JPS626468Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は食品等の要冷蔵商品を展示、貯蔵し、
商品取出し用の開口部を冷気エアーカーテンで閉
塞する冷凍，冷蔵オープンシヨーケースのエアー
カーテンの吹出口に関するものである。

かかるオープンの一例を第１図について説明す
ると、前面に商品取出用の開口部１を形成したシ
ヨーケース本体２の内部を仕切板３で仕切り商品
貯蔵室４と通風路５とに区画し、この通風路５内
に蒸発器６と送風器７を配設し、通風路５の一端
を開口部１の上部に設けた吹出口８と、他端を開
口部１の下部に設けた吸込口１６と連通して、吹
出口８と吸込口１６間に形成する冷気エアーカー
テンで開口部１を閉塞するようにしたものであ
る。

ところで、上記吹出口８は冷気エアーカーテン
に方向性を持たせかつ外気巻込量を減少させるた
めに、格子状又はハニカム状の整流体をもつて構
成される。

まず、従来の吹出口を第２図について説明し、
よつて本考案の目的を明らかにする。

従来は、仕切板３の端部をＬ字形に形成しその
端縁３ａと、シヨーケース本体側に取付けた支持
板９の端縁とで吹出口８の下面周辺を両側から支
持するようにして吹出口８を取付けていた。

さらに上記支持板９は、楕円長孔１０を介して
つまみ１１でシヨーケース本体に摺動自在に取付
けられており、清掃時等吹出口８を取外す必要が
あるときは、つまみ１１をゆるめて支持板９を横
移動して仕切板３の端縁３ａとの間隔を吹出口８
の巾よりも広くするようにしている。

なお、第２図中１２は結露防止用発熱体で、こ
れは支持板９の内面に貼付されていることが多
い。

このような構造の従来の吹出口では、まず、吹
出口自体がこれを支持する部材よりも奥に位置
し、かつ外側に露出する吹出口の下面は平面状で
あるため掴み所がなく取外すのがきわめて困難で
ある。

さらに、エアーカーテンに混入する埃，綿屑等
のごみが吹出口の格子又はハニカム状の目に付着
し目詰りするおそれがあり、それを防ぐために吹
出口を定期的に清掃するにしてもブラシ等が挿入
しにくい形状であり清掃作業が非常に面倒なもの
であつた。

本考案の目的は上記不都合を解消し、取外しが
容易で、しかも塵埃等の付着に対し清掃が容易な
冷凍，冷蔵オープンシヨーケースのエアーカーテ
ン吹出口を提供することにある。

しかしてこの目的は本考案によれば、格子状又
はハニカム状の整流体からなる吹出口をシヨーケ
ース本体内に仕切り形成した通風路開口に着脱自
在に取付ける冷凍，冷蔵オープンシヨーケースに
おいて、該吹出口の風上側を防塵フイルターで着
脱自在に覆い、このフイルターの両下端縁に一体
に取付けた取手兼整流板の途中に屈折段部を形成
し、該屈折段部で吹出口の下縁を支承してこの取
手兼整流板を吹出口の風下側に突出させ、一方、
シヨーケース本体内を商品貯蔵室と通風路とに区
画する仕切板の一端部に係止突起を形成し、該係
止突起を前記取手兼整流板の屈折段部に係脱自在
に係合させ、該係止突起と、シヨーケース本体に
固定した支持板とで吹出口を押圧挾持することに
より達成される。

以下、図面について本考案の実施例を詳細に説
明する。

第３図は本考案で用いる吹出口とこれに取付け
る防塵体の斜視図で、格子状又はハニカム状の整
流体からなる吹出口８に対し、細かいメツシユの
塩化ビニル材等で形成した断面コ字形の防塵フイ
ルター１３の両下端縁に塩化ビニル材等を押出成
形した取手兼整流板１４を溶着して取付けた防塵
体１５を準備する。

第４図に示すように、上記防塵体１５で吹出口
８の上面及び両側面の三方を覆い包み、この場合
吹出口８の風上側をフイルター１３が覆い、風下
側に取手兼整流板１４が突出するようにした。取
手兼整流板１４は中間に屈折段部を形成し、先端
部分が相互間隔を狭めるようになり、この屈折段
部で吹出口８の下縁を支承してこの巾狭部分が上
記突出部となる。

