JPH10225439A - 内視鏡用撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】コネクタが接続状態にあるとき、防水用のキャ
ップが作業環境上、邪魔にならないように具合良く保持
できる内視鏡用撮像装置を提供する。 【解決手段】内視鏡用撮像装置において、カメラ部と制
御装置間の電気的接続を行うコネクタ部３は、非接続状
態にあるときにコネクタ本体１９内の接続ピン２０等を
薬液等から保護するために着脱可能なストラップ２２付
きの防水キャップ２１を有している。上記防水キャップ
２１は、コネクタ部３が制御装置に接続された状態で
は、コネクタ外装部１８に設けられた保持用突起２４に
装着され、保持可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ部と該カメ
ラ部からの電気信号を取り込み映像信号処理する制御部
と上記カメラ部と上記制御部を電気的に接続するための
コネクタとを有する内視鏡用撮像装置のカメラ部および
コネクタ周りの構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、内視鏡撮像装置用のテレビジョン
カメラの多くは、薬液浸漬が可能とするために完全防水
構造が採用されている。一方、カメラ接続用コネクタの
プラグにおけるコネクタ非接続状態での防水は、上記コ
ネクタに防水用キャップを装着することで確保される。
この防水用キャップは、通常、紛失防止のためにチェー
ン等にてコネクタ本体に支持されている。なお、本出願
人も先に特願平８−１４５９８５号にて上記防水用キャ
ップ付きの内視鏡用撮像装置を提案している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来の内視鏡用
撮像装置において、撮像装置使用時に防水用キャップを
外して、カメラ側のコネクタを制御装置側のレセプタク
ルに接続したとき、外された防水用キャップは、長いチ
ェーンを介してコネクタ外装部等に支持されているた
め、垂れ下がった状態で保持されている。このようにキ
ャップが垂れ下がっている状態は外観上好ましくないの
みならず、制御装置や制御装置の下に設置された他の周
辺機器のフロント部に上記キャップが垂れ下がり、各機
器の操作性が損なわれるといった問題があった。特に、
医療作業環境においては、さまざまな機器のケーブルが
介在し、上記キャップとケーブルが絡まってしまうとい
う問題も生じていた。

【０００４】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであって、コネクタが接続状態にあると
き、防水用のキャップが作業環境上、邪魔にならないよ
うに具合良く保持できる内視鏡用撮像装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡用撮像装
置は、固体撮像素子を内蔵し、映像を電気信号に変換す
るカメラ部と、上記カメラ部からの電気信号を取り込
み、映像信号処理を行う制御部と、上記カメラ部と上記
制御部とをケーブルを介して電気的に接続するためのカ
メラ側コネクタと、上記カメラ側コネクタが非接続状態
にあるときに上記コネクタに装着され、上記コネクタの
本体内部の防水機能を確保するキャップとを有する内視
鏡用撮像装置において、上記コネクタ部、または、装置
本体側のコネクタ装着箇所近傍に上記キャップを保持可
能な保持手段が配設されている。上記内視鏡用撮像装置
においては、上記コネクタが接続状態にあるとき、上記
キャップは上記コネクタ、または、装置本体側のコネク
タ装着箇所近傍に配設された保持手段により保持可能で
ある。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。図１は、本発明の一実施の形態
を示す内視鏡用撮像装置である内視鏡システムの全体を
示す外観図である。本実施の形態の内視鏡システムは、
主に硬性内視鏡１と、上記硬性内視鏡１に接続されるカ
メラ部２と、上記硬性内視鏡１に照明光を供給する光源
装置８と、上記カメラ部２で得た撮像信号を処理する制
御装置５と、リモートスイッチ１３とで構成されてい
る。

【０００７】上記硬性内視鏡１は、内部に対物レンズを
内蔵する光学内視鏡としての硬性内視鏡であり、カメラ
部２に接続される。上記光源装置８にはレセプタクル１
２が設けられており、上記硬性内視鏡１の後端の口金部
９より連設されたライトガイドケーブル１０の先端のコ
ネクタ１１を接続することにより、上記光源装置８から
の照明光が上記硬性内視鏡１の先端部に伝送される。

