JPS628169B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、内視鏡側のライトガイドコネクタを
光源装置側のコネクタに接続する内視鏡装置用ア
ダプタに関する。

一般に、硬性鏡以外の内視鏡では、写真撮影を
行なうときの露光量、シンクロ信号およびモータ
駆動用電流などの伝送に使用する伝送系を内視鏡
本体内に配置するとともに、ライトガイドコネク
タにはライトガイド管と電気接点ピンを一体に組
み込み、そのライトガイドコネクタを光源装置側
のソケツトに装着するだけの操作でライトガイド
と伝送系を光源装置側に接続できるようになつて
いる。

一方、膀胱鏡などの硬性鏡による内視鏡検査に
あつては写真撮影をめつたに行なうことがない。
また、この種、硬性鏡では過酷な洗浄消毒処理に
も耐え得る構造としなければならないため、その
ライトガイドコネクタ部分も強固な水密構造にす
る必要がある。したがつて、硬性鏡では写真撮影
用の伝送系を内視鏡内に配設する構造とはなつて
いない。

そして、写真撮影を行なう場合には第１図で示
すように撮影装置１から直接に延び出した電気ケ
ーブル２を設けるとともに、光源装置３には硬性
鏡４のライトガイドケーブル５を接続するライト
ガイド用ソケツト６とは別に独立して電気ケーブ
ル用ソケツト７を設け、これに上記電気ケーブル
２を接続するようになつている。つまり、写真撮
影を行なう場合には、ライトガイド用ソケツト６
と電気ケーブル用ソケツト７を別々に設けた専用
の光源装置３が使われている。

ところで、近年の内視鏡の多様化に伴つて使用
機器の共用化が望まれ、硬性鏡による写真撮影に
あつても硬性鏡以外の内視鏡に使用する光源装置
を使用して自動露出、自動巻上げなどの写真撮影
動作を行なうことの要望が強くなつてきた。

そこで、一般の内視鏡と同じくそのライトガイ
ドケーブル内にライトガイドの他に電線などを配
設し、かつライトガイドコネクタには通常の光源
装置側のソケツトに設けた接点に接触する接点ピ
ンを設けることも考えられるが、この方式は硬性
鏡の構造が複雑で高価となるとともに、ライトガ
イドケーブル全体が太く重くなりその操作性を損
なうという欠点が生じ、硬性鏡としては採用でき
難いものである。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、内視鏡のライトガイド
コネクタをソケツトに接続するだけで光源装置側
に写真撮影用の伝送系を１度に接続できるように
した光源装置でも、ライトガイドケーブルとは別
に撮影装置から電気ケーブルを直接に延出させる
内視鏡を使用できるようにする内視鏡装置用アダ
プタを提供することにある。

以下、本発明の一実施例を第２図ないし第４図
にもとづいて説明する。

第２図中１１は第１図で示したと同様な内視
鏡、すなわち硬性鏡におけるライトガイドケーブ
ル５の先端に取り付けられたライトガイドコネク
タである。このライトガイドコネクタ１１はその
基端部分につまみ部１２を形成するとともに、こ
のつまみ部１２からライトガイド管１３を突き出
してなり、さらに、ライトガイド管１３の挿入部
分１４とつまみ部１２の中間部分にはその挿入部
分１３の外径より大きな外径部からなるスペーシ
ング部１５が形成されている。上記スペーシング
部１５は挿入部分１４側にスペース部１６を形成
するとともに、つまみ部１２側にそのスペース部
１６より大径のねじ部１７を形成してなり、この
部分を利用して後述する内視鏡装置用アダプタ１
８に装着固定するようになつている。なお、この
ライトガイドコネクタ１１を第１図で示した光源
装置３のライトガイド用ソケツト６に装着すると
きにはその挿入部分１４のみが挿入され、スペー
ス部１６の先端位置Ａに当り停止するように構成
されている。つまり、挿入部分１４の長さａのみ
がライトガイド用ソケツト６内に挿入され、その
先端位置Ｂが光源装置３内において光源ランプの
焦点位置に位置するようになつている。

上記内視鏡装置用アダプタ１８は第３図で示す
ようにアダプタ本体２１の一端に電気絶縁性の端
板２２を取付け固定するとともに、そのアダプタ
本体２１の外周には後述する光源装置１９のライ
トガイド用ソケツト２０の外周に形成したねじ部
２３に係合する装着用リング２４を回動自在に取
り付けてなり、その装着用リング２４をライトガ
イド用ソケツト２０のねじ部２３にねじ込み係合
することにより端板２２がライトガイド用ソケツ
ト２０の外端面に押し当る状態で装着できるよう
になつている。なお、上記光源装置１９のライト
ガイド用ソケツト２０はライトガイド管と電気接
点を同時に接続する形式のものである。

