JPS6277451A - 電導性耐食材料の製造方法 - Google Patents

電導性耐食材料の製造方法

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JPS6277451A
JPS6277451A JP21462085A JP21462085A JPS6277451A JP S6277451 A JPS6277451 A JP S6277451A JP 21462085 A JP21462085 A JP 21462085A JP 21462085 A JP21462085 A JP 21462085A JP S6277451 A JPS6277451 A JP S6277451A
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JP
Japan
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alloy
corrosion
weight
molten
corrosion resistance
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JP21462085A
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English (en)
Inventor
Masao Yamamoto
正夫 山本
Hiroshi Tateishi
浩史 立石
Masahiko Hasunuma
正彦 蓮沼
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は溶融金属や熔融塩などの腐食性熔融媒体に対し
、耐食性を示す電導性耐食部材の製造方法に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
金属材料の使用環境は、装置やシステムの発達とともに
ますます苛酷になっている。例えば燃焼システムにおい
ては出力の増大、エネルギ効率の向上を目脂ざし燃焼温
度の上昇、燃料の多様化が進められた結果、装置やシス
テムを構成する金属材料には従来とは異なった種々の腐
食因子が負荷された。このうち、航空機用ジェット機関
や大型ガスタービンでの熔融塩による高温腐食問題があ
る。これは排ガス中にSやNaの化合物が存在したとき
に生ずる加速的な酸化現象とされ、ガスタービンの翼や
ベーンで発生した損傷についてはJ。
Stringer (AGARD、 AGARDogr
aph No、200  (1975)p610)によ
り報告がなされている。また、発電プラントにおいては
、水素と酸素の燃焼により電力を取り出す燃料電池とし
てリン酸型や熔融炭酸塩型の燃料電池の開発が進められ
ている。特に熔融塩型燃料電池では、電極や各種構造材
料が650℃という高温で、熔融したに2CO3やL 
i 2 COBと直接接するため、この様な環境下では
金属は激しく腐食を受ける。
上述したような苛酷な条件下で装置やシステムの性能を
長期に渡って維持するためには、その構成材料である金
属材料が優れた強度や耐食性を有している必要がある。
強度に関していえば、高温での打力を確保するために構
造物の肉厚を厚くすることで補うことができるが、材料
の腐食に関しては、材料の耐食性自体を向上させること
が不可欠である。
腐食に関する問題を熔融炭酸塩型燃料電池で、さらに詳
細にみてみる。この電池では金属材料は、燃料であるH
、が流れる還元性雰囲気(アノード側)と酸化剤である
純0.や空気が流れる酸化性雰囲気(カソード側)にさ
らされる。ただし、K2CO3とLi2CにおよびLi
AlO2から構成された電解質層からのCO「の飛散を
防ぐため、雨雲囲気にCOzガスを流す場合やH,の起
電反応の結果性ずるH2Oが多くある場合には、アノー
ド側雰囲気においても若干酸化性となる。また前述した
ように、構造材料の一部、例えば電極やセパレータなど
においては、溶融炭酸塩と直接接するため、この部分で
は、金属材料は、気相(H2やOz)と液相(溶融炭酸
塩)の両相に接したり、あるいは液相中に浸漬されるこ
とになる。この様な環境においては、金属材料には耐酸
化性、耐溶融塩腐食性が要求されるが、現在、セパレー
タ材等に使用されている5US316では耐酸化性。
耐溶融塩腐食性は不十分である。これら耐食性の欠如は
腐食減に伴う電気的な接触不良や、H2ガス、あるいは
02ガスのリークにつながり、性能劣化を生ずるばかり
でなく、システムの信頼性をそこなうことになり、耐食
性に優れた部材が要求される。
しかも燃料電池は、水素や一酸化炭素、メタンなどの燃
料の電気化学的酸化と酸素等の酸化剤の電気化学的還元
反応の組合せで電気を取り出すことから、電極や、電極
から電気を取り出す部位の電気抵抗は小さくなければな
らない。この点、燃料電池が作動する温度で激しく酸化
するような材料は、腐食の点だけでなく、形成された厚
い酸化皮膜により、電気抵抗も大きくなり不都合である
〔発明の目的〕
本発明は上述したような問題点を解消すべくなされたも
