃
で保持する際Vi0.5 KPa以下、1650℃より
高温域では5 KPa以下となるようにアルゴンガス流
量を適宜調整した。
得られた焼結体は3.05り7cm5(相対理論密度率
95.0%)の密度を有していた。またこの焼結体の粉
末X線回折測定の結果、この焼結体は炭化珪素の93.
0%がβ型結晶であることが認められた。
95.0%)の密度を有していた。またこの焼結体の粉
末X線回折測定の結果、この焼結体は炭化珪素の93.
0%がβ型結晶であることが認められた。
前記焼結体を30 X 30 X l zwの板状に加
工し、アセトンで洗浄して耐酸化性テスト用試料を作成
した。前記試料を1400℃の空気雰囲気に保持された
加熱炉中で20時間処理し、処理前後の重量増加量を測
定したところ処理前に比較して0.02511に;l/
Cm2の割合であり、耐酸化性に優れていることが認め
られた。
工し、アセトンで洗浄して耐酸化性テスト用試料を作成
した。前記試料を1400℃の空気雰囲気に保持された
加熱炉中で20時間処理し、処理前後の重量増加量を測
定したところ処理前に比較して0.02511に;l/
Cm2の割合であり、耐酸化性に優れていることが認め
られた。
実施例2、比較例1゜
実施例1とほぼ同様であるが、反応容器内の設定温度を
第1表に示す如く変化させて炭化珪素粉末を得た。
第1表に示す如く変化させて炭化珪素粉末を得た。
次いで、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。
得られた炭化珪素粉末の特性およびその粉末を使用して
得た焼結体の粘性は第1表に示した。
得た焼結体の粘性は第1表に示した。
実施例3゜
実施例1で得られた炭化珪素粉末をさらに分級して第1
表に示す如き平均粒径および粒度分布の炭化珪素粉末を
得た。
表に示す如き平均粒径および粒度分布の炭化珪素粉末を
得た。
次いで、実施例1と同様の方法であるが、炭化ホウ素の
添加量を0.1 Fとし、焼結時の最高温度を2010
℃に変化させて第1表に示す如き特性の焼結体を得た。
添加量を0.1 Fとし、焼結時の最高温度を2010
℃に変化させて第1表に示す如き特性の焼結体を得た。
実施例4、比較例2゜
実施例1とほぼ同様であるが、反応容器内の設定温度と
雰囲気中の窒素ガス分圧を第1表に示す如き値に設定し
て炭化珪素粉末を得た。
雰囲気中の窒素ガス分圧を第1表に示す如き値に設定し
て炭化珪素粉末を得た。
次いで、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。
得られた炭化珪素粉末の特性およびその粉末を使用して
得た焼結体の特性は第1表に示した。
得た焼結体の特性は第1表に示した。
実施例5゜
比較例1−1で得られた炭化珪素粉末をタンマン型加熱
炉に装入し、加熱炉内の設定温度と算用贅中の窒素ガス
分圧を第2表に示す如き値に設定して加熱処理を施した
後、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。
炉に装入し、加熱炉内の設定温度と算用贅中の窒素ガス
分圧を第2表に示す如き値に設定して加熱処理を施した
後、実施例1と同様の方法で焼結体を得た。
加熱処理することにより得られた炭化珪素粉末およびそ
の粉末を使用して得た焼結体の特性は第2表に示した。
の粉末を使用して得た焼結体の特性は第2表に示した。
実施例6、比較例3゜
実施例2−2とほぼ同様であるが、炭化ホウ素の添加量
を第3表に示す如く変化させて焼結体を得た。
を第3表に示す如く変化させて焼結体を得た。
第1表、第2表および第3表に示した結果よ抄、本実施
例の炭化珪素粉末はいずれも焼結性に優れており、極め
て少量のホウ素含有添加剤の添加量でもって高密度でし
かも高強度の焼結体を得ることができることがわかる。
例の炭化珪素粉末はいずれも焼結性に優れており、極め
て少量のホウ素含有添加剤の添加量でもって高密度でし
かも高強度の焼結体を得ることができることがわかる。
第 3 表
〔発明の効果〕
以上本発明の炭化珪素粉末は、極めて少量の高密度化助
剤を添加して常圧焼結しても高密度でかつ高強度のβ型
結晶よりなる炭化珪素粉末体を製造することができるの
で、この焼結体を各種の材料と使用する場合、炭化珪素
本来の特性が十分に発揮されるので、本発明の炭化珪素
粉末は産業上極めて利用価値が高い。
剤を添加して常圧焼結しても高密度でかつ高強度のβ型
結晶よりなる炭化珪素粉末体を製造することができるの
で、この焼結体を各種の材料と使用する場合、炭化珪素
本来の特性が十分に発揮されるので、本発明の炭化珪素
粉末は産業上極めて利用価値が高い。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、炭化珪素の少なくとも60重量%がβ型結晶よりな
り、平均粒径が0.05〜5μmの範囲内で、かつ粉末
の平均粒径値を中心としてその値の±50%の範囲内の
粒径を有する粉末が50重量%以上含有されてなる焼結
性に優れる炭化珪素粉末。 2、炭化珪素の少なくとも95重量%がβ型結晶である
特許請求の範囲第1項記載の炭化珪素粉末。 3、前記炭化珪素粉末は、Na、K、Ca、Mg、Al
、Fe、N、Cr、Cu、Ti、Niのなかから選ばれ
