JPS627172Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は商店等で使用される方立付き陳列什器
に関するものである。

従来、かかる陳列什器としては例えば実開昭56
−146043号公報に一対の縦長板間に化粧板を嵌合
挟持させ、両縦長版の上端同士を笠木にて、両縦
長板の下端同士を幅木にて着脱自在に連結してな
る陳列棚が提案されている。

しかしながら、かかる陳列棚は化粧板が笠木お
よび幅木にて縦長板に連結されているため、化粧
板を取り替えようとすれば陳列棚全体を一旦分解
しなければならず、化粧板の取り替え作業が煩瑣
である。またかかる陳列棚は、化粧板と縦長板と
が取付杆を介して嵌合されているため特定の厚さ
の化粧板しか使用することができない。

本考案者はかかる欠点に鑑み鋭意研究の結果こ
れの解消に成功し、本考案を完成するに至つたの
である。

以下本考案につき図面を参照しながら詳述す
る。

図面において１は支柱である。該支柱１は支柱
本体１１と該支柱本体１１の下端から水平方向に
突設された脚部材１２とからなる。支柱本体１
１、脚部材１２は金属、合成樹脂被覆金属等で作
製され、溶接、ねじ止め等により固着一体化され
ている。また脚部材１２の下面に高さ調節用ねじ
が螺合されていてもよい。

２は上部支持部材である。該上部支持部材２は
支柱１と同様の材料から作製され、支柱本体１１
の上端に脚部材１２と平行に突設する如く取着さ
れている。その取着手段としてはボルト止め等の
他、第２図の如く上部支持部材２の後端に下向き
の鉤片２１を形成し支柱本体１１の上端に嵌挿す
れば着脱が容易となり好ましい。なお該上部支持
部材２は第２図の如く、支柱本体１１の係止孔１
２２に鉤片２１を嵌挿してもよく、この場合は、
後述の方立板６の高さが低いものや上下で材質、
形状の異なる方立板６を取着するのに好適であ
る。

しかして支柱１と上部支持部材２とで方立枠３
が形成されるのである。

４は上部連結材である。該上部連結材４は金属
等で作製され、左右一対の方立枠３，３の上端を
連結一体化するものである。第２図の場合、上部
連結材４は、所定の長さの水平部材４１とその両
端部分から下方に延設された垂直部材４２からな
り、該垂直部材４２がボルト、ナツトで支柱本体
１１の上部に取着するようになされている。なお
上部連結材４と上部支持材２とはほぼ同じ高さに
形成され、かつ左右の上部支持部材２，２の先端
にも水平部材４３が取着されて水平方向の枠体が
構成され、該枠体に天板、パラペツト４４、照明
器具４５等が取着されてもよい。

５は下部連結材である。該下部連結材５は上部
連結材４と同様の材料で作製され、左右一対の方
立枠３，３の下端を連結一体化するものである。
第２図の場合、下部連結材５は上下に配置された
所定の長さの水平部材５１，５１とその両端部分
を結ぶ垂直部材５２，５２からなり、該垂直部材
５２がボルト、ナツトで支柱本体１１の下部に取
着するようになされている。なお下部連結材５と
脚部材１２とはほぼ同じ高さに形成され、かつ左
右の脚部材１２の先端にも水平部材５３が取着さ
れて水平方向の枠体が構成され、該枠体上に床や
ステージ５４、ボツクス、引出し等を設けてもよ
い。また、左右の支柱１，１、上部連結材４、下
部連結材５で囲まれた枠内に背板９が取着されて
もよい。さらに支柱本体１１と平行に孔あき補助
柱８を沿わせて嵌合し、該孔あき補助柱８の上部
を支柱本体１１と上部連結材４とで挟着すると共
におさえつけ、補助柱８の下部を支柱本体１１と
下部連結材５とで挟着すると共におさえつけてお
けば該孔あき補助柱８を介して棚受け、ハンガー
パイプ等を設けることができる。