【０００８】上記カメラ部２は、固体撮像素子を備えた
カメラであり、電気的ケーブル４を有するカメラ側コネ
クタ部３が接続されている。このコネクタ部３は、上記
制御装置５のフロント部６に配設されるレセプタクル７
に接続可能であり、カメラ部２の撮像素子より得た映像
信号を上記制御装置５に伝達する。

【０００９】上記リモートスイッチ１３は、カメラ部２
に着脱自在であり、図示しないビデオレコーダの操作や
カメラ部２での撮影時のレリーズ操作の操作釦１４を有
している。それらの操作信号は、電気的ケーブル１５を
介して制御装置５のフロント部６のインプット部１６に
接続され、制御装置５側に伝達される。

【００１０】次に、上記コネクタ部３の構造について詳
細に説明する。図２は、コネクタ部３の縦断面図であっ
て、コネクタ部３は、３分割されるコネクタ外装部１８
と、該外装部１８の内部に配設され、接続ピン２０が固
着されているコネクタ本体１９と、上記外装部１８の一
部に一体成形で形成された防水キャップ２１と、上記外
装部１８の外部に固着された保持手段としてのキャップ
保持用突起部２４と、信号線がアセンブリされた電気信
号ケーブル４とで構成されている。

【００１１】上記防水キャップ２１は、弾性変形可能な
部材であり、紛失防止のためコネクタ外装部１８にスト
ラップ２２を介して連結されており、コネクタ装着側に
リング状突起２３を有している。このリング状突起２３
は、コネクタ外装部１８の接続ピン側の開口部１８ａに
隙間無く圧入され、その内周部の上記接続ピン２０の周
りの水密状態を保持することができる。

【００１２】以上のように構成されたコネクタ部３を有
する本内視鏡システムにおいて、上記コネクタ部３が制
御装置５側から取り外されているときは、コネクタ外装
部１８の接続ピン側の開口部１８ａに上記キャップ２１
を圧入し、その内周部を防水状態とし、薬液浸漬等から
接続ピン２０を保護する。

【００１３】また、カメラ部２を使用状態とするために
コネクタ部３を制御装置５のレセプタクル７に接続する
ときは、上記キャップ２１を上記開口部１８ａから引き
抜き、リング状突起２３の内周部をコネクタ外装部１８
の保持用突起部２４に挿入して保持する。

【００１４】上述したように本内視鏡システムのコネク
タ部３によれば、カメラ部２が不使用状態にあるとき
は、防水キャップ２１をコネクタ部３の開口１８ａに圧
入して装着し、接続ピン２０を薬液等から保護すること
ができる。そして、コネクタ部３が制御装置５に接続さ
れた状態では、不必要な防水キャップ２１をコネクタ外
装部１８の保持用突起２４にて保持でき、上記キャップ
２１が垂れ下がることがなくなるので、制御装置５の操
作性や制御装置５の下の設置された光源装置８の操作性
を損なうことがない。特に、医療分野においてはさまざ
まな装置のケーブルが介在する中でも防水キャップ２１
とケーブルが絡まるということもなくなる。そして、装
置全体の外観も非常にすっきりとまとまる。また、本実
施の形態は、防水キャップ２１が不使用時にはコネクタ
外装部１８にて保持できることが紛失防止手段となり得
るので、紛失防止のための専用のチェーン（ストラッ
プ）を不要とすることも可能である。

【００１５】次に、上記コネクタ部３の外装部１８に設
けられたキャップ保持用突起２４に対して、保持用突起
を制御装置側に設けた変形例について説明する。図３
は、本変形例でのコネクタ接続部周りの縦断面図であ
る。本変形例においては、図３に示すように制御部５の
フロント部６のコネクタレセプタクル７の近傍に、防水
キャップ２１と係合可能な保持手段である保持用突起３
２が設けられている。なお、本変形例のカメラ側コネク
タ部３１自体は、前記図２に示したコネクタ部３に対し
て外装部１８に固着された保持用突起２４がない点のみ
が異なっており、その他は同一の構造を有している。

