JPS6278752A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、光磁気記録媒体に関する。

従来の技術 光磁気記録媒体は、書き換えのできる高密度・大容量メ
モリ用記録媒体として注目されており、そのための種々
の記録媒体が提案されている。

この光磁気記録媒体への情報の書き込みは、媒体に磁界
を印加しっつレーザ光を照射して行うキュリ一点書き込
みによって行われる。そして、情報の読み取りは、磁気
カー効果を利用して行われる。

以上の如く情報の記碌−再生を行う光磁気記録媒体は、
透明基板上にスパッタリングまたは電子ビーム蒸着によ
ってＧｄ０ｏ　・ＴｂＦｅ　−ＧｄＴｂＦｅ等の非晶質
磁性材料からなる記録層を形成して概略構成されている
。光磁気記録媒体の透明基板としては、ガラス材を用い
ることが好ましいが、トラッキング用グループ（溝）付
基板を、量産するにはプラスチック基板が良いとされて
いる。

しかしながら、プラスチック材は、ガラス材に比べると
耐熱性に劣り、熱変形が生じ易い等の理由および内部ガ
ス・低分子成分の流出等が伴うため、基板に直接記録層
を設けることは難かしい。

そのため、プラスチック基板と記録層との間に光透過性
を有する下地層が設けられている。

この下地層を設けた光磁気記録媒体は、下地層を屈折率
の高い材料を用いて形成すれば見かけ上の磁気光学回転
角（カー回転角）を高めることができ、Ｃ／Ｎ比を向上
させることが知られている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この下地層の成、嘆け、下地層を形成す
る材質によって、成膜後時間の経過につれ、はがれが生
じる。下地層のはがれは、記録層の有無にかかわらず生
ずるもので、良好な記録層の成膜が困難となる。とれで
は、光磁気記録媒体としての実用化が不可能となってし
まう。

また、光磁気記録媒体は、レーザ光の照射によって記録
を行うので、下地層として屈折率の高い材料を用いるこ
とが好ましい。しかし、下地層の屈折率が高すぎると、
レーザ光の波長における媒体の反射率が１０チ以下にな
ることがある。媒体の反射率が１０％以下になると、フ
ォーカスおよびトラッキングのエラー信号の検出が不能
となり、サーボをかけることができなくなってしまう。

そこで、下地層としては、Ｉ）、屈折率・反射率が適当
である％　１１）、光透過性が良い、１１１）、基板上
に設けた際クラック・はがれ等が生じ難くい、等の特徴
を有する材料を選択することが好ましい。

本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、適当な材料
で下地層を形成し、はがれを生じさせないようにして良
好な記録層の成膜を可能とした光磁気記録媒体を提供す
ることを目的としている。

問題点を解決するための手段 以上の目的を達成するために、本発明は、透明基板上に
磁気光学効果を有する材料からなる記録層を設けた光磁
気記録媒体であって、前記記録層のレーザ光照射側の一
方面に光透過性を有し適当な反射率・屈折率を有する材
料からなる下地層を設けたことを特徴としている。

作用 以上の本発明による光磁気記録媒体は、下地層として適
当な材料、例えば屈折率が適度であり、２０〜２３チ程
度の反射率を有し、かつはがれの生じにくいＡｌ２Ｏ．
を用いている。それで、クラック・はがれ等が生じ難し
く、良好な記録層の成膜が行われる。また、磁気カー効
果による磁気光学回転角（カー回転角）の増大が図かれ
る構造となる。

実施例 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

第１図は、本発明に係る光磁気記録媒体の断面構造を示
すもので、ｌＯは透明基板、１１は下地層、１２は記録
層、１３は保護層を示している。

なお、光磁気記録媒体は、円盤状のディスクとして形成
されるもので、記録を行う記録部は、ディスク円周方向
にトラック溝として形成される。

このディスク構造の図示および詳細な説明は省略する。

光磁気記録媒体は、分子量１０．０００−２０．０００
程度の低グレードのポリカーボネート基板からなる透明
基板１０よに、下地層１１．　　記録層１２．保護層１
３の順にスパッタリング法により薄膜層を成膜して形成
されている。

下地層１１は、Ａ４　ａｓ　（アルミナ）からなる。

この場合、下地層１１の膜厚ｄけ、下地層１１を形成す
る材料の屈折率ｎと、記録会再生に用いるレーザ光の波
長λとにより、 の関係に設定される。

そこで、下地層１１としてはＡｔｔ　Ｏｓ　（アルミナ
）を用い、レーザ光として半導体レーザを用いる場合、
Ａｌ２Ｏ．の屈折率はｎ＝１．６２、半導体レーザの波
長はλ＝７８０〜５３ｏｎ、ｍであるので、ｍ＝０のと
き、上記関係式よりｄ＝約１２００〜１２８０Ａに調整
して成膜する。また、この下地層１１の膜厚け、ｄ＝約
１２００〜１２８０Ａの奇数倍となるように調整して成
膜しても良い。

