JPS627569Y2 - - Google Patents
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- JPS627569Y2 JPS627569Y2 JP14909878U JP14909878U JPS627569Y2 JP S627569 Y2 JPS627569 Y2 JP S627569Y2 JP 14909878 U JP14909878 U JP 14909878U JP 14909878 U JP14909878 U JP 14909878U JP S627569 Y2 JPS627569 Y2 JP S627569Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、合成樹脂製のビン等の口部に加熱に
より密着熱封緘される熱封緘蓋材の改良に関す
る。
より密着熱封緘される熱封緘蓋材の改良に関す
る。
従来、各種飲食品包装において汎用されている
アルミニウム箔を基材とする熱封緘蓋材の構造
は、アルミニウム箔・ポリエチレンフイルム・ホ
ツトメルト接着剤の積層構造より成るが、この種
の蓋材に於いては、近時著るしく発展しつつある
高速熱封緘技術への適合性並びに食品衛生等の点
で次のような重大な困難が生起されている。
アルミニウム箔を基材とする熱封緘蓋材の構造
は、アルミニウム箔・ポリエチレンフイルム・ホ
ツトメルト接着剤の積層構造より成るが、この種
の蓋材に於いては、近時著るしく発展しつつある
高速熱封緘技術への適合性並びに食品衛生等の点
で次のような重大な困難が生起されている。
即ち、最近の高速熱封緘機による封緘速度は毎
時約20000本にも達し、これに従来蓋材を適用し
た場合、ワツクス含有ホツトメルト接着剤の所謂
ホツトタツク性の不足、蓋材表面の滑性が不充分
であること等により、作業上の各種障害の生起が
回避され難い。更に、ワツクスを主成分として含
有するホツトメルト接着剤層自体、塗膜堅牢性に
欠けるものであるため、プレス打抜き時にそれが
刃先に附着集積し、飲食物容器内に落下してしま
う等の問題も生ずる。他方、食品包装材に関する
食品衛生基準は近時益々厳格化されつつあり(例
えば、ポリオレフイン等衛生協議会規定のノルマ
ルヘプタン溶出試験、等)、飲食物との接触部分
に多量のワツクス成分を有する従来蓋材による限
りこれらの基準は到底達成され得ない。
時約20000本にも達し、これに従来蓋材を適用し
た場合、ワツクス含有ホツトメルト接着剤の所謂
ホツトタツク性の不足、蓋材表面の滑性が不充分
であること等により、作業上の各種障害の生起が
回避され難い。更に、ワツクスを主成分として含
有するホツトメルト接着剤層自体、塗膜堅牢性に
欠けるものであるため、プレス打抜き時にそれが
刃先に附着集積し、飲食物容器内に落下してしま
う等の問題も生ずる。他方、食品包装材に関する
食品衛生基準は近時益々厳格化されつつあり(例
えば、ポリオレフイン等衛生協議会規定のノルマ
ルヘプタン溶出試験、等)、飲食物との接触部分
に多量のワツクス成分を有する従来蓋材による限
りこれらの基準は到底達成され得ない。
従つて、本考案の目的は、飲食物との接触部分
に食品衛生上好ましくないワツクス等の成分を全
く含有せず、高速度熱封緘機への適合性並びに積
層間強度等の蓋材としての適性が格段に向上され
た熱封緘蓋材の改良構造を提供することにある。
に食品衛生上好ましくないワツクス等の成分を全
く含有せず、高速度熱封緘機への適合性並びに積
層間強度等の蓋材としての適性が格段に向上され
た熱封緘蓋材の改良構造を提供することにある。
添附図面を参照して、本考案蓋材は、アルミニ
ウム箔1の片面上に、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフイン、ポリビニルアルコー
ル、サーリンA(商品名)等のアイオノマ及びポ
リエチレンエチルアクリレート、ポリエチレンア
クリル酸等のエチレン共重合樹脂又はそれらの部
分けん化樹脂などのエチレン共重合体系樹脂より
選択される1種以上の樹脂材より成る中間樹脂層
2、及びメルトインデツクス(MI)が2〜40で
あり且つ酢酸ビニル含有量が5〜30%であるエチ
レン・酢酸ビニル共重合樹脂層(以下、EVA樹
脂層と略称する)3を、溶融押出積層法、熱圧着
