JPS6274813A - パイプコンベアにおける搬送ベルトの捩れ防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 循環する無端の平ベルトの大部分をパイプ状に丸め、そ
の中に粉粒状の被搬送物を包み込んで連続搬送するよう
にした公知のパイプコンベアにおいて、たとえば往路始
点において、後部ローラにより水平に展開された搬送ベ
ルトに搬送物を投下する際、被搬送物の部分的な水分過
多による粘結等の原因により、被搬送物が、搬送ベルト
上に著しく不平均に投下される等何等かの原因で、搬送
ベルトが蛇行したり片寄ったりすることがある。

もしこの状態で搬送ベルトが丸められると、搬送ベルト
が、捩れて、次第に損傷するとともに、コンベア全体の
耐用年数にも影響を及ぼす。

本発明は、このような現象を自動的に防止しうるように
した装置に関するものである。

〔従来技術とその問題点〕

パイプ状に丸められていた搬送ベルトの展開された個所
の蛇行を防止するには、搬送ベルトの両側端縁に沿って
、垂直をなす受止めローラを配設し、搬送ベルトの側縁
を受止めローラに当接させることにより、搬送ベルトの
片寄りを強制的に防止することはできるが、このように
すると、搬送ベルトの側端部の損傷が激しく、また時と
して作動が不円滑となるという問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、該コンベアの前後両端近くに、左右方向を向
き、かつ外上方に向かって傾斜するとともに、左右に対
をなす截頭円錐形の同形等寸の調心ローラを、その小径
部を外上方に向けて、左右対称に配設して、搬送ベルト
両端の展開部を支持することにより、上述の問題点の解
決を図ったものである。

〔作　　　用〕

本発明は、展開された搬送ベルトが、左右対称に形成し
た調心ローラ上で片寄ると、搬送ベルトの突出側端部が
、調心ローラの小径部に、また搬送ベルトの凹入側端部
が、調心ローラの大径部に乗ることになる。

搬送ベルトは、軸線が搬送ベルトに対して傾斜している
截頭円錐形の調心ローラに、前後に若干の幅をもった面
で巻き付いているので、通常の平ベルトを掛は回すプー
リーの中央を両端より若干大径として、回送する平ベル
トを自動調心して、平ベルトがプーリーより外れること
を防止する作用と同様の作用で、片寄った搬送ベルトは
、調心ローラを通過することにより、大径部の方に移動
し、その片寄りは自動的に矯正されて、正常位置に戻る
。

〔実　施　例〕

第１図乃至第３図は、公知のパイプコンベアに本発明を
適用した状態を略示するもので、無端の帯状搬送ベルト
（１）の前後端部の平板状に展開された部分は、上方の
前部ローラ（２）と、下方の後部ローラ（３）に掛は回
され、図示を省略した駆動装置により、矢印方向に循環
する。

両ローラ（２）（３’）の近くには、両ローラ（２）（
３）に近い方より順に、第１丸め枠（４）と第２丸め枠
（５）が、また両筒２丸め枠（５）の間には、多数の保
形枠（６）が、配設され、さらに、下方の第１、第２丸
め枠（４）（５）の間には、後述するような片寄り矯正
枠（７）が配設されている。

第２図に示すように、各保形枠（６）は、それぞれの中
央に、搬送ベルト（１）が挿通ずる通孔（６ａ）が形成
された、王室（６ｂ）と下室（６ｃ）との上下２室に分
かれ、各室（６ｂ）　（６ｃ）内には、通孔（６ａ）を
取り囲むように、複数の保形ローラ（８）が、環状に配
設されている。

第１、第２両丸め枠（４）（５）は、保形枠（６）と同
様に上下２室に分かれ、第１丸め枠（４）の王室には、
第３図に示すように、水平をなす丸めローラ（９）と、
その両端より外上方に向かって傾斜する左右１対の丸め
ローラ（９）が、また第２丸め枠（５）の上室には、第
３図に示すように、水平をなす丸めローラ（９）と、そ
の両端より上方を向く左右１対の丸めローラ（９）が、
それぞれ枢設されている。

なお、両丸め枠（４）（５）の下室は、それぞれ上室と
上下対称につき、図示を省略する。

矯正枠（７）も、両丸め枠（４）（５）と同様に上下２
室に分かれ、上室には、第３図と第４図に示すように、
水平をなす支持ローラ（１０）と、その両端より外上方
に向かって傾斜する截頭円錐形の、左右対をなす同形等
大の調心ローラ（１１）が、小径部を外上方に向けて枢
設され、下室は上室と上下対称に構成されている。

第３図に示すように、平板状に展開されて、後部ローラ
（３）を下方より回送した往路ベルト（１ａ）は、第１
丸め枠（４）を通過する間に丸めローラ（９）により樋
状に丸められる。

この時、後部ローラ（３）の上方に設けたホッパ（１２
）より、搬送物（１３）が投下されるが、搬送物（１３
）がたとえば部分的に水分過多の粉粒体で、一部が塊状
に固まっているような場合は、往路ベルト（１ａ）上に
平均に分散せず、そのため往路ベルト（１ａ）が、左右
に片寄ることがある。

