JPS6280322A - エンドレススチ−ルベルトおよびその製造方法 - Google Patents
エンドレススチ−ルベルトおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPS6280322A JPS6280322A JP22146085A JP22146085A JPS6280322A JP S6280322 A JPS6280322 A JP S6280322A JP 22146085 A JP22146085 A JP 22146085A JP 22146085 A JP22146085 A JP 22146085A JP S6280322 A JPS6280322 A JP S6280322A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel belt
- barrel polishing
- endless steel
- cold plastic
- residual stress
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、自動車用の無段変速装置に使用されるエンド
レススチールベルトおよびその製造方法に関する。
レススチールベルトおよびその製造方法に関する。
自動車用の無段変速装置には積層したエンドレススチー
ルベルトが使用される。これらのスチールベルトは積層
するため、高精度の周長と平坦度を得るための加工性と
、繰返し曲げ応力が加わるので優れた疲労寿命とを合せ
持つ必要があり、主としてマルエージング鋼などの析出
硬化型の高張力鋼の使用が検討されている。
ルベルトが使用される。これらのスチールベルトは積層
するため、高精度の周長と平坦度を得るための加工性と
、繰返し曲げ応力が加わるので優れた疲労寿命とを合せ
持つ必要があり、主としてマルエージング鋼などの析出
硬化型の高張力鋼の使用が検討されている。
無段変速装置に使用されるスチールベルトはベルト径お
よびベルト肉厚が比較的小さいため、疲労特性を改善す
るために製造方法に種々の工夫が行なわれている。一般
に材料に冷間で塑性加工を加えると疲労特性が改善され
る事は知られており、スチールベルトはリング圧延によ
り、冷間塑性加工が施される。
よびベルト肉厚が比較的小さいため、疲労特性を改善す
るために製造方法に種々の工夫が行なわれている。一般
に材料に冷間で塑性加工を加えると疲労特性が改善され
る事は知られており、スチールベルトはリング圧延によ
り、冷間塑性加工が施される。
さらに疲労特性を改善する方法として、■スチールベル
１〜の外側に圧縮残留応力を内側よりも高くする方法（
特開昭５９−２０９４０６）。
１〜の外側に圧縮残留応力を内側よりも高くする方法（
特開昭５９−２０９４０６）。
■スチールベルトの外側に予彎曲を与える方法（特公昭
５８−４１９３０）。
５８−４１９３０）。
■スチールベルトに引張応力を付与した状態でショツト
ブラストなどの粒子打撃を加える方法（特開昭５８−１
１９４８６）。
ブラストなどの粒子打撃を加える方法（特開昭５８−１
１９４８６）。
■マルエージング鋼をガス軟窒化する方法（特開昭５９
’−８０７７２） 等が提案されている。
’−８０７７２） 等が提案されている。
しかしながら前記の■〜■の方法においても以下のよう
な問題点があった。
な問題点があった。
すなわち疲労特性を向上させるためにスチールベルトの
外側に圧縮残留応力を付与する方法として■、■の方法
が検討されているが、この方法では、疲労破断の起点と
なるエツジ先端まで圧縮残留応力は加わらないし、マル
エージング鋼などの高張力鋼でしかも薄いベルトにおい
て内、外面に塑性加工差を付けることは難しい。
外側に圧縮残留応力を付与する方法として■、■の方法
が検討されているが、この方法では、疲労破断の起点と
なるエツジ先端まで圧縮残留応力は加わらないし、マル
エージング鋼などの高張力鋼でしかも薄いベルトにおい
て内、外面に塑性加工差を付けることは難しい。
また■の方法ではスチールベルトが非常に薄い場合はエ
ツジ部を均一に処理することは難しい。
ツジ部を均一に処理することは難しい。
■のガス軟窒化を行なう場合はスチールベルトの変形は
さけられず、さらにベルトが薄いと窒化層を非常に浅く
する必要があり、全面均一な窒化層を得ることは難しい
。
さけられず、さらにベルトが薄いと窒化層を非常に浅く
する必要があり、全面均一な窒化層を得ることは難しい
。
本発明は、以上に鑑み疲労破断の原因になるタチールベ
ルトのエツジよりのクラック発生を防止し、疲労寿命を
向上させたエンドレススチールベルトおよびその製造方
法の提供を目的とする。
ルトのエツジよりのクラック発生を防止し、疲労寿命を
向上させたエンドレススチールベルトおよびその製造方
法の提供を目的とする。
本発明における第１の発明は加工率１０〜７０％の冷間
塑性加工を加えたのち、バレル研磨することにより、エ
ツジ部に丸みを持たせるとともに、表面圧縮残留応力が
３０ｋｇｆ／ａｍ”以上付与せしめられていることを特
徴とするエンドレススチールベルトであり、その第２の
発明は加工率１０〜７０％の冷間塑性加工する工程、つ
いでバレル研磨する工程とを有することを特徴とするエ
ンドレススチールベルトの製造方法である。
塑性加工を加えたのち、バレル研磨することにより、エ
ツジ部に丸みを持たせるとともに、表面圧縮残留応力が
３０ｋｇｆ／ａｍ”以上付与せしめられていることを特
徴とするエンドレススチールベルトであり、その第２の
発明は加工率１０〜７０％の冷間塑性加工する工程、つ
いでバレル研磨する工程とを有することを特徴とするエ
ンドレススチールベルトの製造方法である。
通常、エンドレススチールベルトはマルエージング鋼な
どの析出硬化型の高張力鋼を使用する。
どの析出硬化型の高張力鋼を使用する。
