JPS628300Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は柵、さらに詳しくは平行に並んだ複数
の縦桟を平行な一対の横桟にて連結した柵に関す
る。

従来のこの種の柵は第１図に示すように、各縦
桟１と各横桟２とが夫々１本のリベツト３によつ
て連結され、各リベツト３は横桟２の長手方向に
沿つて一直線上に配列されていたものであるか
ら、横方向から力を受けると第２図のように傾む
いてしまい堅牢さに欠くものであつた。

本考案は従来のこの欠点を解消すべく為された
ものであつて、その目的とするところは、横方向
からの力によつて変形しない堅牢な柵を提供する
ことにある。

以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。本考案に係る柵は、平行に並んだ複数の縦桟
１を平行な一対の横桟２にて連結した柵であつ
て、各縦桟１と各横桟２とは夫々縦桟１と横桟２
とに直交して挿入されるリベツトのような１本の
固定具３により接合され、横桟２は適宜の上下幅
を有し、横桟２の長手方向において各縦桟１上の
２本の固定具３間の間隔を規則的に変化させるよ
うに固定具３が横桟２の幅内で上下にずれて配列
されて成るものである。以下の実施例においては
固定具３としてリベツトを用いた例を示す。第３
図に示すように縦桟１は多数平行に配設され、縦
桟１と直角な方向に一対の横桟２が配設されて縦
桟１と横桟２とがリベツト３にて連結されてい
る。各縦桟１と各横桟２とは夫々１本づつのリベ
ツト３で固着されているものである。各縦桟１上
の２本のリベツト３の間隔は２種類あり、隣り合
う縦桟１で交互にその間隔を変化させている。す
なわち、各横桟２上にその長手方向に沿つた上下
２本の直線を夫々想定し、それらの直線上で縦桟
１上のリベツト３間隔が最小となる位置と最大と
なる位置の２種類の間隔でもつてリベツト３が打
たれ、その２種類の間隔を隣り合う縦桟１で交互
に用いている。リベツト３は縦桟１の巾方向の中
央に打たれる。リベツト３の間隔は２種類に限定
されるものではなく規則正しければ何種類でもよ
い。また、固定具３はリベツトの他ボルト、ナツ
トを用いてもよい。

本考案は上述のように、各縦桟と各横桟とを
夫々縦桟と横桟とに直交して挿入されるリベツト
のような１本の固定具により接合し、横桟が適宜
の上下幅を有し、横桟の長手方向において各縦桟
上の２本の固定具間の間隔を規則的に変化させる
ように固定具を横桟の幅内で上下にずらして配列
しているので、平行に並んだ複数の縦桟を平行な
一対の横桟で連結して柵としての必要条件を満た
し、しかも縦桟と横桟とが１本の固定具により連
結されているにもかかわらず、横桟の長手方向に
作用する外力で変形することを防止できるという
利点を有する。また、横桟に適宜の上下幅を持た
せ、固定具を横桟の幅内で上下にずらして規則的
に配列していることにより、好印象の優れた外観
を呈することができ、柵として不自然な印象を与
えないという利点を有する。さらに、上述の構成
であるから、固定具を横桟の長手方向において千
鳥状に打てばよく、自動工作で容易に形成できる
のである。しかも、各縦桟と各横桟とがそれぞれ
１本の固定具で接合されるから、構成部品数が少
ないという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す正面図、第２図は同上の
動作説明図、第３図は本考案の一実施例を示す正
面図であり、１は縦桟、２は横桟、３は固定具で
ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平行に並んだ複数の縦桟を平行な一対の横桟に
   て連結した柵であつて、各縦桟と各横桟とは夫々
   縦桟と横桟とに直交して挿入されるリベツトのよ
   うな１本の固定具により接合され、横桟は適宜の
   上下幅を有し、横桟の長手方向において各縦桟上
   の２本の固定具間の間隔を規則的に変化させるよ
   うに固定具が横桟の幅内で上下にずれて配列され
   て成る柵。