又は接着剤による貼合等の手段で一体的に積層形
成して成るものであり、且つ、EVA樹脂層の熱
封緘面は熱封緘時に於ける容器内気体排出並びに
表面滑性向上のための微細凹凸模様4を有するこ
とを特徴とする。
ウム箔1の片面上に、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフイン、ポリビニルアルコー
ル、サーリンA(商品名)等のアイオノマ及びポ
リエチレンエチルアクリレート、ポリエチレンア
クリル酸等のエチレン共重合樹脂又はそれらの部
分けん化樹脂などのエチレン共重合体系樹脂より
選択される1種以上の樹脂材より成る中間樹脂層
2、及びメルトインデツクス(MI)が2〜40で
あり且つ酢酸ビニル含有量が5〜30%であるエチ
レン・酢酸ビニル共重合樹脂層(以下、EVA樹
脂層と略称する)3を、溶融押出積層法、熱圧着
又は接着剤による貼合等の手段で一体的に積層形
成して成るものであり、且つ、EVA樹脂層の熱
封緘面は熱封緘時に於ける容器内気体排出並びに
表面滑性向上のための微細凹凸模様4を有するこ
とを特徴とする。
上記積層材構造に於いて、EVA樹脂層3は、
熱封緘材層として機能するものであり、特にホツ
トタツク性に優れているため高速熱封緘に好適で
る。加えて、同層は化学的安定性、耐寒性及びフ
イルム強度等の点でも充分な特性を有し、飲食物
容器の封緘素材として適切なものと云い得る。
熱封緘材層として機能するものであり、特にホツ
トタツク性に優れているため高速熱封緘に好適で
る。加えて、同層は化学的安定性、耐寒性及びフ
イルム強度等の点でも充分な特性を有し、飲食物
容器の封緘素材として適切なものと云い得る。
尚、EVA樹脂層3の形成樹脂材の前記特定
は、下記に示す通りその成膜性、ブロツキング
性、耐食耐候性等を検討した結果なされたもので
あり、所要の場合、これらは食品衛生上問題のな
い微量のすべり剤(例えば脂肪酸アミド)、酸化
防止剤(例えばBHT)、接着性付与剤(例えばα
−メチルスチレンビニルトルエン共重合体)等を
更に含有してもよい。
は、下記に示す通りその成膜性、ブロツキング
性、耐食耐候性等を検討した結果なされたもので
あり、所要の場合、これらは食品衛生上問題のな
い微量のすべり剤(例えば脂肪酸アミド)、酸化
防止剤(例えばBHT)、接着性付与剤(例えばα
−メチルスチレンビニルトルエン共重合体)等を
更に含有してもよい。
ここに於いて、EVA樹脂のMI又は酢酸ビニル
含有量が上記規定値未満の場合は、押出積層フイ
ルム化が困難となり、且つ、EVA樹脂層3の耐
水及び耐寒性の改善も充分とは云い難いものとな
る。他方、これらの特性値が上記規定値を超える
ときは、ブロツキング性が悪化してやはり成膜困
難となるものである。
含有量が上記規定値未満の場合は、押出積層フイ
ルム化が困難となり、且つ、EVA樹脂層3の耐
水及び耐寒性の改善も充分とは云い難いものとな
る。他方、これらの特性値が上記規定値を超える
ときは、ブロツキング性が悪化してやはり成膜困
難となるものである。
前記中間樹脂層2は、積層体の一体的接着強化
層並びに機械的衝撃の吸収層としての機能を有
し、その素材は前記の通り比較的柔軟性に富む樹
脂材から選定されている。
層並びに機械的衝撃の吸収層としての機能を有
し、その素材は前記の通り比較的柔軟性に富む樹
脂材から選定されている。
又、上記積層材構造に於いて所要の場合は更
に、接着補助層として周知の所謂アンカーコート
5、或いは美観、耐候性向上等のためアルミニウ
ム箔の他方の面上に印刷及びオーバーコート6を
設けてもよい。
に、接着補助層として周知の所謂アンカーコート
5、或いは美観、耐候性向上等のためアルミニウ
ム箔の他方の面上に印刷及びオーバーコート6を
設けてもよい。
処で、前記積層材の熱封緘面に微細凹凸模様を
欠くときは、EVA樹脂層3の瞬間密封能が著る
しく高いため、高速度熱封緘に当つて容器内気体
の排出が不完全となり、密封容器の蓋部分が膨張
してしまうという新たな困難の生起が知見された
ものであり、本考案に於いて熱封緘面の微細凹凸
加工は決定的に重要な構成ということができる。
例えば、気体の閉じ込めによるこのような形状変
形は不完全封緘の原因ともなるので一般に好まし
くないことは勿論であるが、特に、容器内容物が
乳酸菌飲料等の発酵生産物である場合、これら内