【００１６】以上の構成をもつ本変形例において、コネ
クタ部３１を制御装置５のレセプタクル７に接続すると
きは、コネクタ部３１の防水キャップ２１を上記制御装
置５側の保持用突起部３２に装着し、保持された状態に
することができる。本変形例のコネクタ部３１とその接
続部は、前記実施の形態のコネクタ部と同様の効果を奏
し、さらに、コネクタ部３１に保持用突起を設ける必要
がないことからコネクタ外装部がすっきりした形状にな
る。同時に、コネクタ接続時のキャップ２１の保持用突
起部３２への装着が容易となる。

【００１７】なお、前述の実施の形態の例、または、上
述の変形例では、防水キャップ２１を保持用突起部２
４、または、３２に係合させて保持するようにしている
が、その構造はこれに限らず、他の２つの構造体を保持
する数多くの一般的な手段を適用することが可能であ
る。例えば、上記保持構造として、ネジによる保持構
造，マグネットを利用した保持構造，スライドレールを
利用した保持構造，マジックテープを利用した保持構造
等が適用可能である。そして、本発明のものは、それら
のキャップとの上述の一般的な保持構造部材をコネクタ
外装部、または、制御装置本体のレセプタクル近傍等に
設置すること意図しているものである。

【００１８】次に、前記図２に示したコネクタ部３に対
する別の変形例としてのコネクタ部４１について説明す
る。この変形例は、防水キャップを保持する保持用突起
を不要とするものであって、防止キャップに接続されて
いるストラップをコネクタ外装部内に巻き込んだ状態で
防水キャップを保持することを特徴とする。図４は、本
変形例におけるコネクタ部の縦断面図である。

【００１９】図４に示すように本変形例のコネクタ部４
１は、外装部４２，４３，４４を有しており、上記外装
部４３の内部に巻き取り室４３ａが設けられ、図示しな
いゼンマイ等の付勢手段により回転方向に付勢され、外
装部４４に回転可能に支持された巻き取りユニット４５
が配設されている。防水キャップ４６に接続された帯状
のストラップ４８は、外装部４３の挿通穴４３ｂを介し
て巻き取り室４３ａ内に導入され、端部が上記巻き取り
ユニット４５に固着されている。なお、本変形例のコネ
クタ４１の水密構造その他は、前記図２に示したコネク
タ部３と同様の構造であり、図４では同一符号を付して
示している。

【００２０】以上のように構成された本変形例のコネク
タ部４１は、制御装置５と非接続状態にあるとき、コネ
クタ内部を防水状態にする場合は、図４の２点鎖線で示
す状態になるまで防水キャップ４６のストラップ４８を
引き出す。そして、防水キャップ４６のリング状突起４
７をコネクタ外装部４４の開口部に圧入してコネクタ本
体１９周りを防水状態とする。また、コネクタ部４１を
制御装置５のレセプタクル７に接続する場合は、防水キ
ャップ４６をコネクタ外装部４４の開口部から抜き取
り、フリーの状態にする。その状態では巻き取りユニッ
ト４５の付勢力により自動的にストラップ４８が巻き取
られ、図４の状態になって防水キャップ４６がコネクタ
部４１の外装部４３に当接した状態に保持される。

【００２１】本変形例のコネクタ部４１は、前記実施の
形態の図２に示したコネクタ部と同様の効果を奏し、さ
らに、コネクタ部４１に保持用突起部を設ける必要がな
いことからコネクタ外装部がすっきりした形状になる。
また、コネクタ接続時、キャップ２１をフリー状態にす
るだけでストラップ４８が自動的に巻き取られるので取
り扱いが容易となる。

【００２２】次に、前記図１に示す本発明の一実施の形
態の内視鏡システムのリモートスイッチ１３のカメラ部
２との着脱構造について詳細に説明する。着脱方式リモ
ートスイッチをリモート操作される側の装置の手元操作
部などに着脱可能とする機械的構造は従来から知られて
いるが、上記本実施の形態の内視鏡システムにおけるリ
モートスイッチ１３の着脱構造は、スイッチ側と被取り
付け側とにそれぞれ永久磁石と、着磁性および耐食性の
ある金属板と設けた構造を採用するものである。なお、
スイッチ側に永久磁石と金属板のどちらを配設してもよ
いが、本実施の形態では特にスイッチ側に永久磁石を配
設するものとする。