のであり、高温かつ酸化雰囲気下にあってもIJ性が低
下することな(、かつ熔融金属や熔融塩に対して耐食性
を有する電導性耐食材料の製造方法を提供することを目
的とする。
〔発明の概要〕
本発明の電導性耐食材料の製造方法は、10〜30重量
%のクロム、1〜6重量%のアルミニウム、2重量%以
下のケイ素、 0.08重量%以下の炭素を含有し、残
部が実質的に鉄からなる合金を酸化性雰囲気中700〜
1100℃で加熱酸化することを特徴とするものである
本発明にあっては、上記原料組成の鉄合金を、その使用
に先立って、700〜1100℃の高温で酸化する。こ
の時、本発明に係る合金の構成成分は、それぞれ以下に
述べるような特性を具備する役割を果たす。
(1)、クロム(Cr) 合金含有成分であるCrは、700〜1100℃の高温
酸化処理により、合金表面にクロム酸化物を生成する。
このクロム酸化物は、熔融炭酸塩に対して耐食性を具備
させる効果がある。しかしながら、合金中のCr含有率
が多すぎると、伸び。
絞り、靭性等の機械的特性を低下させてしまう。
従って、本発明にあってCr含有率は10〜30重量%
であるのが適当である。即ち、Cr含有率が30重量%
を越えると上述したような機械的特性が低下してしまい
、また10重量%未満では、熔融炭酸塩に対して耐食性
を具備させるクロム酸化物の形成が十分でない。合金表
面に均一な酸化皮膜を形成して良好な耐食性を得、かつ
加工性を良くするためには、Cr含有率は18〜25%
であるのが好ましい。
(2)、アルミニウム(Aff) 合金含有成分であるA7!は、酸化処理により、合金表
面にA/の酸化物を生成する。このAI!の酸化物は、
Cr酸化物と同様に溶融炭酸塩等に対して耐食性を具備
させる効果がある。しかしながら、合金中のAn含有率
が多すぎると電導性を損なうとともに加工性が悪くなる
。従って、本発明にあってAI!含有率は1〜5重量%
であるのが適当である。即ち、A1含有率が5重量%を
越えると上述したように電導性を損ない、また1%未満
では溶融炭酸塩に対して耐食性を具備させるAI酸化物
の形成が十分でない。合金表面に安定な導電性皮膜を形
成し、かつ加工性を良くするためには、AI含有率は2
.5〜4.5%であるのが好ましい。
(3)、ケイ素(Si) 合金含有成分であるSiは、熔融時に脱酸剤として働く
とともに、A1添加に伴う合金溶湯の湯流れ性低下を抑
制する役割を果たす。しかしながらSiを過剰に添加す
ると靭性や溶融炭酸塩耐食性を損なう。従って本発明に
あってSi含有率は2重量%以下であるのが適当であり
、耐食性を損なわないためには0.6重量%以下である
のが好ましい。
(4)、炭素(C) 合金含有成分であるCは、鋼中に固溶して材料強度を向
上させる役割を果たす。しかしながらCを過剰に添加す
ると靭性や溶融塩耐食性を損なむ)、かつ加工性を悪く
するために0.08重量%以下であるのが適当であり、
溶融塩耐食性を損なわないためには0.051Eff1
%以下であるのが好ましい。
このような組成の合金を700〜1100℃の温度で加
熱酸化すると、合金表面に極めて薄いAN20.を主体
とした層が形成され、耐食性を具備した材料となる。な
お、かかるA1.Oうを主体とする酸化物層は必ずしも
均一層を形成しているとは限らず、島状に点在している
可能性もある。このように合金表面にAl2Oヨを主体
とする酸化物層を形成させると耐食性を具備した材料が
得られるが、一方においてかかる酸化物層が厚すぎると
電導性が損なわれるので、形成される酸化物層が厚くな
りすぎないように生息しなければならない。
合金表面に酸化アルミニウムを主体とした皮膜を形成さ
せるためには、700℃以上の温度が必要である。しか
し酸化温度が高すぎると、形成される酸化皮膜層が厚く
なりすぎ、電気抵抗が増大するために酸化処理温度の上
限は1100℃以下とするのがよく、耐食性および電気
抵抗の両者を満足させるためには、800〜950℃で
酸化するのが好ましい。また本発明の前述した組成の合
金の酸化によって形成される酸化皮膜は、酸化温度が高
ければ高い程、短時間で形成されるが、電導性を損なわ
ないためには、酸化の下限温度700℃において5〜1
0時間とするのが適当であり、酸化の上限温度1100
℃において10〜30分とするのがよく、700〜11
00℃の酸化の温度領域全体にあっては、il$30分
〜8時分色8時間がよく、更に800〜950℃の好ま
しい酸化条件にあっては1時間とするのがよい。
酸化性雰囲気としては、純酸素、空気、二酸化炭素等の
酸化性雰囲気であれば、特に限定されるものではない。
例えば本発明の前述した組成の合金を酸化することな(
燃料電池の構成材料とした場合、この構成材料は、燃料
電池の作動温度である600〜700℃で容易に腐食さ
れてしまう。ところが、使用に先立って700〜110
0℃の高温酸化条件で酸化すると燃料電池の作動温度6
00〜700℃で熔融炭酸塩に対し腐食性を示す。これ
は、酸化により、合金表面にCrと/lとを主体とする
酸化皮膜、特に/lによる酸化皮膜が形成され、溶融塩
耐食性保護膜が形成されるためであり、酸化させること
なく600〜700℃の燃料電池作動条件で直接合金表
