JPS626607Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はビデオデイスクプレーヤ或いはPCM
オーデイオデイスクプレーヤなどにおけるスライ
ダー固定装置に関するものである。

第１図にビデオデイスクプレーヤの概略斜視図
が示されている。図において、プレーヤ本体１の
シヤーシ２はそのほぼ中心部に形成された貫通孔
３とこの貫通孔３の近傍からプレーヤの長手方向
に形成された案内孔４及び段部２ａとを備えてい
る。貫通孔３にはデイスク５を搭載してこれを高
速回転駆動する駆動装置６がシヤーシ２面よりデ
イスク載置部が突出する様に設けられている。シ
ヤーシ２の下方にはデイスク５の記録情報をピツ
クアツプするピツクアツプ手段７を搭載したスラ
イダー８がデイスク５の半径方向においてシヤー
シ２に対して移動自在に設けられており、ピツク
アツプ手段７は案内孔４に沿つて移動する。

プレーヤ本体１に対しては蓋部材９が開閉自在
に取り付けられている。この蓋部材９は駆動装置
６に搭載されたデイスク５をクランプすべく蓋部
材９に対して回転自在なクランバー１０と、デイ
スク５の回転状態を外部から確認するための窓１
１を備えている。また、蓋部材９にはこの蓋部材
９を閉状態に維持するためのロツクピン１２が設
けられており、このロツクピン１２は蓋部材９の
閉状態時にプレーヤ本体１に形成された孔１３に
嵌入し、プランジヤー等により構成された図示せ
ぬロツク手段にてロツクされる構成となつてい
る。なお、１４ａ及び１４ｂは各種の操作釦を備
えた操作機構部である。

かかる構成においては、デイスク５の内周から
外周方向に再生が行なわれるためにピツクアツプ
手段７を搭載したスライダー８は再生時以外は常
に図に示す最内周位置（いわゆるパーク位置）に
ある。また、蓋部材９はスライダー８がパーク位
置にある時にのみ開放可能となつている。すなわ
ち、スライダー８がパーク位置にあることを検出
する検出スイツチ１５が設けられており、この検
出スイツチ１５がオン状態にある時のみ開放操作
釦のオン操作によりロツク手段のプランジヤーが
作動しロツクピン１２のロツクが解除され開放可
能となるのである。なお、検出スイツチ１５はパ
ーク位置にあるスライダー８に押圧されることに
よつてオン状態となる。

ここで、プレーヤの輸送或いは搬送時にはスラ
イダー８がパーク位置から移動しないように、従
来は、シヤーシ２に対してスライダー８をネジで
固定しているだけであつた。しかし乍ら、かかる
固定方法においてはシヤーシ２に形成された孔と
ネジとのクリアランス等によりプレーヤの運搬時
にスライダー８が若干移動する場合が生じ、蓋部
材９の開放操作時にオン状態にあるべきはずの検
出スイツチ１５がオフ状態となり、よつて蓋部材
９が開放出来なくなるという不具合が生じる。

そこで、本考案はプレーヤの運搬時にもスライ
ダーをパーク位置に確実に固定し得るデイスクプ
レーヤにおけるスライダー固定装置を提供するこ
とを目的とする。

本考案によるスライダー固定装置は、シヤーシ
に形成された孔に挿通しかつスライダーに螺合し
た螺合部材をスライダーが所定位置にあることを
検出する検出手段とスライダーとの係合位置方向
に附勢するように構成されたことを特徴とする。

以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に
説明する。

第２図は本考案による一実施例の断面図であ
り、図中第１図と同等部分は同一符号により示さ
れている。図において、２０はシヤーシ２に対し
てスライダー８を固定するための螺合部材として
のネジである。シヤーシ２にはこのネジ２０が挿
通し得る孔２１が形成されていると共に段部２ａ
を備えている。シヤーシ２とネジ２０の頭部との
間には断面ほぼ円弧状の板状弾性体からなる附勢
手段２２が設けられている。附勢手段２２はその
ほぼ中心部にネジ２０が挿通し得る孔２２ａを備
えている。ネジ２０は附勢手段２２の孔２２ａ、
シヤーシ２の孔２１及びスライダー８のガイドレ
ール等を搭載したメカシヤーシ２３の孔２３ａに
挿通し、更にスプリングワツシヤー２４を介して
検出スイツチ１５との係合位置すなわちパーク位
置にあるスライダー８に螺合する。そして、ネジ
２０を締め付けることにより附勢手段２２を押圧
されてその一端がシヤーシ２の段部２ａに当接
し、ネジ２０をデイスク５（第１図示）の半径方
向すなわちスライダー８と検出スイツチ１５との
係合位置方向に附勢する。

このように、ネジ２０とシヤーシ２の孔２１或
いはメカシヤーシ２３の孔２３ａとの間に隙間が
あつても附勢手段２２によりネジ２０が図に示す
様に附勢されているためにプレーヤの運搬時にお
いてもスライダー８による検出スイツチ１５の押
圧状態を確実に維持できる。従つて、プレーヤの
運搬後に蓋部材９を開放できないという不具合を
生ずることはない。

【図面の簡単な説明】

第１図はビデオデイスクプレーヤの概略斜視
図、第２図は本考案による一実施例の断面図、第
３図は第２図における附勢手段の斜視図である。 主要部分の符号の説明、２……シヤーシ、５…
…デイスク、６……駆動装置、７……ピツクアツ
プ手段、８……スライダー、９……蓋部材、１０
……クランパー、２０……ネジ、２２……附勢手
段。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ピツクアツプ手段を搭載しデイスクの半径方
   向においてシヤーシに対して移動自在なスライ
   ダーと、このスライダーと係合して前記スライ
   ダーが所定位置にあることを検出する検出手段
   とを備え、前記検出手段が検出状態にあるとき
   のみ蓋部材の開放が可能なデイスクプレーヤに
   おいて、前記スライダーを前記検出手段と係合
   可能な位置に固定するスライダー固定装置であ
   つて、前記シヤーシに形成された孔に挿通しか
   つ前記スライダーに螺合する螺合部材と、この
   螺合部材を前記スライダーと前記検出手段との
   係合位置方向に附勢する附勢手段とからなるこ
   とを特徴とするデイスクプレーヤにおけるスラ
   イダー固定装置。 (2) 前記附勢手段は断面ほぼ円弧状の板状弾性体
   からなりかつそのほぼ中心部に前記螺合部材が
   挿通し得る貫通孔を有してその一端が前記シヤ
   ーシの段部に当接したことを特徴とする実用新
   案登録請求の範囲第１項記載のデイスクプレー
   ヤにおけるスライダー固定装置。