従来のパイプコンベアにおいては、そのまま丸められる
ので、パイプ状となった往路ベルト（１ａ）には捩れが
生じた。

しかし、上述構成のパイプコンベアにおいては、矯正枠
（７）が設けられており、第４図に示すように、片寄っ
た往路ベルト（１ａ）が矯正枠（７）に進入すると５片
寄って突き出した右端は、右方の調心ローラ（１１）の
外端の小径部に、また凹入した左端は、左方の調心ロー
ラ（１１）の中央近くに位置するようになる。

往路ベルト（１ａ）は、截頭円錐形の調心ローラ（１１
）に、前後に若干の幅をもった面をもって巻き付いてい
る。

この状態は、通常の平ベルトを２個のプーリーに掛は回
した装置において、何等かの原因で平ベルトが片寄った
時の状態と同様である。

しかし通常のプーリーは、その中央が両端より若干大径
の中高形状で、回送する平ベルトを自動調心して、平ベ
ルトがプーリーより外れることを防止している。

本パイプコンベアにおいても、上記の調心ローラ（１１
）が、上記プーリーと同様に作用して、往路ベルト（１
ａ）の片寄りが自動的に矯正されて、正常位置に戻る。

このように片寄りの矯正された搬送ベルト（１ａ）は、
第２丸め枠（５）を経て、保形枠（６）の上室（６ｂ）
に進入し、保形ローラ（８）に案内されて搬送物（１３
）を包み込んで、パイプ状に丸められて進行する。

上端の保形枠（６）から脱出した往路ベルト（１ａ）は
、上方の第２．第１丸め枠（５）（４）を通過する間に
展開されて、搬送物（１３）を、上部ローラ（２）を囲
む荷受ホッパ（１４）に投入する。

上部ローラ（２）を回送した復路ベルト（ｌｂ）は、上
述同様に、再びパイプ状に丸められ、各保形枠（６）の
下室（６Ｃ）を通過して、後部ローラ（３）に戻って循
環する。

上述のような搬送ベルト（１）の片寄り現象は、搬送物
の投入時に最も起こり易いが、前部ローラ（２）を回送
して復路ベルト（１ｂ）に丸まる時にも起こることがあ
るので、この個所にも、上述のように、上室と上下対称
に調心ローラ（１１）を設けることが望ましく、また調
心ローラ（１１）を、前部と後部のローラ（２）（３’
）の近くに設けて、両ローラ（２）（３）上における搬
送ローラ（１）の片寄りを防止することもできる。

また、上記支持ローラ（１０）を省略して、その分調心
ローラ（１１）を長寸とするとともに、大径部同士を近
接させてもよい。

上述においては、両調心ローラ（１１）の回転軸を矯正
枠（７）に固定したが、各調心ローラ（１１）の大径部
付近を、垂直軸をもって矯正枠（７）に回動自在に枢支
するとともに、両調心ローラ（１１）が互いに平行を保
って回動するように連係すれば、自動調心作用がさらに
向上する。

なお、上述は、搬送ベルト（１）の−側端と外面他側端
を重合させて、パイプ状に丸める場合について記載した
が、第５図に示す搬送ベルト（５１）のように、内面両
側端同士を重合させて、パイプ状に丸める場合も、本考
案を上述同様に適用することができる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、展開時の搬送ベルトが何等かの原因で
、片寄ったり蛇行したりしても、保形枠に進入するまで
に、また、ねじれて出てきたパイプベルトがプーリーに
入るまでに自動的に一矯正されるので、パイプ状に丸め
られた搬送ベルトが捩れることはない。

しかも、プーリー上での極端な蛇行もなく、搬送ベルト
とパイプコンベア全体の耐用年数が著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を適用したパイプコンベアを略伝する
正面図、 第２図は、第１図のＡ−Ａ線における拡大断面図、 第３図は、第１図における搬送物投入部附近の拡大横断
平面図、 第４図は、第３図のＢ−Ｂ線における断面図。 第５図は１本発明を適用しうる搬送ベルトの他の例を示
す縦断面図である。 （１）搬送ベルト　　　　　　　（１ａ）往路ベルト（
１ｂ）復路ベルト　　　　　　　（２）前部ローラ（３
）後部ローラ　　　　　　　（４）第１丸め枠（５）第
２丸め枠　　　　　　　（６）保形枠（６ａ）通孔　　
　　　　　　　　（６ｂ）上室（６ｃ）下室　　　　　
　　　　　（７）矯正枠（８）保形ローラ　　　　　　
　　（９）丸めローラ（１０）支持ローラ　　　　　　
　　（１１）調心ローラ（１２）ホッパ　　　　　　　
　　（１３）被搬送物（１４）荷受ホッパ　　　　　　
　（５１）搬送ベルト第１図　　　　　　１４

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 循環走行する無端の帯状搬送ベルトの大部分をパイプ状
   に丸め、その中に被搬送物を包み込んで連続搬送するよ
   うにしたパイプコンベアにおいて、該コンベアの往路・
   復路両ベルトの始端と終端の展開部の１個所以上に、左
   右方向を向き、かつ搬送ベルトを囲むように傾斜すると
   ともに、左右に対をなす截頭円錐形の同形等寸の調心ロ
   ーラを、その小径部を外上方に向けて、左右対称に配設
   して、搬送ベルト両端の展開部を支持するようにしたこ
   とを特徴とする、パイプコンベアにおける搬送ベルトの
   捩れ防止装置。