【００２３】図５は、上記リモートスイッチ１３と該ス
イッチ１３が着脱されるカメラ部２とを示す拡大斜視図
であり、図６は、リモートスイッチ１３とカメラ部２と
の着脱部断面図である。図６の断面図に示すようにリモ
ートスイッチ１３の装着面側には永久磁石５１が固着さ
れている。また、カメラ部２側は、その外周部が金属板
２ａで囲まれた状態になっており、リモートスイッチ１
３はカメラ部２の外周部に対して着脱が可能となってい
る。リモートスイッチ１３が装着された状態では、カメ
ラ部２の接続コード４とリモートスイッチの接続コード
１５とは、平行な状態に保持されることになる。なお、
図５に示すようにカメラ部２のリモートスイッチ１３が
着脱される部分にはリモートスイッチが装着されるべき
箇所を明示する印刷表示２ｂがなされている。

【００２４】なお、上記リモートスイッチ１３に取り付
けられる永久磁石５１は、磁力が強力なものほど耐食性
が無いので、実際には消毒滅菌処理などのアタックから
保護するように耐食性のあるステンレス板などにより永
久磁石表面を囲む必要がある。また、上記永久磁石は、
リモートスイッチ、または、手元操作部などのケース構
造体内に納められるが、その磁力は距離に反比例するの
で、上述の保護のためのステンレス板などの耐食金属板
を極薄にする必要があり、この極薄金属板とケース構造
体とを接合する場合、レーザーなどを出力制御して慎重
に行う必要がある。図７は、永久磁石５１を極薄のステ
ンレス板５２で囲んで保護した状態の上記リモートスイ
ッチ１３の縦断面を示す図である。

【００２５】以上のように構成されたリモートスイッチ
着脱構造を適用した本実施の形態の内視鏡システムにお
いては、リモート操作が必要な場合、リモートスイッチ
１３をカメラ部２に装着することによって、カメラ部２
側から制御装置５をコントロールすることができる。ま
た、リモート操作を必要としない場合には、リモートス
イッチ１３をカメラ部２から簡単に取り外すことができ
る。

【００２６】上述したリモートスイッチ着脱構造によれ
ば、リモートスイッチ１３に永久磁石を用いることで、
専用の着脱構造を設けることなく装着が可能となる。ま
た、装着時に押し付けたり、スライドさせる必要も無
く、装着操作も簡単である。さらに、リモートスイッチ
１３の形状も簡単であり、安価に製作できる。

【００２７】また、リモートスイッチ１３をユーザーが
選択可能なオプション扱いとするような場合、カメラ部
２側に専用のリモートスイッチ着脱構造部が必ず配設さ
れており、リモートスイッチ１３を購入しないユーザー
にとってはその構造部が取り扱いの邪魔になり、しか
も、着脱構造部がコストアップにつながることになる。
しかし、この実施の形態の場合は、リモートスイッチ側
に永久磁石を設けることで、取り付けられる側のカメラ
部２は、単なる耐食性を有する外観構造部材で済み、更
に安価に製造できる。また、耐食性外観部材であれば印
刷などが可能であるため、取り付け場所の明示や取り付
け方法などを印刷してユーザーに示すことも可能とな
る。

【００２８】［付記］以上、説明した本発明の実施の形
態やその変形例に基づいて、以下に示す構成を有する内
視鏡用撮像装置を提案することができる。すなわち、 １． 固体撮像素子を内蔵し、映像を電気信号に変換す
るカメラ部と、上記カメラ部からの電気信号を取り込
み、映像信号処理を行う制御部と、上記カメラ部と上記
制御部とをケーブルを介して電気的に接続するためのカ
メラ側コネクタと、上記カメラ側コネクタが非接続状態
にあるときに上記コネクタにはめ込むことにより上記コ
ネクタの本体内部の防水機能を確保するキャップとを有
する内視鏡用撮像装置において、上記コネクタ部、また
は、装置本体側のコネクタ装着箇所近傍に上記キャップ
を保持可能な保持手段を配設することを特徴とする内視
鏡用撮像装置。上記内視鏡用撮像装置によれば、上記コ
ネクタが接続状態にあるときは、上記キャップを上記保
持手段に保持することができるので、上記キャップが作
業環境上、邪魔にならず、使い勝手のよい内視鏡用撮像
装置を提供することができる。

