JPH02107152A - 乳ミネラルを含有する代替塩の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業−にの利用分野 本発明は、乳、特にチーズ及びカゼイン製造の際乙こ副
生されるホエーの脱塩により得られるミネラルを効率的
に回収することによって乳ミネラルを含有する代替塩を
製造する方法に関する。

狐】すｒ逝 近年、食塩、特にナトリウムイオンの１■取過剰による
高血圧症の問題があって、・ツートリウムの摂取量の低
減、またすトリウム含有星の少ない代替塩が望まれてい
る。

このため、代替塩のミネラル源として、ナ［リウムイオ
ンの含有けが少なく、かつ食塩様の風味をイ丁するホエ
ー中のミネラルが注口されている。

ホエーは、チーズおよびカゼイン製造の際に副化される
もので、化理学的に重要なミネラルがバランス良く豊富
に含有していることが知られており、このホエー中のミ
ネラルを回収して食品添加物として利用することが試み
られている。

（列えば、乳あるいはホエー中のミネラルン農１宿１勿
の製造方法としては、 ■牛乳に有ｎ、酸を加えてカードを取り除き、得られた
酸性ホエーを限外濾過し、透過液に有機酸を加えてｐＨ
３，０以下とし、これを）溶縮、冷却して析出する乳糖
を除き、？震縮する乳ミネラル濃縮物の製法（特開昭６
０−２３２０５２号公９８）１■ｐｌ＋　３．５〜８．
５の乳・清を限外；１＆遇して得られる透過液を、乳糖
の濃度が約５０重量％に達するまで濃縮し、濃縮液を０
〜１５℃に１０〜１２時間放置することにより析出する
乳糖を除去する乳ミネラル濃縮物の製造方法（特開昭６
３−８７９４５号公報）、また、乳ミネラル濃縮物を利
用したものとしては、 ■乳どへ゛ミネラル濃縮物を主成分として含有する食品
添加物（特開昭６３４１７９４４号公報）等が知られて
いる。

ホエーの一般的組成は、固形分が６重量％程度で、固形
分中乳糖が約７０重量％、ミネラル成分が９垂面％程度
で、他は蛋白質等が灼１２重里％である。承ニーからミ
ネラルを回収するには蛋白質と乳糖を取り除かねばなら
ないが、上記の■および■の乳ミネラル濃縮物の製造方
法は、いずれもホエーを限外濾過して蛋白質を除去し、
透過液を７農縮後冷却して乳糖を析出し除去している。

また、■の食品添加物として利用する乳ミネラル濃縮物
は、■と同様な方法によって得られたものを食品添加物
として利用したものである。

したがって、これらの方法は、ホエー中の蛋白質と乳糖
を除去するという点においては、−Ｃ的に行われている
最も望ましい方法であるが、しかし、他方ホエー中のミ
ネラルを回収するという観点からは、■製造工程が複雑
になること、■製造時間がかかること、また■ホエーを
出発原料としているため得られた乳ミネラルン農縮物が
高価になるという等の問題がある。

発明が解決しようとする課題 本発明は、ホエーの脱塩により得られるミネラルを回収
して、ホエー中のミネラルを含有する代替塩を効率的に
、かつ安価に製造するための方法を提供することを課題
とする。

以下本発明の詳細な説明する。

課題を解決するための手段 本発明の特徴は、ホエーを陽イオン交換樹脂と陰イオン
交換相１指に通液して脱塩するに際し、ホエーを通液し
た陽イオン交換樹脂を塩酸溶液を用いて再生して得られ
たミネラル及び塩酸含有液と、陰イオン交換樹脂を苛性
ソーダ溶液を用いて再生して得られたミネラル及び苛性
ソーダ含有液とを混合し、該混合液を濃縮し、更に必要
に応し乾燥粉末化することにある。

チーズ及びカゼイン製造の際に副生されるホエは、育児
用粉乳等に利用されるが、牛乳由来のホエーは、母乳に
含有するミネラル組成と異なることから、陽イオン交換
樹脂と陰イオン交換樹脂に付して樹脂にミネラルを吸着
させて、含有しているミネラルを除去し、更に再構成し
て母乳のミネラル３且成に近似させている。