これら鋼は固溶比熱処理後時効処理したままで優れた疲
労特性を示すが１本発明は固溶化熱処理後、加工率１０
〜７０％の冷間塑性加工を加えることによりさらに疲労
特性改善を図るものである。加工率は１０％未満では十
分な効果がなく、７０％を越えると逆に疲労特性は悪く
なるので加工率を１０〜７０％に限定した。加工率は望
ましくは２０〜５０％である。
労特性を示すが１本発明は固溶化熱処理後、加工率１０
〜７０％の冷間塑性加工を加えることによりさらに疲労
特性改善を図るものである。加工率は１０％未満では十
分な効果がなく、７０％を越えると逆に疲労特性は悪く
なるので加工率を１０〜７０％に限定した。加工率は望
ましくは２０〜５０％である。
本発明においては、上記冷間塑性加工後時効処理したの
ちバレル研磨を行なうものであるが、これは次のような
理由により行なうものである。
ちバレル研磨を行なうものであるが、これは次のような
理由により行なうものである。
冷間塑性加工されたスチールベルトのエツジ部の形状は
波状等異形になりやすく圧延による欠陥、特にエツジク
ラックが発生しやすい状態となっている。そこで本発明
ではバレル研磨によりエツジ部をクラックが発生しない
よう、エツジ部に丸みを持たせ、かつ滑らかな表面性状
にするのである。
波状等異形になりやすく圧延による欠陥、特にエツジク
ラックが発生しやすい状態となっている。そこで本発明
ではバレル研磨によりエツジ部をクラックが発生しない
よう、エツジ部に丸みを持たせ、かつ滑らかな表面性状
にするのである。
エツジ部の加工をサンドペーパ研磨により行なった場合
は、微細なすじ状の傷が残りクラック発生防止には十分
な効果は得られない。
は、微細なすじ状の傷が残りクラック発生防止には十分
な効果は得られない。
また冷間塑性加工されたベルトは１表面に残留応力が付
与され、疲労寿命が向上された状態にあるが、その後の
時効処理で残留応力は除去される。
与され、疲労寿命が向上された状態にあるが、その後の
時効処理で残留応力は除去される。
そこで本発明は、バレル研磨によりスチールベルトに３
０ ｋｇ ｆ ／ ＋ｍ ”以上の圧縮残留応力を付与
し疲労寿命を回復、向上せしめるものである。圧縮残留
応力が３０ｋｇｆ／ａｍ”莱満では疲労寿命の向上に効
果がない。
０ ｋｇ ｆ ／ ＋ｍ ”以上の圧縮残留応力を付与
し疲労寿命を回復、向上せしめるものである。圧縮残留
応力が３０ｋｇｆ／ａｍ”莱満では疲労寿命の向上に効
果がない。
以上の冷間塑性加工とバレル研磨の組合せにより疲労破
断の起点となるクラックの発生を防止しまた疲労寿命の
向上をなしえたのである。
断の起点となるクラックの発生を防止しまた疲労寿命の
向上をなしえたのである。
［実施例］
以下本発明を実施例により説明する。
スピニング加工したパイプ及び冷間圧延薄板を円筒加工
し、溶接接合により作成したパイプより狭巾に切り出し
たベルト０．４ｍ厚ＸＩＯ＋ｍ巾×２００φ（１８％Ｎ
ｉマルエージング鋼製）を８２０℃で固溶化熱処理後、
冷間リング圧延を加工率７５％まで種々行なった後、４
８０℃で時効処理した。また加工率２５％と４０％のも
のについては時効処理後バレル研磨仕上を行なった。
し、溶接接合により作成したパイプより狭巾に切り出し
たベルト０．４ｍ厚ＸＩＯ＋ｍ巾×２００φ（１８％Ｎ
ｉマルエージング鋼製）を８２０℃で固溶化熱処理後、
冷間リング圧延を加工率７５％まで種々行なった後、４
８０℃で時効処理した。また加工率２５％と４０％のも
のについては時効処理後バレル研磨仕上を行なった。
このスチールベルトを用い最大曲げ応力９０ｋｇｆ／ｍ
２で繰返し曲げ疲労試験を行った結果を第１図に示す。
２で繰返し曲げ疲労試験を行った結果を第１図に示す。
図中、・は冷間圧延まま、Ｏは冷間圧延後バレル研磨仕
上げを行なったものである。バレル研磨仕上を行なった
ものは表面残留応力が４０〜５０ ｋｇ ｆ／ ＋１１
口２であった。
上げを行なったものである。バレル研磨仕上を行なった
ものは表面残留応力が４０〜５０ ｋｇ ｆ／ ＋１１
口２であった。
加工率１０％未満では、疲労特性向上に十分な効果がな
く、また７０％を越えると逆に疲労特性は悪化するもの
が出てくる。また、図より明らかなように冷間加工率は
２０〜５０％の範囲がより望ましいと考えられる。
く、また７０％を越えると逆に疲労特性は悪化するもの
が出てくる。また、図より明らかなように冷間加工率は
２０〜５０％の範囲がより望ましいと考えられる。
加工率２５％と４０％のものについては、バレル研磨を
したものを合わせて第１図に示しているが、冷間加工を
加えたままに比べてさらに疲労強度が向上していること
がわかる。
したものを合わせて第１図に示しているが、冷間加工を
加えたままに比べてさらに疲労強度が向上していること
がわかる。
第２図にはバレル研磨前後のスチールベルトのエツジ部
付近の図を示すが、バレル研磨によりエツジ部は丸みを
おび、かつ滑らかな性状になっていることがわかる。
付近の図を示すが、バレル研磨によりエツジ部は丸みを
おび、かつ滑らかな性状になっていることがわかる。
以上説明したように、冷間塑性加工とバレル研磨とを組
み合わせた本発明によれば、エンドレススチールベルト
の表面ならびにエツジ部を滑らかな形状にするとともに
圧縮残留応力を付与せしめることができ、従来不十分で
あったスチールベルトの疲労寿命を、大幅に改善するこ
とができるものであり、工業上有益である。
み合わせた本発明によれば、エンドレススチールベルト
の表面ならびにエツジ部を滑らかな形状にするとともに
圧縮残留応力を付与せしめることができ、従来不十分で
あったスチールベルトの疲労寿命を、大幅に改善するこ
とができるものであり、工業上有益である。
第１図はスチールベルトを最大曲げ応力９０ｋｇ／Ｉ２
で繰返し曲げ疲労試験を行なったときの冷間加工率と繰
返し曲げ回数の関係を示す図であり、また第２図はバレ