【００２９】２． カメラ側コネクタが接続される上記
制御部のレセプタクル近傍に上記キャップが着脱自在な
保持手段を配設し、上記キャップを使用しないときに上
記キャップを上記保持手段に装着可能とすることを特徴
とする付記１記載の内視鏡用撮像装置。上記内視鏡用撮
像装置は、付記１の内視鏡用撮像装置の効果と同等の効
果を有し、さらに、上記コネクタをレセプタクル接続
後、上記キャップを上記保持手段に装着しやすいという
効果も有している。

【００３０】３． 上記カメラ側コネクタの外装部に前
記キャップが着脱自在な保持手段を配設し、上記キャッ
プを使用しないときに上記キャップを上記保持手段に装
着可能とすることを特徴とする付記１記載の内視鏡用撮
像装置。上記内視鏡用撮像装置は、付記１の内視鏡用撮
像装置の効果と同等の効果を有し、さらに、上記キャッ
プがコネクタ外装部上の上記保持手段に装着され、コン
パクトにまとまるという効果も有している。

【００３１】４． 固体撮像素子を内蔵し、映像を電気
信号に変換するカメラ部と、上記カメラ部からの電気信
号を取り込み、映像信号処理を行う制御部と、上記カメ
ラ部と上記制御部とをケーブルを介して電気的に接続す
るためのカメラ側コネクタと、上記カメラ側コネクタが
非接続状態にあるときに上記コネクタにはめ込むことに
より上記コネクタの本体内部の防水機能を確保するキャ
ップとを有する内視鏡用撮像装置において、上記キャッ
プと上記カメラ側コネクタ間を連結するストラップが収
納、または、繰り出し可能であることを特徴とする内視
鏡用撮像装置。上記内視鏡用撮像装置によれば、上記コ
ネクタが接続状態にあるときは、上記ストラップを収納
状態とし、キャップをコネクタに当接した状態に保持す
ることができるので、上記キャップが作業環境上、邪魔
にならず、また、コネクタも専用の保持手段が不要とな
ってコンパクトにまとまり、使い勝手のよい内視鏡用撮
像装置を提供することができる。

【００３２】５． 上記ストラップの収納、または、繰
り出しを行う巻き取り手段をカメラ側コネクタに内蔵す
ることを特徴とする付記４記載の内視鏡用撮像装置。上
記内視鏡用撮像装置は、付記４の内視鏡用撮像装置の効
果と同一の効果を有する。

【００３３】６． 固体撮像素子を内蔵し、映像を電気
信号に変換するカメラ部と、上記カメラ部からの電気信
号を取り込み、映像信号処理を行う制御部と、上記カメ
ラ部と上記制御部とをケーブルを介して電気的に接続す
るためのカメラ側コネクタと、上記カメラ部とは別体に
設けられ、上記カメラ部に着脱自在であって、上記制御
部、または、制御部の周辺機器を操作するためのリモー
トスイッチとからなる内視鏡用撮像装置において、上記
カメラ部と上記リモートスイッチとの着脱用として磁性
着脱手段を用いたことを特徴とする内視鏡用撮像装置。

【００３４】７． 上記磁性着脱手段は、カメラ部とリ
モートスイッチの何れか一方は永久磁石内蔵の構造体で
構成し、他方は着磁性を有する金属で形成された構造体
で構成することを特徴とする付記６記載の内視鏡用撮像
装置。

