JP2528181Y2 - 蓋 材 - Google Patents

蓋 材

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JP2528181Y2
JP2528181Y2 JP1990029945U JP2994590U JP2528181Y2 JP 2528181 Y2 JP2528181 Y2 JP 2528181Y2 JP 1990029945 U JP1990029945 U JP 1990029945U JP 2994590 U JP2994590 U JP 2994590U JP 2528181 Y2 JP2528181 Y2 JP 2528181Y2
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秀春 山岸
好則 黒田
晶彦 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は蓋材に係り、特に食品等の包装に用いられる
発泡ポリスチレン等の容器の蓋材に関する。
〔従来の技術〕
従来から、インスタント食品等の包装に用いられる発
泡ポリスチレン等の容器の蓋材材料として、例えば第4
図に示されるように紙層41、ポリエチレン樹脂層42、ア
ルミニウム箔層43、ポリエチレン樹脂層44、易開封性樹
脂層45を積層した多層構造を有する包材40が用いられて
いる。このような包材40の易開封性樹脂層45の表面に
は、蓋材相互間に滑り性を与えるためにマット加工面46
が形成されている。このマット加工面46は、サンドブラ
スト加工により表面がマット化(例えば、#80の砂目)
された冷却ロールを用いて易開封性樹脂層を押出成形す
るのと同時に形成されていた。そして、このような包材
40を、例えば第5図に示される形状に断裁加工して蓋材
50が形成されていた。
このような蓋材50を使用したインスタント食品の充填
包装工程としては、容器中に食品を充填した後、多数積
み重ねられた状態にある蓋材50から、容器の開口部に蓋
材50を一枚づつ供給して、易開封性樹脂層45を介して容
器外周部と蓋材50とをヒートシールして密封していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の蓋材50ではマット加工面により
蓋材間に形成される空気層がきわめて少なく、このため
蓋材相互の密着が生じ易く、充填包装工程において蓋材
50を供給する際に、蓋材50が複数枚送られて、いわゆる
スティキングを生じ、充填包装ラインの休止を招き、生
産性を著しく悪くしていた。このスティキングを防止す
るために、易開封性樹脂にスリップ剤を添加したり、あ
るいはダスティング剤と呼ばれる滑り粉を噴霧したりす
る方法が行なわれていたが、スティキング防止の十分な
対応にはならなかった。
本考案は、上述した問題点を解決するためになされた
ものであり、蓋剤相互間の滑り性が良く、スティキング
を有効に防止することのできる蓋材を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段] この目的を達成するため本考案は、少なくとも紙を含
む基材とヒートシール性を有する易開封性樹脂層とを有
し、該ヒートシール性を有する易開封性樹脂層を介して
容器のフランジ部にヒートシールして該容器を密封する
積層構造の蓋材において、上述のヒートシール性を有す
る易開封性樹脂層を構成する樹脂を押し出すTダイ、該
Tダイから押し出された樹脂を押圧、冷却するための冷
却ロール、およびニップロールとから構成され、さらに
上記の冷却ロールの周面に、多数の微小な凹凸をエンド
レスパターン状に有する押し出しラミネーターを使用
し、前記冷却ロールの表面に、線数が1インチあたり30
〜200線である格子状のパターンのグラビアスクリーン
を用いてエッチング加工により設けた多数の微小な凹凸
を、上記のヒートシール性を有する易開封性樹脂層のヒ
ートシール表面に賦形した該ヒートシール表面に多数の
微小な凹凸を設けてなる蓋材とした。
〔作用〕
一つの蓋材の易開封性樹脂層と、次の蓋材の表側面と
が当接するように同一方向に多数積み重ねられた蓋材
は、グラビアスクリーンロールにより表面に複数の微小
な凹凸が形成された冷却ロールを用いて前記易開封性樹
脂層を押出成形すると同時に該易開封性樹脂層の表面に
形成された複数の微小な凹凸を有することにより蓋材間
に空気層が適度に形成され、蓋材相互間の滑り性が良好
であり、一枚ずつ確実に分離することができる。
〔実施例〕
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して
