JPS6263553A - L−カルニチンの調製方法 - Google Patents

L−カルニチンの調製方法

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JPS6263553A
JPS6263553A JP60205109A JP20510985A JPS6263553A JP S6263553 A JPS6263553 A JP S6263553A JP 60205109 A JP60205109 A JP 60205109A JP 20510985 A JP20510985 A JP 20510985A JP S6263553 A JPS6263553 A JP S6263553A
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JP
Japan
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carnitine
milk
desalting
column chromatography
solution
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JP60205109A
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English (en)
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JPH0251543B2 (ja
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Kazuhito Yoshida
一仁 吉田
Tsuneo Kameda
亀田 恒雄
Kenkichi Ahiko
阿彦 健吉
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Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、乳中に微量成分として含まれるL−カルニチ
ンを、乳又は乳製品の限外濾過処理工程で副産する濾液
より分離、採取して調製する方法に関する。
L−カルニチンは、ミトコンドリアにおける脂肪酸酸化
に関与するビタミン様物質であって、補酵素Aの円滑な
作用を維持するためには必須の物質である。したがって
、し−力ルニチンを添加することにより脂肪酸酸化が光
道されて蓄積された脂肪は減少するので、し−カルニチ
ンは肥満防止にも効果があるとの報告もみられる。
また、1.−力ルニチンはミトコンドリア系が正常に機
能しないことに起因する種々の障害にも有効とされてい
る。
従」4」結」夏■ 本来、新生児期では肝でのカルニヂン合成能が未熟であ
るため、大部分を母乳乃至は調製粉乳から接種しなけれ
ばならない。而して、調製粉乳はカルニチンを含有する
牛乳を素材としているため特に問題はないが、代謝異常
児用治療に用いられる治療ミルクは、アミノ酸混合粉末
を主原料として調製したものであって、カルニチンをL
Onn+ol/mβ以下の少量しか含んでおらず、した
がって、このような特殊ミルクを与えて栄養を行なった
場合には、脂肪酸酸化およびケトン体産生が円滑に行な
われ難(、その結果新生児期の脳発達上問題があるとさ
れている。
また、カルニチンは化学的に合成可能であるが、しかし
、合成により得られるものはD−1L−異性体の混合物
(ラセミ体)であり、天然に存在しない0−カルニチン
は生体で利用されず、有害であるとの措摘もある。その
ため、ラセミ体の分割によるL−カルニチンの分離も試
みられているが、複雑な操作を必要とするので、上記分
離は実際上非常に困難である。因に、合成品は医薬外の
食品添加物としては認められていない。したがって、我
国では現在食品に添加し得るL−カルニチン強化剤は存
在せず、治療用として試験的に輸入されているのみであ
る。
Uが解決しようとする問題へ 本発明者は、上述したような状況に鑑み、代謝異常児用
の粉乳等へ添加してL−力ルニチンを強化するのに通し
たL−カルニチン含有天然素材の調製について検討した
結果、乳又は乳製品を限外濾過処理する工程で副産する
濾液(バーミニイトと称せられるので、以下パーミニイ
トという)からL−カルニチンを豊富に含む両分を分離
、採取することに成功し本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、上記バーミニイトもしくは該パー
ミニイトを脱塩、乾燥して得られるパーミニイト粉末の
溶液からL−カルニチンを分離して調製する方法を提供
することを目的とする。
以下本発明の詳細な説明する。
食凱■盪威 本発明の構成上の特徴は、乳又は乳製品を限外濾過処理
する際に副産されるバーミニイトを脱塩処理して得られ
る液、もしく、は該液を更に乾燥して得られる粉末の溶
液を、カラムクロマトグラフィーに付して上記液もしく
は上記溶液中のL−カルニチンを吸着させた後、溶出し
てL−力ルニチン画分を採取することにある。