容物の過度の発酵、腐敗等による変質の検知手段
としては蓋部分の膨張度が一般に利用されている
実情にあり、上記困難の解決は回避され得ない。
加えて、凹凸加工面を欠く積層材の表面滑性は従
来品と同程度のものでしかないので、この点での
改良も又必要とされる。
欠くときは、EVA樹脂層3の瞬間密封能が著る
しく高いため、高速度熱封緘に当つて容器内気体
の排出が不完全となり、密封容器の蓋部分が膨張
してしまうという新たな困難の生起が知見された
ものであり、本考案に於いて熱封緘面の微細凹凸
加工は決定的に重要な構成ということができる。
例えば、気体の閉じ込めによるこのような形状変
形は不完全封緘の原因ともなるので一般に好まし
くないことは勿論であるが、特に、容器内容物が
乳酸菌飲料等の発酵生産物である場合、これら内
容物の過度の発酵、腐敗等による変質の検知手段
としては蓋部分の膨張度が一般に利用されている
実情にあり、上記困難の解決は回避され得ない。
加えて、凹凸加工面を欠く積層材の表面滑性は従
来品と同程度のものでしかないので、この点での
改良も又必要とされる。
従つて、本考案に於ける微細凹凸模様4は、高
速熱封緘に際して余分な容器内気体を効果的に排
出させ、且つ、蓋材表面の熱封緘機及び成型機等
の機械部品との接触面積を減少せしめ得るため蓋
材に適切な表面滑性、成型性等の良好な機械適性
をもたらすものである。又、容器内残存空気量の
減少により、内容物の酸化変質も抑制される。
速熱封緘に際して余分な容器内気体を効果的に排
出させ、且つ、蓋材表面の熱封緘機及び成型機等
の機械部品との接触面積を減少せしめ得るため蓋
材に適切な表面滑性、成型性等の良好な機械適性
をもたらすものである。又、容器内残存空気量の
減少により、内容物の酸化変質も抑制される。
ここで、蓋材が所要の熱封緘安定性(ヒートシ
ール強度)、気体排出性及び表面滑性の全てを満
足し得るものであるためには、上記凹凸模様が次
の1〜3の条件の少なくとも1つ、好ましくは全
てを充足するものでなければならない。
ール強度)、気体排出性及び表面滑性の全てを満
足し得るものであるためには、上記凹凸模様が次
の1〜3の条件の少なくとも1つ、好ましくは全
てを充足するものでなければならない。
1 EVA樹脂層3の熱封緘面に於いて、その凹
凸全表面積に占める対平面接触面積の割り合い
が約40%以上である。
凸全表面積に占める対平面接触面積の割り合い
が約40%以上である。
例えば、対平面接触面積が40%未満である場
合は、熱封緘直前に容器口縁部と接触すべき
EVA樹脂層3の熱封緘面の面積が少な過ぎて
充分な熱封緘安定性が得られない。
合は、熱封緘直前に容器口縁部と接触すべき
EVA樹脂層3の熱封緘面の面積が少な過ぎて
充分な熱封緘安定性が得られない。
2 凹凸型の粗密さが、35メツシユ相当〜200メ
ツシユ相当、好ましくは60〜120メツシユ相当
の範囲内であること。
ツシユ相当、好ましくは60〜120メツシユ相当
の範囲内であること。
3 型付加工前の層厚に対し、加工後のEVA樹
脂層の見掛けの厚さが3倍以下であること。こ
れは、凹凸型の深さが必要以上に大きくなつた
場合、熱封緘(EVA樹脂)の溶融による型の
間隙の充填が完全には期待し難いためであり、
特に、熱封緘が所謂高周波誘導加熱方式に依る
場合、高圧力の印加が一般にはなされないため
この要因は一段と重要となる。
脂層の見掛けの厚さが3倍以下であること。こ
れは、凹凸型の深さが必要以上に大きくなつた
場合、熱封緘(EVA樹脂)の溶融による型の
間隙の充填が完全には期待し難いためであり、
特に、熱封緘が所謂高周波誘導加熱方式に依る
場合、高圧力の印加が一般にはなされないため
この要因は一段と重要となる。
他方凹凸型の形状、模様としては所謂絹目
柄、布目柄、水紋柄(梨地)、毛穴柄等々所望
のものを適宜適用し得るが、密封緘の完全を期
するという観点からすれば、凹凸部が不規則に
配備される水紋柄、毛穴柄等のものがより望ま
しい。
柄、布目柄、水紋柄(梨地)、毛穴柄等々所望
のものを適宜適用し得るが、密封緘の完全を期
するという観点からすれば、凹凸部が不規則に
配備される水紋柄、毛穴柄等のものがより望ま
しい。
尚、これらの凹凸模様は、EVA樹脂層3の
形成材としてのEVA樹脂フイルムの段階で予
めこのフイルムに型付加工を施こすことによ
り、或いは、EVA樹脂層3の溶融押出積層に