説明する。
第1図は本考案に係る蓋材10を示す断面図である。第
1図において、蓋材10は基材11と易開封性樹脂層12から
構成されている。基材11は紙層13、ポリエチレン層14、
アルミニウム層15およびポリエチレン層16がこの順に積
層されて形成されている。そして、易開封性樹脂層12は
基材11のポリエチレン層16側に形成されており、蓋材10
全体として5層構造を有している。
紙層13は蓋材10の表側面を形成し、印刷、化粧加工が
施されるものであり、通常、上質紙、クラフト紙、コー
ト紙、アート紙等が用いられる。これらの各用紙の坪量
は30〜100g/m2程度が好ましい。
ポリエチレン層14は紙層13とアルミニウム箔層15との
接着層としての作用をなし、またポリエチレン層16はア
ルミニウム箔層15と易開封性樹脂層12との接着層として
の作用をなすものであり、一般に汎用低密度ポリエチレ
ンが用いられる。
アルミニウム箔層15は蓋材10にガスバリアー性を与え
るために用いられるものである。アルミニウム箔として
は、通常7乃至15μm程度のアルミニウム箔が用いられ
る。尚、アルミニウム箔層15とポリエチレン層16の間に
は両層の接着を補助するためアンカーコート層が形成さ
れていてもよい。
易開封性樹脂層12は容器とヒートシールが可能であ
り、また、容器にヒートシールされた蓋材10がピールオ
ープン可能な樹脂で形成される。易開封性樹脂層12とし
ては、一般に、ポリプロプレン樹脂、直鎖低密度ポリエ
チレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エステル共重合体、エチレンーアクリル酸
共重合体、およびこの変性体(不飽和カルボン酸共重合
体、グラフト共重合体等)、あるいは上記の樹脂の混合
物が用いられる。
本考案の蓋材では、この易開封性樹脂層12に蓋材の滑
り性を良くすることによりスティキング性を防止するた
めの微小かつ規則的な複数の凹凸17が形成されている。
この凹凸17はポリエチレン層16に易開封性樹脂層12を押
出し成形する際に同時に形成される。以下、第2図を参
照して易開封性樹脂層12の形成について説明する。
第2図は易開封性樹脂層12を形成するための押出しラ
ミネーター20の概略図である。第2図において、押出し
ラミネーター20は、溶融された易開封性樹脂を基材11の
ポリエチレン層16側で薄膜状に押し出すためのTダイ22
と、Tダイ22から押し出された溶融薄膜状の易開封性樹
脂を押圧、冷却するための冷却ロール23及びニップロー
ル24とを有している。
Tダイ22は特に制限はなく、合成樹脂シート成形用の
通常のTダイを用いることができる。冷却ロール23の周
面には多数の微小な凹凸がエンドレスパターンで形成さ
れている。この凹凸はグラビアスクリーンを用いたエッ
チング加工により形成される。使用するグラビアスクー
ンは公知のものでよく、線数は1インチあたり30〜200
線以下が好ましい。線数が200を超えると形成される凹
凸が小さすぎて、蓋材間に十分な空気層が形成されない
という問題がある。
このような押出しラミネーター20において、Tダイ22
から基材11に薄膜状に押し出された溶融易開封性樹脂層
21は、冷却ロール23及びニップロール24によって押出、
冷却されて易開封性樹脂のヒートシール表面に多数の凹
凸が賦形された易開封性樹脂層12を有する蓋材10を得る
ことができる。この際、冷却ロール23の周面に形成され
た多数の微小かつ規則的な凹凸により、易開封性樹脂層
12に多数の凹凸が形成される。本実施例においては、上
述したように冷却ロール23の凹凸はグラビアスクリーン
により形成されるので、易開封性樹脂層12に形成される
凹凸は、第3図(a)に示されるようなポジパターンと
することも、また第3図(b)に示されるようなネガパ
ターンとすることも可能である。そして、このよな凹凸
の深さ(高さ)は0.5〜20μm程度である。
本考案では、易開封性樹脂層12のヒートシール表面に
多数の微小な凹凸17が賦形された蓋材10を用いて、前記
容器とヒートシールする際、前記微小な凹凸により1つ
の蓋材の易開封性樹脂層12と、この蓋材と重ね合わされ
る蓋材の紙層13との間に空気層が適度に形成され、従来
のマット加工面に比べると蓋材相互間の滑り性が大幅に
向上する。
なお、本考案の蓋材をヒートシールして使用が可能な
容器としては、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリエチレンテレフタレート等の発泡体およ
