JPS627842Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は主としてトレー，鏡，パネル時計等
の縁金両端部を連結する為の縁金の固着構造に関
する。

従来縁金端部を連結するには、溶接，接着，ス
ポツト溶接等が施なわれているが、溶接ではハン
ダ付の余り等が生じ、これを除去しなければなら
ないと云う製作上の問題点を有し、又接着による
ものにおいても同様な問題点が指摘される。

この考案は断面形状が略Ｃ型であつて一側下部
に窪みを、他側上部に突起を有する被固着部材
と、該被固着部材に嵌着する一側下部に前記窪み
が係止する突部を、他側上部に前記突部が係止す
る窪みを形成すると共に、断面幅が前記被固着部
材より略同一の固着部材から成る。

尚、固着部材等は金属製プラスチツク製等であ
る。

次にこの考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。

１はトレーの底板であつて、縁部には縁金２が
固着している。ａは縁金２の端面により生じた隙
間である。

２ａは略底板１と同じ厚みの断面コ字型な底板
１固着用溝である。３は縁金２の上部に形成され
る断面が略Ｃ字状な被固着部材であり、一側３ｃ
下部には半円状な窪み３ａを形成すると共に、他
側３ｄ上部には側方への半円状な突起３ｂが形成
されている。

４は取手であり、前側下部には前記被固着部材
に嵌着する固着部材５が形成されている。該固着
部材５は断面形状を前記略Ｃ字状と同一或いはや
や小さく形成された溝５ａの一側５ｃ下部に前記
窪み３ａに係止する為の突部５ｂが形成されると
共に、他側５ｄ上部には前記突起３ｂが係止する
半円状な窪み５ｅが形成されている。

しかして、被固着部材３に固着部材５を嵌着す
ることにより、窪み３ａと突部５ｂ、突部３ｂと
窪み５ｅが係止されると共に、固着部材５の一側
５ｃと他側５ｄ間に被固着部材３がプレス等で狭
着されて一体に固着されるものである。

又固着部材５は前記隙間ａ間に位置して、縁金
２を連結するものである。該被固着部材３と固着
部材５はプレス等で一側５ｃ、他側５ｄ間を狭め
て固着する。

尚、実施例では取手４に固着部材５が形成され
ているが、これに限らず縁金２に装着する加飾体
等に設けても良く、窪み３ａ，５ｅのかわりに突
部を、突部３ｂ，５ｂのかわりに窪みを形成して
も同様である。

この考案は、以上のようなものであるから次の
特長を有する。

１ Ｃ字型の被固着部材３にｃ字型の溝５ａを有
する固着部材５を挿入して一体に固着するもの
であるから、従来のような溶接部分を研摩する
という煩雑な作業を一掃した秀れた特長を有す
る。

２ 固着部材５のＣ字型溝５ａの幅を被固着部材
３の幅と略同一にして左右にスライドして適所
に位置させると共に、窪み３ａと突部５ｂ及び
突部３ｂと窪み５ｅにて両者を係止すること
で、堅牢に固着出来るという秀れた特長を有す
る。

３ 実施例のように隙間ａの位置に被固着部材３
及び固着部材５を設けることによつて、隙間ａ
が隠れると共に、取手４を取付けることが出来
るという秀れた特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示しており、第１
図は一部切欠斜面図、第２図は要部の断面図であ
る。 １……底板、２……縁金、３……被固着部材、
３ａ……窪み、３ｂ……突起、３ｃ……一側３ｄ
……他側、４……取手、５……固着部材、５ａ…
…溝、５ｂ……突起、５ｃ……一側、５ｄ……他
側、５ｅ……窪み、ａ……隙間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面形状が略Ｃ型であつて一側下部に窪みを、
   他側上部に突起を有する被固着部材と、該被固着
   部材に嵌着する一側下部に前記窪みが係止する突
   部を、他側上部に前記突部が係止する窪みを有す
   る固着部材から成ることを特徴とする縁金の固着
   構造。