際して適切なエンボス面を有するロールを使用
する等により、容易に提供され得る。
形成材としてのEVA樹脂フイルムの段階で予
めこのフイルムに型付加工を施こすことによ
り、或いは、EVA樹脂層3の溶融押出積層に
際して適切なエンボス面を有するロールを使用
する等により、容易に提供され得る。
以上詳述の通り本考案は、高速度熱封緘技術に
よる飲食物包装用として有用な新規熱封緘蓋材を
提供するものであり、従来蓋材の利点を発展継承
するものであることは勿論、その欠点を完全に克
服するものである。
よる飲食物包装用として有用な新規熱封緘蓋材を
提供するものであり、従来蓋材の利点を発展継承
するものであることは勿論、その欠点を完全に克
服するものである。
添附図面は、本考案熱封緘蓋材の積層構造を示
す部分拡大模式断面図である。 1……アルミニウム箔、2……中間樹脂層、3
……EVA樹脂層及び4……凹凸模様。
す部分拡大模式断面図である。 1……アルミニウム箔、2……中間樹脂層、3
……EVA樹脂層及び4……凹凸模様。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 アルミニウム箔と、ポリオレフイン、ポリビニ
ルアルコール、アイオノマ及びエチレン共重合体
系樹脂より成る群から選択された少なくとも1種
以上の樹脂材から成る中間樹脂層と、そのメルト
インデツクスが2〜40であり且つ酢酸ビニル含有
量が5〜30%であるエチレン・酢酸ビニル共重合
樹脂より成る熱封緘材層との一体的積層材であ
り、 前記熱封緘材層の熱封緘面には熱封緘時に於け
る容器内気体排出並びに表面滑性を向上させるた
めに凸部の層厚さが凹部の層厚さの3倍以下であ
る微細凹凸模様が設けられていることを特徴とす
る飲食物容器用熱封緘蓋材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14909878U JPS627569Y2 (ja) | 1978-10-30 | 1978-10-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14909878U JPS627569Y2 (ja) | 1978-10-30 | 1978-10-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5566971U JPS5566971U (ja) | 1980-05-08 |
JPS627569Y2 true JPS627569Y2 (ja) | 1987-02-21 |
Family
ID=29132110
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14909878U Expired JPS627569Y2 (ja) | 1978-10-30 | 1978-10-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS627569Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH051388Y2 (ja) * | 1986-01-28 | 1993-01-14 | ||
JPS62260677A (ja) * | 1986-04-30 | 1987-11-12 | 旭化成ポリフレツクス株式会社 | 易シ−ル判別包装材 |
JP2528181Y2 (ja) * | 1990-03-23 | 1997-03-05 | 大日本印刷株式会社 | 蓋 材 |
JP4202475B2 (ja) * | 1998-09-18 | 2008-12-24 | 大日本印刷株式会社 | トレイ状複合紙容器 |
JP2000255619A (ja) * | 1999-03-05 | 2000-09-19 | Toyo Aluminium Kk | 熱封緘蓋材 |
-
1978
- 1978-10-30 JP JP14909878U patent/JPS627569Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5566971U (ja) | 1980-05-08 |
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