また、上記アダプタ本体２１にはライトガイド
コネクタ１１のライトガイド管１３を貫通する筒
状のコネクタ受け２５が設けられていて、このコ
ネクタ受け２５によつてライトガイドコネクタ１
１のスペーシング部１５を保持するようになつて
いる。すなわち、コネクタ受け２５はスペーシン
グ部１５のスペース部１６を挿入する小筒部２６
とねじ部１７をねじ込めるねじ部２７とを形成し
てなり、ライトガイド管１３を挿入するとともに
ねじ部１７をめねじ部２７にねじ込むことにより
保持できるようにしたものである。

また、端板２２にはライトガイド用ソケツト２
０側の電気接点（図示しない）に接触する第１の
電気接点、たとえば電気接点ピン２８，２８が突
設されている。

そして、アダプタ本体２１をライトガイド用ソ
ケツト２０に装着すれば、必然的にコネクタ受け
２５がそのライトガイド用ソケツト２０のライト
ガイド管挿通孔（図示しない）に対向し、また、
電気接点ピン２８，２８はそのライトガイド用ソ
ケツト２０側の電気接点に接触するようになつて
いる。

さらに、上記アダプタ本体２１には下方へ突出
する状態で支持板２９がねじ止めすることにより
取り付けられており、この支持板２９の先端には
電気ソケツト３０が取付け固定されている。つま
り、この電気ソケツト３０は上記コネクタ受け２
５とは充分に離れた位置に設けられている。そし
て、この電気ソケツト３０には第１図で示した撮
影装置１の電気ケーブル２の先端に設けたコネク
タ３１を着脱自在に装着できるようになつてい
る。上記電気ソケツト３０は筒状のソケツト本体
３２内に電気絶縁性の部材３３を介して第２の電
気接点、たとえば電気接点ピン３４，３４を取り
付けてなり、さらに、ソケツト本体３２の外周に
はコネクタ３１の装着用リング３１ａを係合させ
るねじ部３５が形成されている。そして、電気ソ
ケツト３０にコネクタ３１を装着すると、その電
気接点ピン３４，３４がコネクタ３１側の電気接
点（図示しない。）にそれぞれ接触するようにな
つている。

また、上記電気接点ピン２８，２８と電気接点
ピン３４，３４はそれぞれ電線３６，３６を介し
て接続されている。

次に、上記内視鏡装置用アダプタ１８の使用方
法を説明する。

まず、硬性鏡４を単に観察用のみとして使用す
る場合は、その内視鏡装置用アダプタ１８を使用
しても使用しなくてもよい。使用しない場合に
は、光源装置１９のライトガイド用ソケツト２０
に直接にそのライトガイドコネクタ１１を装着す
る。この場合、ライトガイド用ソケツト２０のラ
イトガイド管挿通孔にはライトガイド管１３の挿
入部分１４のみしか挿入できない。つまり、スペ
ース部１６の先端位置Ａがそのライトガイド用ソ
ケツト２０の外端面に当つて位置決めされるた
め、ライトガイド管１３の先端位置Ｂは光源装置
１９内の光源ランプの焦点位置に位置する。

また、内視鏡装置用アダプタ１８を装着してあ
る場合には、そのコネクタ受け２５にライトガイ
ド管１３を挿入し、そのコネクタ受け２５にスペ
ーシング部１５（長さｂ）を保持させる。つま
り、スペーシング部１５のねじ部１７をめねじ部
２７にねじ込み固定するため、そのライトガイド
管１３を確実に保持することができる。そして、
この保持状態において、スペース部１６の先端位
置Ａはライトガイド用ソケツト２０の外端面に当
り、上記同様の位置に位置決めする。なお、内視
鏡装置用アダプタ１８を装着して使用する場合の
ほうが、ライトガイド管１３を確実に保持でき
る。

一方、写真撮影を行なう場合には内視鏡装置用
アダプタ１８を装着して使用するとともに、電気
ソケツト３０に撮影装置１の電気ケーブル２のコ
ネクタ３１を装着する。これによりコネクタ３１
側の電気接点は内視鏡装置用アダプタ１８の電気
接点ピン３４，３４、電線３６，３６および電気
接点ピン２８，２８に通じてライトガイド用ソケ
ツト２０側の電気接点に導通される。

しかして、硬性鏡４のライトガイドケーブル５
とは別に撮影装置１の電気ケーブル２を設けた場
合でも上記内視鏡装置用アダプタ１８を使用する
ことにより、ライトガイド管と電気接点を同時に
接続できる形式のライトガイド用ソケツト２０を
もつ光源装置１９を使用できる。