このようにホエーを陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹
脂に一定量通液し、ホエー中のミネラルを吸着除去した
後は、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂に吸着され
ているミネラルを取り除くために陽イオン交換樹脂に対
しては、塩酸溶液をｉＪ？１液し、陰イオン交換樹脂に
対しては、苛性ソルダ溶液を通液してそれぞれ再生して
いる。

この再生に用いた塩酸及び苛性ソーダの各溶液には、ホ
エー中のミネラルが含有されているが、従来このミネラ
ルは、全く利用されることなく廃棄されていた。

因に、ゴウダチ〜ズから副生されたホエー液を陽イオン
交換樹脂と陰イオン交換樹脂に付し、次′いで、塩酸）
容７夜と苛１生ソーダ？容ン夜でそれぞれ再イ上して（
“ｔられたミネラル及び塩酸含有液とミネラル及び苛性
ソーダ含有溶液及びこれを混合した混合液に含有される
一般成分およびミネラルを示すと表１のとおりである。

表１ 本発明では、上述のように、ホエー通液後の各イオン交
換樹脂を再生して得られるミネラル及び塩酸含有液とミ
ネラル及び苛性ソーダ含有液を混合することにより、各
液中の塩酸と苛性ソーダは中和反応と共に塩（ＮａＣＩ
）を生成するので、ホエを脱塩して得られたミネラルを
含有する塩を得ることができる。囚に、上記再生に用い
る塩酸と苛性ソーダの各溶液はそれぞれ３．５％以上の
濃度のものが好ましい。

なお、再生で得られた各溶液の混合は、液中の塩酸と苛
性ソーダを１：１の割合で行って中和するか、或はこの
混合比率を変えてもよい。

また、上記混合液は、ｐｌ＋を５〜８程度に調整するこ
とが好ましく　、ＫＯＩＩ　、Ｎａ０ＩＩ等を添加する
ことによりｐｌ＋調整するとよい。

本発明では、この混合液を更に濃縮して固形・ｅ２０〜
８０％程度にすることにより乳ミネラルを含佇する代替
塩を得ることができ、更にロータリー式乾燥機、ドラム
ドライヤー、凍結乾燥、噴霧乾燥等を用いて粉末化する
こともできる。

なお、上記混合液またはその濃縮液を活性炭処理に付す
ることにより、製品の風味を向上させることもできる。

また、上記により粉末化したものを造粒することにより
、製品としての取扱いが更に容易になる。

次に、本発明において、乳ミネラルを得るためのホエー
の脱塩に用いるイオン交換樹脂は、陽イオン交換樹脂と
してアンバーライトＩ　Ｒ４２ＯＢ、デュオライトＣ−
２０等を例示し得、陰イオン交換樹脂としてアンバーラ
イトＩＲＡ−４１０、デュオライトＡ−３６８等を例示
できる。

以下に実施例を示して本発明を更に具体的に説明する。

実施例１ ゴウダチーズを製造した際に副生されたホエ２７．００
０ｋｇを、陽イオン交換樹脂としてアンバーライトＩＲ
−１２０Ｂが２，００（Ｈ！充填された樹脂塔に通液し
、更にこの溶液を、陰イオン交換樹脂とじてアンバーラ
イトＩＲＡ−４１０が２，５００ｊｌ’充填された樹脂
塔に１ｆｆＩ液してホエー中のミネラルを吸着さ−Ｕホ
ホエを脱塩した。ホエーは、常法によって殺菌、濃縮及
び噴霧乾燥してホエーわ）にし、育児用わ）７シの原料
として用いた。

一方、陽イオン交換樹脂塔に３．７８％／農度の塩酸溶
液２，５００ｋｇ、陰イオン交換樹脂塔に４．２７％ン
ｊ：度の苛性ソーダ溶液２．５００に、をそれぞれ通液
して再生した。

この再生により得られたミネラル及び塩酸とミネラル及
び苛性ソーダをそれぞれ含有した切間再生液をｔｉｔの
割合で混合して塩を生成させた。

この混合液を濃縮機で固形率４５．７重計％まで濃縮し
、更にロークリ−式乾燥機により粉末化してミネラル含
有代替塩粉末９６．３ｋｇを得た。

このミネラル含有代替塩わ）末の３．■成と市販食塩の
ミネラル成分組成を下記の表２に示す。

表 （単位：　ｍｇ／１００ｇ　） 上記の表２から明らかなように、本発明によって得られ
た乳ミネラル含有代替塩は、市販食塩に比較してナトリ
ウム含有油が約４０％以下であり、一方塩味成分として
のカリウムは、９ｏｍ以上含有しているので、代替塩と
して充分満足のできる風味を有していることがわかる。