このようにして防塵体１５を取付けた吹出口８
をシヨーケースに設置するには、シヨーケース本
体２に固設した支持板９と仕切り板３の端部を直
角に下方に折曲げた部分とで吹出口８の両側の防
塵体１５を左右から押圧挾持し、仕切り板３の端
縁３ａに形成した係止突起３ｂで防塵体１５の取
手兼整流板１４の段部を外側から押圧係止するよ
うにする。

なお、図中５は通風路、４は商品貯蔵室を示
し、また結露防止用発熱体１２は支持板９の外側
に貼付して取付ける。

次に使用法及び作用について説明すると、防塵
体１５を取付けた吹出口８を通風路５の開口部に
取付けるには、仕切り板３の端部の直角折曲げ部
分を外側に押し広げながら吹出口８を通風路５内
に挿入すればよい。

また清掃時に吹出口８を取外すには、吹出口８
の下面の風下側に取手兼整流板１４の先端が突出
しているので、これで手で掴み防塵体１５ととも
に吹出口８を下方に引けばこれにより仕切り板３
の端部の直角折曲げ部分が外側に押し広げられ容
易に取外すことができる。

一方、吹出口８から冷気エアーカーテンが吹出
され、これが商品取出用の開口部１を閉塞する
が、その際気流に混入する埃，綿屑等は吹出口８
を通過する前に防塵体１５のフイルター１３部分
で集められる。従つて、吹出口８自体が目詰まり
を起すことはない。また、フイルター１３に付着
した埃等は、吹出口８から防塵体１５を取外して
これをブラシ等でこすることにより簡単に清掃す
ることができる。

なお、支持板９は従来のように摺動するもので
なくシヨーケース本体２に固定されているので、
これに取付ける結露防止用発熱体１２も安定し安
全性を高めることがきる。

以上述べたように本考案の冷凍，冷蔵オープン
シヨーケースのエアーカーテンの吹出口は、吹出
口の風上側を防塵フイルターで覆い、このフイル
ターの下端縁に一体に取付けた取手兼整流板を吹
出口の風下側に突出させたので、この取手兼整流
板を用いて引下げるだけで吹出口をシヨーケース
本体からワンタツチ式に取外すことができ、また
気流に混るごみ等は上記フイルターに付着するの
で、フイルター部分のみを清掃すればよく、面倒
がないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は冷凍，冷蔵オープンシヨーケースの一
例を示す縦断側面図、第２図は従来のエアーカー
テン吹出口部分を示す縦断側面図、第３図は本考
案に使用する吹出口と防塵体の斜視図、第４図は
本考案の実施例を示す吹出口部分の縦断側面図で
ある。 １……開口部、２……シヨーケース本体、３…
…仕切り板、３ａ……端縁、３ｂ……係止突起、
４……商品貯蔵室、５……通風路、６……蒸発
器、８……吹出口、９……支持板、１０……楕円
長孔、１１……つまみ、１２……結露防止用発熱
体、１３……防塵フイルター、１４……取手兼整
流板、１５……防塵体、１６……吸込口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 格子状又はハニカム状の整流体からなる吹出口
   をシヨーケース本体内に仕切り形成した通風路開
   口に着脱自在に取付ける冷凍，冷蔵オープンシヨ
   ーケースにおいて、該吹出口の風上側を防塵フイ
   ルターで着脱自在に覆い、このフイルターの両下
   端縁に一体に取付けた取手兼整流板の途中に屈折
   段部を形成し、該屈折段部で吹出口の下縁を支承
   してこの取手兼整流板を吹出口の風下側に突出さ
   せ、一方、シヨーケース本体内を商品貯蔵室と通
   風路とに区画する仕切板の一端部に係止突起を形
   成し、該係止突起を前記取手兼整流板の屈折段部
   に係脱自在に係合させ、該係止突起と、シヨーケ
   ース本体に固定した支持板とで吹出口を押圧挾持
   することを特徴とする冷凍，冷蔵オープンシヨー
   ケースのエアーカーテン吹出口。