６は方立板である。該方立板６は木、ガラス、
パーテイクルボード、金網等からなり、方立枠３
に接続部材７を介して該接続部材７の長手方向に
着脱自在に取着される。接続部材７は方立板６の
横幅と等しいか短かくなされた接続部材本体７１
の背面に複数の鉤片７２が突出され、該鉤片７２
が脚部材１２、上部支持材２の相対向面に穿設さ
れた係止孔１２１，２２にそれぞれ嵌合係止され
ている。しかして接続部材本体７１は方立板６が
木質板の如く厚みの大きい場合は、該板の頂面お
よび底面に刻設された溝に合致する板状となさ
れ、方立板６がガラス、金網等の如く比較的厚み
のうすい場合はその頂部および底部の縁を挟着す
る溝状となされている。なお該接続部材７は、第
２図の如く支柱本体１１の方立板６と相対する面
に形成された係止孔１２２にも嵌合係止されてお
れば方立板６の振れ止めとなり好ましい。また接
続部材７を介して方立枠３に着脱自在に取着され
た方立板６は第２図の如く脚部材１２および上部
支持材２の先端に押え板７３をねじ止め等により
取着することにより、方立枠３に固定される。な
お該押え板７３は上部支持材２の抜け止めとして
支柱本体１１の頂部にもねじ止めされてもよい。

以上詳述した如く本考案は支柱本体の下端から
水平方向に脚部材が突設されてなる支柱の上部か
ら脚部材１２と平行に上部支持部材２が突設され
て方立枠が形成され、該方立枠の脚部材および上
部支持材に嵌合された接続部材が溝状となされる
か、方立板の頂面および底面に溝が刻設され、該
溝を介して方立板が着脱自在に取着されているの
で陳列什器の使用目的に応じて最適の方立板を取
着することができると共に、方立枠に対し方立板
を水平方向に着脱することができ、該方立板の着
脱に際して方立枠をはじめ陳列什器を分解しなく
てもよく、着脱が容易であり、陳列什器の使用中
であつても方立枠を交換することができる。

また本考案では接続部材が接続部材本体と該接
続部材本体７１の背面から突設された複数の鉤片
とからなるので該鉤片を脚部材、上部支持材に嵌
合係止することにより接続部材本体に方立板の頂
部および底部が支持され、支持構造が簡単で故障
等が生じがたいと共に、損傷した場合の取り替え
も容易である。

さらに本考案では脚部材および上部支持材の先
端に押え板が取着されて方立板が方立枠に固定さ
れるので方立板が確実に固定され、方立板が自然
に抜け出るようなことがないと共に、該押え板を
はずすだけで方立板を着脱自在とすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案方立付き陳列什器の一実施例を
示す斜視図、第２図は本考案方立付き陳列什器の
他の実施例を示す組立順序を示す分解図である。 １……支柱、１１……支柱本体、１２……脚部
材、２……上部支持部材、３……方立枠、４……
上部連結材、５……下部連結材、６……方立板、
７……接続部材、７１……接続部材本体、７２…
…鉤片、８……孔あき補助柱、９……背板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支柱本体１１の下端から水平方向に脚部材１２
   が突設されてなる支柱１の上部から脚部材１２と
   平行に上部支持材２が突設されて方立枠３が形成
   され、左右一対の方立枠３，３が上部連結材４お
   よび下部連結材５により連結一体化され、脚部材
   １２および上部支持材２には接続部材本体７１と
   該接続部材本体７１の背面から突設された複数の
   鉤片７２とからなる接続部材７が嵌合係止され、
   該接続部材７が溝状となされるか方立板６の頂面
   および底面に溝が刻設され、該溝を介して方立板
   ６が接続部材７に着脱自在に取着され、該脚部材
   １２および上部支持材２の先端に押え板７３が取
   着されて方立板６が方立枠３に固定されてなる方
   立付き陳列什器。