面を酸化したのでは主として酸化アルミニウムからなる
保護膜が形成されないためである。
〔発明の実施例〕
下記第1表に示すような割合でCr、AI!、St。
CおよびFeを含有する金属組成物を高周波銹導熔解炉
により熔解させ合金試料A−Fを得た。これら合金試料
A〜Fを1000°Cで熱間鋳造し、更に冷間圧延を行
った。次いで、この冷間圧延した試料を1050℃で固
溶化処理し、幅10mm。
長さ25mm、厚さ3mmの板状試験片を切り出した。
然る後、これらA−Fの合金試料を600℃。
750℃、800°C,900°Cで、それぞれ、酸化
した。
〔試験例〕
(1)、熔融炭酸塩に対する耐食性試験ルツボ中に62
モル%のLi2C0ヨと38%モル%のに、Coヨ粉末
をとり、合金試料A−C及びEについて酸化しないもの
、600 ’Cで1時間予備酸化したもの、750℃で
1時間予備酸化したもの、800℃で1時間予備酸化し
たもの、900℃で1時間予備酸化したものを、それぞ
れ、面積で約1/2上記炭酸塩粉末混合物に浸漬した。
次いで、このルツボを電気炉に入れ、@素と二酸化炭素
の混合比1:2の混合ガスを流し、溶融炭酸塩を650
℃に加熱し、100時間放置して腐食試験を行った。そ
の結果を下記第2表に示す。
(2)割れ試験 高温酸化処理を行った合金A−Fを冷間圧延処理し、そ
の際の割れの発生について検討した。その結果合金A−
CおよびEについては圧延時に全く割れを発生すること
なく、合金りについては一部に割れを発生し、合金Fに
ついては、全面に割れを発生した。
このような割れの発生は、合金組成に起因するもので、
割れを発生しない合金A−CおよびEは加工性に優れる
ものの、合金りにあっては加工性が劣り、合金Fにあっ
ては加工性が著しく劣ることが明らかとなった。
(3)、電気抵抗の測定 合金A−DおよびFを900℃および1000℃で酸化
処理した後、酸化皮膜の一部を除去し、この酸化皮膜を
有しない部分を一方の電極、酸化皮膜を有する部分を他
方の電極として、酸化皮膜を有する部分100ケ所につ
いて、その電気抵抗を測定した。その結果、900℃で
酸化処理した合金の酸化皮膜では5Ω以下の抵抗を示す
箇所が78ケ所であったのに対し、1000”cT:f
i化処理した合金の酸化皮膜では電気抵抗10Ω以下の
箇所が30ケ所、特に電気抵抗5Ω以下の箇所が20ケ
所であった。
従って酸化処理により合金表面に形成される酸化被膜が
厚すぎると、電導性が損なわれることが明らかとなった
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の電導性耐食材料の製造方
法にあっては溶融塩耐食性および電導性に優れた材料を
提供できるので、例えば熔融炭酸塩型燃料電池における
セパレータ、マニホールド、電極あるいは電解質補強部
材等の素材を製造する方法として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 10〜30重量%のクロム、1〜6重量%のアルミニウ
    ム、2重量%以下のケイ素、0.08重量%以下の炭素
    を含有し、残部が実質的に鉄からなる合金を酸化性雰囲
    気中700〜1100℃で加熱酸化することを特徴とす
    る電導性耐食材料の製造方法。
JP21462085A 1985-09-30 1985-09-30 電導性耐食材料の製造方法 Pending JPS6277451A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6411957A (en) * 1987-07-04 1989-01-17 Kawasaki Steel Co Manufacture of stainless steel having high-temperature oxidation film excellent in corrosion resistance
EP0808914A1 (en) * 1996-05-22 1997-11-26 Wakamatsu Netsuren Co., Ltd. Member for use in contact with molten nonferrous metals
KR100381470B1 (ko) * 1995-12-30 2003-07-18 한국전력공사 용융탄산염연료전지용내식성분리판

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6411957A (en) * 1987-07-04 1989-01-17 Kawasaki Steel Co Manufacture of stainless steel having high-temperature oxidation film excellent in corrosion resistance
KR100381470B1 (ko) * 1995-12-30 2003-07-18 한국전력공사 용융탄산염연료전지용내식성분리판
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