実施例２ チェダーチーズを製造した際に副生されたホエ１　、０
００ｋｇを、陽イオン交換樹脂としてデュオライｌ−Ｃ
−２０が８０ｆｆ充填された樹脂塔に通液し、更にこの
溶液を、陰イオン交換樹脂としてデュオライ）Ａ−３６
８が１００ａ充填された樹脂塔に通液してホエー中のミ
ネラルを吸着させホエーを脱塩した。

ホエーは、実施例１と同様に、育児用粉乳の原料として
用いた。

一方、陽イオン交換樹脂塔に６．９２％濃度の塩酸ｉ８
液５０ｋｇ　、陰イオン交換樹脂塔に８％濃度の苛性ソ
ーダ溶液５０ｋｇをそれぞれ通液して再生した。

この再生により得られたミネラル及び塩酸とミネラル及
び苛性ソーダをそれぞれ含有した初期再生液を１：２の
割合で混合して塩を生成させた。

この混合液を活性炭に通液して脱臭した後、濃縮□で固
形率１８．５重量％まで濃縮し、更に凍結乾燥機により
粉末化して乳ミネラル含有代替塩粉末３．５ｋｇを得た
。これを流動層造粒機で造粒して粒径が５０〜３００μ
ｍの造粒粉末とした。

上記例において、陽イオン交換樹脂を再生して得られた
再生液、陰イオン交換樹脂を再生して得られた再生液及
びこれらの再生液を混合した混合液の成分組成、更に該
混合液を濃縮し、乾燥し二ｉ牙られた乳ミネラル含有代
替塩の成分組成を併せて表３に示す。

表 実施例３ カンテージチーズを製造した際に副生されたホエー２５
，０００ｋｇを、陽イオン交換樹脂としてアンハライド
Ｉ　Ｒ−１２０Ｂが２，０００’充填された樹脂塔に通
液し、更にこの溶液を、陰イオン交換樹脂としてアンバ
ーライトＩ　ＲＡ−４１０が２，５００ｆｆ充填された
樹脂塔に通液してホエー液中のミネラルを吸着させホエ
ーを脱塩した。ホエー液は、実施例１と同様に、育児用
粉乳の原料として用いた。

一方、陽イオン交換樹脂塔に３．５％濃度の塩酸溶液２
．５００ｋｇ、陰イオン交換樹脂塔に４．０％濃度の苛
性ソーダ溶液２，５００ｋＢをそれぞれ通液して再生し
た。

この再生により得られたミネラル及び塩酸とミネラル及
び苛性ソーダをそれぞれ含有した再生液を１＝２の割合
で混合して塩を生成させた。この混合液を活性炭に通液
して脱臭した後、濃縮機で固形率２５．４重量％まで？
溶縮し、更に噴霧乾燥機により粉末化してミネラル含有
代替塩粉末１０２．５ｋｇを得た。

上記例において、陽イオン交換樹脂を再生して得られた
再生液、陰イオン交換樹脂を再生して得られた再生液及
びこれらの再生液を混合した混合液の成分組成、更に該
混合液を濃縮し、乾燥して得られたミネラル含有代替塩
の組成を併せて表４に示す。

表４ 溌馴Ｉと九栗 以上述べたごとく、本発明によると、イオン交換樹脂の
再生に用いた塩酸と心性ソーダ及びミネラルをそれぞれ
含有する再生液を混合するだけで、ホエーのミネラルを
含有した代替塩を得ることができるため、簡単な製造工
程でかつ安価に栄養的にイｚれた乳ミネラルを含む代替
塩を得ることができる。しかもこの代替塩は、食塩と比
較試食しても塩味、風味共に優れているので調味料とし
て食品に添加して利用し得る利点がある。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ホエーを陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂に
   通液して脱塩するに際し、ホエーを通液した陽イオン交
   換樹脂を塩酸溶液を用いて再生して得られたミネラル及
   び塩酸含有液と、陰イオン交換樹脂を苛性ソーダ溶液を
   用いて再生して得られたミネラル及び苛性ソーダ含有液
   とを混合し、該混合液を濃縮し、更に必要に応じ乾燥粉
   末化することを特徴とする乳ミネラルを含有する代替塩
   の製造方法。