ここで出発原料として用いる“乳”とは、牛乳、牛乳、
特別牛乳、部分脱脂乳、脱脂乳等を意味し、また、“乳
製品”とは濃縮ホエー、濃縮乳、脱脂濃縮乳、無糖練乳
、無糖脱脂練乳、全粉乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー、
調製粉乳を意味する。
。 占を”るための 本発明では、上記バーミニイトに脱塩処理、好ましくは
電気透析による脱塩処理を施してそれに含有されるミネ
ラル類、有機酸類を除去したものをカラムクロマトグラ
フィーに付する。
ここで、脱塩処理を施す理由は、カラムクロマトグラフ
ィーにおけるカルニチンの吸着効率を上げるため、及び
分取後のミネラル成分の規格化が容易であることである
。また、その際電気透析法が好まtい理由は、カラムに
通したときのpH変動が少ないこと、及びランニングコ
ストが安いことに因る。
上記脱塩処理に際しては、バーミニイトを濃縮して過飽
和状態に至らし、次いで5℃以下に冷却することにより
該パーミニイト中の乳糖を沈澱させて除去してお(こと
が脱塩効果上好ましい。また、このようにして乳糖を除
去したバーミニイトの上澄を上述のように脱塩処理する
場合、30℃程度に加温して電気透析を行なうと脱塩を
−そう効果的に行なうことができる。
本発明ではカラムクロマトグラフィーとして通常強酸性
陽イオン交換樹脂を充填したカラムを用い、該カラムに
上記により脱塩処理したバーミニイトを通してL−カル
ニチン画分をカラムに吸着させ、次いでカラムを精製水
で十分に洗浄して残存する乳糖及び蛋白等を流出させた
後、吸着したL−カルニチンをアルカリ溶液、例えばア
ンモニア水を用いて溶出させる。ここで強酸性陽イオン
交換樹脂を用いるのは、脱塩後のバーミニイトが酸性で
あって、カルニチンは陽荷電と推定されることによる。
なお、本発明では、上述のようにして脱塩処理したバー
ミニイトを噴霧乾燥等により乾燥して粉末化して得られ
るバーミニイト粉末を水に熔解した溶液を上述のように
してカラムクロマトグラフィーに付してし、カルニチン
を吸着させ、洗浄後溶出してL−カルニチンを得ること
もできる。
次に、上記によりカラムから溶出したL−カルニチン画
分は濃縮した後、乾燥して粉末化してもよいが、し−力
ルニチン粉末は吸湿性が著しく強いので、濃縮したもの
を乳糖等に倍散させ、倍敗末として使用するのが実用上
好ましい。
このようにして得られる乳糖倍散末l、−力ルニチンは
、代謝異常症充用粉乳、育児用調製粉乳、および健康食
品やスポーツ月食へのL−カルニチン強化剤として有効
に通用できる。
叙上のとおり、本発明によると、従来、乳又は乳製品を
限外濾過処理する工程で副産し、はとんど利用さること
なく廃棄処理さていたバーミニイトを出発原料として用
いて、脂肪酸酸化過程上重要な生化学的役割を果す14
−カルニチンを有利に製造し得るので、特6ご1、カル
ニチンの要求度の高い新生児用粉乳ならびに代謝異常症
充用粉乳の調製上非常に有益であると言える。
以下に実施例を示して本発明を更に具体的に説明する。
実施例 牛乳56kgを常法に従って限外濾過処理してバーミエ
イ) 45kg(全固型分5%)を得た。
得られたパーミニイトを濃縮して全固形分20〜25%
にしたものを5°C以下に冷却して乳糖を析出させ、デ
カンテーションを行なって上澄92を回収した。
得られた上澄を25〜30℃に加温して電気透析に付し
て脱塩を行なった。脱塩率は99.36%に達した。
次に、脱塩処理して得られた液を、強酸性陽イオン交換
樹脂ダイアイオン5K−IB(三菱化成社)III!を
充填したガラスカラムに通した後、精製水41を用いて
カラムを〆先浄し、ついで1.5Nアンモニア水を用い
てカラムに吸着したL−カルニチン画分を熔出した。得
られた溶出液を300m e程度に濃縮し、これに乳糖
100gを添加、混合した後、凍結乾燥を行なって乳糖
倍散末り一カルニ′チン(カルニチン2000mg/乳
糖100g)を得た。なお、カルニチンは遊離型: 1
680mg、アシル(Acyl)型: 320mgから
成っていた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)乳または乳製品を限外濾過処理する際に副産され
    る濾液を脱塩処理して得られる液、もしくは該液を更に
    乾燥して得られる粉末の溶液を、カラムクロマトグラフ
    ィーに付して上記液もしくは上記溶液中のL−カルニチ
    ンを吸着させた後、溶出することを特徴とするL−カル
    ニチンの調製方法。
  2. (2)脱塩処理を電気透析により行なう特許請求の範囲
    第(1)項記載の調製方法。
  3. (3)カラムクロマトグラフィーは強酸性陽イオン交換
    樹脂を充填したカラムを用いるものである特許請求の範
    囲第(1)項記載の調製方法。
JP60205109A 1985-09-17 1985-09-17 L−カルニチンの調製方法 Granted JPS6263553A (ja)

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