そして、この下地層１１の上にＴｂＦｅＣｏアモルファ
ス合金等の磁気光学効果を有する非晶質磁性材料からな
る記録層１２が約１００ＯＡの膜厚で成膜されている。

さらに、記録層１２の上に、ＡＬｔ　０３・Ｓｉ２Ｎ４
・ＺｎＳ−ＴｉＯ２等の保護層１３が成膜されている。

以上の如く、下地層１１を１４０３を用いて形成した本
実施例によれば、以下に説明するように良好な光磁気記
録媒体が得られた。

第２図は、下地層１１としてＡｔ２０３を用いた本実施
例構造の光磁気記録媒体と、他の２種類の材料（Ｓ　ｉ
　Ｏ２・５Ｉ３Ｎ４）を下地層とした媒体との成膜後火
気中に放置した後、その表面状態を顕微鏡視察しだ結果
を示している。

第２図（ａ）ばＡｚｚｏｇを下地層とした本実施例によ
る媒体、第２図（ｂ）は下地層にｓ　ｉ　ａｔ　　を用
いた媒体、第２図（Ｃ）は下地層にＳｉ、Ｎ４を用いた
媒体である。

第２図（ｂ）　、　（Ｃ）に示すように、下地層として
５ｊ０２　、　Ｓ１３　Ｎ４を用いたものは、成膜後ク
ラック・はがれが生じた。

これに比べて、下地層１１としてＡｌ２Ｏ３を用いたも
のは、第２図（ａ）に示すように、クラック吻はがれ等
が全く生じず、良好な記録層を成膜することができた。

また、Ａｌ２Ｏｓで下地層１１を形成した光磁気記録媒
体は、半導体レーザ波長７８０〜８３０ｎｍ付近で２０
〜２３チ程度の適当な反射率を有している。

以上のように、適当な反射率を有しているので、フォー
カスおよびトラッキングのサーボ不能となる心配が無く
なる。また、多重層によるカー効果エンハンスメントに
より、磁気光学回転角（カー回転角）の増大を図ること
ができる。それによって媒体のカー回転角θに１反射率
Ｒ、レーザ光の光量Ｉとして、 Ｓ／ＮＣＸ、／Ｔ’：了　・θに の関係式から、Ｓ／Ｎ比を向上させることができる。

本実施例の下地層１１としてＡｌ２Ｏ．を用いた媒体に
おいて、レーザ光波長７８０ｎｍ、ディスクの回転数１
８０Ｏｒ、ｐ、ｍ、レーザ光の記録パワー７ｍＷで、５
０ｄＢ以上（ｆ　：　　ＩＭＨ２，ＢＷ：３０ＫＨｚ）
の高いＣ／Ｎ　比が得られた。そして、最終的な再生信
号のＳ／Ｎ比も３〜５ｄＢ程度向上した。

また、ノイズレベルも低く、光磁気記録媒体として良好
な結果が得られ、耐候性も大幅に向上させることができ
た。

発明の詳細 な説明したとおり、本発明の光磁気記録８４によれば、
クランク・はがれ等の生じ難くい良好な光磁気記録媒体
を構成でき、記録・再生における性能の向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る光磁気記録媒体の断面構造を示す
断面図、第２図（ａ）　（ｂ）　（ｃ）は媒体の表面状
態を示す顕微鏡写真で、（ａ）は本発明の実施例による
Ａｔ２０３を下地層とした拡大写真、　（ｂ）、（ｃ）
は下地層として５ｉｆｔ　、　Ｓｉ、Ｎ、を用い拡大写
真で本発明と比・較する写真、第３図はその媒体のレー
ザ光の反射を示す断面図である。 １０・・・・・・透明基板、 １１・・・・・・下地層、 １２・・・・・・記録層、 １３・・・・・・保護層。 第　　１　　図 第　　３　　図 （ａ） ＣＣ） ＄２１！１

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）、透明基板上に磁気光学効果を有する材料からな
   る記録層を設けた光磁気記録媒体であつて、前記記録層
   のレーザ光照射側の一方面に光透過性を有し適当な屈折
   率を有する材料からなる下地層を設けたことを特徴とす
   る光磁気記録媒体。
2. （２）、下地層の層厚ｄが、この下地層を形成する材料
   の屈折率ｎと記録・再生に用いるレーザ光の波長λに対
   してｄ＝λ（２ｍ＋１）／４ｎ（ｍは０を含む自然数）
   なる関係に設定して調整されてなる特許請求の範囲第（
   １）項記載の光磁気記録媒体。
3. （３）、下地層がＡｌ＿２Ｏ＿３（アルミナ）からなる
   特許請求の範囲第（１）項または第（２）項のいずれか
   に記載の光磁気記録媒体。