ル研磨後のエツジ部を示す図である６ ・ 冷間リング圧延まま Ｏ冷間リング圧延後バレル研磨仕上げ 第１図 冷間加工率 （％） 第２図 （ａ）バレル研磨前 （°ｂ）バレル研磨後
で繰返し曲げ疲労試験を行なったときの冷間加工率と繰
返し曲げ回数の関係を示す図であり、また第２図はバレ
ル研磨後のエツジ部を示す図である６ ・ 冷間リング圧延まま Ｏ冷間リング圧延後バレル研磨仕上げ 第１図 冷間加工率 （％） 第２図 （ａ）バレル研磨前 （°ｂ）バレル研磨後
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 加工率１０〜７０％の冷間塑性加工を加えたのち、
バレル研磨することにより、エッジ部に丸みを持たせる
とともに、表面圧縮残留応力が３０ｋｇｆ／ｍｍ＾２以
上付与せしめられていることを特徴とするエンドレスチ
ールスベルト。 ２ 加工率１０〜７０％の冷間塑性加工する工程、つい
でバレル研磨する工程とを有することを特徴とするエン
ドレススチールベルトの製造方法。 ３ 冷間塑性加工する工程の後に時効処理を行なう特許
請求の範囲第２項記載のエンドレススチールベルトの製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22146085A JPS6280322A (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | エンドレススチ−ルベルトおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22146085A JPS6280322A (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | エンドレススチ−ルベルトおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6280322A true JPS6280322A (ja) | 1987-04-13 |
Family
ID=16767064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22146085A Pending JPS6280322A (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | エンドレススチ−ルベルトおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6280322A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1130283A3 (en) * | 2000-03-01 | 2004-11-03 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Thin metal ring for metal belt type nonstep variable-speed transmission |
| JP2006283085A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Hitachi Metals Ltd | バネ材の製造方法 |
| US7204892B2 (en) | 2001-08-08 | 2007-04-17 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Hoop for CVT belt and manufacturing method therefor |
| JP2008115705A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-22 | Otics Corp | バルブリフタ |
| KR20120019678A (ko) * | 2010-08-26 | 2012-03-07 | 박경철 | 니들 롤러 베어링용 니들 롤러 및 그 니들 롤러 제조방법 |
-
1985
- 1985-10-04 JP JP22146085A patent/JPS6280322A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1130283A3 (en) * | 2000-03-01 | 2004-11-03 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Thin metal ring for metal belt type nonstep variable-speed transmission |
| US7204892B2 (en) | 2001-08-08 | 2007-04-17 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Hoop for CVT belt and manufacturing method therefor |
| JP2006283085A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Hitachi Metals Ltd | バネ材の製造方法 |
| JP2008115705A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-22 | Otics Corp | バルブリフタ |
| KR20120019678A (ko) * | 2010-08-26 | 2012-03-07 | 박경철 | 니들 롤러 베어링용 니들 롤러 및 그 니들 롤러 제조방법 |
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