るいずれか少なくとも1種の元素の含有率が0.5重量
%以下である特許請求の範囲第1項記載の炭化珪素粉末
。 4、前記炭化珪素粉末は、β型結晶の(111)におけ
るX線回折ピークの半価幅が0.35度以下で、対称度
が0.7〜1.1の範囲内である特許請求の範囲第1項
記載の炭化珪素粉末。 5、前記炭化珪素粉末は、α型結晶のうち4H型結晶、
6H型結晶、15R型結晶のなかから選ばれるいずれか
少なくとも1種の結晶の含有量が5重量%以下である特
許請求の範囲第1項記載の炭化珪素粉末。 6、炭素粉末とシリカ粉末とを所定のモル比で配合した
原料組成物を非酸化性雰囲気中で加熱してSiC化反応
せしめる主としてβ型結晶よりなる炭化珪素粉末の製造
方法において、前記原料組成物として、Ca、Mg、A
l、Fe、Cr、Cu、Ti、Niのなかから選ばれる
いずれか少なくとも1種の元素の含有率が0.2重量%
以下であるものを使用し; 前記炭化珪素粉末を窒素ガス分圧が40mmHg以下の
雰囲気中で加熱して1750〜2300℃の仕上げ温度
に到らせ、少なくとも60重量%がβ型結晶の炭化珪素
となす; ことを特徴とする焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方
法。 7 前記炭化珪素粉末は、平均粒径が0.05〜5μm
の範囲内で、かつ粉末の平均粒径値を中心としてその値
の±50%の範囲内の粒径を有する粉末が50重量%以
上含有されてなる特許請求の範囲第6項記載の製造方法
。 6、炭化珪素の少なくとも95重量%がβ型結晶である
特許請求の範囲第6項記載の製造方法。 9、前記原料組成物は、炭素とシリカとのC/SiO_
2モル比が3.0〜4.5の範囲内である特許請求の範
囲第6項記載の製造方法。 10、前記炭化珪素粉末は、β型結晶の(111)にお
けるX線回折ピークの半価幅が0.35度以下で、対称
度が0.7〜1.1の範囲内である特許請求の範囲第6
項記載の製造方法。 11、炭素粉末とシリカ粉末とを所定のモル比で配合し
た原料組成物を非酸化性雰囲気中で加熱してSiC化反
応せしめる主としてβ型結晶よりなる炭化珪素粉末の製
造方法において、前記原料組成物として、Ca、Mg、
Al、Fe、Cr、Cu、Ti、Niのなかから選ばれ
るいずれか少なくとも1種の元素の含有率が0.2重量
%以下であるものを使用し; 前記炭化珪素粉末を窒素ガス分圧が40mmHgよりも
高く保持された雰囲気中で加熱して1850〜2500
℃の仕上げ温度に到らせ、少なくとも60重量%がβ型
結晶の炭化珪素となす; ことを特徴とする焼結性に優れる炭化珪素粉末の製造方
法。 前記炭化珪素粉末は、平均粒径が0.05〜5μmの範
囲内で、かつ粉末の平均粒径値を中心としてその値の±
50%の範囲内の粒径を有する粉末が50重量%以上含
有されてなる特許請求の範囲第11項記載の製造方法。 炭化珪素の少なくとも95重量%がβ型結 晶である特許請求の範囲第11項記載の製造方法。 14、前記原料組成物は、炭素とシリカとのC/SiO
_2モル比が3.0〜4.5の範囲内である特許請求の
範囲第11項記載の製造方法。 15、前記炭化珪素粉末は、β型結晶の(111)にお
けるX線回折ピークの半価幅が0.35度以下で、対称
度が0.7〜1.1の範囲内である特許請求の範囲第1
1項記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60219060A JPS6283310A (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60219060A JPS6283310A (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6283310A true JPS6283310A (ja) | 1987-04-16 |
Family
ID=16729638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60219060A Pending JPS6283310A (ja) | 1985-10-03 | 1985-10-03 | 焼結性に優れる炭化珪素粉末およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6283310A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0259413A (ja) * | 1988-08-23 | 1990-02-28 | Central Glass Co Ltd | β型炭化珪素粉末の製造方法 |
-
1985
- 1985-10-03 JP JP60219060A patent/JPS6283310A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0259413A (ja) * | 1988-08-23 | 1990-02-28 | Central Glass Co Ltd | β型炭化珪素粉末の製造方法 |
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