また、ライトガイド管と電気接点ピンを組み込
んでなるライトガイドコネクタを有する内視鏡に
その光源装置１９を使用する場合は内視鏡装置用
アダプタ１８を取り外して通常に使用すればよ
い。

なお、上記実施例におけるライトガイドコネク
タ１１のスペーシング部１５は挿入部分１４より
大径な部分によつて形成したが、本発明はこれに
限定されず、たとえば第５図で示すように長さａ
より長いライトガイド管１３にスペース部１６の
代りに筒状のスペーサ３７を着脱自在に装着して
なり、内視鏡装置用アダプタ１８を使用するとき
はそのスペーサ３７を取り外すものである。な
お、このスペーサ３７はねじ部１７に対してねじ
込むめねじ部３８を設け、着脱自在に固定できる
ようになつている。

なお、上記各実施例においてライトガイドコネ
クタ１１はスペーシング部１５にねじ部１７を設
けてなるが、本発明はねじ部１７に限らず、内視
鏡装置用アダプタ１８やスペーサ３７などに着脱
自在に固定できる手段であればこれ以外のもので
もよい。

また、第３図で示すように内視鏡装置用アダプ
タ１８のコネクタ受け２５と電気ソケツト３０と
を同じ向きで配置したが、これに限らず、たとえ
ば電気ソケツト３０を90゜傾むけて側方に向ける
など異なる方向に向けてもよい。

以上説明したように本発明の内視鏡装置用アダ
プタを用いれば、内視鏡のライトガイドケーブル
とは別に電気ケーブルを持つ撮影装置の場合で
も、ライトガイドコネクタを接続することにより
ライトガイド管と電気接点を同時に接続できる形
式のライトガイド用ソケツトを持ち広く使用され
ている光源装置を使用して写真撮影を行なうこと
ができる。つまり、上記光源装置を各種内視鏡に
利用でき、経済的である。また、ひんぱんに写真
撮影を行なわない内視鏡のライトガイドケーブル
にわざわざ写真撮影用の伝送系を組み込む必要が
なく、したがつて、構造の簡略小形化により細く
柔軟で、かつ軽量のライトガイドケーブルとして
操作性を確保できる。しかも水密で強固な構造と
することができ、洗浄消毒にも充分に耐え得る。
また、その内視鏡を安価に提供することができる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来形式の内視鏡装置のシステムを示
す構成図、第２図は本発明の一実施例を示すその
ライトガイドコネクタ部分の側面図、第３図は同
じくその実施例における内視鏡装置用アダプタの
側断面図、第４図はその内視鏡装置用アダプタの
使用状態を示す側断面図、第５図は本発明の他の
実施例を示すライトガイドコネクタ部分の側断面
図である。 １…撮影装置、２…電気ケーブル、３…光源装
置、５…ライトガイドケーブル、６…ライトガイ
ド用ソケツト、７…電気ケーブル用ソケツト、１
１…ライトガイドコネクタ、１３…ライトガイド
管、１５…スペーシング部、１６…スペース部、
１７…ねじ部、１８…内視鏡装置用アダプタ、１
９…光源装置、２１…アダプタ本体、２５…コネ
クタ受け、２８…電気接点ピン、３０…電気ソケ
ツト、３２…ソケツト本体、３４…電気接点ピ
ン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 光源装置のソケツトに着脱自在に装着される
   アダプタ本体と、このアダプタ本体に設けられこ
   のアダプタ本体を上記ソケツトに装着したときそ
   のソケツトに設けられた電気接点に接続する第１
   の電気接点と、上記アダプタ本体に設けられライ
   トガイドコネクタのライトガイド管を上記光源装
   置のソケツト内の所定位置まで挿入して保持する
   コネクタ受けと、このコネクタ受けとは離れた位
   置で上記アダプタ本体に設けられライトガイドケ
   ーブルとは別体の撮影装置用の電気ケーブルのコ
   ネクタを着脱自在に装着する電気ソケツトと、こ
   の電気ソケツトに設けられ上記電気ケーブル側の
   コネクタを装着したときそのコネクタの電気接点
   に接続されるとともに上記第１の電気接点に電気
   的に接続される第２の電気接点とからなることを
   特徴とする内視鏡装置用アダプタ。 ２ 上記コネクタ受けはライトガイドコネクタの
   つまみ部とライトガイド管の挿入部分との中間に
   形成したスペーシング部を保持することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の内視鏡装置用
   アダプタ。 ３ 上記スペーシング部はつまみ部とライトガイ
   ド管の挿入部分との中間にその挿入部分の外径よ
   り大きな外径の大径部としてなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項に記載の内視鏡装置用ア
   ダプタ。