JPS627212A - 圧電共振部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、圧電共振部品、更に詳しくは、三端子型圧
電共振エレメントの組合せとそのパッケージ構造に関す
るものでおる。

〈従来の技術〉 三端子型二重モールドエネルギー閉じ込め振動を用いた
圧電共振部品は、例えばフィルタやＦＭ復調回路のディ
スクリネータ等に使われている。

従来の上記圧電共振部品は、エネルギー閉じ込め理論の
応用により、セラミック等を用いた一枚の圧電基板上に
、分割形の振動電極と共通の振動電極を対向状に設けて
なるフィルタ素子を複数配置して多段のフィルタエレメ
ントを構成し、このエレメントの外側をディップ塗装に
よる外装体によって被覆し、外装体の各振動電極と対応
する面に振動空間を形成した構造になっている。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、外装仕上げをディップ塗装によって行なうと
、外形が大型で寸法的に一定にならず、配線基板への実
装を自動化する場合のチャッキングが困難になり、実装
の自動化に大きな障害となっている。

また、振動空間の確保は、圧電基板の表面にワックスを
塗布した後、ディップ外装塗装を施し、次に加熱処理を
行なってワックスを外装樹脂に吸収させることにより、
外装体の振動電極と対応する部分に空洞を形成すること
によって行なっている。

しかし、上記のような振動空間の形成方法は、安価に製
造できる反面、外装樹脂の熱膨張や収縮による応力が圧
電基板に作用し、フィルタの周波数特性に温度変化を与
えるという問題がおる。

更に、一枚の圧電基板上に複数のフィルタ素子を設ける
構造は、圧電基板の厚みに部分的な誤差があり、この誤
差による各フィルタ素子の特性差が総合特性にバラツキ
を生じざぜるという問題がある。

この発明は上記のような各種問題を解決するためになさ
れたものであり、外形の小型化及び一定寸法化がはかれ
、しかも周波特性の温度変化がなく、総合特性のバラツ
キがない圧電共振部品を提供することを目的とする。

〈問題点を解決するための手段〉 上記のような問題点を解決するため、この発明は、矩形
状圧電基板の一方の面に分割形の振動電極と各電極の引
出電極を同じく他方の面に共通の振動電極とその引出電
極を両面の振動電極が圧電基板を挟んで対向するように
設け、各引出電極を圧電基板の一組の対向する二辺に達
する対称状に引出した複数のエレメントと、複数のエレ
メントが並列状態で内部に納まる枠状に形成され、一面
側から挿入したエレメントを他面側に抜けないよう保持
する掛止部分が内周面に設けられ、外部引出リード端子
がエレメントの引出電極と対応するようモールド一体化
された内ケースと、内ケースを収納する外ケースとで構
成され、内ケースに納まる各エレメントは、隣接する引
出電極相互及び引出電極とこれに対応する引出リード端
子が各々接続され、収納した内ケースのリード端子が引
出された外ケースの開口部を封止したものである。

〈作用〉 内ケース内に複数のエレメントを並べて嵌込み、隣接す
るエレメントの引出電極を互に接続すると共に、引出リ
ード端子とこれに対応する引出電極を接続し、この内ケ
ースを外ケース内に収納し、引出リード端子が引出され
た外ケースの開口部を封止材で封止すれば、圧電共振部
品が組上がる。

〈実施例〉 以下、この発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。

図示のように、この発明の圧電共振部品は、セラミック
等を用いた圧電基板１上に一組のフィルタ素子２を配し
た複数枚のエレメント３と、複数枚のエレメント３を並
列状態で収納する内ケース４と、内ケース４を収納する
外ケース５とによって構成されている。

前記エレメント３は、第１図の如く矩形状に形成された
圧電基板１の一面側中央部に分割形の振動電極６．６と
、各電極の引出電極８．８を、同じく他面側に共通の振
動電極９とその引出電極１０を、両面の振動電極６．６
と９が圧電基板１を挟んで対向するように設け、両面の
引出電極８．８と１０を圧電基板１の一組の対向する二
辺に達するよう対称状に引出して形成され、エレメント
３は、この裸の状態のままで使用される。