びシートの成形容器等を挙げることができる。
次に、実験例を示して本考案を更に詳細に説明する。
実験例 表面に印刷化粧加工を行ったOKコート紙(79g/m2、王
子製紙(株)製)と軟質アルミニウム箔(厚さ7μm、
住友軽金属(株)製)とを、低密度ポリエチレンを押出
し成形してポリエチレン層(厚さ7μm)を形成するこ
とによりラミネートした後、軟質アルミニウム箔側にウ
レタン系のアンカーコート層を形成し、低密度ポリエチ
レンを押出し成形することによりポリエチレン層(厚さ
20μm)を形成して蓋材を形成した。
この基材に易開封性樹脂層としてエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂(三井石油化学(株)製ピールレジンV6
06)を押出し成形した。この際、冷却ロールには、1イ
ンチあたり60線のグラビアスクリーンにより深さ60μm
の格子状のネガパターンの凹凸加工を施したものを使用
した。
このようにして形成した多層構造の包材を断裁抜き加
工して所定の大きさの蓋材(本考案サンプル)を得た。
また、比較として、従来法に従って表面をサンドブラ
スト加工によりマット化(#80の砂目)した冷却ロール
を使用した外は同一の条件で蓋材(比較サンプル)を製
造した。
このようにして得られた蓋材を蓋材供給機で蓋材供給
試験(毎分60枚の連続供給試験)を行ったところ、本考
案サンプルにおいては蓋材相互間の滑り性は良好で、2
枚送りのトラブルがなかったのに対し、比較サンプルに
おいては10分間に1度(約600枚に1度)の頻度でステ
ィキングが発生した。
以上の結果から、本考案によれば蓋材相互の滑り性が
著しく向上し、蓋材供給時のステイキングを有効に防止
することができる。
尚、本考案は上述した実施例に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可
能である。例えば、上述した例においては蓋材として、
紙層/ポリエチレン層/アルミニウム箔層/ポリエチレ
ン層/易開封性樹脂層の5層構造の包材を使用したが、
これに限定されるものではなく、紙層/接着(ドライラ
ミネート)剤層/アルミニウム箔層/ポリエチレン層/
易開封性樹脂層の構成、あるいは紙層/ポリエチレン層
/アルミニウム層/易開封性樹脂層の構成の包材を用い
ることも可能である。
〔考案の効果〕
以上詳述したことから明らかなように、本考案によれ
ば、蓋材の易開封性樹脂層に、ブラビアスクリーンロー
ルにより表面に複数の微小な凹凸が形成された冷却ロー
ルを用いて前期易開封性樹脂層を押出成形すると同時に
形成された微小な凹凸を有し、これにより重なり合う蓋
材間に空気層が適度に形成され、蓋材相互間の滑り性が
向上し、蓋材供給時に蓋材のスティキングが確実に防止
されるという効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る蓋材の構成を示す断面図、第2図
は易開封性樹脂層の形成に用いる押出しラミネーターの
概略図、第3図(a)及び第3図(b)はそれぞれ易開
封性樹脂層の表面状態を示す斜視図、第4図は従来の蓋
材に用いられていた包材の構成を示す断面図、第5図は
蓋材の形状を示す平面図である。 10……蓋材、12……易開封性樹脂層、20……押出しラミ
ネーター、21……易開封性樹脂、23……冷却ロール

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも紙を含む基材とヒートシール性
    を有する易開封性樹脂層とを有し、該ヒートシール性を
    有する易開封性樹脂層を介して容器のフランジ部にヒー
    トシールして該容器を密封する積層構造の蓋材におい
    て、上述のヒートシール性を有する易開封性樹脂層を構
    成する樹脂を押し出すTダイ、該Tダイから押し出され
    た樹脂を押圧、冷却するための冷却ロール、およびニッ
    プロールとから構成され、さらに上記の冷却ロールの周
    面に、多数の微小な凹凸をエンドレスパターン状に有す
    る押し出しラミネーターを使用し、前記冷却ロールの表
    面に、線数が1インチあたり30〜200線である格子状の
    パターンのグラビアスクリーンロールを用いてエッチン
    グ加工により設けた多数の微小な凹凸を、上記のヒート
    シール性を有する易開封性樹脂層のヒートシール表面に
    賦形した該ヒートシール表面に多数の微小な凹凸を設け
    てなることを特徴とする蓋材。
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