【００３５】８． 上記磁石内蔵の構造体は、磁石周り
を耐食性薄膜金属にて覆い、気密状態にレーザー接合さ
れていることを特徴とする付記７記載の内視鏡用撮像装
置。

【００３６】（付記６〜８の背景）カメラ部に対してリ
モートスイッチを装着可能とする構造の従来例としてド
イツ特許ＤＥ４４２１４１３Ｃ１号がある。また、本出
願人が先に提案した特願平７―３３９１８４号のリモー
トスイッチ装着構造は、カメラ部にスライドレール配設
し、上記スライドレールをスライドさせて、リモートス
イッチを装着する構造を有している。

【００３７】（請求項６〜８に対する課題）上述の従来
の装置ではカメラ部とリモートスイッチの双方に特別な
着脱構造を用いており、リモートスイッチをカメラ部に
装着する場合、押したりスライドさせて着脱を行うの
で、着脱操作が面倒になる。さらに、形状が複雑で高価
なものになってしまう。さらに、滅菌、消毒の確実性も
薄れる。また、リモートスイッチがオプション扱いの場
合、リモートスイッチを購入しないユーザーにとって
は、カメラ部のリモートスイッチ接続構造部は、取り扱
い上で邪魔なものとなるなどの問題があった。

【００３８】（付記６の効果）上記内視鏡用撮像装置に
よれば、リモートスイッチに永久磁石を用いることで、
専用の着脱構造なしで装着が可能となる。また、装着時
に押し付けたり、スライドさせる必要も無く、着脱操作
も簡単である。また、リモートスイッチの形状も簡単で
あり、安価に製作できる。さらに、リモートスイッチを
利用しないユーザーにとって、カメラ部のリモートスイ
ッチ着脱構造が邪魔になることもない。また、上記リモ
ートスイッチのカメラ側取り付け部は凹凸のない単なる
耐食性外観部材で済むので、印刷も容易にでき、取り付
け位置や取り付け方法などの情報を印刷してユーザに伝
えることが容易になる。

【００３９】（付記７の効果）上記内視鏡用撮像装置
は、付記６の効果と同一の効果を有している。

【００４０】（付記８の効果）上記内視鏡用撮像装置
は、付記７の効果と同一の効果を有し、さらに、磁石が
薬液等に侵されなくなるという効果も有する。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡用撮
像装置によると、コネクタが制御装置に接続されている
状態では、不必要なキャップを保持手段に保持すること
ができるので、上記キャップが垂れ下がることがなく、
制御装置、または、制御装置の下に設置されたその他の
周辺機器等の操作性を損なうことがなくなり、種々のケ
ーブルと絡まることもなくなる。そして、装置全体の外
観もすっきりとまとまる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示す内視鏡用撮像装置
である内視鏡システムの全体を示す外観図。

【図２】図１の内視鏡システムに適用されるコネクタ部
の縦断面図。

【図３】図１の内視鏡システムの防水キャップ保持用突
起部の変形例におけるコネクタ接続部周りの縦断面図。

【図４】図２のコネクタ部の別の変形例のコネクタ部縦
断面図。

【図５】図１の内視鏡システムにおけるカメラ部と上記
カメラ部に着脱可能なリモートスイッチを示す拡大斜視
図。

【図６】図５のカメラ部とリモートスイッチとの着脱部
縦断面図。

【図７】図６のリモートスイッチにおいて永久磁石部を
金属板で保護した構造を採用した場合の縦断面図。

【符号の説明】

２……カメラ部 ３，３１，４１……コネクタ部（コネクタ） ５……制御装置（制御部） ２１，４６……防水キャップ（キャップ） ２４，３２……保持用突起部（保持手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 固体撮像素子を内蔵し、映像を電気信号
   に変換するカメラ部と、上記カメラ部からの電気信号を
   取り込み、映像信号処理を行う制御部と、上記カメラ部
   と上記制御部とをケーブルを介して電気的に接続するた
   めのカメラ側コネクタと、上記カメラ側コネクタが非接
   続状態にあるときに上記コネクタに装着され、上記コネ
   クタ内部の防水機能を確保するキャップとを有する内視
   鏡用撮像装置において、 上記コネクタ部、または、装置本体側のコネクタ装着箇
   所近傍に上記キャップを保持可能な保持手段が配設され
   ていることを特徴とする内視鏡用撮像装置。