内ケース４は、第２図と第３図の如く、合成樹脂等の材
料を用い、複数枚のエレメントが並列状態の配置で内部
に嵌合する矩形枠状に形成され、その内周面には、一面
側開口から挿入したエレメント３が内ケース１４内に納
まり、他面側開口に抜けないよう保持する掛止部分１１
が設けられ、更に、エレメント３の並列方向に沿う一辺
側に、各エレメント３の引出電極８．８及び１０と対応
するように配置した引出リード端子１２がモールド一体
成形によって固定されている。

内ケース４の掛止部分１１は、内ケースの内周における
対向二辺から内側に突出するフランジによって形成され
、内ケース４内に挿入されたエレメント３の隣接する引
出電極８と８は第４図の如くリード線１３と半田付や半
田、導電性接着剤を用いて接続され、更にリード端子１
２と引出電極８．８．１０も同様の手段によって接続さ
れる。

なお、エレメント３は図示の場合、２個使用した例を示
したが、それ以上の数であってもよく、内ケース４及び
外ケース５をエレメントの数に合せた大きさに形成すれ
ばよい。

この発明の圧電振動部品は上記のような構成でおり、所
定数のエレメント３を内ケース４内に並べて嵌挿し、第
４図と第５図の如く隣接するエレメントの引出電極８．
８．１０を互に接続すると共に、各リード端子１２とこ
れに対応する引出電極８．８．１０を接続する。

次にエレメント３を収納した内ケース４を合成樹脂等を
用いた外ケース５内に挿入し、外ケース５の開口部を封
止材１４によって封止すると、第６図と第７図に示す如
く、外ケース５からリード端子１２が引出された圧電共
振部品が完成する。

なあ、リード端子１２は、各エレメントの引出電極８．
８．１Ｇごとに独立して設けたが、例えばアース用リー
ド端子は共通に形成し、内ケース４にモールド一体成形
してもよく、またリード端子１２のピッチの選択や折曲
形状の採用等も自由に行なえる。

〈効果〉 以上のように、この発明によると、上記のような構成で
あるので以下に示す効果がある。

（Ｉ）　　圧電基板の一面に分割した振動電極とその引
出電極を、他面側に共通の振動電極とその引出電極を形
成した共振エレメントを内ケース内に収納し、この内ケ
ースを外ケース内に収納したので共振エレメントを裸の
状態のままで使用でき、外装をディップ塗装で行なった
場合のような周波数特性に温度変化を与えるというよう
なことがなくなる。

（Ｉ［］　　外装を内ケースと外ケースの組合せによっ
て行なったので、外形の小型化と寸法の一定化がはかれ
、配線基板への自動実装化が実現できる。

唾）複数の共振子エレメントを並べて使用するので、特
性の等しいフィルタ素子を選んで使用することにより、
複合特性にバラツキのない製品を得ることができる。

■　共振子エレメントは、引出電極が圧電基板の対向す
る二辺に対称形状で引出されているので、二方向だけの
方向性を有するものとなり、内ケースへの組込み作業が
容易に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に用いる共振子エレメントの正面図、
第２図は内ケースの一部切欠斜視図、第３図は同上の縦
断側面図、第４図はエレメントと内ケースの組合せを示
す正面図、第５図は同上の縦断面図、第６図は完成した
圧電共振部品の一部切欠正面図、第７図は同上の一部切
欠側面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　矩形状圧電基板の一方の面に、分割形の振動電極と各
   電極の引出電極を、同じく他方の面に共通の振動電極と
   その引出電極を両面の振動電極が圧電基板を挟んで対向
   するように設け、各引出電極を圧電基板の一組の対向す
   る二辺に達するよう対称状に引出した複数のエレメント
   と、複数のエレメントが並列状態で内部に納まる枠状に
   形成され、一面側から挿入したエレメントを他面側に抜
   けないよう保持する掛止部分が内周面に設けられ、外部
   引出リード端子がエレメントの引出電極と対応するよう
   モールド一体化された内ケースと、内ケースを収納する
   外ケースとで構成され、内ケースに納まる各エレメント
   は隣接する引出電極相互及び引出電極とこれに対応する
   引出リード端子が各々接続され、収納した内ケースのリ
   ード端子が引出された外ケースの開口部を封止した圧電
   共振部品。